1 00:00:01,969 --> 00:00:05,639 (エレン)ラフィリアは? (サウヴェル)大丈夫だ。 2 00:00:05,639 --> 00:00:08,141 気を張っていたんだな。 3 00:00:08,141 --> 00:00:10,978 眠ってしまったよ。 4 00:00:10,978 --> 00:00:14,314 兄上 ご心配をおかけしました。 5 00:00:14,314 --> 00:00:18,819 (ロヴェル)礼などいい。 娘が無事でよかったな。 6 00:00:18,819 --> 00:00:21,021 (サウヴェル)はい。 7 00:02:04,791 --> 00:02:07,294 ラフィリアは大丈夫ですか? 8 00:02:07,294 --> 00:02:11,465 (アルベルト)はい。 ケガもなくて安心されたのか➨ 9 00:02:11,465 --> 00:02:13,567 ぐっすり眠っていらっしゃいます。 10 00:02:16,303 --> 00:02:20,307 それにしても とーさまとかーさま かっこよかったです! 11 00:02:20,307 --> 00:02:22,976 フフッ… どうしたの? 急に。 12 00:02:22,976 --> 00:02:25,479 昔から あんな感じだったんですか? 13 00:02:25,479 --> 00:02:28,482 (ヴァン)ロヴェル様と女王様の 無双するお姿は➨ 14 00:02:28,482 --> 00:02:31,818 父上から聞いていたとおり すばらしかったのですぞ! 15 00:02:31,818 --> 00:02:34,655 (オリジン)それは初耳だわ~! 16 00:02:34,655 --> 00:02:36,656 かーさま! 17 00:02:36,656 --> 00:02:38,659 ヴィントがそんなことを? 18 00:02:38,659 --> 00:02:41,995 ウフフ 直接わたくしに 言ってくれればいいのに。 19 00:02:41,995 --> 00:02:46,500 ヴィントは てれ屋さんなのかしら。 さぁ… どうでしょう? 20 00:02:46,500 --> 00:02:49,836 それにしても 今回は久しぶりすぎて➨ 21 00:02:49,836 --> 00:02:52,172 力の加減が わからなくなっていたよ。 22 00:02:52,172 --> 00:02:56,176 あら それならいつでも 呼んでくれてかまわないのよ? 23 00:02:56,176 --> 00:02:58,679 フフッ。 そうだね。 24 00:02:58,679 --> 00:03:02,115 たまにはオーリと一緒に 精霊魔法を使わないと➨ 25 00:03:02,115 --> 00:03:04,117 腕が鈍ってしまうな。 26 00:03:04,117 --> 00:03:08,121 昔のとーさまたちも やっぱりすごかったのですか? 27 00:03:08,121 --> 00:03:10,123 それはもう。 28 00:03:10,123 --> 00:03:13,460 以前 騎士団による 盗賊の捕縛任務がありまして➨ 29 00:03:13,460 --> 00:03:16,630 相手が手なずけた どう猛なオオカミを使って➨ 30 00:03:16,630 --> 00:03:20,467 こちらをかく乱しようと してきたのです。 オオカミを? 31 00:03:20,467 --> 00:03:24,137 ええ。 相手の策略に気付いたロヴェル様が➨ 32 00:03:24,137 --> 00:03:26,640 すぐさま オリジン様を召喚されて➨ 33 00:03:26,640 --> 00:03:30,310 その瞬間…。 その瞬間!? 34 00:03:30,310 --> 00:03:32,479 ⸨ウフッ…。 35 00:03:32,479 --> 00:03:35,148 (オオカミたち)キュ~ン…⸩ 36 00:03:35,148 --> 00:03:39,152 (アルベルト)どう猛なオオカミたちも オリジン様の前では➨ 37 00:03:39,152 --> 00:03:41,988 まるで 子犬のように おとなしくなったのです。 38 00:03:41,988 --> 00:03:44,157 ⸨え~い!⸩ (アルベルト)そこへ今度はロヴェル様が➨ 39 00:03:44,157 --> 00:03:47,661 竜巻のような 精霊魔法を使われまして。 40 00:03:47,661 --> 00:03:50,497 上空に巻き上げられた 盗賊とオオカミたちが➨ 41 00:03:50,497 --> 00:03:54,167 地上に叩きつけられて 動けなくなりました。 42 00:03:54,167 --> 00:03:57,170 オオカミ かわいそう…。 おかげで➨ 43 00:03:57,170 --> 00:03:59,840 大変 捕縛しやすかったのを 覚えております。 44 00:03:59,840 --> 00:04:05,112 さすが ロヴェル様と女王様だ。 あれ? 竜巻のような魔法? 45 00:04:05,112 --> 00:04:07,280 フフフ…。 とーさま。 んっ? 46 00:04:07,280 --> 00:04:10,784 とーさまは 氷の魔法を よく使っていましたけど➨ 47 00:04:10,784 --> 00:04:13,120 風の魔法も使えるんですか? 48 00:04:13,120 --> 00:04:16,289 フッ オーリがそばにいれば使えるよ。 49 00:04:16,289 --> 00:04:20,127 オーリはすべての属性を 生み出すことができるからね。 50 00:04:20,127 --> 00:04:22,295 なるほど~。 51 00:04:22,295 --> 00:04:25,298 そもそも 俺が 魔法を使えるようになったのも➨ 52 00:04:25,298 --> 00:04:29,302 オーリと契約したからだし。 そうなんですね! 53 00:04:29,302 --> 00:04:33,974 あっ エレンちゃんは勝手に 誰かと契約とかしちゃダメよ? 54 00:04:33,974 --> 00:04:35,976 は~い! 55 00:04:35,976 --> 00:04:40,981 エレンは誰とも契約しなくて いいんだよ。 えぇ~…。 56 00:04:40,981 --> 00:04:42,983 んもう ロヴェルったら➨ 57 00:04:42,983 --> 00:04:46,987 本当に心が狭いわぁ~。 だってぇ~。 58 00:04:46,987 --> 00:04:49,322 とーさま 苦しいです! 59 00:04:49,322 --> 00:04:51,525 んっ。 入れ。 (ノック) 60 00:04:53,493 --> 00:04:57,330 (ローレン)ラフィリア様が お目覚めになられました。 61 00:04:57,330 --> 00:04:59,933 (ラフィリア)あっ… あぁ! (ドアが開く音) 62 00:04:59,933 --> 00:05:03,770 (ガディエル)ラフィリア! ガディエル! 63 00:05:03,770 --> 00:05:06,072 無事でよかった。 64 00:05:08,441 --> 00:05:10,443 殿下。 あっ。 65 00:05:10,443 --> 00:05:12,946 詳しい話は明日だ。 承知した。 66 00:05:12,946 --> 00:05:14,948 では失礼するよ。 67 00:05:14,948 --> 00:05:19,953 ガディエル 心配してくれてありがとう。 ああ。 68 00:05:22,455 --> 00:05:24,457 あっ…。 69 00:05:31,298 --> 00:05:34,968 アンタがエレンね。 あっ… はい。 70 00:05:34,968 --> 00:05:36,970 はじめまして ラフィリア…。 アンタのせいよ! 71 00:05:36,970 --> 00:05:39,139 アンタのせいで こんな目に遭ったのよ! 72 00:05:39,139 --> 00:05:41,308 ひどいわ! あっ…。 73 00:05:41,308 --> 00:05:43,476 ラフィリア。 だって! 74 00:05:43,476 --> 00:05:45,979 そもそも お前が殿下と➨ 75 00:05:45,979 --> 00:05:48,481 手紙をやり取りしていたことで 狙われたんだ。 76 00:05:48,481 --> 00:05:51,151 エレンには関係ないんだよ。 77 00:05:51,151 --> 00:05:54,487 なんで いつもいつも そうなの? 78 00:05:54,487 --> 00:05:57,991 みんな エレン エレンって! んっ!? 79 00:05:57,991 --> 00:06:02,095 私だって ヴァンクライフト家の娘なのに! 80 00:06:02,095 --> 00:06:05,799 お前 そんなふうに 思っていたのか…。 81 00:06:07,767 --> 00:06:10,604 アンタ 私に恨みでもあるの!? 82 00:06:10,604 --> 00:06:14,274 いいえ。 私はただ とーさまの娘として➨ 83 00:06:14,274 --> 00:06:18,111 ヴァンクライフト家のお手伝いを しているだけです。 その…。 84 00:06:18,111 --> 00:06:21,781 今回のことは 本当にごめんなさい。 85 00:06:21,781 --> 00:06:23,783 フン! 86 00:06:23,783 --> 00:06:27,621 ガディエルもアンタに会いたいって 言ってたけど…。 87 00:06:27,621 --> 00:06:31,124 本当に私と同い年なの? えっ? 88 00:06:31,124 --> 00:06:34,294 ふ~ん。 あっ…? 89 00:06:34,294 --> 00:06:38,798 アンタ いろいろ小さいわね。 90 00:06:38,798 --> 00:06:40,967 いろいろって…。 91 00:06:40,967 --> 00:06:43,303 フン! 92 00:06:43,303 --> 00:06:45,305 うっ。 93 00:06:45,305 --> 00:06:48,808 おっ おっ おっきくなるもん…。 94 00:06:48,808 --> 00:06:52,979 へ~ 今から? ちょっと遅いんじゃない? 95 00:06:52,979 --> 00:06:56,816 おっきくなるんだもん…。 96 00:06:56,816 --> 00:06:58,818 あぁ…。 97 00:06:58,818 --> 00:07:00,754 フッ。 98 00:07:00,754 --> 00:07:03,590 エレンのかーさまは すっごくおっきいから➨ 99 00:07:03,590 --> 00:07:06,760 大丈夫だよ。 とーさまぁ! 100 00:07:06,760 --> 00:07:09,930 うぅ…。 よしよし。 101 00:07:09,930 --> 00:07:12,933 うん 大丈夫 大丈夫。 102 00:07:15,101 --> 00:07:19,439 ただの人間ごときが 姫様に無礼な物言いをしたな。 103 00:07:19,439 --> 00:07:21,741 覚えておけよ。 あっ…。 104 00:07:30,617 --> 00:07:34,788 エレン 気にしないで休みなさい。 でも…。 105 00:07:34,788 --> 00:07:36,790 姫様! 106 00:07:36,790 --> 00:07:39,793 あの小娘 八つ裂きにしてやりましょうか? 107 00:07:39,793 --> 00:07:41,795 ヴァンくん!? それはやめて! 108 00:07:41,795 --> 00:07:44,631 ラフィリアはね いとこなの。 109 00:07:44,631 --> 00:07:46,633 いとこ殿ですと? 110 00:07:46,633 --> 00:07:50,470 そう だからね 怒らないで。 111 00:07:50,470 --> 00:07:52,472 むうぅ…。 112 00:07:52,472 --> 00:07:55,575 善処します… そうだ! 113 00:07:57,644 --> 00:08:00,914 姫様 どうぞ! もふってくださいませ! 114 00:08:00,914 --> 00:08:03,917 あっ… ヴァンく~ん! 115 00:08:03,917 --> 00:08:08,922 (はしゃぎ声) 116 00:08:08,922 --> 00:08:11,424 うぅ~…。 あっ。 117 00:08:11,424 --> 00:08:15,595 うぅ~…。 しようがないなあ。 118 00:08:15,595 --> 00:08:17,597 とーさまも一緒に➨ 119 00:08:17,597 --> 00:08:19,599 堪能しましょう! アハッ やった~! 120 00:08:19,599 --> 00:08:24,104 (2人)もふもふもふ もふもふ~ もふ! 121 00:08:24,104 --> 00:08:29,809 ハァ… 早く大人になりたいなぁ。 122 00:08:31,778 --> 00:08:33,780 ねぇエレン。 123 00:08:33,780 --> 00:08:37,784 どうしてそんなに早く 大人になろうとするのかな…。 124 00:08:37,784 --> 00:08:41,287 いくら精霊でも 成長を止めることはできない。 125 00:08:41,287 --> 00:08:44,791 いずれ必ず大人になってしまう。 126 00:08:44,791 --> 00:08:47,961 どうして今のままじゃ ダメなのかな…。 127 00:08:47,961 --> 00:08:51,131 とーさま寂しいよ。 128 00:08:51,131 --> 00:08:55,135 大人になったら 俺の元から離れていくんだぞ? 129 00:08:55,135 --> 00:08:58,138 そんなの… そんなの…。 とーさま? 130 00:08:58,138 --> 00:09:00,073 嫌だ~! えっ。 131 00:09:00,073 --> 00:09:02,075 エレン~! うぅ…。 132 00:09:02,075 --> 00:09:05,745 絶対 お嫁には行かないでぇ~! 133 00:09:05,745 --> 00:09:08,248 んっ? フンッ! ブッ! 134 00:09:08,248 --> 00:09:10,250 ハッ…。 135 00:09:10,250 --> 00:09:15,755 痛い… 痛いよエレン。 とーさま なんですか? いったい。 136 00:09:15,755 --> 00:09:19,259 フッ… 機嫌は直ったのかい? 137 00:09:19,259 --> 00:09:22,962 あっ… はい。 すっかり。 138 00:09:25,265 --> 00:09:30,069 私 とーさまとかーさまの娘で 幸せです。 139 00:09:34,941 --> 00:09:37,944 エレンは? 泣き疲れて眠ったよ。 140 00:09:37,944 --> 00:09:40,447 ラフィリアが申し訳ありません。 141 00:09:40,447 --> 00:09:42,782 エレンにあのような…。 なぁに➨ 142 00:09:42,782 --> 00:09:46,986 エレンは気にしないよ 大きい小さい以外はな。 143 00:09:48,955 --> 00:09:51,291 それより すまなかったな。 144 00:09:51,291 --> 00:09:55,962 王家と俺たちのことで お前の娘を巻き込んでしまって。 145 00:09:55,962 --> 00:09:59,299 いえ とんでもありません。 むしろ➨ 146 00:09:59,299 --> 00:10:01,968 よかったのかもしれません。 えっ? 147 00:10:01,968 --> 00:10:06,639 おかしな話ですが 今回のことでようやく➨ 148 00:10:06,639 --> 00:10:08,975 なぜ ラフィリアが反抗的だったのか➨ 149 00:10:08,975 --> 00:10:11,644 あの子の気持ちが よくわかったので…。 150 00:10:11,644 --> 00:10:15,815 まあ まだ ほんの少しだとは思いますが。 151 00:10:15,815 --> 00:10:17,984 大事なことだ。 152 00:10:17,984 --> 00:10:19,986 はい…。 153 00:10:23,323 --> 00:10:27,627 それにしても 疲れたな。 久しぶりでしたからね。 154 00:10:29,662 --> 00:10:34,067 (ローレン)私もお供して 思いっ切り暴れたかったですぞ。 155 00:10:36,002 --> 00:10:38,004 (2人)フフッ…。 156 00:10:43,009 --> 00:10:46,846 お前のようなこわっぱと一緒に 姫様の護衛とはな。 157 00:10:46,846 --> 00:10:50,517 (カイ)俺では不満ですか? 不満だと? 158 00:10:50,517 --> 00:10:54,521 不満だらけだ。 こわっぱにいったい何ができる? 159 00:10:54,521 --> 00:10:58,024 大精霊の方と ご一緒できるなんて光栄です。 160 00:10:58,024 --> 00:11:00,293 俺は精霊界に行けないので➨ 161 00:11:00,293 --> 00:11:04,464 あなたがエレン様をお守りするのは 当たり前だと思っています。 162 00:11:04,464 --> 00:11:06,633 当然だ。 ですが➨ 163 00:11:06,633 --> 00:11:11,638 エレン様をお守りしたい気持ちは あなたと同じです。 164 00:11:11,638 --> 00:11:14,641 どうか よろしくお願いします。 165 00:11:14,641 --> 00:11:18,645 なんだそれは? これは➨ 166 00:11:18,645 --> 00:11:22,315 よろしくお願いしますという 人間の挨拶で しきたりです。 167 00:11:22,315 --> 00:11:26,486 なぜ人間のしきたりなどを我が…。 人化なさるなら➨ 168 00:11:26,486 --> 00:11:28,821 覚えておいたほうが いいと思います。 169 00:11:28,821 --> 00:11:31,324 んっ…。 170 00:11:41,000 --> 00:11:43,503 すごい。 おい やめんか! 171 00:11:43,503 --> 00:11:46,339 我の肉球は姫様の物だぞ! 172 00:11:46,339 --> 00:11:50,343 いえ これが人間の挨拶です。 ウソつけ! 173 00:11:50,343 --> 00:11:52,345 あっ。 174 00:11:56,182 --> 00:11:58,518 (ノックとドアの開く音) 175 00:11:58,518 --> 00:12:00,620 (カイ)ガディエル殿下が お見えになりました。 176 00:12:00,620 --> 00:12:02,622 んっ…。 177 00:12:02,622 --> 00:12:07,627 改めまして 昨日はご協力 ありがとうございました。 178 00:12:07,627 --> 00:12:11,130 おかげで無事 ラフィリアが戻ってまいりました。 179 00:12:11,130 --> 00:12:13,132 ああ。 180 00:12:13,132 --> 00:12:16,970 殿下。 ラフィリアが受け取ったという 手紙ですが➨ 181 00:12:16,970 --> 00:12:20,073 この手紙について どう思われますか? 182 00:12:22,976 --> 00:12:25,645 お手紙にはこうあります。 183 00:12:25,645 --> 00:12:28,982 「任務でヴァンクライフト領に 行くことになった。 184 00:12:28,982 --> 00:12:32,485 よければ会えないだろうか?」。 185 00:12:32,485 --> 00:12:36,656 これが王家の物だということは すでにおわかりですよね? 186 00:12:36,656 --> 00:12:39,158 そしてこの手紙の内容…。 187 00:12:39,158 --> 00:12:44,063 出された方が誰なのか もう見当がついているのでは? 188 00:12:45,999 --> 00:12:48,835 陛下しかいない… 私は陛下に➨ 189 00:12:48,835 --> 00:12:52,171 ラフィリアと文通していたことを 話したからな。 190 00:12:52,171 --> 00:12:54,173 それを知った陛下は➨ 191 00:12:54,173 --> 00:13:00,279 あなたにヴァンクライフト領での 調査の任務をお与えになった。 192 00:13:00,279 --> 00:13:03,283 陛下はあなたを とーさまと私に近づけ➨ 193 00:13:03,283 --> 00:13:07,287 ラフィリアをだしに 薬のことを 聞き出そうとしたのです。 194 00:13:07,287 --> 00:13:09,288 そんな…。 195 00:13:09,288 --> 00:13:13,793 ガディエル殿下 これがラヴィスエル陛下の やり方なんですよ。 196 00:13:13,793 --> 00:13:19,966 だから私はあの方が嫌いなんだ。 あっ…。 197 00:13:19,966 --> 00:13:25,471 まあ これは殿下への 試練かもしれませんね。 198 00:13:25,471 --> 00:13:28,808 ラフィリアは陛下の指示によって さらわれた。 199 00:13:28,808 --> 00:13:31,477 それが我々の見解です。 200 00:13:31,477 --> 00:13:35,481 (ラーベ)違います! あの者たちは 王家とは関係ありません! 201 00:13:35,481 --> 00:13:38,651 この状況では そう思うのは当たり前だろう。 202 00:13:38,651 --> 00:13:41,321 それとも違うという 証拠があるのか? 203 00:13:41,321 --> 00:13:43,823 だが 私たちは…。 知らなかった。 204 00:13:43,823 --> 00:13:48,327 そうおっしゃりたいのですよね? ですがこれは➨ 205 00:13:48,327 --> 00:13:50,830 我々と王家の問題だと 思いませんか? 206 00:13:50,830 --> 00:13:55,001 そ… それは… そうだ…。 207 00:13:55,001 --> 00:13:57,670 ご理解いただけて光栄です。 208 00:13:57,670 --> 00:14:00,940 では 薬の件に 話題を移しましょう。 209 00:14:00,940 --> 00:14:04,610 お約束どおり 殿下にお渡しします。 210 00:14:04,610 --> 00:14:06,813 とーさま 薬を。 211 00:14:10,783 --> 00:14:15,121 それを調べるも 患者さんに渡すも お好きにしてください。 212 00:14:15,121 --> 00:14:18,791 製法を教えてもらうことは できないのか? 213 00:14:18,791 --> 00:14:20,793 (ヒューム)どうかお願いします。 214 00:14:20,793 --> 00:14:23,629 教えられません。 あっ… そんな!? 215 00:14:23,629 --> 00:14:27,800 薬の詳細を 王家へ お伝えすることはできません。 216 00:14:27,800 --> 00:14:32,638 詳細や製法を教えたところで あなた方には理解できませんので。 217 00:14:32,638 --> 00:14:36,309 どういうことですか? 人間界で➨ 218 00:14:36,309 --> 00:14:38,978 この薬を作ることは できないからです。 えっ! 219 00:14:38,978 --> 00:14:40,980 なんだと!? 220 00:14:40,980 --> 00:14:45,651 かといって 精霊界に住む精霊なら 作ることができるかといえば➨ 221 00:14:45,651 --> 00:14:49,155 それもできません。 じゃあ いったいなんなんですか? 222 00:14:49,155 --> 00:14:51,157 この薬は…!? 223 00:14:51,157 --> 00:14:54,160 お教えできません。 ハッ…!? 224 00:14:54,160 --> 00:14:56,829 試しに あなたの精霊に➨ 225 00:14:56,829 --> 00:14:59,332 聞いてみれば いいのではありませんか? 226 00:14:59,332 --> 00:15:01,434 そのために 連れてきたのでしょう? 227 00:15:01,434 --> 00:15:03,436 殿下? 228 00:15:08,608 --> 00:15:10,777 アシュト 頼む。 229 00:15:10,777 --> 00:15:13,780 (アシュト)クンクン…。 230 00:15:13,780 --> 00:15:17,116 どうだい? クキュ? 231 00:15:17,116 --> 00:15:19,118 わからないのか? 232 00:15:19,118 --> 00:15:22,455 ヒュー これ人間界にはない物だよ。 233 00:15:22,455 --> 00:15:25,458 あっ!? じゃあ精霊界の薬なのか? 234 00:15:25,458 --> 00:15:29,295 ううん 精霊は 薬なんて必要としないよ。 235 00:15:29,295 --> 00:15:32,965 あっ… じゃあ材料は? 精霊界の物か? 236 00:15:32,965 --> 00:15:35,134 違う と思う。 237 00:15:35,134 --> 00:15:38,471 アシュ 見たことない… クキュ…? 238 00:15:38,471 --> 00:15:40,640 (ヒューム)じゃあ いったい…。 239 00:15:40,640 --> 00:15:43,476 あなた方は 薬を作ることはできない。 240 00:15:43,476 --> 00:15:46,312 そして薬はこちらで用意する。 241 00:15:46,312 --> 00:15:49,482 ただそれだけです。 そんな…。 242 00:15:49,482 --> 00:15:51,484 お話を進めます。 243 00:15:51,484 --> 00:15:55,655 今 お渡ししたその薬は 抗生物質といいます。 244 00:15:55,655 --> 00:15:59,325 病気のもとを殺す薬ですが 同時に➨ 245 00:15:59,325 --> 00:16:02,929 おなかの中にある元気のもとも まとめて殺す薬です。 246 00:16:02,929 --> 00:16:05,097 病気のもとがなくなるまで➨ 247 00:16:05,097 --> 00:16:07,433 それを飲み続ける 必要がありますが➨ 248 00:16:07,433 --> 00:16:10,603 でもそのかわりに おなかはひどく下ります。 249 00:16:10,603 --> 00:16:13,439 そういうのを 副作用といいます。 250 00:16:13,439 --> 00:16:16,275 ふく… さよう…。 251 00:16:16,275 --> 00:16:18,778 病気のもとには種類があります。 252 00:16:18,778 --> 00:16:21,948 それを治療師が 病状から判断して➨ 253 00:16:21,948 --> 00:16:25,117 各種の薬を処方するのです。 254 00:16:25,117 --> 00:16:28,287 薬を扱う点での注意事項と➨ 255 00:16:28,287 --> 00:16:30,957 今後の衛生管理を 徹底させてください。 256 00:16:30,957 --> 00:16:35,261 そうして予防しなければ 薬の供給が追いつきません。 257 00:16:40,800 --> 00:16:43,469 ヒュームさん。 は はい…。 258 00:16:43,469 --> 00:16:45,638 薬の取り扱いなどを➨ 259 00:16:45,638 --> 00:16:48,307 屋敷の治療師から 聞いていただけますか? 260 00:16:48,307 --> 00:16:52,144 取り扱いを間違えますと 薬は毒になりますので➨ 261 00:16:52,144 --> 00:16:55,982 お気をつけください。 わかりました…。 262 00:16:55,982 --> 00:16:58,985 じぃじ 案内をして差し上げてください。 263 00:16:58,985 --> 00:17:00,920 かしこまりました。 264 00:17:00,920 --> 00:17:04,757 (ローレン)ヒューム様 こちらへどうぞ。 (ヒューム)はい…。 265 00:17:04,757 --> 00:17:08,427 (ドアの開閉音) 266 00:17:08,427 --> 00:17:10,429 殿下。 ハッ。 267 00:17:10,429 --> 00:17:14,267 最初こそ お薬をお渡ししますと お約束しましたが➨ 268 00:17:14,267 --> 00:17:18,104 次の薬に関しては 対価を要求します。 269 00:17:18,104 --> 00:17:21,774 何っ…? これは取り引きなのです。 270 00:17:21,774 --> 00:17:24,277 申し訳ない…。 271 00:17:24,277 --> 00:17:28,281 それに関しては 陛下の判断を仰ぎたい。 272 00:17:28,281 --> 00:17:30,283 かまいません。 273 00:17:30,283 --> 00:17:33,452 ただこちらも納得できる商談を 期待していますと➨ 274 00:17:33,452 --> 00:17:37,790 陛下にお伝えください。 伝えよう…。 275 00:17:37,790 --> 00:17:41,460 では お話を最初に戻しましょう。 276 00:17:41,460 --> 00:17:45,464 ラフィリアをさらった者たちの処分は こちらでいたします。 277 00:17:45,464 --> 00:17:47,633 (フォーゲル)待て! それは認められない! 278 00:17:47,633 --> 00:17:50,469 あの者たちは 王家と関係がないと➨ 279 00:17:50,469 --> 00:17:53,472 おっしゃったじゃありませんか? くっ…。 280 00:17:53,472 --> 00:17:56,475 陛下にこの者たちを 引き渡したところで➨ 281 00:17:56,475 --> 00:17:59,312 無関係だという証拠を そろえているはずだと➨ 282 00:17:59,312 --> 00:18:02,582 とーさまから聞いています。 ですから➨ 283 00:18:02,582 --> 00:18:06,252 問題ありませんね。 それはっ…。 284 00:18:06,252 --> 00:18:08,421 私はお伝えしたはずです。 285 00:18:08,421 --> 00:18:12,591 それ相応の覚悟をしてくださいと。 286 00:18:12,591 --> 00:18:15,928 殿下 陛下にお伝えください。 287 00:18:15,928 --> 00:18:20,266 私の家族に手を出したことを 後悔してくださいと。 288 00:18:20,266 --> 00:18:22,568 お話は以上です。 289 00:18:27,106 --> 00:18:29,108 ハッ! ま 待ってくれ! 290 00:18:31,110 --> 00:18:33,112 なんでしょうか? 291 00:18:33,112 --> 00:18:35,281 あっ… あぁ…。 292 00:18:35,281 --> 00:18:38,117 なんでしょうか? 293 00:18:38,117 --> 00:18:40,820 話を聞いてくれると…。 294 00:18:42,788 --> 00:18:48,294 ⸨もし無事にラフィリアが戻ったら… どうか私の話を聞いてほしい⸩ 295 00:18:48,294 --> 00:18:53,466 約束したはずだ。 ここで ですか? 296 00:18:53,466 --> 00:18:55,468 ここで今 できなかったら➨ 297 00:18:55,468 --> 00:18:59,472 私は 君と今後 話ができない気がするんだ。 298 00:19:03,576 --> 00:19:07,747 とーさまたちは少しの間 退出をお願いします。 299 00:19:07,747 --> 00:19:13,052 エレン 二人きりで話すつもりかい? とーさまがいたらダメなのかい? 300 00:19:15,087 --> 00:19:17,289 とーさま お願いします。 301 00:19:19,258 --> 00:19:22,928 ハァ… わかったよ。 302 00:19:22,928 --> 00:19:25,931 いいか? くれぐれも言っておくぞ。 303 00:19:25,931 --> 00:19:30,936 エレンに近づかないように。 わかっている。 304 00:19:34,106 --> 00:19:36,108 (ドアの閉まる音) 305 00:19:39,278 --> 00:19:41,781 エレン 私たちは➨ 306 00:19:41,781 --> 00:19:44,116 王家は精霊に…。 殿下➨ 307 00:19:44,116 --> 00:19:47,119 あなたは王家の人間です。 えっ! 308 00:19:47,119 --> 00:19:51,123 あなたのご先祖様は してはならないことをしました。 309 00:19:51,123 --> 00:19:54,794 ですが その背景にある ご先祖様の思いも➨ 310 00:19:54,794 --> 00:19:58,130 あなたは王家の一員として わかっているはずです。 311 00:19:58,130 --> 00:20:04,470 あのとき 王家は国を守るため 精霊に力を借りようとした。 312 00:20:04,470 --> 00:20:07,807 だが 私たちは してはならないことをした! 313 00:20:07,807 --> 00:20:10,643 理解してくださっているのなら➨ 314 00:20:10,643 --> 00:20:12,812 あなたはなおさら 謝罪してはなりません。 315 00:20:12,812 --> 00:20:16,315 なぜだ? どうしてそんなことを言うんだ! 316 00:20:16,315 --> 00:20:18,818 あなた方のご先祖様は➨ 317 00:20:18,818 --> 00:20:21,320 後悔などしておりません。 あっ…。 318 00:20:21,320 --> 00:20:23,322 方法がなんであれ➨ 319 00:20:23,322 --> 00:20:27,993 王家として200年前の モンスターテンペストから民を助ける。 320 00:20:27,993 --> 00:20:31,163 その目的のために取った 行動なのですから。 321 00:20:31,163 --> 00:20:33,165 だからといって精霊を…。 322 00:20:35,167 --> 00:20:39,505 それしか方法がないほど 追い詰められていたのでしょう。 323 00:20:39,505 --> 00:20:46,178 犠牲となった精霊の魂の悲しみを 拭い去ることはできません。 324 00:20:46,178 --> 00:20:50,182 なぜなら あなた方 王家にとっては過去のこと…。 325 00:20:50,182 --> 00:20:54,186 ですが 永久を生きる 精霊にとっては➨ 326 00:20:54,186 --> 00:21:00,793 昨日のことと同じなのです。 だが 私は…。 327 00:21:00,793 --> 00:21:04,296 殿下 私は忠告をしました。 328 00:21:04,296 --> 00:21:08,467 ご覚悟くださいと。 ああ…。 329 00:21:08,467 --> 00:21:11,971 陛下もあの呪いの声は 聞こえていたはずです。 330 00:21:11,971 --> 00:21:16,475 それにもかかわらず 私の家族に手を出しました。 331 00:21:18,477 --> 00:21:21,480 病は勢いを増していきます。 あぁ…。 332 00:21:21,480 --> 00:21:23,983 おそらくこれから 王都は➨ 333 00:21:23,983 --> 00:21:26,652 混乱に巻き込まれるでしょう。 あっ!? 334 00:21:26,652 --> 00:21:30,990 ラヴィスエル陛下は 私たちを甘く見ておられました。 335 00:21:30,990 --> 00:21:33,325 これだけのことをしておいて➨ 336 00:21:33,325 --> 00:21:36,829 私たちに助けてもらえるなんて 思わないでくださいね。 337 00:21:36,829 --> 00:21:38,831 くっ…。 338 00:21:38,831 --> 00:21:40,833 これは最後の警告です。 339 00:21:40,833 --> 00:21:44,503 金輪際 私たちに 接触をしないでください。 340 00:21:44,503 --> 00:21:50,609 そんな… 私は… 私は…。 341 00:21:55,347 --> 00:21:59,018 これ以上 お話しすることはありません。 342 00:21:59,018 --> 00:22:01,120 あっ… エレン! (ドアの開く音) 343 00:22:07,459 --> 00:22:09,628 俺はただ➨ 344 00:22:09,628 --> 00:22:13,465 君と話したいだけなんだ…。 345 00:22:13,465 --> 00:22:18,571 それすらも… 許されないのか…。