1 00:00:35,936 --> 00:00:39,039 (近衛兵)ガディエル殿下が お越しになられました。 2 00:00:47,114 --> 00:00:50,617 (ガディエル)んっ…。 (ラヴィスエル)おや? 3 00:00:50,617 --> 00:00:54,288 予想以上にいい顔になったね。 4 00:00:54,288 --> 00:00:57,291 ロヴェルたちが 同席していないとなると…。 5 00:00:57,291 --> 00:01:00,627 見破られたか。 惜しいことをした。 6 00:01:00,627 --> 00:01:03,297 薬を持ち帰ったことは 評価しよう。 7 00:01:03,297 --> 00:01:07,301 だがそれは エレンの温情だと いうことくらいはわかるね? 8 00:01:07,301 --> 00:01:09,636 はい。 フッ…。 9 00:01:09,636 --> 00:01:13,473 父上… 父上は私を駒にしたのですか!? 10 00:01:13,473 --> 00:01:15,475 なぜそう思う? 11 00:01:15,475 --> 00:01:19,313 部下に命じて ヴァンクライフト家の娘を誘拐させ➨ 12 00:01:19,313 --> 00:01:22,482 同時に私を領内へ 薬の調査へ向かわせた! 13 00:01:22,482 --> 00:01:25,819 私とヴァンクライフト家が 接触するように! 14 00:01:25,819 --> 00:01:27,821 フッ…。 15 00:01:27,821 --> 00:01:30,023 くぅ…! 16 00:01:31,992 --> 00:01:35,762 エレンから伝言を預かっています。 んっ? 17 00:01:35,762 --> 00:01:39,766 家族に手を出したことを 後悔してください… と。 18 00:01:39,766 --> 00:01:42,603 フッ… そうか。 19 00:01:42,603 --> 00:01:47,441 それと 今後 ヴァンクライフト家に接触をしないこと。 20 00:01:47,441 --> 00:01:49,609 これは 最後の警告だと。 21 00:01:49,609 --> 00:01:54,014 フッフッフ… エレンのげきりんに 触れてしまったようだ。 22 00:01:56,950 --> 00:01:59,453 近衛兵! 23 00:01:59,453 --> 00:02:01,788 直ちに王都への入国を 制限すると➨ 24 00:02:01,788 --> 00:02:03,790 門番へ伝えろ! (2人)ハッ!? 25 00:02:03,790 --> 00:02:07,961 国中の治療師をかき集めろ! すぐにだ! 26 00:02:07,961 --> 00:02:09,963 王妃と息子たちを避難させる。 27 00:02:09,963 --> 00:02:13,633 王都には置いておけない! (近衛兵)はっ! 28 00:02:13,633 --> 00:02:15,636 フゥ…。 29 00:02:15,636 --> 00:02:18,972 ヴァンクライフト家を 敵に回してしまった。 30 00:02:18,972 --> 00:02:21,141 これから王家は➨ 31 00:02:21,141 --> 00:02:24,144 報復を受けることになる。 (2人)あっ…。 32 00:02:24,144 --> 00:02:26,980 私がエレンを読み違えた。 33 00:02:26,980 --> 00:02:30,083 優しい娘だと たかをくくっていた報いだな。 34 00:02:33,920 --> 00:02:36,757 薬はこれで全部か? はい。 35 00:02:36,757 --> 00:02:40,427 (ヒューム)も 申し上げます! こっ これでは➨ 36 00:02:40,427 --> 00:02:43,430 到底 国中の民に 行き渡らないと思われます。 37 00:02:43,430 --> 00:02:45,432 んっ…。 38 00:02:48,268 --> 00:02:52,272 ((エレン:ラヴィスエル陛下は 私たちを 甘く見ておられました。 39 00:02:52,272 --> 00:02:54,441 これだけのことをしておいて➨ 40 00:02:54,441 --> 00:02:58,045 私たちに助けてもらえるなんて 思わないでくださいね)) 41 00:03:03,617 --> 00:03:05,952 渡された薬は少ない。 42 00:03:05,952 --> 00:03:09,623 これから王都は患者たちであふれ 混乱に陥るだろう。 43 00:03:09,623 --> 00:03:12,459 入国制限をするしかないが➨ 44 00:03:12,459 --> 00:03:16,296 それは反感を生み 暴動が起きるかもしれん。 45 00:03:16,296 --> 00:03:18,298 うぅ… くっ…。 46 00:03:18,298 --> 00:03:21,802 ((ロヴェル:まあ これは殿下への 試練かもしれませんね)) 47 00:03:23,804 --> 00:03:27,307 陛下。 んっ? 48 00:03:27,307 --> 00:03:29,643 私もお供します! 49 00:03:29,643 --> 00:03:32,813 フッ… ああ。 50 00:03:32,813 --> 00:03:36,316 本当にいい面構えになった。 51 00:03:53,100 --> 00:03:56,603 んっ… ぐぅ… うっ。 52 00:03:56,603 --> 00:03:58,605 ぐぬ…。 53 00:03:58,605 --> 00:04:01,441 あなた方が この国に残ることを望んでも➨ 54 00:04:01,441 --> 00:04:03,944 その命の保証はできません。 55 00:04:03,944 --> 00:04:06,613 すでに王家に 目をつけられています。 56 00:04:06,613 --> 00:04:10,617 当然 この領内に 潜伏しようとしてもダメです。 57 00:04:10,617 --> 00:04:13,620 ラフィリアをあんな目に 遭わせたのですから。 58 00:04:13,620 --> 00:04:15,956 フン だからなんだってんだ。 59 00:04:15,956 --> 00:04:19,626 今から言うことをするのなら…。 60 00:04:19,626 --> 00:04:22,462 命は保証しましょう。 フフッ。 61 00:04:22,462 --> 00:04:25,465 くっ… 聞こう。 62 00:04:25,465 --> 00:04:30,637 ヴァンクライフト領内の治療院で 処方されていた 残り少ない薬を➨ 63 00:04:30,637 --> 00:04:34,574 王家がすべて奪い取ったと 触れ回ってください。 あっ!? 64 00:04:34,574 --> 00:04:38,578 うわさを広めれば 国外逃亡の手助けをしましょう。 65 00:04:38,578 --> 00:04:41,414 なっ… くぅ…。 66 00:04:41,414 --> 00:04:44,417 いいだろう…。 フッ…。 67 00:04:44,417 --> 00:04:46,920 では お願いします。 68 00:04:46,920 --> 00:04:49,089 屋敷から 出ていってもらってください。 69 00:04:49,089 --> 00:04:51,091 (ローレン)はい。 70 00:04:53,093 --> 00:04:56,763 あっ くれぐれも変な気は 起こさないでくださいね。 71 00:04:56,763 --> 00:05:00,100 いつでもあなたたちを 精霊王が見守っていますから。 72 00:05:00,100 --> 00:05:02,502 うぅ…。 進め。 73 00:05:06,773 --> 00:05:10,944 陛下の対応が悪ければ 王家は滅びるでしょう。 74 00:05:10,944 --> 00:05:14,781 まあ あの腹黒さんなら 大丈夫だとは思いますけど。 75 00:05:14,781 --> 00:05:16,783 (サウヴェル)エレン…。 76 00:05:16,783 --> 00:05:20,120 許してはなりません。 王家がつけあがるだけです。 77 00:05:20,120 --> 00:05:22,622 だが それは…。 おじ様。 78 00:05:22,622 --> 00:05:25,458 領地への立ち入りを 制限してください。 79 00:05:25,458 --> 00:05:27,794 新たな患者には➨ 80 00:05:27,794 --> 00:05:30,463 薬は王家が持っていったと お伝えください。 81 00:05:30,463 --> 00:05:32,799 んっ…。 それと➨ 82 00:05:32,799 --> 00:05:34,734 私は とーさまと一緒に➨ 83 00:05:34,734 --> 00:05:37,737 薬の材料の調達に向かったと 広めてください。 84 00:05:37,737 --> 00:05:40,740 私たちはしばらく 精霊界に戻ります。 85 00:05:40,740 --> 00:05:43,076 えっ? 安心してくれ。 86 00:05:43,076 --> 00:05:46,746 領内で必要な分の薬は 俺が届ける。 87 00:05:46,746 --> 00:05:49,749 王家との話は どうするんですか? 88 00:05:49,749 --> 00:05:53,920 今後の薬には対価を要求すると 殿下には伝えました。 89 00:05:53,920 --> 00:05:57,424 反省を促したいので しばらくは供給しません。 90 00:05:57,424 --> 00:05:59,926 エレン…。 91 00:06:03,930 --> 00:06:06,233 ありがとう エレン。 92 00:06:09,936 --> 00:06:11,938 (ざわめき) 93 00:06:11,938 --> 00:06:14,608 王家に薬を取られたってのは 本当なんですか!? 94 00:06:14,608 --> 00:06:16,610 ああ 本当だ。 95 00:06:16,610 --> 00:06:19,779 うちの娘が さらわれたばっかりに…。 96 00:06:19,779 --> 00:06:21,781 すまない。 97 00:06:21,781 --> 00:06:23,783 頭を上げてください 領主様! 98 00:06:23,783 --> 00:06:26,453 いったい どういうつもりなんだ 王家は! 99 00:06:26,453 --> 00:06:29,623 (ざわめき) 100 00:06:29,623 --> 00:06:34,227 ああ そうなんだ。 ヴァンクライフト領内の治療院の薬は➨ 101 00:06:34,227 --> 00:06:37,564 残らず王家が奪っていったんだ! ウソだろ!? 102 00:06:37,564 --> 00:06:41,735 ヴァンクライフト領の治療院で聞いたんだ 間違いねえ! 103 00:06:41,735 --> 00:06:43,737 じゃあ 王家は薬を? 104 00:06:43,737 --> 00:06:47,407 独り占めするつもりなんだろうよ。 なんだよそれ…。 105 00:06:47,407 --> 00:06:51,578 王家が薬を独占しているそうよ。 こんなに病が はやっているのに。 106 00:06:51,578 --> 00:06:55,248 何を考えてるんだ王家は。 私たちは どうすればいいのだ。 107 00:06:55,248 --> 00:06:57,250 自分たちだけ 助かろうとしているんじゃ。 108 00:06:57,250 --> 00:06:59,252 なんてひきょうなことを。 109 00:06:59,252 --> 00:07:01,921 すべて王家のせいだ。 悪いのは王家だ。 110 00:07:01,921 --> 00:07:03,923 そう 王家よ! 王家だ! 111 00:07:03,923 --> 00:07:06,593 ここにはもう 薬はないのです。 112 00:07:06,593 --> 00:07:08,595 ウソつけ~! よこせ~! どっかにあるはずだ! 113 00:07:08,595 --> 00:07:11,264 薬を出せ! あるのはわかってんだ! 114 00:07:11,264 --> 00:07:19,272 (怒声) 115 00:07:19,272 --> 00:07:21,574 手荒なまねはするな。 はっ! 116 00:07:23,777 --> 00:07:26,446 (近衛兵)陛下! あっ。 117 00:07:26,446 --> 00:07:29,950 薬を求めて 病人たちが集まっております! 118 00:07:29,950 --> 00:07:34,888 城下の治療院を解放しろ。 宮廷治療師も派遣するんだ。 119 00:07:34,888 --> 00:07:38,892 ですが 皆 口々に薬をよこせと。 120 00:07:38,892 --> 00:07:41,895 与えられる薬はないが➨ 121 00:07:41,895 --> 00:07:45,498 せめて 手当てだけでもしてやれ。 はい。 122 00:07:49,736 --> 00:07:52,539 焼け石に水… か。 123 00:07:56,576 --> 00:07:58,578 (オリジン)エレンちゃん。 あっ。 124 00:08:00,580 --> 00:08:03,249 かーさま。 つらいわよね…。 125 00:08:03,249 --> 00:08:06,753 でも エレンちゃんの判断は 間違ってないわ。 126 00:08:06,753 --> 00:08:10,423 すべて やり過ぎた 腹黒が悪いのよ。 127 00:08:10,423 --> 00:08:19,432 (怒声) 128 00:08:19,432 --> 00:08:22,435 (泣き声) 129 00:08:22,435 --> 00:08:24,437 私は…。 130 00:08:24,437 --> 00:08:29,275 王家と精霊 互いの立場を明確にするため➨ 131 00:08:29,275 --> 00:08:32,612 今後のために できることをしました…。 132 00:08:32,612 --> 00:08:37,550 なのに… どうしてこんなに胸が…。 133 00:08:37,550 --> 00:08:40,887 (泣き声) 134 00:08:40,887 --> 00:08:46,726 あなたは自慢の子… とっても優しくて さとい子。 135 00:08:46,726 --> 00:08:48,728 かーさま…。 136 00:08:48,728 --> 00:08:50,730 (泣き声) 137 00:08:50,730 --> 00:08:54,567 人間と精霊の間で 板挟みにしてごめんなさいね。 138 00:08:54,567 --> 00:08:58,405 だけど時には 冷酷になることも必要なの。 139 00:08:58,405 --> 00:09:00,407 わかってくれるわね? 140 00:09:00,407 --> 00:09:05,912 わかってます わかってるんです… だけど…。 141 00:09:05,912 --> 00:09:10,417 隠している薬を出せ~! 俺たちを見殺しにするのか~! 142 00:09:10,417 --> 00:09:12,419 (怒声) 143 00:09:12,419 --> 00:09:16,256 やはり薬がなければ 暴動は収まらないか。 144 00:09:16,256 --> 00:09:19,259 殿下! 申し上げます! 145 00:09:19,259 --> 00:09:22,429 ヴァンクライフト家に送った使者が 戻ってまいりました! 146 00:09:22,429 --> 00:09:24,431 ハッ… では薬が…。 147 00:09:24,431 --> 00:09:28,268 ロヴェル様たちは薬の材料の調達で 不在のため➨ 148 00:09:28,268 --> 00:09:34,040 交渉には応じられないと。 あぁ… ぐっ…。 149 00:09:34,040 --> 00:09:36,743 そうか…。 150 00:09:40,880 --> 00:09:42,882 (治療師)どうなってる!? 151 00:09:42,882 --> 00:09:46,886 この成分は…。 わかったか? いや…。 152 00:09:46,886 --> 00:09:59,566 ♬~ 153 00:09:59,566 --> 00:10:03,970 (ヴァン)姫様はあまり 笑わなくなってしまった…。 154 00:10:11,578 --> 00:10:14,080 あっ… ヴァンくん。 155 00:10:14,080 --> 00:10:17,417 あっ。 チュッ。 156 00:10:17,417 --> 00:10:22,255 《わかってる。 みんなに心配をかけてるのは》 157 00:10:22,255 --> 00:10:25,258 (ヴァン)フフッ…。 フフ…。 158 00:10:25,258 --> 00:10:27,260 フ~ン! 159 00:10:27,260 --> 00:10:29,262 あっ… フフッ。 160 00:10:29,262 --> 00:10:32,265 あっ 笑った! 姫様が笑った! 161 00:10:32,265 --> 00:10:34,601 笑った笑った~! あっ。 162 00:10:34,601 --> 00:10:37,103 アハハハ…。 笑った~! 163 00:10:37,103 --> 00:10:41,774 あっ… エヘヘ…。 (はしゃぎ声) 164 00:10:41,774 --> 00:10:44,277 はうぅ~! 165 00:10:44,277 --> 00:10:48,114 むぅ~ もう! やったな~! 166 00:10:48,114 --> 00:10:50,950 コショコショコショコショ…。 はわぁ~。 167 00:10:50,950 --> 00:10:52,952 あっ! 168 00:10:52,952 --> 00:10:54,954 フッ…。 169 00:10:54,954 --> 00:10:59,459 ヴァンくんったら… もう~! 170 00:10:59,459 --> 00:11:03,129 ようやく笑ったね お姫様。 あっ。 171 00:11:03,129 --> 00:11:05,965 やっぱりエレンちゃんは 笑顔じゃなきゃ。 172 00:11:05,965 --> 00:11:08,568 とーさま かーさま…。 173 00:11:16,643 --> 00:11:20,980 ごめんなさい とーさま かーさま。 174 00:11:20,980 --> 00:11:25,318 もうね いいかなって オーリと話し合ったんだ。 175 00:11:25,318 --> 00:11:27,320 えっ? 176 00:11:27,320 --> 00:11:31,157 今回のことは アイツに大きな打撃を与えた。 177 00:11:31,157 --> 00:11:34,060 でも エレンはそれを後悔している。 178 00:11:36,763 --> 00:11:40,600 陛下を追い詰めるためには しかたがないことだった。 179 00:11:40,600 --> 00:11:43,770 だが 民たちの不満をあおり➨ 180 00:11:43,770 --> 00:11:47,106 不安に思わせてしまったことが 苦しかったんだね。 181 00:11:47,106 --> 00:11:49,108 はい。 182 00:11:49,108 --> 00:11:52,278 やっぱりエレンは優しいな。 えっ? 183 00:11:52,278 --> 00:11:56,449 俺は今まで 自分にとって大切なのは➨ 184 00:11:56,449 --> 00:11:59,118 オーリとエレンだけだと思っていた。 185 00:11:59,118 --> 00:12:02,455 人間の所業を知って 絶望してしまっていたから。 186 00:12:02,455 --> 00:12:06,793 でもねエレン とーさまも思い出したんだよ。 187 00:12:06,793 --> 00:12:12,298 昔持っていた自分の気持ちを。 エレンのおかげなんだよ。 188 00:12:12,298 --> 00:12:14,467 えっ…。 エレンが➨ 189 00:12:14,467 --> 00:12:20,306 母上やサウヴェル ヴァンクライフト家の 者たちを 大切に思う姿を見て➨ 190 00:12:20,306 --> 00:12:24,811 モンスターテンペストのとき 人々を守るために➨ 191 00:12:24,811 --> 00:12:29,148 命懸けで戦っていた 自分のことを思い出したんだ。 192 00:12:29,148 --> 00:12:32,485 エレンちゃんは ロヴェルとわたくしの娘なのだから➨ 193 00:12:32,485 --> 00:12:36,089 お互いの種族を 大切に思うのは当然ね。 194 00:12:36,089 --> 00:12:39,592 とーさま… かーさま…。 195 00:12:39,592 --> 00:12:41,594 (2人)フフッ…。 (せきこみ) 196 00:12:41,594 --> 00:12:43,596 陛下! (3人)んっ。 (せきこみ) 197 00:12:43,596 --> 00:12:45,765 誰か 誰か~! 治療師を呼べ! 198 00:12:45,765 --> 00:12:48,601 陛下 しっかりしてください! 陛下! 199 00:12:48,601 --> 00:12:50,603 あっ! 200 00:12:50,603 --> 00:12:53,439 (せきこみ) 201 00:12:53,439 --> 00:12:56,442 急げ! ゴホッ ゴホッ…。 202 00:12:56,442 --> 00:12:59,112 民たちは苦しんでいる。 203 00:12:59,112 --> 00:13:02,115 食料だけでも できるだけ早…。 204 00:13:02,115 --> 00:13:04,951 殿下! 大丈夫ですか!? (せきこみ) 205 00:13:04,951 --> 00:13:07,954 (せきこみ) 206 00:13:07,954 --> 00:13:10,623 殿下 無理してはダメです! (せきこみ) 207 00:13:10,623 --> 00:13:12,959 休まれてください。 ああっ。 208 00:13:12,959 --> 00:13:14,961 (せきこみ) 209 00:13:14,961 --> 00:13:17,297 (2人)うん。 210 00:13:17,297 --> 00:13:19,298 フフ…。 211 00:13:19,298 --> 00:13:21,801 ハァ… ハァ…。 212 00:13:21,801 --> 00:13:23,803 うっ うぅ…。 213 00:13:23,803 --> 00:13:26,472 (宮廷治療師)薬は? それが➨ 214 00:13:26,472 --> 00:13:29,308 もう残っておりません。 どういうことだ!? 215 00:13:29,308 --> 00:13:32,478 薬を作れないかと 試行錯誤しているうちに➨ 216 00:13:32,478 --> 00:13:35,915 使い切ってしまったと 報告を受けております。 217 00:13:35,915 --> 00:13:37,917 (宮廷治療師)なんということだ。 218 00:13:39,919 --> 00:13:42,922 お渡しした薬を 無駄にしてしまったのですか? 219 00:13:42,922 --> 00:13:45,591 そうみたいだねぇ。 220 00:13:45,591 --> 00:13:48,761 英雄… ロヴェル… 様? 221 00:13:48,761 --> 00:13:52,932 やはり 使い慣れたうちの者を 派遣するべきでしたね。 222 00:13:52,932 --> 00:13:55,935 だから君たちには作れないと 言っただろう。 223 00:13:57,937 --> 00:13:59,939 おやおや…。 224 00:13:59,939 --> 00:14:03,443 寝込んでいる陛下の姿は 貴重だなぁ。 225 00:14:03,443 --> 00:14:06,946 とーさま 不謹慎ですよ。 (宮廷治療師)もしや…。 226 00:14:06,946 --> 00:14:11,451 そちらのお嬢様が… 治療のお姫様…。 227 00:14:11,451 --> 00:14:13,953 お お願いです! ひっ! 228 00:14:13,953 --> 00:14:16,789 どうか薬をお譲りください! 229 00:14:16,789 --> 00:14:20,960 あっ…。 開口一番それとはね。 230 00:14:20,960 --> 00:14:23,963 まあ 陛下があの調子じゃね。 231 00:14:23,963 --> 00:14:25,965 でもいいの? 232 00:14:25,965 --> 00:14:29,969 俺たち一応 不法侵入なんだけど。 それは…。 233 00:14:29,969 --> 00:14:33,773 ここで追い出したら それこそ薬をもらえないか。 234 00:14:35,742 --> 00:14:38,077 わかりました。 235 00:14:38,077 --> 00:14:40,079 (2人)ああっ! 236 00:14:40,079 --> 00:14:42,081 この2つは別々の薬です。 237 00:14:42,081 --> 00:14:45,918 1日に3回 1粒ずつ 併せて飲ませてください。 238 00:14:45,918 --> 00:14:47,920 はっ… はい! 239 00:14:51,758 --> 00:14:53,926 あ ありがとうございます! 240 00:14:53,926 --> 00:14:57,930 ロ ロヴェル様 心より感謝いたします! 241 00:14:57,930 --> 00:15:00,433 感謝なら エレンにしろ。 242 00:15:00,433 --> 00:15:03,736 今度はおもちゃにするなよ。 243 00:15:10,943 --> 00:15:13,446 これで よかったんですよね? 244 00:15:13,446 --> 00:15:16,449 フフッ アイツも 痛い目を見たことだしね。 245 00:15:16,449 --> 00:15:18,451 あっ…。 246 00:15:20,453 --> 00:15:22,455 とーさま…。 よし! 247 00:15:22,455 --> 00:15:26,626 今から俺は サウヴェルの所へ 薬を届けてくる。 248 00:15:26,626 --> 00:15:28,795 領外からも少しずつ➨ 249 00:15:28,795 --> 00:15:30,963 患者を受け入れるようにと 伝えてくるよ。 250 00:15:30,963 --> 00:15:33,232 はい お願いします。 251 00:15:33,232 --> 00:15:35,735 エレンは少し休んでなさい。 252 00:15:40,239 --> 00:15:42,442 とーさま ごめんなさい。 253 00:15:44,410 --> 00:15:47,413 私も少しだけ出ます! 254 00:15:47,413 --> 00:15:51,751 (せきこみ) 255 00:15:51,751 --> 00:15:54,754 ハァ… ハァ…。 256 00:15:54,754 --> 00:15:58,558 フゥ…。 具合はいかがですか? 殿下。 257 00:16:01,093 --> 00:16:03,095 ハァッ…。 258 00:16:03,095 --> 00:16:05,097 エレン! 259 00:16:05,097 --> 00:16:09,769 うっ… 私は… 夢を見ているのか? 260 00:16:09,769 --> 00:16:12,772 殿下… 今回の状況➨ 261 00:16:12,772 --> 00:16:15,441 200年前のモンスターテンペストに➨ 262 00:16:15,441 --> 00:16:18,945 似ていると思いませんか? ハッ…! 263 00:16:18,945 --> 00:16:23,950 《そうだ 当時は魔物で 今は病という敵だ。 264 00:16:23,950 --> 00:16:28,120 また恐怖を感じ 精霊の力に頼ろうと…》 265 00:16:28,120 --> 00:16:31,791 あのとき こんなふうに王家と精霊が➨ 266 00:16:31,791 --> 00:16:36,562 前もってお話ができていたら 何か変わっていたでしょうか。 267 00:16:36,562 --> 00:16:40,066 少なくとも 王家が精霊たちに➨ 268 00:16:40,066 --> 00:16:43,269 あのようなむごい手段を 取ることはなかったと思う。 269 00:16:45,404 --> 00:16:48,741 我々は君たちが欲しくて しかたなかった。 270 00:16:48,741 --> 00:16:53,079 その精霊の力を その名がもたらした力をね。 271 00:16:53,079 --> 00:16:56,249 無理やり 手に入れようとするたびに➨ 272 00:16:56,249 --> 00:16:58,417 君たちを傷つけてきた。 273 00:16:58,417 --> 00:17:01,420 今回もま… ゴホッゴホッ! あっ! 274 00:17:01,420 --> 00:17:05,258 (せきこみ) 275 00:17:05,258 --> 00:17:07,260 ハァッ…。 276 00:17:07,260 --> 00:17:10,263 (せきこみ) 277 00:17:10,263 --> 00:17:14,433 病はもう これ以上 広がらないように配慮します。 278 00:17:14,433 --> 00:17:18,437 薬は先ほど 宮廷治療師の方に お渡ししました。 279 00:17:18,437 --> 00:17:22,108 あっ… そうなのか? ありがとう…! 280 00:17:22,108 --> 00:17:24,110 殿下が治ったら➨ 281 00:17:24,110 --> 00:17:26,779 今後の取り引きについて お話をしましょう。 282 00:17:26,779 --> 00:17:29,782 取り引きをしてもらえるのか!? ただし! 283 00:17:29,782 --> 00:17:32,785 私たちは そう甘くないですよ! 284 00:17:32,785 --> 00:17:37,056 あっ… フッ そうだな。 285 00:17:37,056 --> 00:17:39,058 あっ…。 286 00:17:39,058 --> 00:17:41,727 ねえ エレン。 287 00:17:41,727 --> 00:17:43,729 なんでしょうか。 288 00:17:43,729 --> 00:17:48,568 もし もし僕が君の信頼を 少しずつでも得られたら…。 289 00:17:48,568 --> 00:17:53,072 また こうして 話をすることができるだろうか? 290 00:17:56,575 --> 00:18:00,413 この距離でのお話になりますが…。 かまわない! 291 00:18:00,413 --> 00:18:04,083 それでも… ゴホッゴホッ。 あっ! 292 00:18:04,083 --> 00:18:08,421 (せきこみ) 293 00:18:08,421 --> 00:18:12,091 ハァ… ハァ…。 294 00:18:12,091 --> 00:18:14,927 本日は これでおいとまします。 あっ。 295 00:18:14,927 --> 00:18:19,932 日を改めて 父とまた来ます。 わかった。 296 00:18:19,932 --> 00:18:22,735 お大事に 殿下。 297 00:18:32,111 --> 00:18:34,380 あっ。 298 00:18:34,380 --> 00:18:37,550 姫様。 あっ ヴァンくん。 299 00:18:37,550 --> 00:18:41,053 いかがなさったのですか? えっ 何が? 300 00:18:41,053 --> 00:18:44,390 顔が赤らんでますぞ。 えっ!? 301 00:18:44,390 --> 00:18:46,726 何か いいことでもありましたか? 302 00:18:46,726 --> 00:18:49,562 べ 別に何もありませんよ~! 303 00:18:49,562 --> 00:18:52,898 眠いからかな~。 おや そうでしたか。 304 00:18:52,898 --> 00:18:55,901 アハハ…。 305 00:18:55,901 --> 00:18:58,571 《心にため込んでいたモヤモヤが➨ 306 00:18:58,571 --> 00:19:01,574 すっきりと 晴れたからなのかな…》 307 00:19:04,744 --> 00:19:08,914 サウヴェルに頼んで ヴァンクライフト領での治療を再開したよ。 308 00:19:08,914 --> 00:19:12,084 あと 患者を受け入れる 態勢が整ったと➨ 309 00:19:12,084 --> 00:19:14,086 触れ回ってもらうことにした。 310 00:19:14,086 --> 00:19:16,989 はい! ではこちらも 取りかかりましょう! 311 00:19:20,092 --> 00:19:22,928 (クリーレン)姫様。 (レーベン)お呼びでしょうか? 312 00:19:22,928 --> 00:19:26,265 お二人に お願いしたいことがあります。 313 00:19:26,265 --> 00:19:31,437 レーベンは まず ヴァンクライフト領内にいる 患者の体力を回復させ➨ 314 00:19:31,437 --> 00:19:34,040 自然治癒力を 高めてあげてほしいのです。 315 00:19:34,040 --> 00:19:36,042 かしこまりました。 316 00:19:36,042 --> 00:19:38,711 クリーレンは 中でも重症な患者に➨ 317 00:19:38,711 --> 00:19:41,380 治療をお願いします。 承知しました。 318 00:19:41,380 --> 00:19:45,184 さあ 皆さんの笑顔を 取り戻しましょう! 319 00:19:47,219 --> 00:19:49,522 (2人)参ります! 320 00:19:52,224 --> 00:19:56,062 《2人には 病の回復が しぜんに見えるように➨ 321 00:19:56,062 --> 00:19:58,064 配慮をお願いしました。 322 00:19:58,064 --> 00:20:03,402 また 暴動になりかねないので 病気を患った人が領内に入る際➨ 323 00:20:03,402 --> 00:20:07,740 2人の魔法が発動するように 結界を張ってもらいました。 324 00:20:07,740 --> 00:20:11,243 更に 病のせいで荒れてしまった 土地のために➨ 325 00:20:11,243 --> 00:20:13,746 まず 私が肥料となる➨ 326 00:20:13,746 --> 00:20:20,086 窒素 リン酸 カリウム それと マグネシウムやカルシウムを精製し➨ 327 00:20:20,086 --> 00:20:22,088 土の精霊ボーデンに➨ 328 00:20:22,088 --> 00:20:25,424 その肥料を畑にまんべんなく まいてもらいました。 329 00:20:25,424 --> 00:20:28,260 雨の精霊 ニーゼルとレーゲン。 330 00:20:28,260 --> 00:20:30,429 光の精霊リヒト。 331 00:20:30,429 --> 00:20:34,433 植物をつかさどる精霊 フランとオープストのおかげで➨ 332 00:20:34,433 --> 00:20:39,605 作物は みるみるうちに育ち 豊かに実りました。 333 00:20:39,605 --> 00:20:43,943 困っている領民に サウヴェルおじ様はしばらくの間➨ 334 00:20:43,943 --> 00:20:47,780 作物で税を納めることを許す お触れを出しました。 335 00:20:47,780 --> 00:20:49,949 納められた作物は➨ 336 00:20:49,949 --> 00:20:52,785 生活が苦しい人々に 与えられたのです。 337 00:20:52,785 --> 00:20:55,454 領内で必要なお金は➨ 338 00:20:55,454 --> 00:20:58,457 薬を王家に売ることで 工面しました》 339 00:20:58,457 --> 00:21:02,128 いいや この値では ちょっとお受けできませんな。 340 00:21:02,128 --> 00:21:08,334 うっ… サウヴェル殿 本当にあなたは商売上手だな。 341 00:21:10,970 --> 00:21:13,973 《このサイクルを 何度も繰り返すうちに➨ 342 00:21:13,973 --> 00:21:17,977 やがて はやり病は 治まっていきました。 343 00:21:17,977 --> 00:21:20,479 そして…》 344 00:21:20,479 --> 00:21:23,649 それは本当か!? はい。 345 00:21:23,649 --> 00:21:27,319 ヴァンクライフト領への移住希望者が 殺到しております。 346 00:21:27,319 --> 00:21:30,156 あぁ…! 347 00:21:30,156 --> 00:21:33,926 《豊作続きの畑は いつも人手不足のため➨ 348 00:21:33,926 --> 00:21:36,428 次々に人が集まり➨ 349 00:21:36,428 --> 00:21:41,267 人が集まれば 多くの商人が訪れ 街にも活気が戻り➨ 350 00:21:41,267 --> 00:21:45,437 ヴァンクライフト領は 国内で最も住みやすい場所と➨ 351 00:21:45,437 --> 00:21:47,439 いわれるようになったのです》 352 00:21:51,277 --> 00:21:57,449 まさか はやり病を逆手にとって 領地を発展させてしまうとはな。 353 00:21:57,449 --> 00:22:01,120 いいかげん ご理解いただけましたか? 陛下。 354 00:22:01,120 --> 00:22:04,623 ロヴェル…。 お伝えしていたはずですよ。 355 00:22:04,623 --> 00:22:07,126 陛下ではエレンに勝てないと。 356 00:22:07,126 --> 00:22:09,795 フッ…。 357 00:22:09,795 --> 00:22:11,797 わかった…。 358 00:22:11,797 --> 00:22:14,967 今後 王家が無理に エレンに接触することはしない。 359 00:22:14,967 --> 00:22:17,636 そう誓おう。 フッ。 360 00:22:17,636 --> 00:22:23,309 すっかりよくなられたようですね。 ああ 薬のおかげだ。 361 00:22:23,309 --> 00:22:26,979 礼を言う。 チッ… なんですかそれは! 362 00:22:26,979 --> 00:22:29,081 おもしろくもない。 363 00:22:35,921 --> 00:22:39,925 モッフ~ン! お疲れさまでしたぞ 姫様。 364 00:22:39,925 --> 00:22:43,596 存分にモフってくだされ。 ありがとう ヴァンくん。 365 00:22:43,596 --> 00:22:49,935 本当にやり遂げてしまったな。 わたくしのエレンちゃん 最高だわ。 366 00:22:49,935 --> 00:22:53,939 エレンは精霊も人間も すべてを愛している。 367 00:22:53,939 --> 00:22:59,245 互いに協力し合える存在なんだと その身で証明してくれている。 368 00:23:01,280 --> 00:23:06,285 俺の娘はすごいな。 ええ もちろんよ! 369 00:23:06,285 --> 00:23:09,455 とーさま! かーさま! 370 00:23:09,455 --> 00:23:11,457 (2人)んっ? 371 00:23:11,457 --> 00:23:15,461 今からヴァンクライフト家の皆さんに 会いにいきましょう!