1 00:01:55,048 --> 00:01:58,218 (智也)それで ゆうべはどうだったの? 2 00:01:58,218 --> 00:02:02,823 (朔)あっ… うむ。 お祭りデートとは いいものだ。 3 00:02:02,823 --> 00:02:07,828 (智也)そりゃそうだよ。 浴衣の七瀬さんと歩けるなんて。 4 00:02:07,828 --> 00:02:11,999 フッ… そう恨みがましい顔するなよ。 5 00:02:11,999 --> 00:02:14,835 はぁ…。 6 00:02:14,835 --> 00:02:19,339 それにしても あの七瀬さんが 学校休むなんて珍しいよね。 7 00:02:19,339 --> 00:02:24,177 何か悩み事でもあるのかな? あのなぁ…。 8 00:02:24,177 --> 00:02:31,184 女の子の言動を なんでも大げさで ロマンチックな物語にしようとするな。 9 00:02:31,184 --> 00:02:36,023 ついね。 困ってるなら 力になりたいとか思っちゃってさ。 10 00:02:36,023 --> 00:02:38,025 結局のところ➨ 11 00:02:38,025 --> 00:02:41,028 自分を救ってやれるのは 自分だけだ。 12 00:02:41,028 --> 00:02:43,196 智也だってそうだぞ。 13 00:02:43,196 --> 00:02:46,533 さしあたり 悠月と 話せるようにならないことには➨ 14 00:02:46,533 --> 00:02:50,037 一歩も前に進めない。 15 00:02:50,037 --> 00:02:52,205 だよね…。 16 00:02:52,205 --> 00:02:55,208 まず相手を知り 自分を知ってもらう。 17 00:02:55,208 --> 00:02:57,878 好きになってもらえるよう 努力する。 18 00:02:57,878 --> 00:02:59,980 ちゃんと気持ちを伝える。 19 00:02:59,980 --> 00:03:02,482 この3ステップは不変だろう? 20 00:03:02,482 --> 00:03:06,153 だから 普通に おどおどしながら話しかけて➨ 21 00:03:06,153 --> 00:03:08,488 そわそわメッセージを送って➨ 22 00:03:08,488 --> 00:03:11,158 時々デートに誘ったりすりゃ いいんだよ。 23 00:03:11,158 --> 00:03:13,827 そういうありきたりに あとから2人で➨ 24 00:03:13,827 --> 00:03:16,163 運命って名前を付けるんだ。 25 00:03:16,163 --> 00:03:19,499 それでも 振り向いてもらえなかったら? 26 00:03:19,499 --> 00:03:23,670 真っ暗な部屋で泣きながら 女々しいポエムを書きつづって➨ 27 00:03:23,670 --> 00:03:27,674 飽きたらギターでも買って 曲にすればいい。 28 00:03:27,674 --> 00:03:30,677 そいつをひっさげて 学祭でバンドをやれば➨ 29 00:03:30,677 --> 00:03:33,513 新しい恋が見つかるさ。 30 00:03:33,513 --> 00:03:38,018 んっ…。 それは朔が ちゃんと恋してないからだよ。 31 00:03:38,018 --> 00:03:41,354 絶対に この人以上は 見つからないっていう相手と➨ 32 00:03:41,354 --> 00:03:44,524 出会ったことがない人間のセリフだ。 33 00:03:44,524 --> 00:03:46,860 かもしれないな…。 34 00:03:46,860 --> 00:03:49,362 あっ! ごめん…。 35 00:03:49,362 --> 00:03:52,365 相談に乗ってくれているのに 言い過ぎた。 36 00:03:52,365 --> 00:03:56,203 謝る必要はない。 俺は言いたいことを言って➨ 37 00:03:56,203 --> 00:03:58,705 智也も 言いたいことを言っただけだ。 38 00:03:58,705 --> 00:04:01,208 フッ…。 39 00:04:25,999 --> 00:04:28,101 📱 40 00:05:07,808 --> 00:05:10,310 んっ! 📱 41 00:05:25,492 --> 00:05:29,496 《やっぱり まだまだ 本調子ではなさそうだ》 42 00:05:29,496 --> 00:05:54,187 ♬~ 43 00:05:54,187 --> 00:05:57,390 《そう言ってくれる七瀬で よかった》 44 00:06:14,307 --> 00:06:16,810 《そうして俺たちは➨ 45 00:06:16,810 --> 00:06:20,513 ちゃんと かりそめの恋人同士に戻った》 46 00:06:23,817 --> 00:06:27,153 全然 勉強できなかった…。 しようがないな。 47 00:06:27,153 --> 00:06:29,322 俺 教えてやるよ。 えっ ホント! 優しい。 48 00:06:29,322 --> 00:06:35,495 (ざわめき) 49 00:06:35,495 --> 00:06:39,666 (なずな)ヤッバ~。 テストなのに 机ん中 空にしてないかも~。 50 00:06:39,666 --> 00:06:42,502 (なずな)んっ! あっ ごめ~ん。 51 00:06:42,502 --> 00:06:44,804 あっ! 52 00:06:48,008 --> 00:06:50,010 何 この写真。 53 00:06:50,010 --> 00:06:54,014 《写真?》 ウッザ。 54 00:06:54,014 --> 00:06:56,850 (夕湖)あっ…! (悠月)あっ…! 55 00:06:56,850 --> 00:06:59,519 あっ! 56 00:06:59,519 --> 00:07:01,788 フッ ダッサ。 57 00:07:01,788 --> 00:07:05,458 別に やましいことじゃ ないんだから 堂々としてれば? 58 00:07:05,458 --> 00:07:07,560 くっ… あっ! 59 00:07:10,964 --> 00:07:15,635 あっ… なに 柊にないしょだったの? 60 00:07:15,635 --> 00:07:17,971 意外と せこいことすんだね。 61 00:07:17,971 --> 00:07:21,474 《きっとあの瞬間は 俺も悠月も➨ 62 00:07:21,474 --> 00:07:24,311 少しばかり はしゃぎすぎていた》 63 00:07:24,311 --> 00:07:28,648 つまんな。 やっぱアンタ 千歳くんとは➨ 64 00:07:28,648 --> 00:07:31,651 釣り合わないんじゃない? 65 00:07:31,651 --> 00:07:33,853 くっ…。 66 00:07:45,665 --> 00:07:50,337 (健太)そ… そういえば 今日のテストはどうだった? 67 00:07:50,337 --> 00:07:52,839 ひぃ! (丼を置く音) 68 00:07:52,839 --> 00:07:54,841 (夕湖)あのですね! 69 00:07:54,841 --> 00:07:58,178 手をですね つないで いらっしゃいましたよねぇ。 70 00:07:58,178 --> 00:08:00,613 こう… 指をちょこんって感じで。 71 00:08:00,613 --> 00:08:02,615 (2人)はい…。 72 00:08:02,615 --> 00:08:06,286 お二人は 「偽物の」恋人だった はずですよね? 73 00:08:06,286 --> 00:08:08,288 (2人)おっしゃるとおりです。 74 00:08:08,288 --> 00:08:11,958 それが どうしたら 手をつないで浴衣デートって話に➨ 75 00:08:11,958 --> 00:08:14,961 なるんでしょうかねぇ 健太っちーさん。 76 00:08:14,961 --> 00:08:17,630 へっ!? そうだ おかしいぞ! 77 00:08:17,630 --> 00:08:21,801 あのね 別につなぐなって 言ってるんじゃないんですよ。 78 00:08:21,801 --> 00:08:25,472 私が言いたいのは どういうつもりかってこと! 79 00:08:25,472 --> 00:08:27,474 どうって…? 80 00:08:27,474 --> 00:08:30,810 悠月は朔じゃなきゃ ダメなのかってことだよ。 81 00:08:30,810 --> 00:08:33,480 こんなこと言う権利はないけど➨ 82 00:08:33,480 --> 00:08:35,982 誰でもいいなら もうやめてほしい。 83 00:08:39,152 --> 00:08:43,656 誰でもいいってことは…。 84 00:08:43,656 --> 00:08:45,658 なかったと思う。 85 00:08:47,994 --> 00:08:52,499 フッ…。 もし健太っちーだったら 手はつながなかった? 86 00:08:52,499 --> 00:08:55,335 ないね。 じゃあ 和希や海人だったら? 87 00:08:55,335 --> 00:08:58,004 やっぱり… ない。 88 00:08:58,004 --> 00:09:02,108 朔じゃなきゃダメだった? 89 00:09:02,108 --> 00:09:04,778 ごめん わからない…。 90 00:09:04,778 --> 00:09:11,117 はぁ…。 よし 悠月の気持ちはわかった。 91 00:09:11,117 --> 00:09:15,288 ライバルだね。 いや そこまでは ひと言も…。 92 00:09:15,288 --> 00:09:20,460 うん うん。 みんな最初は そう言うんですよ。 93 00:09:20,460 --> 00:09:23,630 だけどね 自分の心も決めないままに➨ 94 00:09:23,630 --> 00:09:25,799 捕まえられる相手じゃないよ。 95 00:09:25,799 --> 00:09:28,968 隣にいる あんぽんたんは。 うん うん。 えっ!? 96 00:09:28,968 --> 00:09:32,972 (夕湖)今の悠月も 私も 朔の特別じゃない。 97 00:09:32,972 --> 00:09:36,643 だけど私は 自分が特別じゃないことを➨ 98 00:09:36,643 --> 00:09:39,312 ちゃんと知っているから一歩リード! 99 00:09:39,312 --> 00:09:41,481 あっ…。 100 00:09:41,481 --> 00:09:44,651 プッ 夕湖って なんか変! 101 00:09:44,651 --> 00:09:46,820 素直なだけだもん。 102 00:09:46,820 --> 00:09:48,822 (悠月)普通は そんなふうに➨ 103 00:09:48,822 --> 00:09:51,324 一足飛びで 素直になれないんだって。 104 00:09:51,324 --> 00:09:53,660 あっ… フッ。 105 00:09:53,660 --> 00:09:56,496 (夕湖)それから あんぽんたん! はい! 106 00:09:56,496 --> 00:09:59,999 あ の で す ね! 107 00:09:59,999 --> 00:10:04,170 優しくて甘すぎるのが 朔のいいところなのは知ってる。 108 00:10:04,170 --> 00:10:10,176 けど 私でさえ見たことない浴衣で おめかししてる暇があるなら➨ 109 00:10:10,176 --> 00:10:12,178 さっさと悠月のこと 助けてあげたら➨ 110 00:10:12,178 --> 00:10:14,347 どうなんですかねぇ!? うっ! 111 00:10:14,347 --> 00:10:17,350 あっ…。 112 00:10:17,350 --> 00:10:23,189 そんで 夏は絶対に私も浴衣着て 一緒に花火行くんだからね。 113 00:10:23,189 --> 00:10:25,358 行くもん! フン! 114 00:10:25,358 --> 00:10:27,360 うんうんうん…! 115 00:10:27,360 --> 00:10:29,362 ならよ~し! 116 00:10:29,362 --> 00:10:31,564 フッ…。 117 00:10:37,704 --> 00:10:40,540 (悠月)ねぇ 朔。 んっ? 118 00:10:40,540 --> 00:10:44,043 私はちゃんと 前に進んでるのかな? 119 00:10:47,547 --> 00:10:50,216 マイケル・ジャクソンでもないかぎり➨ 120 00:10:50,216 --> 00:10:54,554 前を向きながら後ろに進むのは 難しいと思うぞ。 121 00:10:54,554 --> 00:11:01,327 フッ 今まさに 前を向きながら 後ろに進んでるけどね マイケル。 122 00:11:01,327 --> 00:11:04,631 あっ! フッ… 本当だ。 123 00:11:06,666 --> 00:11:10,837 《朔:明日の悠月は 今日よりも笑えるといいな。 124 00:11:10,837 --> 00:11:14,340 そう 心から願った》 125 00:11:19,846 --> 00:11:22,515 おはよ。 (2人)あっ!? 126 00:11:22,515 --> 00:11:24,684 (ざわめき) 127 00:11:24,684 --> 00:11:27,187 んっ? (ざわめき) 128 00:11:27,187 --> 00:11:32,025 (なずな)七瀬 アンタさぁ こういうのが趣味だったわけ? 129 00:11:32,025 --> 00:11:34,027 あっ!? ハッ! 130 00:11:37,363 --> 00:11:39,365 あっ…。 131 00:11:39,365 --> 00:11:41,868 悪そうな男子とつきあうとか➨ 132 00:11:41,868 --> 00:11:47,040 もろ中学生の女子って感じで ウケる~! 133 00:11:47,040 --> 00:11:50,710 フッ また千歳くんに こび売るの? 134 00:11:50,710 --> 00:11:55,548 あっ! いつ… いつ私がこび売ったの。 135 00:11:55,548 --> 00:11:57,550 いっつもじゃん。 136 00:11:57,550 --> 00:12:01,321 誰にでも好かれる仮面貼り付けて ころころ表情変えて➨ 137 00:12:01,321 --> 00:12:04,657 ずっと 気に入らなかったんだよねぇ。 138 00:12:04,657 --> 00:12:07,327 だから? だから綾瀬は➨ 139 00:12:07,327 --> 00:12:11,331 ヤン高の使いっ走りになって こんなまねを続けたの? 140 00:12:11,331 --> 00:12:13,333 あっ! はあ? 141 00:12:13,333 --> 00:12:16,002 私の制汗剤が盗まれたとき➨ 142 00:12:16,002 --> 00:12:18,838 綾瀬は珍しく遅くまで残ってた。 143 00:12:18,838 --> 00:12:23,843 バッシュが隠されたとき なぜだか試合を見に来てた。 144 00:12:23,843 --> 00:12:27,513 そして昨日 うっかり机にぶつかって➨ 145 00:12:27,513 --> 00:12:29,515 写真をばらまいた。 146 00:12:29,515 --> 00:12:33,686 ずいぶんと都合のいい偶然が 重なるんだね。 147 00:12:33,686 --> 00:12:38,524 たまたま ヤン高にお友達がいる 綾瀬さん? 148 00:12:38,524 --> 00:12:41,361 何それ! なんのことかわかんないけど➨ 149 00:12:41,361 --> 00:12:45,365 つまりは私が アンタに ちまちま 嫌がらせしたって言いたいの? 150 00:12:45,365 --> 00:12:49,535 断定はしてないよ 事実を述べただけ。 151 00:12:49,535 --> 00:12:52,338 バカにすんな! 152 00:12:54,374 --> 00:12:58,044 そりゃあ私は お世辞にも いい子だなんて言わない。 153 00:12:58,044 --> 00:13:00,480 七瀬のことも気に入らない。 154 00:13:00,480 --> 00:13:04,317 けど 文句があるなら 直接言ってやるし! 155 00:13:04,317 --> 00:13:08,655 私は そんなひきょうなやり方で アンタから逃げたりなんてしない! 156 00:13:08,655 --> 00:13:11,824 へぇ? 私はてっきり➨ 157 00:13:11,824 --> 00:13:13,993 あなたが朔の…。 悠月! 158 00:13:13,993 --> 00:13:17,096 今のはお前が悪い。 あっ! 159 00:13:19,832 --> 00:13:24,337 (亜十夢)あのよ コイツも口悪いし➨ 160 00:13:24,337 --> 00:13:26,339 イラっとすんのもわかるけど➨ 161 00:13:26,339 --> 00:13:30,510 試合の件は違うぞ。 ちょっと 余計なこと…。 162 00:13:30,510 --> 00:13:35,314 七瀬のプレーの大ファンだったんだとさ。 えっ! 163 00:13:39,519 --> 00:13:42,855 あっ…! 164 00:13:42,855 --> 00:13:46,526 (岩波)お~い お前ら席につけ~。 165 00:13:46,526 --> 00:13:48,695 くっ… うっ! 166 00:13:48,695 --> 00:13:50,897 おっ おい。 蔵セン! 167 00:13:52,865 --> 00:13:56,369 あ~ 七瀬には追試の機会を➨ 168 00:13:56,369 --> 00:13:59,038 お前には20分の猶予をやる。 169 00:13:59,038 --> 00:14:01,040 とっとと行け。 170 00:14:06,145 --> 00:14:10,350 (足音) 171 00:14:12,819 --> 00:14:15,521 ごめんね…。 172 00:14:22,829 --> 00:14:28,167 (朔)俺はいいけど なずなには ごめんなさいしたほうがいいな。 173 00:14:28,167 --> 00:14:30,503 うん…。 174 00:14:30,503 --> 00:14:35,675 こんなとこ来たって 外は雨だぞ。 うん…。 175 00:14:35,675 --> 00:14:39,512 少し休んだら テストには戻れそうか? 176 00:14:39,512 --> 00:14:41,848 うん…。 177 00:14:41,848 --> 00:14:44,851 ついでに おっぱい触っていいか? 178 00:14:44,851 --> 00:14:48,354 ううん…。 チッ。 179 00:14:48,354 --> 00:14:52,692 (朔)なぁ どうしたら その雨はやむ? 180 00:14:52,692 --> 00:14:55,528 (悠月)ミュージカル映画なら➨ 181 00:14:55,528 --> 00:14:58,865 すてきな曲の一つでも 流れる場面だね。 182 00:14:58,865 --> 00:15:02,135 オーケー それでいってみよう。 183 00:15:02,135 --> 00:15:09,142 ♬(朔の鼻歌) 184 00:15:09,142 --> 00:15:29,862 ♬~ 185 00:15:31,998 --> 00:15:34,300 戻ろうか 朔。 186 00:15:36,669 --> 00:15:38,838 ああ。 187 00:15:38,838 --> 00:15:49,682 ♬~ 188 00:15:49,682 --> 00:15:53,352 《まだだ まだアイツはふんばってる。 189 00:15:53,352 --> 00:15:55,521 かっこよく意地張って➨ 190 00:15:55,521 --> 00:15:58,024 七瀬悠月で 在り続けようとしている。 191 00:15:58,024 --> 00:16:01,294 だから 俺が怒ってるふりや➨ 192 00:16:01,294 --> 00:16:04,297 哀しんでるふりなんか してはいけない》 193 00:16:06,632 --> 00:16:09,802 (海人)朔! んっ! (足音) 194 00:16:09,802 --> 00:16:12,805 (海人)ヤン高のヤツらが来てる! (2人)あっ! 195 00:16:14,974 --> 00:16:17,977 (朔)何人だ? (海人)正門のほうに2人➨ 196 00:16:17,977 --> 00:16:21,314 裏門のほうにも2人で 4人だな。 197 00:16:21,314 --> 00:16:23,649 どうする? とりあえず➨ 198 00:16:23,649 --> 00:16:27,153 教室で勉強しながら 連中が飽きるのを待つか。 199 00:16:27,153 --> 00:16:30,656 (和希)何か考えはあるんだよね? 200 00:16:30,656 --> 00:16:34,827 (朔)まあな。 とりあえず みんなは普通に帰ってくれ。 201 00:16:34,827 --> 00:16:37,163 あとでちゃんと連絡する。 202 00:16:37,163 --> 00:17:07,460 ♬~ 203 00:17:07,460 --> 00:17:10,129 らちが明かないな。 204 00:17:10,129 --> 00:17:13,633 そろそろ帰るか。 えっ? 205 00:17:13,633 --> 00:17:16,636 一応 手は打ってある。 206 00:17:16,636 --> 00:17:20,139 本当に使いものになるかは わからないけどな。 207 00:17:20,139 --> 00:17:22,542 んっ! 208 00:17:30,149 --> 00:17:33,819 (柳下)よぉ。 こんな雨降りの日に ご苦労さまです。 209 00:17:33,819 --> 00:17:36,656 お尻に まあるい染みは できていませんか? 210 00:17:36,656 --> 00:17:41,160 なぁに 藤志高の女子を眺めてたら すぐだった。 211 00:17:41,160 --> 00:17:44,163 進学校は あか抜けないのが多いな。 212 00:17:44,163 --> 00:17:47,333 女の子たちのほうも 学校の前に➨ 213 00:17:47,333 --> 00:17:50,136 お芋が転がってるって 思ったかもしれませんよ? 214 00:17:52,672 --> 00:17:57,009 (柳下)それに比べて やっぱり悠月は別格だよな。 215 00:17:57,009 --> 00:17:59,011 そう思わねえか? 216 00:18:00,947 --> 00:18:04,116 《あと3歩ってとこか》 217 00:18:04,116 --> 00:18:06,118 ええ まったくです。 218 00:18:06,118 --> 00:18:09,455 ポテトのお供なら そこのフライドチキンぐらいが➨ 219 00:18:09,455 --> 00:18:11,958 ぴったりじゃないですかね? ああ!? 220 00:18:11,958 --> 00:18:15,795 お前 もしかして 俺たちが 手は出さないとか思ってないか? 221 00:18:15,795 --> 00:18:20,132 まさか。 手よりも 頭を使うなんて言われたら➨ 222 00:18:20,132 --> 00:18:24,136 目ん玉飛び出るほど意外ですけど。 223 00:18:24,136 --> 00:18:26,839 (柳下)よし お前 もういいわ。 224 00:18:29,809 --> 00:18:31,811 ハッ! 225 00:18:33,813 --> 00:18:37,316 お~い そこの学生諸君。 226 00:18:37,316 --> 00:18:39,819 ケンカなら よそでやれ。 227 00:18:39,819 --> 00:18:42,989 お前か チクったの。 フッ。 228 00:18:42,989 --> 00:18:45,491 教師に ビビると思うのか? 229 00:18:45,491 --> 00:18:47,493 えんがちょ。 230 00:18:47,493 --> 00:18:49,829 ってぇ! テメエこらぁ! 231 00:18:49,829 --> 00:18:52,832 教師が生徒に手ぇ上げて いいと思ってんのかよ! 232 00:18:52,832 --> 00:18:55,835 なんだ? 速すぎて 見えなかったのか? 233 00:18:55,835 --> 00:18:58,838 俺は手を下ろしたんだ。 234 00:18:58,838 --> 00:19:02,141 はぁ… ダルっ。 235 00:19:04,276 --> 00:19:07,113 ぐあっ…! 236 00:19:07,113 --> 00:19:10,282 ヤン高か 懐かしいなぁ。 237 00:19:10,282 --> 00:19:17,623 俺たちの頃は ボンタンとか ドカンはいていたヤツもいたんだが…。 238 00:19:17,623 --> 00:19:20,626 最近はもう そういうの はやらんのか。 239 00:19:20,626 --> 00:19:24,830 チッ テメエ 今どき 熱血教師ごっこかよ。 240 00:19:26,799 --> 00:19:32,304 まさか。 最初から ここでやるな よそでやれと言ってるだけだ。 241 00:19:32,304 --> 00:19:36,976 俺の視界に入らないところで 勝手に青春しとけ。 242 00:19:36,976 --> 00:19:40,980 はっ 教育委員会にでも チクってやろうか。 243 00:19:40,980 --> 00:19:45,151 お前らが ここにたむろしてたのは うちの生徒みんなが見てる。 244 00:19:45,151 --> 00:19:47,820 そして俺は進学校の教師だ。 245 00:19:47,820 --> 00:19:50,156 もう2~3発 小突いたところで➨ 246 00:19:50,156 --> 00:19:53,159 いくらでも もみ消せるぞ。 チッ…。 247 00:19:53,159 --> 00:19:55,661 いいか ボウズども。 社会で➨ 248 00:19:55,661 --> 00:19:58,497 生きていくっていうのは そういうことだ。 249 00:19:58,497 --> 00:20:02,168 ルールを逸脱しているのが 格好いいと信じてると➨ 250 00:20:02,168 --> 00:20:05,337 いつかルールに しっぺ返しを食らうぞ。 251 00:20:05,337 --> 00:20:16,649 ♬~ 252 00:20:26,025 --> 00:20:33,132 (雨音) 253 00:20:47,880 --> 00:20:51,717 《朔:七瀬悠月が 雨に打たれていた。 254 00:20:51,717 --> 00:20:54,887 薄暗く ぼやけていく風景の中➨ 255 00:20:54,887 --> 00:21:00,326 時折ちらつく車のヘッドライトと 水たまりを突っ切る音だけが➨ 256 00:21:00,326 --> 00:21:03,162 悠月を この世界に➨ 257 00:21:03,162 --> 00:21:05,998 つなぎ止めているような 気がした》 258 00:21:05,998 --> 00:21:10,836 (悠月)ねぇ 朔…。 259 00:21:10,836 --> 00:21:16,342 私 何か悪いことしたのかなぁ? 260 00:21:19,178 --> 00:21:25,684 (朔)七瀬悠月は ただ七瀬悠月であっただけだよ。 261 00:21:25,684 --> 00:21:28,187 (傘の開く音) 262 00:21:31,190 --> 00:21:35,094 行こう 送るよ。 263 00:21:38,864 --> 00:21:42,535 お願い… 今日だけは 一人になれない。 264 00:21:42,535 --> 00:21:46,872 気持ちはわかるけど…。 265 00:21:46,872 --> 00:21:49,375 朔の家…。 266 00:21:49,375 --> 00:21:55,714 練習試合に勝ったら 何でも一つ 言うこと聞くって約束…。 267 00:21:55,714 --> 00:21:58,551 あれ 今使いたい。 268 00:21:58,551 --> 00:22:00,986 (朔)でもな…。 269 00:22:00,986 --> 00:22:02,988 お願いだよ 朔。 270 00:22:02,988 --> 00:22:07,826 私を連れてって! 私を助けてよっ! 271 00:22:07,826 --> 00:22:15,034 (雨音)