1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (栞奈)ハァ ハァ ハァ…。 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,341 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 3 00:00:07,341 --> 00:00:09,343 ハァ ハァ ハァ…。 4 00:00:09,343 --> 00:00:11,845 《よ よかった! まだ開いてる!》 5 00:00:11,845 --> 00:00:13,847 え~いっ! 6 00:00:13,847 --> 00:00:16,350 ふ~ 間に合った~! 7 00:00:16,350 --> 00:00:19,019 (白石)いいえ 間に合っていません。 えっ!? 8 00:00:19,019 --> 00:00:21,688 し 白石先生…。 9 00:00:21,688 --> 00:00:24,358 そんな~ 間に合いましたよ~。 10 00:00:24,358 --> 00:00:28,195 校則では8時30分までに 登校することとなっています。 11 00:00:28,195 --> 00:00:31,198 えぇ~!? たった1分じゃないですか! 12 00:00:31,198 --> 00:00:33,200 放課後 職員室に来るように。 13 00:00:33,200 --> 00:00:36,103 (栞奈)ううっ そんなぁ。 14 00:02:17,337 --> 00:02:19,873 時間厳守は人としての基本です! 15 00:02:19,873 --> 00:02:23,710 うぅ こっぴどく叱られた。 (静江)お勤め ご苦労さま。 16 00:02:23,710 --> 00:02:26,380 (花代)家庭科の白石先生 厳しいもんね。 17 00:02:26,380 --> 00:02:29,216 《ろくに寝られなくて 遅刻しちゃった。 18 00:02:29,216 --> 00:02:31,385 霊感なんて これっぽっちもないのに➡ 19 00:02:31,385 --> 00:02:34,554 心霊がらみの相談を 受けることになっちゃって…。 20 00:02:34,554 --> 00:02:37,557 それもこれも 中禅寺先生のせいだ!》 21 00:02:37,557 --> 00:02:42,396 日下部… 栞奈さん… だよね? 助けてほしいの! 22 00:02:42,396 --> 00:02:45,399 えぇ~…。 23 00:02:45,399 --> 00:02:47,868 栞奈 出番だよ。 (涼子)いいなぁ。 24 00:02:47,868 --> 00:02:51,538 私も栞奈みたいに 霊感少女として活躍した~い! 25 00:02:51,538 --> 00:02:53,707 ひと事だと思って…。 26 00:02:53,707 --> 00:02:56,877 で どうするよ? 心霊探偵さん。 27 00:02:56,877 --> 00:02:59,379 うぅ… ほっとけないよ。 28 00:03:01,314 --> 00:03:03,984 (栞奈)紙が消えた? どういうこと? 29 00:03:03,984 --> 00:03:08,488 昨日の放課後 学校に伝わる 七不思議を書いてたんだけど…。 30 00:03:08,488 --> 00:03:11,992 ((四… 生首を持つ女。 31 00:03:11,992 --> 00:03:14,828 五… 死神の楽譜。 32 00:03:14,828 --> 00:03:18,331 最後は… 図書室の幽霊。 33 00:03:18,331 --> 00:03:20,667 ど どうしよう…。 34 00:03:20,667 --> 00:03:22,836 うわさだと 七不思議を全部知っちゃうと➡ 35 00:03:22,836 --> 00:03:24,838 死んじゃうんじゃなかった? アハハ。 36 00:03:24,838 --> 00:03:28,175 そんなの迷信に決まってるでしょ。 何も起きないって。 37 00:03:28,175 --> 00:03:31,378 そ そうだよね。 38 00:03:31,378 --> 00:03:33,380 (3人)キャーッ! (風の音) 39 00:03:33,380 --> 00:03:36,049 (風の音) 40 00:03:39,019 --> 00:03:42,189 ビックリした。 すごい風だったね。 41 00:03:42,189 --> 00:03:46,026 あっ! 紙が…!)) 42 00:03:46,026 --> 00:03:49,863 それから 教室の外も中も 調べたんだけど見つからないの。 43 00:03:49,863 --> 00:03:52,866 これも 七不思議の 呪いなんじゃないかって。 44 00:03:52,866 --> 00:03:56,036 だから日下部さんに なんとかしてもらおうと思って。 45 00:03:56,036 --> 00:04:00,807 そういう力があるんでしょ! えっ? えっと まあ…。 46 00:04:00,807 --> 00:04:03,143 う~ん…。 47 00:04:03,143 --> 00:04:06,146 風…。 48 00:04:06,146 --> 00:04:14,154 ♬~ 49 00:04:14,154 --> 00:04:16,990 手伝ってもらえる? 50 00:04:16,990 --> 00:04:19,659 (一同)せ~の! 51 00:04:19,659 --> 00:04:21,828 ほら! (3人)おおっ! 52 00:04:21,828 --> 00:04:24,164 (栞奈)あったね! どうしてわかったの? 53 00:04:24,164 --> 00:04:28,335 廊下の窓から風が吹いたなら この辺かなって。 54 00:04:28,335 --> 00:04:31,338 (3人)さすが心霊探偵! えっ… なんで? 55 00:04:31,338 --> 00:04:33,840 じゃあ呪いは なかったんだね➡ 56 00:04:33,840 --> 00:04:35,842 よかったぁ。 んっ? 57 00:04:35,842 --> 00:04:37,844 あれ? 58 00:04:37,844 --> 00:04:41,348 (栞奈)待って もう一枚あるよ。 えっ? 59 00:04:41,348 --> 00:04:43,350 (一同)あっ!? 60 00:04:43,350 --> 00:04:46,019 これって… 血? でも➡ 61 00:04:46,019 --> 00:04:49,022 どうして 「赤い紙 青い紙」のところだけ? 62 00:04:49,022 --> 00:04:52,025 も もしかして呪い…。 んっ。 えっ? 63 00:04:52,025 --> 00:04:55,695 む 昔の人も 同じようなことしてたんだね~。 64 00:04:55,695 --> 00:04:58,098 じゃ 私帰るね! 65 00:05:01,835 --> 00:05:04,504 《この紙 誰が書いたんだろう。 66 00:05:04,504 --> 00:05:07,174 それに 「赤い紙・青い紙」。 67 00:05:07,174 --> 00:05:11,178 どうして私の知らない 七不思議のところにだけ血が? 68 00:05:11,178 --> 00:05:14,314 もしかして本当に呪いが…》 69 00:05:14,314 --> 00:05:17,017 (中禅寺)やってきたな 霊能力者くん。 70 00:05:19,319 --> 00:05:22,489 (栞奈)先生 聞きたいことがあるんですけど。 71 00:05:22,489 --> 00:05:25,492 (中禅寺)なんだね? 不思議なことがないなら➡ 72 00:05:25,492 --> 00:05:27,994 呪いもお化けも いないってことですよね。 73 00:05:27,994 --> 00:05:30,830 どちらも存在するよ。 えっ? でも➡ 74 00:05:30,830 --> 00:05:34,000 不思議なことはないって…。 不思議はないが➡ 75 00:05:34,000 --> 00:05:37,504 呪いもあるし お化けもいるよ。 あぁ? 76 00:05:40,340 --> 00:05:43,343 あの 先生。 まだ何かあるのかね? 77 00:05:43,343 --> 00:05:47,347 「赤い紙・青い紙」って ご存じですか? 78 00:05:47,347 --> 00:05:49,683 それは 「カイナデ」だね。 79 00:05:49,683 --> 00:05:53,019 貝鍋!? (中禅寺)カ・イ・ナ・デ だよ。 80 00:05:53,019 --> 00:05:57,224 (中禅寺)カイナデとは 節分の夜 厠に入ると現れ➡ 81 00:05:57,224 --> 00:05:59,960 尻をなでる腕だけの妖怪だ。 82 00:05:59,960 --> 00:06:01,962 これを防ぐために➡ 83 00:06:01,962 --> 00:06:04,965 「赤い紙やろか 青い紙やろか」と 唱えるのだ。 84 00:06:04,965 --> 00:06:09,469 これが変容し 学校の怪談として 全国に広まっていった。 85 00:06:09,469 --> 00:06:13,640 用を足して紙がないときに 声が聞こえることがある。 86 00:06:13,640 --> 00:06:19,145 ((カイナデ:赤い紙いらんか 青い紙いらんか)) 87 00:06:19,145 --> 00:06:21,648 (中禅寺)このとき 赤い紙と答えると➡ 88 00:06:21,648 --> 00:06:23,817 全身 血だらけになって 死ぬとされ➡ 89 00:06:23,817 --> 00:06:26,152 また 青い紙と答えると➡ 90 00:06:26,152 --> 00:06:28,822 全身の血を抜かれて 死ぬとされている。 91 00:06:28,822 --> 00:06:31,324 なんだか怖い話ですね。 92 00:06:31,324 --> 00:06:33,493 恐ろしいばかりではないよ。 93 00:06:33,493 --> 00:06:36,830 厠の妖怪によっては 幸福をもたらすものもいる。 94 00:06:36,830 --> 00:06:39,165 例えば カンバリ入道。 95 00:06:39,165 --> 00:06:42,502 この入道は 禍福を与える妖怪とされ➡ 96 00:06:42,502 --> 00:06:45,839 「カンバリニュウドウ ホトトギス」と 3回唱えることで➡ 97 00:06:45,839 --> 00:06:48,508 落ちてきた人間の首が 黄金になったり➡ 98 00:06:48,508 --> 00:06:51,678 現れた入道の首が 小判になったりする。 99 00:06:51,678 --> 00:06:56,683 他にも中国の紫姑神。 密教や禅家では烏枢沙摩明王。 100 00:06:56,683 --> 00:06:59,853 『日本書紀』では 土の神の埴山毘売神と➡ 101 00:06:59,853 --> 00:07:02,322 水の神の水波能売神。 102 00:07:02,322 --> 00:07:04,958 はに…? みず…? 103 00:07:04,958 --> 00:07:07,994 (中禅寺)かつては 現世と幽世を結ぶ道が➡ 104 00:07:07,994 --> 00:07:10,330 厠にあると考えられていた。 105 00:07:10,330 --> 00:07:14,000 だから神と妖怪は 今もそこにいるのだ。 106 00:07:14,000 --> 00:07:17,637 へぇ~… あっ。 さて 話は終わりだ。 107 00:07:17,637 --> 00:07:20,807 さっさと帰りたまえ。 えっ でも…。 108 00:07:20,807 --> 00:07:23,643 それから ここにはもう来ないように。 109 00:07:23,643 --> 00:07:26,046 は はい…。 110 00:07:29,983 --> 00:07:32,652 《なんだか 煙に巻かれちゃったなぁ》 111 00:07:32,652 --> 00:07:34,854 (走る足音) 112 00:07:34,854 --> 00:07:37,023 あっ!? (タケ坊)栞奈! 113 00:07:37,023 --> 00:07:40,493 タケ坊! どうしたの? 114 00:07:40,493 --> 00:07:43,997 人が… 消えた。 115 00:07:43,997 --> 00:07:45,999 えっ? 消えたって…。 116 00:07:45,999 --> 00:07:48,368 どういうこと? 117 00:07:48,368 --> 00:07:51,338 (タケ坊)ついさっきの ことなんだが…。 118 00:07:53,540 --> 00:07:55,675 ((あっ? 119 00:07:55,675 --> 00:07:59,679 《誰かサボってんのか? 120 00:07:59,679 --> 00:08:05,452 わかった 田口だな。 アイツ サボり癖がひどいもんな》 121 00:08:05,452 --> 00:08:08,788 (タケ坊)おい 田口だろ? (ノック) 122 00:08:08,788 --> 00:08:11,291 返事しろ。 123 00:08:11,291 --> 00:08:13,960 《気配はあるんだけどな》 124 00:08:13,960 --> 00:08:17,964 どうしました? あっ 白石先生。 125 00:08:17,964 --> 00:08:20,633 この個室に 人がいるみたいなんですが➡ 126 00:08:20,633 --> 00:08:22,635 返事がないんですよ。 127 00:08:26,139 --> 00:08:28,141 開けますよ。 128 00:08:28,141 --> 00:08:30,143 (扉を引く音) 129 00:08:30,143 --> 00:08:33,813 ダメね。 内側から鍵が掛かってるみたい。 130 00:08:33,813 --> 00:08:36,149 中で倒れているかも。 131 00:08:36,149 --> 00:08:39,352 幸田くん 竹熊先生を呼んできて。 押忍! 132 00:08:41,321 --> 00:08:43,323 (走る足音) 133 00:08:45,358 --> 00:08:47,827 来ました! (竹熊)どうですか 白石先生! 134 00:08:47,827 --> 00:08:50,530 (白石)それが 呼んでも返事がなくて。 135 00:08:50,530 --> 00:08:54,034 内鍵が掛かってるので 誰かしら 入っているはずなんですが。 136 00:08:54,034 --> 00:08:57,003 ふむ…。 (扉を引く音) 137 00:08:57,003 --> 00:08:59,506 しかたない…。 138 00:08:59,506 --> 00:09:01,441 フンッ! 139 00:09:01,441 --> 00:09:03,543 よし これで。 140 00:09:05,612 --> 00:09:07,614 (3人)あっ…! 141 00:09:09,649 --> 00:09:11,618 誰も入っていません)) 142 00:09:15,288 --> 00:09:17,290 (タケ坊)これが その個室だ。 143 00:09:17,290 --> 00:09:21,628 人が消えたってことは どこかに逃げ道があるはずだよね。 144 00:09:21,628 --> 00:09:26,633 換気用の小窓はあるけど 人が通れる大きさじゃないし。 145 00:09:26,633 --> 00:09:30,804 タケ坊が離れてる間に 白石先生が逃がしたんじゃない? 146 00:09:30,804 --> 00:09:34,974 あの白石先生が!? そんなイタズラに協力すると思うか? 147 00:09:34,974 --> 00:09:37,811 う~ん それはないか…。 148 00:09:37,811 --> 00:09:41,648 《でも だとしたら どうして…》 149 00:09:41,648 --> 00:09:45,652 (栞奈)ハッ… これって…。 (タケ坊)まさか田口の血!? 150 00:09:45,652 --> 00:09:48,488 赤い紙・青い紙…。 151 00:09:48,488 --> 00:09:51,658 (タケ坊)それって たしか七不思議の? 152 00:09:51,658 --> 00:09:55,161 あっ!? お おい 栞奈! 153 00:09:55,161 --> 00:09:57,330 中禅寺先生! 154 00:09:57,330 --> 00:09:59,532 あっ… さっきまでいたのに。 155 00:10:02,502 --> 00:10:04,504 あっ。 156 00:10:04,504 --> 00:10:20,353 ♬~ 157 00:10:20,353 --> 00:10:23,189 《歩きなのに速いなぁ》 158 00:10:23,189 --> 00:10:27,694 (喧騒) 159 00:10:27,694 --> 00:10:31,397 《こ こんな いかがわしい場所に なんの用だろう?》 160 00:10:35,201 --> 00:10:37,203 あっ…。 161 00:10:43,209 --> 00:10:45,545 《ジャズクラブ…? 162 00:10:45,545 --> 00:10:50,650 中禅寺先生 こんな所に来るんだ… ちょっと意外》 163 00:10:54,387 --> 00:10:58,558 《さすがに学生がこんな所に 入っちゃまずいよねぇ》 164 00:10:58,558 --> 00:11:01,327 (榎木津)おっ 中禅寺の教え子だな! 165 00:11:01,327 --> 00:11:03,329 あっ… えっ。 166 00:11:10,870 --> 00:11:13,173 な なんですか? 167 00:11:13,173 --> 00:11:17,177 中禅寺先生の お知り合い… ですか? 168 00:11:17,177 --> 00:11:19,178 んっ…? ヒッ! 169 00:11:19,178 --> 00:11:21,881 え えっと…。 170 00:11:24,017 --> 00:11:26,853 なんだ 中禅寺のヤツ➡ 171 00:11:26,853 --> 00:11:31,191 もう中に入ってるのか。 えっ…? 172 00:11:31,191 --> 00:11:44,037 ♬~ 173 00:11:44,037 --> 00:11:47,373 (歓声と拍手) 174 00:11:47,373 --> 00:11:52,045 お茶でよろしいですか。 えぇ。 175 00:11:52,045 --> 00:11:56,216 (榎木津)アハハハハ…! (扉の開閉音) 176 00:11:56,216 --> 00:11:58,384 ああっ。 やあやあ お待たせ! 177 00:11:58,384 --> 00:12:02,689 天才ギタリスト 榎木津礼二郎の登場だ! 178 00:12:02,689 --> 00:12:05,825 中禅寺! お前の教え子が会いにきたぞ! 179 00:12:05,825 --> 00:12:07,860 ヒッ! 180 00:12:07,860 --> 00:12:10,530 ⚟おい 早くしろ 天才ギタリスト! 181 00:12:10,530 --> 00:12:13,600 (榎木津)ワハハハ そう慌てるな! おい 行くぞ! 182 00:12:16,035 --> 00:12:19,806 そこに座りたまえ。 は はい…。 183 00:12:23,843 --> 00:12:26,512 《あったか~》 184 00:12:26,512 --> 00:12:29,015 あぁ~。 どうせまた やっかいごとに➡ 185 00:12:29,015 --> 00:12:32,352 首を突っ込んだあげく 僕に相談にきたんだろう。 186 00:12:32,352 --> 00:12:35,021 エヘヘ…。 まったく…。 187 00:12:35,021 --> 00:12:38,524 君は僕の知っている 誰かに似ているな。 188 00:12:38,524 --> 00:12:41,861 誰か…? あっ! ♬(演奏) 189 00:12:41,861 --> 00:13:09,355 ♬~ 190 00:13:09,355 --> 00:13:11,357 (歓声と拍手) 191 00:13:11,357 --> 00:13:13,359 《すごい…》 (歓声と拍手) 192 00:13:13,359 --> 00:13:18,364 (栞奈)あのギターの人 榎木津さん? 中禅寺先生のご友人ですか? 193 00:13:18,364 --> 00:13:21,701 (中禅寺)まぁ そうだな。 学生時代からのね。 194 00:13:21,701 --> 00:13:26,172 さすが先生のお友達だけあって 推理力がすごいですね。 195 00:13:26,172 --> 00:13:28,341 推理? はい さっきも➡ 196 00:13:28,341 --> 00:13:30,843 私が先生の生徒だって 当てられて…。 197 00:13:30,843 --> 00:13:33,346 あぁ あれは推理じゃないよ。 198 00:13:33,346 --> 00:13:36,349 視えるんだ。 視える? 199 00:13:36,349 --> 00:13:39,719 (中禅寺)榎木津礼二郎は 他人の過去が視えるんだ。 200 00:13:39,719 --> 00:13:42,889 (栞奈)えっ それって超能力じゃ。 (中禅寺)違う。 201 00:13:42,889 --> 00:13:46,359 榎木津の能力… いや 体質か。 202 00:13:46,359 --> 00:13:48,861 目の前の相手が 過去に見たことを➡ 203 00:13:48,861 --> 00:13:52,198 視覚情報として 感じ取ることができるんだ。 204 00:13:52,198 --> 00:13:55,201 子どものころも 多少 視えていたらしいが➡ 205 00:13:55,201 --> 00:14:00,139 戦場で閃光弾を左目に受けてから 更にひどくなったらしい。 206 00:14:00,139 --> 00:14:02,308 あぁ…。 207 00:14:02,308 --> 00:14:04,310 どうしたのかね? 208 00:14:04,310 --> 00:14:07,647 こ この世に不思議なことなど 何もないって言ってましたよね!? 209 00:14:07,647 --> 00:14:11,317 言ったね。 メチャクチャ不思議じゃないですか! 210 00:14:11,317 --> 00:14:15,154 実際に視えているのだから 体質というよりないだろう。 211 00:14:15,154 --> 00:14:17,156 た 体質って…。 212 00:14:17,156 --> 00:14:20,326 それより 榎木津に関わると ろくなことにならないから➡ 213 00:14:20,326 --> 00:14:22,328 絶対に関わらないように。 214 00:14:22,328 --> 00:14:24,664 いいね? は はい…。 215 00:14:24,664 --> 00:14:30,002 それで こんな所まで来て 何があったんだね? それが…。 216 00:14:30,002 --> 00:14:33,673 (中禅寺)なるほど 消えた生徒ね。 217 00:14:33,673 --> 00:14:37,510 これってひょっとして 「赤い紙・青い紙」ですか? 218 00:14:37,510 --> 00:14:40,847 田口くんは赤い紙に…。 それは…。 219 00:14:40,847 --> 00:14:44,016 それはおもしろそうだな! あっ…。 220 00:14:44,016 --> 00:14:48,187 密室で起きた人間消失事件! 消えるってのは➡ 221 00:14:48,187 --> 00:14:51,524 スーッと消えるのかな? パッと消えるのかな? 222 00:14:51,524 --> 00:14:56,028 人が消えるなんてありえませんよ。 消えないのか つまらんな。 223 00:14:56,028 --> 00:14:59,699 そうですよ。 つまらないし 事件なんて起きてない。 224 00:14:59,699 --> 00:15:01,801 だからくれぐれも 来ないでくださいよ。 225 00:15:01,801 --> 00:15:05,138 わかったわかった。 つまらないなら行かないよ。 226 00:15:05,138 --> 00:15:07,140 あっ…。 227 00:15:09,308 --> 00:15:12,812 (栞奈)ええっ 田口くん 今日も来てないの? 228 00:15:12,812 --> 00:15:17,316 あぁ 竹熊先生の話によると 家にも戻ってないみたいだ。 229 00:15:17,316 --> 00:15:19,352 (女生徒たち)キャーッ! 230 00:15:19,352 --> 00:15:21,854 あっ? あっ? なんの騒ぎ? 231 00:15:21,854 --> 00:15:24,157 メッチャ かっこいい~! 232 00:15:24,157 --> 00:15:26,659 ひゃわわ~! 233 00:15:26,659 --> 00:15:28,694 いっ!? 234 00:15:28,694 --> 00:15:36,202 ♬~ 235 00:15:36,202 --> 00:15:39,872 榎木津さん!? おお! 君はたしか…。 236 00:15:39,872 --> 00:15:43,843 日下部栞奈です。 それより どうしてここに? 237 00:15:43,843 --> 00:15:47,346 中禅寺先生が来るなって…。 僕は知っているのだ。 238 00:15:47,346 --> 00:15:50,016 アイツが…。 ((つまらないから来るな)) 239 00:15:50,016 --> 00:15:52,852 と言うときは そこにおもしろいものがある! 240 00:15:52,852 --> 00:15:55,354 だから来た! (栞奈)えぇ!? 241 00:15:55,354 --> 00:15:57,557 うむ…。 242 00:15:57,557 --> 00:16:00,960 こっちだな。 ちょ ちょっと! 243 00:16:00,960 --> 00:16:03,129 ここが開かずの便所か! 244 00:16:03,129 --> 00:16:05,832 《説明もしてないのに》 245 00:16:08,634 --> 00:16:10,636 (白石)そこのあなた! んっ? 246 00:16:10,636 --> 00:16:12,638 学校になんの用ですか? 247 00:16:12,638 --> 00:16:15,808 おもしろい事件があると聞いて やってきたぞ。 248 00:16:15,808 --> 00:16:19,312 じ 事件!? あっ… な なんですか! 249 00:16:21,314 --> 00:16:23,316 ハァ…。 250 00:16:23,316 --> 00:16:27,320 なんだ。 本当に事件はなかったんだな。 251 00:16:29,322 --> 00:16:32,658 白石先生~! んっ? 252 00:16:32,658 --> 00:16:35,828 不審者を取り押さえるぞ! (空手部員たち)押忍! 253 00:16:35,828 --> 00:16:38,998 (2人)うぅ…。 254 00:16:38,998 --> 00:16:42,668 なんだ急に。 255 00:16:42,668 --> 00:16:46,505 コ コイツ…! 《強い!》 256 00:16:46,505 --> 00:16:48,508 (中禅寺)ハァ…。 257 00:16:48,508 --> 00:16:52,845 中禅寺先生! やはり榎さんか…。 258 00:16:52,845 --> 00:16:55,014 で 榎さんは何か言っていたかね? 259 00:16:55,014 --> 00:16:57,350 それが 白石先生を見て➡ 260 00:16:57,350 --> 00:17:01,954 「事件なんかなかった」って。 なるほどね。 261 00:17:01,954 --> 00:17:04,957 中禅寺先生! この人と知り合いなんですか!? 262 00:17:04,957 --> 00:17:07,793 ぐごごご! なんとかしてください! 263 00:17:07,793 --> 00:17:10,096 ちょ ちょっと! 264 00:17:14,467 --> 00:17:21,474 ♬~ 265 00:17:21,474 --> 00:17:23,643 ふむ…。 266 00:17:23,643 --> 00:17:27,647 日下部くん 女子トイレに行って 紙入れを見てきてくれ。 267 00:17:27,647 --> 00:17:30,316 おそらく空になっているはずだ。 268 00:17:30,316 --> 00:17:33,319 僕と榎さんは 図書準備室で待ってる。 269 00:17:37,323 --> 00:17:40,660 調べてきましたけど 先生の言ったとおり➡ 270 00:17:40,660 --> 00:17:45,865 女子トイレの紙入れは 全部空でした。 (中禅寺)やはりそうか。 271 00:17:45,865 --> 00:17:47,833 榎さんが言っただろう。 272 00:17:47,833 --> 00:17:49,835 そもそも事件なんて 起きてないんだ。 273 00:17:49,835 --> 00:17:53,339 事件が起きてないって どういうことですか? 274 00:17:53,339 --> 00:17:55,875 (中禅寺)さっき用務員室で 聞いてきた。 275 00:17:55,875 --> 00:17:58,878 旧校舎の女子トイレは 利用者が少ないことから➡ 276 00:17:58,878 --> 00:18:01,314 掃除も たまにしかしないそうだ。 277 00:18:01,314 --> 00:18:04,450 それが関係あるんですか? 大いにあるよ。 278 00:18:04,450 --> 00:18:06,953 開かない扉が問題なのではなく➡ 279 00:18:06,953 --> 00:18:09,822 なぜ開いてはいけなかったのかが 問題なのだ。 280 00:18:09,822 --> 00:18:13,659 それゆえ白石先生はウソをついた。 281 00:18:13,659 --> 00:18:16,963 ((誰も入っていません)) 282 00:18:16,963 --> 00:18:20,132 白石先生が!? でも どうして? 283 00:18:20,132 --> 00:18:23,302 もちろん生徒を守るためだよ。 (栞奈)えっ? 284 00:18:23,302 --> 00:18:26,839 (中禅寺)あの日 旧校舎では 手芸部も活動していた。 285 00:18:26,839 --> 00:18:31,844 顧問の白石先生が すぐトイレに 駆けつけられたのも そのためだ。 286 00:18:31,844 --> 00:18:34,313 榎さん アンタが視たのは➡ 287 00:18:34,313 --> 00:18:37,149 「個室から出てくる女生徒」だろう。 288 00:18:37,149 --> 00:18:40,319 ああ そうだ! 中に人がいたのだから➡ 289 00:18:40,319 --> 00:18:42,321 不思議でもなんでもないぞ。 290 00:18:42,321 --> 00:18:44,824 おそらく その女生徒は手芸部員だ。 291 00:18:44,824 --> 00:18:47,159 用を足そうとしたら紙がなく➡ 292 00:18:47,159 --> 00:18:49,996 やむをえず 男子トイレを借りようとした。 293 00:18:49,996 --> 00:18:52,665 (栞奈)そこに タケ坊が 入ってきてしまったと。 294 00:18:52,665 --> 00:18:55,167 (中禅寺)出るに出られず 困っていたところに➡ 295 00:18:55,167 --> 00:18:57,169 白石先生がやってきた。 296 00:18:57,169 --> 00:19:00,439 事を察した白石先生は 幸田くんを行かせると➡ 297 00:19:00,439 --> 00:19:02,608 中の女生徒を外に出した。 298 00:19:02,608 --> 00:19:04,777 (扉が開く音と足音) 299 00:19:04,777 --> 00:19:09,115 そして急いで部室から 針と糸を持ってくると➡ 300 00:19:09,115 --> 00:19:11,784 糸を内鍵に掛け➡ 301 00:19:11,784 --> 00:19:16,455 壁の隙間から糸を通した。 302 00:19:16,455 --> 00:19:20,493 壁に付着した血は そのときに指を切ったものだろう。 303 00:19:20,493 --> 00:19:22,461 どうしてそこまで? 304 00:19:22,461 --> 00:19:25,965 内鍵と柱に わずかに傷が残っていたよ。 305 00:19:25,965 --> 00:19:29,301 そうして開かずの扉が 出来上がった。 306 00:19:29,301 --> 00:19:33,639 (栞奈)でも 正直に話せば こんな騒ぎにならなかったのに。 307 00:19:33,639 --> 00:19:35,641 (中禅寺)女生徒のことを思えば➡ 308 00:19:35,641 --> 00:19:37,643 言うわけには いかなかったのだろう。 309 00:19:37,643 --> 00:19:41,647 女子なのに男子便所に入ったと うわさされかねないからね。 310 00:19:41,647 --> 00:19:45,818 ならばいっそ怪異のせいにして しまえばいいと思ったのだろう。 311 00:19:45,818 --> 00:19:48,654 それで白石先生は…。 312 00:19:48,654 --> 00:19:51,991 彼女の厳しさは 生徒を思ってのものだ。 313 00:19:51,991 --> 00:19:54,660 生徒を守るためなら ウソもつくだろう。 314 00:19:54,660 --> 00:19:56,662 あ…。 315 00:19:56,662 --> 00:19:58,664 さて。 316 00:20:00,100 --> 00:20:03,836 いや~ ホント驚いたぜ! 317 00:20:03,836 --> 00:20:05,838 栞奈に言われたとおり➡ 318 00:20:05,838 --> 00:20:08,507 田口がよく遊んでる 友達の家に行ってみたらさ…。 319 00:20:08,507 --> 00:20:11,343 いたんだよ ソイツの家に! 320 00:20:11,343 --> 00:20:13,846 ((心配したぞぉ~!)) 321 00:20:13,846 --> 00:20:18,017 ふぃ~ まったく ホントお騒がせなヤツだよな。 322 00:20:18,017 --> 00:20:20,853 でも 見つかって よかったじゃない。 323 00:20:20,853 --> 00:20:24,690 けど そうなると便所の謎が…。 324 00:20:24,690 --> 00:20:27,026 なぁ これってやっぱ うわさの➡ 325 00:20:27,026 --> 00:20:31,363 「赤い紙・青い紙」なのか? あっ それなんだけど…。 326 00:20:31,363 --> 00:20:34,533 話ってなぁに~? 327 00:20:34,533 --> 00:20:37,203 (栞奈)例の事件の 真相がわかったから➡ 328 00:20:37,203 --> 00:20:40,539 みんなに伝えようと思って。 (3人)おぉ~! (タケ坊)ホ ホントか! 329 00:20:40,539 --> 00:20:44,543 こうやって 戸の下に 小さな木片を差し込むと…。 330 00:20:44,543 --> 00:20:46,879 (扉を引く音) 331 00:20:46,879 --> 00:20:48,881 ホントだ 全然開かない。 332 00:20:48,881 --> 00:20:52,718 木枠と同じ色だったから 気付かれなかったんだと思う。 333 00:20:52,718 --> 00:20:56,055 それで扉を破った衝撃で 外れたんだろうね。 334 00:20:56,055 --> 00:20:58,224 (4人)あぁ…。 335 00:20:58,224 --> 00:21:02,161 (花代)じゃあ 怪異じゃなくて 誰かのイタズラだったってこと? 336 00:21:02,161 --> 00:21:04,663 (栞奈)そういうことになるかな。 (静江)な~んだ。 337 00:21:04,663 --> 00:21:06,665 でも ちょっと残念かも。 338 00:21:06,665 --> 00:21:09,168 ついに 「赤い紙・青い紙」が 出たかと思ったのに! 339 00:21:09,168 --> 00:21:12,505 アハハ そ そうだね…。 340 00:21:12,505 --> 00:21:16,509 ((それで 私は 何をすればいいんですか? 341 00:21:16,509 --> 00:21:20,212 人を集め 怪異の正体を 暴いてみせればいい。 342 00:21:20,212 --> 00:21:23,883 真相は戸当りを挟んだ イタズラだったと言ってね。 343 00:21:23,883 --> 00:21:27,186 そ それって みんなを 騙すことになるんじゃ…。 344 00:21:27,186 --> 00:21:29,188 答えのない不安は➡ 345 00:21:29,188 --> 00:21:31,857 あらぬうわさを生み 怪異を呼び込むことになる。 346 00:21:31,857 --> 00:21:33,859 真実を示せないときは➡ 347 00:21:33,859 --> 00:21:36,028 納得のできる 別の解答を示すことも➡ 348 00:21:36,028 --> 00:21:38,697 同じくらい大切なのだよ。 349 00:21:38,697 --> 00:21:42,034 わかりました。 やってみます)) 350 00:21:42,034 --> 00:21:45,738 《なんだかなぁ…。 351 00:21:45,738 --> 00:21:48,407 まぁ いいか》 352 00:21:50,743 --> 00:21:55,381 ⚟へぇ~ そうだったんですね! ⚟へぇ~。 353 00:21:55,381 --> 00:21:58,884 じゃあ 先生も七不思議を 書いたことあるんですか? 354 00:21:58,884 --> 00:22:01,987 全部わかると呪われる というものでしょう。 355 00:22:01,987 --> 00:22:05,658 昔 私も手芸部の友達と やったことあるわ。 356 00:22:05,658 --> 00:22:09,328 意外~! 先生にも そんな時代があったんですね! 357 00:22:09,328 --> 00:22:12,164 (白石)そうそう そのとき友達が➡ 358 00:22:12,164 --> 00:22:14,333 裁断用のハサミで 指を切っちゃってね。 359 00:22:14,333 --> 00:22:17,836 その血が七不思議を書いた 紙に付いて…。 360 00:22:17,836 --> 00:22:19,839 フフッ… なんだか➡ 361 00:22:19,839 --> 00:22:22,174 本当の呪いみたいになったのよね。 362 00:22:22,174 --> 00:22:27,079 (笑い声)