1 00:00:33,967 --> 00:00:35,969 (栞奈)ハァ ハァ ハァ…。 2 00:00:35,969 --> 00:00:39,306 ハァ ハァ ハァ ハァ…。 3 00:00:39,306 --> 00:00:41,308 ハァ ハァ ハァ…。 4 00:00:41,308 --> 00:00:43,810 《よ よかった! まだ開いてる!》 5 00:00:43,810 --> 00:00:45,812 え~いっ! 6 00:00:45,812 --> 00:00:48,315 ふ~ 間に合った~! 7 00:00:48,315 --> 00:00:50,984 (白石)いいえ 間に合っていません。 えっ!? 8 00:00:50,984 --> 00:00:53,654 し 白石先生…。 9 00:00:53,654 --> 00:00:56,323 そんな~ 間に合いましたよ~。 10 00:00:56,323 --> 00:01:00,160 校則では8時30分までに 登校することとなっています。 11 00:01:00,160 --> 00:01:03,163 えぇ~!? たった1分じゃないですか! 12 00:01:03,163 --> 00:01:05,165 放課後 職員室に来るように。 13 00:01:05,165 --> 00:01:08,068 (栞奈)ううっ そんなぁ。 14 00:02:49,302 --> 00:02:51,838 時間厳守は人としての基本です! 15 00:02:51,838 --> 00:02:55,675 うぅ こっぴどく叱られた。 (静江)お勤め ご苦労さま。 16 00:02:55,675 --> 00:02:58,345 (花代)家庭科の白石先生 厳しいもんね。 17 00:02:58,345 --> 00:03:01,181 《ろくに寝られなくて 遅刻しちゃった。 18 00:03:01,181 --> 00:03:03,350 霊感なんて これっぽっちもないのに➡ 19 00:03:03,350 --> 00:03:06,520 心霊がらみの相談を 受けることになっちゃって…。 20 00:03:06,520 --> 00:03:09,523 それもこれも 中禅寺先生のせいだ!》 21 00:03:09,523 --> 00:03:14,361 日下部… 栞奈さん… だよね? 助けてほしいの! 22 00:03:14,361 --> 00:03:17,364 えぇ~…。 23 00:03:17,364 --> 00:03:19,833 栞奈 出番だよ。 (涼子)いいなぁ。 24 00:03:19,833 --> 00:03:23,503 私も栞奈みたいに 霊感少女として活躍した~い! 25 00:03:23,503 --> 00:03:25,672 ひと事だと思って…。 26 00:03:25,672 --> 00:03:28,842 で どうするよ? 心霊探偵さん。 27 00:03:28,842 --> 00:03:31,344 うぅ… ほっとけないよ。 28 00:03:33,280 --> 00:03:35,949 (栞奈)紙が消えた? どういうこと? 29 00:03:35,949 --> 00:03:40,454 昨日の放課後 学校に伝わる 七不思議を書いてたんだけど…。 30 00:03:40,454 --> 00:03:43,957 ((四… 生首を持つ女。 31 00:03:43,957 --> 00:03:46,793 五… 死神の楽譜。 32 00:03:46,793 --> 00:03:50,297 最後は… 図書室の幽霊。 33 00:03:50,297 --> 00:03:52,632 ど どうしよう…。 34 00:03:52,632 --> 00:03:54,801 うわさだと 七不思議を全部知っちゃうと➡ 35 00:03:54,801 --> 00:03:56,803 死んじゃうんじゃなかった? アハハ。 36 00:03:56,803 --> 00:04:00,140 そんなの迷信に決まってるでしょ。 何も起きないって。 37 00:04:00,140 --> 00:04:03,343 そ そうだよね。 38 00:04:03,343 --> 00:04:05,345 (3人)キャーッ! (風の音) 39 00:04:05,345 --> 00:04:08,014 (風の音) 40 00:04:10,984 --> 00:04:14,154 ビックリした。 すごい風だったね。 41 00:04:14,154 --> 00:04:17,991 あっ! 紙が…!)) 42 00:04:17,991 --> 00:04:21,828 それから 教室の外も中も 調べたんだけど見つからないの。 43 00:04:21,828 --> 00:04:24,831 これも 七不思議の 呪いなんじゃないかって。 44 00:04:24,831 --> 00:04:28,001 だから日下部さんに なんとかしてもらおうと思って。 45 00:04:28,001 --> 00:04:32,772 そういう力があるんでしょ! えっ? えっと まあ…。 46 00:04:32,772 --> 00:04:35,108 う~ん…。 47 00:04:35,108 --> 00:04:38,111 風…。 48 00:04:38,111 --> 00:04:46,119 ♬~ 49 00:04:46,119 --> 00:04:48,955 手伝ってもらえる? 50 00:04:48,955 --> 00:04:51,625 (一同)せ~の! 51 00:04:51,625 --> 00:04:53,793 ほら! (3人)おおっ! 52 00:04:53,793 --> 00:04:56,129 (栞奈)あったね! どうしてわかったの? 53 00:04:56,129 --> 00:05:00,300 廊下の窓から風が吹いたなら この辺かなって。 54 00:05:00,300 --> 00:05:03,303 (3人)さすが心霊探偵! えっ… なんで? 55 00:05:03,303 --> 00:05:05,805 じゃあ呪いは なかったんだね➡ 56 00:05:05,805 --> 00:05:07,808 よかったぁ。 んっ? 57 00:05:07,808 --> 00:05:09,810 あれ? 58 00:05:09,810 --> 00:05:13,313 (栞奈)待って もう一枚あるよ。 えっ? 59 00:05:13,313 --> 00:05:15,315 (一同)あっ!? 60 00:05:15,315 --> 00:05:17,984 これって… 血? でも➡ 61 00:05:17,984 --> 00:05:20,987 どうして 「赤い紙 青い紙」のところだけ? 62 00:05:20,987 --> 00:05:23,990 も もしかして呪い…。 んっ。 えっ? 63 00:05:23,990 --> 00:05:27,661 む 昔の人も 同じようなことしてたんだね~。 64 00:05:27,661 --> 00:05:30,063 じゃ 私帰るね! 65 00:05:33,800 --> 00:05:36,469 《この紙 誰が書いたんだろう。 66 00:05:36,469 --> 00:05:39,139 それに 「赤い紙・青い紙」。 67 00:05:39,139 --> 00:05:43,143 どうして私の知らない 七不思議のところにだけ血が? 68 00:05:43,143 --> 00:05:46,279 もしかして本当に呪いが…》 69 00:05:46,279 --> 00:05:48,982 (中禅寺)やってきたな 霊能力者くん。 70 00:05:51,284 --> 00:05:54,454 (栞奈)先生 聞きたいことがあるんですけど。 71 00:05:54,454 --> 00:05:57,457 (中禅寺)なんだね? 不思議なことがないなら➡ 72 00:05:57,457 --> 00:05:59,960 呪いもお化けも いないってことですよね。 73 00:05:59,960 --> 00:06:02,796 どちらも存在するよ。 えっ? でも➡ 74 00:06:02,796 --> 00:06:05,966 不思議なことはないって…。 不思議はないが➡ 75 00:06:05,966 --> 00:06:09,469 呪いもあるし お化けもいるよ。 あぁ? 76 00:06:12,305 --> 00:06:15,308 あの 先生。 まだ何かあるのかね? 77 00:06:15,308 --> 00:06:19,312 「赤い紙・青い紙」って ご存じですか? 78 00:06:19,312 --> 00:06:21,648 それは 「カイナデ」だね。 79 00:06:21,648 --> 00:06:24,985 貝鍋!? (中禅寺)カ・イ・ナ・デ だよ。 80 00:06:24,985 --> 00:06:29,189 (中禅寺)カイナデとは 節分の夜 厠に入ると現れ➡ 81 00:06:29,189 --> 00:06:31,925 尻をなでる腕だけの妖怪だ。 82 00:06:31,925 --> 00:06:33,927 これを防ぐために➡ 83 00:06:33,927 --> 00:06:36,930 「赤い紙やろか 青い紙やろか」と 唱えるのだ。 84 00:06:36,930 --> 00:06:41,434 これが変容し 学校の怪談として 全国に広まっていった。 85 00:06:41,434 --> 00:06:45,605 用を足して紙がないときに 声が聞こえることがある。 86 00:06:45,605 --> 00:06:51,111 ((カイナデ:赤い紙いらんか 青い紙いらんか)) 87 00:06:51,111 --> 00:06:53,613 (中禅寺)このとき 赤い紙と答えると➡ 88 00:06:53,613 --> 00:06:55,782 全身 血だらけになって 死ぬとされ➡ 89 00:06:55,782 --> 00:06:58,118 また 青い紙と答えると➡ 90 00:06:58,118 --> 00:07:00,787 全身の血を抜かれて 死ぬとされている。 91 00:07:00,787 --> 00:07:03,290 なんだか怖い話ですね。 92 00:07:03,290 --> 00:07:05,458 恐ろしいばかりではないよ。 93 00:07:05,458 --> 00:07:08,795 厠の妖怪によっては 幸福をもたらすものもいる。 94 00:07:08,795 --> 00:07:11,131 例えば カンバリ入道。 95 00:07:11,131 --> 00:07:14,467 この入道は 禍福を与える妖怪とされ➡ 96 00:07:14,467 --> 00:07:17,804 「カンバリニュウドウ ホトトギス」と 3回唱えることで➡ 97 00:07:17,804 --> 00:07:20,473 落ちてきた人間の首が 黄金になったり➡ 98 00:07:20,473 --> 00:07:23,643 現れた入道の首が 小判になったりする。 99 00:07:23,643 --> 00:07:28,648 他にも中国の紫姑神。 密教や禅家では烏枢沙摩明王。 100 00:07:28,648 --> 00:07:31,818 『日本書紀』では 土の神の埴山毘売神と➡ 101 00:07:31,818 --> 00:07:34,287 水の神の水波能売神。 102 00:07:34,287 --> 00:07:36,923 はに…? みず…? 103 00:07:36,923 --> 00:07:39,959 (中禅寺)かつては 現世と幽世を結ぶ道が➡ 104 00:07:39,959 --> 00:07:42,295 厠にあると考えられていた。 105 00:07:42,295 --> 00:07:45,966 だから神と妖怪は 今もそこにいるのだ。 106 00:07:45,966 --> 00:07:49,602 へぇ~… あっ。 さて 話は終わりだ。 107 00:07:49,602 --> 00:07:52,772 さっさと帰りたまえ。 えっ でも…。 108 00:07:52,772 --> 00:07:55,608 それから ここにはもう来ないように。 109 00:07:55,608 --> 00:07:58,011 は はい…。 110 00:08:01,948 --> 00:08:04,617 《なんだか 煙に巻かれちゃったなぁ》 111 00:08:04,617 --> 00:08:06,820 (走る足音) 112 00:08:06,820 --> 00:08:08,988 あっ!? (タケ坊)栞奈! 113 00:08:08,988 --> 00:08:12,459 タケ坊! どうしたの? 114 00:08:12,459 --> 00:08:15,962 人が… 消えた。 115 00:08:15,962 --> 00:08:17,964 えっ? 消えたって…。 116 00:08:17,964 --> 00:08:20,333 どういうこと? 117 00:08:20,333 --> 00:08:23,303 (タケ坊)ついさっきの ことなんだが…。 118 00:08:25,505 --> 00:08:27,640 ((あっ? 119 00:08:27,640 --> 00:08:31,644 《誰かサボってんのか? 120 00:08:31,644 --> 00:08:37,417 わかった 田口だな。 アイツ サボり癖がひどいもんな》 121 00:08:37,417 --> 00:08:40,754 (タケ坊)おい 田口だろ? (ノック) 122 00:08:40,754 --> 00:08:43,256 返事しろ。 123 00:08:43,256 --> 00:08:45,925 《気配はあるんだけどな》 124 00:08:45,925 --> 00:08:49,929 どうしました? あっ 白石先生。 125 00:08:49,929 --> 00:08:52,599 この個室に 人がいるみたいなんですが➡ 126 00:08:52,599 --> 00:08:54,601 返事がないんですよ。 127 00:08:58,104 --> 00:09:00,106 開けますよ。 128 00:09:00,106 --> 00:09:02,108 (扉を引く音) 129 00:09:02,108 --> 00:09:05,779 ダメね。 内側から鍵が掛かってるみたい。 130 00:09:05,779 --> 00:09:08,114 中で倒れているかも。 131 00:09:08,114 --> 00:09:11,317 幸田くん 竹熊先生を呼んできて。 押忍! 132 00:09:13,286 --> 00:09:15,288 (走る足音) 133 00:09:17,323 --> 00:09:19,793 来ました! (竹熊)どうですか 白石先生! 134 00:09:19,793 --> 00:09:22,495 (白石)それが 呼んでも返事がなくて。 135 00:09:22,495 --> 00:09:25,999 内鍵が掛かってるので 誰かしら 入っているはずなんですが。 136 00:09:25,999 --> 00:09:28,968 ふむ…。 (扉を引く音) 137 00:09:28,968 --> 00:09:31,471 しかたない…。 138 00:09:31,471 --> 00:09:33,406 フンッ! 139 00:09:33,406 --> 00:09:35,508 よし これで。 140 00:09:37,577 --> 00:09:39,579 (3人)あっ…! 141 00:09:41,614 --> 00:09:43,583 誰も入っていません)) 142 00:09:47,253 --> 00:09:49,255 (タケ坊)これが その個室だ。 143 00:09:49,255 --> 00:09:53,593 人が消えたってことは どこかに逃げ道があるはずだよね。 144 00:09:53,593 --> 00:09:58,598 換気用の小窓はあるけど 人が通れる大きさじゃないし。 145 00:09:58,598 --> 00:10:02,769 タケ坊が離れてる間に 白石先生が逃がしたんじゃない? 146 00:10:02,769 --> 00:10:06,940 あの白石先生が!? そんなイタズラに協力すると思うか? 147 00:10:06,940 --> 00:10:09,776 う~ん それはないか…。 148 00:10:09,776 --> 00:10:13,613 《でも だとしたら どうして…》 149 00:10:13,613 --> 00:10:17,617 (栞奈)ハッ… これって…。 (タケ坊)まさか田口の血!? 150 00:10:17,617 --> 00:10:20,453 赤い紙・青い紙…。 151 00:10:20,453 --> 00:10:23,623 (タケ坊)それって たしか七不思議の? 152 00:10:23,623 --> 00:10:27,126 あっ!? お おい 栞奈! 153 00:10:27,126 --> 00:10:29,295 中禅寺先生! 154 00:10:29,295 --> 00:10:31,498 あっ… さっきまでいたのに。 155 00:10:34,467 --> 00:10:36,469 あっ。 156 00:10:36,469 --> 00:10:52,318 ♬~ 157 00:10:52,318 --> 00:10:55,154 《歩きなのに速いなぁ》 158 00:10:55,154 --> 00:10:59,659 (喧騒) 159 00:10:59,659 --> 00:11:03,363 《こ こんな いかがわしい場所に なんの用だろう?》 160 00:11:07,167 --> 00:11:09,168 あっ…。 161 00:11:15,174 --> 00:11:17,510 《ジャズクラブ…? 162 00:11:17,510 --> 00:11:22,615 中禅寺先生 こんな所に来るんだ… ちょっと意外》 163 00:11:26,352 --> 00:11:30,523 《さすがに学生がこんな所に 入っちゃまずいよねぇ》 164 00:11:30,523 --> 00:11:33,293 (榎木津)おっ 中禅寺の教え子だな! 165 00:11:33,293 --> 00:11:35,295 あっ… えっ。 166 00:11:42,835 --> 00:11:45,138 な なんですか? 167 00:11:45,138 --> 00:11:49,142 中禅寺先生の お知り合い… ですか? 168 00:11:49,142 --> 00:11:51,144 んっ…? ヒッ! 169 00:11:51,144 --> 00:11:53,846 え えっと…。 170 00:11:55,982 --> 00:11:58,818 なんだ 中禅寺のヤツ➡ 171 00:11:58,818 --> 00:12:03,156 もう中に入ってるのか。 えっ…? 172 00:12:03,156 --> 00:12:16,002 ♬~ 173 00:12:16,002 --> 00:12:19,339 (歓声と拍手) 174 00:12:19,339 --> 00:12:24,010 お茶でよろしいですか。 えぇ。 175 00:12:24,010 --> 00:12:28,181 (榎木津)アハハハハ…! (扉の開閉音) 176 00:12:28,181 --> 00:12:30,350 ああっ。 やあやあ お待たせ! 177 00:12:30,350 --> 00:12:34,654 天才ギタリスト 榎木津礼二郎の登場だ! 178 00:12:34,654 --> 00:12:37,790 中禅寺! お前の教え子が会いにきたぞ! 179 00:12:37,790 --> 00:12:39,826 ヒッ! 180 00:12:39,826 --> 00:12:42,495 🗧おい 早くしろ 天才ギタリスト! 181 00:12:42,495 --> 00:12:45,565 (榎木津)ワハハハ そう慌てるな! おい 行くぞ! 182 00:12:48,001 --> 00:12:51,771 そこに座りたまえ。 は はい…。 183 00:12:55,808 --> 00:12:58,478 《あったか~》 184 00:12:58,478 --> 00:13:00,980 あぁ~。 どうせまた やっかいごとに➡ 185 00:13:00,980 --> 00:13:04,317 首を突っ込んだあげく 僕に相談にきたんだろう。 186 00:13:04,317 --> 00:13:06,986 エヘヘ…。 まったく…。 187 00:13:06,986 --> 00:13:10,490 君は僕の知っている 誰かに似ているな。 188 00:13:10,490 --> 00:13:13,826 誰か…? あっ! ♬(演奏) 189 00:13:13,826 --> 00:13:41,321 ♬~ 190 00:13:41,321 --> 00:13:43,322 (歓声と拍手) 191 00:13:43,322 --> 00:13:45,324 《すごい…》 (歓声と拍手) 192 00:13:45,324 --> 00:13:50,330 (栞奈)あのギターの人 榎木津さん? 中禅寺先生のご友人ですか? 193 00:13:50,330 --> 00:13:53,666 (中禅寺)まぁ そうだな。 学生時代からのね。 194 00:13:53,666 --> 00:13:58,137 さすが先生のお友達だけあって 推理力がすごいですね。 195 00:13:58,137 --> 00:14:00,306 推理? はい さっきも➡ 196 00:14:00,306 --> 00:14:02,809 私が先生の生徒だって 当てられて…。 197 00:14:02,809 --> 00:14:05,311 あぁ あれは推理じゃないよ。 198 00:14:05,311 --> 00:14:08,314 視えるんだ。 視える? 199 00:14:08,314 --> 00:14:11,684 (中禅寺)榎木津礼二郎は 他人の過去が視えるんだ。 200 00:14:11,684 --> 00:14:14,854 (栞奈)えっ それって超能力じゃ。 (中禅寺)違う。 201 00:14:14,854 --> 00:14:18,324 榎木津の能力… いや 体質か。 202 00:14:18,324 --> 00:14:20,827 目の前の相手が 過去に見たことを➡ 203 00:14:20,827 --> 00:14:24,163 視覚情報として 感じ取ることができるんだ。 204 00:14:24,163 --> 00:14:27,166 子どものころも 多少 視えていたらしいが➡ 205 00:14:27,166 --> 00:14:32,105 戦場で閃光弾を左目に受けてから 更にひどくなったらしい。 206 00:14:32,105 --> 00:14:34,273 あぁ…。 207 00:14:34,273 --> 00:14:36,275 どうしたのかね? 208 00:14:36,275 --> 00:14:39,612 こ この世に不思議なことなど 何もないって言ってましたよね!? 209 00:14:39,612 --> 00:14:43,282 言ったね。 メチャクチャ不思議じゃないですか! 210 00:14:43,282 --> 00:14:47,120 実際に視えているのだから 体質というよりないだろう。 211 00:14:47,120 --> 00:14:49,122 た 体質って…。 212 00:14:49,122 --> 00:14:52,291 それより 榎木津に関わると ろくなことにならないから➡ 213 00:14:52,291 --> 00:14:54,293 絶対に関わらないように。 214 00:14:54,293 --> 00:14:56,629 いいね? は はい…。 215 00:14:56,629 --> 00:15:01,968 それで こんな所まで来て 何があったんだね? それが…。 216 00:15:01,968 --> 00:15:05,638 (中禅寺)なるほど 消えた生徒ね。 217 00:15:05,638 --> 00:15:09,475 これってひょっとして 「赤い紙・青い紙」ですか? 218 00:15:09,475 --> 00:15:12,812 田口くんは赤い紙に…。 それは…。 219 00:15:12,812 --> 00:15:15,982 それはおもしろそうだな! あっ…。 220 00:15:15,982 --> 00:15:20,153 密室で起きた人間消失事件! 消えるってのは➡ 221 00:15:20,153 --> 00:15:23,489 スーッと消えるのかな? パッと消えるのかな? 222 00:15:23,489 --> 00:15:27,994 人が消えるなんてありえませんよ。 消えないのか つまらんな。 223 00:15:27,994 --> 00:15:31,664 そうですよ。 つまらないし 事件なんて起きてない。 224 00:15:31,664 --> 00:15:33,766 だからくれぐれも 来ないでくださいよ。 225 00:15:33,766 --> 00:15:37,103 わかったわかった。 つまらないなら行かないよ。 226 00:15:37,103 --> 00:15:39,105 あっ…。 227 00:15:41,274 --> 00:15:44,777 (栞奈)ええっ 田口くん 今日も来てないの? 228 00:15:44,777 --> 00:15:49,282 あぁ 竹熊先生の話によると 家にも戻ってないみたいだ。 229 00:15:49,282 --> 00:15:51,317 (女生徒たち)キャーッ! 230 00:15:51,317 --> 00:15:53,820 あっ? あっ? なんの騒ぎ? 231 00:15:53,820 --> 00:15:56,122 メッチャ かっこいい~! 232 00:15:56,122 --> 00:15:58,624 ひゃわわ~! 233 00:15:58,624 --> 00:16:00,660 いっ!? 234 00:16:00,660 --> 00:16:08,167 ♬~ 235 00:16:08,167 --> 00:16:11,838 榎木津さん!? おお! 君はたしか…。 236 00:16:11,838 --> 00:16:15,808 日下部栞奈です。 それより どうしてここに? 237 00:16:15,808 --> 00:16:19,312 中禅寺先生が来るなって…。 僕は知っているのだ。 238 00:16:19,312 --> 00:16:21,981 アイツが…。 ((つまらないから来るな)) 239 00:16:21,981 --> 00:16:24,817 と言うときは そこにおもしろいものがある! 240 00:16:24,817 --> 00:16:27,320 だから来た! (栞奈)えぇ!? 241 00:16:27,320 --> 00:16:29,522 うむ…。 242 00:16:29,522 --> 00:16:32,925 こっちだな。 ちょ ちょっと! 243 00:16:32,925 --> 00:16:35,094 ここが開かずの便所か! 244 00:16:35,094 --> 00:16:37,797 《説明もしてないのに》 245 00:16:40,600 --> 00:16:42,602 (白石)そこのあなた! んっ? 246 00:16:42,602 --> 00:16:44,604 学校になんの用ですか? 247 00:16:44,604 --> 00:16:47,773 おもしろい事件があると聞いて やってきたぞ。 248 00:16:47,773 --> 00:16:51,277 じ 事件!? あっ… な なんですか! 249 00:16:53,279 --> 00:16:55,281 ハァ…。 250 00:16:55,281 --> 00:16:59,285 なんだ。 本当に事件はなかったんだな。 251 00:17:01,287 --> 00:17:04,624 白石先生~! んっ? 252 00:17:04,624 --> 00:17:07,793 不審者を取り押さえるぞ! (空手部員たち)押忍! 253 00:17:07,793 --> 00:17:10,963 (2人)うぅ…。 254 00:17:10,963 --> 00:17:14,634 なんだ急に。 255 00:17:14,634 --> 00:17:18,471 コ コイツ…! 《強い!》 256 00:17:18,471 --> 00:17:20,473 (中禅寺)ハァ…。 257 00:17:20,473 --> 00:17:24,810 中禅寺先生! やはり榎さんか…。 258 00:17:24,810 --> 00:17:26,979 で 榎さんは何か言っていたかね? 259 00:17:26,979 --> 00:17:29,315 それが 白石先生を見て➡ 260 00:17:29,315 --> 00:17:33,920 「事件なんかなかった」って。 なるほどね。 261 00:17:33,920 --> 00:17:36,923 中禅寺先生! この人と知り合いなんですか!? 262 00:17:36,923 --> 00:17:39,759 ぐごごご! なんとかしてください! 263 00:17:39,759 --> 00:17:42,061 ちょ ちょっと! 264 00:17:46,432 --> 00:17:53,439 ♬~ 265 00:17:53,439 --> 00:17:55,608 ふむ…。 266 00:17:55,608 --> 00:17:59,612 日下部くん 女子トイレに行って 紙入れを見てきてくれ。 267 00:17:59,612 --> 00:18:02,281 おそらく空になっているはずだ。 268 00:18:02,281 --> 00:18:05,284 僕と榎さんは 図書準備室で待ってる。 269 00:18:09,288 --> 00:18:12,625 調べてきましたけど 先生の言ったとおり➡ 270 00:18:12,625 --> 00:18:17,830 女子トイレの紙入れは 全部空でした。 (中禅寺)やはりそうか。 271 00:18:17,830 --> 00:18:19,799 榎さんが言っただろう。 272 00:18:19,799 --> 00:18:21,801 そもそも事件なんて 起きてないんだ。 273 00:18:21,801 --> 00:18:25,304 事件が起きてないって どういうことですか? 274 00:18:25,304 --> 00:18:27,840 (中禅寺)さっき用務員室で 聞いてきた。 275 00:18:27,840 --> 00:18:30,843 旧校舎の女子トイレは 利用者が少ないことから➡ 276 00:18:30,843 --> 00:18:33,279 掃除も たまにしかしないそうだ。 277 00:18:33,279 --> 00:18:36,415 それが関係あるんですか? 大いにあるよ。 278 00:18:36,415 --> 00:18:38,918 開かない扉が問題なのではなく➡ 279 00:18:38,918 --> 00:18:41,787 なぜ開いてはいけなかったのかが 問題なのだ。 280 00:18:41,787 --> 00:18:45,624 それゆえ白石先生はウソをついた。 281 00:18:45,624 --> 00:18:48,928 ((誰も入っていません)) 282 00:18:48,928 --> 00:18:52,098 白石先生が!? でも どうして? 283 00:18:52,098 --> 00:18:55,267 もちろん生徒を守るためだよ。 (栞奈)えっ? 284 00:18:55,267 --> 00:18:58,804 (中禅寺)あの日 旧校舎では 手芸部も活動していた。 285 00:18:58,804 --> 00:19:03,809 顧問の白石先生が すぐトイレに 駆けつけられたのも そのためだ。 286 00:19:03,809 --> 00:19:06,278 榎さん アンタが視たのは➡ 287 00:19:06,278 --> 00:19:09,115 「個室から出てくる女生徒」だろう。 288 00:19:09,115 --> 00:19:12,284 ああ そうだ! 中に人がいたのだから➡ 289 00:19:12,284 --> 00:19:14,286 不思議でもなんでもないぞ。 290 00:19:14,286 --> 00:19:16,789 おそらく その女生徒は手芸部員だ。 291 00:19:16,789 --> 00:19:19,125 用を足そうとしたら紙がなく➡ 292 00:19:19,125 --> 00:19:21,961 やむをえず 男子トイレを借りようとした。 293 00:19:21,961 --> 00:19:24,630 (栞奈)そこに タケ坊が 入ってきてしまったと。 294 00:19:24,630 --> 00:19:27,133 (中禅寺)出るに出られず 困っていたところに➡ 295 00:19:27,133 --> 00:19:29,135 白石先生がやってきた。 296 00:19:29,135 --> 00:19:32,405 事を察した白石先生は 幸田くんを行かせると➡ 297 00:19:32,405 --> 00:19:34,573 中の女生徒を外に出した。 298 00:19:34,573 --> 00:19:36,742 (扉が開く音と足音) 299 00:19:36,742 --> 00:19:41,080 そして急いで部室から 針と糸を持ってくると➡ 300 00:19:41,080 --> 00:19:43,749 糸を内鍵に掛け➡ 301 00:19:43,749 --> 00:19:48,421 壁の隙間から糸を通した。 302 00:19:48,421 --> 00:19:52,458 壁に付着した血は そのときに指を切ったものだろう。 303 00:19:52,458 --> 00:19:54,427 どうしてそこまで? 304 00:19:54,427 --> 00:19:57,930 内鍵と柱に わずかに傷が残っていたよ。 305 00:19:57,930 --> 00:20:01,267 そうして開かずの扉が 出来上がった。 306 00:20:01,267 --> 00:20:05,604 (栞奈)でも 正直に話せば こんな騒ぎにならなかったのに。 307 00:20:05,604 --> 00:20:07,606 (中禅寺)女生徒のことを思えば➡ 308 00:20:07,606 --> 00:20:09,608 言うわけには いかなかったのだろう。 309 00:20:09,608 --> 00:20:13,612 女子なのに男子便所に入ったと うわさされかねないからね。 310 00:20:13,612 --> 00:20:17,783 ならばいっそ怪異のせいにして しまえばいいと思ったのだろう。 311 00:20:17,783 --> 00:20:20,619 それで白石先生は…。 312 00:20:20,619 --> 00:20:23,956 彼女の厳しさは 生徒を思ってのものだ。 313 00:20:23,956 --> 00:20:26,625 生徒を守るためなら ウソもつくだろう。 314 00:20:26,625 --> 00:20:28,627 あ…。 315 00:20:28,627 --> 00:20:30,629 さて。 316 00:20:32,965 --> 00:20:35,801 いや~ ホント驚いたぜ! 317 00:20:35,801 --> 00:20:37,803 栞奈に言われたとおり➡ 318 00:20:37,803 --> 00:20:40,473 田口がよく遊んでる 友達の家に行ってみたらさ…。 319 00:20:40,473 --> 00:20:43,309 いたんだよ ソイツの家に! 320 00:20:43,309 --> 00:20:45,811 ((心配したぞぉ~!)) 321 00:20:45,811 --> 00:20:49,982 ふぃ~ まったく ホントお騒がせなヤツだよな。 322 00:20:49,982 --> 00:20:52,818 でも 見つかって よかったじゃない。 323 00:20:52,818 --> 00:20:56,655 けど そうなると便所の謎が…。 324 00:20:56,655 --> 00:20:58,991 なぁ これってやっぱ うわさの➡ 325 00:20:58,991 --> 00:21:03,329 「赤い紙・青い紙」なのか? あっ それなんだけど…。 326 00:21:03,329 --> 00:21:06,499 話ってなぁに~? 327 00:21:06,499 --> 00:21:09,168 (栞奈)例の事件の 真相がわかったから➡ 328 00:21:09,168 --> 00:21:12,505 みんなに伝えようと思って。 (3人)おぉ~! (タケ坊)ホ ホントか! 329 00:21:12,505 --> 00:21:16,509 こうやって 戸の下に 小さな木片を差し込むと…。 330 00:21:16,509 --> 00:21:18,844 (扉を引く音) 331 00:21:18,844 --> 00:21:20,846 ホントだ 全然開かない。 332 00:21:20,846 --> 00:21:24,683 木枠と同じ色だったから 気付かれなかったんだと思う。 333 00:21:24,683 --> 00:21:28,020 それで扉を破った衝撃で 外れたんだろうね。 334 00:21:28,020 --> 00:21:30,189 (4人)あぁ…。 335 00:21:30,189 --> 00:21:34,126 (花代)じゃあ 怪異じゃなくて 誰かのイタズラだったってこと? 336 00:21:34,126 --> 00:21:36,629 (栞奈)そういうことになるかな。 (静江)な~んだ。 337 00:21:36,629 --> 00:21:38,631 でも ちょっと残念かも。 338 00:21:38,631 --> 00:21:41,133 ついに 「赤い紙・青い紙」が 出たかと思ったのに! 339 00:21:41,133 --> 00:21:44,470 アハハ そ そうだね…。 340 00:21:44,470 --> 00:21:48,474 ((それで 私は 何をすればいいんですか? 341 00:21:48,474 --> 00:21:52,178 人を集め 怪異の正体を 暴いてみせればいい。 342 00:21:52,178 --> 00:21:55,848 真相は戸当りを挟んだ イタズラだったと言ってね。 343 00:21:55,848 --> 00:21:59,151 そ それって みんなを 騙すことになるんじゃ…。 344 00:21:59,151 --> 00:22:01,153 答えのない不安は➡ 345 00:22:01,153 --> 00:22:03,822 あらぬうわさを生み 怪異を呼び込むことになる。 346 00:22:03,822 --> 00:22:05,824 真実を示せないときは➡ 347 00:22:05,824 --> 00:22:07,993 納得のできる 別の解答を示すことも➡ 348 00:22:07,993 --> 00:22:10,663 同じくらい大切なのだよ。 349 00:22:10,663 --> 00:22:13,999 わかりました。 やってみます)) 350 00:22:13,999 --> 00:22:17,703 《なんだかなぁ…。 351 00:22:17,703 --> 00:22:20,372 まぁ いいか》 352 00:22:22,708 --> 00:22:27,346 🗧へぇ~ そうだったんですね! 🗧へぇ~。 353 00:22:27,346 --> 00:22:30,850 じゃあ 先生も七不思議を 書いたことあるんですか? 354 00:22:30,850 --> 00:22:33,953 全部わかると呪われる というものでしょう。 355 00:22:33,953 --> 00:22:37,623 昔 私も手芸部の友達と やったことあるわ。 356 00:22:37,623 --> 00:22:41,293 意外~! 先生にも そんな時代があったんですね! 357 00:22:41,293 --> 00:22:44,129 (白石)そうそう そのとき友達が➡ 358 00:22:44,129 --> 00:22:46,298 裁断用のハサミで 指を切っちゃってね。 359 00:22:46,298 --> 00:22:49,802 その血が七不思議を書いた 紙に付いて…。 360 00:22:49,802 --> 00:22:51,804 フフッ… なんだか➡ 361 00:22:51,804 --> 00:22:54,139 本当の呪いみたいになったのよね。 362 00:22:54,139 --> 00:22:59,044 (笑い声)