1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 (ロイド) おお… ウサト スズネ よくぞ 無事で。 2 00:00:05,339 --> 00:00:07,674 (スズネ)ご心配を おかけして すみません。 3 00:00:07,674 --> 00:00:10,010 (ロイド) いや 謝るのは こちらのほうだ。 4 00:00:10,010 --> 00:00:12,179 本当に 苦労をかけたな。 5 00:00:12,179 --> 00:00:15,015 ウサトも 巻き込んでしまって すまなかった。 6 00:00:15,015 --> 00:00:17,517 (ウサト)えっ 僕なら 大丈夫ですよ。 7 00:00:17,517 --> 00:00:19,686 ああいうことには 慣れっこなんで。 8 00:00:19,686 --> 00:00:21,688 慣れっこ? ぬあっ! 9 00:00:21,688 --> 00:00:23,690 《しっ… 失言!》 10 00:00:23,690 --> 00:00:25,692 うっ…。 11 00:00:25,692 --> 00:00:27,861 いや つまり その…。 12 00:00:27,861 --> 00:00:30,697 元の世界で よく 森とか歩いてたんで。 13 00:00:30,697 --> 00:00:33,200 (ロイド)おう そうだったのか。 フゥ…。 14 00:00:33,200 --> 00:00:35,702 (ロイド)時に ウサト。 んっ? 15 00:00:35,702 --> 00:00:38,538 救命団での訓練は 順調か? 16 00:00:38,538 --> 00:00:42,042 えっ? 《答えにくい質問 きた~!》 17 00:00:44,044 --> 00:00:49,216 じゅ… 順調以外の 何物でもないですね! アハハハハ…。 18 00:00:49,216 --> 00:00:53,053 んっ? そうか 順調か。 それは よかった。 19 00:00:53,053 --> 00:00:55,055 はっ… はい。 20 00:00:55,055 --> 00:00:58,225 (ローズ)フッ…。 《ぬお~! 何あれ? 21 00:00:58,225 --> 00:01:00,327 思惑どおりってこと? 22 00:01:00,327 --> 00:01:04,665 僕は 精神レベルまで ローズに 調教されてしまったのか? 23 00:01:04,665 --> 00:01:06,667 悔しい!》 24 00:01:06,667 --> 00:01:10,504 スズネの訓練については 改めて 仕切り直させる。 25 00:01:10,504 --> 00:01:13,006 今日は ゆっくり休んでくれ。 26 00:01:13,006 --> 00:01:15,175 はい ありがとうございます。 27 00:01:15,175 --> 00:01:17,511 (セルジオ)2人は 下がってよい。 28 00:01:17,511 --> 00:01:20,180 ローズと シグルスは 残ってくれるか? 29 00:01:20,180 --> 00:01:22,182 (シグルス)わかりました。 うん? (ローズ)ええ。 30 00:03:07,154 --> 00:03:09,156 んっ…。 31 00:03:09,156 --> 00:03:11,158 (スズネ)ウサト君 どうかしたかい? 32 00:03:11,158 --> 00:03:16,329 あっ いえ 団長と シグルスさんへの話 って なんなのかなって。 33 00:03:16,329 --> 00:03:20,167 あの大臣の人 なんか 表情が硬かったですし…。 34 00:03:20,167 --> 00:03:23,170 セルジオさんか 確かに そうだったね。 35 00:03:23,170 --> 00:03:25,672 もしかして 僕たち クビとか? 36 00:03:25,672 --> 00:03:28,675 アハハッ… それは ないと思うけど…。 37 00:03:28,675 --> 00:03:31,011 (カズキ)ウサト! 先輩! (2人)うん? 38 00:03:31,011 --> 00:03:35,015 (セリア)お待ちください カズキ様! 39 00:03:35,015 --> 00:03:38,518 ああ カズキ 久しぶり。 セリア様も。 40 00:03:38,518 --> 00:03:40,687 「久しぶり」じゃないだろ! 41 00:03:40,687 --> 00:03:43,023 魔物に襲われて 行方不明とか…。 42 00:03:43,023 --> 00:03:45,358 俺 すげえ心配したんだぞ! 43 00:03:45,358 --> 00:03:48,028 そっ… そっか ごめん。 44 00:03:48,028 --> 00:03:51,531 カズキ様は 城から 飛び出すところだったんですよ。 45 00:03:51,531 --> 00:03:54,034 自分が お2人を捜しに行くって。 46 00:03:54,034 --> 00:03:57,871 アハハッ! 君は 向こう見ずだな カズキ君。 47 00:03:57,871 --> 00:04:00,640 向こう見ずなら 先輩も負けないですよね? 48 00:04:00,640 --> 00:04:05,145 小猿に かまれてましたし。 うっ… ウサト君 それは 意地悪だぞ。 49 00:04:05,145 --> 00:04:07,647 ウサト 小猿って? 50 00:04:07,647 --> 00:04:11,485 実はね 犬…。 なんでもない なんでもないから! 51 00:04:11,485 --> 00:04:13,487 ん~! うっ うっ うっ! そうだよね? ウサト君! 52 00:04:13,487 --> 00:04:15,489 (ウサト)ちょっと! ああ…。 53 00:04:15,489 --> 00:04:18,492 (ウサト)えっ うちの団長が そんなことを? 54 00:04:18,492 --> 00:04:21,161 (カズキ)ああ。 2人は 大丈夫だ。 55 00:04:21,161 --> 00:04:23,997 ウサトは 簡単に死んだりしないって。 56 00:04:23,997 --> 00:04:26,333 それで 俺 落ち着けたんだ。 57 00:04:26,333 --> 00:04:30,170 《それは 地獄の訓練に比べれば イージーモードだから➡ 58 00:04:30,170 --> 00:04:32,506 どうせ 死なないだろ ってことでは?》 59 00:04:32,506 --> 00:04:36,009 ローズさん ウサトのことを 完全に信じててさ。 60 00:04:36,009 --> 00:04:38,512 なんだか すごいって思った。 61 00:04:38,512 --> 00:04:41,515 《ローズの言葉を そのまま受け取るなんて…。 62 00:04:41,515 --> 00:04:45,018 カズキ 君は なんて純真で 優しいやつなんだ!》 63 00:04:45,018 --> 00:04:48,855 君は きれいなままでいてくれ カズキ。 64 00:04:48,855 --> 00:04:51,691 汚れているのは 僕と先輩だけでいい。 65 00:04:51,691 --> 00:04:53,693 えっ? うっ… うん。 66 00:04:53,693 --> 00:04:56,363 なんか よくわからないけど わかったよ。 67 00:04:56,363 --> 00:04:59,366 さりげなく 私が汚れてる扱いされてるのは➡ 68 00:04:59,366 --> 00:05:01,301 どういうことかな? 69 00:05:01,301 --> 00:05:03,470 ねえ どういうことだい? 70 00:05:03,470 --> 00:05:06,139 (ウサト)あっ いや ほら 先輩 言葉のあや…。 71 00:05:06,139 --> 00:05:10,810 じゃあ ウサト また 今度。 先輩は あした 稽古で。 72 00:05:10,810 --> 00:05:12,813 ゆっくり お休みください。 73 00:05:12,813 --> 00:05:15,815 (スズネ)うん じゃあね カズキ君 セリア。 74 00:05:15,815 --> 00:05:18,485 (ウサト)また! フッ…。 75 00:05:18,485 --> 00:05:20,820 とても 仲がよろしいのですね。 76 00:05:20,820 --> 00:05:25,492 先輩と ウサト? うん 最近 前より 仲よくなってるかもな。 77 00:05:25,492 --> 00:05:29,996 いえ お2人と カズキ様が。 えっ? 78 00:05:29,996 --> 00:05:33,667 カズキ様 とても楽しそうな お顔をしています。 79 00:05:33,667 --> 00:05:37,837 まあ それは 元の世界から一緒だから。 80 00:05:37,837 --> 00:05:40,674 んっ…。 んっ? 81 00:05:40,674 --> 00:05:43,677 セリアさん? 82 00:05:43,677 --> 00:05:47,013 私は その中には 入れていただけませんか? 83 00:05:47,013 --> 00:05:49,683 あっ…。 スズネ様は 私を➡ 84 00:05:49,683 --> 00:05:52,352 セリアと 呼び捨てにしてくださいます。 85 00:05:52,352 --> 00:05:55,021 カズキ様に 同じことを お願いするのは➡ 86 00:05:55,021 --> 00:05:58,358 ぶしつけでしょうか? あっ…。 87 00:05:58,358 --> 00:06:03,296 あっ すみません カズキ様。 ご無理を申し上げたなら…。 88 00:06:03,296 --> 00:06:05,465 いや その…。 89 00:06:05,465 --> 00:06:08,468 わかりました。 じゃあ 次からってことで…。 90 00:06:08,468 --> 00:06:11,972 いいですか? フッ… はい。 91 00:06:13,974 --> 00:06:16,142 では 本題に入ろう。 92 00:06:16,142 --> 00:06:20,814 せんだって ウサトたちを襲った 盗賊への尋問を行った。 93 00:06:20,814 --> 00:06:22,816 セルジオ。 はい。 94 00:06:22,816 --> 00:06:26,319 彼らは 平原地帯を 越えてきたそうですが➡ 95 00:06:26,319 --> 00:06:29,322 いつもより 魔物が少なかったと 言っていました。 96 00:06:29,322 --> 00:06:31,825 奇妙に思っていたところ 森の中で➡ 97 00:06:31,825 --> 00:06:35,328 フォールボアの大群に襲われたと。 (ローズ/シグルス)えっ? 98 00:06:35,328 --> 00:06:37,998 (ロイド) もし 彼らの言葉が 本当なら➡ 99 00:06:37,998 --> 00:06:41,835 平原地帯の魔物は 逃げ出したとも考えられる。 100 00:06:41,835 --> 00:06:45,171 恐ろしい何かが やって来る方向とは 逆の➡ 101 00:06:45,171 --> 00:06:47,173 こちら側へ。 102 00:06:47,173 --> 00:06:50,010 魔王軍… でしょうか。 103 00:06:50,010 --> 00:06:52,679 私は そう考えている。 104 00:06:52,679 --> 00:06:56,182 ついに やって来るのだ やつらが。 105 00:06:58,184 --> 00:07:02,289 前回の戦いのように 我々を侮っては こないはずです。 106 00:07:02,289 --> 00:07:04,958 全力で この国を手に入れるつもりで➡ 107 00:07:04,958 --> 00:07:06,960 侵攻してくるでしょう。 108 00:07:06,960 --> 00:07:09,296 ああ そうだな。 109 00:07:09,296 --> 00:07:12,132 シグルス 全隊長格に通達。 110 00:07:12,132 --> 00:07:15,135 いつでも 兵を動かせるように しておいてくれ。 111 00:07:15,135 --> 00:07:18,805 ご命令 承りました。 では 早速。 112 00:07:18,805 --> 00:07:22,142 セルジオは 他の大臣たちへの周知を頼む。 113 00:07:22,142 --> 00:07:24,144 かしこまりました。 114 00:07:26,479 --> 00:07:30,483 待たせたな ローズ。 お前にも頼みたいことがある。 115 00:07:30,483 --> 00:07:35,488 本来ならば 救命団の団長に 頼むことではないが…。 116 00:07:35,488 --> 00:07:37,824 わかっていますよ ロイド様。 117 00:07:37,824 --> 00:07:42,329 魔王軍の侵攻状況を 確認してくればいいのですよね。 118 00:07:42,329 --> 00:07:45,498 そのとおりだ。 すまない。 119 00:07:45,498 --> 00:07:47,500 お気になさらず。 120 00:07:47,500 --> 00:07:51,504 国で いちばん足が速いのは 自覚していますので。 121 00:07:51,504 --> 00:07:54,507 では 失礼を。 (ロイド)頼みは まだある。 122 00:07:54,507 --> 00:07:56,509 んっ? 123 00:07:58,511 --> 00:08:00,613 あっ…。 124 00:08:00,613 --> 00:08:04,784 ローズ 大隊長の地位に 戻ってはくれないか? 125 00:08:04,784 --> 00:08:07,954 戻る気はないですよ。 126 00:08:07,954 --> 00:08:12,125 私は ロイド様の思うような きれいな人間じゃない。 127 00:08:12,125 --> 00:08:16,963 治癒魔法使いとして 初めて 大隊長を任されたほどのお前が➡ 128 00:08:16,963 --> 00:08:20,133 どうして そこまで 自分を卑下する? 129 00:08:20,133 --> 00:08:23,803 卑下ではなく 事実ですから。 130 00:08:23,803 --> 00:08:27,307 やはり あのことを…。 131 00:08:27,307 --> 00:08:31,978 ええ 引きずっていますよ。 忘れるわけがない。 132 00:08:31,978 --> 00:08:34,981 部下たちの死は 受け入れているし➡ 133 00:08:34,981 --> 00:08:37,317 死んだ あいつらに もう 治癒できないことも➡ 134 00:08:37,317 --> 00:08:39,986 理解していますよ。 135 00:08:39,986 --> 00:08:42,655 この右目に刻みつけられた傷が➡ 136 00:08:42,655 --> 00:08:44,991 あいつらのことを忘れさせない。 137 00:08:44,991 --> 00:08:47,494 だが あれは お前の責任では…。 138 00:08:47,494 --> 00:08:49,662 私の責任ですよ。 んっ? 139 00:08:49,662 --> 00:08:52,832 慢心していた私のせいで 部下が死んだ。 140 00:08:52,832 --> 00:08:56,002 んっ…。 (ローズ)それで ようやく 理解したんです。 141 00:08:56,002 --> 00:08:59,939 どれだけ優秀でも どれだけ信頼に足るやつでも➡ 142 00:08:59,939 --> 00:09:02,442 死んだら終わりってことを。 143 00:09:02,442 --> 00:09:04,611 いわば この傷は 罰。 144 00:09:04,611 --> 00:09:07,280 私に 罪を忘れさせないための…。 145 00:09:07,280 --> 00:09:09,282 あっ…。 146 00:09:09,282 --> 00:09:12,118 だから 私は 救命団を作ったんです。 147 00:09:12,118 --> 00:09:15,955 戦わず 救うことを目的とした組織を。 148 00:09:15,955 --> 00:09:23,296 ああ。 2年前の戦いで 救命団は 多くの兵を救ってくれた。 149 00:09:23,296 --> 00:09:27,300 お前の目的は すでに 果たされているのではないのか? 150 00:09:27,300 --> 00:09:31,805 いいえ もう1つ 救命団を作った理由があります。 151 00:09:31,805 --> 00:09:33,807 それは なんだ? 152 00:09:33,807 --> 00:09:37,811 私は… 死なない部下が欲しい。 153 00:09:37,811 --> 00:09:42,482 なっ! それは 人が求めていい 領分を超えている。 154 00:09:42,482 --> 00:09:44,984 そのための訓練なのです。 155 00:09:44,984 --> 00:09:48,488 治癒魔法 人の域を超えるための修練。 156 00:09:48,488 --> 00:09:51,491 どんな相手にも屈しない 鋼の精神力。 157 00:09:51,491 --> 00:09:53,660 ずっと 探していたんです。 158 00:09:53,660 --> 00:09:57,664 そのすべてを 備えているやつを。 ウサトか? 159 00:09:57,664 --> 00:10:00,500 (ローズ)あいつは まさしく 私の理想です。 160 00:10:00,500 --> 00:10:04,838 生存本能 適応能力 生きようとする意志。 161 00:10:04,838 --> 00:10:06,840 よく言えば 負けず嫌い。 162 00:10:06,840 --> 00:10:08,842 悪く言えば 周りの環境に➡ 163 00:10:08,842 --> 00:10:11,511 影響されやすいたち ってところか…。 164 00:10:11,511 --> 00:10:14,347 それに あいつは どんな目に遭おうとも➡ 165 00:10:14,347 --> 00:10:18,017 私に対して 反抗的な態度を見せてくる。 166 00:10:18,017 --> 00:10:21,521 絶対に 屈しねえ。 あいつは まるで…。 167 00:10:21,521 --> 00:10:25,191 フッ…。 そう 死んだあいつらに そっくりな➡ 168 00:10:25,191 --> 00:10:27,360 くそ生意気な小僧だ。 169 00:10:27,360 --> 00:10:29,529 だから 私は あいつを➡ 170 00:10:29,529 --> 00:10:33,366 理想の治癒魔法使いにすると 決めたんだ。 171 00:10:33,366 --> 00:10:38,037 あっ! すみません 1人語りが過ぎました。 172 00:10:38,037 --> 00:10:40,039 国境に向かいます。 173 00:10:40,039 --> 00:10:42,876 (ロイド)ああ 頼む。 174 00:10:42,876 --> 00:10:46,546 ♬(アレクの鼻歌) 175 00:10:46,546 --> 00:10:49,048 (ウサト)んっ? アレク これ 何? 176 00:10:49,048 --> 00:10:51,050 僕宛てだよね? 177 00:10:51,050 --> 00:10:53,386 (アレク)お前が ブルリンに 飯やってる間に➡ 178 00:10:53,386 --> 00:10:55,555 姉御が置いてったぜ~。 179 00:10:55,555 --> 00:10:58,224 え~… なんか 怖いんですけど。 180 00:10:58,224 --> 00:11:00,493 んっ? ♬(鼻歌) 181 00:11:00,493 --> 00:11:02,495 ♬(鼻歌) 182 00:11:02,495 --> 00:11:08,334 《「あしたの訓練は休みだ。 ここに この手紙を届けろ」》 183 00:11:08,334 --> 00:11:11,170 で 団長は どこ行ったの? 184 00:11:11,170 --> 00:11:16,009 さあな とりあえず 今夜の飯は いらねえって言われたぜ。 185 00:11:16,009 --> 00:11:18,011 ふ~ん。 186 00:11:23,850 --> 00:11:26,686 (アーミラ)橋の完成は 間近だ。 気を抜くな! 187 00:11:26,686 --> 00:11:29,022 我らは 魔王様の矛! 188 00:11:29,022 --> 00:11:32,525 身を粉にして その力をささげん! (兵士たち)うお~! 189 00:11:32,525 --> 00:11:35,528 (黒騎士)はぁ~あ…。 なんだ? 黒騎士。 190 00:11:35,528 --> 00:11:37,530 言いたいことでもあるのか? 191 00:11:37,530 --> 00:11:42,535 軍団長 やる気 出し過ぎ。 正直 うざい。 192 00:11:42,535 --> 00:11:47,040 貴様! 上官に その口の利き方は なんだ! 193 00:11:47,040 --> 00:11:49,042 どうも すみませ~ん。 194 00:11:49,042 --> 00:11:51,544 第二軍団じゃ 上下関係なんて➡ 195 00:11:51,544 --> 00:11:54,213 あって ないようなもんだったんで。 196 00:11:54,213 --> 00:11:58,551 以前が どうだろうと 今は 形式的には 私の部下だ。 197 00:11:58,551 --> 00:12:00,987 私の指示に従ってもらうぞ。 198 00:12:00,987 --> 00:12:02,989 はいはい わかってます。 199 00:12:02,989 --> 00:12:05,325 橋が出来たら 呼んでくださ~い。 200 00:12:05,325 --> 00:12:08,995 (ヒュルルク) フフフッ 苦労しているようだね。 201 00:12:08,995 --> 00:12:12,498 なんだ? ヒュルルク 私を笑いに来たのか? 202 00:12:12,498 --> 00:12:16,669 トゲトゲしてるな。 ただの陣中見舞いだよ。 203 00:12:16,669 --> 00:12:19,672 橋の建造 順調みたいじゃないか。 204 00:12:19,672 --> 00:12:22,342 ああ あと数刻で完成する。 205 00:12:22,342 --> 00:12:27,347 そして 始まるのだ。 魔王軍のリングル王国への進軍が。 206 00:12:27,347 --> 00:12:30,016 軍団長! 対岸に 人が! 207 00:12:30,016 --> 00:12:32,018 あっ… 敵の偵察か。 208 00:12:32,018 --> 00:12:35,521 はい 恐らく。 (アーミラ)まあ かまわぬ。 209 00:12:35,521 --> 00:12:37,690 このタイミングで見つかったところで➡ 210 00:12:37,690 --> 00:12:41,027 中枢に伝わるころには とっくに…。 211 00:12:41,027 --> 00:12:43,029 うわ~! なっ! うわ~! 212 00:12:43,029 --> 00:12:45,031 (悲鳴) 213 00:12:45,031 --> 00:12:47,533 なっ… 何が? 214 00:12:47,533 --> 00:12:51,204 向こう岸から 丸太が 飛んできたように見えたけど…。 215 00:12:51,204 --> 00:12:53,706 丸太だと? あの距離で? うおっ! 216 00:12:53,706 --> 00:12:55,708 んっ… んっ! 217 00:13:00,313 --> 00:13:03,316 ハッ! 218 00:13:03,316 --> 00:13:07,487 ローズ!! フッ! 219 00:13:07,487 --> 00:13:10,323 《偵察だけのつもりだったがな…。 220 00:13:10,323 --> 00:13:14,327 まあいい これで 数日は 猶予ができた》 221 00:13:16,329 --> 00:13:18,665 え~っと こっちかな? 222 00:13:18,665 --> 00:13:21,834 《しっかし 丁寧な地図だな これ。 223 00:13:21,834 --> 00:13:23,836 ローズが描いたのかな? 224 00:13:23,836 --> 00:13:26,172 あれで 意外と きちょうめんなのか?》 225 00:13:26,172 --> 00:13:29,509 見て あれ。 えっ 救命団だよな? 226 00:13:29,509 --> 00:13:32,845 《んっ? なんか 注目を集めてる? 227 00:13:32,845 --> 00:13:35,014 今日は ブルリンも連れてないのに?》 228 00:13:35,014 --> 00:13:38,518 なんで 普通に歩いてるんだろ? そうね。 229 00:13:38,518 --> 00:13:42,855 《普通に歩いてるほうが 不審に 思われるって 何それ?》 230 00:13:42,855 --> 00:13:44,857 おや あんたかい。 231 00:13:44,857 --> 00:13:47,026 あっ どうも こんにちは。 232 00:13:47,026 --> 00:13:49,862 今日は あの青い子は 連れてないんだね。 233 00:13:49,862 --> 00:13:53,032 あの子の好物 新鮮なのが入ったんだけど➡ 234 00:13:53,032 --> 00:13:55,868 どうだい? お~ それは ぜひ! 235 00:13:55,868 --> 00:13:58,705 あっ 今から 行く所あるんで 帰りに寄りますね! 236 00:13:58,705 --> 00:14:00,707 ああ 待ってるよ。 237 00:14:03,810 --> 00:14:05,812 ここかな? 238 00:14:05,812 --> 00:14:07,814 すいませ~ん。 (ドアの開く音) 239 00:14:07,814 --> 00:14:10,316 (ウルル)は~い! 240 00:14:10,316 --> 00:14:13,653 こんにちは~。 何か ご用…。 241 00:14:13,653 --> 00:14:17,156 救命団の人? あっ わかった! 242 00:14:17,156 --> 00:14:20,493 新しく ローズさんの 部下になった人だよね? 243 00:14:20,493 --> 00:14:23,996 そうです 僕は…。 待って 言わないで! 244 00:14:23,996 --> 00:14:26,499 名前 お兄ちゃんから聞いたの! 245 00:14:26,499 --> 00:14:28,835 え~っと え~っと…。 うっ…。 246 00:14:28,835 --> 00:14:31,671 ほら うさぎみたいな感じの…。 247 00:14:31,671 --> 00:14:35,842 あれ… 違う? たぬき? りす? 猫? アハハハ…。 248 00:14:35,842 --> 00:14:39,178 ウサトです。 それ! ウサト君! 249 00:14:39,178 --> 00:14:43,182 あっ 私は ウルル・フルールです! 18歳! 250 00:14:43,182 --> 00:14:46,519 ウサト君は? あっ… 17です。 251 00:14:46,519 --> 00:14:49,522 1つ年下だね! はっ はぁ…。 252 00:14:49,522 --> 00:14:52,692 あっ あの… オルガさんの妹さんですね? 253 00:14:52,692 --> 00:14:54,694 同じ 治癒魔法使いの。 254 00:14:54,694 --> 00:14:58,197 うん! そして ここは お兄ちゃんと私がやってる➡ 255 00:14:58,197 --> 00:15:01,467 フルール診療所です! ようこそ~ フフッ! 256 00:15:01,467 --> 00:15:05,138 そっ… そうですか…。 で オルガさんは? 257 00:15:05,138 --> 00:15:08,808 お兄ちゃんなら 今 患者さんを診察してるよ。 258 00:15:08,808 --> 00:15:11,811 ちょっと 見てみる? えっ いいんですか? 259 00:15:11,811 --> 00:15:14,313 もちろん! じゃあ ついてきて! 260 00:15:14,313 --> 00:15:19,318 あの… なんで こんな こっそり のぞく感じに? 261 00:15:19,318 --> 00:15:23,656 シーッ! お兄ちゃん 集中を乱しやすい人なの。 262 00:15:23,656 --> 00:15:26,492 はぁ…。 263 00:15:26,492 --> 00:15:28,494 (オルガ)んっ…。 264 00:15:30,663 --> 00:15:35,501 《お~! 色も濃いし 滑らかな魔力だ。 265 00:15:35,501 --> 00:15:38,004 僕のとは 全然 違う》 266 00:15:45,678 --> 00:15:49,849 フッ… もう大丈夫だよ。 どう? 267 00:15:49,849 --> 00:15:52,852 んっ… あっ! 268 00:15:52,852 --> 00:15:55,021 もう 気持ち悪くない! 269 00:15:55,021 --> 00:15:57,190 治ったよ ママ! フフッ! 270 00:15:57,190 --> 00:15:59,692 どうも ありがとうございます 先生。 271 00:15:59,692 --> 00:16:01,961 あっ いえ… よかったね。 272 00:16:01,961 --> 00:16:03,963 ねえ 先生。 んっ? 273 00:16:03,963 --> 00:16:06,799 あの人たち 誰? えっ? あっ…。 274 00:16:06,799 --> 00:16:10,303 あっ! ウサト君! 275 00:16:10,303 --> 00:16:13,139 そう ローズさんが…。 276 00:16:13,139 --> 00:16:15,141 わざわざ どうも ありがとう。 277 00:16:15,141 --> 00:16:18,144 いえ 僕も 一度 オルガさんの診療所に➡ 278 00:16:18,144 --> 00:16:20,146 来てみたいと思ってたんで。 279 00:16:20,146 --> 00:16:24,150 ねえねえ ウサト君! 救命団の みんなは どうしてる? 280 00:16:24,150 --> 00:16:28,154 トングたちですか? 相変わらず 悪人顔ですよ。 281 00:16:28,154 --> 00:16:31,824 アハハハハッ 元気ってことだね! 282 00:16:31,824 --> 00:16:35,495 アレクの作った ごはん 久しぶりに食べたいな~。 283 00:16:35,495 --> 00:16:38,831 (ウサト)そっか ウルルさんも 救命団員なんですもんね。 284 00:16:38,831 --> 00:16:41,167 (ウルル) うん! まあ ウサト君みたいに➡ 285 00:16:41,167 --> 00:16:43,669 訓練は 続けられなかったけどね。 んっ…。 286 00:16:43,669 --> 00:16:46,505 (ウサト)どうして やめたんですか? (ウルル)う~ん…。 287 00:16:46,505 --> 00:16:49,008 私も お兄ちゃんほどじゃ ないにしても➡ 288 00:16:49,008 --> 00:16:52,011 他の人を治すことに偏ってるんだ。 289 00:16:52,011 --> 00:16:54,013 でも いちばんの理由はね➡ 290 00:16:54,013 --> 00:16:56,682 お兄ちゃんが心配だったから。 291 00:16:56,682 --> 00:17:01,120 うっ! アハハハ… 面目ない。 292 00:17:01,120 --> 00:17:03,289 でも 申し訳なかったな。 293 00:17:03,289 --> 00:17:06,125 私たちが 救命団に入ったとき➡ 294 00:17:06,125 --> 00:17:09,462 ローズさんは すごく熱心に 私たちの訓練をしてくれたから。 295 00:17:09,462 --> 00:17:11,464 えっ? 296 00:17:11,464 --> 00:17:14,300 救命団が出来て まもないころでね➡ 297 00:17:14,300 --> 00:17:18,137 私たちだって 最初は 張り切ってたんだよ。 298 00:17:18,137 --> 00:17:20,139 でも だめだった。 299 00:17:20,139 --> 00:17:23,309 訓練についていけなかったことも あるけど➡ 300 00:17:23,309 --> 00:17:26,479 私 ローズさんが 怖くなっちゃったんだ。 301 00:17:26,479 --> 00:17:31,150 あのころのローズさん 何かに 執心してる感じだったから。 302 00:17:31,150 --> 00:17:33,319 執心ですか。 303 00:17:33,319 --> 00:17:35,655 あっ でも 最近のローズさんは➡ 304 00:17:35,655 --> 00:17:38,324 うれしそうに見えるよ。 はぁ…。 305 00:17:38,324 --> 00:17:40,493 《僕という 新しいサンドバッグが手に入って➡ 306 00:17:40,493 --> 00:17:42,495 うれしいだけじゃ…》 307 00:17:42,495 --> 00:17:44,830 先生! 助けてください! (ドアの開く音) 308 00:17:44,830 --> 00:17:46,832 どうしました? 309 00:17:46,832 --> 00:17:49,835 俺のダチが 屋根の修理をしてて 落ちたんです。 310 00:17:49,835 --> 00:17:53,673 しかも 2人 巻き込んじまって。 わかりました。 311 00:17:53,673 --> 00:17:57,510 ウサト君も来てもらえるかい? えっ? あっ はい! 312 00:17:57,510 --> 00:17:59,679 すまん 道を空けてくれ! 313 00:17:59,679 --> 00:18:01,614 先生 こっちだ! 314 00:18:01,614 --> 00:18:05,284 あっ…。 オルガさん どうしましょう? あれ? 315 00:18:05,284 --> 00:18:09,121 ハァハァ…。 すっ… すみません 気付かなくて。 316 00:18:09,121 --> 00:18:11,457 ああ…。 いいの いいの。 317 00:18:11,457 --> 00:18:14,460 いつものことだから 気にしないで。 318 00:18:14,460 --> 00:18:17,129 (うめき声) 319 00:18:17,129 --> 00:18:19,632 全員 処置を急いだほうがいいね。 320 00:18:19,632 --> 00:18:22,468 ウサト君 この人を頼めるかい? 321 00:18:22,468 --> 00:18:24,804 あっ… はい。 322 00:18:24,804 --> 00:18:27,139 うぅ…。 323 00:18:27,139 --> 00:18:29,141 うっ うぅ…。 324 00:18:29,141 --> 00:18:31,310 《他人を治療したのって➡ 325 00:18:31,310 --> 00:18:33,980 オルガさんと 犬上先輩ぐらいなんだよな。 326 00:18:33,980 --> 00:18:38,484 2人とも 一刻を争うけがとかじゃ なかったし…。 327 00:18:38,484 --> 00:18:43,489 でも 戦争になったら この人以上に重傷を負った人を➡ 328 00:18:43,489 --> 00:18:45,491 戦場で治療するんだ。 329 00:18:45,491 --> 00:18:49,829 わかっていたし そのための訓練も したけど…》 330 00:18:49,829 --> 00:18:52,131 落ち着いて ウサト君。 あっ…。 331 00:18:54,166 --> 00:18:57,169 誰が相手でも どんな場所でも関係ない。 332 00:18:57,169 --> 00:19:00,439 君には 目の前の人を治す力があるんだ。 333 00:19:00,439 --> 00:19:02,942 今は ただ 信じればいい。 334 00:19:02,942 --> 00:19:05,277 できるって。 あっ…。 335 00:19:05,277 --> 00:19:09,448 ⦅ローズさん ウサトのことを 完全に信じててさ⦆ 336 00:19:09,448 --> 00:19:13,119 《そうだ あのローズだって 僕を信じてるのに➡ 337 00:19:13,119 --> 00:19:15,788 僕自身が 信じなくて どうする!》 338 00:19:15,788 --> 00:19:19,291 ありがとうございます オルガさん。 339 00:19:19,291 --> 00:19:21,293 んっ! 340 00:19:25,464 --> 00:19:27,800 うぅ… うっ…。 341 00:19:27,800 --> 00:19:29,802 あっ…。 342 00:19:33,639 --> 00:19:36,142 (オルガ)本当に お疲れさま ウサト君。 343 00:19:36,142 --> 00:19:38,477 手伝ってくれて 助かったよ。 344 00:19:38,477 --> 00:19:41,147 いえ 僕 ちゃんと できてました? 345 00:19:41,147 --> 00:19:43,149 ばっちりだよ! 346 00:19:43,149 --> 00:19:45,151 あの人も 全然 痛くないって➡ 347 00:19:45,151 --> 00:19:47,820 びっくりしてたでしょ? はい。 348 00:19:47,820 --> 00:19:50,322 時間があったら 診療所を手伝いに来てくれると➡ 349 00:19:50,322 --> 00:19:52,324 ありがたいな。 350 00:19:52,324 --> 00:19:55,327 2人で切り盛りするのは なかなか 大変なんだ。 351 00:19:55,327 --> 00:19:57,997 お兄ちゃんが ひ弱すぎるからね。 352 00:19:57,997 --> 00:20:00,833 (オルガ)アハハハ 手厳しいな。 フフッ…。 353 00:20:00,833 --> 00:20:03,335 はい また ぜひ 来ます! 354 00:20:03,335 --> 00:20:05,838 またね~! 355 00:20:05,838 --> 00:20:09,341 やるじゃない お兄ちゃん。 んっ? 何? 356 00:20:09,341 --> 00:20:13,846 さっきの ウサト君へのアドバイス かっこよかったよ。 357 00:20:13,846 --> 00:20:16,515 アハハ そうかな? 358 00:20:16,515 --> 00:20:21,187 ウルル さっきの ローズさんからの手紙なんだけど…。 359 00:20:21,187 --> 00:20:24,023 あっ…。 360 00:20:24,023 --> 00:20:27,860 戦地への召集を 知らせるものだったんだ。 361 00:20:27,860 --> 00:20:31,864 魔王軍との戦争が近いらしい。 んっ…。 362 00:20:31,864 --> 00:20:37,870 ウルルも そうだけど ウサト君には まだ 戦場での経験がないからね。 363 00:20:37,870 --> 00:20:40,372 そういうときに頼りになるのは➡ 364 00:20:40,372 --> 00:20:42,875 絶対にできるって 自信だけだ。 365 00:20:42,875 --> 00:20:49,215 まあ ローズさんなら その辺 抜かりないとは思うけど➡ 366 00:20:49,215 --> 00:20:52,218 一応 僕も 及ばずながらね。 367 00:20:52,218 --> 00:20:54,386 そっか。 368 00:20:54,386 --> 00:20:58,090 始まるんだね 戦争が。 うん。 369 00:21:00,826 --> 00:21:03,162 きっと 大丈夫。 370 00:21:03,162 --> 00:21:05,498 んっ…。 371 00:21:05,498 --> 00:21:08,000 ちょっと おまけしといたからね。 372 00:21:08,000 --> 00:21:10,169 え~! ありがとうございます。 373 00:21:10,169 --> 00:21:12,171 (かじる音) 374 00:21:12,171 --> 00:21:16,509 うん うまい。 ブルリン 喜ぶぞ~! 375 00:21:16,509 --> 00:21:18,511 んっ? 376 00:21:20,513 --> 00:21:24,016 どうしたの? 迷子かな? 377 00:21:24,016 --> 00:21:27,686 (アマコ)見えたのは あなただけ。 うん? 378 00:21:27,686 --> 00:21:30,523 だから これは あなたが選ぶことができる未来。 379 00:21:30,523 --> 00:21:32,525 えっ? 380 00:21:34,527 --> 00:21:37,029 あっ! 381 00:21:37,029 --> 00:21:42,868 (喚声) 382 00:21:42,868 --> 00:21:44,870 ああ… あっ…。 383 00:21:56,549 --> 00:21:58,551 ああ…。 384 00:22:01,987 --> 00:22:05,324 うっ… ハァハァ ハァハァ…。 385 00:22:05,324 --> 00:22:07,326 ハァ…。 くっ…。 386 00:22:07,326 --> 00:22:10,996 ハァハァ…。 (アマコ)これは とても大きな貸し。 387 00:22:10,996 --> 00:22:16,001 あなたには 恩を返す義務がある。 (せき) 388 00:22:16,001 --> 00:22:18,304 なっ… 何?