17 00:00:36,130 --> 00:00:37,610 ね ここは 18 00:00:38,890 --> 00:00:39,420 どこ 19 00:00:41,690 --> 00:00:42,970 どこでもないわ 20 00:00:43,520 --> 00:00:44,150 えい 21 00:00:45,060 --> 00:00:47,280 ここに名前なんてないの 22 00:00:48,380 --> 00:00:50,510 でも それで困らないの 23 00:00:51,120 --> 00:00:54,780 必要な時には好きな名前で呼べばいいのよ 24 00:00:56,040 --> 00:00:59,570 ある人は迷宮図書館と呼んだわ 25 00:01:00,270 --> 00:01:01,210 他には 26 00:01:02,260 --> 00:01:04,000 ダンタリアンの書架 27 00:01:19,560 --> 00:01:20,640 こんな所で 28 00:01:22,750 --> 00:01:24,800 君は 寂しくないの 29 00:02:01,940 --> 00:02:04,140 祖父の死を伝える手紙が届いたのは 30 00:02:04,700 --> 00:02:05,790 半年前のことだ 31 00:02:07,590 --> 00:02:10,300 屋敷に押し入った賊の凶弾に倒れるという 32 00:02:10,950 --> 00:02:14,950 爵位を持つ者としては いささか風変りな末期であったが 33 00:02:16,010 --> 00:02:18,710 あの人に似つかわしい死様だという者もいた 34 00:02:20,610 --> 00:02:24,480 祖父は古今東西の珍しい書籍をあさる蒐集家 35 00:02:25,330 --> 00:02:27,460 所謂 ビブリオマニアだった 36 00:02:29,030 --> 00:02:30,830 その蒐集ぶりは筋金入りで 37 00:02:31,630 --> 00:02:35,840 ただ一冊の本と所領の半分を引き換えにしたこともあるという 38 00:02:37,440 --> 00:02:42,340 一族の者はその行いを嫌い 疎み 恐れていた 39 00:02:43,390 --> 00:02:46,290 いや 彼らが本当に恐れていたのは 40 00:02:47,000 --> 00:02:49,650 祖父が集めていた本 そのものなのだろう 41 00:02:50,960 --> 00:02:54,570 祖父の蔵書の中には 読み手に禁断の知識を与え 42 00:02:55,080 --> 00:02:58,570 破滅させる 呪われた本があると彼らは信じていた 43 00:03:00,010 --> 00:03:03,920 かくいう僕も祖父とはそう親しくしていたわけでもない 44 00:03:04,850 --> 00:03:07,240 だから この手紙が届いた時には 45 00:03:07,820 --> 00:03:09,680 正直驚いたし困っていた 46 00:03:10,950 --> 00:03:12,730 しかし同時に感謝もしていた 47 00:03:14,050 --> 00:03:15,630 僕には期待があったんだ 48 00:03:16,910 --> 00:03:17,600 あそこに行けば 49 00:03:17,980 --> 00:03:20,970 ずっと探し続けている物が見つかるかもしれないという 50 00:03:22,050 --> 00:03:23,090 淡い期待が 51 00:03:24,130 --> 00:03:33,740 ---日听:西里(姐)翻译:6号翅膀(控)校对:西夜(妹)---\N---时间:洛末(S)×压制:小呆(M)发布:貌貌(软)--- 52 00:03:24,130 --> 00:03:33,740 本字幕由诸神字幕组制作,仅供交流学习,禁止用于商业用途\N更多中日双语字幕,请登录www.kamigami.org 53 00:04:06,960 --> 00:04:07,990 違うか 54 00:04:35,790 --> 00:04:36,820 どういうことだ 55 00:05:07,350 --> 00:05:10,290 屋敷中の本がここに集められているのか 56 00:05:20,200 --> 00:05:21,250 人形か 57 00:05:22,080 --> 00:05:23,350 なんだってこんな所に 58 00:05:29,820 --> 00:05:30,540 お前は 59 00:05:30,850 --> 00:05:31,230 誰 60 00:05:33,660 --> 00:05:37,670 失礼した 僕はヒュー·アンソニー·ディスワード 61 00:05:38,470 --> 00:05:39,390 ヒュイと呼んでくれ 62 00:05:40,180 --> 00:05:43,710 この屋敷の持ち主だったウェズリー·ディスワードの孫だよ 63 00:05:44,370 --> 00:05:45,010 ウェズの 64 00:05:45,750 --> 00:05:47,180 爺さんを知っているのかい 65 00:05:47,860 --> 00:05:50,520 ウェズの孫が今更何の用ですか 66 00:05:51,190 --> 00:05:52,580 探し物をしているんだ 67 00:05:53,050 --> 00:05:53,970 探し物 68 00:05:54,780 --> 00:05:56,020 君 知らないかな 69 00:05:56,610 --> 00:05:58,670 ダンタリアンの書架っていうんだけど 70 00:05:59,450 --> 00:06:01,160 お前 どこでその物 71 00:06:02,060 --> 00:06:03,610 爺さんの遺言なんだ 72 00:06:04,330 --> 00:06:08,000 この屋敷に関わる一切の権利を譲るのと引き換えに 73 00:06:08,450 --> 00:06:10,040 その書架をひきづけってさ 74 00:06:11,730 --> 00:06:14,250 それに 最後の一文が気になってね 75 00:06:15,280 --> 00:06:17,640 ほら 「ダリアンを頼む」であるだろう 76 00:06:18,200 --> 00:06:20,540 多分ペットか何かだと思うんだけど 77 00:06:20,630 --> 00:06:22,340 ペ ペット 78 00:06:23,000 --> 00:06:26,600 可哀相に きっと腹を空かせていると思うんだ 79 00:06:27,450 --> 00:06:29,510 トイレの始末もしてやらないといけないし 80 00:06:29,920 --> 00:06:30,730 この 81 00:06:31,000 --> 00:06:31,710 馬鹿孫 82 00:06:37,570 --> 00:06:40,300 ダリアンは 私の名前なのです 83 00:06:48,490 --> 00:06:50,200 お前は兵士だったのですか 84 00:06:51,020 --> 00:06:51,350 いや 85 00:06:52,140 --> 00:06:53,640 ただの飛行機乗りだよ 86 00:06:54,410 --> 00:06:56,450 それより もう一度確認するけど 87 00:06:57,000 --> 00:07:00,200 ダリアン 君は本当に爺さんの友達だったんだね 88 00:07:00,820 --> 00:07:03,360 イエス あれはいい人間でした 89 00:07:03,830 --> 00:07:07,140 そうか あの人も孤独ではなかったわけだ 90 00:07:07,150 --> 00:07:08,830 砂糖はどこにあるのです 91 00:07:09,360 --> 00:07:10,800 あ 紅茶に入れる 92 00:07:11,180 --> 00:07:13,440 紅茶ではないのです 愚か者 93 00:07:13,450 --> 00:07:13,680 えい 94 00:07:14,100 --> 00:07:18,560 揚げパンは佐藤を塗して食べる物だと 昔から決まっているのです 95 00:07:19,190 --> 00:07:22,700 一応言っておくけど それは僕の昼飯なんだけどね 96 00:07:22,910 --> 00:07:24,700 お前は先程言ったはずです 97 00:07:25,130 --> 00:07:27,710 ダリアンがお腹をすかせていたら可哀相だと 98 00:07:28,460 --> 00:07:29,410 そうだったね 99 00:07:39,480 --> 00:07:42,250 それから 僕のことはヒュイと呼んでくれて構わないよ 100 00:07:51,310 --> 00:07:53,890 ダンタリアンというのは悪魔の名だそうだ 101 00:07:55,620 --> 00:07:59,120 無数の書物を持ち 知識を司る悪魔 102 00:07:59,930 --> 00:08:03,660 その名を関した図書館だから 少しばかり期待していたんだけど 103 00:08:04,170 --> 00:08:06,030 期待外れだったというわけですか 104 00:08:07,120 --> 00:08:09,820 地下室にあったのはどれも普通の本だった 105 00:08:10,720 --> 00:08:13,070 確かに高価の物も随分混じっていたけど 106 00:08:13,720 --> 00:08:14,900 結局はただの本だ 107 00:08:16,000 --> 00:08:18,150 大層な悪魔の名前で呼ぶほどじゃない 108 00:08:18,970 --> 00:08:22,600 ウェズの孫だけあって少しは本を見る目があるようですね 109 00:08:23,180 --> 00:08:23,630 でも 110 00:08:24,070 --> 00:08:26,220 お前は何も分かっていないのです 111 00:08:26,700 --> 00:08:27,710 どういう意味だい 112 00:08:28,420 --> 00:08:30,010 壺中天を知っていますか 113 00:08:30,650 --> 00:08:31,420 壺中天 114 00:08:31,980 --> 00:08:34,400 確か東洋の古い伝説だね 115 00:08:35,180 --> 00:08:36,820 男が壺の中に迷い込んだら 116 00:08:37,270 --> 00:08:39,490 そこには別天地が開けていたとかいう 117 00:08:39,940 --> 00:08:42,230 ふん 意外に物を知ってのですね 118 00:08:42,590 --> 00:08:43,680 褒めてやるのです 119 00:08:44,040 --> 00:08:44,930 そりゃどうも 120 00:08:45,360 --> 00:08:47,590 だけど それがどうしたというんだい 121 00:08:47,990 --> 00:08:52,240 この世ならざるもう一つの世界をその身に宿した壺のように 122 00:08:52,720 --> 00:08:56,100 無尽蔵に知識を蓄えられる図書館があったとしたら 123 00:08:56,840 --> 00:08:59,480 悪魔の叡智を残らず集めた図書館は 124 00:09:00,390 --> 00:09:02,960 それがダンタリアンの書架だっていうのかい 125 00:09:07,310 --> 00:09:09,250 中々面白いお伽話だね 126 00:09:10,140 --> 00:09:12,250 いかにもうちの爺さんが好きそうな話だ 127 00:09:12,740 --> 00:09:13,650 このぼけなす 128 00:09:15,740 --> 00:09:20,300 お前のような人間に一瞬でも期待してしまった私が愚かだったのです 129 00:09:21,030 --> 00:09:21,960 お前何ぞ 130 00:09:23,940 --> 00:09:24,770 その鍵 131 00:09:25,060 --> 00:09:26,370 どこで手に入れたのです 132 00:09:27,840 --> 00:09:29,020 これを知っているのか 133 00:09:34,120 --> 00:09:35,260 心配要らないよ 134 00:09:35,690 --> 00:09:37,970 多分僕を迎えに来た案内人だ 135 00:09:38,800 --> 00:09:40,490 長旅でお疲れのところを 136 00:09:40,800 --> 00:09:45,040 わが主ミスターヘンリー·コンラッドの招待に応じていただき 137 00:09:45,450 --> 00:09:48,110 有難うございます ロードディスワード 138 00:09:48,570 --> 00:09:49,120 こちらこそ 139 00:09:49,670 --> 00:09:53,020 急な訪問の願いを聞き入れていただき 感謝しています 140 00:09:53,450 --> 00:09:54,750 私も行くのです 141 00:09:55,410 --> 00:09:56,160 ダリアン 142 00:09:57,060 --> 00:09:59,790 コンラッドの屋敷へ行くと言っているのです 143 00:10:02,900 --> 00:10:03,750 どういうつもりだい 144 00:10:04,360 --> 00:10:06,380 お前こそ何を考えているのです 145 00:10:07,020 --> 00:10:10,010 コンラッドこそウェズを殺した張本人なのですよ 146 00:10:10,450 --> 00:10:12,550 爺さんが手に入れた本を奪うために 147 00:10:13,260 --> 00:10:15,250 強盗を装って襲ったっていうんだろう 148 00:10:16,590 --> 00:10:18,060 知っていたのですか 149 00:10:18,850 --> 00:10:19,520 噂だよ 150 00:10:20,190 --> 00:10:23,770 ミスターコンラッドは爺さんのライバルとして有名な人だからね 151 00:10:24,370 --> 00:10:25,960 けど 証拠は何もない 152 00:10:26,770 --> 00:10:28,770 だからそれを調べようと思ってね 153 00:10:29,060 --> 00:10:30,480 証拠ならあるのです 154 00:10:30,830 --> 00:10:31,120 うん 155 00:10:31,940 --> 00:10:33,140 今宵は満月 156 00:10:33,640 --> 00:10:36,340 あの本を奪ったのが本当にコンラッドなら 157 00:10:36,910 --> 00:10:39,880 今頃見てはならない物を見ている筈 158 00:11:14,500 --> 00:11:17,480 お客様のご到着だ 誰かいないのか 159 00:11:21,370 --> 00:11:23,740 申し訳ありません 少々お待ちを 160 00:11:24,180 --> 00:11:24,640 えい 161 00:11:26,700 --> 00:11:28,870 手遅れだったかもしれないのです 162 00:11:29,160 --> 00:11:30,750 えっ ダリアン 163 00:11:37,680 --> 00:11:38,330 これは… 164 00:11:42,070 --> 00:11:43,380 書斎を探すのです 165 00:11:43,600 --> 00:11:44,140 え 166 00:11:44,670 --> 00:11:46,530 この異変を起こした原因は 167 00:11:46,980 --> 00:11:49,850 恐らく コンラッドの書斎にあるのです 168 00:11:50,140 --> 00:11:51,070 どういうことだ 169 00:11:59,410 --> 00:12:00,330 前を見るのです 170 00:12:17,400 --> 00:12:19,870 物騒な物を持ち歩いているのですね 171 00:12:20,640 --> 00:12:23,710 それで ウェズの敵を取るつもりだったのですか 172 00:12:24,240 --> 00:12:25,770 そこまでする借りはないよ 173 00:12:26,660 --> 00:12:28,480 ただのお守りのつもりだったんだけど 174 00:12:45,750 --> 00:12:49,680 やはり あの本を持ち去ったのはコンラッドだったのですね 175 00:12:57,450 --> 00:12:58,930 まるで象の仕業だな 176 00:13:01,030 --> 00:13:01,600 イエス 177 00:13:02,240 --> 00:13:03,480 そのようなのです 178 00:13:04,000 --> 00:13:05,580 そのようなのですって 179 00:13:05,750 --> 00:13:07,390 こんな所に象はいないだろう 180 00:13:08,090 --> 00:13:10,950 先に言い出したのはお前のほうなのです 181 00:13:13,630 --> 00:13:14,400 それに 182 00:13:15,060 --> 00:13:17,290 いるのは象だけではないのです 183 00:13:47,300 --> 00:13:50,650 一体なんなんだ ナイフ投げの男に象に 184 00:13:50,770 --> 00:13:51,440 ライオンまで 185 00:13:51,450 --> 00:13:52,470 もしかしたら 186 00:13:53,240 --> 00:13:55,680 大蛇や道化師もいるかもしれないのです 187 00:13:55,960 --> 00:13:57,080 それじゃ まるで 188 00:13:57,410 --> 00:13:58,760 そう サーカスです 189 00:13:59,390 --> 00:14:01,580 お前 ハーレクイナード知らないのですか 190 00:14:02,250 --> 00:14:03,550 ハーレクイナード 191 00:14:04,100 --> 00:14:05,910 仕掛け本の事なのです 192 00:14:07,310 --> 00:14:10,040 子供の頃に遊んだことはないのですか 193 00:14:12,030 --> 00:14:14,660 飛び出す絵本なら 何冊か持っていたけど 194 00:14:15,230 --> 00:14:18,240 待ってくれ 君は一体何の話をしているんだ 195 00:14:19,020 --> 00:14:22,630 コンラッドが持ち去った幻書の説明をしてあっているのです 196 00:14:23,270 --> 00:14:24,280 幻書だって 197 00:14:26,000 --> 00:14:26,650 見るのです 198 00:14:27,100 --> 00:14:30,540 これがお前が撃ち殺したライオンの正体なのです 199 00:14:31,450 --> 00:14:32,140 絵具 200 00:14:32,680 --> 00:14:37,050 この世には本来はあらざるべき幻の本が存在するのです 201 00:14:37,410 --> 00:14:38,530 それが幻書 202 00:14:40,260 --> 00:14:45,520 正しく読み解くことができれば 幻書は計り知れない恩恵を持ち主に与えます 203 00:14:45,850 --> 00:14:48,490 ですが ふさわしくない者が持てば 204 00:14:48,780 --> 00:14:53,380 世界の境界を越えて 現世の理と因果の律を狂わせるのです 205 00:14:53,980 --> 00:14:56,950 それら危険な幻書を封印するためにあるのが 206 00:14:58,140 --> 00:14:59,450 ダンタリアンの書架か 207 00:14:59,950 --> 00:15:00,480 イエス 208 00:15:01,170 --> 00:15:05,770 ウェズは持ち主に不幸を呼ぶ呪われたハーレクイナードの存在を知り 209 00:15:06,000 --> 00:15:08,440 封印しようとしていたのです ですが 210 00:15:08,910 --> 00:15:10,150 コンラッドが奪った 211 00:15:10,530 --> 00:15:14,010 幻書の魔力は月の満ち欠けに影響されるのです 212 00:15:14,560 --> 00:15:19,180 正統な持ち主でないコンラッドにその力を読みこなせる筈がないのです 213 00:15:20,830 --> 00:15:23,360 君の言葉を疑っている場合じゃないようだな 214 00:15:34,620 --> 00:15:36,470 多分 あの奥が書斎だろう 215 00:15:43,760 --> 00:15:44,910 なんであんな物まで 216 00:15:47,230 --> 00:15:48,570 知らないのですか 217 00:15:49,000 --> 00:15:51,290 サーカスには見世物小屋が付き物 218 00:15:51,720 --> 00:15:53,700 そして その目玉と言えば 219 00:15:53,840 --> 00:15:55,600 ドラゴンと決まっているのです 220 00:15:55,960 --> 00:15:57,220 付け加えさせてもらうと 221 00:15:57,990 --> 00:16:00,530 そいつは紛い物だって決まっているんだけどね 222 00:16:00,960 --> 00:16:02,130 絵本の中なら 223 00:16:02,440 --> 00:16:05,170 本物のドラゴンに至って不思議じゃないのです 224 00:16:36,430 --> 00:16:37,660 追い詰められたのです 225 00:16:38,430 --> 00:16:39,390 そのようだな 226 00:16:40,140 --> 00:16:42,220 ダリアン 逃げ足に自信はあるか 227 00:16:42,630 --> 00:16:43,610 どういう意味です 228 00:16:44,510 --> 00:16:46,150 僕は注意を引き付けておくから 229 00:16:46,880 --> 00:16:48,010 その隙に書斎に 230 00:16:48,310 --> 00:16:49,890 囮になるつもりなのですか 231 00:16:50,480 --> 00:16:53,110 君は幻書封印する方法を知っているんだろ 232 00:16:55,710 --> 00:16:58,030 ノブレス·アンオブリージ·アンてくそくらえだな 233 00:16:59,050 --> 00:17:01,480 爺さんが競り落とした本が原因というのなら 234 00:17:01,910 --> 00:17:03,120 他人事じゃない 235 00:17:03,880 --> 00:17:06,750 あんな怪物 外に出すわけにはいかないからね 236 00:17:10,980 --> 00:17:12,770 鍵を出すのです 人間 237 00:17:14,350 --> 00:17:15,010 ダリアン 238 00:17:18,070 --> 00:17:19,540 ヒュー·アンソニー·ディスワード 239 00:17:21,140 --> 00:17:23,020 認めてやると言っているのです 240 00:17:23,650 --> 00:17:25,790 お前に鍵守たる資格があるのなら 241 00:17:26,100 --> 00:17:28,080 契約の言葉を読み解きなさい 242 00:17:28,890 --> 00:17:30,120 契約の言葉 243 00:17:33,860 --> 00:17:39,490 吾は問う 汝 人なりや 244 00:17:44,730 --> 00:17:50,210 否 我は天 壺中の天なり 245 00:18:15,680 --> 00:18:20,330 九十万と六百六十六の幻書を封印せし迷宮の書架 246 00:18:21,190 --> 00:18:23,250 叡智への扉は開かれ 247 00:18:25,850 --> 00:18:29,100 錬金術師Paracelsusが記しし『妖精の書』 248 00:18:29,830 --> 00:18:32,710 これこそ この世に有らざるべき幻書の一つ 249 00:18:33,270 --> 00:18:35,000 本物のグリモワールなのです 250 00:18:36,480 --> 00:18:38,190 さあ 読み上げるのです 251 00:18:45,380 --> 00:18:49,920 シェオルよ 死者の魂が住まう地下深く 252 00:18:50,920 --> 00:18:52,370 闇と沈黙の世界よ 253 00:18:53,590 --> 00:18:58,870 私はただ子供のように一匹の蝶を追って ここまでくだりきた 254 00:19:00,040 --> 00:19:01,060 永久の苦痛 255 00:19:01,820 --> 00:19:03,510 決して逃れられぬ絶望が 256 00:19:04,140 --> 00:19:05,770 一呼吸ごとに忍び込む 257 00:19:07,190 --> 00:19:09,660 もし懐かしい父母に出会えたところで 258 00:19:10,070 --> 00:19:11,420 なんと声をかけられよう 259 00:19:12,860 --> 00:19:14,380 久しく地上を駆け巡り 260 00:19:14,880 --> 00:19:17,500 あまねく集めた東西幾千万の知識 261 00:19:18,120 --> 00:19:19,060 悪魔の頭脳 262 00:19:19,730 --> 00:19:22,250 それさえ到達を許さぬ究極の公式 263 00:19:22,680 --> 00:19:25,370 その解 私は求めた 264 00:19:26,160 --> 00:19:29,390 すべてのものが従うことのできる単純な回答を 265 00:19:30,340 --> 00:19:32,490 幸福 生きる幸福 266 00:19:33,340 --> 00:19:36,310 色褪せることのない完全なる人間の幸福 267 00:19:37,350 --> 00:19:42,700 だが 不確定の蝶の羽の振動数は 無限に事象を発生させる 268 00:19:43,730 --> 00:19:48,650 千年の理は人の叡智を嘲笑い 寄せ付けぬまま浮遊する 269 00:19:50,090 --> 00:19:51,630 いかなる解を得ようとも 270 00:19:52,020 --> 00:19:53,760 決して貧困は消えることなく 271 00:19:54,270 --> 00:19:59,030 人間は互い憎み合い 病を患う 泣き叫び 死に至る 272 00:20:00,210 --> 00:20:05,630 あ シェオル 無慈悲な冥界の神 死の姿よ 273 00:20:06,700 --> 00:20:08,220 私の声を聴きたまえ 274 00:20:09,060 --> 00:20:11,470 嘆く子供の悲しい息を聴きたまえ 275 00:20:13,170 --> 00:20:17,470 貴方が捕えた蝶の死骸が たとえ蒼褪め破れようとも 276 00:20:17,960 --> 00:20:22,860 その鱗粉の一片を求め 命落としてもがく人がここにいる 277 00:20:24,010 --> 00:20:26,650 見よう 猛々しい虫けらが 278 00:20:27,040 --> 00:20:29,330 再び高き天空参上るに様を 279 00:20:30,030 --> 00:20:33,290 終へとする夢も 沈む夕日の残滓さえ 280 00:20:33,690 --> 00:20:37,990 眩い輝きに変換して 微笑み口に映す 281 00:20:38,390 --> 00:20:39,940 さっそうと羽を広げろう 282 00:20:40,710 --> 00:20:42,800 飛べ 絶望の蝶よ 283 00:20:48,970 --> 00:20:49,930 さ ヒュイ 284 00:20:50,430 --> 00:20:53,100 今のうちにコンラッドの幻書を封印するのです 285 00:20:53,510 --> 00:20:54,590 私達の手で 286 00:20:57,820 --> 00:20:58,550 そうだね 287 00:21:00,720 --> 00:21:04,290 仕掛け本の始まりは 十八世紀の中頃 288 00:21:05,060 --> 00:21:09,460 ロバート セイヤが刊行した動径本が始まりだと呼ばれているのです 289 00:21:10,260 --> 00:21:14,100 しかし この紙には隙模様が残っていますから 290 00:21:14,540 --> 00:21:16,990 十八世紀前半の作品なのです 291 00:21:18,440 --> 00:21:23,330 もしかしたら この本に触発されて最初の仕掛け本が作られたのかも 292 00:21:24,040 --> 00:21:25,790 本物の飛び出す絵本か 293 00:21:26,680 --> 00:21:30,770 本とそれを求める人間は互いに引かれ合うのです 294 00:21:31,420 --> 00:21:34,500 持つべき者の手にあれば 幻書と言えとも 295 00:21:34,570 --> 00:21:36,650 本の役目を果たした筈なのです 296 00:21:37,460 --> 00:21:39,470 つまらない意地で横取りしたせいで 297 00:21:40,240 --> 00:21:42,590 ミスターコンラッドはこんな目にあったのか 298 00:21:43,450 --> 00:21:46,620 世界には知るべきでないことがあるのです 299 00:22:00,650 --> 00:22:02,350 君が壺中天だったんだな 300 00:22:02,900 --> 00:22:03,320 ダリアン 301 00:22:05,180 --> 00:22:09,720 幻書か 爺さんもとんでもない遺言を残してくれた物だ 302 00:22:11,480 --> 00:22:12,860 お腹が空いたのです 303 00:22:13,340 --> 00:22:13,550 えい 304 00:22:14,390 --> 00:22:16,700 お腹が空いたと言ったのです ヒュイ 305 00:22:17,320 --> 00:22:18,160 そうだね 306 00:22:18,890 --> 00:22:20,650 まずは馬車を捕まえようか 307 00:22:25,260 --> 00:22:27,180 家に着く頃には 朝かな 308 00:22:28,080 --> 00:22:31,640 朝食に砂糖をたっぷりかけた揚げパンを用意しなきゃね 309 00:22:37,190 --> 00:22:38,160 仕方ないから 310 00:22:38,530 --> 00:22:40,510 私も付き合ってやるのです 311 00:22:45,140 --> 00:22:49,770 楽園の ドア開く 312 00:22:49,780 --> 00:22:53,070 鍵をなくして 313 00:22:54,040 --> 00:22:58,370 罰を受けし 心を 314 00:22:59,000 --> 00:23:01,990 夜の迷路へ 315 00:23:03,650 --> 00:23:07,630 いばらのを 許さず 316 00:23:08,260 --> 00:23:11,010 解ける鎖 317 00:23:12,640 --> 00:23:16,840 求めたのは 永遠 318 00:23:17,470 --> 00:23:20,510 うずめた愛 319 00:23:21,910 --> 00:23:26,160 穢れ壊れた 320 00:23:26,700 --> 00:23:30,840 僕を見ないで 321 00:23:31,330 --> 00:23:35,420 裂かれた絆 322 00:23:35,870 --> 00:23:40,080 黒きレクイエム 323 00:23:40,400 --> 00:23:44,740 ここに来ないで 324 00:23:45,120 --> 00:23:49,350 君は知らないで 325 00:23:49,630 --> 00:23:53,980 切望の雨が降る 326 00:23:54,210 --> 00:23:58,040 世界が今終わる 327 00:24:16,410 --> 00:24:19,470 お前のような人間には程々あきれるのです ヒュイ 328 00:24:19,690 --> 00:24:22,100 認めてやった私の考えが浅はかでした 329 00:24:22,240 --> 00:24:24,110 と 突然どういう意味だい ダリアン 330 00:24:24,120 --> 00:24:28,250 男という生き物は 自分に色目を使う女にうっかり騙されるのです 331 00:24:28,490 --> 00:24:29,870 次回 胎児の書