1 00:00:33,734 --> 00:00:35,903 (トアラ)住民の避難状況は? 2 00:00:35,903 --> 00:00:39,907 8割方は 地下壕に 避難しております トアラ様。 3 00:00:39,907 --> 00:00:42,242 完了 急がせなさい。 4 00:00:42,242 --> 00:00:45,412 城の生存者は見つかりましたか? 5 00:00:45,412 --> 00:00:48,248 新しい情報は まだです。 6 00:00:48,248 --> 00:00:51,251 (トアラ)引き続き 捜索を続けてください。 7 00:00:51,251 --> 00:00:55,255 私の息子は… ハイデリアス6世は➡ 8 00:00:55,255 --> 00:00:58,091 生きています! 9 00:00:58,091 --> 00:01:01,428 (老婆)お気持ちは 十分 お察しいたします。 10 00:01:01,428 --> 00:01:05,766 ですが 王が亡くなられた今 この国をまとめられるのは➡ 11 00:01:05,766 --> 00:01:07,768 トアラ様だけ。 12 00:01:07,768 --> 00:01:10,771 至急 安全な場所に避難を。 13 00:01:10,771 --> 00:01:14,608 私は逃げません。 息子が 生きているとわかっているのに➡ 14 00:01:14,608 --> 00:01:17,945 どうして 母である私が逃げられましょう。 15 00:01:17,945 --> 00:01:21,448 恐れながら なぜ ご存命だと…。 16 00:01:21,448 --> 00:01:23,450 もちろん見たからです。 17 00:01:23,450 --> 00:01:27,454 王が封印した炉の中を。 18 00:01:32,225 --> 00:01:34,227 ((あっ!)) 19 00:01:34,227 --> 00:01:36,563 (トアラ)炉は 紅く輝いていました。 20 00:01:36,563 --> 00:01:41,568 王が不在のときは 次の王が現れるまで炉は眠るはず。 21 00:01:41,568 --> 00:01:46,907 動いているということは この世界に王の資格を持つ者➡ 22 00:01:46,907 --> 00:01:52,245 唯一 王家の血を引く息子が 生きているということです。 23 00:01:52,245 --> 00:01:56,416 今 優先すべきは 炉の発動権を 持つ息子を見つけ出し➡ 24 00:01:56,416 --> 00:01:59,086 その命を守ること。 25 00:01:59,086 --> 00:02:04,257 炉が王家の下にある限り ハイデンは ハイデンであり続けます。 26 00:02:04,257 --> 00:02:09,262 息子が見つかるまで 私は ここを動きません。 27 00:02:09,262 --> 00:02:13,433 本当は こうなる前に 2人で ここを出たかった。 28 00:02:13,433 --> 00:02:17,437 と おっしゃいますと? 予感があったのです。 29 00:02:17,437 --> 00:02:19,773 こうなる予感が。 30 00:02:19,773 --> 00:02:23,777 今の勇者に 魔獣を倒す力は ありません。 31 00:02:23,777 --> 00:02:29,616 命名の儀の あの日 私の公務が 長引きさえしなければ…。 32 00:02:29,616 --> 00:02:31,885 (ファビオ)ただ今 戻りました 妃殿下! 33 00:02:31,885 --> 00:02:33,887 ファビオ どうでした? 34 00:02:33,887 --> 00:02:36,223 はっ! ドレル軍5万が➡ 35 00:02:36,223 --> 00:02:38,725 エスリンの遊撃隊6千とマレル川で交戦。 36 00:02:38,725 --> 00:02:42,229 善戦するもドレル将軍の 圧倒的な魔術の前に…。 37 00:02:42,229 --> 00:02:46,066 敗れたのですか? ロッド師団長の軍が。 38 00:02:46,066 --> 00:02:48,568 はい。 しかし 問題は ここからです。 39 00:02:48,568 --> 00:02:52,572 両軍の決着の直後 魔獣王 クレバテスが現れ➡ 40 00:02:52,572 --> 00:02:55,242 ドレル軍を急襲。 あっ!? 41 00:02:55,242 --> 00:02:58,078 一瞬でドレル軍を 半数以下にまで減らしましたが➡ 42 00:02:58,078 --> 00:03:02,582 次の瞬間 将軍が創り出した 謎の球体に飲み込まれ➡ 43 00:03:02,582 --> 00:03:04,751 クレバテスは 沈黙。 44 00:03:04,751 --> 00:03:07,254 (トアラ)あの四柱の魔獣王が!? 45 00:03:07,254 --> 00:03:10,590 (ファビオ)ドレル将軍は 残り2万の兵を連れ➡ 46 00:03:10,590 --> 00:03:12,759 まっすぐ ここへ向かっています! 47 00:03:12,759 --> 00:03:15,095 信じられません。 48 00:03:15,095 --> 00:03:19,433 この千年 誰にも倒すことの できなかった存在を➡ 49 00:03:19,433 --> 00:03:22,602 勇者でもない軍人が? 50 00:03:22,602 --> 00:03:25,439 ありえません。 あってはならないことです。 51 00:03:25,439 --> 00:03:27,941 それは あまりに伝承に反する。 52 00:03:27,941 --> 00:03:32,045 恐れながら妃殿下 ドレル将軍は至宝を持つ元勇者。 53 00:03:32,045 --> 00:03:35,882 資格はあるかと。 いいえ。 断じて認められません。 54 00:03:35,882 --> 00:03:41,054 軍を率いて国を襲うなど 勇者にあるまじき行為。 55 00:03:41,054 --> 00:03:44,558 ファビオ! 私の鎧を。 56 00:03:44,558 --> 00:03:48,061 えっ!? 王家に名を連ねる者の 責務として➡ 57 00:03:48,061 --> 00:03:51,064 私が あの者の至宝を 叩き折ります! 58 00:03:51,064 --> 00:03:54,734 し… 至宝を叩き折る!? そんなことできるはず…。 59 00:03:54,734 --> 00:03:58,738 できます。 至宝を叩き 鍛えることのできる➡ 60 00:03:58,738 --> 00:04:02,909 唯一無二の存在 王の鎚さえ使えば。 61 00:04:02,909 --> 00:04:04,911 なりません トアラ様。 62 00:04:04,911 --> 00:04:08,415 あれは王のみが 持つことを許される宝具。 63 00:04:08,415 --> 00:04:12,519 息子が即位するまでは 私が王の代理です! 64 00:04:25,765 --> 00:04:27,968 お持ちしました 妃殿下。 65 00:04:29,936 --> 00:04:32,372 ご苦労。 66 00:04:32,372 --> 00:04:35,208 ふんっ! 67 00:04:35,208 --> 00:04:39,713 (トアラ)王家の紋章に描かれている この王の鎚。 68 00:04:39,713 --> 00:04:44,885 歴代の王たちよ 私に力を! 69 00:04:44,885 --> 00:04:50,190 全軍長に伝令。 市街にて ドレル軍を迎え撃ちます! 70 00:06:53,380 --> 00:06:55,548 (フィル)うりゃ! (ナイエ)ぐっ! 71 00:06:55,548 --> 00:06:59,052 (フィル)連れてきましたぜ 勇者の姉御! 72 00:06:59,052 --> 00:07:02,722 (アリシア)姉御は よしてくれ。 たぶん私のほうが年下だ。 73 00:07:02,722 --> 00:07:06,226 ホントすごいっす! 一太刀でドバーッと虫をやっつけて➡ 74 00:07:06,226 --> 00:07:09,562 あんなにやられてたのに 今は もうピンピンしてる! 75 00:07:09,562 --> 00:07:12,565 俺 姉御が町にいる間 パシリやりますんで➡ 76 00:07:12,565 --> 00:07:14,734 なんでも言ってください! 77 00:07:14,734 --> 00:07:17,904 じゃあ 次は ネルルを連れてきてくれるかな。 78 00:07:17,904 --> 00:07:24,077 ガッテンでさ 勇者の姉御! ヤッホー! 79 00:07:24,077 --> 00:07:27,414 (クレン)よかったな。 うぬにも下僕ができたようだ。 80 00:07:27,414 --> 00:07:30,250 茶化すな! 私だって態度の変わりように➡ 81 00:07:30,250 --> 00:07:32,686 ちょっと驚いているんだ。 82 00:07:32,686 --> 00:07:36,022 それより 虫の汁まみれで汚物のようだ。 83 00:07:36,022 --> 00:07:38,692 着替えろ 虫汁が移る。 84 00:07:38,692 --> 00:07:40,694 (アリシア)私だって着替えたいわ! 85 00:07:40,694 --> 00:07:44,364 何なんですか 私を連れてきて どうしようっていうんですか。 86 00:07:44,364 --> 00:07:47,367 無駄話を 長々聞かされるのは 苦痛です。 87 00:07:47,367 --> 00:07:52,205 膝も痛くなってきたので もう帰っていいですか? 88 00:07:52,205 --> 00:07:56,042 こやつは? ナイエ・シフォンリッツ。 89 00:07:56,042 --> 00:07:59,212 ルナを捕まえに来た 魔道士の1人だよ。 90 00:07:59,212 --> 00:08:01,715 お前 磁力使いだそうだな。 91 00:08:01,715 --> 00:08:04,050 やけに あっさり 捕まってるじゃないか。 92 00:08:04,050 --> 00:08:06,052 相手が武器を使ってきたのなら➡ 93 00:08:06,052 --> 00:08:09,389 こんな無様なことには なってません。 94 00:08:09,389 --> 00:08:11,725 私は か弱いんです。 95 00:08:11,725 --> 00:08:15,061 筋肉で来られたら 止められないんです。 96 00:08:15,061 --> 00:08:19,899 つけていた護衛も あっさり倒されましたが それが? 97 00:08:19,899 --> 00:08:22,235 なるほどな。 98 00:08:22,235 --> 00:08:25,905 私が知りたいのは ドレルについてだ。 99 00:08:25,905 --> 00:08:28,074 正直に答えろ。 100 00:08:28,074 --> 00:08:32,512 やつは クレバテス以外の魔獣王と どう関わっている? 101 00:08:32,512 --> 00:08:34,681 はぁ? 102 00:08:34,681 --> 00:08:38,685 すみません それは寝言ですか? 何をいきなり…。 103 00:08:38,685 --> 00:08:42,021 質問を変える。 やつの魔血を見たことは? 104 00:08:42,021 --> 00:08:44,858 魔血? (アリシア)血だよ 血。 105 00:08:44,858 --> 00:08:48,862 体から出てきて 自由意志で動き回る赤い血。 106 00:08:48,862 --> 00:08:54,534 血が動き回るなんて気持ち悪いし 聞いたこともない。 107 00:08:54,534 --> 00:08:57,370 だそうだ。 (ナイエ)いったい何? 108 00:08:57,370 --> 00:08:59,706 しかし やつは使った。 109 00:08:59,706 --> 00:09:02,709 魔血を出せるのは 魔獣王だけ。 110 00:09:02,709 --> 00:09:05,211 だから我は戻ってきた。 111 00:09:05,211 --> 00:09:10,216 ドレルなど小物にすぎぬが 裏で 魔獣王が動いているとなると➡ 112 00:09:10,216 --> 00:09:12,218 話は変わる。 113 00:09:12,218 --> 00:09:15,054 (ナイエ)これは何かのテスト? その目的を探る必要がある。 114 00:09:15,054 --> 00:09:17,057 (アリシア)お前以外となると➡ 115 00:09:17,057 --> 00:09:21,561 西のザフティエ 東のラスウェル 北のヴォーデイン。 (ナイエ)ねえ… ねえ! 116 00:09:21,561 --> 00:09:25,064 その中の誰かということになるな。 117 00:09:25,064 --> 00:09:30,904 我に牙を剥いた以上 報いを受けてもらう。 118 00:09:30,904 --> 00:09:33,673 だからって 本体をそのままにして➡ 119 00:09:33,673 --> 00:09:36,342 その体だけで 戻る意味はあるのか? 120 00:09:36,342 --> 00:09:39,012 (ナイエ)あのさぁ。 (クレン)残して きたのは本体ではなく➡ 121 00:09:39,012 --> 00:09:42,348 影に隠していた部分だ。 もしも~し。 122 00:09:42,348 --> 00:09:46,352 やられたままと思わせておけば 我の所在を知られるという➡ 123 00:09:46,352 --> 00:09:48,688 危惧そのものがなくなる。 ねえ! 124 00:09:48,688 --> 00:09:52,859 どこへでも行けるし 敵を 追いつめるには好都合であろう。 125 00:09:52,859 --> 00:09:55,528 (ナイエ)ねえ。 あのままドレルを締め上げても➡ 126 00:09:55,528 --> 00:09:58,698 裏にいる敵は 姿を見せなかったろうしな。 127 00:09:58,698 --> 00:10:00,700 (ナイエ)ねえってば! 128 00:10:00,700 --> 00:10:03,870 さっきから 全然話が見えないんですけど。 129 00:10:03,870 --> 00:10:08,708 私たちは ハイデンの王家の炉を 獲りに来ただけなんですけど。 130 00:10:08,708 --> 00:10:13,546 そのために王子が必要だから 捕まえに来ただけなんですけど。 131 00:10:13,546 --> 00:10:16,382 もう帰っていいですよね。 132 00:10:16,382 --> 00:10:20,220 実は 私 腕もめっぽう細いんです。 133 00:10:20,220 --> 00:10:24,557 そして このガントレット 当然 鉄製! 134 00:10:24,557 --> 00:10:29,229 この力は 触れていると無効なので いちいち脱ぐ必要がありますが➡ 135 00:10:29,229 --> 00:10:33,066 これが 私の奥の手です。 136 00:10:33,066 --> 00:10:36,069 素早く退散。 (アリシア)あっ! 137 00:10:38,905 --> 00:10:42,408 (ネルル)ありがとうございます。 乗せていたらいて。 138 00:10:42,408 --> 00:10:45,578 要はモテたいんだよなぁ 兄貴は。 139 00:10:45,578 --> 00:10:48,414 (ピート)う… うるさい! (フィル)ヘヘヘヘ! 140 00:10:48,414 --> 00:10:51,751 (ナイエ)あれは 王子と怪力女。 141 00:10:51,751 --> 00:10:56,756 都合よく鉄の車輪のついた 荷車に乗っていますね。 142 00:10:56,756 --> 00:10:59,259 (ルナ)う~う うあ~。 143 00:10:59,259 --> 00:11:02,095 失礼。 あ… お お前! 144 00:11:02,095 --> 00:11:04,931 ん~! あなたたちは邪魔。 145 00:11:04,931 --> 00:11:08,101 (2人)うわぁ~! ピートさん フィルさん! 146 00:11:08,101 --> 00:11:11,604 成果がないまま帰ると 叱られますので➡ 147 00:11:11,604 --> 00:11:15,441 お二人は このままハイドラートまで お連れします。 148 00:11:15,441 --> 00:11:18,278 揺れに ご注意。 149 00:11:18,278 --> 00:11:21,614 (ナイエ)落ちると死ぬかもですよ~。 150 00:11:21,614 --> 00:11:23,950 おい! ま… 待て! 151 00:11:23,950 --> 00:11:28,621 待てと言われて待つほど バカでも お人よしでもありません。 152 00:11:28,621 --> 00:11:30,623 このまま最速でハイドラートへ…。 153 00:11:30,623 --> 00:11:32,725 (クレン)ああ さっさと飛べ。 あっ! 154 00:11:32,725 --> 00:11:34,894 まだ着かんのか。 155 00:11:34,894 --> 00:11:37,397 なんで こいつ… いつの間に!? 156 00:11:37,397 --> 00:11:39,899 ひっ! お前に飛ばさせるつもりで➡ 157 00:11:39,899 --> 00:11:42,402 この荷車を用意してたんだよ。 158 00:11:42,402 --> 00:11:45,738 従わせる手間が省けただけだ。 159 00:11:45,738 --> 00:11:48,575 はっ! (アリシア)わかっていると思うが➡ 160 00:11:48,575 --> 00:11:51,077 この剣 鉄じゃないからな。 161 00:11:51,077 --> 00:11:55,248 くっ… 私の負けです。 162 00:11:55,248 --> 00:11:57,584 う… なんとか乗れたっぽいぞ。 163 00:11:57,584 --> 00:11:59,752 おお~ よかった! 164 00:11:59,752 --> 00:12:02,422 お~い 気をつけて行けよ! 165 00:12:02,422 --> 00:12:05,925 (フィル)必ず 戻ってきてくださいね 姉御! 166 00:12:05,925 --> 00:12:09,929 フフッ! 俺ら いつでも歓迎しますから! 167 00:12:09,929 --> 00:12:14,100 勇者! ありがとう 勇者! 168 00:12:14,100 --> 00:12:18,271 今度は この国をハイデンを頼んだぞ! 169 00:12:18,271 --> 00:12:20,940 (マーク)どんな事情が知らねえが➡ 170 00:12:20,940 --> 00:12:23,610 その子のことも よろしく頼んだぜ! 171 00:12:23,610 --> 00:12:26,312 (カーリ)絶対に死なすんじゃないよ! 172 00:12:35,555 --> 00:12:39,392 また勇者っぽいことができて 満足か? 下僕。 173 00:12:39,392 --> 00:12:42,729 うるさいな! 実際 今回は町を救ったんだぞ! 174 00:12:42,729 --> 00:12:44,897 かなり勇者っぽいだろ! 175 00:12:44,897 --> 00:12:46,899 っていうか 勇者だし! 176 00:12:46,899 --> 00:12:49,402 我の助けがあったからだがな。 177 00:12:49,402 --> 00:12:54,407 私も感動しました。 勇者様は 本当に伝説に聞くような➡ 178 00:12:54,407 --> 00:12:57,410 勇者様なんらなって。 179 00:12:57,410 --> 00:13:01,581 それに この子が王子様なんて 驚きました。 180 00:13:01,581 --> 00:13:06,586 私なんかが こんなふうに接してて 本当に いいんでしょうか。 181 00:13:06,586 --> 00:13:08,921 ダメな理由が どこにある? 182 00:13:08,921 --> 00:13:12,925 私は 汚れていますし 身分的にも下の下。 183 00:13:12,925 --> 00:13:16,763 もし この先 お母上に お会いするのらとしたら➡ 184 00:13:16,763 --> 00:13:18,765 どうすればいいのか…。 185 00:13:18,765 --> 00:13:23,436 まったくわからん。 身分とは 強さの優劣ではないのか? 186 00:13:23,436 --> 00:13:27,440 なら うぬは ただの人属よりは 数倍強いはずだ。 187 00:13:27,440 --> 00:13:29,776 あは~。 ひゅうらい? 188 00:13:29,776 --> 00:13:33,379 見下すようなら 力で ねじ伏せればいい。 189 00:13:33,379 --> 00:13:36,549 妃殿下をねじ伏せちゃダメだろ! 190 00:13:36,549 --> 00:13:38,551 (アリシア)お前な ルナを王にして➡ 191 00:13:38,551 --> 00:13:40,887 側近になる みたいなこと言ってたが➡ 192 00:13:40,887 --> 00:13:42,889 そんなんで なれると思ってるのか? 193 00:13:42,889 --> 00:13:44,891 (クレン)なる。 いやいや 無理無理! 194 00:13:44,891 --> 00:13:47,060 絶対 無理だからな! 195 00:13:47,060 --> 00:13:51,064 勇者は ともかく 他の2人は 何なんですか? 196 00:13:51,064 --> 00:13:54,233 王子を守るパーティが こんなデタラメな構成って➡ 197 00:13:54,233 --> 00:13:56,235 どうなんですか? 198 00:13:56,235 --> 00:13:58,905 デタラメではなく必然だ 愚か者。 199 00:13:58,905 --> 00:14:01,574 すべて必要で ここにある。 200 00:14:01,574 --> 00:14:03,976 それは つまり…。 201 00:14:06,245 --> 00:14:08,748 ん? 202 00:14:08,748 --> 00:14:10,750 (クレン)どうでもよい。 203 00:14:10,750 --> 00:14:13,586 《ナイエ:本当に何なんですか》 204 00:14:13,586 --> 00:14:17,090 見えてきたぞ あの山だ! 205 00:14:17,090 --> 00:14:20,259 (アリシア)あれを越えるとハイドラートだ! 206 00:14:20,259 --> 00:14:23,429 え~い もうどうにでもなれです! 207 00:14:23,429 --> 00:14:25,932 上昇しますよ! なんでしたら➡ 208 00:14:25,932 --> 00:14:30,603 王子以外 全員 落ちちゃってくださ~い! 209 00:14:30,603 --> 00:14:32,705 下僕 覚悟は? 210 00:14:32,705 --> 00:14:37,210 とっくの昔にできてる。 ドレルは 私の父の仇なんだ。 211 00:14:37,210 --> 00:14:40,046 我は 正体を隠さねばならん。 212 00:14:40,046 --> 00:14:44,050 うぬの魔血についても同様だ。 手は出さんぞ。 213 00:14:44,050 --> 00:14:46,052 わかってるよ。 214 00:14:46,052 --> 00:14:48,554 私が やつの正体を暴いてやる! 215 00:14:48,554 --> 00:14:50,957 越えるぞ! 216 00:14:52,892 --> 00:14:56,229 (アリシア)見ろ! すでに交戦中だ! 217 00:14:56,229 --> 00:14:58,564 (喚声) 218 00:14:58,564 --> 00:15:00,733 (咆哮) 219 00:15:00,733 --> 00:15:02,935 ドレルは どこだ!? 220 00:15:04,904 --> 00:15:07,206 あっ! 221 00:15:09,242 --> 00:15:11,444 いた! あそこだ! 222 00:15:20,086 --> 00:15:22,255 (アリシア)竜殺しのドレル! 223 00:15:22,255 --> 00:15:25,424 城壁の上だ! 右に曲がれ 鉄使い! 224 00:15:25,424 --> 00:15:27,427 絶対にイヤです! 225 00:15:27,427 --> 00:15:29,929 (アリシア)いいから曲がれ! ちょっ! 226 00:15:29,929 --> 00:15:32,532 (ネルル)キャッ! (ナイエ)イヤだ~! 227 00:15:38,204 --> 00:15:40,540 我が魔剣のつわものたちよ! 228 00:15:40,540 --> 00:15:43,709 あなたたちの剣は 至宝に次ぐ力を持つ! 229 00:15:43,709 --> 00:15:47,213 倒すべきは 将軍ドレル ただ一人! 230 00:15:47,213 --> 00:15:51,050 第1小隊 突撃に備え! (近衛兵たち)突撃に備え! 231 00:15:51,050 --> 00:15:53,052 突撃! 232 00:15:53,052 --> 00:15:55,955 (喚声) 233 00:15:57,890 --> 00:15:59,892 怯むな 両翼から攻めろ! 234 00:15:59,892 --> 00:16:01,894 てや~! 235 00:16:01,894 --> 00:16:03,896 うるさい。 うわっ! 236 00:16:03,896 --> 00:16:06,699 大振りの隙を狙え! 放て! 237 00:16:11,237 --> 00:16:13,940 魔術…。 盾兵 前へ! 238 00:16:18,911 --> 00:16:21,013 うわっ! ふん! 239 00:16:23,082 --> 00:16:25,251 ドレル! 240 00:16:25,251 --> 00:16:27,753 ぐっ! くっ…。 241 00:16:27,753 --> 00:16:29,922 (弓兵たち)妃殿下! 242 00:16:29,922 --> 00:16:34,193 (ドレル)勇ましいな 皇太子妃 トアラ・モート。 243 00:16:34,193 --> 00:16:37,864 だが お前は決して 王にはなれない。 244 00:16:37,864 --> 00:16:40,700 知ってます そんなこと…。 245 00:16:40,700 --> 00:16:44,203 私に 王家の血は流れていない…。 246 00:16:44,203 --> 00:16:49,876 そうだ。 王になれるのは その血を最も濃く受け継ぐ者。 247 00:16:49,876 --> 00:16:55,214 王の直系が死に絶えた場合は 血筋の中から濃い者が生まれる。 248 00:16:55,214 --> 00:16:59,719 それが 絶対のルール。 世界の定めだ。 249 00:16:59,719 --> 00:17:02,889 私は それを破壊しに来た。 250 00:17:02,889 --> 00:17:07,059 偽りの運命を世界から 引きはがすために。 251 00:17:07,059 --> 00:17:09,729 あなたは… 何者ですか!? 252 00:17:09,729 --> 00:17:13,566 王でない お前が知る必要はない。 253 00:17:13,566 --> 00:17:16,235 くっ うっ…。 254 00:17:16,235 --> 00:17:19,572 《トアラ:王の鎚を叩き込めば 至宝 黒竜とて➡ 255 00:17:19,572 --> 00:17:21,741 無傷ではいられぬはず。 256 00:17:21,741 --> 00:17:25,578 鎚を左手に持ち替えれば かろうじて届く距離。 257 00:17:25,578 --> 00:17:28,414 幸い 鎚を警戒する様子もない。 258 00:17:28,414 --> 00:17:31,851 至宝さえなくなれば 勝機は十分ある。 259 00:17:31,851 --> 00:17:36,022 一瞬でいい 一瞬でも 隙を作ることができれば!》 260 00:17:36,022 --> 00:17:39,358 (ナイエ)無理~! ん? 261 00:17:39,358 --> 00:17:42,695 会いに来てやったぞ ドレル! 262 00:17:42,695 --> 00:17:46,032 私は悪くない 私は悪くない 私は悪くない! 263 00:17:46,032 --> 00:17:49,702 あっ あれは! 剣聖の娘か。 264 00:17:49,702 --> 00:17:52,705 そうだ! 父 マルゴの仇! 265 00:17:54,874 --> 00:17:58,678 《剣が右に 今なら当てられるか》 266 00:18:01,047 --> 00:18:03,049 (ナイエ)あぁ~! 267 00:18:03,049 --> 00:18:05,885 キャッ! (咆哮) 268 00:18:05,885 --> 00:18:08,054 くっ! 269 00:18:08,054 --> 00:18:11,724 何をしに現れた 剣聖の娘。 270 00:18:11,724 --> 00:18:16,395 ここは戦場。 腑抜けた勇者の出る幕はない。 271 00:18:16,395 --> 00:18:20,199 フッ 世界の危機に現れて なんぼの勇者だろ!! 272 00:18:22,735 --> 00:18:24,904 《勇者 アリシア。 273 00:18:24,904 --> 00:18:29,575 クレバテス討伐に向かったはずの 彼女が なぜ今ここに…。 274 00:18:29,575 --> 00:18:34,280 いいえ そんなことより 王の鎚は 当たったの 外したの?》 275 00:18:38,851 --> 00:18:42,521 アリシア様 お一人れ 大丈夫れしょうか? 276 00:18:42,521 --> 00:18:45,358 大丈夫かどうかは問題ではない。 277 00:18:45,358 --> 00:18:47,860 あやつが足止めしているうちに➡ 278 00:18:47,860 --> 00:18:51,197 我らは ハイデン城の奥 王家の炉へと向かう。 279 00:18:51,197 --> 00:18:57,203 それは ドレル そして やつの背後に いる者の目的でもあるはず。 280 00:18:57,203 --> 00:19:00,039 先に正体を確かめる。 281 00:19:00,039 --> 00:19:03,209 そのために ルナ うぬを連れてきたのだ。 282 00:19:03,209 --> 00:19:06,712 あ~。 (クレン)どうやら 王の血を引く者にしか➡ 283 00:19:06,712 --> 00:19:10,216 炉の扉は開けられぬようだからな。 284 00:19:10,216 --> 00:19:13,719 行くぞ。 場所は すでに見知っている。 285 00:19:13,719 --> 00:19:15,888 (ファビオ)左右への注意を怠るな! 286 00:19:15,888 --> 00:19:18,224 敵は どこから来るか わからないぞ! 287 00:19:18,224 --> 00:19:21,894 周辺防御 警戒を厳となせ! (近衛兵たち)周辺防御! 288 00:19:21,894 --> 00:19:24,230 炉がある限り ハイデンは不滅! 289 00:19:24,230 --> 00:19:27,566 ここ一帯の兵を すべて守りに充てるんだ! 290 00:19:27,566 --> 00:19:29,735 しかし 霊廟の警備が。 291 00:19:29,735 --> 00:19:33,339 構わない! 崩御された王も 歴代の王たちも➡ 292 00:19:33,339 --> 00:19:35,675 理解してくださるだろう。 293 00:19:35,675 --> 00:19:38,010 《霊廟は 本来なら 王子の命名の儀が➡ 294 00:19:38,010 --> 00:19:40,012 執り行われる場所だった。 295 00:19:40,012 --> 00:19:44,016 妃殿下は それが行われること 自体を恐れていたが…》 296 00:19:44,016 --> 00:19:48,421 なんとしても炉は守る! 急げ! はっ! 297 00:20:01,534 --> 00:20:05,371 お? おお うぅ…。 298 00:20:05,371 --> 00:20:08,374 (クレン)この壁の向こうなのだがな。 299 00:20:08,374 --> 00:20:10,376 う回も面倒。 300 00:20:10,376 --> 00:20:13,713 ネルル。 は はい 主様。 301 00:20:13,713 --> 00:20:17,716 荷を降ろせ。 この壁を押し倒すのだ。 302 00:20:17,716 --> 00:20:19,718 (ネルル)え? 303 00:20:21,720 --> 00:20:24,890 あ… この壁を倒すのれすか? 304 00:20:24,890 --> 00:20:27,393 力を試す よい機会だ。 305 00:20:27,393 --> 00:20:32,732 うぬの体を治すときに ルナを守るための力を与えたのだ。 306 00:20:32,732 --> 00:20:37,069 トロールの筋力を その細腕に凝縮している。 307 00:20:37,069 --> 00:20:39,905 その分 瞬発力ならトロールより上。 308 00:20:39,905 --> 00:20:44,076 え…。 何も考えず 思い切り押せばよい。 309 00:20:44,076 --> 00:20:48,280 わかりました。 主様を信じてやってみます。 310 00:20:50,583 --> 00:20:53,586 何も考えず…。 311 00:20:53,586 --> 00:20:56,088 えいっ! 312 00:20:58,090 --> 00:21:00,426 (ファビオ)よし これで全員だな。 313 00:21:00,426 --> 00:21:02,428 ファビオ様 危ない! えっ? 314 00:21:02,428 --> 00:21:04,597 投石です! (ファビオ)何!? 315 00:21:04,597 --> 00:21:06,932 退避! 316 00:21:06,932 --> 00:21:09,768 ぐわっ あっ! 317 00:21:09,768 --> 00:21:13,439 今 悲鳴が聞こえたような…。 318 00:21:13,439 --> 00:21:19,044 気のせいだ。 どの道 小石は排除するつもりだった。 319 00:21:21,280 --> 00:21:23,449 大丈夫ですか ファビオ様。 320 00:21:23,449 --> 00:21:28,120 ああ… ボーレートが もうこんなところまで…。 321 00:21:28,120 --> 00:21:31,624 何だ!? 体が沈む! 322 00:21:31,624 --> 00:21:33,559 えっ ちょっ うわっ! ファビオ様! 323 00:21:33,559 --> 00:21:38,564 (叫び声) 324 00:21:43,736 --> 00:21:46,238 誰もいませんね。 であろう。 325 00:21:46,238 --> 00:21:49,241 あれが 王家の炉の入り口だ。 326 00:21:51,243 --> 00:21:55,748 思えば ルナを最初に見つけたのも この近くだったな。 327 00:21:55,748 --> 00:21:59,585 死にかけの小僧の戯言に まんまと乗せられたわけだが➡ 328 00:21:59,585 --> 00:22:04,089 確かに 子は 生まれる時と場所を選べない。 329 00:22:04,089 --> 00:22:06,592 人でなくとも それは同じ。 330 00:22:06,592 --> 00:22:11,597 生まれた時点で運命の ほとんどは 周りの要素に決められる。 331 00:22:11,597 --> 00:22:17,436 始まりは選べるものではない。 では そのあとは? 332 00:22:17,436 --> 00:22:21,941 そのあとは 本当に選べるようなものなのか。 333 00:22:21,941 --> 00:22:25,044 手を貸せ ルナ。 う…。 334 00:22:34,553 --> 00:22:39,558 う…。 うぬの運命をのぞき見るぞ。