1 00:00:06,506 --> 00:00:09,009 (アリシア)待って 父さん! 2 00:00:09,009 --> 00:00:13,347 (マルゴ)どうしたアリシア まだ半分の力も出していないぞ! 3 00:00:13,347 --> 00:00:18,018 《くそっ 声まで同じだ。 優しかった父さんの声》 4 00:00:18,018 --> 00:00:20,020 うっ! うわっ! 5 00:00:20,020 --> 00:00:22,356 飛んでけ アリシア! うわっ! 6 00:00:22,356 --> 00:00:24,558 うぅっ! 7 00:00:26,526 --> 00:00:28,529 くっ! 8 00:00:28,529 --> 00:00:34,034 (クレン)来た理由は 言わずともわかるな ヴォーデイン。 9 00:00:34,034 --> 00:00:36,036 (クレン)決着だ。 10 00:00:36,036 --> 00:00:39,039 (ヴォド)問答は無用か。 11 00:02:35,522 --> 00:02:37,524 フフフッ。 12 00:02:43,196 --> 00:02:47,034 (クレン)フン 古代の遺跡か。 13 00:02:47,034 --> 00:02:51,038 この空間は やはり特別な場所らしい。 14 00:02:51,038 --> 00:02:53,707 領域の力が使える。 15 00:02:53,707 --> 00:02:57,878 ここに入るときの条件は 人の姿である事だな。 16 00:02:57,878 --> 00:03:01,648 だから貴様も その姿なのだろう? 17 00:03:01,648 --> 00:03:05,485 ここは お前のいるべき場所ではない。 18 00:03:05,485 --> 00:03:08,321 私の邪魔はするな。 19 00:03:08,321 --> 00:03:12,659 先に邪魔をしてきたのは そちらであろう。 20 00:03:12,659 --> 00:03:16,997 我が領域は既に ハイドラートまで広がっていた。 21 00:03:16,997 --> 00:03:18,999 長年放置していたのは➨ 22 00:03:18,999 --> 00:03:22,002 ただただ どうでもよかったからだ。 23 00:03:22,002 --> 00:03:26,006 だが領域外の者が手を出すのは 我慢ならん。 24 00:03:26,006 --> 00:03:29,342 やはり気付いていないのだな。 25 00:03:29,342 --> 00:03:34,014 ハイデンの王がなぜ お前の討伐に動いたのか。 26 00:03:34,014 --> 00:03:38,018 王は トアの書の支配下にあった。 27 00:03:38,018 --> 00:03:42,522 長い年月を経て 書の領域に入ったため➨ 28 00:03:42,522 --> 00:03:46,526 防衛反応で そうせざるを得なかったのだ。 29 00:03:46,526 --> 00:03:52,032 すべてはトアの意志 トアの意志は滅んではいない。 30 00:03:52,032 --> 00:03:57,370 トアは 塵も残さず 確実に滅せねばならない。 31 00:03:57,370 --> 00:04:00,807 言っている事とやっている事が あべこべだ。 32 00:04:00,807 --> 00:04:02,809 滅したいのならなぜ➨ 33 00:04:02,809 --> 00:04:05,479 勇者伝承とやらを 蘇らせようとする。 34 00:04:05,479 --> 00:04:09,483 それこそお前には関係のない事だ。 35 00:04:09,483 --> 00:04:11,985 (咆哮) 36 00:04:18,992 --> 00:04:23,163 (クレン)まずは貴様を屠り 後にその門の向こうの➨ 37 00:04:23,163 --> 00:04:25,665 真の勇者とやらも葬ろう。 38 00:04:25,665 --> 00:04:31,338 トアが何なのかを探るのは それからだ。 39 00:04:31,338 --> 00:04:33,507 ガァ! 40 00:04:33,507 --> 00:04:54,361 ♬~ 41 00:04:54,361 --> 00:04:57,030 やはり この空間では➨ 42 00:04:57,030 --> 00:05:00,333 完全な姿に戻るのは 抵抗があるな。 43 00:05:05,972 --> 00:05:10,477 ここはピラミッドのような構造物だが。 44 00:05:10,477 --> 00:05:12,479 ピラミッド? 45 00:05:19,486 --> 00:05:21,488 フッ! 46 00:05:21,488 --> 00:05:23,657 くそっ。 落ち着け私! 47 00:05:23,657 --> 00:05:26,326 そんなものか アリシア。 48 00:05:26,326 --> 00:05:28,495 《こいつは 本物の父さんじゃない》 49 00:05:28,495 --> 00:05:31,998 足を使えと言ってるだろうが 足を! 50 00:05:31,998 --> 00:05:36,169 お前は特に 腕力で剣を振っちゃダメだ。 51 00:05:36,169 --> 00:05:40,006 母さんも 足は凄かったぞ。 52 00:05:40,006 --> 00:05:43,176 挟まれて 失神しかけた事がある。 53 00:05:43,176 --> 00:05:46,179 あれはお前が産まれる前…。 これはニセモノ…。 54 00:05:46,179 --> 00:05:50,517 これは… ニセモノ! 55 00:05:50,517 --> 00:05:54,187 《くそっ… ニセモノが なんで血を流すんだよ!》 56 00:05:54,187 --> 00:05:57,858 今のはいい一撃だった。 だが! 57 00:05:57,858 --> 00:06:01,461 あっ! 足がお留守だ。 58 00:06:01,461 --> 00:06:04,464 これでお前は死んだ。 59 00:06:07,467 --> 00:06:10,470 (マルゴ)よし 帰るぞ! 60 00:06:10,470 --> 00:06:12,973 今日の修練はここまで。 61 00:06:14,975 --> 00:06:16,977 なんで…。 62 00:06:16,977 --> 00:06:18,979 早く立て。 63 00:06:18,979 --> 00:06:22,983 《なんだこれ… なんなんだこれ。 64 00:06:22,983 --> 00:06:28,655 父さんを倒さないと この空間から出られないって。 65 00:06:28,655 --> 00:06:34,995 全盛の父さんはドレルよりも強い。 どうすりゃいいんだ。 66 00:06:34,995 --> 00:06:36,997 本当に寒い。 67 00:06:36,997 --> 00:06:40,500 この寒さは本物…。 68 00:06:40,500 --> 00:06:42,502 頼むクレン。 69 00:06:42,502 --> 00:06:47,507 一生のお願いだ 私をここから出してくれ》 70 00:06:51,011 --> 00:06:55,015 そんな格好 寒いに決まってるだろう。 71 00:06:55,015 --> 00:06:57,183 修行にしてもやり過ぎだ。 72 00:06:57,183 --> 00:07:00,453 ほら 家までおんぶしてやる。 73 00:07:00,453 --> 00:07:02,455 早くしろ。 74 00:07:06,126 --> 00:07:08,128 (アリシア)うん…。 75 00:07:08,128 --> 00:07:10,130 よっと! 76 00:07:10,130 --> 00:07:13,967 大きくなったなぁ アリシア。 77 00:07:13,967 --> 00:07:18,471 父さんの背中は今も広いね。 78 00:07:18,471 --> 00:07:20,473 そうか? 79 00:07:20,473 --> 00:07:23,977 うん あったかい。 80 00:07:23,977 --> 00:07:28,315 (マルゴ)はははは。 81 00:07:28,315 --> 00:07:31,318 ウフッ。 82 00:07:31,318 --> 00:07:33,320 ただいま! 83 00:07:35,989 --> 00:07:43,663 《ああ… 我が家だ。 懐かしい》 84 00:07:43,663 --> 00:07:45,999 ほら アリシア。 85 00:07:45,999 --> 00:07:49,002 火に当たれ 温まる。 86 00:07:49,002 --> 00:07:51,004 うん…。 87 00:07:51,004 --> 00:07:54,007 おい 母さん 母さ~ん! えっ? 88 00:07:54,007 --> 00:07:56,509 朝のスープ 温めてくれないかなぁ。 お母さんって。 89 00:07:56,509 --> 00:07:58,511 おい 母さん! 90 00:07:58,511 --> 00:08:01,114 (サマンサ)うるさいわね。 今行くよ! 91 00:08:01,114 --> 00:08:03,116 あいたっ! 92 00:08:03,116 --> 00:08:06,786 (サマンサ)こんな時間まで 家事をサボって剣の修行なんて➨ 93 00:08:06,786 --> 00:08:09,122 まったく親子揃って➨ 94 00:08:09,122 --> 00:08:11,624 いつまでたっても 子どもなんだから。 95 00:08:11,624 --> 00:08:15,795 ほら アリシア 手伝って。 96 00:08:15,795 --> 00:08:19,466 さっ 突っ立ってないで ナベ敷きお願い。 97 00:08:19,466 --> 00:08:21,468 う… うん。 98 00:08:21,468 --> 00:08:25,472 アリシアは雪で凍えていたんだ 休ませてやれよ。 99 00:08:25,472 --> 00:08:28,808 そんな所に連れ出す あんたが悪いんでしょ。 100 00:08:28,808 --> 00:08:31,978 バツとして 3日間肉抜きです。 101 00:08:31,978 --> 00:08:34,647 オイ そりゃないだろ。 じゃあ 4日間。 102 00:08:34,647 --> 00:08:39,319 (マルゴ)勘弁してくれよ。 は… はは。 103 00:08:39,319 --> 00:08:42,322 (マルゴ/サマンサ)ん? どうしたの? アリシア。 104 00:08:42,322 --> 00:08:45,325 目にゴミでも入った? 見せてごらん。 105 00:08:45,325 --> 00:08:47,327 えっ いや 違…。 (サマンサ)ゆっくり。 106 00:08:47,327 --> 00:08:50,630 でも…。 (サマンサ)開いてみて。 ほら。 107 00:08:52,665 --> 00:08:56,503 大丈夫 赤くなってない。 108 00:08:56,503 --> 00:09:00,607 えっ でも アレ…。 109 00:09:00,607 --> 00:09:02,609 なんだっけ? 110 00:09:02,609 --> 00:09:05,945 早く座れ スープが冷めるぞ。 111 00:09:05,945 --> 00:09:10,450 明日も午後は修行だぞ しっかり肉をつけないとな。 112 00:09:10,450 --> 00:09:12,452 うん。 113 00:09:12,452 --> 00:09:14,954 (サマンサ)ほどほどにしなさいよ 全く。 114 00:09:14,954 --> 00:09:19,125 それから 寒い所へは もう行かない。 いい? 115 00:09:19,125 --> 00:09:21,294 分かってるよ 母さん。 116 00:09:21,294 --> 00:09:24,798 こら! こっそり 肉を入れようとしないの! 117 00:09:24,798 --> 00:09:28,968 おい頼むよ パンだけじゃ 朝まで持たん いいだろ? 118 00:09:28,968 --> 00:09:30,970 ダメです。 119 00:09:30,970 --> 00:09:32,972 (マルゴ)そこをなんとか な? 120 00:09:32,972 --> 00:09:35,975 ハハ 観念したら父さん。 121 00:09:35,975 --> 00:09:40,480 (マルゴ)お前! よし決めた 明日はもっと厳しくしてやる。 122 00:09:40,480 --> 00:09:42,482 (アリシア)いいよ。 123 00:09:42,482 --> 00:09:45,985 温かな夢に抱かれて➨ 124 00:09:45,985 --> 00:09:50,990 凍え死ぬ アリシア・グレンフォール。 125 00:10:01,501 --> 00:10:03,503 (リオン)どうやら撒いたな。 126 00:10:03,503 --> 00:10:06,005 (ティゲル)こんなモンで騙せてラッキーだぜ。 127 00:10:06,005 --> 00:10:08,508 (リオン)つうか どっちに行ったらいいんだよ。 128 00:10:08,508 --> 00:10:11,344 あの女は 上に行けっつってたけどよ。 129 00:10:11,344 --> 00:10:15,181 (ティゲル)俺らはともかく きっと この姫は出られねぇだろうしな。 130 00:10:15,181 --> 00:10:18,184 (リオン)それな。 (ミレア)出られない? 131 00:10:18,184 --> 00:10:20,353 ここは鏡の世界➨ 132 00:10:20,353 --> 00:10:24,190 閉じ込めたのは 姫のもう1つの人格っつう話だろ。 133 00:10:24,190 --> 00:10:27,193 1つの身体に2つの人格➨ 134 00:10:27,193 --> 00:10:30,363 切り離そうと思って 出来るもんじゃないと思うぜ。 135 00:10:30,363 --> 00:10:33,366 肉体の主導権が 向こうにあるなら➨ 136 00:10:33,366 --> 00:10:35,869 出ようと思っても 出られない筈だ。 137 00:10:35,869 --> 00:10:40,707 だから アッチは同じ顔の存在を 殺せって命じたんじゃねぇか? 138 00:10:40,707 --> 00:10:43,877 肉体を完全に乗っ取るつもりでな。 139 00:10:43,877 --> 00:10:46,713 薄々は気付いていました。 140 00:10:46,713 --> 00:10:49,048 鏡の中に放り込まれた時➨ 141 00:10:49,048 --> 00:10:52,552 立場も入れ替わったのだと。 142 00:10:52,552 --> 00:10:56,890 幼い頃 彼女は鏡の中の存在でした。 143 00:10:56,890 --> 00:11:00,326 ⸨ハチさんの羽をむしると どうなるのかな。 144 00:11:00,326 --> 00:11:04,330 アリになるよ アリになって 土の中で暮らすの⸩ 145 00:11:04,330 --> 00:11:08,668 (ミレア)私の中の黒い想像を 代弁する存在。 146 00:11:08,668 --> 00:11:14,007 ⸨本当? 本当だよ やってみようよ⸩ 147 00:11:14,007 --> 00:11:17,177 (ミレア)ある日を境に 見えなくなったのも➨ 148 00:11:17,177 --> 00:11:22,015 自分が成長したからだと 勝手に思い込んでいました。 149 00:11:22,015 --> 00:11:27,520 けれど 実際には 私は彼女に度々支配され➨ 150 00:11:27,520 --> 00:11:32,692 それに全く気付かず 全ては私の落ち度➨ 151 00:11:32,692 --> 00:11:37,197 私の事は構いません お二人だけで逃げてください。 152 00:11:37,197 --> 00:11:40,033 逃げる? 何言ってんだ? 153 00:11:40,033 --> 00:11:44,203 (ティゲル)俺らが言いてぇのは ドッチが正解かっつう話だ。 154 00:11:44,203 --> 00:11:48,608 (リオン)鏡に背を向けんのか 正面きって見据えんのか。 155 00:11:50,543 --> 00:11:55,048 鏡ってのはよ 良くも悪くも 真実しか映さねえ。 156 00:11:55,048 --> 00:11:58,551 俺らは双子だ。 だから鏡があれば➨ 157 00:11:58,551 --> 00:12:02,655 当然そこにも2人映る。 (2人)それが真実。 158 00:12:02,655 --> 00:12:06,826 (リオン)鏡映しだと ガキの頃から言われてきたが➨ 159 00:12:06,826 --> 00:12:10,163 俺たちは鏡じゃない。 (ティゲル)ずっとそうだ。 160 00:12:10,163 --> 00:12:14,667 ⸨ブルーイエ:いたのか 鏡のようで気味が悪い。 161 00:12:14,667 --> 00:12:19,005 家督を継げるのは1人だけだ。 2人はいらん。 162 00:12:19,005 --> 00:12:22,675 いつまでも横並びなら 放逐する。 163 00:12:22,675 --> 00:12:26,179 嫌なら 優劣をつけろ⸩ 164 00:12:26,179 --> 00:12:30,183 (ティゲル)俺らは 別々の道を歩む事もできた。 165 00:12:30,183 --> 00:12:34,187 そうしなかったのは クソ親父への当て付けと➨ 166 00:12:34,187 --> 00:12:38,191 双子だという真実を 正面から受け止める為。 167 00:12:38,191 --> 00:12:42,695 (ティゲル)2人でのし上がり クソ親父の家督を奪い取ると決めた。 168 00:12:42,695 --> 00:12:45,365 (リオン)あんたはどうなんだ姫様➨ 169 00:12:45,365 --> 00:12:49,535 真実を正面から 見据える度胸はあるか? 170 00:12:49,535 --> 00:12:54,040 (リオン/ティゲル)もう一度 もう1人の 自分と向き合う度胸は…。 171 00:12:56,042 --> 00:12:58,378 私は…。 172 00:12:58,378 --> 00:13:01,314 フッ! フッ! フッ! 173 00:13:01,314 --> 00:13:03,650 難しいよ 父さん。 174 00:13:03,650 --> 00:13:07,820 足元の石も父さんの剣も 同時に見るなんて! 175 00:13:07,820 --> 00:13:10,323 難しくてもやるんだ。 176 00:13:10,323 --> 00:13:12,992 なるんだろ? 勇者に。 177 00:13:12,992 --> 00:13:18,164 《あれ? なんで私って 勇者を目指してたんだっけ?》 178 00:13:18,164 --> 00:13:21,167 も… もう一度! 179 00:13:21,167 --> 00:13:25,004 完全な不正解ルートだな。 180 00:13:25,004 --> 00:13:29,008 フフフフ! 最も尊敬する存在がもたらす➨ 181 00:13:29,008 --> 00:13:33,012 理想の姿を 拒絶することなど不可能。 182 00:13:33,012 --> 00:13:37,350 拒絶したところで それも不正解。 183 00:13:37,350 --> 00:13:40,520 つまり 詰みだ。 184 00:13:40,520 --> 00:13:45,358 結末まで干渉できぬのが ただただもどかしい。 185 00:13:45,358 --> 00:13:50,663 死ね死ね 早く死ね ニセ勇者。 186 00:13:52,699 --> 00:13:56,703 《いつまでも こうしていたい。 でも…》 187 00:13:56,703 --> 00:14:00,640 全く なんでこんなに 勇者になりたいのか➨ 188 00:14:00,640 --> 00:14:02,642 私には分からないね。 189 00:14:02,642 --> 00:14:05,144 (マルゴ)そりゃお前 決まってるだろ。 190 00:14:05,144 --> 00:14:09,982 人は皆 心の奥底に 勇者魂を持ってるもんだ。 191 00:14:09,982 --> 00:14:14,654 子どもの頃から 読み聞かされた物語 そして➨ 192 00:14:14,654 --> 00:14:18,658 実際に 勇者に選ばれた者たちの武勇伝➨ 193 00:14:18,658 --> 00:14:20,993 憧れない者などいない。 194 00:14:20,993 --> 00:14:22,995 バカ言ってんじゃないよ。 あいたっ。 195 00:14:22,995 --> 00:14:25,998 ようし これなら どうだ! 196 00:14:25,998 --> 00:14:28,000 うっ! 197 00:14:33,506 --> 00:14:37,176 一重蜻蛉! 198 00:14:37,176 --> 00:14:39,178 おっ? 199 00:14:42,014 --> 00:14:45,685 《なんで私は 勇者を目指しているんだろう。 200 00:14:45,685 --> 00:14:47,687 なんで…》 201 00:14:47,687 --> 00:14:49,689 あいたっ! 202 00:14:49,689 --> 00:14:52,091 (2人)あっ! おい アリシア! 203 00:14:54,193 --> 00:14:57,096 おい! アリシア! 204 00:14:59,031 --> 00:15:04,637 ⸨勇者になって 世界をもっと も~っと大きくする⸩ 205 00:15:04,637 --> 00:15:09,642 《アリシア:世界を大きく? なんで》 206 00:15:09,642 --> 00:15:13,980 ⸨はい おしまい。 勇者の物語 どうだった? 207 00:15:13,980 --> 00:15:16,983 おもしろかった。 どんな所が? 208 00:15:16,983 --> 00:15:18,985 すっごく強いところ。 209 00:15:18,985 --> 00:15:22,488 それに それに いっぱい いっぱい出会いがある。 210 00:15:22,488 --> 00:15:27,660 仲間でしょ それに王様 町の人 たくさんの敵➨ 211 00:15:27,660 --> 00:15:33,666 私もいろんな出会いがしたい。 いっぱい い~っぱい。 212 00:15:33,666 --> 00:15:37,003 そう それならアリシアは…。 213 00:15:37,003 --> 00:15:39,505 アリシア! (強く扉を開く音) 214 00:15:39,505 --> 00:15:41,507 ハァ ハァ ハァ…。 215 00:15:41,507 --> 00:15:43,676 おばさん? 216 00:15:43,676 --> 00:15:49,348 どうやら地滑りらしい。 この長雨でか。 217 00:15:49,348 --> 00:15:52,685 マルゴは自力で這い出したが。 奥さんの方は。 218 00:15:52,685 --> 00:15:57,356 (アリシア)お母さん! ケガ? 219 00:15:57,356 --> 00:15:59,358 いや…。 220 00:15:59,358 --> 00:16:03,963 おい サマンサ! サマンサ しっかりしろ! 221 00:16:03,963 --> 00:16:07,466 おい! サマンサ! 222 00:16:09,969 --> 00:16:12,471 アリシア。 223 00:16:14,974 --> 00:16:18,077 おいで アリシア。 224 00:16:24,817 --> 00:16:27,153 お母さん… うっ うっ。 225 00:16:27,153 --> 00:16:32,658 泣かないの。 あなたは大丈夫。 226 00:16:32,658 --> 00:16:37,496 この先 いろんな出会いが待ってる。 227 00:16:37,496 --> 00:16:41,334 すてきな出会いが。 228 00:16:41,334 --> 00:16:44,670 世界を大きくすれば➨ 229 00:16:44,670 --> 00:16:49,342 それだけ多くの出会いがある。 230 00:16:49,342 --> 00:16:55,648 その道に向かって まっすぐ… 突き進んで。 231 00:16:58,017 --> 00:17:00,953 お母さん? お母さん! 232 00:17:00,953 --> 00:17:08,461 お母さん! お母さん お母さん…。 233 00:17:08,461 --> 00:17:11,464 お母さ~ん!!⸩ 234 00:17:11,464 --> 00:17:15,468 《あぁ 思い出してしまった》 235 00:17:15,468 --> 00:17:18,137 あっ。 おっ 目を覚ました。 236 00:17:18,137 --> 00:17:21,641 全く 無茶ばかりするんだから この子は。 237 00:17:21,641 --> 00:17:25,811 《勇者を目指した本当の原点。》 238 00:17:25,811 --> 00:17:28,147 (サマンサ)あんたも もっと 優しい修行にしたらどうなんだい。 239 00:17:28,147 --> 00:17:30,149 (マルゴ)いや 優しくしたら 修行にならないだろう。 240 00:17:30,149 --> 00:17:33,553 《思い出せなくてよかったのに》 241 00:17:35,488 --> 00:17:39,992 (サラサ)どうやら 目が 覚めたようじゃの。 うっ くく。 242 00:17:39,992 --> 00:17:44,664 (サラサ)どうじゃ 調子は? ん? 243 00:17:44,664 --> 00:17:47,833 (レイ)お前は オーグの留学生。 244 00:17:47,833 --> 00:17:51,671 サラサじゃ。 目覚めたのは おんしで2人目じゃ。 245 00:17:51,671 --> 00:17:53,673 (レイ)2人目…。 246 00:17:53,673 --> 00:17:56,509 祈祷は何かと腹が減る。 247 00:17:56,509 --> 00:18:00,947 おんしら全員 魂が 抜け掛かっておったからの➨ 248 00:18:00,947 --> 00:18:04,784 ザフティエ様にお願いして 魂を繋いだのじゃ。 249 00:18:04,784 --> 00:18:08,454 ザフティエ… 1人目は誰だ? 250 00:18:08,454 --> 00:18:10,957 (メリーメリー)私。 251 00:18:10,957 --> 00:18:14,961 (レイ)メリーメリー。 目覚めたのは ほんの少し前。 252 00:18:14,961 --> 00:18:17,630 (ナイエ)フォレスター君も 目覚めたんですね。 253 00:18:17,630 --> 00:18:19,966 シフォンリッツ先生。 254 00:18:19,966 --> 00:18:24,470 よく… よくあのバケモノと戦って…。 255 00:18:24,470 --> 00:18:28,474 まぁ手心じゃろう じゃなきゃ生きておらんて。 256 00:18:28,474 --> 00:18:31,310 私は軽傷で済んだけど➨ 257 00:18:31,310 --> 00:18:35,982 紋は消えてしまっていて もう魔力を感じない。 258 00:18:35,982 --> 00:18:40,319 僕のは… まだあるな。 259 00:18:40,319 --> 00:18:42,321 これも手心か。 260 00:18:42,321 --> 00:18:44,991 その事なんじゃがの。 261 00:18:44,991 --> 00:18:50,329 第2の試練をクリアし 2つの紋を 手にしたのは おんしだけとか。 262 00:18:50,329 --> 00:18:55,334 試練の記憶が残るのも 成し得た者の特権だと聞いたが。 263 00:18:55,334 --> 00:18:57,336 メリーメリーが話したのか? 264 00:18:57,336 --> 00:18:59,939 今更隠す事もないでしょ。 265 00:18:59,939 --> 00:19:02,775 ズバリ どんな試練じゃった? 266 00:19:02,775 --> 00:19:08,614 第1の試練は 自分の弱さを 打ち負かす戦いだった。 267 00:19:08,614 --> 00:19:11,951 そして 第2の試練は…。 268 00:19:11,951 --> 00:19:13,953 ⸨おい 遅れるな姫様! 269 00:19:13,953 --> 00:19:16,455 行くぞ! はい!⸩ 270 00:19:16,455 --> 00:19:23,295 (レイ)ありのままの自分を全て 肯定して 前に進むための戦いだ。 271 00:19:23,295 --> 00:19:28,134 どうしたの急に。 いいでしょ お母さん。 272 00:19:28,134 --> 00:19:31,804 やってみたかったんだ。 そうなの? 273 00:19:31,804 --> 00:19:34,974 うん。 じゃあ お願い。 274 00:19:34,974 --> 00:19:37,810 へへっ。 275 00:19:37,810 --> 00:19:41,480 いいもんだね 親孝行。 276 00:19:41,480 --> 00:19:43,482 (サマンサ)フフッ。 277 00:19:48,320 --> 00:19:50,322 父さん。 278 00:19:50,322 --> 00:19:52,324 待たせてごめん。 279 00:19:52,324 --> 00:19:55,494 準備はできたんだな。 280 00:19:55,494 --> 00:19:57,997 うん。 281 00:19:57,997 --> 00:19:59,999 よし。 282 00:19:59,999 --> 00:20:20,352 ♬~ 283 00:20:20,352 --> 00:20:25,357 もう寒くないや。 十分 温まった。 284 00:20:25,357 --> 00:20:29,195 (マルゴ)ああ。 285 00:20:29,195 --> 00:20:32,531 やり残した事はないんだな? 286 00:20:32,531 --> 00:20:34,533 ないよ。 287 00:20:34,533 --> 00:20:39,538 楽しい事 辛い事 悲しい事➨ 288 00:20:39,538 --> 00:20:43,542 全部 それがあってこその私だから。 289 00:20:43,542 --> 00:20:47,213 何一つ無かった事には出来ない。 290 00:20:47,213 --> 00:20:51,217 そうか… ちょっと寂しいな。 291 00:20:51,217 --> 00:20:54,553 フッ わかる。 292 00:20:54,553 --> 00:20:58,057 でも 世界をもっと広げる為だから➨ 293 00:20:58,057 --> 00:21:00,493 放っておけないやつもいるし。 294 00:21:00,493 --> 00:21:05,498 それは聞き捨てならないな。 だが よくわかった。 295 00:21:10,836 --> 00:21:13,506 えっ? 296 00:21:13,506 --> 00:21:15,508 お父さん? 297 00:21:15,508 --> 00:21:20,112 戦うまでもない。 成長したな。 298 00:21:24,016 --> 00:21:26,118 (アリシア)お母さん。 299 00:21:32,024 --> 00:21:37,196 アリシア… 今のお前は俺よりも強い。 300 00:21:37,196 --> 00:21:41,100 アリシア。 会えてよかった。 301 00:21:43,035 --> 00:21:49,542 私も… 会えて よかった。 302 00:21:49,542 --> 00:21:53,045 ありがとう。 303 00:21:53,045 --> 00:21:55,548 さようなら。 304 00:22:04,323 --> 00:22:09,495 第2節 はじまりの町の書の 正当後継者権限により➨ 305 00:22:09,495 --> 00:22:11,497 支援を強制終了する! 306 00:22:11,497 --> 00:22:16,001 お前には何も残さない!