1 00:00:36,803 --> 00:00:40,307 (アリシア)はっ はじめまして。 ハイデンから来たアリ…。 2 00:00:40,307 --> 00:00:42,809 アリッサ・スレイハントです。 3 00:00:42,809 --> 00:00:46,813 (クレン)同じく ハイデンから来た クレン・バーティスだ。 4 00:00:46,813 --> 00:00:48,815 よろしく頼む。 5 00:00:48,815 --> 00:00:52,653 はい 今日より皆5年の生徒です。 6 00:00:52,653 --> 00:00:55,822 (サラサ)わし以外にも 角つきがおるとはの。 7 00:00:55,822 --> 00:00:59,826 留学生だからといって 特別あつかいはしません。 8 00:00:59,826 --> 00:01:03,330 競い合い 各自 己を高めてください。 9 00:01:03,330 --> 00:01:05,332 (リオン)フン。 (ティゲル)ケッ。 10 00:01:07,501 --> 00:01:09,903 (2人)あん? 11 00:02:56,810 --> 00:03:02,482 (ラング)留学生諸君には 初めましてかな。 12 00:03:02,482 --> 00:03:06,319 コホッ 魔術担当 ラング・フェイスです。 13 00:03:06,319 --> 00:03:10,490 彼女は 新任で助手のシフォンリッツ先生です。 14 00:03:10,490 --> 00:03:12,993 実演を担当します。 15 00:03:12,993 --> 00:03:17,664 彼女は近年最も成果を上げた 「結晶魔術」の使い手。 16 00:03:17,664 --> 00:03:21,001 実践に適した術式を すでに持っています。 17 00:03:21,001 --> 00:03:25,338 しかし 「結晶魔術」は 人への適合率が数パーセントしかなく➡ 18 00:03:25,338 --> 00:03:28,508 授業に採用できるものでは ありません。 19 00:03:28,508 --> 00:03:33,947 なので 習得さえすれば 誰にでも使用可能な最新の魔術➡ 20 00:03:33,947 --> 00:03:37,117 「杖式詠唱魔術」を 学んでもらいます。 21 00:03:37,117 --> 00:03:39,119 「杖」式? (エディソン)おぉ~。 22 00:03:39,119 --> 00:03:41,288 ヤロウの使った 「紋」式じゃねえのかよ。 23 00:03:41,288 --> 00:03:45,292 フゥ 問題の留学生ですか。 24 00:03:45,292 --> 00:03:49,129 「紋」式は 「杖」式を完全にマスターし➡ 25 00:03:49,129 --> 00:03:53,967 かつ神に選ばれし者だけが授かる 最高位の魔術。 26 00:03:53,967 --> 00:03:57,971 悪童が2年程度で 辿り着ける境地ではないよ。 27 00:03:57,971 --> 00:04:02,309 授業を始める。 杖を配って。 (ナイエ)はっ はい。 28 00:04:02,309 --> 00:04:04,311 (2人)チッ。 29 00:04:09,983 --> 00:04:13,487 《ロッド:5年は1限目から 魔術の授業か…。 30 00:04:13,487 --> 00:04:16,323 スラーダの少年とオーグの少女…。 31 00:04:16,323 --> 00:04:20,494 彼らは留学の本当の理由を 知らないはず。 32 00:04:20,494 --> 00:04:25,665 あれは ハイデンの少年…。 33 00:04:25,665 --> 00:04:29,669 王太后トアラは彼に託したのか。 34 00:04:29,669 --> 00:04:32,439 もう1人は勇者アリシア? 35 00:04:32,439 --> 00:04:34,774 いや 他人の空似か。 36 00:04:34,774 --> 00:04:38,445 まぁ それはいい。 僕はエスリンのために➡ 37 00:04:38,445 --> 00:04:41,448 可能な限り情報を持ち帰るだけだ。 38 00:04:41,448 --> 00:04:46,853 ミケルにも探らせているが まだ尻尾はつかめない》 39 00:04:49,789 --> 00:04:54,294 (カーソン)おや ショーン先生。 こんな所で何を? 40 00:04:54,294 --> 00:05:00,967 (ミケル)ああ いや 慣れないもので 道に迷ってしまって ははは。 41 00:05:00,967 --> 00:05:03,803 《だが この学校には何かある》 42 00:05:03,803 --> 00:05:06,807 先生 バーンズ先生。 ん? 43 00:05:06,807 --> 00:05:10,310 おわりました。 ああ ありがとう。 44 00:05:10,310 --> 00:05:13,813 正解です。 席について。 はい。 45 00:05:16,817 --> 00:05:19,820 《ナイエ:いやいやいや ちょっと待ってください。 46 00:05:19,820 --> 00:05:23,156 ヤバイのが 2人揃って来てるんですけど!? 47 00:05:23,156 --> 00:05:25,158 こいつ勇者! 48 00:05:25,158 --> 00:05:28,995 何で縮んでいるのか 理解できないけど 絶対勇者! 49 00:05:28,995 --> 00:05:33,433 そして コイツ! 絶対絶対ヤバイ奴! 50 00:05:33,433 --> 00:05:36,269 見られていると思うだけで 塩をかけられたナメクジのように➡ 51 00:05:36,269 --> 00:05:38,772 心臓が痛む。 ヤバイ ヤバイ ヤバイ ヤバイ。 52 00:05:38,772 --> 00:05:41,775 どうする 逃げる? いいや報告? でも誰に? 53 00:05:41,775 --> 00:05:45,445 皇帝陛下の命で来たけど 誰が味方かは聞いてない。 54 00:05:45,445 --> 00:05:47,948 探りにきたんだから 学校関係者はダメだろうし…》 55 00:05:47,948 --> 00:05:50,851 (アリシア)先生 杖を。 あっ はい。 56 00:05:54,454 --> 00:05:58,458 バラさない方が身のためだよ センセ。 57 00:06:03,463 --> 00:06:05,632 《ひー》 58 00:06:05,632 --> 00:06:09,636 (アリシア)やったあ 杖だあ。 (クレン)ただの棒であろう。 59 00:06:09,636 --> 00:06:15,976 《そうでした。 昔から学校に 逃げ場なんてありませんでした》 60 00:06:15,976 --> 00:06:17,978 ほうほう これが杖。 61 00:06:17,978 --> 00:06:21,481 (エディソン)後ろに磨いたクリスタルの珠が 付いてますね。 62 00:06:21,481 --> 00:06:23,984 (ラング)この 「杖」は言わば拡声器。 63 00:06:23,984 --> 00:06:26,486 このクリスタルが術者の 「魔力」と➡ 64 00:06:26,486 --> 00:06:30,490 詠唱に必要な魔術適性を 補ってくれます。 65 00:06:30,490 --> 00:06:35,262 これにより魔術適性のない者にも 魔術を使えるようになるのです。 66 00:06:35,262 --> 00:06:37,430 へぇ すごいな。 67 00:06:37,430 --> 00:06:42,769 (ラング)魔術適性のあるものほど 使える回数は増え 威力も増す。 68 00:06:42,769 --> 00:06:46,273 そこは才能です。 努力や技術で➡ 69 00:06:46,273 --> 00:06:48,608 どうにかなるものではありません。 70 00:06:48,608 --> 00:06:50,610 では実技に移る。 71 00:06:50,610 --> 00:06:53,947 シフォンリッツ先生 おねがいします。 (ナイエ)はい。 72 00:06:53,947 --> 00:07:00,287 今日の課題は このランプを開けずに 詠唱で点火することです。 73 00:07:00,287 --> 00:07:02,289 よく見ていなさい。 74 00:07:02,289 --> 00:07:05,959 「式」は正円 詠唱する言葉は 「フェル」。 75 00:07:05,959 --> 00:07:10,363 正円が乱れても 発音が乱れてもなりません。 76 00:07:12,299 --> 00:07:15,635 「フェル」。 77 00:07:15,635 --> 00:07:18,972 まさに手本となる 美しい詠唱魔術です。 78 00:07:18,972 --> 00:07:20,974 皆さん拍手。 79 00:07:20,974 --> 00:07:24,477 ほおお。 80 00:07:24,477 --> 00:07:27,147 《練習しておいてよかった》 81 00:07:27,147 --> 00:07:30,650 コホッ コホッ いどみたい者から前へ。 82 00:07:30,650 --> 00:07:33,253 これは基本中の基本。 83 00:07:33,253 --> 00:07:36,589 できないと次へは進めないので そのつもりで。 84 00:07:36,589 --> 00:07:39,592 行ってこい下僕。 えっ 私? 85 00:07:39,592 --> 00:07:41,761 魔術適性ゼロの汝でも➡ 86 00:07:41,761 --> 00:07:45,098 本当に この杖で魔術が使えるか見たい。 87 00:07:45,098 --> 00:07:47,100 ぐぬぬぬ。 88 00:07:47,100 --> 00:07:49,102 はい。 ん? 89 00:07:49,102 --> 00:07:51,104 おい 留学生がやるみたいだぞ。 90 00:07:51,104 --> 00:07:53,773 度胸ある。 ハイデン人にできんの? 91 00:07:53,773 --> 00:07:57,610 戦争の後にわざわざ来たんだ。 自信があるんだろ。 92 00:07:57,610 --> 00:08:01,781 《ハイデン人の名誉のためにも 不格好な様は見せられないな》 93 00:08:01,781 --> 00:08:03,783 がんばって! お? 94 00:08:03,783 --> 00:08:08,288 《ここは杖を信じてやるしか!》 95 00:08:08,288 --> 00:08:10,290 フェル! 96 00:08:12,292 --> 00:08:14,461 全然ダメだった。 97 00:08:14,461 --> 00:08:17,797 ていうか 杖から何ひとつ感じなかった。 98 00:08:17,797 --> 00:08:20,967 目安にもならんな。 (ネイサン)ははは…。 99 00:08:20,967 --> 00:08:24,304 (ネイサン)実際 難しいんだよ。 ええと…。 100 00:08:24,304 --> 00:08:27,640 僕はネイサン。 ネイサン・フラン。 101 00:08:27,640 --> 00:08:33,079 いいのか ネイサン。 留学生の私らに そんな親しげに話しかけて。 102 00:08:33,079 --> 00:08:36,416 実は ボクも警戒していたんだけどね。 103 00:08:36,416 --> 00:08:39,085 君もこっち側だと分かって 安心した。 104 00:08:39,085 --> 00:08:42,088 こっち側? ここじゃ魔術の優劣が➡ 105 00:08:42,088 --> 00:08:45,425 物を言うからね。 見なよ。 106 00:08:45,425 --> 00:08:47,427 (メリーメリー)「フェル」。 107 00:08:47,427 --> 00:08:49,429 (生徒たち)おーっ。 108 00:08:49,429 --> 00:08:51,765 (ラング)凛とした安定した光。 109 00:08:51,765 --> 00:08:54,601 メアリー・メリー・ウェイザー君 合格。 110 00:08:54,601 --> 00:08:56,603 (アンドリュー)「フェル」。 111 00:08:56,603 --> 00:08:58,605 (生徒たち)おおお。 112 00:08:58,605 --> 00:09:00,940 (ラング)アンドリュー・ウィップ君も合格。 113 00:09:00,940 --> 00:09:03,109 踊るような面白い光です。 114 00:09:03,109 --> 00:09:08,948 あれが学年のトップ2と3さ。 そしてやっぱり一番凄いのが。 115 00:09:08,948 --> 00:09:10,950 (レイ)「フェル」。 116 00:09:13,453 --> 00:09:16,289 (一同)おおお。 117 00:09:16,289 --> 00:09:19,459 (ネイサン)紋を使わなくても 彼は最強だ。 118 00:09:19,459 --> 00:09:22,796 朝 トラブルがあったのに 何の懲罰もないのは➡ 119 00:09:22,796 --> 00:09:24,798 彼が特別だからなんだ。 120 00:09:24,798 --> 00:09:29,803 ここでの格付けは魔術の強さで ほぼ決まってしまうんだよ。 121 00:09:29,803 --> 00:09:33,072 レイ・フォレスター君合格。 見事です。 122 00:09:33,072 --> 00:09:38,745 《この子本当に凄い。 魔術のセンスはメイナード様以上かも》 123 00:09:38,745 --> 00:09:42,082 これからの世界を創るのは 魔術だという信念が➡ 124 00:09:42,082 --> 00:09:44,083 この学校にはあるからね。 125 00:09:44,083 --> 00:09:48,254 彼のようになれないボクは ずっと底辺さ。 126 00:09:48,254 --> 00:09:52,091 行ってくるよ きっとまただめだろうけど。 127 00:09:52,091 --> 00:09:55,095 ボクだって ずっと底辺に いたい訳じゃないんだ…。 128 00:09:55,095 --> 00:09:57,096 どけ! 三下。 うわ。 129 00:09:57,096 --> 00:10:00,266 (ティゲル)野郎のあとは オレらがやんだよ。 130 00:10:00,266 --> 00:10:02,268 (2人)「フェル」。 131 00:10:02,268 --> 00:10:04,270 しゃあ。 どうだ! 132 00:10:04,270 --> 00:10:07,941 失格だ バカ者! 詠唱は がなるものではないし➡ 133 00:10:07,941 --> 00:10:09,943 そもそも被せるものでもない! 134 00:10:09,943 --> 00:10:13,279 ただ魔力同士が ぶつかりあっただけのこと。 135 00:10:13,279 --> 00:10:16,282 最も無様な結果だ。 (リオン/ティゲル)ああ!? 136 00:10:16,282 --> 00:10:19,452 (ラング)これでは実技は無理ですね。 137 00:10:19,452 --> 00:10:23,289 残りの時間は 教室で座学にあてます。 138 00:10:23,289 --> 00:10:27,460 (生徒たち)え~っ。 シフォンリッツ先生 杖の回収を。 139 00:10:27,460 --> 00:10:30,130 はい。 ったく何なんだよ あの双子。 140 00:10:30,130 --> 00:10:32,131 エスリンってだけでムカつくのに。 141 00:10:32,131 --> 00:10:34,467 ホント。 さっさと帰れ。 142 00:10:34,467 --> 00:10:38,471 やってみたかったのう わしも。 ですね。 143 00:10:38,471 --> 00:10:42,308 ひとりじゃ出来損ないだから ふたり揃ってやってんだろ。 144 00:10:42,308 --> 00:10:44,477 (リオン)おい! (ティゲル)今言った奴出てこい! 145 00:10:44,477 --> 00:10:47,480 誰が出来損ないだって? 146 00:10:47,480 --> 00:10:49,816 お前か! ち 違うよ。 147 00:10:49,816 --> 00:10:51,818 (メリーメリー)いいかげんになさい。 148 00:10:51,818 --> 00:10:56,322 授業は遊びじゃない 私は静寂が好きなの。 149 00:10:56,322 --> 00:11:00,827 あんまり耳障りだと 耳も脳も腐るから➡ 150 00:11:00,827 --> 00:11:04,330 2匹とも狩るよ。 151 00:11:04,330 --> 00:11:06,332 (リオン/ティゲル)チッ。 ケッ。 152 00:11:08,501 --> 00:11:11,170 あなたもソルセインの生徒なら➡ 153 00:11:11,170 --> 00:11:14,674 あんなヤツらに臆さないで。 情けない。 154 00:11:17,510 --> 00:11:20,013 災難だったな ネイサン。 155 00:11:20,013 --> 00:11:27,020 うん。 実際 情けないボクが いけないんだけどね。 156 00:11:27,020 --> 00:11:29,522 大丈夫かな アイツ。 157 00:11:29,522 --> 00:11:31,791 どうした いつもの勇者病か? 158 00:11:31,791 --> 00:11:33,793 なんだよ 勇者病って。 159 00:11:33,793 --> 00:11:38,631 立場の弱い者を放っておけない。 そういう病だ。 160 00:11:38,631 --> 00:11:41,968 いやいや それ普通だから 人として。 161 00:11:41,968 --> 00:11:43,970 人の普通など知らん。 162 00:11:43,970 --> 00:11:47,974 だが本当に 魔術の力が 格付けを決めるのなら➡ 163 00:11:47,974 --> 00:11:53,146 汝は底辺だぞ。 心配するなら己の心配をしろ。 164 00:11:53,146 --> 00:11:57,817 おまえはどうなんだよ。 魔術なんて使えるのか? 165 00:11:57,817 --> 00:12:01,321 我か? 166 00:12:01,321 --> 00:12:03,323 「フェル」。 167 00:12:03,323 --> 00:12:07,660 どうやら この 「杖」というものと 相性が悪いらしい。 168 00:12:07,660 --> 00:12:10,663 《爆ぜた!?》 169 00:12:10,663 --> 00:12:15,835 なんだ おまえもダメじゃないか。 私と同じ底辺だな。 170 00:12:15,835 --> 00:12:20,506 やはり魔術の仕組みそのものを 理解しないとならんようだ。 171 00:12:20,506 --> 00:12:23,343 いずれルナに教えるためにもな。 172 00:12:23,343 --> 00:12:28,348 ここには微かだが トアと同じ気配が漂う。 173 00:12:28,348 --> 00:12:32,151 あやつらの使う魔術にも それを感じる。 174 00:12:34,120 --> 00:12:38,625 ドレルの秘密の部屋に その謎が隠されているのなら➡ 175 00:12:38,625 --> 00:12:42,128 見つけだし暴くまでだ。 176 00:12:42,128 --> 00:12:46,332 《全部 まる聞こえなんですけどおお》 177 00:12:48,301 --> 00:12:51,804 ぜんぜん警戒されてない私って…。 178 00:12:51,804 --> 00:12:53,806 ハハ…。 179 00:13:23,836 --> 00:13:30,176 (ローメイン)迷える子羊よ 神に祈りを。 180 00:13:30,176 --> 00:13:35,882 さあ あなたの罪を告白なさい。 181 00:13:38,785 --> 00:13:42,455 以上 今日の授業はここまでです。 182 00:13:42,455 --> 00:13:44,457 詠唱魔術の基本➡ 183 00:13:44,457 --> 00:13:48,861 正確な呼吸と発音を しっかり復習しておくように。 184 00:13:50,797 --> 00:13:56,135 結局 今日は実技なしか… つまらぬのう。 185 00:13:56,135 --> 00:13:59,472 やっぱり来なかったな ネイサン…。 186 00:13:59,472 --> 00:14:01,474 うん? 187 00:14:01,474 --> 00:14:04,310 今 やっぱりって言った? アナタ。 188 00:14:04,310 --> 00:14:07,146 ええと君は…。 189 00:14:07,146 --> 00:14:11,484 メアリー・メリー・ウェイザー。 ここではメリーメリーって呼ばれてる。 190 00:14:11,484 --> 00:14:14,153 私はクラス委員長なの。 191 00:14:14,153 --> 00:14:17,156 生徒の活動を把握する義務がある。 192 00:14:17,156 --> 00:14:19,659 あなたたち余所者の監視もね。 193 00:14:19,659 --> 00:14:21,994 そりゃご苦労様。 194 00:14:21,994 --> 00:14:24,831 ネイサン・フランの無断欠席について➡ 195 00:14:24,831 --> 00:14:26,833 知っていることがあれば 言いなさい! 196 00:14:26,833 --> 00:14:31,337 あいつは自分を底辺だと言って 思い詰めていた。 197 00:14:31,337 --> 00:14:34,273 だから私も心配してたんだ。 198 00:14:34,273 --> 00:14:37,276 ちょっと言いすぎたかしらね。 199 00:14:37,276 --> 00:14:39,278 直接会って確かめる。 200 00:14:39,278 --> 00:14:41,447 あ 待て 私も行く。 201 00:14:41,447 --> 00:14:45,118 なんでアナタが。 いいだろ別に どうせ同じ寮だ。 202 00:14:45,118 --> 00:14:47,787 同じ寮でも 馴れあうつもりはないの。 203 00:14:47,787 --> 00:14:50,790 アナタみたいな落ちこぼれとは。 そう言うなよ。 204 00:14:50,790 --> 00:14:54,794 私も今は このクラスの生徒だぞ 委員長。 205 00:14:54,794 --> 00:14:56,796 うるさい。 206 00:14:56,796 --> 00:14:59,799 行ってしまったの。 207 00:14:59,799 --> 00:15:03,302 どうじゃ わしら3人で帰らぬか。 208 00:15:03,302 --> 00:15:05,638 互いにまだよく知らぬしの。 209 00:15:05,638 --> 00:15:08,441 賛成です。 よかろう。 210 00:15:11,477 --> 00:15:13,479 (アリシア)ここか? 211 00:15:13,479 --> 00:15:17,316 (メリーメリー)ネイサン。 ネイサン・フラン。 いたら返事を。 212 00:15:17,316 --> 00:15:19,318 留守? 213 00:15:19,318 --> 00:15:22,822 いいや 待て 血のにおいがするぞ。 214 00:15:25,324 --> 00:15:27,994 (メリーメリー)血!? まさかネイサンの? 215 00:15:27,994 --> 00:15:31,330 (アリシア)違う… これは獣の血だ。 216 00:15:31,330 --> 00:15:35,101 血の量からして 1匹や2匹ではないようだが。 217 00:15:35,101 --> 00:15:37,103 ネイサンがこれを? 218 00:15:37,103 --> 00:15:42,775 こんなことができるヤツには 見えなかったがな。 219 00:15:42,775 --> 00:15:46,112 これは もっと大きな獣の毛だ。 220 00:15:46,112 --> 00:15:48,781 ネイサンも襲われた可能性が高い。 221 00:15:48,781 --> 00:15:50,783 至急 教師らに知らせて捜索を…。 222 00:15:50,783 --> 00:15:52,785 (ティゲル)ぎゃあぁっ! 223 00:15:52,785 --> 00:15:54,887 はっ! ちょ ここ2階! 224 00:15:57,457 --> 00:16:01,360 なんなのアイツ 魔術は全然のくせに。 225 00:16:10,970 --> 00:16:13,472 (ネイサン)ハァ ハァ…。 226 00:16:13,472 --> 00:16:20,313 ハァ ボクは… ハァ ボクは ハァ なんだ? 227 00:16:20,313 --> 00:16:24,484 紋… ボクの 紋は? 228 00:16:24,484 --> 00:16:27,987 紋が欲しければ思いだせ。 229 00:16:27,987 --> 00:16:32,091 トアの記憶をキサマの欲を。 230 00:16:32,091 --> 00:16:36,262 ボクの… 欲? 231 00:16:36,262 --> 00:16:39,265 おい! どこへ行ったァ。 ひっ。 232 00:16:39,265 --> 00:16:42,268 よくも ティゲルをやってくれたなァ。 233 00:16:42,268 --> 00:16:44,770 出てこい! ブッ殺してやル。 234 00:16:44,770 --> 00:16:48,774 必ず見つけだして殺ス。 235 00:16:48,774 --> 00:16:52,278 委ねるのだ ネイサン・フラン。 236 00:16:52,278 --> 00:16:55,781 トアの力に…。 237 00:16:55,781 --> 00:17:00,086 ハァ ハァ。 238 00:17:06,459 --> 00:17:10,129 「フェル」。 239 00:17:10,129 --> 00:17:13,633 どうだ 薬式魔術の最高火力! 240 00:17:18,304 --> 00:17:21,407 コイツ… 火が効かねぇのか!? 241 00:17:25,978 --> 00:17:27,980 しまっ…。 242 00:17:27,980 --> 00:17:30,983 (ティゲル)突風! 243 00:17:30,983 --> 00:17:32,919 やらせるかよ 大猿! 244 00:17:32,919 --> 00:17:34,921 てぁ~! 245 00:17:37,423 --> 00:17:39,759 なんて女だ。 大丈夫か リオン。 246 00:17:39,759 --> 00:17:41,928 ああ。 ティゲルお前こそ。 247 00:17:41,928 --> 00:17:43,930 これくらい大丈夫だ。 248 00:17:43,930 --> 00:17:48,434 ちっ せめて安物でもいいから 剣があればな。 249 00:17:51,604 --> 00:17:54,607 《おい クレン どうせ見ているんだろう? 250 00:17:54,607 --> 00:17:57,276 剣をくれ 私の剣。 251 00:17:57,276 --> 00:18:00,112 おい! クレン!》 252 00:18:00,112 --> 00:18:02,915 クッ… 聞こえていないのか? 253 00:18:07,453 --> 00:18:09,455 お前ら離れろ。 254 00:18:09,455 --> 00:18:12,458 ボクにかまうな! 255 00:18:12,458 --> 00:18:14,961 《うっ くそっ まともに喰らった》 256 00:18:14,961 --> 00:18:18,464 おい ティゲル。 あ? なんも聞こえねーよ。 257 00:18:18,464 --> 00:18:23,803 《それよりもコイツ… 今 「ボクにかまうな」って?》 258 00:18:23,803 --> 00:18:25,972 あっちへ行け。 259 00:18:25,972 --> 00:18:28,474 《まただ 「あっちへ行け」? 260 00:18:28,474 --> 00:18:32,912 これは大猿の声なのか?》 261 00:18:32,912 --> 00:18:35,114 ひっ ひぃ~。 262 00:18:37,416 --> 00:18:41,253 殺らねば殺られるぞ ネイサン・フラン。 263 00:18:41,253 --> 00:18:45,758 力が欲しくば 全て殺し尽くせ。 264 00:18:45,758 --> 00:18:48,427 示してみよ。 265 00:18:48,427 --> 00:18:52,098 あっ…。 266 00:18:52,098 --> 00:18:54,100 またくるぞ。 よけろ。 267 00:19:02,942 --> 00:19:04,944 しまっ。 助けて。 268 00:19:04,944 --> 00:19:08,114 くっ 頭が割れそうだ。 269 00:19:08,114 --> 00:19:10,950 《だが今ので確信した。 270 00:19:10,950 --> 00:19:14,120 この声は 咆哮の中心でしか聞こえない。 271 00:19:14,120 --> 00:19:18,124 そして今の声は 「助けて」と》 272 00:19:18,124 --> 00:19:20,459 (2人)ミラーストーム。 273 00:19:20,459 --> 00:19:22,461 リバース! 274 00:19:28,467 --> 00:19:30,970 双子の魔術か。 275 00:19:30,970 --> 00:19:34,573 ヤツが混乱しているうちに逃げるぞ。 276 00:19:34,573 --> 00:19:36,909 (リオン)バカかおまえ。 277 00:19:36,909 --> 00:19:40,813 《まがりなりにも私は勇者。 剣がなくたって》 278 00:19:44,750 --> 00:19:47,253 《足の強さには自信がある。 279 00:19:47,253 --> 00:19:50,256 技は あいつのを盗む》 280 00:20:03,102 --> 00:20:07,106 おい! おまえネイサンか? ネイサンなのか。 281 00:20:07,106 --> 00:20:10,609 アァァ。 (アリシア)ネイサン! 282 00:20:10,609 --> 00:20:15,781 こいつには欲に対する執着も 覚悟も足りておらん。 283 00:20:15,781 --> 00:20:20,619 到底トアには届かぬ。 落第だ。 284 00:20:20,619 --> 00:20:24,290 おまえにふさわしい紋は。 285 00:20:24,290 --> 00:20:27,593 (ネイサン)メ メリー メ…。 286 00:20:30,463 --> 00:20:32,465 《気配が変わった。 287 00:20:32,465 --> 00:20:36,135 この気配は完全に魔獣のソレ…。 288 00:20:36,135 --> 00:20:38,137 やばい》 289 00:20:48,647 --> 00:20:50,649 まずい! くるな! 290 00:20:56,489 --> 00:20:59,492 平然と歩いてやがる。 んだ あの女!? 291 00:20:59,492 --> 00:21:02,495 私は騒がしいのが大嫌い。 292 00:21:02,495 --> 00:21:07,166 穏やかになれぬものは この世から消えてなくなれ。 293 00:21:07,166 --> 00:21:09,168 「ロート」。 294 00:21:12,838 --> 00:21:14,840 あ! いたいっ! 295 00:21:16,842 --> 00:21:21,347 私の紋 「明鏡止水」は 領界に触れるもの全てを➡ 296 00:21:21,347 --> 00:21:25,184 強制的に平穏な状態に移行させる。 297 00:21:25,184 --> 00:21:29,855 薄く広げれば 音や風を通さぬ結界となり➡ 298 00:21:29,855 --> 00:21:35,461 中の状態を外へは伝えず 外からの干渉も中には通らない。 299 00:21:35,461 --> 00:21:38,964 《クレンに伝わらなかったのも そのせいか?》 300 00:21:38,964 --> 00:21:43,469 彼が苦しんでいるのは 私が紋の領界を圧縮して➡ 301 00:21:43,469 --> 00:21:46,138 彼の心臓に打ち込んだから。 302 00:21:46,138 --> 00:21:49,842 その苦しみは 興奮すればするほど増す。 303 00:21:57,316 --> 00:22:00,319 フン。 えぐいなおまえ。 304 00:22:03,322 --> 00:22:05,324 (メリーメリー)哀れね ネイサン。 305 00:22:05,324 --> 00:22:09,495 私の言葉なんか気にせず 身の程をわきまえていれば➡ 306 00:22:09,495 --> 00:22:11,997 こうはなってなかったでしょうに。 307 00:22:11,997 --> 00:22:15,501 やっぱり 魔獣がネイサンだと 気付いていたのか。 308 00:22:15,501 --> 00:22:18,170 いい機会だからよく見ておくのね。 309 00:22:18,170 --> 00:22:23,509 これが中途半端に紋に挑み 敗れた者の末路。 310 00:22:23,509 --> 00:22:26,011 ここ数年の記憶を全て失い➡ 311 00:22:26,011 --> 00:22:29,849 元々少なかった魔術適性も ゼロになる。 312 00:22:29,849 --> 00:22:33,953 ネイサンは 人の姿に戻れただけマシな方。 313 00:22:33,953 --> 00:22:36,455 魔獣のまま討伐されれば➡ 314 00:22:36,455 --> 00:22:39,458 その魔獣に殺されたものとして 処理され➡ 315 00:22:39,458 --> 00:22:42,795 誰も追究しない。 316 00:22:42,795 --> 00:22:45,464 あらためてようこそ➡ 317 00:22:45,464 --> 00:22:48,300 本気で魔術を志す者にとって➡ 318 00:22:48,300 --> 00:22:50,803 ここはそういう学校なの。