1 00:00:02,002 --> 00:00:04,671 ⦅アンリエット:すまねえです。 私たちは➡ 2 00:00:04,671 --> 00:00:07,841 私は オメエに そんな思いをさせるために➡ 3 00:00:07,841 --> 00:00:09,843 英雄にしたわけじゃねえんです。 4 00:00:09,843 --> 00:00:16,016 (アレン)なんで謝るの? こうなったのは僕の意地だよ…。 5 00:00:16,016 --> 00:00:20,020 オメエがいたから 失われるものは失われず➡ 6 00:00:20,020 --> 00:00:24,024 多くの者たちが 泣かずに済んだんです。 7 00:00:24,024 --> 00:00:28,695 オメエは 私の望んだ英雄そのものです! 8 00:00:28,695 --> 00:00:32,532 さあ オメエの望みを言うのです。 9 00:00:32,532 --> 00:00:35,836 私たちの英雄さん…⦆ 10 00:00:37,871 --> 00:00:43,577 (アレン)あっ… あっ… 懐かしい… 夢だな…。 11 00:00:46,046 --> 00:00:48,882 (リーズ)アレンくん。 (ドアの開く音) 12 00:00:48,882 --> 00:00:51,718 おはようございます。 おはよう。 13 00:00:51,718 --> 00:00:54,888 朝食ができたので 一緒に食べましょう。 14 00:00:54,888 --> 00:00:56,890 あっ… 2人は? 15 00:00:56,890 --> 00:01:01,161 まだ起きてこなくて… そろそろ呼びに行こうかと…。 16 00:01:01,161 --> 00:01:04,564 (ノエル)ふぁぁ…。 おはようございますっ!? 17 00:01:06,500 --> 00:01:08,669 ああ…。 18 00:01:08,669 --> 00:01:11,004 あああ…。 せめて着替えてから➡ 19 00:01:11,004 --> 00:01:13,674 出てきてくれない? 別にいいじゃない。 20 00:01:13,674 --> 00:01:17,678 あなたには もっとすごい 格好だって見せてるんだから。 21 00:01:17,678 --> 00:01:19,846 す… すごい格好!? 22 00:01:19,846 --> 00:01:24,017 どどどど… どういうことですか!? アレンくん! 23 00:01:24,017 --> 00:01:26,520 すごい格好って どんな? 《僕が望む平穏は➡ 24 00:01:26,520 --> 00:01:30,190 いつになったら手に入るやら…》 25 00:01:30,190 --> 00:01:33,360 つまり…。 鍛冶の最中に➡ 26 00:01:33,360 --> 00:01:35,862 暑いから 服を脱ぎだしただけだと? 27 00:01:35,862 --> 00:01:39,366 眼福だなんて これっぽっちも 思ってないからね。 28 00:01:39,366 --> 00:01:44,204 何よ 私だって 誰彼かまわず 見せてるわけじゃないのよ? 29 00:01:44,204 --> 00:01:46,373 はいはい 光栄なことで。 30 00:01:46,373 --> 00:01:48,542 アレンも さっさと食べなさいよ。 31 00:01:48,542 --> 00:01:51,878 今日は 私の新しい剣を試すんでしょ? 32 00:01:51,878 --> 00:01:56,216 えっ!? 公爵家の事務作業を 手伝ってくれる約束は…。 33 00:01:56,216 --> 00:01:58,552 (ミレーヌ)今日は ミレーヌとお昼寝する。 34 00:01:58,552 --> 00:02:02,656 あれ? そんな約束してたっけ? (3人)う~ん…。 35 00:02:02,656 --> 00:02:04,992 いや… あの…。 36 00:02:04,992 --> 00:02:07,327 (ナディア)アレン殿! (ノック) 37 00:02:07,327 --> 00:02:12,499 アレン殿! どうして ギルドに顔を 出してくれないのでありますか!? 38 00:02:12,499 --> 00:02:16,670 アレン殿ご指名の依頼が こんなに たまってるのでありますよ!? 39 00:02:16,670 --> 00:02:18,839 と言われても…。 40 00:02:18,839 --> 00:02:20,841 がっ! すぐに来てください! 41 00:02:20,841 --> 00:02:23,176 ちょっ! ちょっと待った! 42 00:02:23,176 --> 00:02:26,179 アレンは 私の剣を試すことになってるの! 43 00:02:26,179 --> 00:02:29,182 事務作業。 お昼寝。 44 00:02:29,182 --> 00:02:32,352 さあ アレンくん 私と一緒に! 45 00:02:32,352 --> 00:02:36,023 アレン殿にしか倒せない 強力な魔物が わんさかいて➡ 46 00:02:36,023 --> 00:02:38,525 てんやわんやなんですぅ~! 47 00:02:38,525 --> 00:02:41,028 そんなこと 知ったこっちゃないわよ! 48 00:02:41,028 --> 00:02:45,699 アレンくん 私 ずっと前から 楽しみにしてたんですよ!? ねっ! 49 00:02:45,699 --> 00:02:49,703 アレンは ミレーヌとお昼寝する~! 50 00:02:49,703 --> 00:02:53,907 え~っと 僕の意見は…? 51 00:02:56,543 --> 00:03:01,648 ハァ… なんとか全部こなしたけど… 疲れた…。 52 00:03:01,648 --> 00:03:05,652 まあ これはこれで 平穏な暮らしなんだろうけど…。 53 00:03:07,988 --> 00:03:10,157 うん…。 54 00:03:10,157 --> 00:03:13,326 えっ! 帝国へ旅に出られるんですか!? 55 00:03:13,326 --> 00:03:15,829 気分転換にいいかなって。 56 00:03:15,829 --> 00:03:20,333 住み心地よさそうな場所があれば そこで暮らそうとも思ってる。 57 00:03:20,333 --> 00:03:22,836 そう… ですか…。 58 00:03:22,836 --> 00:03:25,505 帝国? ヴィクトゥル帝国。 59 00:03:25,505 --> 00:03:31,178 今は休戦中だけど 以前は 王国と争っていた お隣の大国よ。 60 00:03:31,178 --> 00:03:34,681 帝国は 名工のドワーフが多く住むって 聞くし➡ 61 00:03:34,681 --> 00:03:37,184 鍛冶のいい勉強になりそうね! 62 00:03:37,184 --> 00:03:40,187 なんで ついてくる前提で 話してるのかな? 63 00:03:40,187 --> 00:03:42,856 ミレーヌも行く。 う~ん…。 64 00:03:42,856 --> 00:03:46,526 何よ! 1人 2人増えるぐらい いいじゃない。 65 00:03:46,526 --> 00:03:50,864 あなたのことだし どうせ 大した重荷にもならないでしょ? 66 00:03:50,864 --> 00:03:54,367 それは否定しないけど。 じゃ 決まりね! 67 00:03:54,367 --> 00:03:58,038 あっ…。 リーズは どうするの? 68 00:03:58,038 --> 00:04:02,843 私は 公爵家のお仕事が ありますから。 ハハハ。 69 00:05:46,012 --> 00:05:50,016 (リーズ/ノエル/ミレーヌ)出発~! (ベアトリス)あっ! 70 00:05:50,016 --> 00:05:56,523 家のことは頼みましたよ~。 リーズ様…! 71 00:05:56,523 --> 00:06:02,629 リーズ様~! お気を付け… て~! 72 00:06:02,629 --> 00:06:05,465 本当に来てよかったの? 73 00:06:05,465 --> 00:06:07,467 王女じゃなくなったとはいえ➡ 74 00:06:07,467 --> 00:06:10,136 あなたは 公爵家の当主なわけだし…。 75 00:06:10,136 --> 00:06:12,305 当主だからこそです! 76 00:06:12,305 --> 00:06:15,976 大陸統一の野心を抱き続ける 帝国が➡ 77 00:06:15,976 --> 00:06:19,646 半年前の王国の混乱という 絶好の機会に➡ 78 00:06:19,646 --> 00:06:22,315 なんの動きも見せませんでした。 79 00:06:22,315 --> 00:06:26,152 国境の守りをつかさどる ヴェストフェルト家当主として➡ 80 00:06:26,152 --> 00:06:30,657 帝国の内情は 正確に 把握しなければなりません! 81 00:06:30,657 --> 00:06:33,994 (ノエル)せめて ベアトリスさんを 護衛につけるとか…。 82 00:06:33,994 --> 00:06:37,831 フフ… アレンくんがいれば 自分が同行するよりも➡ 83 00:06:37,831 --> 00:06:42,502 ずっと安心だと言っていましたよ。 まっ それもそうね。 84 00:06:42,502 --> 00:06:44,671 責任重大だなぁ。 85 00:06:44,671 --> 00:06:48,675 アレンくん よろしくお願いしますね。 ああっ! 86 00:06:48,675 --> 00:06:53,179 (笑い声) 87 00:07:04,791 --> 00:07:07,627 んもう! 全然休めないじゃない! 88 00:07:07,627 --> 00:07:11,631 おっと… もっと平たんな道は ないわけ? 89 00:07:11,631 --> 00:07:16,803 帝国は 山脈や砂漠に囲まれていて 侵入路が限られていますから。 90 00:07:16,803 --> 00:07:19,506 む…。 うん? 91 00:07:21,474 --> 00:07:23,810 あっ…! う~ん…。 92 00:07:23,810 --> 00:07:26,012 ああ…。 うっ! 93 00:07:27,981 --> 00:07:30,483 アレンくん…。 (馬のいななき) 94 00:07:30,483 --> 00:07:34,654 どうかしたんですか? うん ちょっとやっかい事がね。 95 00:07:34,654 --> 00:07:37,490 (3人)うん? 96 00:07:37,490 --> 00:07:40,493 (リーズ)あれは… サンドウルフ! 97 00:07:40,493 --> 00:07:43,496 (ノエル)私も聞いたことあるわ。 出会ったら最後➡ 98 00:07:43,496 --> 00:07:47,667 生きて帰ることはできない 別名 「砂漠の死神」。 99 00:07:47,667 --> 00:07:49,669 絶体絶命…。 100 00:07:49,669 --> 00:07:51,671 うん! 101 00:07:58,345 --> 00:08:01,114 じゃ 出発しようか。 102 00:08:01,114 --> 00:08:04,117 まあ アレンだからね。 アレンくんですから…。 103 00:08:04,117 --> 00:08:06,119 アレンなら当然。 104 00:08:06,119 --> 00:08:09,122 僕だって 少しは感謝されたいな…。 105 00:08:09,122 --> 00:08:11,958 それにしても➡ 106 00:08:11,958 --> 00:08:14,961 侵入者を迎え撃つには うってつけの地形に➡ 107 00:08:14,961 --> 00:08:20,266 砂漠の死神か…。 さて 今回は誰の差し金かな…。 108 00:08:33,146 --> 00:08:36,983 すご~い 帝都から だいぶ離れた街だというのに➡ 109 00:08:36,983 --> 00:08:39,652 このにぎわい。 さすが帝国? 110 00:08:39,652 --> 00:08:41,654 鍛冶屋… 鍛冶屋はどこ? 111 00:08:41,654 --> 00:08:44,657 あっ? アレンくん どうかされましたか? 112 00:08:44,657 --> 00:08:49,662 いや… 少し空気が ものものしいなって…。 113 00:08:49,662 --> 00:08:54,834 いくら国境の街とはいえ ちょっと 警備が過剰な気がするんだよね。 114 00:08:54,834 --> 00:08:58,671 (ノエル)考えすぎよ。 だといいけど…。 115 00:08:58,671 --> 00:09:01,274 (アンリエット)きゃっ! あっ! おっと! 116 00:09:01,274 --> 00:09:04,444 すみません。 よそ見をしていて… あっ! 117 00:09:04,444 --> 00:09:08,615 アンリエット…? アレン… です? 118 00:09:08,615 --> 00:09:12,118 久しぶりだね。 オメエ なんで こんなところに➡ 119 00:09:12,118 --> 00:09:14,120 いやがるんです? それは➡ 120 00:09:14,120 --> 00:09:16,122 こっちのせりふでもあるんだけど。 121 00:09:16,122 --> 00:09:20,293 侯爵令嬢が従者の一人もつけずに 街をうろつくなんて➡ 122 00:09:20,293 --> 00:09:23,463 いったい どんな事情があるのかな? 123 00:09:23,463 --> 00:09:28,635 う… うるせえです! つうか とっとと離せです! 124 00:09:28,635 --> 00:09:30,637 っと… ごめん…。 125 00:09:30,637 --> 00:09:33,807 何よ~ こんなかわいい子と 知り合いだったの? 126 00:09:33,807 --> 00:09:35,809 えいえい。 127 00:09:35,809 --> 00:09:40,313 あっ リンクヴィスト侯爵家のアンリエット様… ですよね…? 128 00:09:40,313 --> 00:09:43,149 リーズ・アドアステラ王女…。 129 00:09:43,149 --> 00:09:46,986 いや 今は ヴェストフェルト公爵家当主ですか。 130 00:09:46,986 --> 00:09:50,323 そんなお偉いさんが 帝国に何の用です? 131 00:09:50,323 --> 00:09:55,161 あっ… えっと… か… 観光です! 132 00:09:55,161 --> 00:09:57,997 ウソが ど下手じゃねえですか? 133 00:09:57,997 --> 00:10:01,835 まあ いいです。 オメエらが何しに来たか➡ 134 00:10:01,835 --> 00:10:06,172 これ以上聞かねえでおくですが 一つ忠告しといてやるです。 135 00:10:06,172 --> 00:10:08,174 忠告…? 136 00:10:08,174 --> 00:10:12,345 帝国は今 国がひっくり返っても おかしくないほどの火種が➡ 137 00:10:12,345 --> 00:10:14,347 くすぶってる状況にあるです。 138 00:10:14,347 --> 00:10:18,184 巻き込まれねえうちに 王国に帰ったほうがいいです。 139 00:10:18,184 --> 00:10:20,854 え~っ? 来たばっかりなのに! 140 00:10:20,854 --> 00:10:24,524 帰るといっても 僕は根なし草みたいなものだし。 141 00:10:24,524 --> 00:10:27,694 黒狼騎士団が動いている と言えば➡ 142 00:10:27,694 --> 00:10:30,029 どれぐらいヤベエ事態か わかるです? 143 00:10:30,029 --> 00:10:33,032 (アレン)黒狼騎士団…? (ノエル)なんなの それ? 144 00:10:33,032 --> 00:10:36,703 (アンリエット)皇帝から 独自の判断で 動く権限を与えられ➡ 145 00:10:36,703 --> 00:10:40,540 帝国内で 最も恐れられている騎士団です。 146 00:10:40,540 --> 00:10:44,210 とにかく 関わらないに 越したことはない連中です。 147 00:10:44,210 --> 00:10:46,212 (一同)あ…。 148 00:10:46,212 --> 00:10:49,883 つうわけで アンリエットは この辺で。 149 00:10:49,883 --> 00:10:53,553 できるだけ早く 帰りやがってくださいです~。 150 00:10:53,553 --> 00:10:55,555 ご忠告 どうも。 151 00:10:55,555 --> 00:10:58,057 なんだか マズいときに 来ちゃったみたいね。 152 00:10:58,057 --> 00:11:01,494 国がひっくり返りかねない状況…。 153 00:11:01,494 --> 00:11:03,997 いったい 何が起きているのでしょうか…? 154 00:11:06,666 --> 00:11:10,837 アレンくん! すぐ戻るから 観光でもしてて。 155 00:11:10,837 --> 00:11:12,839 (一同)ああ…。 156 00:11:12,839 --> 00:11:20,346 (牛の鳴き声) 157 00:11:20,346 --> 00:11:24,050 します 観光? (ノエル/ミレーヌ)うん…。 158 00:11:27,687 --> 00:11:31,858 アンリエット! まだ何か用です? 159 00:11:31,858 --> 00:11:34,861 うん。 でも アンリエットにじゃないんだ。 160 00:11:34,861 --> 00:11:37,030 はあ? 君は君でも➡ 161 00:11:37,030 --> 00:11:39,532 神の使徒としての君と 話がしたくて。 162 00:11:39,532 --> 00:11:42,202 んっ…。 さっきの忠告は➡ 163 00:11:42,202 --> 00:11:47,540 帝国の侯爵令嬢として? それとも 神の使徒として? 164 00:11:47,540 --> 00:11:50,043 前世では 使徒として オメエに➡ 165 00:11:50,043 --> 00:11:52,545 ああしろ こうしろと うるさく言ったですが➡ 166 00:11:52,545 --> 00:11:57,050 今は アンリエットという この世界に生きるただの人間です。 167 00:11:57,050 --> 00:12:00,153 でも 使徒の力は まだ残ってるんでしょ? 168 00:12:00,153 --> 00:12:03,823 多少の制限はあるんですがね。 う~ん…。 169 00:12:03,823 --> 00:12:06,326 どうしたです? いや➡ 170 00:12:06,326 --> 00:12:08,328 そもそも なんで君まで➡ 171 00:12:08,328 --> 00:12:10,663 この世界に来てるのかなって 思って。 172 00:12:10,663 --> 00:12:12,832 あっ…。 173 00:12:12,832 --> 00:12:17,337 オメエは やっかい事に好まれる 運命みたいなとこがあるですし➡ 174 00:12:17,337 --> 00:12:20,006 アフターサービスみてえなもんです。 175 00:12:20,006 --> 00:12:22,675 つまり 君は 僕のことを心配して…。 176 00:12:22,675 --> 00:12:26,012 とにかく 平穏な暮らしを望んでいるなら➡ 177 00:12:26,012 --> 00:12:28,181 とっとと帰るがいいです! 178 00:12:28,181 --> 00:12:32,352 フッ… わかったよ。 179 00:12:32,352 --> 00:12:36,856 アンリエット… ありがとう。 180 00:12:36,856 --> 00:12:40,860 わ… わかればいいんですよ。 181 00:12:43,363 --> 00:12:46,199 早いとこ みんなと合流しないと…。 182 00:12:46,199 --> 00:12:48,534 (爆発音) 183 00:12:48,534 --> 00:12:51,204 なんだ~? おい おい~! 爆発~? 184 00:12:51,204 --> 00:12:53,206 どうしたんだ? 確かに➡ 185 00:12:53,206 --> 00:12:56,409 きな臭いことになってる みたいだね。 186 00:13:00,480 --> 00:13:03,316 ⚟いたぞ~! 逃がすな! 187 00:13:03,316 --> 00:13:07,487 ハァハァ…。 あっ どけえ~っ! 188 00:13:07,487 --> 00:13:13,326 やっかい事に好まれる運命か…。 あながち外れていないかもね…。 189 00:13:13,326 --> 00:13:15,662 フン! あっ! 190 00:13:15,662 --> 00:13:18,665 さて このまま衛兵に引き渡せば➡ 191 00:13:18,665 --> 00:13:21,501 僕も いろいろ 聞かれることになるだろうし➡ 192 00:13:21,501 --> 00:13:24,003 どうしたものか…。 193 00:13:29,676 --> 00:13:35,014 あっ… うわ~っ! 194 00:13:35,014 --> 00:13:37,016 《悪魔の仕業か…》 195 00:13:37,016 --> 00:13:41,187 (リゼット)その男は さっきの 爆破事件の容疑者なんスが…。 196 00:13:41,187 --> 00:13:44,190 んっ…! 197 00:13:44,190 --> 00:13:48,695 これは いったい どういう状況っスかね? 198 00:13:48,695 --> 00:13:50,697 ああ…。 199 00:13:59,539 --> 00:14:02,975 少し話を聞かせてもらっても いいっスか? 200 00:14:02,975 --> 00:14:05,144 まず弁明させてもらうと➡ 201 00:14:05,144 --> 00:14:08,147 僕は 彼に襲われたから 応戦しただけで➡ 202 00:14:08,147 --> 00:14:11,317 殺してはいないよ。 言ってることと状況とが➡ 203 00:14:11,317 --> 00:14:13,986 食い違ってるように 見えるんスが? 204 00:14:13,986 --> 00:14:16,823 武器もギフトも使わずに どうやったら➡ 205 00:14:16,823 --> 00:14:19,325 こんな えげつない殺し方が できるんスかね? 206 00:14:19,325 --> 00:14:22,161 なんで ギフトを使っていないって わかるの? 207 00:14:22,161 --> 00:14:24,330 私のギフトが少し特殊で➡ 208 00:14:24,330 --> 00:14:27,834 どんなギフトが使われたかを 見ることができるんス。 209 00:14:27,834 --> 00:14:29,836 へえ~。 ところで➡ 210 00:14:29,836 --> 00:14:32,338 あなたは悪魔をご存じっスか? 211 00:14:32,338 --> 00:14:35,174 もちろん。 悪魔が用いる力は➡ 212 00:14:35,174 --> 00:14:37,176 ギフトと似て非なるものっス。 213 00:14:37,176 --> 00:14:42,014 つまり それを使われた場合 私にも見ることはできない。 214 00:14:42,014 --> 00:14:44,016 僕は悪魔ではないよ。 215 00:14:44,016 --> 00:14:47,186 と言ったところで 信じてはもらえないよね? 216 00:14:47,186 --> 00:14:50,022 証拠を示してもらわなければ 無理っス。 217 00:14:50,022 --> 00:14:52,692 まさに 「悪魔の証明」ってわけだ。 218 00:14:52,692 --> 00:14:56,362 あなたが 悪魔でないのでしたら 申し訳なく思うっス。 219 00:14:56,362 --> 00:15:01,134 しかし この国を守る騎士として 見逃すわけにはいかないんスよ。 220 00:15:01,134 --> 00:15:03,136 《まいったな…。 221 00:15:03,136 --> 00:15:07,306 ここで彼女を倒せば 帝国にケンカを売ったも同然。 222 00:15:07,306 --> 00:15:11,310 逃げるにしても 相当 骨が折れそうな相手だ》 223 00:15:11,310 --> 00:15:15,014 さあ ご同行願うっス。 224 00:15:16,983 --> 00:15:18,985 (一同)なっ!? 225 00:15:18,985 --> 00:15:22,321 やっちまったっスねぇ。 団長。 226 00:15:22,321 --> 00:15:27,827 すぐに国境を封鎖するっス。 はっ! ただちに…。 227 00:15:27,827 --> 00:15:34,033 あの件が王国に漏れたら 一大事っスからね…。 228 00:15:37,837 --> 00:15:40,840 助かったよ ミレーヌ。 うん。 229 00:15:40,840 --> 00:15:44,010 でも どうして 僕が危ないって わかったの? 230 00:15:44,010 --> 00:15:46,512 (アンリエット)アレン! うん? 231 00:15:46,512 --> 00:15:50,016 オメエは本当に! アンリエット!? 232 00:15:50,016 --> 00:15:54,520 忠告したやさきに 面倒なことに 巻き込まれやがってです! 233 00:15:54,520 --> 00:15:58,357 どういうこと? アレンくんの戻りが遅かったので➡ 234 00:15:58,357 --> 00:16:01,794 心配をしていたら アンリエット様が来てくれて…。 235 00:16:01,794 --> 00:16:05,798 (牛の鳴き声) 236 00:16:05,798 --> 00:16:10,136 ⦅アレンくん 遅いですね…。 牛さん 20頭目だね。 237 00:16:10,136 --> 00:16:13,139 マジに観光する? それとも捜しに…。 238 00:16:13,139 --> 00:16:15,808 その必要はねえです。 (3人)うん? 239 00:16:15,808 --> 00:16:21,314 アンリエット様? ですが オメエの力を貸しやがれです。 240 00:16:21,314 --> 00:16:24,317 うん…? ミレーヌの?⦆ 241 00:16:24,317 --> 00:16:28,988 なるほど。 ミレーヌのギフトは コピーキャット。 242 00:16:28,988 --> 00:16:31,657 その複製元が 悪魔の力だったから➡ 243 00:16:31,657 --> 00:16:34,160 あの騎士の目を くぐり抜けられたってわけか。 244 00:16:34,160 --> 00:16:38,164 さすが アンリエット。 ミレーヌも偉い? 245 00:16:38,164 --> 00:16:40,333 偉い 偉い。 246 00:16:40,333 --> 00:16:44,337 それじゃあ 僕たちは 急いで この国を去ることにするよ。 247 00:16:44,337 --> 00:16:47,340 認識が ちと甘いですね。 えっ? 248 00:16:47,340 --> 00:16:51,844 すでに王国へつながる街道は すべて封鎖されちまったです。 249 00:16:51,844 --> 00:16:54,180 そんな…! となると➡ 250 00:16:54,180 --> 00:16:56,515 当分 王国には帰れないか。 251 00:16:56,515 --> 00:17:00,119 ミレーヌの透明になる力で 抜け出せないかしら? 252 00:17:00,119 --> 00:17:03,122 さすがに あの騎士たちも バカじゃないだろうし➡ 253 00:17:03,122 --> 00:17:05,124 同じ手は食わないと思うよ。 254 00:17:05,124 --> 00:17:09,629 この人数ですと ミレーヌさんの負担も 大きいでしょうし。 255 00:17:09,629 --> 00:17:11,631 うん~。 256 00:17:11,631 --> 00:17:14,967 おっ… おっ…。 えっ!? 257 00:17:14,967 --> 00:17:17,136 なんで アンリエットを見るんです? 258 00:17:17,136 --> 00:17:19,972 君なら どうにかしてくれるかなって。 259 00:17:19,972 --> 00:17:22,475 あ… 厚かましいヤツですね! 260 00:17:22,475 --> 00:17:27,980 まあ 考えがないってわけでは ねえですけど…。 261 00:17:30,149 --> 00:17:34,153 ここが アンリエットのうちです。 (ノエル)はわ~…。 262 00:17:34,153 --> 00:17:37,657 (サイラス)おかえりなさいませ お嬢様。 263 00:17:37,657 --> 00:17:40,826 こちらの方々は…? 客じゃねえですが➡ 264 00:17:40,826 --> 00:17:44,997 一応 客扱いしとけです。 かしこまりました。 265 00:17:44,997 --> 00:17:48,668 うん? アレン様? あれ? サイラス? 266 00:17:48,668 --> 00:17:50,670 お知り合いですか? 267 00:17:50,670 --> 00:17:54,340 サイラスは 僕が ヴェストフェルト家を追い出されるまで➡ 268 00:17:54,340 --> 00:17:56,342 執事長をやってたんだ。 269 00:17:56,342 --> 00:17:59,512 またお会いできて うれしいです アレン様。 270 00:17:59,512 --> 00:18:01,447 元気そうで よかった。 271 00:18:01,447 --> 00:18:03,950 どこに行ったのか 心配してたんだ。 272 00:18:03,950 --> 00:18:07,620 当時のヴェストフェルト家に反発して 辞めた使用人を➡ 273 00:18:07,620 --> 00:18:11,791 心優しいお嬢様が 迎えてくれまして。 274 00:18:11,791 --> 00:18:14,627 だ~っ! その話は やめです! 275 00:18:14,627 --> 00:18:18,297 やめ! さっさと こいつらを案内しとけです! 276 00:18:18,297 --> 00:18:21,801 かしこまりました。 ハハハ。 277 00:18:21,801 --> 00:18:25,471 うわ~ ふかふか! ふかふか! 278 00:18:25,471 --> 00:18:27,640 こら 2人とも! 279 00:18:27,640 --> 00:18:29,809 好きに くつろぐといいですよ。 280 00:18:29,809 --> 00:18:32,478 住んでるのは アンリエットだけですから。 281 00:18:32,478 --> 00:18:34,814 こんな広い屋敷に1人で? 282 00:18:34,814 --> 00:18:39,318 アンリエットは 一人娘ですし 両親も とっくにいねえんです。 283 00:18:39,318 --> 00:18:42,488 昔 事故に遭って 亡くなっちまったらしくてですね。 284 00:18:42,488 --> 00:18:45,992 お気の毒に…。 なんか ひと事みたいね。 285 00:18:45,992 --> 00:18:51,330 で 単刀直入に聞くけど 今 この国で何が起きてるの? 286 00:18:51,330 --> 00:18:55,835 ものものしい警備 国境封鎖 黒狼騎士団…。 287 00:18:55,835 --> 00:18:59,839 皇帝が暗殺されたんです。 288 00:18:59,839 --> 00:19:03,442 (ミレーヌ/ノエル/リーズ)えっ…!? もう 1年も前になるです。 289 00:19:03,442 --> 00:19:07,613 だから 帝国は 半年前の王国の混乱に際しても➡ 290 00:19:07,613 --> 00:19:09,782 静観を続けていたのですね。 291 00:19:09,782 --> 00:19:12,618 自国のことで いっぱいいっぱいでしたからね。 292 00:19:12,618 --> 00:19:14,620 ちょっと ちょっと! 293 00:19:14,620 --> 00:19:19,125 そんな重大な情報を 部外者に べらべらしゃべっていいわけ!? 294 00:19:19,125 --> 00:19:22,628 あなた 帝国の侯爵令嬢なんでしょ!? 295 00:19:22,628 --> 00:19:24,797 聞かなかったことにする? 296 00:19:24,797 --> 00:19:28,300 オメエらは 不用意に秘密を 口外するようなヤツじゃねえって➡ 297 00:19:28,300 --> 00:19:32,304 わかってるです。 あっ…? わかってる…? 298 00:19:32,304 --> 00:19:37,109 とにかく ほとぼりが冷めるまでは うちで ゆっくりするといいです。 299 00:19:40,980 --> 00:19:46,318 あっ… さすがに 扉から入ってきてはほしいかな。 300 00:19:46,318 --> 00:19:50,656 いいじゃねえですか。 前世からの腐れ縁なんですから。 301 00:19:50,656 --> 00:19:54,160 やっぱり 悪魔の仕業なんだよね? 302 00:19:54,160 --> 00:19:58,831 だろうと思うです。 厳重な警護下にある皇帝を➡ 303 00:19:58,831 --> 00:20:02,168 なんの痕跡も残すことなく 暗殺できちまうのは➡ 304 00:20:02,168 --> 00:20:04,837 アイツらか オメエくらいのもんです。 305 00:20:04,837 --> 00:20:07,339 それなら アンリエットも… でしょ? 306 00:20:07,339 --> 00:20:11,844 皇帝を消したところで 私には なんの利益もねえですよ。 307 00:20:11,844 --> 00:20:15,681 それで いつから見てたの? なんのことです? 308 00:20:15,681 --> 00:20:20,186 とぼけなくていいよ。 ずっと 僕のことを見てたんでしょ? 309 00:20:20,186 --> 00:20:23,022 あっ…。 でなきゃ➡ 310 00:20:23,022 --> 00:20:25,858 サイラスたちを雇うことなんて できないだろうし➡ 311 00:20:25,858 --> 00:20:29,528 帝国に着いたばかりの僕と 街角でぶつかるなんて➡ 312 00:20:29,528 --> 00:20:32,031 偶然にしては できすぎてるしね。 313 00:20:32,031 --> 00:20:34,867 ぐ… 偶然は偶然です! 314 00:20:34,867 --> 00:20:39,038 フッ… そうだね。 んっ…。 315 00:20:39,038 --> 00:20:41,874 うん…。 うん? 316 00:20:41,874 --> 00:20:45,711 アンリエット? そろそろ部屋に戻るです。 317 00:20:45,711 --> 00:20:49,115 うん… おやすみ。 318 00:20:53,052 --> 00:20:55,221 はあ…。 319 00:20:55,221 --> 00:21:00,826 本当に笑うようになったんですね。 320 00:21:00,826 --> 00:21:05,664 《アレンは英雄の力と役目を与えるに ふさわしい➡ 321 00:21:05,664 --> 00:21:10,169 そんな強く折れない心を持った 人物だと思っていた。 322 00:21:10,169 --> 00:21:16,509 でも 人々が向けた恐怖の視線と 投げつけた排斥の言葉は➡ 323 00:21:16,509 --> 00:21:21,013 オメエを深く傷つけ 心までも壊した》 324 00:21:23,015 --> 00:21:27,186 《そうです 私は オメエが気になって…。 325 00:21:27,186 --> 00:21:33,359 心配だったから この世界に転生してきた…。 326 00:21:33,359 --> 00:21:40,366 せめて… 次の世界では 幸せになれるように。 327 00:21:40,366 --> 00:21:43,536 二度と あんな思いだけは させねえように➡ 328 00:21:43,536 --> 00:21:49,542 オメエのことを見守り続けたんです。 ずっと…》 329 00:21:49,542 --> 00:22:02,488 ♬~ 330 00:22:02,488 --> 00:22:06,659 《だから オメエを笑顔にしてくれる 誰かと出会えて➡ 331 00:22:06,659 --> 00:22:11,063 私は… うれしかったんです》 332 00:22:12,998 --> 00:22:20,005 《それが… 私じゃなかったのが 少し悔しいですけど…》