1 00:00:05,005 --> 00:00:08,508 (アリシア)はっ はじめまして。 ハイデンから来たアリ…。 2 00:00:08,508 --> 00:00:11,011 アリッサ・スレイハントです。 3 00:00:11,011 --> 00:00:15,015 (クレン)同じく ハイデンから来た クレン・バーティスだ。 4 00:00:15,015 --> 00:00:17,017 よろしく頼む。 5 00:00:17,017 --> 00:00:20,854 はい 今日より皆5年の生徒です。 6 00:00:20,854 --> 00:00:24,024 (サラサ)わし以外にも 角つきがおるとはの。 7 00:00:24,024 --> 00:00:28,028 留学生だからといって 特別あつかいはしません。 8 00:00:28,028 --> 00:00:31,532 競い合い 各自 己を高めてください。 9 00:00:31,532 --> 00:00:33,533 (リオン)フン。 (ティゲル)ケッ。 10 00:00:35,702 --> 00:00:38,105 (2人)あん? 11 00:02:25,012 --> 00:02:30,684 (ラング)留学生諸君には 初めましてかな。 12 00:02:30,684 --> 00:02:34,521 コホッ 魔術担当 ラング・フェイスです。 13 00:02:34,521 --> 00:02:38,692 彼女は 新任で助手のシフォンリッツ先生です。 14 00:02:38,692 --> 00:02:41,194 実演を担当します。 15 00:02:41,194 --> 00:02:45,866 彼女は近年最も成果を上げた 「結晶魔術」の使い手。 16 00:02:45,866 --> 00:02:49,202 実践に適した術式を すでに持っています。 17 00:02:49,202 --> 00:02:53,540 しかし 「結晶魔術」は 人への適合率が数パーセントしかなく➨ 18 00:02:53,540 --> 00:02:56,710 授業に採用できるものでは ありません。 19 00:02:56,710 --> 00:03:02,149 なので 習得さえすれば 誰にでも使用可能な最新の魔術➨ 20 00:03:02,149 --> 00:03:05,318 「杖式詠唱魔術」を 学んでもらいます。 21 00:03:05,318 --> 00:03:07,320 「杖」式? (エディソン)おぉ~。 22 00:03:07,320 --> 00:03:09,489 ヤロウの使った 「紋」式じゃねえのかよ。 23 00:03:09,489 --> 00:03:13,493 フゥ 問題の留学生ですか。 24 00:03:13,493 --> 00:03:17,330 「紋」式は 「杖」式を完全にマスターし➨ 25 00:03:17,330 --> 00:03:22,169 かつ神に選ばれし者だけが授かる 最高位の魔術。 26 00:03:22,169 --> 00:03:26,173 悪童が2年程度で 辿り着ける境地ではないよ。 27 00:03:26,173 --> 00:03:30,510 授業を始める。 杖を配って。 (ナイエ)はっ はい。 28 00:03:30,510 --> 00:03:32,512 (2人)チッ。 29 00:03:38,185 --> 00:03:41,688 《ロッド:5年は1限目から 魔術の授業か…。 30 00:03:41,688 --> 00:03:44,524 スラーダの少年とオーグの少女…。 31 00:03:44,524 --> 00:03:48,695 彼らは留学の本当の理由を 知らないはず。 32 00:03:48,695 --> 00:03:53,867 あれは ハイデンの少年…。 33 00:03:53,867 --> 00:03:57,871 王太后トアラは彼に託したのか。 34 00:03:57,871 --> 00:04:00,640 もう1人は勇者アリシア? 35 00:04:00,640 --> 00:04:02,976 いや 他人の空似か。 36 00:04:02,976 --> 00:04:06,646 まぁ それはいい。 僕はエスリンのために➨ 37 00:04:06,646 --> 00:04:09,649 可能な限り情報を持ち帰るだけだ。 38 00:04:09,649 --> 00:04:15,055 ミケルにも探らせているが まだ尻尾はつかめない》 39 00:04:17,991 --> 00:04:22,496 (カーソン)おや ショーン先生。 こんな所で何を? 40 00:04:22,496 --> 00:04:29,169 (ミケル)ああ いや 慣れないもので 道に迷ってしまって ははは。 41 00:04:29,169 --> 00:04:32,005 《だが この学校には何かある》 42 00:04:32,005 --> 00:04:35,008 先生 バーンズ先生。 ん? 43 00:04:35,008 --> 00:04:38,512 おわりました。 ああ ありがとう。 44 00:04:38,512 --> 00:04:42,015 正解です。 席について。 はい。 45 00:04:45,018 --> 00:04:48,021 《ナイエ:いやいやいや ちょっと待ってください。 46 00:04:48,021 --> 00:04:51,358 ヤバイのが 2人揃って来てるんですけど!? 47 00:04:51,358 --> 00:04:53,360 こいつ勇者! 48 00:04:53,360 --> 00:04:57,197 何で縮んでいるのか 理解できないけど 絶対勇者! 49 00:04:57,197 --> 00:05:01,635 そして コイツ! 絶対絶対ヤバイ奴! 50 00:05:01,635 --> 00:05:04,471 見られていると思うだけで 塩をかけられたナメクジのように➨ 51 00:05:04,471 --> 00:05:06,973 心臓が痛む。 ヤバイ ヤバイ ヤバイ ヤバイ。 52 00:05:06,973 --> 00:05:09,976 どうする 逃げる? いいや報告? でも誰に? 53 00:05:09,976 --> 00:05:13,647 皇帝陛下の命で来たけど 誰が味方かは聞いてない。 54 00:05:13,647 --> 00:05:16,149 探りにきたんだから 学校関係者はダメだろうし…》 55 00:05:16,149 --> 00:05:19,052 (アリシア)先生 杖を。 あっ はい。 56 00:05:22,656 --> 00:05:26,660 バラさない方が身のためだよ センセ。 57 00:05:31,665 --> 00:05:33,834 《ひー》 58 00:05:33,834 --> 00:05:37,837 (アリシア)やったあ 杖だあ。 (クレン)ただの棒であろう。 59 00:05:37,837 --> 00:05:44,177 《そうでした。 昔から学校に 逃げ場なんてありませんでした》 60 00:05:44,177 --> 00:05:46,179 ほうほう これが杖。 61 00:05:46,179 --> 00:05:49,683 (エディソン)後ろに磨いたクリスタルの珠が 付いてますね。 62 00:05:49,683 --> 00:05:52,185 (ラング)この 「杖」は言わば拡声器。 63 00:05:52,185 --> 00:05:54,688 このクリスタルが術者の 「魔力」と➨ 64 00:05:54,688 --> 00:05:58,692 詠唱に必要な魔術適性を 補ってくれます。 65 00:05:58,692 --> 00:06:03,463 これにより魔術適性のない者にも 魔術を使えるようになるのです。 66 00:06:03,463 --> 00:06:05,632 へぇ すごいな。 67 00:06:05,632 --> 00:06:10,971 (ラング)魔術適性のあるものほど 使える回数は増え 威力も増す。 68 00:06:10,971 --> 00:06:14,474 そこは才能です。 努力や技術で➨ 69 00:06:14,474 --> 00:06:16,810 どうにかなるものではありません。 70 00:06:16,810 --> 00:06:18,812 では実技に移る。 71 00:06:18,812 --> 00:06:22,148 シフォンリッツ先生 おねがいします。 (ナイエ)はい。 72 00:06:22,148 --> 00:06:28,488 今日の課題は このランプを開けずに 詠唱で点火することです。 73 00:06:28,488 --> 00:06:30,490 よく見ていなさい。 74 00:06:30,490 --> 00:06:34,160 「式」は正円 詠唱する言葉は 「フェル」。 75 00:06:34,160 --> 00:06:38,565 正円が乱れても 発音が乱れてもなりません。 76 00:06:40,500 --> 00:06:43,837 「フェル」。 77 00:06:43,837 --> 00:06:47,173 まさに手本となる 美しい詠唱魔術です。 78 00:06:47,173 --> 00:06:49,175 皆さん拍手。 79 00:06:49,175 --> 00:06:52,679 ほおお。 80 00:06:52,679 --> 00:06:55,348 《練習しておいてよかった》 81 00:06:55,348 --> 00:06:58,852 コホッ コホッ いどみたい者から前へ。 82 00:06:58,852 --> 00:07:01,454 これは基本中の基本。 83 00:07:01,454 --> 00:07:04,791 できないと次へは進めないので そのつもりで。 84 00:07:04,791 --> 00:07:07,794 行ってこい下僕。 えっ 私? 85 00:07:07,794 --> 00:07:09,963 魔術適性ゼロの汝でも➨ 86 00:07:09,963 --> 00:07:13,300 本当に この杖で魔術が使えるか見たい。 87 00:07:13,300 --> 00:07:15,302 ぐぬぬぬ。 88 00:07:15,302 --> 00:07:17,304 はい。 ん? 89 00:07:17,304 --> 00:07:19,306 おい 留学生がやるみたいだぞ。 90 00:07:19,306 --> 00:07:21,975 度胸ある。 ハイデン人にできんの? 91 00:07:21,975 --> 00:07:25,812 戦争の後にわざわざ来たんだ。 自信があるんだろ。 92 00:07:25,812 --> 00:07:29,983 《ハイデン人の名誉のためにも 不格好な様は見せられないな》 93 00:07:29,983 --> 00:07:31,985 がんばって! お? 94 00:07:31,985 --> 00:07:36,489 《ここは杖を信じてやるしか!》 95 00:07:36,489 --> 00:07:38,491 フェル! 96 00:07:40,493 --> 00:07:42,662 全然ダメだった。 97 00:07:42,662 --> 00:07:45,999 ていうか 杖から何ひとつ感じなかった。 98 00:07:45,999 --> 00:07:49,169 目安にもならんな。 (ネイサン)ははは…。 99 00:07:49,169 --> 00:07:52,505 (ネイサン)実際 難しいんだよ。 ええと…。 100 00:07:52,505 --> 00:07:55,842 僕はネイサン。 ネイサン・フラン。 101 00:07:55,842 --> 00:08:01,281 いいのか ネイサン。 留学生の私らに そんな親しげに話しかけて。 102 00:08:01,281 --> 00:08:04,617 実は ボクも警戒していたんだけどね。 103 00:08:04,617 --> 00:08:07,287 君もこっち側だと分かって 安心した。 104 00:08:07,287 --> 00:08:10,290 こっち側? ここじゃ魔術の優劣が➨ 105 00:08:10,290 --> 00:08:13,626 物を言うからね。 見なよ。 106 00:08:13,626 --> 00:08:15,628 (メリーメリー)「フェル」。 107 00:08:15,628 --> 00:08:17,630 (生徒たち)おーっ。 108 00:08:17,630 --> 00:08:19,966 (ラング)凛とした安定した光。 109 00:08:19,966 --> 00:08:22,802 メアリー・メリー・ウェイザー君 合格。 110 00:08:22,802 --> 00:08:24,804 (アンドリュー)「フェル」。 111 00:08:24,804 --> 00:08:26,806 (生徒たち)おおお。 112 00:08:26,806 --> 00:08:29,142 (ラング)アンドリュー・ウィップ君も合格。 113 00:08:29,142 --> 00:08:31,311 踊るような面白い光です。 114 00:08:31,311 --> 00:08:37,150 あれが学年のトップ2と3さ。 そしてやっぱり一番凄いのが。 115 00:08:37,150 --> 00:08:39,152 (レイ)「フェル」。 116 00:08:41,654 --> 00:08:44,491 (一同)おおお。 117 00:08:44,491 --> 00:08:47,660 (ネイサン)紋を使わなくても 彼は最強だ。 118 00:08:47,660 --> 00:08:50,997 朝 トラブルがあったのに 何の懲罰もないのは➨ 119 00:08:50,997 --> 00:08:52,999 彼が特別だからなんだ。 120 00:08:52,999 --> 00:08:58,004 ここでの格付けは魔術の強さで ほぼ決まってしまうんだよ。 121 00:08:58,004 --> 00:09:01,274 レイ・フォレスター君合格。 見事です。 122 00:09:01,274 --> 00:09:06,946 《この子本当に凄い。 魔術のセンスはメイナード様以上かも》 123 00:09:06,946 --> 00:09:10,283 これからの世界を創るのは 魔術だという信念が➨ 124 00:09:10,283 --> 00:09:12,285 この学校にはあるからね。 125 00:09:12,285 --> 00:09:16,456 彼のようになれないボクは ずっと底辺さ。 126 00:09:16,456 --> 00:09:20,293 行ってくるよ きっとまただめだろうけど。 127 00:09:20,293 --> 00:09:23,296 ボクだって ずっと底辺に いたい訳じゃないんだ…。 128 00:09:23,296 --> 00:09:25,298 どけ! 三下。 うわ。 129 00:09:25,298 --> 00:09:28,468 (ティゲル)野郎のあとは オレらがやんだよ。 130 00:09:28,468 --> 00:09:30,470 (2人)「フェル」。 131 00:09:30,470 --> 00:09:32,472 しゃあ。 どうだ! 132 00:09:32,472 --> 00:09:36,142 失格だ バカ者! 詠唱は がなるものではないし➨ 133 00:09:36,142 --> 00:09:38,144 そもそも被せるものでもない! 134 00:09:38,144 --> 00:09:41,481 ただ魔力同士が ぶつかりあっただけのこと。 135 00:09:41,481 --> 00:09:44,484 最も無様な結果だ。 (リオン/ティゲル)ああ!? 136 00:09:44,484 --> 00:09:47,654 (ラング)これでは実技は無理ですね。 137 00:09:47,654 --> 00:09:51,491 残りの時間は 教室で座学にあてます。 138 00:09:51,491 --> 00:09:55,662 (生徒たち)え~っ。 シフォンリッツ先生 杖の回収を。 139 00:09:55,662 --> 00:09:58,331 はい。 ったく何なんだよ あの双子。 140 00:09:58,331 --> 00:10:00,333 エスリンってだけでムカつくのに。 141 00:10:00,333 --> 00:10:02,669 ホント。 さっさと帰れ。 142 00:10:02,669 --> 00:10:06,673 やってみたかったのう わしも。 ですね。 143 00:10:06,673 --> 00:10:10,510 ひとりじゃ出来損ないだから ふたり揃ってやってんだろ。 144 00:10:10,510 --> 00:10:12,679 (リオン)おい! (ティゲル)今言った奴出てこい! 145 00:10:12,679 --> 00:10:15,682 誰が出来損ないだって? 146 00:10:15,682 --> 00:10:18,017 お前か! ち 違うよ。 147 00:10:18,017 --> 00:10:20,019 (メリーメリー)いいかげんになさい。 148 00:10:20,019 --> 00:10:24,524 授業は遊びじゃない 私は静寂が好きなの。 149 00:10:24,524 --> 00:10:29,028 あんまり耳障りだと 耳も脳も腐るから➨ 150 00:10:29,028 --> 00:10:32,532 2匹とも狩るよ。 151 00:10:32,532 --> 00:10:34,534 (リオン/ティゲル)チッ。 ケッ。 152 00:10:36,703 --> 00:10:39,372 あなたもソルセインの生徒なら➨ 153 00:10:39,372 --> 00:10:42,876 あんなヤツらに臆さないで。 情けない。 154 00:10:45,712 --> 00:10:48,214 災難だったな ネイサン。 155 00:10:48,214 --> 00:10:55,221 うん。 実際 情けないボクが いけないんだけどね。 156 00:10:55,221 --> 00:10:57,724 大丈夫かな アイツ。 157 00:10:57,724 --> 00:10:59,993 どうした いつもの勇者病か? 158 00:10:59,993 --> 00:11:01,995 なんだよ 勇者病って。 159 00:11:01,995 --> 00:11:06,833 立場の弱い者を放っておけない。 そういう病だ。 160 00:11:06,833 --> 00:11:10,169 いやいや それ普通だから 人として。 161 00:11:10,169 --> 00:11:12,172 人の普通など知らん。 162 00:11:12,172 --> 00:11:16,176 だが本当に 魔術の力が 格付けを決めるのなら➨ 163 00:11:16,176 --> 00:11:21,347 汝は底辺だぞ。 心配するなら己の心配をしろ。 164 00:11:21,347 --> 00:11:26,019 おまえはどうなんだよ。 魔術なんて使えるのか? 165 00:11:26,019 --> 00:11:29,522 我か? 166 00:11:29,522 --> 00:11:31,524 「フェル」。 167 00:11:31,524 --> 00:11:35,862 どうやら この 「杖」というものと 相性が悪いらしい。 168 00:11:35,862 --> 00:11:38,865 《爆ぜた!?》 169 00:11:38,865 --> 00:11:44,037 なんだ おまえもダメじゃないか。 私と同じ底辺だな。 170 00:11:44,037 --> 00:11:48,708 やはり魔術の仕組みそのものを 理解しないとならんようだ。 171 00:11:48,708 --> 00:11:51,544 いずれルナに教えるためにもな。 172 00:11:51,544 --> 00:11:56,549 ここには微かだが トアと同じ気配が漂う。 173 00:11:56,549 --> 00:12:00,353 あやつらの使う魔術にも それを感じる。 174 00:12:02,322 --> 00:12:06,826 ドレルの秘密の部屋に その謎が隠されているのなら➨ 175 00:12:06,826 --> 00:12:10,330 見つけだし暴くまでだ。 176 00:12:10,330 --> 00:12:14,534 《全部 まる聞こえなんですけどおお》 177 00:12:16,502 --> 00:12:20,006 ぜんぜん警戒されてない私って…。 178 00:12:20,006 --> 00:12:22,008 ハハ…。 179 00:12:52,038 --> 00:12:58,378 (ローメイン)迷える子羊よ 神に祈りを。 180 00:12:58,378 --> 00:13:04,083 さあ あなたの罪を告白なさい。 181 00:13:06,986 --> 00:13:10,657 以上 今日の授業はここまでです。 182 00:13:10,657 --> 00:13:12,659 詠唱魔術の基本➨ 183 00:13:12,659 --> 00:13:17,063 正確な呼吸と発音を しっかり復習しておくように。 184 00:13:18,998 --> 00:13:24,337 結局 今日は実技なしか… つまらぬのう。 185 00:13:24,337 --> 00:13:27,674 やっぱり来なかったな ネイサン…。 186 00:13:27,674 --> 00:13:29,676 うん? 187 00:13:29,676 --> 00:13:32,512 今 やっぱりって言った? アナタ。 188 00:13:32,512 --> 00:13:35,348 ええと君は…。 189 00:13:35,348 --> 00:13:39,686 メアリー・メリー・ウェイザー。 ここではメリーメリーって呼ばれてる。 190 00:13:39,686 --> 00:13:42,355 私はクラス委員長なの。 191 00:13:42,355 --> 00:13:45,358 生徒の活動を把握する義務がある。 192 00:13:45,358 --> 00:13:47,860 あなたたち余所者の監視もね。 193 00:13:47,860 --> 00:13:50,196 そりゃご苦労様。 194 00:13:50,196 --> 00:13:53,032 ネイサン・フランの無断欠席について➨ 195 00:13:53,032 --> 00:13:55,034 知っていることがあれば 言いなさい! 196 00:13:55,034 --> 00:13:59,539 あいつは自分を底辺だと言って 思い詰めていた。 197 00:13:59,539 --> 00:14:02,475 だから私も心配してたんだ。 198 00:14:02,475 --> 00:14:05,478 ちょっと言いすぎたかしらね。 199 00:14:05,478 --> 00:14:07,480 直接会って確かめる。 200 00:14:07,480 --> 00:14:09,649 あ 待て 私も行く。 201 00:14:09,649 --> 00:14:13,319 なんでアナタが。 いいだろ別に どうせ同じ寮だ。 202 00:14:13,319 --> 00:14:15,988 同じ寮でも 馴れあうつもりはないの。 203 00:14:15,988 --> 00:14:18,991 アナタみたいな落ちこぼれとは。 そう言うなよ。 204 00:14:18,991 --> 00:14:22,995 私も今は このクラスの生徒だぞ 委員長。 205 00:14:22,995 --> 00:14:24,997 うるさい。 206 00:14:24,997 --> 00:14:28,000 行ってしまったの。 207 00:14:28,000 --> 00:14:31,504 どうじゃ わしら3人で帰らぬか。 208 00:14:31,504 --> 00:14:33,840 互いにまだよく知らぬしの。 209 00:14:33,840 --> 00:14:36,642 賛成です。 よかろう。 210 00:14:39,679 --> 00:14:41,681 (アリシア)ここか? 211 00:14:41,681 --> 00:14:45,518 (メリーメリー)ネイサン。 ネイサン・フラン。 いたら返事を。 212 00:14:45,518 --> 00:14:47,520 留守? 213 00:14:47,520 --> 00:14:51,023 いいや 待て 血のにおいがするぞ。 214 00:14:53,526 --> 00:14:56,195 (メリーメリー)血!? まさかネイサンの? 215 00:14:56,195 --> 00:14:59,532 (アリシア)違う… これは獣の血だ。 216 00:14:59,532 --> 00:15:03,302 血の量からして 1匹や2匹ではないようだが。 217 00:15:03,302 --> 00:15:05,304 ネイサンがこれを? 218 00:15:05,304 --> 00:15:10,977 こんなことができるヤツには 見えなかったがな。 219 00:15:10,977 --> 00:15:14,313 これは もっと大きな獣の毛だ。 220 00:15:14,313 --> 00:15:16,983 ネイサンも襲われた可能性が高い。 221 00:15:16,983 --> 00:15:18,985 至急 教師らに知らせて捜索を…。 222 00:15:18,985 --> 00:15:20,987 (ティゲル)ぎゃあぁっ! 223 00:15:20,987 --> 00:15:23,089 はっ! ちょ ここ2階! 224 00:15:25,658 --> 00:15:29,562 なんなのアイツ 魔術は全然のくせに。 225 00:15:39,172 --> 00:15:41,674 (ネイサン)ハァ ハァ…。 226 00:15:41,674 --> 00:15:48,514 ハァ ボクは… ハァ ボクは ハァ なんだ? 227 00:15:48,514 --> 00:15:52,685 紋… ボクの 紋は? 228 00:15:52,685 --> 00:15:56,189 紋が欲しければ思いだせ。 229 00:15:56,189 --> 00:16:00,293 トアの記憶をキサマの欲を。 230 00:16:00,293 --> 00:16:04,463 ボクの… 欲? 231 00:16:04,463 --> 00:16:07,466 おい! どこへ行ったァ。 ひっ。 232 00:16:07,466 --> 00:16:10,470 よくも ティゲルをやってくれたなァ。 233 00:16:10,470 --> 00:16:12,972 出てこい! ブッ殺してやル。 234 00:16:12,972 --> 00:16:16,976 必ず見つけだして殺ス。 235 00:16:16,976 --> 00:16:20,480 委ねるのだ ネイサン・フラン。 236 00:16:20,480 --> 00:16:23,983 トアの力に…。 237 00:16:23,983 --> 00:16:28,287 ハァ ハァ。 238 00:16:34,660 --> 00:16:38,331 「フェル」。 239 00:16:38,331 --> 00:16:41,834 どうだ 薬式魔術の最高火力! 240 00:16:46,505 --> 00:16:49,609 コイツ… 火が効かねぇのか!? 241 00:16:54,180 --> 00:16:56,182 しまっ…。 242 00:16:56,182 --> 00:16:59,185 (ティゲル)突風! 243 00:16:59,185 --> 00:17:01,120 やらせるかよ 大猿! 244 00:17:01,120 --> 00:17:03,122 てぁ~! 245 00:17:05,625 --> 00:17:07,960 なんて女だ。 大丈夫か リオン。 246 00:17:07,960 --> 00:17:10,129 ああ。 ティゲルお前こそ。 247 00:17:10,129 --> 00:17:12,131 これくらい大丈夫だ。 248 00:17:12,131 --> 00:17:16,636 ちっ せめて安物でもいいから 剣があればな。 249 00:17:19,805 --> 00:17:22,808 《おい クレン どうせ見ているんだろう? 250 00:17:22,808 --> 00:17:25,478 剣をくれ 私の剣。 251 00:17:25,478 --> 00:17:28,314 おい! クレン!》 252 00:17:28,314 --> 00:17:31,117 クッ… 聞こえていないのか? 253 00:17:35,655 --> 00:17:37,657 お前ら離れろ。 254 00:17:37,657 --> 00:17:40,660 ボクにかまうな! 255 00:17:40,660 --> 00:17:43,162 《うっ くそっ まともに喰らった》 256 00:17:43,162 --> 00:17:46,666 おい ティゲル。 あ? なんも聞こえねーよ。 257 00:17:46,666 --> 00:17:52,004 《それよりもコイツ… 今 「ボクにかまうな」って?》 258 00:17:52,004 --> 00:17:54,173 あっちへ行け。 259 00:17:54,173 --> 00:17:56,676 《まただ 「あっちへ行け」? 260 00:17:56,676 --> 00:18:01,113 これは大猿の声なのか?》 261 00:18:01,113 --> 00:18:03,316 ひっ ひぃ~。 262 00:18:05,618 --> 00:18:09,455 殺らねば殺られるぞ ネイサン・フラン。 263 00:18:09,455 --> 00:18:13,960 力が欲しくば 全て殺し尽くせ。 264 00:18:13,960 --> 00:18:16,629 示してみよ。 265 00:18:16,629 --> 00:18:20,299 あっ…。 266 00:18:20,299 --> 00:18:22,301 またくるぞ。 よけろ。 267 00:18:31,143 --> 00:18:33,145 しまっ。 助けて。 268 00:18:33,145 --> 00:18:36,315 くっ 頭が割れそうだ。 269 00:18:36,315 --> 00:18:39,151 《だが今ので確信した。 270 00:18:39,151 --> 00:18:42,321 この声は 咆哮の中心でしか聞こえない。 271 00:18:42,321 --> 00:18:46,325 そして今の声は 「助けて」と》 272 00:18:46,325 --> 00:18:48,661 (2人)ミラーストーム。 273 00:18:48,661 --> 00:18:50,663 リバース! 274 00:18:56,669 --> 00:18:59,171 双子の魔術か。 275 00:18:59,171 --> 00:19:02,775 ヤツが混乱しているうちに逃げるぞ。 276 00:19:02,775 --> 00:19:05,111 (リオン)バカかおまえ。 277 00:19:05,111 --> 00:19:09,015 《まがりなりにも私は勇者。 剣がなくたって》 278 00:19:12,952 --> 00:19:15,454 《足の強さには自信がある。 279 00:19:15,454 --> 00:19:18,457 技は あいつのを盗む》 280 00:19:31,303 --> 00:19:35,307 おい! おまえネイサンか? ネイサンなのか。 281 00:19:35,307 --> 00:19:38,811 アァァ。 (アリシア)ネイサン! 282 00:19:38,811 --> 00:19:43,983 こいつには欲に対する執着も 覚悟も足りておらん。 283 00:19:43,983 --> 00:19:48,821 到底トアには届かぬ。 落第だ。 284 00:19:48,821 --> 00:19:52,491 おまえにふさわしい紋は。 285 00:19:52,491 --> 00:19:55,795 (ネイサン)メ メリー メ…。 286 00:19:58,664 --> 00:20:00,666 《気配が変わった。 287 00:20:00,666 --> 00:20:04,336 この気配は完全に魔獣のソレ…。 288 00:20:04,336 --> 00:20:06,338 やばい》 289 00:20:16,849 --> 00:20:18,851 まずい! くるな! 290 00:20:24,690 --> 00:20:27,693 平然と歩いてやがる。 んだ あの女!? 291 00:20:27,693 --> 00:20:30,696 私は騒がしいのが大嫌い。 292 00:20:30,696 --> 00:20:35,367 穏やかになれぬものは この世から消えてなくなれ。 293 00:20:35,367 --> 00:20:37,369 「ロート」。 294 00:20:41,040 --> 00:20:43,042 あ! いたいっ! 295 00:20:45,044 --> 00:20:49,548 私の紋 「明鏡止水」は 領界に触れるもの全てを➨ 296 00:20:49,548 --> 00:20:53,385 強制的に平穏な状態に移行させる。 297 00:20:53,385 --> 00:20:58,057 薄く広げれば 音や風を通さぬ結界となり➨ 298 00:20:58,057 --> 00:21:03,662 中の状態を外へは伝えず 外からの干渉も中には通らない。 299 00:21:03,662 --> 00:21:07,166 《クレンに伝わらなかったのも そのせいか?》 300 00:21:07,166 --> 00:21:11,670 彼が苦しんでいるのは 私が紋の領界を圧縮して➨ 301 00:21:11,670 --> 00:21:14,340 彼の心臓に打ち込んだから。 302 00:21:14,340 --> 00:21:18,043 その苦しみは 興奮すればするほど増す。 303 00:21:25,518 --> 00:21:28,521 フン。 えぐいなおまえ。 304 00:21:31,524 --> 00:21:33,526 (メリーメリー)哀れね ネイサン。 305 00:21:33,526 --> 00:21:37,696 私の言葉なんか気にせず 身の程をわきまえていれば➨ 306 00:21:37,696 --> 00:21:40,199 こうはなってなかったでしょうに。 307 00:21:40,199 --> 00:21:43,702 やっぱり 魔獣がネイサンだと 気付いていたのか。 308 00:21:43,702 --> 00:21:46,372 いい機会だからよく見ておくのね。 309 00:21:46,372 --> 00:21:51,710 これが中途半端に紋に挑み 敗れた者の末路。 310 00:21:51,710 --> 00:21:54,213 ここ数年の記憶を全て失い➨ 311 00:21:54,213 --> 00:21:58,050 元々少なかった魔術適性も ゼロになる。 312 00:21:58,050 --> 00:22:02,154 ネイサンは 人の姿に戻れただけマシな方。 313 00:22:02,154 --> 00:22:04,657 魔獣のまま討伐されれば➨ 314 00:22:04,657 --> 00:22:07,660 その魔獣に殺されたものとして 処理され➨ 315 00:22:07,660 --> 00:22:10,996 誰も追究しない。 316 00:22:10,996 --> 00:22:13,666 あらためてようこそ➨ 317 00:22:13,666 --> 00:22:16,502 本気で魔術を志す者にとって➨ 318 00:22:16,502 --> 00:22:19,004 ここはそういう学校なの。