1 00:00:02,002 --> 00:00:06,673 (ノエル)暇! 暇 暇 暇 暇 暇 暇 暇! 2 00:00:06,673 --> 00:00:09,176 暇~! 3 00:00:09,176 --> 00:00:13,013 帝国の名剣は? ドワーフの工房は? 4 00:00:13,013 --> 00:00:17,184 鍛冶が見たいよ~。 剣が打ちたいよ~。 5 00:00:17,184 --> 00:00:19,186 (アンリエット)諦めろです。 6 00:00:19,186 --> 00:00:23,190 街は厳重な警戒態勢が 敷かれてやがるですから。 7 00:00:23,190 --> 00:00:25,192 しょんな…。 8 00:00:25,192 --> 00:00:28,695 それよりも オメエを連れていきたい場所が…。 9 00:00:28,695 --> 00:00:31,698 (リーズ)あぁ! ノエルが 見えない剣を打ち始めてます! 10 00:00:31,698 --> 00:00:35,702 名剣… 工房… 名剣…。 11 00:00:35,702 --> 00:00:39,039 これは一大事です! う~ん…。 12 00:00:39,039 --> 00:00:44,378 (アレン)でもさ 黒狼騎士団が 追ってるのって 僕だよね。 13 00:00:44,378 --> 00:00:48,548 ノエルだけなら 街に行っても さほど 危険はないんじゃないかな? 14 00:00:48,548 --> 00:00:51,218 まあ そのとおりですけど…。 15 00:00:51,218 --> 00:00:56,390 それとも 何か予定でもあった? べ… 別にです。 16 00:00:56,390 --> 00:00:59,226 えっ? 街に遊びに行っていいの!? 17 00:00:59,226 --> 00:01:02,162 行ってきたら いいんじゃねえですか? 18 00:01:02,162 --> 00:01:06,066 いよっしゃあ~! 19 00:02:46,033 --> 00:02:50,037 (ノエル)おでかけ おでかけ~! 20 00:02:50,037 --> 00:02:53,040 (鼻歌) 21 00:02:55,042 --> 00:02:57,210 ミレーヌも来てくれて ありがと。 22 00:02:57,210 --> 00:03:00,814 (ミレーヌ)ノエルのボデーガード。 頼もしい! 23 00:03:00,814 --> 00:03:08,021 ♬~ 24 00:03:09,990 --> 00:03:13,827 さあ まだまだ見て回るわよ! お~! 25 00:03:13,827 --> 00:03:17,831 にしても… 妙にエルフが多いわね。 26 00:03:17,831 --> 00:03:21,001 しかも なんか 見られてる? 27 00:03:21,001 --> 00:03:26,006 あっ もしかして 私が かわいすぎるから…!? 28 00:03:26,006 --> 00:03:29,509 どうしよう!? いきなり 声をかけられちゃったりして!? 29 00:03:29,509 --> 00:03:32,512 「一緒に剣を打ちませんか」って 誘われちゃったりして!? 30 00:03:32,512 --> 00:03:36,516 私って モテエルフ!? あの~。 31 00:03:36,516 --> 00:03:39,352 ムグーッ! なんでもないです。 32 00:03:39,352 --> 00:03:41,354 ふぅ。 33 00:03:41,354 --> 00:03:44,524 すみません。 えっ? ちょっとよろしいですか? 34 00:03:44,524 --> 00:03:46,860 えっ えっ? あ~っ! 35 00:03:46,860 --> 00:03:52,032 ノエル ここ危険! ちょっ ミレーヌ 離してよ~! 36 00:03:52,032 --> 00:03:55,535 はあ~ 疲れた…。 37 00:03:55,535 --> 00:04:01,141 ミレーヌ 偉い? あ~ 偉い 偉い。 38 00:04:01,141 --> 00:04:06,313 とんだ災難だったね。 まあ悪い気はしないけどさ~。 39 00:04:06,313 --> 00:04:09,149 フフッ ノエルはかわいいですもの。 40 00:04:09,149 --> 00:04:12,152 他のエルフたちが 放っておくはずありませんよ。 41 00:04:12,152 --> 00:04:14,821 無自覚っていうのは罪なものね。 42 00:04:14,821 --> 00:04:17,491 これからは モテエルフとしての自覚を持って…。 43 00:04:17,491 --> 00:04:20,160 ちげえですよ。 バッサリ!? 44 00:04:20,160 --> 00:04:22,162 うん? オメエだから➡ 45 00:04:22,162 --> 00:04:24,998 声をかけられたってのは 間違っちゃいねえですが…。 46 00:04:24,998 --> 00:04:27,167 どういう意味よ? 47 00:04:27,167 --> 00:04:31,671 オメエは もっと自分のことを 知りてえと思うですか? 48 00:04:31,671 --> 00:04:36,676 えっ それは… 知りたいといえば 知りたいけど…。 49 00:04:36,676 --> 00:04:40,847 私 昔の記憶もないし…。 なら ついてくるです。 50 00:04:40,847 --> 00:04:45,519 アンリエットが案内してやるですよ。 案内って どこへ? 51 00:04:45,519 --> 00:04:47,521 フッ。 52 00:04:47,521 --> 00:04:50,357 エルフの森です。 53 00:04:50,357 --> 00:04:53,026 この辺がよさげですかね。 54 00:04:53,026 --> 00:04:56,029 よさげって 森はどこよ? 55 00:04:56,029 --> 00:04:58,131 まあ 見てろです。 うん? 56 00:05:11,478 --> 00:05:13,480 あっ…! 57 00:05:13,480 --> 00:05:16,149 (一同)ああ…。 58 00:05:16,149 --> 00:05:19,653 (アンリエット)ここが エルフの森です。 59 00:05:22,656 --> 00:05:25,158 さっきまで お屋敷にいたはずなのに…。 60 00:05:25,158 --> 00:05:27,827 場所は同じですよ。 えっ? 61 00:05:27,827 --> 00:05:32,165 ちょっと次元は ちげえですけど。 は… はあ…。 62 00:05:32,165 --> 00:05:35,502 エルフの森って 外敵を警戒して➡ 63 00:05:35,502 --> 00:05:38,505 結界魔法で隠されているんじゃ なかったっけ? 64 00:05:38,505 --> 00:05:42,008 そのとおりです。 存在が知れ渡らないよう➡ 65 00:05:42,008 --> 00:05:46,346 森を去ったはぐれ者から 記憶を消すほどの徹底っぷりです。 66 00:05:46,346 --> 00:05:50,851 でも アンリエットには森に入る資格が 与えられているです。 67 00:05:50,851 --> 00:05:55,021 じゃあ 私に昔の記憶がないのも それで…? 68 00:05:55,021 --> 00:05:58,191 可能性はあるんじゃねえですか。 69 00:05:58,191 --> 00:06:00,126 だけど驚いたな。 70 00:06:00,126 --> 00:06:02,295 僕が気付けないほどの 強力な結界を➡ 71 00:06:02,295 --> 00:06:04,798 エルフだけで構築するなんて…。 72 00:06:04,798 --> 00:06:07,300 もしかして アンリエットが一枚かんでたり? 73 00:06:07,300 --> 00:06:09,803 ま… まあ ちょっとは➡ 74 00:06:09,803 --> 00:06:12,138 手を貸してやったりも したですけど…。 75 00:06:12,138 --> 00:06:16,643 そっか。 う~ん… さっさと行くですよ! 76 00:06:16,643 --> 00:06:19,346 集落は こっちです! 77 00:06:25,652 --> 00:06:29,155 あっ…。 う~ん…。 78 00:06:29,155 --> 00:06:34,160 ノエル どうかしたんですか? ええ なんて言うのかしら…。 79 00:06:34,160 --> 00:06:37,831 ここが自分の居場所のように 感じるというか➡ 80 00:06:37,831 --> 00:06:41,167 なんだか 懐かしい感じがして…。 81 00:06:41,167 --> 00:06:43,670 きっと ノエルが生まれた森も➡ 82 00:06:43,670 --> 00:06:46,339 こんなすてきな場所 だったのでしょうね。 83 00:06:46,339 --> 00:06:48,341 んっ…。 (2人)うん? 84 00:06:50,343 --> 00:06:52,345 (4人)あっ…! 85 00:06:56,683 --> 00:06:59,019 あ… あなたたちは…。 86 00:06:59,019 --> 00:07:02,789 大丈夫 敵意があるわけじゃ ないみたいだから。 87 00:07:02,789 --> 00:07:06,793 当然です。 なんたって…。 88 00:07:06,793 --> 00:07:11,798 王の帰還ですから。 お… 王? 89 00:07:11,798 --> 00:07:14,801 (パーシヴァル)おかえりなさいませ 我らが王よ。 90 00:07:14,801 --> 00:07:17,137 (一同)おかえりなさいませ。 91 00:07:17,137 --> 00:07:21,474 えっ えっ 私? 私が? 92 00:07:21,474 --> 00:07:26,479 あなた様のご帰還を 我ら一同 心より お待ちしておりました。 93 00:07:26,479 --> 00:07:29,316 なるほど。 妖精王の瞳だね。 94 00:07:29,316 --> 00:07:32,319 妖精王の瞳って➡ 95 00:07:32,319 --> 00:07:35,488 私たちを襲った悪魔が言ってた…。 96 00:07:35,488 --> 00:07:38,491 妖精王の瞳 グラムサイトは➡ 97 00:07:38,491 --> 00:07:42,329 エルフの王族だけが持つ 特別なギフトなんです。 98 00:07:42,329 --> 00:07:47,834 それって つまり… 私は王様の血筋ってこと!? 99 00:07:47,834 --> 00:07:50,670 (アンリエット)しかも 王の血筋は すでに途絶え➡ 100 00:07:50,670 --> 00:07:52,839 コイツらにとっての王は…。 101 00:07:52,839 --> 00:07:55,342 あっ… 私? 102 00:07:55,342 --> 00:07:58,678 我は王の代理 パーシヴァル。 103 00:07:58,678 --> 00:08:03,950 我らが王 そして ご友人方 ようこそ エルフの森へ。 104 00:08:03,950 --> 00:08:05,952 ちょ ちょ ちょ ちょ ちょ ちょっと! 105 00:08:05,952 --> 00:08:09,289 急に王様になれって言われても 私 困るんだけど!? 106 00:08:09,289 --> 00:08:12,625 ええ 答えをせかすつもりは ありません。 107 00:08:12,625 --> 00:08:16,296 まずは 我々のことを知って いただくことから始めましょう。 108 00:08:16,296 --> 00:08:20,300 どうぞ こちらへ。 我らの森を ご案内いたします。 109 00:08:20,300 --> 00:08:22,302 ああ…。 110 00:08:31,144 --> 00:08:33,813 ここが我らの集落です。 111 00:08:33,813 --> 00:08:38,485 うわさどおり エルフは自由奔放だね。 お昼寝 いいな。 112 00:08:38,485 --> 00:08:41,154 でも意外です。 エルフの森にも➡ 113 00:08:41,154 --> 00:08:45,158 人間が使う道具や家具が あるなんて。 114 00:08:45,158 --> 00:08:47,994 ああ それは アンリエット殿が我らのために…。 115 00:08:47,994 --> 00:08:51,998 パーシヴァル! あっ! な… なんでもない…。 116 00:08:51,998 --> 00:08:54,167 んん…。 うん? 117 00:08:54,167 --> 00:08:58,004 我らが王よ 我らの暮らしは いかがですか? 118 00:08:58,004 --> 00:09:03,276 私 まだ王様じゃないから! これは失礼を… 我らが王。 119 00:09:03,276 --> 00:09:05,612 ああ…。 120 00:09:05,612 --> 00:09:08,114 ハァ…。 王様! 121 00:09:08,114 --> 00:09:11,618 うん? 何 どうしたの? 122 00:09:11,618 --> 00:09:16,122 これ 王様に贈り物! いっぱい拾ってきたの! 123 00:09:16,122 --> 00:09:21,294 わあ うれしい! じゃあ これとこれをもらおうかしら。 124 00:09:21,294 --> 00:09:24,631 明日はね もっとすごいもの あげるから! 125 00:09:24,631 --> 00:09:27,300 うん 楽しみにしてるね。 126 00:09:27,300 --> 00:09:30,470 んっ…。 んっ…。 127 00:09:30,470 --> 00:09:34,641 ほら 我らが王は視察中なのだ。 向こうに行ってなさい。 128 00:09:34,641 --> 00:09:36,976 (2人)は~い! フフフ。 129 00:09:36,976 --> 00:09:40,480 フィリップ お前もだ。 (フィリップ)うっ! 130 00:09:42,482 --> 00:09:45,151 まったく… 我らが王を近くで見ようと➡ 131 00:09:45,151 --> 00:09:47,821 ずっと つきまとっていたな? だって…。 132 00:09:47,821 --> 00:09:52,659 さあ 他の子と遊んでいなさい。 我らが王は忙しいのだ。 133 00:09:52,659 --> 00:09:56,162 ちょっと お話しするくらいなら 私は かまわないわよ? 134 00:09:56,162 --> 00:09:58,665 いいえ キリがありませんから。 135 00:09:58,665 --> 00:10:01,501 でも アイツらは 王様と お話ししてた! 136 00:10:01,501 --> 00:10:03,503 フィリップ! ずるいよ! 137 00:10:03,503 --> 00:10:07,674 僕がだめで アイツらだけ…。 アイツらは悪いヤツなのに…。 138 00:10:07,674 --> 00:10:09,676 えっ? だって アイツらは…。 139 00:10:09,676 --> 00:10:13,680 フィリップ! あっ! うっ うっ…。 140 00:10:13,680 --> 00:10:16,683 うっ! (一同)あっ…。 141 00:10:16,683 --> 00:10:19,519 失礼しました。 ねえ 今のは? 142 00:10:19,519 --> 00:10:22,188 悪いヤツって…? なんでもありません。 143 00:10:22,188 --> 00:10:27,594 さあ行きましょう。 この先には 美しい水源がありまして…。 144 00:10:40,206 --> 00:10:43,109 (オズワルド)おう リゼット。 (リゼット)うん? 145 00:10:46,045 --> 00:10:48,715 団長をつけろっス オズワルド。 146 00:10:48,715 --> 00:10:51,551 そんなタマじゃねえだろ テメエは。 147 00:10:51,551 --> 00:10:54,220 エルフの森の入り口は 見つかったっスか? 148 00:10:54,220 --> 00:10:57,724 エルフどもは やたらと警戒心が強くてな。 149 00:10:57,724 --> 00:11:01,160 お前みたいな殺気ムンムンの男が 近づいてきたら➡ 150 00:11:01,160 --> 00:11:03,329 誰だって逃げ出すっスよね。 151 00:11:03,329 --> 00:11:05,665 ハッ テメエに言われたかねえよ。 152 00:11:05,665 --> 00:11:10,503 帝国史上最悪の禁忌を犯した 大罪人によぉ。 153 00:11:10,503 --> 00:11:14,173 笑えない冗談を飛ばすのは よしたほうがいいっスよ。 154 00:11:14,173 --> 00:11:17,177 どっちがだよ。 155 00:11:17,177 --> 00:11:19,178 しくじるんじゃねえっスよ。 156 00:11:19,178 --> 00:11:23,850 わ~ったよ。 そうカッカすんなって。 157 00:11:23,850 --> 00:11:27,020 それから 事態を こじれさせるんじゃねえっスよ。 158 00:11:27,020 --> 00:11:30,356 こじれさせる? 暴れんなってことっス。 159 00:11:30,356 --> 00:11:32,358 はいはい。 160 00:11:34,360 --> 00:11:42,368 ♬~ 161 00:11:42,368 --> 00:11:45,371 ああ…。 162 00:11:48,041 --> 00:11:50,710 少し いいか? どうぞ。 163 00:11:50,710 --> 00:11:54,047 あっ… 長寿の我々にとっても➡ 164 00:11:54,047 --> 00:11:58,384 王が不在の10年は短いようで長く 皆 不安だった。 165 00:11:58,384 --> 00:12:01,988 もろ手を挙げて ノエルを歓迎するわけだね。 166 00:12:01,988 --> 00:12:06,492 エルフにとっての王の存在は 欠かせぬものだからな。 167 00:12:06,492 --> 00:12:09,162 欠かせない? 我らエルフは➡ 168 00:12:09,162 --> 00:12:13,166 王に従うことで 年を重ね 成長していく。 169 00:12:13,166 --> 00:12:16,836 つまり 王がいなければ 成長も止まるってこと? 170 00:12:16,836 --> 00:12:20,840 止まるどころか 子を宿すこともできず➡ 171 00:12:20,840 --> 00:12:24,677 種族全体が 緩やかな死を迎えてしまう…。 172 00:12:24,677 --> 00:12:26,679 ああ…。 173 00:12:26,679 --> 00:12:30,183 そんな我らに 希望の灯をともしてくれたのが➡ 174 00:12:30,183 --> 00:12:33,186 アンリエット殿だった…。 175 00:12:33,186 --> 00:12:38,191 ⦅エルフのくせに 鍛冶ばかり興味を 持ってる はぐれがいるです。 176 00:12:38,191 --> 00:12:41,694 ほう 鍛冶に夢中になるとは また珍しい。 177 00:12:41,694 --> 00:12:44,030 どこで お知り合いに? えっ? 178 00:12:44,030 --> 00:12:47,033 し し… 知り合いってわけじゃ ねえですが…。 179 00:12:47,033 --> 00:12:50,703 ちょいと見かけたっつうか のぞき見たっつうか…。 180 00:12:50,703 --> 00:12:53,206 うん? とにかく! 181 00:12:53,206 --> 00:12:56,209 ソイツが 妖精王の瞳を 持っていやがるです! 182 00:12:56,209 --> 00:12:58,378 あっ!?⦆ 183 00:12:58,378 --> 00:13:03,316 それが ノエルだったと。 うん。 アンリエット殿は➡ 184 00:13:03,316 --> 00:13:06,819 他にも さまざまな恩恵を もたらしてくれた。 185 00:13:06,819 --> 00:13:09,822 我らは他種族との接触を避け➡ 186 00:13:09,822 --> 00:13:12,992 彼らが暮らす街など 立ち入ることもなかった。 187 00:13:12,992 --> 00:13:16,162 それでも アンリエット殿は 事あるごとに➡ 188 00:13:16,162 --> 00:13:19,332 他種族が使う さまざまな物を 運んできてくれた。 189 00:13:19,332 --> 00:13:22,335 森での暮らししか知らなかった 我々は➡ 190 00:13:22,335 --> 00:13:26,339 少しずつ 外の世界を理解し始めた。 191 00:13:26,339 --> 00:13:30,176 おかげで 今となっては 多くの者が他の文化に触れ➡ 192 00:13:30,176 --> 00:13:34,514 気軽に外の街へと 出向くようにもなっている。 193 00:13:34,514 --> 00:13:40,520 彼女は いつだって苦労をいとわず 誰かのために何かをしてくれる。 194 00:13:43,022 --> 00:13:46,859 《アレン:こっちの世界でも 相変わらずなんだね》 195 00:13:46,859 --> 00:13:51,197 もしかして さっきの子どもたちも アンリエットが連れてきたのかな? 196 00:13:51,197 --> 00:13:53,199 子ども? うん。 197 00:13:53,199 --> 00:13:58,371 悪魔の子どもたちだよ。 あっ 気付いていたか。 198 00:13:58,371 --> 00:14:00,306 悪魔が持つオーラは➡ 199 00:14:00,306 --> 00:14:04,310 手だれの者や感受性の強い者には 見えるというからな。 200 00:14:04,310 --> 00:14:06,479 心配しなくていいよ。 201 00:14:06,479 --> 00:14:10,983 僕は悪魔に対して 特別 反感を持ったりはしていないから。 202 00:14:10,983 --> 00:14:14,153 ほう… それは珍しい。 203 00:14:14,153 --> 00:14:16,155 気になってたんだ。 204 00:14:16,155 --> 00:14:18,991 この世界では 忌み嫌われているはずの悪魔が➡ 205 00:14:18,991 --> 00:14:23,162 なぜ 閉鎖的なエルフと共に 暮らしているのかなってね。 206 00:14:23,162 --> 00:14:27,834 (パーシヴァル)3年ほど前 アンリエット殿に突然 頼まれたのだ。 207 00:14:27,834 --> 00:14:31,504 身寄りのないあの子たちを かくまってほしいと。 208 00:14:31,504 --> 00:14:34,841 当然 反発する者が ほとんどだった。 209 00:14:34,841 --> 00:14:37,343 他種族と交流のなかったエルフが➡ 210 00:14:37,343 --> 00:14:40,680 よりにもよって 悪魔を保護するなどありえないと。 211 00:14:40,680 --> 00:14:44,684 だが アンリエット殿は ある可能性を我らに説いた。 212 00:14:44,684 --> 00:14:47,186 エルフが他種族と共生することで➡ 213 00:14:47,186 --> 00:14:51,190 王がいなくとも 成長することが できるかもしれないと…。 214 00:14:51,190 --> 00:14:55,695 無論 皆が 心の底から 賛同したわけではない。 215 00:14:55,695 --> 00:15:00,466 それでも 我々は 少しずつ変わろうとしている…。 216 00:15:00,466 --> 00:15:02,468 う~ん…。 217 00:15:05,471 --> 00:15:07,974 あ~あ。 218 00:15:07,974 --> 00:15:10,476 だ… 大丈夫ですか…? 219 00:15:10,476 --> 00:15:15,148 これが大丈夫に見えるのならば リーズの目は もうだめでしょうね。 220 00:15:15,148 --> 00:15:17,150 そんな…。 221 00:15:17,150 --> 00:15:21,487 まあ ずっとエルフたちの手厚すぎる もてなしを受けてたからね。 222 00:15:21,487 --> 00:15:23,990 お疲れさま。 まったく➡ 223 00:15:23,990 --> 00:15:26,826 いくら王様だからって 加減ってものがあるでしょ➡ 224 00:15:26,826 --> 00:15:28,828 加減ってものが! 225 00:15:28,828 --> 00:15:32,498 ノエル 王様になっちゃうの…? んっ…。 226 00:15:32,498 --> 00:15:35,668 王様になったら もう遊べない? 227 00:15:35,668 --> 00:15:40,173 まだ決めてはいないけれど… わからないわ。 228 00:15:40,173 --> 00:15:42,175 ああ…。 229 00:15:44,177 --> 00:15:46,846 とりあえず 今日のところは休もうか。 230 00:15:46,846 --> 00:15:48,848 そ… そうですね。 231 00:15:48,848 --> 00:15:52,185 エルフの皆さんが 快適な宿を 用意してくれたことですし。 232 00:15:52,185 --> 00:15:54,187 それじゃあ おやすみ。 233 00:15:54,187 --> 00:15:58,191 ミレーヌさんも行きましょう。 ああ…。 234 00:15:58,191 --> 00:16:01,961 アンリエットも おやすみ。 んっ…。 235 00:16:01,961 --> 00:16:03,963 んっ…。 236 00:16:11,304 --> 00:16:16,642 はあ… どうすればいいのかな…。 237 00:16:16,642 --> 00:16:22,648 ヴァネッサがかなえられなかった願い… 聖剣を超える剣を打つ。 238 00:16:22,648 --> 00:16:26,152 その目標は成し遂げた。 239 00:16:26,152 --> 00:16:28,821 ちょっと待って。 240 00:16:28,821 --> 00:16:30,990 じゃあ 今の私の目標は? 241 00:16:30,990 --> 00:16:34,160 何がしたいの? なんになりたいの? 242 00:16:34,160 --> 00:16:37,864 なんで アレンたちと旅をしているの…? 243 00:16:43,836 --> 00:16:45,838 はあ…。 244 00:16:47,840 --> 00:16:51,510 《そっか… 私 なんの自覚もないまま➡ 245 00:16:51,510 --> 00:16:53,846 ここまで来てたんだ》 246 00:16:53,846 --> 00:17:02,555 ♬~ 247 00:17:04,457 --> 00:17:07,460 アレン…。 (ドアが開く音) 248 00:17:07,460 --> 00:17:10,129 んっ…。 249 00:17:10,129 --> 00:17:14,967 さっきの目くばせは 私を部屋に呼ぶためです…? 250 00:17:14,967 --> 00:17:18,804 そうだよ。 どうしても 2人きりになりたくて。 251 00:17:18,804 --> 00:17:21,474 そ… その… 私➡ 252 00:17:21,474 --> 00:17:24,977 こういうことって あんまり知らねえですから➡ 253 00:17:24,977 --> 00:17:31,784 うん… だからその優しく教えて… ほしい… です。 254 00:17:34,820 --> 00:17:37,490 うん 帰っていいよ。 255 00:17:37,490 --> 00:17:39,992 おい! ノリの悪いヤツですね! 256 00:17:39,992 --> 00:17:41,994 こんな美少女 押し倒さねえとか➡ 257 00:17:41,994 --> 00:17:44,330 オメエ どっか おかしいんじゃねえです!? 258 00:17:44,330 --> 00:17:49,168 中身は美少女じゃないけどね。 あっ!? 今なんつったです!? 259 00:17:49,168 --> 00:17:51,504 別に何も…。 260 00:17:51,504 --> 00:17:56,509 はっ! でっ!? 聞きてえことは なんです!? 261 00:17:56,509 --> 00:18:00,780 悪魔の子どもたちをかくまって もらうよう 頼んだんだって? 262 00:18:00,780 --> 00:18:06,786 ったく パーシヴァルのヤツ…。 あれで口は堅えはずなんですが。 263 00:18:06,786 --> 00:18:09,956 しかたねえです。 悪魔に関しては➡ 264 00:18:09,956 --> 00:18:12,625 いくつか オメエに黙ってたことが あるです。 265 00:18:12,625 --> 00:18:14,627 そうだろうね。 266 00:18:14,627 --> 00:18:18,297 まず 悪魔ってのは 種族でもなんでもねえです。 267 00:18:18,297 --> 00:18:23,469 なんらかの理由で人々を憎み 滅ぼそうと思う者を➡ 268 00:18:23,469 --> 00:18:28,307 「世界の意志」が 悪魔として認識させているです。 269 00:18:28,307 --> 00:18:30,309 ですが 例外もあるです。 270 00:18:30,309 --> 00:18:34,814 それが悪魔同士から生まれた 悪魔の子どもです。 271 00:18:34,814 --> 00:18:37,483 彼らは この世に生まれ落ちた瞬間から➡ 272 00:18:37,483 --> 00:18:40,820 悪魔のらく印を押され 忌み嫌われる。 273 00:18:40,820 --> 00:18:44,991 本人の意思とは無関係に 悪魔にされちまうです。 274 00:18:44,991 --> 00:18:49,328 しかも 悪魔は 子どもを劣悪な環境に放り込み➡ 275 00:18:49,328 --> 00:18:52,498 過酷な生存競争を課しやがるです。 276 00:18:52,498 --> 00:18:57,003 生き残った者は より強力な悪魔となるですからね。 277 00:18:57,003 --> 00:18:59,839 ひどい悪循環だね。 278 00:18:59,839 --> 00:19:03,275 子どもだけで抜け出すことは 不可能に近いです。 279 00:19:03,275 --> 00:19:05,277 じゃあ あの子どもたちは? 280 00:19:05,277 --> 00:19:08,781 殺されかけているところを 偶然見かけてです。 281 00:19:08,781 --> 00:19:11,784 放っておくわけにも いかなかったですから。 282 00:19:11,784 --> 00:19:15,788 そっか…。 なんです その顔は? 283 00:19:15,788 --> 00:19:18,791 うん やっぱりアンリエットだなって。 284 00:19:18,791 --> 00:19:22,595 う… うっせえです! アハハハ。 285 00:19:32,972 --> 00:19:36,475 すごい… こんな場所もあるのですね。 286 00:19:36,475 --> 00:19:38,978 エルフの森は広大ですから。 287 00:19:40,980 --> 00:19:43,649 眠れなかったです? えっ? 288 00:19:43,649 --> 00:19:46,485 断っても 気に病むことねえですよ。 289 00:19:46,485 --> 00:19:50,990 アイツらもアイツらで 王のいねえ 生き方を模索してるですから。 290 00:19:50,990 --> 00:19:54,994 決めるのは オメエの意志です。 291 00:19:54,994 --> 00:19:56,996 うん… ありがと。 292 00:19:56,996 --> 00:19:58,998 王様! (3人)あっ…? 293 00:19:58,998 --> 00:20:01,834 はい これ あげる。 294 00:20:01,834 --> 00:20:04,670 僕たちの宝物 ぴかぴか石! 295 00:20:04,670 --> 00:20:07,339 きれい! ありがとう。 296 00:20:07,339 --> 00:20:11,343 精霊石ですか。 精霊石? 297 00:20:11,343 --> 00:20:17,149 エルフどもの力の結晶で 錬金術にも使われる貴重な石です。 298 00:20:19,185 --> 00:20:23,689 こんなもの! 僕たちの王様に 近づくな! 悪魔のくせに! 299 00:20:23,689 --> 00:20:25,691 (泣き声) 300 00:20:25,691 --> 00:20:29,028 あっ…。 フィリップ! 我らが王の前だぞ! 301 00:20:29,028 --> 00:20:31,697 んっ…! フィリップ! 302 00:20:31,697 --> 00:20:34,533 申し訳ありません。 お見苦しいところを…。 303 00:20:34,533 --> 00:20:36,535 そんなことないわ。 304 00:20:38,704 --> 00:20:42,041 エルフの悪魔への嫌悪は 根深いみたいだね。 305 00:20:42,041 --> 00:20:44,543 エルフだけじゃねえですよ。 306 00:20:44,543 --> 00:20:47,379 ああ…。 (泣き声) 307 00:20:47,379 --> 00:20:51,050 ああ…。 どの種族だって同じです。 308 00:20:51,050 --> 00:20:55,354 アンリエット? ちょいと やぼ用です。 309 00:20:59,892 --> 00:21:05,164 (泣き声) 310 00:21:05,164 --> 00:21:07,666 こんなところに いやがったですか。 311 00:21:07,666 --> 00:21:10,169 アンリエット様…。 312 00:21:10,169 --> 00:21:12,671 さっきのは ひでえんじゃねえですか? 313 00:21:12,671 --> 00:21:16,342 だって アイツらは悪魔なのに 王様と仲よくしてて➡ 314 00:21:16,342 --> 00:21:18,511 嫌だったんだもん。 315 00:21:18,511 --> 00:21:20,513 悪魔だから なんなんです? 316 00:21:20,513 --> 00:21:23,682 アイツらが オメエに 嫌がらせでもしたですか? 317 00:21:23,682 --> 00:21:26,852 あっ… してない…。 318 00:21:26,852 --> 00:21:30,189 うん? 王様と お話がしたい➡ 319 00:21:30,189 --> 00:21:34,026 王様に贈り物をしたい 王様と仲よくなりたい。 320 00:21:34,026 --> 00:21:38,697 フィリップ アイツらとオメエが 王様を思う気持ちってのは➡ 321 00:21:38,697 --> 00:21:42,201 同じものなんじゃねえですか? う… うん…。 322 00:21:42,201 --> 00:21:46,372 だったら 打ち解けられると アンリエットは思うですけどね。 323 00:21:46,372 --> 00:21:48,374 うん…。 324 00:21:48,374 --> 00:21:52,545 オメエよりもチビなんですから もっと優しくしてやれです。 325 00:21:52,545 --> 00:21:56,348 みんな心配するですから 早く帰るですよ~。 326 00:21:58,717 --> 00:22:04,123 ああ… ちゃんと謝んなきゃ。 327 00:22:06,659 --> 00:22:10,496 あっ!? ヘッ ヘヘヘ…。 328 00:22:10,496 --> 00:22:12,832 あっ あっ…。 待てよ ガキ。 329 00:22:12,832 --> 00:22:15,000 離して! うっ…。 330 00:22:15,000 --> 00:22:17,836 ヒッ!? そうはいくかよ。 331 00:22:17,836 --> 00:22:21,340 テメエには 案内してもらわなきゃ ならねえからな。 332 00:22:21,340 --> 00:22:24,043 エルフの森に。