1 00:00:01,459 --> 00:00:03,211 (ヒロ)ウウッ… (ナナ)危険だわ! 2 00:00:03,378 --> 00:00:07,799 このままではストレリチアを介して 2人の深層意識が融合する! 3 00:00:10,343 --> 00:00:11,803 (ノイズ) 4 00:00:12,053 --> 00:00:13,221 (ヒロ)あっ… 5 00:00:15,181 --> 00:00:18,560 (ゼロツー) その部屋は 私の世界の全てだった 6 00:00:19,436 --> 00:00:22,480 窓の外の景色には 決して届かない— 7 00:00:22,605 --> 00:00:23,898 閉ざされた世界 8 00:00:25,316 --> 00:00:28,570 (ヒロ) その場所は 僕の 世界の全てだった 9 00:00:29,320 --> 00:00:30,363 〝ガーデン〞 10 00:00:30,488 --> 00:00:33,074 コドモだけが暮らす 閉じた世界 11 00:00:33,867 --> 00:00:34,743 (ガラスの割れる音) 12 00:00:34,909 --> 00:00:36,077 (ゼロツー) だけど あの日 13 00:00:36,202 --> 00:00:38,246 私は 初めて外に出た 14 00:00:38,747 --> 00:00:40,498 今でも 忘れない 15 00:00:41,124 --> 00:00:43,001 (ヒロ) ずっと忘れていた 16 00:00:43,835 --> 00:00:45,670 (ゼロツー) 見上げた空の広さを 17 00:00:45,795 --> 00:00:47,505 (ヒロ) つないだ手のぬくもりを 18 00:00:48,465 --> 00:00:51,468 (ヒロ・ゼロツー) 2人で交わした あの誓いのことを 19 00:00:55,722 --> 00:00:58,266 (ゼロツー)私は何者なんだろう? 20 00:00:58,808 --> 00:01:02,520 あのころの私は そんなことさえ考えもしなかった 21 00:01:03,563 --> 00:01:07,525 物心ついたときには もう そこに閉じ込められていた 22 00:01:08,568 --> 00:01:11,321 もっと古い記憶も あった気がしたけれど 23 00:01:11,446 --> 00:01:12,822 すぐに忘れてしまった 24 00:01:12,947 --> 00:01:14,657 (ドアの開く音) 25 00:01:16,743 --> 00:01:18,495 これも何かは分からない 26 00:01:19,412 --> 00:01:22,791 多分 母親というものの 代わりだったのだろう 27 00:01:27,754 --> 00:01:32,759 ある日 彼女は一度だけ 食事でない物を持ってきてくれた 28 00:01:32,926 --> 00:01:34,427 (においを嗅ぐ音) 29 00:01:37,096 --> 00:01:39,182 (かじる音) (ゼロツー)ウウッ… 30 00:01:39,307 --> 00:01:41,476 ンンッ… ンッ… 31 00:01:47,899 --> 00:01:49,234 あっ… 32 00:01:50,485 --> 00:01:52,403 (ゼロツー)それは 絵本だった 33 00:01:53,404 --> 00:01:57,909 めくる度 目に飛び込んでくる 明るい色 いろいろな形 34 00:01:59,035 --> 00:02:03,373 文字も書いてあったけれど 何て書いてあるかは分からなかった 35 00:02:05,333 --> 00:02:08,086 そして 彼女は その日を境に— 36 00:02:08,211 --> 00:02:09,963 二度と現れなかった 37 00:02:11,506 --> 00:02:15,718 ともかくも これは私の 初めての きれいなもの 38 00:02:16,928 --> 00:02:20,265 きれいなものは きっと外の世界にある 39 00:02:20,723 --> 00:02:24,352 そのときの私は そう無邪気に信じ込んだ 40 00:02:25,353 --> 00:02:28,606 そして それは半分 当たっていて… 41 00:02:29,399 --> 00:02:30,400 半分 違っていた 42 00:02:34,904 --> 00:02:36,948 (ヒロ)僕は何者なんだろう? 43 00:02:37,448 --> 00:02:41,369 そのころの僕は そんなことばかり考えていた 44 00:02:42,328 --> 00:02:45,248 物心ついたときには ガーデンにいた 45 00:02:46,124 --> 00:02:50,003 僕らは パパたちのために 戦うパラサイトになるべく— 46 00:02:50,128 --> 00:02:51,754 ここで暮らしていた 47 00:02:52,380 --> 00:02:55,508 コドモは みんな コードナンバーで呼ばれていた 48 00:02:56,426 --> 00:02:59,971 ナンバーが若いほうが パラサイトとしての素質は高い 49 00:03:00,680 --> 00:03:02,891 099までの2ケタ組 50 00:03:03,308 --> 00:03:06,895 その中でも 10番台は 更に優遇されていた 51 00:03:07,645 --> 00:03:10,481 僕も そのひとりで ほかの みんなとは違う— 52 00:03:11,190 --> 00:03:13,484 特別なコドモだといわれていた 53 00:03:13,651 --> 00:03:14,360 (ヒロ)あっ… 54 00:03:15,236 --> 00:03:16,237 (ヒロ)あっ… 55 00:03:17,071 --> 00:03:20,909 (イチゴの泣き声) 56 00:03:21,034 --> 00:03:22,410 (ヒロ)泣いてるの? 57 00:03:24,370 --> 00:03:27,290 (イチゴ)私 変なのかな? (ヒロ)えっ? 58 00:03:27,916 --> 00:03:30,168 (イチゴ) みんなと同じじゃないから 59 00:03:30,293 --> 00:03:31,252 (ヒロ)あっ… 60 00:03:32,587 --> 00:03:35,506 (イチゴ)みんな もう 笑わなくなっちゃった 61 00:03:36,466 --> 00:03:39,260 もう怒らないし 泣かない 62 00:03:39,886 --> 00:03:42,388 私だけ涙が出るの 63 00:03:43,139 --> 00:03:46,100 私も みんなと同じになりたい 64 00:03:46,226 --> 00:03:47,769 どうしたらいいのかな? 65 00:03:48,436 --> 00:03:51,940 お注射 もっとたくさん打てばいいのかな? 66 00:03:52,065 --> 00:03:54,317 (泣き声) 67 00:03:54,442 --> 00:03:59,572 僕らは10番台だから 最初から みんなとは違うんだ きっと 68 00:03:59,697 --> 00:04:04,619 (イチゴ)そんなのヤダ みんなと違っちゃうの怖いよ 69 00:04:06,079 --> 00:04:11,084 (泣き声) 70 00:04:12,085 --> 00:04:14,837 ねえ 名前付けたげようか? 71 00:04:14,963 --> 00:04:16,047 (イチゴ)えっ? 72 00:04:16,673 --> 00:04:18,675 (イチゴ)名前? (ヒロ)うん 73 00:04:19,091 --> 00:04:22,095 僕 自分で自分に名前付けてるんだ 74 00:04:22,553 --> 00:04:23,805 番号じゃなくて— 75 00:04:23,930 --> 00:04:27,600 本に出てくる人たちみたいな その人だけの名前 76 00:04:28,768 --> 00:04:31,062 僕の名前はね ヒロ! 77 00:04:31,604 --> 00:04:34,232 (イチゴ)ヒロ? (ヒロ)ねえ どう? 78 00:04:34,357 --> 00:04:38,236 僕と一緒ならいいでしょう? 君にも名前付けようよ 79 00:04:38,361 --> 00:04:40,989 (イチゴ)あっ… うん 80 00:04:41,572 --> 00:04:45,368 君の名前… う〜ん… 81 00:04:45,493 --> 00:04:47,120 ハッ… イチゴ! 82 00:04:47,328 --> 00:04:50,123 (イチゴ)イ… イチゴ? (ヒロ)うん! 83 00:04:50,248 --> 00:04:54,377 ほら コード015だから “イチゴ” 84 00:04:55,920 --> 00:05:01,384 (イチゴ)それが私の名前… (ヒロ)うん どうかな? 85 00:05:01,509 --> 00:05:02,552 (イチゴ)あっ… 86 00:05:04,887 --> 00:05:06,097 (ヒロ)名前があると— 87 00:05:06,222 --> 00:05:09,225 誰かと違っててもいいって 気持ちになるんだ 88 00:05:09,684 --> 00:05:12,020 (イチゴ)そうなの? (ヒロ)うん 89 00:05:12,145 --> 00:05:14,647 だって 自分のためだけの呼び方だもん 90 00:05:16,107 --> 00:05:17,650 私だけの… 91 00:05:17,859 --> 00:05:19,861 そう “イチゴ” 92 00:05:20,403 --> 00:05:21,738 あっ… 93 00:05:22,280 --> 00:05:24,907 (イチゴ) これ みんなにも付けられる? 94 00:05:25,033 --> 00:05:26,409 (ヒロ)えっ? うん 95 00:05:26,534 --> 00:05:30,330 じゃ みんなにも広めようよ! えっと… 96 00:05:30,913 --> 00:05:34,292 ヒロが みんなに名前を付けるの! 97 00:05:35,543 --> 00:05:37,628 (ヒロ)それは ただの遊びだった 98 00:05:38,296 --> 00:05:41,090 僕は みんなに たくさん名前を付けた 99 00:05:41,382 --> 00:05:44,093 サミー ジュンナ ナック 100 00:05:44,302 --> 00:05:46,846 トシ サクト シンヤ 101 00:05:47,388 --> 00:05:49,891 それに ミツル 102 00:05:51,642 --> 00:05:54,395 名前なんて 呼び方のひとつにすぎない 103 00:05:54,979 --> 00:05:58,441 でも たったそれだけで 不安が晴れる気がした 104 00:05:58,566 --> 00:05:59,650 (職員A)何をしている? 105 00:06:00,151 --> 00:06:02,904 呼称を無断で変えることは 許可されていない 106 00:06:03,029 --> 00:06:04,363 (コドモたち)あっ… 107 00:06:04,906 --> 00:06:06,449 ンッ… 108 00:06:07,408 --> 00:06:09,869 どうして 名前を付けたらダメなんですか? 109 00:06:10,203 --> 00:06:11,287 (2人)ンッ… 110 00:06:11,412 --> 00:06:14,123 (職員B)あの子は… (職員A)10番台か 111 00:06:14,665 --> 00:06:16,459 (職員B:小声で) 上に報告しますか? 112 00:06:17,543 --> 00:06:20,296 (職員A)とにかく あまり勝手なマネはしないように 113 00:06:21,464 --> 00:06:23,174 (ドアの開く音) 114 00:06:23,883 --> 00:06:26,010 (イチゴ)ハァ… (ヒロ)ンッ… 115 00:06:26,886 --> 00:06:30,598 (ヒロ) オトナは 僕の知りたいことには 答えてくれなかったし— 116 00:06:30,932 --> 00:06:33,226 ほかのコドモたちも 黙ったままだった 117 00:06:37,313 --> 00:06:41,776 (ヒロ) ガーデンでは定期的に コドモが 少しずつ いなくなっていた 118 00:06:42,401 --> 00:06:46,739 彼らが どこに行ったのか オトナは知らせてくれなかった 119 00:06:47,615 --> 00:06:51,702 その一方で 僕は特別な研究対象に選ばれて— 120 00:06:52,286 --> 00:06:54,747 ひとりだけ ラボでテストを受けていた 121 00:06:58,042 --> 00:07:00,628 うまくできたら ご褒美がもらえる 122 00:07:01,337 --> 00:07:06,634 でも 僕の疑問に答えてくれる人は 相変わらず誰もいなかった 123 00:07:06,759 --> 00:07:07,760 (ヒロ)あっ… 124 00:07:08,094 --> 00:07:09,679 (ゼロツーの うなり声) 125 00:07:10,221 --> 00:07:12,348 ツノ? あっ… 126 00:07:12,640 --> 00:07:17,061 (うなり声) 127 00:07:18,729 --> 00:07:20,106 (フランクス博士)すばらしい 128 00:07:20,606 --> 00:07:23,401 (フランクス博士)これまでの 実験体など比べものにならん 129 00:07:23,901 --> 00:07:27,405 人間としての形を ここまで維持しているとは… 130 00:07:28,156 --> 00:07:30,032 アアッ… 131 00:07:30,199 --> 00:07:32,577 (レーザーの音) 132 00:07:32,702 --> 00:07:33,536 (貫通音) 133 00:07:33,703 --> 00:07:35,705 (悲鳴) 134 00:07:35,830 --> 00:07:39,125 (フランクス博士) おお! 見ろ すばらしい! 135 00:07:39,834 --> 00:07:42,628 お前は すばらしい子だ! 136 00:07:48,676 --> 00:07:51,304 (ヒロ)あのツノの生えた子って 誰なんですか? 137 00:07:51,721 --> 00:07:53,890 (職員)また質問… (ヒロ)えっ? 138 00:07:54,932 --> 00:07:58,811 (職員)部屋に戻りなさい あなたは知らなくていいことよ 139 00:07:59,812 --> 00:08:00,813 (ヒロ)ンッ… 140 00:08:01,606 --> 00:08:05,568 (ヒロ)初めて見た 赤いツノの生えたコドモ 141 00:08:06,652 --> 00:08:09,780 知りたいことが また増えた 142 00:08:09,906 --> 00:08:11,073 そうだ 143 00:08:11,449 --> 00:08:15,953 (ヒロ)誰も教えてくれないなら 自分で確かめに行けばいい 144 00:08:17,705 --> 00:08:18,956 (足音) 145 00:08:19,081 --> 00:08:21,334 (職員) 君 ロビーは そちらではない 146 00:08:21,459 --> 00:08:22,460 (ヒロ)あっ… 147 00:08:23,419 --> 00:08:26,464 (ヒロ)…とはいっても そんなに簡単じゃないよね 148 00:08:26,923 --> 00:08:29,258 裏口なんて見当たらないし 149 00:08:29,675 --> 00:08:30,635 (ため息) 150 00:08:30,760 --> 00:08:34,304 自分で何かを探すのって 難しいんだな 151 00:08:34,889 --> 00:08:36,432 うん? あっ… 152 00:08:38,308 --> 00:08:39,602 あの子… 153 00:08:43,481 --> 00:08:47,401 (ヒロの力み声) 154 00:08:48,152 --> 00:08:49,612 ンンッ… ハッ… 155 00:08:53,115 --> 00:08:55,284 (ゼロツーの力み声) 156 00:08:55,409 --> 00:08:56,786 ハァハァ… 157 00:08:57,078 --> 00:08:59,497 あっ… あっ… 158 00:08:59,664 --> 00:09:01,582 (ゼロツー)ンンッ… ンッ… 159 00:09:01,707 --> 00:09:03,251 (うなり声) 160 00:09:03,376 --> 00:09:04,710 (職員)ハァ… 161 00:09:05,878 --> 00:09:10,341 (ドアの開閉音) 162 00:09:10,466 --> 00:09:11,717 (笑い声) 163 00:09:12,218 --> 00:09:13,219 あっ… 164 00:09:14,470 --> 00:09:15,471 アア… 165 00:09:16,222 --> 00:09:19,642 すごい… すごいや 166 00:09:20,101 --> 00:09:25,106 (ヒロ)なぜだろう? とても… とても うれしかった 167 00:09:27,733 --> 00:09:30,778 (ヒロ)ミツル! (ミツル)うん? あっ… 168 00:09:31,237 --> 00:09:32,905 ヒ… ヒロ 169 00:09:33,364 --> 00:09:34,740 ラボに行くの? 170 00:09:35,449 --> 00:09:36,576 (ミツル)うん 171 00:09:37,660 --> 00:09:39,036 (ヒロ)どうしたの? 172 00:09:40,162 --> 00:09:43,624 (ミツル)僕 注射打つんだ (ヒロ)えっ? 173 00:09:43,749 --> 00:09:46,752 (ミツル) でないと 僕 きっと残れないから 174 00:09:47,670 --> 00:09:51,257 (ヒロ)エリキシル注射を 打つことが何を意味するのか— 175 00:09:51,382 --> 00:09:54,385 あそこにいたコドモなら みんな 知っていた 176 00:09:54,510 --> 00:09:57,763 劇的な適正値の向上が 期待できる一方で— 177 00:09:58,222 --> 00:10:01,017 その成功率は すごく低かったんだ 178 00:10:01,350 --> 00:10:04,353 失敗すれば 帰ってこられない 179 00:10:04,854 --> 00:10:08,274 (ミツル)僕 ヒロと一緒に パラサイトになりたいんだ 180 00:10:08,691 --> 00:10:10,276 えっ? 僕と? 181 00:10:10,860 --> 00:10:14,739 (ミツル)もし戻ってこられたら 一緒に乗ってくれる? 182 00:10:16,699 --> 00:10:17,908 当たり前だろう 183 00:10:18,576 --> 00:10:20,453 あっ… フフッ… 184 00:10:28,127 --> 00:10:31,213 (コドモB)まただ (コドモA)今度は494だって 185 00:10:31,505 --> 00:10:35,843 (コドモB)その前は367だった (コドモA)昨日 話したのに… 186 00:10:36,093 --> 00:10:38,179 (コドモC) パパに見捨てられたんだ 187 00:10:38,304 --> 00:10:42,350 (コドモA) 次は私なのかな? 怖いよ 188 00:10:44,393 --> 00:10:46,604 (ヒロ)なんとかしなきゃ (ゴロー・イチゴ)えっ? 189 00:10:46,729 --> 00:10:49,273 (ゴロー) でも パパたちが決めたことだ 190 00:10:49,398 --> 00:10:51,442 私たちじゃ どうにも… 191 00:10:51,567 --> 00:10:53,569 (職員)コード016 (3人)あっ… 192 00:10:54,111 --> 00:10:55,655 (職員)準備をしなさい 193 00:10:55,780 --> 00:10:57,448 (ヒロ) あの… いなくなった子は どこ… 194 00:10:57,573 --> 00:11:00,284 (職員)準備を (ヒロ)えっ あの… 195 00:11:02,662 --> 00:11:03,996 アア… 196 00:11:05,289 --> 00:11:07,541 (職員A) 感受性が強すぎるのも問題だ 197 00:11:07,875 --> 00:11:10,211 (職員B) ほかのコドモに影響を与えかねない 198 00:11:10,419 --> 00:11:13,130 (職員C) 黄血球(おうけっきゅう)の投与量を増やすべきでは? 199 00:11:13,422 --> 00:11:15,299 (フランクス博士) そのままにしておけ 200 00:11:15,424 --> 00:11:16,592 (職員たち)はぁ? 201 00:11:16,717 --> 00:11:20,930 (フランクス博士) ああいうコドモが どんなパラサイトに育つか興味深い 202 00:11:30,981 --> 00:11:31,982 あっ… 203 00:11:41,492 --> 00:11:42,993 (ゼロツーの悲鳴) (ヒロ)あっ! 204 00:11:43,452 --> 00:11:46,122 (ゼロツーの悲鳴) 205 00:11:46,288 --> 00:11:47,331 (ゼロツー)ウウッ… (ヒロ)あっ… 206 00:11:47,581 --> 00:11:48,582 ハッ… 207 00:11:48,833 --> 00:11:52,420 (ゼロツー) ウウッ… ハァハァハァ… 208 00:11:52,878 --> 00:11:54,171 (悲鳴) 209 00:11:55,840 --> 00:11:58,509 (ゼロツーの うめき声) (ヒロ)アア… 210 00:11:58,634 --> 00:11:59,593 あっ! 211 00:11:59,760 --> 00:12:02,304 (職員) 何をしている? ガーデンに戻れ 212 00:12:02,430 --> 00:12:05,683 (ヒロ)あ… あれ… やめてあげてください あいつ… 213 00:12:05,808 --> 00:12:07,184 (職員)お前には関係ない 214 00:12:07,351 --> 00:12:10,354 (職員)来なさい (ヒロ)で… でも… でも… 215 00:12:10,479 --> 00:12:11,605 (ゼロツー)アアッ… 216 00:12:12,106 --> 00:12:13,107 (ヒロ)でも… 217 00:12:14,775 --> 00:12:17,153 知りたいことばかり増えるんだ 218 00:12:17,611 --> 00:12:19,780 僕らは何者なんだろうって 219 00:12:20,364 --> 00:12:23,117 どうして 名前を付けちゃダメなんだろう? 220 00:12:23,242 --> 00:12:25,744 いなくなった子は どこに行ったの? 221 00:12:25,870 --> 00:12:27,955 ミツルは帰ってこられる? 222 00:12:28,080 --> 00:12:29,206 あの子は誰? 223 00:12:30,291 --> 00:12:33,502 オトナは どうして答えてくれないんだろう? 224 00:12:34,003 --> 00:12:36,338 どうして みんな 黙っているんだろう? 225 00:12:37,798 --> 00:12:38,757 あの子は… 226 00:12:55,733 --> 00:12:58,110 (吹雪の音) 227 00:12:58,402 --> 00:13:01,864 (ゼロツー)ウウッ… ハァハァ… 228 00:13:01,989 --> 00:13:03,991 (ドアの開く音) (ゼロツー)ウッ… 229 00:13:22,384 --> 00:13:23,385 ハッ! 230 00:13:24,720 --> 00:13:25,763 (ヒロ)ウワッ! 231 00:13:27,598 --> 00:13:28,849 ンンッ… 232 00:13:31,018 --> 00:13:32,353 ハァ… 233 00:13:32,978 --> 00:13:35,523 (ヒロ)僕には何も分からない 234 00:13:36,273 --> 00:13:37,274 でも… 235 00:13:39,360 --> 00:13:41,320 窓から離れてて! 236 00:13:42,821 --> 00:13:45,115 (ガラスの割れる音) 237 00:13:45,449 --> 00:13:46,617 (ゼロツー)ウウッ… 238 00:13:47,243 --> 00:13:49,537 (吹雪の音) 239 00:13:49,662 --> 00:13:53,499 (ヒロ)こっちへ来て! ここから逃がしてあげる 240 00:13:53,999 --> 00:13:56,919 (ゼロツーの うなり声) 241 00:13:57,044 --> 00:13:58,254 (ヒロ)君は… 242 00:13:59,713 --> 00:14:02,883 君は あのとき 笑っていたから 243 00:14:07,346 --> 00:14:10,057 アア… アア… 244 00:14:17,273 --> 00:14:20,192 (ヒロ)答えも問いも 聞こえない この世界で… 245 00:14:21,485 --> 00:14:23,153 (折れる音) (ヒロ)あっ… 246 00:14:23,904 --> 00:14:25,447 (ヒロ)ウワッ! (落ちる音) 247 00:14:27,449 --> 00:14:31,412 (ヒロ) 僕には 君が まぶしく思えたんだ 248 00:14:35,666 --> 00:14:40,004 (ゼロツー) それは 私が初めて感じた外の世界 249 00:14:40,629 --> 00:14:43,007 白くて 冷たくて… 250 00:14:44,216 --> 00:14:45,509 (倒れる音) (ゼロツー)ウウッ… 251 00:14:45,759 --> 00:14:47,887 ンッ… ハァ… 252 00:14:48,304 --> 00:14:50,264 (ゼロツー) 知らないものだらけの所 253 00:14:51,056 --> 00:14:53,475 (雪の落ちる音) (ゼロツー)あっ… ウウ… 254 00:14:53,601 --> 00:14:57,021 (鳥の鳴き声) (ゼロツーの うなり声) 255 00:14:57,146 --> 00:14:58,272 (小動物の鳴き声) 256 00:14:58,439 --> 00:15:00,024 (鳴き声) (ゼロツー)あっ… 257 00:15:01,775 --> 00:15:04,653 (力み声) 258 00:15:04,778 --> 00:15:07,281 (ヒロ)ウッ… (ゼロツーの力み声) 259 00:15:07,489 --> 00:15:08,532 (ヒロ)あっ… 260 00:15:08,657 --> 00:15:09,658 あっ! 261 00:15:10,367 --> 00:15:13,913 (ヒロ)な… なに食べてるの? (ゼロツー)ンンッ… 262 00:15:14,079 --> 00:15:17,374 ダ… ダメだよ 飲み込まないで 吐き出して 263 00:15:17,583 --> 00:15:19,126 ンンッ… 264 00:15:19,251 --> 00:15:20,085 (かみつく音) 265 00:15:20,252 --> 00:15:23,964 いった… ンンッ… 266 00:15:25,966 --> 00:15:27,718 (ゼロツー)ンンッ… 267 00:15:29,053 --> 00:15:32,306 アアッ… ひどいよ 僕 ただ… 268 00:15:32,431 --> 00:15:34,016 (ゼロツー)ウウ〜ッ… 269 00:15:34,308 --> 00:15:36,268 ウウ… 270 00:15:37,227 --> 00:15:40,022 もしかして 言葉が分からないの? 271 00:15:41,148 --> 00:15:44,276 僕 コード016 ヒロ 272 00:15:44,735 --> 00:15:45,819 (ゼロツー)ウウ… 273 00:15:45,945 --> 00:15:48,989 (ヒロ)君のコードは? (ゼロツー)ウッ? 274 00:15:49,114 --> 00:15:52,242 (ヒロ) あ〜 全然 分からないのかな 275 00:15:52,993 --> 00:15:54,703 あっ… 君 ハダシだ 276 00:15:54,828 --> 00:15:55,788 あっ… 277 00:15:56,622 --> 00:16:00,167 “002” 見たことない番号だ 278 00:16:00,376 --> 00:16:02,962 (ゼロツー)ウッ? (ヒロ)002… 279 00:16:03,087 --> 00:16:05,547 う〜ん… “オニ” 280 00:16:05,673 --> 00:16:10,302 いや “ゼロツー”? あんまりよくないね 281 00:16:11,762 --> 00:16:13,931 (ゼロツー)うぇーちゅ (ヒロ)えっ? 282 00:16:14,056 --> 00:16:17,267 (ヒロ)分かる? 名前って (ゼロツー)うぇーちゅ! 283 00:16:17,643 --> 00:16:20,479 うぇーちゅ! うぇーちゅ! 284 00:16:20,938 --> 00:16:23,649 (ヒロ) もっといいの考えつけばよかったな 285 00:16:25,776 --> 00:16:27,152 行こう ゼロツー 286 00:16:27,569 --> 00:16:30,948 (ヒロ)もっと遠くに行こう! (ゼロツー)アア… 287 00:16:34,368 --> 00:16:37,287 (ゼロツー)彼の言葉の意味は 分からなかったけれど— 288 00:16:37,579 --> 00:16:39,915 彼の声が 私を呼ぶ 289 00:16:40,457 --> 00:16:42,042 彼と一緒に見る 290 00:16:42,376 --> 00:16:44,044 彼と一緒に歩く 291 00:16:44,461 --> 00:16:48,674 そのことが 私には ただただ楽しかった 292 00:16:53,846 --> 00:16:55,055 (ヒロ)はい どうぞ 293 00:16:55,806 --> 00:16:56,807 ウッ? 294 00:16:57,099 --> 00:16:59,768 (ヒロ) 食べ物だよ ちょっと待って 295 00:16:59,893 --> 00:17:02,187 (ゼロツー)ウウ… (ヒロ)はい 296 00:17:02,563 --> 00:17:05,148 (ヒロ)あ〜… (ゼロツー)あ〜… 297 00:17:08,944 --> 00:17:10,279 ンンッ… 298 00:17:10,445 --> 00:17:15,284 (ゼロツー)ンン〜ッ… (ヒロ)ハハハッ… フフフッ… 299 00:17:15,951 --> 00:17:18,369 (ゼロツー)ア… アア… (ヒロ)うん? 300 00:17:19,496 --> 00:17:20,789 (ゼロツー)ンンッ… 301 00:17:22,207 --> 00:17:23,459 ンンッ… 302 00:17:24,167 --> 00:17:25,210 アー… 303 00:17:25,377 --> 00:17:27,671 えっ? いいの? 僕が見て 304 00:17:27,796 --> 00:17:28,922 (ゼロツー)アー! 305 00:17:29,590 --> 00:17:30,591 ありがとう 306 00:17:33,385 --> 00:17:35,763 (ヒロ)「まものと王子様」 307 00:17:37,514 --> 00:17:40,059 わあ… きれいな絵だね 308 00:17:40,601 --> 00:17:44,772 えっと… “とある国の 真っ暗な森の その奥に”… 309 00:17:44,897 --> 00:17:46,774 (警備兵)ああ 間違いない (2人)ハッ… 310 00:17:46,940 --> 00:17:48,067 (警備兵)この辺りだ 311 00:17:52,780 --> 00:17:54,364 (警備兵) まだ近くにいるはずだ 312 00:17:54,490 --> 00:17:56,408 (警備兵)捜せ (警備兵たち)はっ! 313 00:17:56,575 --> 00:17:57,910 (ゼロツー)ウウッ… 314 00:17:58,035 --> 00:18:00,662 あ… 安心して 僕が話せば… 315 00:18:00,829 --> 00:18:02,581 (警備兵) コード016は どうします? 316 00:18:02,706 --> 00:18:06,418 (警備兵)002が優先だ 逆らったら殺してもかまわん 317 00:18:06,543 --> 00:18:07,544 ハッ… 318 00:18:09,129 --> 00:18:11,715 (ゼロツー)あっ… (ヒロ)大丈夫 319 00:18:12,841 --> 00:18:15,636 僕は 君を守るから 320 00:18:19,056 --> 00:18:21,558 (ヒロ) “真っ暗な森の その奥に—” 321 00:18:21,767 --> 00:18:25,062 “強く 美しい まものの姫” 322 00:18:25,729 --> 00:18:30,317 “月の光に誘われて 人間の国に迷い込み—” 323 00:18:31,026 --> 00:18:35,572 “小さな城の夜の庭で ひとりの王子に恋をした” 324 00:18:36,615 --> 00:18:38,575 “しかし 姫は まものの子” 325 00:18:39,326 --> 00:18:41,954 “背には灰色の翼があった” 326 00:18:42,621 --> 00:18:47,251 “まものの姫は困り果て 森の外れの魔女に聞く” 327 00:18:48,127 --> 00:18:52,965 “「人間として生きたい」と 「あの人と結ばれたいのだ」と” 328 00:18:53,674 --> 00:18:55,968 すると 魔女は こう言った 329 00:18:56,343 --> 00:18:59,346 “「いいとも お前の翼と引き換えだ」” 330 00:19:00,514 --> 00:19:03,058 “「しかし 覚えておいで」” 331 00:19:03,183 --> 00:19:07,187 “「どんなに姿を偽っても まもののお前は…」” 332 00:19:08,147 --> 00:19:11,483 “「いずれ 王子の命を食ってしまうだろう」” 333 00:19:14,278 --> 00:19:15,279 (ゼロツー)ウッ? 334 00:19:15,988 --> 00:19:19,491 ごめん 悲しいお話だなって 335 00:19:20,826 --> 00:19:22,494 同じ人間じゃないから 336 00:19:22,619 --> 00:19:24,913 2人は 結婚できないのかな? 337 00:19:25,330 --> 00:19:27,457 (ゼロツー)えっおん? (ヒロ)うん 338 00:19:27,583 --> 00:19:28,876 大切な人と— 339 00:19:29,001 --> 00:19:31,962 ずっと一緒にいようって 約束するんだって 340 00:19:33,380 --> 00:19:36,383 もし 2人が同じ人間なら… 341 00:19:37,092 --> 00:19:38,093 ウッ? 342 00:19:38,552 --> 00:19:40,137 (笑い声) 343 00:19:41,013 --> 00:19:44,808 ううん さあ もう少し歩こう 344 00:19:45,225 --> 00:19:48,645 (ゼロツー)ウウッ… (ヒロ)大丈夫? 見せて 345 00:19:49,062 --> 00:19:50,063 あっ… 346 00:19:50,856 --> 00:19:52,316 青い… 347 00:19:53,275 --> 00:19:56,278 と… とにかく 何か… あっ… 348 00:19:57,487 --> 00:19:58,739 (ゼロツー)ウウッ! 349 00:19:59,740 --> 00:20:01,033 ウウッ… 350 00:20:01,200 --> 00:20:02,284 我慢して! 351 00:20:02,409 --> 00:20:05,954 動物は 傷をなめて治すんだって 本に書いてあったんだ 352 00:20:08,498 --> 00:20:09,458 (ゼロツー)あっ… 353 00:20:17,758 --> 00:20:18,926 えっおん? 354 00:20:19,092 --> 00:20:21,929 (ヒロ)えっ? (ゼロツー)えっおん 355 00:20:22,054 --> 00:20:23,138 えっおん? 356 00:20:25,098 --> 00:20:27,684 うん ここを出たらね 357 00:20:28,143 --> 00:20:30,687 僕も君と ずっと一緒にいたいもん 358 00:20:30,812 --> 00:20:32,648 そしたら 僕… 君の… 359 00:20:33,023 --> 00:20:34,149 (ノイズ) (ヒロ)…だ! 360 00:20:34,358 --> 00:20:35,734 ハッ… 361 00:20:36,109 --> 00:20:37,444 ダー… 362 00:20:37,569 --> 00:20:41,573 (泣き声) 363 00:20:41,698 --> 00:20:46,411 (ゼロツー)なぜか涙が出た 傷の痛みのせいじゃない 364 00:20:46,745 --> 00:20:48,914 (ヒロ)あっ… (ゼロツー)ウッ? 365 00:20:49,790 --> 00:20:51,375 ヤドリギだ… 366 00:20:51,500 --> 00:20:55,754 (ゼロツー)そうだ 私は多分 うれしかったのだ 367 00:20:56,546 --> 00:21:00,092 絵本の中の世界みたいな きれいなものに— 368 00:21:00,467 --> 00:21:03,428 きっと この人となら なれるのだと 369 00:21:05,055 --> 00:21:09,268 でも この世界は それを許してはくれなかった 370 00:21:09,810 --> 00:21:12,271 (ヒロ) なぜ? どうしてなんだろう? 371 00:21:12,854 --> 00:21:17,484 答えを探し出せないのは 僕が誰かを守る力も持たない— 372 00:21:18,193 --> 00:21:20,279 ただのコドモだからだろうか? 373 00:21:20,779 --> 00:21:22,739 (ゼロツー) どうして気づかなかったのだろう 374 00:21:23,573 --> 00:21:28,036 私と彼は 違う色の血が 流れる別の生き物で… 375 00:21:28,704 --> 00:21:31,331 この私は バケモノだったと 376 00:21:32,165 --> 00:21:34,418 (ノイズ) 377 00:21:34,543 --> 00:21:35,585 (研究員)コドモらしからぬ… 378 00:21:35,711 --> 00:21:37,212 (研究員)記憶は消せ (ヒロ)ゼロツー! 379 00:21:37,379 --> 00:21:39,464 (フランクス博士)しかし 実験… (ゼロツー)ダーリン! 380 00:21:39,631 --> 00:21:42,509 (イチゴ)もう名前付けないの? (ミツル)どうして? ウソつき! 381 00:21:42,634 --> 00:21:44,803 (ナナ)このままでは危険だわ! (職員)バケモノめ! 382 00:21:45,554 --> 00:21:48,640 (ゼロツー) そう… だから 私は誓ったんだ 383 00:21:49,057 --> 00:21:52,602 どんな手を使ってでも 人間になってみせる 384 00:21:53,061 --> 00:21:57,566 彼と同じになれば ずっと一緒にいられるはずだから 385 00:21:58,734 --> 00:21:59,818 (ちぎれる音) 386 00:21:59,985 --> 00:22:01,069 (ミクたち)デルフィニウム! 387 00:22:01,236 --> 00:22:04,114 (イチゴ)ウワーッ! 388 00:22:05,907 --> 00:22:07,951 ヒロ! ゼロツーから離れて! 389 00:22:08,243 --> 00:22:10,912 (イチゴ)そいつは ヒロを利用するために近づいたんだ 390 00:22:11,038 --> 00:22:14,499 そいつといると ヒロまで人間じゃなくなっちゃう! 391 00:22:15,083 --> 00:22:18,503 (ゼロツー) そうだよ だって ボクは… 392 00:22:19,087 --> 00:22:20,881 (ヒロ)絵本の… (ゼロツー)あっ… 393 00:22:23,383 --> 00:22:26,094 君が あのときの… 394 00:22:26,803 --> 00:22:29,139 絵本の女の子だったんだね 395 00:22:29,973 --> 00:22:32,476 (ゼロツー)ハッ… あっ… 396 00:22:32,601 --> 00:22:38,607 ♪〜 397 00:23:54,307 --> 00:24:00,313 〜♪