1 00:02:15,102 --> 00:02:18,271 (アギエル)ムフフ~。 (ロヴェル)うぅ…。 2 00:02:18,271 --> 00:02:21,441 そうだわ! あなたの娘を紹介するわ! 3 00:02:21,441 --> 00:02:24,778 アミエル! 下りてらっしゃ~い! 4 00:02:24,778 --> 00:02:28,448 (アミエル)お母様? その方は どなた様ですか? 5 00:02:28,448 --> 00:02:33,387 お前の本当の父親よ。 英雄なのぉ。 まあっ。 6 00:02:33,387 --> 00:02:36,056 お父様~っ! 7 00:02:36,056 --> 00:02:40,060 ゴロゴロゴロ…! 8 00:02:40,060 --> 00:02:42,062 あっ…。 9 00:02:42,062 --> 00:02:46,900 あなたが本当のお父様なのね。 すてきっ! 10 00:02:46,900 --> 00:02:50,737 わたくし アミエル・ヴァンクライフトと申します。 11 00:02:50,737 --> 00:02:53,240 お父様! あぁ…。 12 00:02:53,240 --> 00:02:56,076 (オリジン)キャッ! (火花の散る音) 13 00:02:56,076 --> 00:02:58,412 (エレン)うぅ…。 (火花の散る音) 14 00:02:58,412 --> 00:03:00,414 エレンちゃん やめてぇ! 15 00:03:00,414 --> 00:03:02,916 お城が壊れちゃうわ~! あっ! 16 00:03:02,916 --> 00:03:06,420 ごっ ごめんなさい! 大丈夫よ~。 17 00:03:06,420 --> 00:03:08,922 かーさまも気持ちは一緒だから。 18 00:03:08,922 --> 00:03:13,093 とーさまを とーさまと 呼んでいいのはエレンだけです! 19 00:03:13,093 --> 00:03:15,095 そうよ! エレンちゃん! 20 00:03:17,097 --> 00:03:20,767 あの場に行けないなんて 歯がゆいわね。 21 00:03:20,767 --> 00:03:24,604 あぁ~ ロヴェル様~ ご覧になって! 22 00:03:24,604 --> 00:03:28,442 アミエルは わたくしに似て とてもかわいいでしょ~? 23 00:03:28,442 --> 00:03:31,111 サウヴェルの子ではないというのか? 24 00:03:31,111 --> 00:03:33,613 (ローレン)お答えしかねます。 25 00:03:36,716 --> 00:03:39,052 (サウヴェル)ハァ… ハァ…。 26 00:03:39,052 --> 00:03:42,722 兄上が戻られたと聞いたが… ハァ… ハァ…。 27 00:03:42,722 --> 00:03:44,725 ハッ! 28 00:03:44,725 --> 00:03:46,893 あ… 兄上!? あっ! 29 00:03:46,893 --> 00:03:50,063 サウヴェル… か? 30 00:03:50,063 --> 00:03:53,066 兄上…。 31 00:03:53,066 --> 00:03:57,404 あぁ… 本当に兄上なのですね。 32 00:03:57,404 --> 00:04:01,575 父上にそっくりになったな… それに➨ 33 00:04:01,575 --> 00:04:05,745 いつの間にか 背も抜かされてしまったようだ。 34 00:04:05,745 --> 00:04:09,416 ずっと留守にしてすまなかった。 35 00:04:09,416 --> 00:04:14,087 苦労かけたな。 うぅ… 兄上…。 36 00:04:14,087 --> 00:04:17,424 サウヴェル! ちょうどいいわ! 37 00:04:17,424 --> 00:04:20,093 さっさとわたくしと 離婚してちょうだい! 38 00:04:20,093 --> 00:04:23,096 んっ… お前は相変わらず醜いな。 39 00:04:23,096 --> 00:04:25,932 また家の金を勝手に使ったのか。 40 00:04:25,932 --> 00:04:27,934 何度言えばわかるんだ! 41 00:04:27,934 --> 00:04:30,937 その金は民のものだと! 何を言うの➨ 42 00:04:30,937 --> 00:04:33,206 わたくしは王族出身なのよ! 43 00:04:33,206 --> 00:04:37,043 これくらい着飾らないと この家は ナメられておしまいよ! 44 00:04:37,043 --> 00:04:41,715 むしろ使ってあげているのよ! 少しは感謝してほしいくらいだわ。 45 00:04:41,715 --> 00:04:44,217 感謝… だとぉ~! 46 00:04:44,217 --> 00:04:46,219 サウヴェル! あっ。 47 00:04:46,219 --> 00:04:50,557 皆の前で家の恥をひけらかすな。 後にしろ。 兄上。 48 00:04:50,557 --> 00:04:53,226 まあ! さすが ロヴェル様ね。 49 00:04:53,226 --> 00:04:56,396 わたくしのことを 理解してくださっているわ。 50 00:04:56,396 --> 00:04:59,399 それに比べてあなたは! くっ! サウヴェル。 51 00:04:59,399 --> 00:05:01,902 それより話がある。 52 00:05:01,902 --> 00:05:03,904 はい。 53 00:05:03,904 --> 00:05:06,406 俺は明日 城へ向かう。 54 00:05:06,406 --> 00:05:09,075 ローレン 先触れを出しておいてくれ。 55 00:05:09,075 --> 00:05:12,479 それに司法局にも。 承りました。 56 00:05:14,414 --> 00:05:19,085 司法局? 明日 お前の離婚手続きをする。 57 00:05:19,085 --> 00:05:23,423 フフフッ よくわかって いらっしゃるのね ロヴェル様。 58 00:05:23,423 --> 00:05:26,593 来い。 はい。 ウフフ…。 59 00:05:26,593 --> 00:05:29,095 なんて すてきな日なの…。 60 00:05:29,095 --> 00:05:32,098 お夕食を用意して お待ちしていますわ! 61 00:05:32,098 --> 00:05:34,034 ロヴェル様~! 62 00:05:34,034 --> 00:05:38,538 (2人)フフフフ… アーッハハハハ! 63 00:05:38,538 --> 00:05:40,540 うわ…。 (笑い声) 64 00:05:40,540 --> 00:05:42,542 思ってた以上に ひどいですね これは。 (笑い声) 65 00:05:42,542 --> 00:05:44,544 でしょう? (笑い声) 66 00:05:44,544 --> 00:05:47,380 すみません。 お見苦しいところを。 67 00:05:47,380 --> 00:05:51,218 アルベルトから だいたいの話は聞いている。 68 00:05:51,218 --> 00:05:56,223 俺がふがいないばかりに あの女に好き勝手させてしまって。 69 00:05:56,223 --> 00:05:58,225 それも明日までだ。 70 00:05:58,225 --> 00:06:02,729 さっさとあの女たちを追い出すぞ。 娘もですか? 71 00:06:02,729 --> 00:06:05,065 あれは お前の子なのか? 72 00:06:05,065 --> 00:06:07,234 それが…。 73 00:06:07,234 --> 00:06:09,402 わからないのです。 74 00:06:09,402 --> 00:06:12,072 望まぬ結婚に自暴自棄になって➨ 75 00:06:12,072 --> 00:06:15,575 祝宴で あの女に 勧められるまま 酒を…。 76 00:06:15,575 --> 00:06:17,911 たばかられたな…。 77 00:06:17,911 --> 00:06:19,913 だが あの女は➨ 78 00:06:19,913 --> 00:06:22,749 お前の子ではないと主張している。 えっ? 79 00:06:22,749 --> 00:06:24,918 おおかた 俺と結婚すれば➨ 80 00:06:24,918 --> 00:06:28,421 俺の子になるという理屈で 話しているつもりだろうが➨ 81 00:06:28,421 --> 00:06:33,727 この際 むしろ好都合だ。 そんな事実はないのだから。 82 00:06:35,695 --> 00:06:37,697 明日 司法局へ行けば➨ 83 00:06:37,697 --> 00:06:40,033 離婚理由を 話さなくてはならないだろう。 84 00:06:40,033 --> 00:06:42,702 お前は口を開くな。 えっ? 85 00:06:42,702 --> 00:06:45,872 あの女は己のウソで自滅する。 86 00:06:45,872 --> 00:06:48,708 すべて俺に任せておけ。 87 00:06:48,708 --> 00:06:52,045 あっ… はい…。 88 00:06:52,045 --> 00:06:54,381 フッ…。 89 00:06:54,381 --> 00:06:57,717 改めて すまなかったサウヴェル。 あっ。 90 00:06:57,717 --> 00:07:01,721 よくぞ家を守ってくれたな。 兄上…。 91 00:07:01,721 --> 00:07:05,725 兄上は この10年 どこにおられたのですか? 92 00:07:05,725 --> 00:07:07,727 精霊界だ。 93 00:07:07,727 --> 00:07:10,730 そこで いとしい人と すでに結婚している。 94 00:07:10,730 --> 00:07:13,400 なっ… なんと! 95 00:07:13,400 --> 00:07:17,570 妻は精霊王オリジンだ。 娘もいる。 96 00:07:17,570 --> 00:07:21,574 このことは どうか 時が来るまで内密に願いたい。 97 00:07:21,574 --> 00:07:23,910 (2人)はい! フフッ。 98 00:07:23,910 --> 00:07:28,081 娘のエレンは 妻に似て すごくかわいいぞ。 99 00:07:28,081 --> 00:07:30,917 (2人)あっ…! 100 00:07:30,917 --> 00:07:35,021 兄上 お話ししておかねば ならないことがあります。 101 00:07:35,021 --> 00:07:37,023 んっ? なんだ? 102 00:07:37,023 --> 00:07:40,694 実は… 俺には…。 103 00:07:40,694 --> 00:07:45,198 心から愛する女性と… 娘がおりまして…。 104 00:07:45,198 --> 00:07:48,368 あっ… フッ…。 105 00:07:48,368 --> 00:07:52,205 あの女が消えたら そちらをここへ呼べばいい。 106 00:07:52,205 --> 00:07:56,376 で ですが… 相手は貴族の出ではなく。 107 00:07:56,376 --> 00:07:58,712 お前が選んだ人なら かまわないだろう? 108 00:07:58,712 --> 00:08:02,716 周囲が反対しても 俺が全力で説得しよう。 109 00:08:05,218 --> 00:08:07,220 兄上…。 110 00:08:07,220 --> 00:08:09,889 俺は 当主には向いていない。 111 00:08:09,889 --> 00:08:12,892 この10年で 痛いほどわかったんです。 112 00:08:12,892 --> 00:08:16,062 兄上は戻ってきては くださらないのですか? 113 00:08:16,062 --> 00:08:20,066 サウヴェル 俺は半精霊の身となった。 114 00:08:20,066 --> 00:08:22,235 だから この家を 継ぐことはできない。 115 00:08:22,235 --> 00:08:25,071 人の世は人が回さなくては いけないからな。 116 00:08:25,071 --> 00:08:28,408 でも! でも そばにはいられるはずです! 117 00:08:28,408 --> 00:08:31,911 人は精霊と共存している! お願いです! 118 00:08:31,911 --> 00:08:34,514 もう これ以上…。 119 00:08:34,514 --> 00:08:37,217 俺を独りにしないでください! 120 00:08:39,352 --> 00:08:42,188 うぅ…。 121 00:08:42,188 --> 00:08:44,190 サウヴェル…。 122 00:08:44,190 --> 00:08:46,526 ロヴェル様 サウヴェル様は➨ 123 00:08:46,526 --> 00:08:49,362 旦那様が亡くなられてから たったお独りで➨ 124 00:08:49,362 --> 00:08:52,866 ヴァンクライフト家のために 身を尽くしてこられました。 125 00:08:52,866 --> 00:08:56,369 もう… 俺だけでは無理なのです。 126 00:08:56,369 --> 00:09:00,974 領民たちは兄上が帰ってきたと あんなに喜んでいるのに…。 127 00:09:03,877 --> 00:09:06,713 とーさま 悩んでますね。 128 00:09:06,713 --> 00:09:09,883 あらあら 気にすることなんてないのに。 129 00:09:09,883 --> 00:09:13,386 ハッパをかけに行きますか? あら いいわね。 130 00:09:13,386 --> 00:09:15,688 あっ! (魔法陣出現の音) 131 00:09:19,225 --> 00:09:21,227 ああっ! あっ…。 132 00:09:21,227 --> 00:09:24,230 あなた 何を悩んでいるというの? 133 00:09:24,230 --> 00:09:26,900 兄弟を大切にしない とーさまなんて➨ 134 00:09:26,900 --> 00:09:28,902 嫌いです! えぇ~! 135 00:09:28,902 --> 00:09:32,072 このお方が…。 136 00:09:32,072 --> 00:09:34,674 改めて紹介しよう。 137 00:09:34,674 --> 00:09:38,678 妻で精霊王のオリジンだ。 ウフッ。 それと➨ 138 00:09:38,678 --> 00:09:44,350 かわいいかわいい 娘のエレンだ。 はじめまして エレンです。 139 00:09:44,350 --> 00:09:47,020 なっ… なんと これは…。 140 00:09:47,020 --> 00:09:50,523 もう 心は決まっているのでしょう? 141 00:09:50,523 --> 00:09:54,360 だって ずっと家のことを 気にかけていたのだから。 えっ? 142 00:09:54,360 --> 00:09:57,864 そうですよ とーさま! 家族は大切にしないと! 143 00:09:57,864 --> 00:10:02,035 ああ… かなわないな。 144 00:10:02,035 --> 00:10:05,038 わかったよ サウヴェル。 145 00:10:05,038 --> 00:10:07,373 俺は お前の補佐をしよう。 146 00:10:07,373 --> 00:10:10,877 もう いなくなったりはしない。 安心してくれ。 147 00:10:10,877 --> 00:10:13,880 兄上! ありがとうございます! 148 00:10:13,880 --> 00:10:17,217 うぅ… よろしゅうございましたな…。 149 00:10:17,217 --> 00:10:19,385 それにしても…。 150 00:10:19,385 --> 00:10:21,387 なんと おかわいい。 151 00:10:21,387 --> 00:10:23,389 だろう~? えっ…。 152 00:10:23,389 --> 00:10:26,226 家令のローレンと申します。 153 00:10:26,226 --> 00:10:30,230 わたくしのことはどうぞ 「じぃじ」とお呼びくださいませ。 154 00:10:30,230 --> 00:10:33,066 あ… じぃじ? 155 00:10:33,066 --> 00:10:35,568 はぁう~! わたくしめに➨ 156 00:10:35,568 --> 00:10:39,072 かわいいかわいい孫が できたようですぞ~! 157 00:10:39,072 --> 00:10:42,575 ローレン! 暴走するな! お前の孫じゃない! 158 00:10:42,575 --> 00:10:46,579 いいえ! これです! これを長年 待っておりました! 159 00:10:46,579 --> 00:10:49,082 こればかりは 譲れませんぞ! 160 00:10:49,082 --> 00:10:51,084 エレン様! 161 00:10:51,084 --> 00:10:55,088 どうぞ このじぃじに 何でもお申しつけください。 162 00:10:55,088 --> 00:10:59,759 じぃじ頑張っちゃいますぞ! はい! 163 00:10:59,759 --> 00:11:02,929 ちょっとぉ! グラスが空よ! 164 00:11:02,929 --> 00:11:05,765 ロヴェル様ったら遅いわね。 165 00:11:05,765 --> 00:11:08,768 それと いいかサウヴェル。 166 00:11:08,768 --> 00:11:10,770 何か聞かれることがあっても➨ 167 00:11:10,770 --> 00:11:13,773 あの女と 子を作った記憶はないと言え。 168 00:11:13,773 --> 00:11:16,776 記憶がないのは事実だ。 はい。 169 00:11:16,776 --> 00:11:19,779 よし 説明は以上だ。 170 00:11:19,779 --> 00:11:24,450 明日は見守っていてくれるかい? もちろんよ! あなた! 171 00:11:24,450 --> 00:11:26,953 頑張ってね! あっ。 172 00:11:26,953 --> 00:11:28,955 エヘヘ~。 173 00:11:28,955 --> 00:11:30,957 ウフ ウフフ…。 174 00:11:30,957 --> 00:11:33,726 とーさまって 本当にむっつりですね。 175 00:11:33,726 --> 00:11:38,398 エレン!? どこでそんな言葉を!? 私は日々 学んでいるのです! 176 00:11:38,398 --> 00:11:41,234 うん エレンはよく学んで 偉いぞ! 177 00:11:41,234 --> 00:11:45,238 とーさまは むっつりだけど かーさまにだけなんだぞっ! 178 00:11:45,238 --> 00:11:49,409 潔くむっつりを認めて とーさまかっこいいです! 179 00:11:49,409 --> 00:11:53,079 かっこいい? ホント!? もう一回言って~! 180 00:11:53,079 --> 00:11:56,583 はい! むっつりなとーさまは かっこいいです! 181 00:11:56,583 --> 00:12:01,087 うんうん! って あれ? なんだか素直に喜べない。 182 00:12:01,087 --> 00:12:03,923 エレン 本当にとーさま…。 あれが兄上だなんて。 183 00:12:03,923 --> 00:12:05,925 (アルベルト)ええ… ですが➨ 184 00:12:05,925 --> 00:12:09,262 あれが本当の ロヴェル様なのだと思います。 185 00:12:09,262 --> 00:12:14,601 (ローレン)とてもお幸せそうですな。 (はしゃぎ声) 186 00:12:14,601 --> 00:12:19,939 (貴族)ロヴェル殿が帰還されたとの 報告が上がってきております。 187 00:12:19,939 --> 00:12:24,611 アギエル様をどうなさいます? (王)どう とは? なんだ? 188 00:12:24,611 --> 00:12:29,949 サウヴェル公爵との仲は最悪だとか。 一度は破棄したとはいえ➨ 189 00:12:29,949 --> 00:12:33,886 アギエル様は ロヴェル殿との婚姻を 望まれるのでは? 190 00:12:33,886 --> 00:12:37,557 いいや ロヴェル殿が元のさやに 収まるとは思えませぬ。 191 00:12:37,557 --> 00:12:41,060 んんっ… んん…。 192 00:12:41,060 --> 00:12:43,463 ラヴィスエルを呼べ。 193 00:12:45,398 --> 00:12:48,067 ラヴィスエル ロヴェルが戻った。 194 00:12:48,067 --> 00:12:51,571 (ラヴィスエル)それはそれは よい知らせですね。 195 00:12:51,571 --> 00:12:57,243 ああ… だが 問題はアギエルだ。 ええ。 196 00:12:57,243 --> 00:13:00,747 ロヴェルは陛下を許さないでしょう。 あっ!? 197 00:13:00,747 --> 00:13:02,749 私があのとき➨ 198 00:13:02,749 --> 00:13:05,418 陛下に進言したのを 覚えていますか? 199 00:13:05,418 --> 00:13:08,755 だが あなたは周囲の声に唆され➨ 200 00:13:08,755 --> 00:13:12,759 ヴァンクライフト家に アギエルを押しつけた。 あぁ…! 201 00:13:12,759 --> 00:13:14,761 フゥ…。 202 00:13:14,761 --> 00:13:17,930 ロヴェルを これ以上 怒らせてはいけません。 203 00:13:17,930 --> 00:13:20,600 彼の力は この国にとって➨ 204 00:13:20,600 --> 00:13:24,771 二つとない重要なものです。 どうすれば…。 205 00:13:24,771 --> 00:13:27,940 逃げ道が一つだけあります。 206 00:13:27,940 --> 00:13:32,545 逃げ道? ええ…。 207 00:13:32,545 --> 00:13:34,547 (近衛兵)申し上げます。 208 00:13:34,547 --> 00:13:36,716 ロヴェル・ヴァンクライフト様が参られました! 209 00:13:36,716 --> 00:13:38,718 (どよめき) 210 00:13:38,718 --> 00:13:40,720 (2人)あっ…? (どよめき) 211 00:13:46,225 --> 00:13:49,729 国王陛下 帰還のご報告に参りました。 212 00:13:49,729 --> 00:13:51,931 おもてを上げよ。 213 00:13:54,233 --> 00:13:56,235 んっ…。 214 00:13:56,235 --> 00:13:58,237 大儀であった。 215 00:13:58,237 --> 00:14:01,407 そしてよくぞ このテンバールに戻ってくれた。 216 00:14:01,407 --> 00:14:03,910 何か褒美を取らせたい。 217 00:14:03,910 --> 00:14:06,412 望みはあるか? はい。 218 00:14:06,412 --> 00:14:10,583 せん越ながら2つほどございます。 申してみよ。 219 00:14:10,583 --> 00:14:17,090 私の家族への王家の干渉の制限と 弟である ヴァンクライフト家当主➨ 220 00:14:17,090 --> 00:14:20,426 サウヴェル・ヴァンクライフトの 離婚調停の場へ➨ 221 00:14:20,426 --> 00:14:24,263 親族として同席していただきたく お願い申し上げます。 222 00:14:24,263 --> 00:14:26,265 (ざわめき) 223 00:14:26,265 --> 00:14:30,770 《ヴァンクライフト家は 王家を見限るということか…》 224 00:14:30,770 --> 00:14:34,707 ロヴェル それは…。 失礼ながら申し上げますと➨ 225 00:14:34,707 --> 00:14:39,545 離婚を願い出ているのは サウヴェルの妻 アギエルです。 226 00:14:39,545 --> 00:14:41,547 はぁ…! (ざわめき) 227 00:14:41,547 --> 00:14:43,549 (ざわめき) 228 00:14:43,549 --> 00:14:46,219 《ラヴィスエル:これでは 王家は ヴァンクライフト家を➨ 229 00:14:46,219 --> 00:14:48,388 敵に回したことになってしまう》 230 00:14:48,388 --> 00:14:50,389 お待ちなさい! 231 00:14:50,389 --> 00:14:53,893 アギエル様が離婚を求めている理由は なんなのですか? 232 00:14:53,893 --> 00:14:56,729 他の男の元へ嫁ぎたいとのこと。 233 00:14:56,729 --> 00:14:59,565 ほ 他 他 他…。 234 00:14:59,565 --> 00:15:02,735 王に代わって話を聞こう。 235 00:15:02,735 --> 00:15:08,074 ロヴェル 王家は その主張を かなえると宣言しよう。 236 00:15:08,074 --> 00:15:11,577 だが 少しばかり 譲歩をしてほしい。 237 00:15:11,577 --> 00:15:15,581 かーさま この腹黒さんは 誰ですか? 238 00:15:15,581 --> 00:15:17,583 次の王様よ。 239 00:15:17,583 --> 00:15:20,586 昔からとーさまが 毛嫌いしているわねぇ。 240 00:15:20,586 --> 00:15:23,589 んっ? その腹黒って何かしら? 241 00:15:23,589 --> 00:15:26,426 おなかの中が 真っ黒って意味ですよ。 242 00:15:26,426 --> 00:15:32,265 陰険で意地が悪い人のことです。 あっ! アハハ… ピッタリね。 243 00:15:32,265 --> 00:15:34,867 譲歩 とは? 244 00:15:34,867 --> 00:15:39,872 君の家は 我が国の戦力として なくてはならない存在だ。 245 00:15:39,872 --> 00:15:44,544 王のためではなく民のために その力を貸してほしい。 246 00:15:44,544 --> 00:15:47,880 それを決めるのは 私ではありませんね。 247 00:15:47,880 --> 00:15:49,882 私は当主ではないので。 248 00:15:49,882 --> 00:15:53,886 わかっている。 調停には私も同席しよう。 249 00:15:53,886 --> 00:15:57,390 では 以降のお話は調停の場で。 250 00:15:57,390 --> 00:16:01,194 改めて この度は大儀であった。 251 00:16:07,567 --> 00:16:11,737 あれ? この人から 変な黒いの出てませんか? 252 00:16:11,737 --> 00:16:14,574 えっ? あれが見えるの? もう? 253 00:16:14,574 --> 00:16:17,410 うん 王様やアギエルさんからは➨ 254 00:16:17,410 --> 00:16:20,246 あの黒いものは 見えなかったのですが。 255 00:16:20,246 --> 00:16:22,248 これって なんですか? 256 00:16:22,248 --> 00:16:24,917 説明しておいたほうがよさそうね。 257 00:16:24,917 --> 00:16:30,756 その昔 何代か前に アギエルみたいな王様がいてね。 258 00:16:30,756 --> 00:16:33,192 精霊の力を当てにして➨ 259 00:16:33,192 --> 00:16:36,028 わたくしを出せと 頭ごなしに言ってきたの。 260 00:16:36,028 --> 00:16:38,698 それで精霊の怒りを買い➨ 261 00:16:38,698 --> 00:16:42,034 王族は呪いを受けることに なったのよ。 262 00:16:42,034 --> 00:16:44,036 呪い…。 263 00:16:44,036 --> 00:16:46,205 以来 王家は➨ 264 00:16:46,205 --> 00:16:49,375 毎年 精霊祭という名の お祭りをするの。 265 00:16:49,375 --> 00:16:52,712 精霊に許してほしいと願ってね。 266 00:16:52,712 --> 00:16:54,714 でも年月がたって➨ 267 00:16:54,714 --> 00:16:57,049 自分たちの先祖が➨ 268 00:16:57,049 --> 00:17:01,220 精霊の怒りを買った 理由すら忘れてしまった。 269 00:17:01,220 --> 00:17:05,892 なんで精霊は自分たちの声を 聞かないのかって思いながら➨ 270 00:17:05,892 --> 00:17:09,495 王族は形だけの祈りを ささげているの。 271 00:17:11,564 --> 00:17:13,566 ((心にもないことを…。 272 00:17:13,566 --> 00:17:18,404 精霊も あんな者たちに 力を貸したくないだろうに。 273 00:17:18,404 --> 00:17:21,741 難儀なものだ…)) 274 00:17:21,741 --> 00:17:24,410 そんな中… ロヴェルはね➨ 275 00:17:24,410 --> 00:17:28,915 幼いころから精霊側になって 物事を考えられる人だった。 276 00:17:28,915 --> 00:17:30,917 だから かーさまは➨ 277 00:17:30,917 --> 00:17:34,020 そんなとーさまに 一目ぼれしてしまったのよね~。 278 00:17:34,020 --> 00:17:39,358 そして そのまま強引に とーさまと契約をしてしまったの。 279 00:17:39,358 --> 00:17:42,361 ウフッ… ウフフ…。 280 00:17:42,361 --> 00:17:44,363 ごちそうさまです。 281 00:17:44,363 --> 00:17:47,533 で とーさまは そのとき いくつだったんですか? 282 00:17:47,533 --> 00:17:50,202 え~っと たしか…。 283 00:17:50,202 --> 00:17:53,539 7歳だったかしら? アウト~! 284 00:17:53,539 --> 00:17:55,541 (木づちの音) 285 00:17:55,541 --> 00:17:57,543 (司法員)静粛に! 286 00:17:57,543 --> 00:18:00,713 これより アギエル・ヴァンクライフトの 申し立てにより➨ 287 00:18:00,713 --> 00:18:04,717 サウヴェル・ヴァンクライフトとの 離婚調停を開廷します。 288 00:18:04,717 --> 00:18:07,219 双方 異論はないですね? 289 00:18:07,219 --> 00:18:10,556 もちろんですわ! はい。 290 00:18:10,556 --> 00:18:14,894 ロヴェル・ヴァンクライフトから 提出された書類によると➨ 291 00:18:14,894 --> 00:18:18,731 アギエルはサウヴェルとの離婚を 望んでいるとのこと。 292 00:18:18,731 --> 00:18:22,902 その理由は 他の男性の元へ 向かうためとありますが➨ 293 00:18:22,902 --> 00:18:25,571 間違いありませんか? ええ! 294 00:18:25,571 --> 00:18:29,408 わたくしを迎えに来てくれた 婚約者と結婚するのよ。 295 00:18:29,408 --> 00:18:31,410 婚約者? そうよ! 296 00:18:31,410 --> 00:18:34,513 ロヴェル・ヴァンクライフト様ですわ! 297 00:18:34,513 --> 00:18:37,850 しかし その婚約は すでに破棄されております。 298 00:18:37,850 --> 00:18:39,852 ええ。 でも今こうして➨ 299 00:18:39,852 --> 00:18:43,856 わたくしと娘のアミエルを迎えに 戻って来てくれたのよ! 300 00:18:43,856 --> 00:18:47,193 (司法員)娘はロヴェル殿の子だと 言うのですか? 301 00:18:47,193 --> 00:18:49,195 そうですわ~! 302 00:18:49,195 --> 00:18:52,198 ロヴェル殿。 いいえ違います。 303 00:18:52,198 --> 00:18:54,200 書類に記したとおり➨ 304 00:18:54,200 --> 00:18:57,703 私はこの10年間 精霊界にいました。 305 00:18:57,703 --> 00:19:01,374 ですから8歳のアミエルの 父親では ありえません。 306 00:19:01,374 --> 00:19:05,211 ではやはり サウヴェル殿の? それも違います。 307 00:19:05,211 --> 00:19:10,049 アギエルは 我が屋敷の使用人の前で 宣言したのです。 308 00:19:10,049 --> 00:19:13,386 サウヴェルの子ではないと! (どよめき) 309 00:19:13,386 --> 00:19:15,388 んんっ…。 (どよめき) 310 00:19:15,388 --> 00:19:21,394 アギエル殿 夫がいるにも関わらず 他の男性へ思いを抱いたこと。 311 00:19:21,394 --> 00:19:24,563 そして不貞の証拠となる娘の存在。 312 00:19:24,563 --> 00:19:26,565 更に過度の浪費は➨ 313 00:19:26,565 --> 00:19:30,903 共に支え合うという婚姻の誓約を 破ったことになります。 314 00:19:30,903 --> 00:19:33,839 はぁ~!? 何を言っているの? 315 00:19:33,839 --> 00:19:36,175 よって サウヴェル・ヴァンクライフト➨ 316 00:19:36,175 --> 00:19:39,345 アギエル・ヴァンクライフトの離婚は 決定とします。 317 00:19:39,345 --> 00:19:41,680 やったわ! (司法員)また アギエル殿は➨ 318 00:19:41,680 --> 00:19:44,183 女神との誓約を破った罪により➨ 319 00:19:44,183 --> 00:19:47,186 今後一切 婚姻できないこととします。 320 00:19:47,186 --> 00:19:50,356 はっ? ウソよ! 待ちなさい! 321 00:19:50,356 --> 00:19:54,193 わたくしが ロヴェル様と 一緒になれないなんて! 322 00:19:54,193 --> 00:19:57,363 あっ! 何!? あっ… あぁ。 323 00:19:57,363 --> 00:20:02,701 あ… なっ なんなのよ このアザは! 324 00:20:02,701 --> 00:20:05,705 (司法員)女神ヴァールの断罪だ! (どよめき) 325 00:20:05,705 --> 00:20:09,041 あなたはこれで 男性に近づくことすらできない! 326 00:20:09,041 --> 00:20:11,710 ひぃ! あぁ…。 327 00:20:11,710 --> 00:20:14,380 助けて ロヴェル様ぁ! 328 00:20:14,380 --> 00:20:16,382 ぶっ! かぁ~! 329 00:20:16,382 --> 00:20:18,384 ぐっ…。 330 00:20:18,384 --> 00:20:21,887 今 近づけないと 言われたばかりだろう。 331 00:20:21,887 --> 00:20:26,392 うぐ… こっ これは何かの間違いですわ。 332 00:20:26,392 --> 00:20:30,729 なんとかして お父様~! 333 00:20:30,729 --> 00:20:34,734 アギエル お前がここまで 愚かだったとは…。 334 00:20:34,734 --> 00:20:37,570 あっ!? 何を言っているの お父様。 335 00:20:37,570 --> 00:20:42,775 娘が申し訳なかった。 私からも謝罪する。 336 00:20:44,744 --> 00:20:47,746 お兄様まで なんで謝るのよ! 337 00:20:47,746 --> 00:20:49,748 (木づちの音) 338 00:20:49,748 --> 00:20:51,751 (司法員)これにて閉廷とする! 339 00:20:51,751 --> 00:20:55,755 ウソよ こんなの間違ってる…。 ああ…。 340 00:20:55,755 --> 00:20:58,424 ロヴェル様… 待って…。 341 00:20:58,424 --> 00:21:02,528 いやぁ~! 342 00:21:04,597 --> 00:21:07,266 思っていたより すんなりいきましたね。 343 00:21:07,266 --> 00:21:10,269 そうね…。 んっ。 344 00:21:10,269 --> 00:21:15,608 あのお坊ちゃんが黙って 事の次第を見守っていたのがねぇ。 345 00:21:15,608 --> 00:21:18,444 腹黒さんのことですか? 346 00:21:18,444 --> 00:21:26,285 ♬~ 347 00:21:26,285 --> 00:21:29,789 君も飲むかい? よく気付きましたね。 348 00:21:29,789 --> 00:21:32,291 グラスに映ったんだよ。 349 00:21:32,291 --> 00:21:37,563 思いどおりで満足ですか? 満足だよ。 350 00:21:37,563 --> 00:21:40,232 わがままな妹は幽閉同然。 351 00:21:40,232 --> 00:21:44,737 父も今回の責任を取り まもなく退位するからね。 352 00:21:46,739 --> 00:21:50,576 残念だよ。 私の義理の弟に なってもらえなくて。 353 00:21:50,576 --> 00:21:53,245 虫ずが走りますね。 354 00:21:53,245 --> 00:21:57,583 それに 君の帰りが遅かったのは いただけなかった。 355 00:21:57,583 --> 00:22:00,586 帰ってくるつもりはなかったので。 356 00:22:00,586 --> 00:22:03,088 あっ そうだ聞いたよ。 357 00:22:03,088 --> 00:22:05,758 向こうで家庭を持ったそうだね。 358 00:22:05,758 --> 00:22:08,260 んっ! なぜそれを知っている!? 359 00:22:08,260 --> 00:22:13,098 とても愛らしい娘がいると聞いて 気になっているんだ。 360 00:22:13,098 --> 00:22:15,100 どうだい? 361 00:22:15,100 --> 00:22:18,103 私の息子と会わせてみないか? 断る。 362 00:22:20,439 --> 00:22:23,442 褒美の言質は陛下から頂きました。 363 00:22:23,442 --> 00:22:28,614 ヴァンクライフト家には接触しないように。 フゥ…。 364 00:22:28,614 --> 00:22:31,617 今回は身を引こう。 今回? 365 00:22:31,617 --> 00:22:35,020 今後も… ですよ 殿下。 366 00:22:38,891 --> 00:22:40,893 フッ…。 367 00:22:44,063 --> 00:22:49,568 んっ おかえりなさいませ! ローレン…。 368 00:22:49,568 --> 00:22:51,770 アルベルトを呼べ!