1 00:02:27,848 --> 00:02:31,018 (智也)それで ゆうべはどうだったの? 2 00:02:31,018 --> 00:02:35,622 (朔)あっ… うむ。 お祭りデートとは いいものだ。 3 00:02:35,622 --> 00:02:40,627 (智也)そりゃそうだよ。 浴衣の七瀬さんと歩けるなんて。 4 00:02:40,627 --> 00:02:44,798 フッ… そう恨みがましい顔するなよ。 5 00:02:44,798 --> 00:02:47,634 はぁ…。 6 00:02:47,634 --> 00:02:52,139 それにしても あの七瀬さんが 学校休むなんて珍しいよね。 7 00:02:52,139 --> 00:02:56,977 何か悩み事でもあるのかな? あのなぁ…。 8 00:02:56,977 --> 00:03:03,984 女の子の言動を なんでも大げさで ロマンチックな物語にしようとするな。 9 00:03:03,984 --> 00:03:08,822 ついね。 困ってるなら 力になりたいとか思っちゃってさ。 10 00:03:08,822 --> 00:03:10,824 結局のところ➨ 11 00:03:10,824 --> 00:03:13,827 自分を救ってやれるのは 自分だけだ。 12 00:03:13,827 --> 00:03:15,996 智也だってそうだぞ。 13 00:03:15,996 --> 00:03:19,332 さしあたり 悠月と 話せるようにならないことには➨ 14 00:03:19,332 --> 00:03:22,836 一歩も前に進めない。 15 00:03:22,836 --> 00:03:25,005 だよね…。 16 00:03:25,005 --> 00:03:28,008 まず相手を知り 自分を知ってもらう。 17 00:03:28,008 --> 00:03:30,677 好きになってもらえるよう 努力する。 18 00:03:30,677 --> 00:03:32,779 ちゃんと気持ちを伝える。 19 00:03:32,779 --> 00:03:35,282 この3ステップは不変だろう? 20 00:03:35,282 --> 00:03:38,952 だから 普通に おどおどしながら話しかけて➨ 21 00:03:38,952 --> 00:03:41,288 そわそわメッセージを送って➨ 22 00:03:41,288 --> 00:03:43,957 時々デートに誘ったりすりゃ いいんだよ。 23 00:03:43,957 --> 00:03:46,626 そういうありきたりに あとから2人で➨ 24 00:03:46,626 --> 00:03:48,962 運命って名前を付けるんだ。 25 00:03:48,962 --> 00:03:52,299 それでも 振り向いてもらえなかったら? 26 00:03:52,299 --> 00:03:56,470 真っ暗な部屋で泣きながら 女々しいポエムを書きつづって➨ 27 00:03:56,470 --> 00:04:00,474 飽きたらギターでも買って 曲にすればいい。 28 00:04:00,474 --> 00:04:03,477 そいつをひっさげて 学祭でバンドをやれば➨ 29 00:04:03,477 --> 00:04:06,313 新しい恋が見つかるさ。 30 00:04:06,313 --> 00:04:10,817 んっ…。 それは朔が ちゃんと恋してないからだよ。 31 00:04:10,817 --> 00:04:14,154 絶対に この人以上は 見つからないっていう相手と➨ 32 00:04:14,154 --> 00:04:17,324 出会ったことがない人間のセリフだ。 33 00:04:17,324 --> 00:04:19,659 かもしれないな…。 34 00:04:19,659 --> 00:04:22,162 あっ! ごめん…。 35 00:04:22,162 --> 00:04:25,165 相談に乗ってくれているのに 言い過ぎた。 36 00:04:25,165 --> 00:04:29,002 謝る必要はない。 俺は言いたいことを言って➨ 37 00:04:29,002 --> 00:04:31,505 智也も 言いたいことを言っただけだ。 38 00:04:31,505 --> 00:04:34,007 フッ…。 39 00:04:58,798 --> 00:05:00,901 📱 40 00:05:40,607 --> 00:05:43,109 んっ! 📱 41 00:05:58,291 --> 00:06:02,295 《やっぱり まだまだ 本調子ではなさそうだ》 42 00:06:02,295 --> 00:06:26,987 ♬~ 43 00:06:26,987 --> 00:06:30,190 《そう言ってくれる七瀬で よかった》 44 00:06:47,107 --> 00:06:49,609 《そうして俺たちは➨ 45 00:06:49,609 --> 00:06:53,313 ちゃんと かりそめの恋人同士に戻った》 46 00:06:56,616 --> 00:06:59,953 全然 勉強できなかった…。 しようがないな。 47 00:06:59,953 --> 00:07:02,122 俺 教えてやるよ。 えっ ホント! 優しい。 48 00:07:02,122 --> 00:07:08,295 (ざわめき) 49 00:07:08,295 --> 00:07:12,465 (なずな)ヤッバ~。 テストなのに 机ん中 空にしてないかも~。 50 00:07:12,465 --> 00:07:15,302 (なずな)んっ! あっ ごめ~ん。 51 00:07:15,302 --> 00:07:17,604 あっ! 52 00:07:20,807 --> 00:07:22,809 何 この写真。 53 00:07:22,809 --> 00:07:26,813 《写真?》 ウッザ。 54 00:07:26,813 --> 00:07:29,649 (夕湖)あっ…! (悠月)あっ…! 55 00:07:29,649 --> 00:07:32,319 あっ! 56 00:07:32,319 --> 00:07:34,587 フッ ダッサ。 57 00:07:34,587 --> 00:07:38,258 別に やましいことじゃ ないんだから 堂々としてれば? 58 00:07:38,258 --> 00:07:40,360 くっ… あっ! 59 00:07:43,763 --> 00:07:48,435 あっ… なに 柊にないしょだったの? 60 00:07:48,435 --> 00:07:50,770 意外と せこいことすんだね。 61 00:07:50,770 --> 00:07:54,274 《きっとあの瞬間は 俺も悠月も➨ 62 00:07:54,274 --> 00:07:57,110 少しばかり はしゃぎすぎていた》 63 00:07:57,110 --> 00:08:01,448 つまんな。 やっぱアンタ 千歳くんとは➨ 64 00:08:01,448 --> 00:08:04,451 釣り合わないんじゃない? 65 00:08:04,451 --> 00:08:06,653 くっ…。 66 00:08:18,465 --> 00:08:23,136 (健太)そ… そういえば 今日のテストはどうだった? 67 00:08:23,136 --> 00:08:25,638 ひぃ! (丼を置く音) 68 00:08:25,638 --> 00:08:27,640 (夕湖)あのですね! 69 00:08:27,640 --> 00:08:30,977 手をですね つないで いらっしゃいましたよねぇ。 70 00:08:30,977 --> 00:08:33,413 こう… 指をちょこんって感じで。 71 00:08:33,413 --> 00:08:35,415 (2人)はい…。 72 00:08:35,415 --> 00:08:39,085 お二人は 「偽物の」恋人だった はずですよね? 73 00:08:39,085 --> 00:08:41,087 (2人)おっしゃるとおりです。 74 00:08:41,087 --> 00:08:44,758 それが どうしたら 手をつないで浴衣デートって話に➨ 75 00:08:44,758 --> 00:08:47,761 なるんでしょうかねぇ 健太っちーさん。 76 00:08:47,761 --> 00:08:50,430 へっ!? そうだ おかしいぞ! 77 00:08:50,430 --> 00:08:54,601 あのね 別につなぐなって 言ってるんじゃないんですよ。 78 00:08:54,601 --> 00:08:58,271 私が言いたいのは どういうつもりかってこと! 79 00:08:58,271 --> 00:09:00,273 どうって…? 80 00:09:00,273 --> 00:09:03,610 悠月は朔じゃなきゃ ダメなのかってことだよ。 81 00:09:03,610 --> 00:09:06,279 こんなこと言う権利はないけど➨ 82 00:09:06,279 --> 00:09:08,782 誰でもいいなら もうやめてほしい。 83 00:09:11,951 --> 00:09:16,456 誰でもいいってことは…。 84 00:09:16,456 --> 00:09:18,458 なかったと思う。 85 00:09:20,794 --> 00:09:25,298 フッ…。 もし健太っちーだったら 手はつながなかった? 86 00:09:25,298 --> 00:09:28,134 ないね。 じゃあ 和希や海人だったら? 87 00:09:28,134 --> 00:09:30,804 やっぱり… ない。 88 00:09:30,804 --> 00:09:34,908 朔じゃなきゃダメだった? 89 00:09:34,908 --> 00:09:37,577 ごめん わからない…。 90 00:09:37,577 --> 00:09:43,917 はぁ…。 よし 悠月の気持ちはわかった。 91 00:09:43,917 --> 00:09:48,087 ライバルだね。 いや そこまでは ひと言も…。 92 00:09:48,087 --> 00:09:53,259 うん うん。 みんな最初は そう言うんですよ。 93 00:09:53,259 --> 00:09:56,429 だけどね 自分の心も決めないままに➨ 94 00:09:56,429 --> 00:09:58,598 捕まえられる相手じゃないよ。 95 00:09:58,598 --> 00:10:01,768 隣にいる あんぽんたんは。 うん うん。 えっ!? 96 00:10:01,768 --> 00:10:05,772 (夕湖)今の悠月も 私も 朔の特別じゃない。 97 00:10:05,772 --> 00:10:09,442 だけど私は 自分が特別じゃないことを➨ 98 00:10:09,442 --> 00:10:12,111 ちゃんと知っているから一歩リード! 99 00:10:12,111 --> 00:10:14,280 あっ…。 100 00:10:14,280 --> 00:10:17,450 プッ 夕湖って なんか変! 101 00:10:17,450 --> 00:10:19,619 素直なだけだもん。 102 00:10:19,619 --> 00:10:21,621 (悠月)普通は そんなふうに➨ 103 00:10:21,621 --> 00:10:24,124 一足飛びで 素直になれないんだって。 104 00:10:24,124 --> 00:10:26,459 あっ… フッ。 105 00:10:26,459 --> 00:10:29,295 (夕湖)それから あんぽんたん! はい! 106 00:10:29,295 --> 00:10:32,799 あ の で す ね! 107 00:10:32,799 --> 00:10:36,970 優しくて甘すぎるのが 朔のいいところなのは知ってる。 108 00:10:36,970 --> 00:10:42,976 けど 私でさえ見たことない浴衣で おめかししてる暇があるなら➨ 109 00:10:42,976 --> 00:10:44,978 さっさと悠月のこと 助けてあげたら➨ 110 00:10:44,978 --> 00:10:47,146 どうなんですかねぇ!? うっ! 111 00:10:47,146 --> 00:10:50,149 あっ…。 112 00:10:50,149 --> 00:10:55,989 そんで 夏は絶対に私も浴衣着て 一緒に花火行くんだからね。 113 00:10:55,989 --> 00:10:58,158 行くもん! フン! 114 00:10:58,158 --> 00:11:00,159 うんうんうん…! 115 00:11:00,159 --> 00:11:02,162 ならよ~し! 116 00:11:02,162 --> 00:11:04,364 フッ…。 117 00:11:10,503 --> 00:11:13,339 (悠月)ねぇ 朔。 んっ? 118 00:11:13,339 --> 00:11:16,843 私はちゃんと 前に進んでるのかな? 119 00:11:20,346 --> 00:11:23,016 マイケル・ジャクソンでもないかぎり➨ 120 00:11:23,016 --> 00:11:27,353 前を向きながら後ろに進むのは 難しいと思うぞ。 121 00:11:27,353 --> 00:11:34,127 フッ 今まさに 前を向きながら 後ろに進んでるけどね マイケル。 122 00:11:34,127 --> 00:11:37,430 あっ! フッ… 本当だ。 123 00:11:39,465 --> 00:11:43,636 《朔:明日の悠月は 今日よりも笑えるといいな。 124 00:11:43,636 --> 00:11:47,140 そう 心から願った》 125 00:11:52,645 --> 00:11:55,315 おはよ。 (2人)あっ!? 126 00:11:55,315 --> 00:11:57,483 (ざわめき) 127 00:11:57,483 --> 00:11:59,986 んっ? (ざわめき) 128 00:11:59,986 --> 00:12:04,824 (なずな)七瀬 アンタさぁ こういうのが趣味だったわけ? 129 00:12:04,824 --> 00:12:06,826 あっ!? ハッ! 130 00:12:10,163 --> 00:12:12,165 あっ…。 131 00:12:12,165 --> 00:12:14,667 悪そうな男子とつきあうとか➨ 132 00:12:14,667 --> 00:12:19,839 もろ中学生の女子って感じで ウケる~! 133 00:12:19,839 --> 00:12:23,509 フッ また千歳くんに こび売るの? 134 00:12:23,509 --> 00:12:28,348 あっ! いつ… いつ私がこび売ったの。 135 00:12:28,348 --> 00:12:30,350 いっつもじゃん。 136 00:12:30,350 --> 00:12:34,120 誰にでも好かれる仮面貼り付けて ころころ表情変えて➨ 137 00:12:34,120 --> 00:12:37,457 ずっと 気に入らなかったんだよねぇ。 138 00:12:37,457 --> 00:12:40,126 だから? だから綾瀬は➨ 139 00:12:40,126 --> 00:12:44,130 ヤン高の使いっ走りになって こんなまねを続けたの? 140 00:12:44,130 --> 00:12:46,132 あっ! はあ? 141 00:12:46,132 --> 00:12:48,801 私の制汗剤が盗まれたとき➨ 142 00:12:48,801 --> 00:12:51,638 綾瀬は珍しく遅くまで残ってた。 143 00:12:51,638 --> 00:12:56,643 バッシュが隠されたとき なぜだか試合を見に来てた。 144 00:12:56,643 --> 00:13:00,313 そして昨日 うっかり机にぶつかって➨ 145 00:13:00,313 --> 00:13:02,315 写真をばらまいた。 146 00:13:02,315 --> 00:13:06,486 ずいぶんと都合のいい偶然が 重なるんだね。 147 00:13:06,486 --> 00:13:11,324 たまたま ヤン高にお友達がいる 綾瀬さん? 148 00:13:11,324 --> 00:13:14,160 何それ! なんのことかわかんないけど➨ 149 00:13:14,160 --> 00:13:18,164 つまりは私が アンタに ちまちま 嫌がらせしたって言いたいの? 150 00:13:18,164 --> 00:13:22,335 断定はしてないよ 事実を述べただけ。 151 00:13:22,335 --> 00:13:25,138 バカにすんな! 152 00:13:27,173 --> 00:13:30,843 そりゃあ私は お世辞にも いい子だなんて言わない。 153 00:13:30,843 --> 00:13:33,279 七瀬のことも気に入らない。 154 00:13:33,279 --> 00:13:37,116 けど 文句があるなら 直接言ってやるし! 155 00:13:37,116 --> 00:13:41,454 私は そんなひきょうなやり方で アンタから逃げたりなんてしない! 156 00:13:41,454 --> 00:13:44,624 へぇ? 私はてっきり➨ 157 00:13:44,624 --> 00:13:46,793 あなたが朔の…。 悠月! 158 00:13:46,793 --> 00:13:49,896 今のはお前が悪い。 あっ! 159 00:13:52,632 --> 00:13:57,136 (亜十夢)あのよ コイツも口悪いし➨ 160 00:13:57,136 --> 00:13:59,138 イラっとすんのもわかるけど➨ 161 00:13:59,138 --> 00:14:03,309 試合の件は違うぞ。 ちょっと 余計なこと…。 162 00:14:03,309 --> 00:14:08,114 七瀬のプレーの大ファンだったんだとさ。 えっ! 163 00:14:12,318 --> 00:14:15,655 あっ…! 164 00:14:15,655 --> 00:14:19,325 (岩波)お~い お前ら席につけ~。 165 00:14:19,325 --> 00:14:21,494 くっ… うっ! 166 00:14:21,494 --> 00:14:23,696 おっ おい。 蔵セン! 167 00:14:25,665 --> 00:14:29,168 あ~ 七瀬には追試の機会を➨ 168 00:14:29,168 --> 00:14:31,838 お前には20分の猶予をやる。 169 00:14:31,838 --> 00:14:33,840 とっとと行け。 170 00:14:38,945 --> 00:14:43,149 (足音) 171 00:14:45,618 --> 00:14:48,321 ごめんね…。 172 00:14:55,628 --> 00:15:00,967 (朔)俺はいいけど なずなには ごめんなさいしたほうがいいな。 173 00:15:00,967 --> 00:15:03,302 うん…。 174 00:15:03,302 --> 00:15:08,474 こんなとこ来たって 外は雨だぞ。 うん…。 175 00:15:08,474 --> 00:15:12,311 少し休んだら テストには戻れそうか? 176 00:15:12,311 --> 00:15:14,647 うん…。 177 00:15:14,647 --> 00:15:17,650 ついでに おっぱい触っていいか? 178 00:15:17,650 --> 00:15:21,154 ううん…。 チッ。 179 00:15:21,154 --> 00:15:25,491 (朔)なぁ どうしたら その雨はやむ? 180 00:15:25,491 --> 00:15:28,327 (悠月)ミュージカル映画なら➨ 181 00:15:28,327 --> 00:15:31,664 すてきな曲の一つでも 流れる場面だね。 182 00:15:31,664 --> 00:15:34,934 オーケー それでいってみよう。 183 00:15:34,934 --> 00:15:41,941 ♬(朔の鼻歌) 184 00:15:41,941 --> 00:16:02,662 ♬~ 185 00:16:04,797 --> 00:16:07,099 戻ろうか 朔。 186 00:16:09,468 --> 00:16:11,637 ああ。 187 00:16:11,637 --> 00:16:22,481 ♬~ 188 00:16:22,481 --> 00:16:26,152 《まだだ まだアイツはふんばってる。 189 00:16:26,152 --> 00:16:28,321 かっこよく意地張って➨ 190 00:16:28,321 --> 00:16:30,823 七瀬悠月で 在り続けようとしている。 191 00:16:30,823 --> 00:16:34,093 だから 俺が怒ってるふりや➨ 192 00:16:34,093 --> 00:16:37,096 哀しんでるふりなんか してはいけない》 193 00:16:39,432 --> 00:16:42,602 (海人)朔! んっ! (足音) 194 00:16:42,602 --> 00:16:45,605 (海人)ヤン高のヤツらが来てる! (2人)あっ! 195 00:16:47,773 --> 00:16:50,776 (朔)何人だ? (海人)正門のほうに2人➨ 196 00:16:50,776 --> 00:16:54,113 裏門のほうにも2人で 4人だな。 197 00:16:54,113 --> 00:16:56,449 どうする? とりあえず➨ 198 00:16:56,449 --> 00:16:59,952 教室で勉強しながら 連中が飽きるのを待つか。 199 00:16:59,952 --> 00:17:03,456 (和希)何か考えはあるんだよね? 200 00:17:03,456 --> 00:17:07,627 (朔)まあな。 とりあえず みんなは普通に帰ってくれ。 201 00:17:07,627 --> 00:17:09,962 あとでちゃんと連絡する。 202 00:17:09,962 --> 00:17:40,259 ♬~ 203 00:17:40,259 --> 00:17:42,929 らちが明かないな。 204 00:17:42,929 --> 00:17:46,432 そろそろ帰るか。 えっ? 205 00:17:46,432 --> 00:17:49,435 一応 手は打ってある。 206 00:17:49,435 --> 00:17:52,939 本当に使いものになるかは わからないけどな。 207 00:17:52,939 --> 00:17:55,341 んっ! 208 00:18:02,949 --> 00:18:06,619 (柳下)よぉ。 こんな雨降りの日に ご苦労さまです。 209 00:18:06,619 --> 00:18:09,455 お尻に まあるい染みは できていませんか? 210 00:18:09,455 --> 00:18:13,960 なぁに 藤志高の女子を眺めてたら すぐだった。 211 00:18:13,960 --> 00:18:16,963 進学校は あか抜けないのが多いな。 212 00:18:16,963 --> 00:18:20,132 女の子たちのほうも 学校の前に➨ 213 00:18:20,132 --> 00:18:22,935 お芋が転がってるって 思ったかもしれませんよ? 214 00:18:25,471 --> 00:18:29,809 (柳下)それに比べて やっぱり悠月は別格だよな。 215 00:18:29,809 --> 00:18:31,811 そう思わねえか? 216 00:18:33,746 --> 00:18:36,916 《あと3歩ってとこか》 217 00:18:36,916 --> 00:18:38,918 ええ まったくです。 218 00:18:38,918 --> 00:18:42,254 ポテトのお供なら そこのフライドチキンぐらいが➨ 219 00:18:42,254 --> 00:18:44,757 ぴったりじゃないですかね? ああ!? 220 00:18:44,757 --> 00:18:48,594 お前 もしかして 俺たちが 手は出さないとか思ってないか? 221 00:18:48,594 --> 00:18:52,932 まさか。 手よりも 頭を使うなんて言われたら➨ 222 00:18:52,932 --> 00:18:56,936 目ん玉飛び出るほど意外ですけど。 223 00:18:56,936 --> 00:18:59,639 (柳下)よし お前 もういいわ。 224 00:19:02,608 --> 00:19:04,610 ハッ! 225 00:19:06,612 --> 00:19:10,116 お~い そこの学生諸君。 226 00:19:10,116 --> 00:19:12,618 ケンカなら よそでやれ。 227 00:19:12,618 --> 00:19:15,788 お前か チクったの。 フッ。 228 00:19:15,788 --> 00:19:18,290 教師に ビビると思うのか? 229 00:19:18,290 --> 00:19:20,292 えんがちょ。 230 00:19:20,292 --> 00:19:22,628 ってぇ! テメエこらぁ! 231 00:19:22,628 --> 00:19:25,631 教師が生徒に手ぇ上げて いいと思ってんのかよ! 232 00:19:25,631 --> 00:19:28,634 なんだ? 速すぎて 見えなかったのか? 233 00:19:28,634 --> 00:19:31,637 俺は手を下ろしたんだ。 234 00:19:31,637 --> 00:19:34,940 はぁ… ダルっ。 235 00:19:37,076 --> 00:19:39,912 ぐあっ…! 236 00:19:39,912 --> 00:19:43,082 ヤン高か 懐かしいなぁ。 237 00:19:43,082 --> 00:19:50,423 俺たちの頃は ボンタンとか ドカンはいていたヤツもいたんだが…。 238 00:19:50,423 --> 00:19:53,426 最近はもう そういうの はやらんのか。 239 00:19:53,426 --> 00:19:57,630 チッ テメエ 今どき 熱血教師ごっこかよ。 240 00:19:59,598 --> 00:20:05,104 まさか。 最初から ここでやるな よそでやれと言ってるだけだ。 241 00:20:05,104 --> 00:20:09,775 俺の視界に入らないところで 勝手に青春しとけ。 242 00:20:09,775 --> 00:20:13,779 はっ 教育委員会にでも チクってやろうか。 243 00:20:13,779 --> 00:20:17,950 お前らが ここにたむろしてたのは うちの生徒みんなが見てる。 244 00:20:17,950 --> 00:20:20,619 そして俺は進学校の教師だ。 245 00:20:20,619 --> 00:20:22,955 もう2~3発 小突いたところで➨ 246 00:20:22,955 --> 00:20:25,958 いくらでも もみ消せるぞ。 チッ…。 247 00:20:25,958 --> 00:20:28,461 いいか ボウズども。 社会で➨ 248 00:20:28,461 --> 00:20:31,297 生きていくっていうのは そういうことだ。 249 00:20:31,297 --> 00:20:34,967 ルールを逸脱しているのが 格好いいと信じてると➨ 250 00:20:34,967 --> 00:20:38,137 いつかルールに しっぺ返しを食らうぞ。 251 00:20:38,137 --> 00:20:49,448 ♬~ 252 00:20:58,824 --> 00:21:05,931 (雨音) 253 00:21:20,679 --> 00:21:24,517 《朔:七瀬悠月が 雨に打たれていた。 254 00:21:24,517 --> 00:21:27,686 薄暗く ぼやけていく風景の中➨ 255 00:21:27,686 --> 00:21:33,125 時折ちらつく車のヘッドライトと 水たまりを突っ切る音だけが➨ 256 00:21:33,125 --> 00:21:35,961 悠月を この世界に➨ 257 00:21:35,961 --> 00:21:38,797 つなぎ止めているような 気がした》 258 00:21:38,797 --> 00:21:43,636 (悠月)ねぇ 朔…。 259 00:21:43,636 --> 00:21:49,141 私 何か悪いことしたのかなぁ? 260 00:21:51,977 --> 00:21:58,484 (朔)七瀬悠月は ただ七瀬悠月であっただけだよ。 261 00:21:58,484 --> 00:22:00,986 (傘の開く音) 262 00:22:03,989 --> 00:22:07,893 行こう 送るよ。 263 00:22:11,664 --> 00:22:15,334 お願い… 今日だけは 一人になれない。 264 00:22:15,334 --> 00:22:19,672 気持ちはわかるけど…。 265 00:22:19,672 --> 00:22:22,174 朔の家…。 266 00:22:22,174 --> 00:22:28,514 練習試合に勝ったら 何でも一つ 言うこと聞くって約束…。 267 00:22:28,514 --> 00:22:31,350 あれ 今使いたい。 268 00:22:31,350 --> 00:22:33,786 (朔)でもな…。 269 00:22:33,786 --> 00:22:35,788 お願いだよ 朔。 270 00:22:35,788 --> 00:22:40,626 私を連れてって! 私を助けてよっ! 271 00:22:40,626 --> 00:22:47,833 (雨音)