1 00:01:44,938 --> 00:01:48,108 (智也)それで ゆうべはどうだったの? 2 00:01:48,108 --> 00:01:52,712 (朔)あっ… うむ。 お祭りデートとは いいものだ。 3 00:01:52,712 --> 00:01:57,717 (智也)そりゃそうだよ。 浴衣の七瀬さんと歩けるなんて。 4 00:01:57,717 --> 00:02:01,888 フッ… そう恨みがましい顔するなよ。 5 00:02:01,888 --> 00:02:04,724 はぁ…。 6 00:02:04,724 --> 00:02:09,229 それにしても あの七瀬さんが 学校休むなんて珍しいよね。 7 00:02:09,229 --> 00:02:14,67 何か悩み事でもあるのかな? あのなぁ…。 8 00:02:14,67 --> 00:02:21,74 女の子の言動を なんでも大げさで ロマンチックな物語にしようとするな。 9 00:02:21,74 --> 00:02:25,912 ついね。 困ってるなら 力になりたいとか思っちゃってさ。 10 00:02:25,912 --> 00:02:27,914 結局のところ➨ 11 00:02:27,914 --> 00:02:30,917 自分を救ってやれるのは 自分だけだ。 12 00:02:30,917 --> 00:02:33,86 智也だってそうだぞ。 13 00:02:33,86 --> 00:02:36,423 さしあたり 悠月と 話せるようにならないことには➨ 14 00:02:36,423 --> 00:02:39,926 一歩も前に進めない。 15 00:02:39,926 --> 00:02:42,95 だよね…。 16 00:02:42,95 --> 00:02:45,98 まず相手を知り 自分を知ってもらう。 17 00:02:45,98 --> 00:02:47,767 好きになってもらえるよう 努力する。 18 00:02:47,767 --> 00:02:49,869 ちゃんと気持ちを伝える。 19 00:02:49,869 --> 00:02:52,372 この3ステップは不変だろう? 20 00:02:52,372 --> 00:02:56,42 だから 普通に おどおどしながら話しかけて➨ 21 00:02:56,42 --> 00:02:58,378 そわそわメッセージを送って➨ 22 00:02:58,378 --> 00:03:01,47 時々デートに誘ったりすりゃ いいんだよ。 23 00:03:01,47 --> 00:03:03,717 そういうありきたりに あとから2人で➨ 24 00:03:03,717 --> 00:03:06,52 運命って名前を付けるんだ。 25 00:03:06,52 --> 00:03:09,389 それでも 振り向いてもらえなかったら? 26 00:03:09,389 --> 00:03:13,560 真っ暗な部屋で泣きながら 女々しいポエムを書きつづって➨ 27 00:03:13,560 --> 00:03:17,564 飽きたらギターでも買って 曲にすればいい。 28 00:03:17,564 --> 00:03:20,567 そいつをひっさげて 学祭でバンドをやれば➨ 29 00:03:20,567 --> 00:03:23,403 新しい恋が見つかるさ。 30 00:03:23,403 --> 00:03:27,907 んっ…。 それは朔が ちゃんと恋してないからだよ。 31 00:03:27,907 --> 00:03:31,244 絶対に この人以上は 見つからないっていう相手と➨ 32 00:03:31,244 --> 00:03:34,414 出会ったことがない人間のセリフだ。 33 00:03:34,414 --> 00:03:36,750 かもしれないな…。 34 00:03:36,750 --> 00:03:39,252 あっ! ごめん…。 35 00:03:39,252 --> 00:03:42,255 相談に乗ってくれているのに 言い過ぎた。 36 00:03:42,255 --> 00:03:46,92 謝る必要はない。 俺は言いたいことを言って➨ 37 00:03:46,92 --> 00:03:48,595 智也も 言いたいことを言っただけだ。 38 00:03:48,595 --> 00:03:51,97 フッ…。 39 00:04:15,889 --> 00:04:17,991 📱 40 00:04:57,697 --> 00:05:00,200 んっ! 📱 41 00:05:15,382 --> 00:05:19,386 《やっぱり まだまだ 本調子ではなさそうだ》 42 00:05:19,386 --> 00:05:44,77 ♬~ 43 00:05:44,77 --> 00:05:47,280 《そう言ってくれる七瀬で よかった》 44 00:06:04,197 --> 00:06:06,700 《そうして俺たちは➨ 45 00:06:06,700 --> 00:06:10,403 ちゃんと かりそめの恋人同士に戻った》 46 00:06:13,707 --> 00:06:17,43 全然 勉強できなかった…。 しようがないな。 47 00:06:17,43 --> 00:06:19,212 俺 教えてやるよ。 えっ ホント! 優しい。 48 00:06:19,212 --> 00:06:25,385 (ざわめき) 49 00:06:25,385 --> 00:06:29,556 (なずな)ヤッバ~。 テストなのに 机ん中 空にしてないかも~。 50 00:06:29,556 --> 00:06:32,392 (なずな)んっ! あっ ごめ~ん。 51 00:06:32,392 --> 00:06:34,694 あっ! 52 00:06:37,897 --> 00:06:39,899 何 この写真。 53 00:06:39,899 --> 00:06:43,903 《写真?》 ウッザ。 54 00:06:43,903 --> 00:06:46,740 (夕湖)あっ…! (悠月)あっ…! 55 00:06:46,740 --> 00:06:49,409 あっ! 56 00:06:49,409 --> 00:06:51,678 フッ ダッサ。 57 00:06:51,678 --> 00:06:55,348 別に やましいことじゃ ないんだから 堂々としてれば? 58 00:06:55,348 --> 00:06:57,450 くっ… あっ! 59 00:07:00,854 --> 00:07:05,525 あっ… なに 柊にないしょだったの? 60 00:07:05,525 --> 00:07:07,861 意外と せこいことすんだね。 61 00:07:07,861 --> 00:07:11,364 《きっとあの瞬間は 俺も悠月も➨ 62 00:07:11,364 --> 00:07:14,200 少しばかり はしゃぎすぎていた》 63 00:07:14,200 --> 00:07:18,538 つまんな。 やっぱアンタ 千歳くんとは➨ 64 00:07:18,538 --> 00:07:21,541 釣り合わないんじゃない? 65 00:07:21,541 --> 00:07:23,743 くっ…。 66 00:07:35,555 --> 00:07:40,226 (健太)そ… そういえば 今日のテストはどうだった? 67 00:07:40,226 --> 00:07:42,729 ひぃ! (丼を置く音) 68 00:07:42,729 --> 00:07:44,731 (夕湖)あのですね! 69 00:07:44,731 --> 00:07:48,68 手をですね つないで いらっしゃいましたよねぇ。 70 00:07:48,68 --> 00:07:50,503 こう… 指をちょこんって感じで。 71 00:07:50,503 --> 00:07:52,505 (2人)はい…。 72 00:07:52,505 --> 00:07:56,176 お二人は 「偽物の」恋人だった はずですよね? 73 00:07:56,176 --> 00:07:58,178 (2人)おっしゃるとおりです。 74 00:07:58,178 --> 00:08:01,848 それが どうしたら 手をつないで浴衣デートって話に➨ 75 00:08:01,848 --> 00:08:04,851 なるんでしょうかねぇ 健太っちーさん。 76 00:08:04,851 --> 00:08:07,520 へっ!? そうだ おかしいぞ! 77 00:08:07,520 --> 00:08:11,691 あのね 別につなぐなって 言ってるんじゃないんですよ。 78 00:08:11,691 --> 00:08:15,362 私が言いたいのは どういうつもりかってこと! 79 00:08:15,362 --> 00:08:17,364 どうって…? 80 00:08:17,364 --> 00:08:20,700 悠月は朔じゃなきゃ ダメなのかってことだよ。 81 00:08:20,700 --> 00:08:23,370 こんなこと言う権利はないけど➨ 82 00:08:23,370 --> 00:08:25,872 誰でもいいなら もうやめてほしい。 83 00:08:29,42 --> 00:08:33,546 誰でもいいってことは…。 84 00:08:33,546 --> 00:08:35,548 なかったと思う。 85 00:08:37,884 --> 00:08:42,389 フッ…。 もし健太っちーだったら 手はつながなかった? 86 00:08:42,389 --> 00:08:45,225 ないね。 じゃあ 和希や海人だったら? 87 00:08:45,225 --> 00:08:47,894 やっぱり… ない。 88 00:08:47,894 --> 00:08:51,998 朔じゃなきゃダメだった? 89 00:08:51,998 --> 00:08:54,668 ごめん わからない…。 90 00:08:54,668 --> 00:09:01,7 はぁ…。 よし 悠月の気持ちはわかった。 91 00:09:01,7 --> 00:09:05,178 ライバルだね。 いや そこまでは ひと言も…。 92 00:09:05,178 --> 00:09:10,350 うん うん。 みんな最初は そう言うんですよ。 93 00:09:10,350 --> 00:09:13,520 だけどね 自分の心も決めないままに➨ 94 00:09:13,520 --> 00:09:15,689 捕まえられる相手じゃないよ。 95 00:09:15,689 --> 00:09:18,858 隣にいる あんぽんたんは。 うん うん。 えっ!? 96 00:09:18,858 --> 00:09:22,862 (夕湖)今の悠月も 私も 朔の特別じゃない。 97 00:09:22,862 --> 00:09:26,533 だけど私は 自分が特別じゃないことを➨ 98 00:09:26,533 --> 00:09:29,202 ちゃんと知っているから一歩リード! 99 00:09:29,202 --> 00:09:31,371 あっ…。 100 00:09:31,371 --> 00:09:34,541 プッ 夕湖って なんか変! 101 00:09:34,541 --> 00:09:36,710 素直なだけだもん。 102 00:09:36,710 --> 00:09:38,712 (悠月)普通は そんなふうに➨ 103 00:09:38,712 --> 00:09:41,214 一足飛びで 素直になれないんだって。 104 00:09:41,214 --> 00:09:43,550 あっ… フッ。 105 00:09:43,550 --> 00:09:46,386 (夕湖)それから あんぽんたん! はい! 106 00:09:46,386 --> 00:09:49,889 あ の で す ね! 107 00:09:49,889 --> 00:09:54,60 優しくて甘すぎるのが 朔のいいところなのは知ってる。 108 00:09:54,60 --> 00:10:00,66 けど 私でさえ見たことない浴衣で おめかししてる暇があるなら➨ 109 00:10:00,66 --> 00:10:02,68 さっさと悠月のこと 助けてあげたら➨ 110 00:10:02,68 --> 00:10:04,237 どうなんですかねぇ!? うっ! 111 00:10:04,237 --> 00:10:07,240 あっ…。 112 00:10:07,240 --> 00:10:13,79 そんで 夏は絶対に私も浴衣着て 一緒に花火行くんだからね。 113 00:10:13,79 --> 00:10:15,248 行くもん! フン! 114 00:10:15,248 --> 00:10:17,250 うんうんうん…! 115 00:10:17,250 --> 00:10:19,252 ならよ~し! 116 00:10:19,252 --> 00:10:21,454 フッ…。 117 00:10:27,594 --> 00:10:30,430 (悠月)ねぇ 朔。 んっ? 118 00:10:30,430 --> 00:10:33,933 私はちゃんと 前に進んでるのかな? 119 00:10:37,437 --> 00:10:40,106 マイケル・ジャクソンでもないかぎり➨ 120 00:10:40,106 --> 00:10:44,444 前を向きながら後ろに進むのは 難しいと思うぞ。 121 00:10:44,444 --> 00:10:51,217 フッ 今まさに 前を向きながら 後ろに進んでるけどね マイケル。 122 00:10:51,217 --> 00:10:54,521 あっ! フッ… 本当だ。 123 00:10:56,556 --> 00:11:00,727 《朔:明日の悠月は 今日よりも笑えるといいな。 124 00:11:00,727 --> 00:11:04,230 そう 心から願った》 125 00:11:09,736 --> 00:11:12,405 おはよ。 (2人)あっ!? 126 00:11:12,405 --> 00:11:14,574 (ざわめき) 127 00:11:14,574 --> 00:11:17,77 んっ? (ざわめき) 128 00:11:17,77 --> 00:11:21,915 (なずな)七瀬 アンタさぁ こういうのが趣味だったわけ? 129 00:11:21,915 --> 00:11:23,917 あっ!? ハッ! 130 00:11:27,253 --> 00:11:29,255 あっ…。 131 00:11:29,255 --> 00:11:31,758 悪そうな男子とつきあうとか➨ 132 00:11:31,758 --> 00:11:36,930 もろ中学生の女子って感じで ウケる~! 133 00:11:36,930 --> 00:11:40,600 フッ また千歳くんに こび売るの? 134 00:11:40,600 --> 00:11:45,438 あっ! いつ… いつ私がこび売ったの。 135 00:11:45,438 --> 00:11:47,440 いっつもじゃん。 136 00:11:47,440 --> 00:11:51,211 誰にでも好かれる仮面貼り付けて ころころ表情変えて➨ 137 00:11:51,211 --> 00:11:54,547 ずっと 気に入らなかったんだよねぇ。 138 00:11:54,547 --> 00:11:57,217 だから? だから綾瀬は➨ 139 00:11:57,217 --> 00:12:01,221 ヤン高の使いっ走りになって こんなまねを続けたの? 140 00:12:01,221 --> 00:12:03,223 あっ! はあ? 141 00:12:03,223 --> 00:12:05,892 私の制汗剤が盗まれたとき➨ 142 00:12:05,892 --> 00:12:08,728 綾瀬は珍しく遅くまで残ってた。 143 00:12:08,728 --> 00:12:13,733 バッシュが隠されたとき なぜだか試合を見に来てた。 144 00:12:13,733 --> 00:12:17,404 そして昨日 うっかり机にぶつかって➨ 145 00:12:17,404 --> 00:12:19,406 写真をばらまいた。 146 00:12:19,406 --> 00:12:23,576 ずいぶんと都合のいい偶然が 重なるんだね。 147 00:12:23,576 --> 00:12:28,415 たまたま ヤン高にお友達がいる 綾瀬さん? 148 00:12:28,415 --> 00:12:31,251 何それ! なんのことかわかんないけど➨ 149 00:12:31,251 --> 00:12:35,255 つまりは私が アンタに ちまちま 嫌がらせしたって言いたいの? 150 00:12:35,255 --> 00:12:39,426 断定はしてないよ 事実を述べただけ。 151 00:12:39,426 --> 00:12:42,228 バカにすんな! 152 00:12:44,264 --> 00:12:47,934 そりゃあ私は お世辞にも いい子だなんて言わない。 153 00:12:47,934 --> 00:12:50,370 七瀬のことも気に入らない。 154 00:12:50,370 --> 00:12:54,207 けど 文句があるなら 直接言ってやるし! 155 00:12:54,207 --> 00:12:58,545 私は そんなひきょうなやり方で アンタから逃げたりなんてしない! 156 00:12:58,545 --> 00:13:01,715 へぇ? 私はてっきり➨ 157 00:13:01,715 --> 00:13:03,883 あなたが朔の…。 悠月! 158 00:13:03,883 --> 00:13:06,986 今のはお前が悪い。 あっ! 159 00:13:09,723 --> 00:13:14,227 (亜十夢)あのよ コイツも口悪いし➨ 160 00:13:14,227 --> 00:13:16,229 イラっとすんのもわかるけど➨ 161 00:13:16,229 --> 00:13:20,400 試合の件は違うぞ。 ちょっと 余計なこと…。 162 00:13:20,400 --> 00:13:25,205 七瀬のプレーの大ファンだったんだとさ。 えっ! 163 00:13:29,409 --> 00:13:32,746 あっ…! 164 00:13:32,746 --> 00:13:36,416 (岩波)お~い お前ら席につけ~。 165 00:13:36,416 --> 00:13:38,585 くっ… うっ! 166 00:13:38,585 --> 00:13:40,787 おっ おい。 蔵セン! 167 00:13:42,756 --> 00:13:46,259 あ~ 七瀬には追試の機会を➨ 168 00:13:46,259 --> 00:13:48,928 お前には20分の猶予をやる。 169 00:13:48,928 --> 00:13:50,930 とっとと行け。 170 00:13:56,36 --> 00:14:00,240 (足音) 171 00:14:02,709 --> 00:14:05,412 ごめんね…。 172 00:14:12,719 --> 00:14:18,58 (朔)俺はいいけど なずなには ごめんなさいしたほうがいいな。 173 00:14:18,58 --> 00:14:20,393 うん…。 174 00:14:20,393 --> 00:14:25,565 こんなとこ来たって 外は雨だぞ。 うん…。 175 00:14:25,565 --> 00:14:29,402 少し休んだら テストには戻れそうか? 176 00:14:29,402 --> 00:14:31,738 うん…。 177 00:14:31,738 --> 00:14:34,741 ついでに おっぱい触っていいか? 178 00:14:34,741 --> 00:14:38,244 ううん…。 チッ。 179 00:14:38,244 --> 00:14:42,582 (朔)なぁ どうしたら その雨はやむ? 180 00:14:42,582 --> 00:14:45,418 (悠月)ミュージカル映画なら➨ 181 00:14:45,418 --> 00:14:48,755 すてきな曲の一つでも 流れる場面だね。 182 00:14:48,755 --> 00:14:52,25 オーケー それでいってみよう。 183 00:14:52,25 --> 00:14:59,32 ♬(朔の鼻歌) 184 00:14:59,32 --> 00:15:19,753 ♬~ 185 00:15:21,888 --> 00:15:24,190 戻ろうか 朔。 186 00:15:26,559 --> 00:15:28,728 ああ。 187 00:15:28,728 --> 00:15:39,572 ♬~ 188 00:15:39,572 --> 00:15:43,243 《まだだ まだアイツはふんばってる。 189 00:15:43,243 --> 00:15:45,412 かっこよく意地張って➨ 190 00:15:45,412 --> 00:15:47,914 七瀬悠月で 在り続けようとしている。 191 00:15:47,914 --> 00:15:51,184 だから 俺が怒ってるふりや➨ 192 00:15:51,184 --> 00:15:54,187 哀しんでるふりなんか してはいけない》 193 00:15:56,523 --> 00:15:59,693 (海人)朔! んっ! (足音) 194 00:15:59,693 --> 00:16:02,696 (海人)ヤン高のヤツらが来てる! (2人)あっ! 195 00:16:04,864 --> 00:16:07,867 (朔)何人だ? (海人)正門のほうに2人➨ 196 00:16:07,867 --> 00:16:11,204 裏門のほうにも2人で 4人だな。 197 00:16:11,204 --> 00:16:13,540 どうする? とりあえず➨ 198 00:16:13,540 --> 00:16:17,43 教室で勉強しながら 連中が飽きるのを待つか。 199 00:16:17,43 --> 00:16:20,547 (和希)何か考えはあるんだよね? 200 00:16:20,547 --> 00:16:24,718 (朔)まあな。 とりあえず みんなは普通に帰ってくれ。 201 00:16:24,718 --> 00:16:27,53 あとでちゃんと連絡する。 202 00:16:27,53 --> 00:16:57,350 ♬~ 203 00:16:57,350 --> 00:17:00,20 らちが明かないな。 204 00:17:00,20 --> 00:17:03,523 そろそろ帰るか。 えっ? 205 00:17:03,523 --> 00:17:06,526 一応 手は打ってある。 206 00:17:06,526 --> 00:17:10,30 本当に使いものになるかは わからないけどな。 207 00:17:10,30 --> 00:17:12,432 んっ! 208 00:17:20,40 --> 00:17:23,710 (柳下)よぉ。 こんな雨降りの日に ご苦労さまです。 209 00:17:23,710 --> 00:17:26,546 お尻に まあるい染みは できていませんか? 210 00:17:26,546 --> 00:17:31,51 なぁに 藤志高の女子を眺めてたら すぐだった。 211 00:17:31,51 --> 00:17:34,54 進学校は あか抜けないのが多いな。 212 00:17:34,54 --> 00:17:37,223 女の子たちのほうも 学校の前に➨ 213 00:17:37,223 --> 00:17:40,26 お芋が転がってるって 思ったかもしれませんよ? 214 00:17:42,562 --> 00:17:46,900 (柳下)それに比べて やっぱり悠月は別格だよな。 215 00:17:46,900 --> 00:17:48,902 そう思わねえか? 216 00:17:50,837 --> 00:17:54,7 《あと3歩ってとこか》 217 00:17:54,7 --> 00:17:56,9 ええ まったくです。 218 00:17:56,9 --> 00:17:59,346 ポテトのお供なら そこのフライドチキンぐらいが➨ 219 00:17:59,346 --> 00:18:01,848 ぴったりじゃないですかね? ああ!? 220 00:18:01,848 --> 00:18:05,685 お前 もしかして 俺たちが 手は出さないとか思ってないか? 221 00:18:05,685 --> 00:18:10,23 まさか。 手よりも 頭を使うなんて言われたら➨ 222 00:18:10,23 --> 00:18:14,27 目ん玉飛び出るほど意外ですけど。 223 00:18:14,27 --> 00:18:16,730 (柳下)よし お前 もういいわ。 224 00:18:19,699 --> 00:18:21,701 ハッ! 225 00:18:23,703 --> 00:18:27,207 お~い そこの学生諸君。 226 00:18:27,207 --> 00:18:29,709 ケンカなら よそでやれ。 227 00:18:29,709 --> 00:18:32,879 お前か チクったの。 フッ。 228 00:18:32,879 --> 00:18:35,382 教師に ビビると思うのか? 229 00:18:35,382 --> 00:18:37,384 えんがちょ。 230 00:18:37,384 --> 00:18:39,719 ってぇ! テメエこらぁ! 231 00:18:39,719 --> 00:18:42,722 教師が生徒に手ぇ上げて いいと思ってんのかよ! 232 00:18:42,722 --> 00:18:45,725 なんだ? 速すぎて 見えなかったのか? 233 00:18:45,725 --> 00:18:48,728 俺は手を下ろしたんだ。 234 00:18:48,728 --> 00:18:52,32 はぁ… ダルっ。 235 00:18:54,167 --> 00:18:57,3 ぐあっ…! 236 00:18:57,3 --> 00:19:00,173 ヤン高か 懐かしいなぁ。 237 00:19:00,173 --> 00:19:07,514 俺たちの頃は ボンタンとか ドカンはいていたヤツもいたんだが…。 238 00:19:07,514 --> 00:19:10,517 最近はもう そういうの はやらんのか。 239 00:19:10,517 --> 00:19:14,721 チッ テメエ 今どき 熱血教師ごっこかよ。 240 00:19:16,690 --> 00:19:22,195 まさか。 最初から ここでやるな よそでやれと言ってるだけだ。 241 00:19:22,195 --> 00:19:26,866 俺の視界に入らないところで 勝手に青春しとけ。 242 00:19:26,866 --> 00:19:30,870 はっ 教育委員会にでも チクってやろうか。 243 00:19:30,870 --> 00:19:35,41 お前らが ここにたむろしてたのは うちの生徒みんなが見てる。 244 00:19:35,41 --> 00:19:37,711 そして俺は進学校の教師だ。 245 00:19:37,711 --> 00:19:40,46 もう2~3発 小突いたところで➨ 246 00:19:40,46 --> 00:19:43,49 いくらでも もみ消せるぞ。 チッ…。 247 00:19:43,49 --> 00:19:45,552 いいか ボウズども。 社会で➨ 248 00:19:45,552 --> 00:19:48,388 生きていくっていうのは そういうことだ。 249 00:19:48,388 --> 00:19:52,58 ルールを逸脱しているのが 格好いいと信じてると➨ 250 00:19:52,58 --> 00:19:55,228 いつかルールに しっぺ返しを食らうぞ。 251 00:19:55,228 --> 00:20:06,539 ♬~ 252 00:20:15,915 --> 00:20:23,23 (雨音) 253 00:20:37,771 --> 00:20:41,608 《朔:七瀬悠月が 雨に打たれていた。 254 00:20:41,608 --> 00:20:44,778 薄暗く ぼやけていく風景の中➨ 255 00:20:44,778 --> 00:20:50,216 時折ちらつく車のヘッドライトと 水たまりを突っ切る音だけが➨ 256 00:20:50,216 --> 00:20:53,53 悠月を この世界に➨ 257 00:20:53,53 --> 00:20:55,889 つなぎ止めているような 気がした》 258 00:20:55,889 --> 00:21:00,727 (悠月)ねぇ 朔…。 259 00:21:00,727 --> 00:21:06,232 私 何か悪いことしたのかなぁ? 260 00:21:09,69 --> 00:21:15,575 (朔)七瀬悠月は ただ七瀬悠月であっただけだよ。 261 00:21:15,575 --> 00:21:18,78 (傘の開く音) 262 00:21:21,81 --> 00:21:24,984 行こう 送るよ。 263 00:21:28,755 --> 00:21:32,425 お願い… 今日だけは 一人になれない。 264 00:21:32,425 --> 00:21:36,763 気持ちはわかるけど…。 265 00:21:36,763 --> 00:21:39,265 朔の家…。 266 00:21:39,265 --> 00:21:45,605 練習試合に勝ったら 何でも一つ 言うこと聞くって約束…。 267 00:21:45,605 --> 00:21:48,441 あれ 今使いたい。 268 00:21:48,441 --> 00:21:50,877 (朔)でもな…。 269 00:21:50,877 --> 00:21:52,879 お願いだよ 朔。 270 00:21:52,879 --> 00:21:57,717 私を連れてって! 私を助けてよっ! 271 00:21:57,717 --> 00:22:04,924 (雨音)