1 00:00:01,140 --> 00:00:05,787 (ノエル)暇!暇 暇 暇 暇 暇 暇 暇! 2 00:00:05,811 --> 00:00:08,290 暇〜! 3 00:00:08,314 --> 00:00:12,127 帝国の名剣は? ドワーフの工房は? 4 00:00:12,151 --> 00:00:16,298 鍛冶が見たいよ〜。剣が打ちたいよ〜。 5 00:00:16,322 --> 00:00:18,300 (アンリエット)諦めろです。 6 00:00:18,324 --> 00:00:22,304 街は厳重な警戒態勢が敷かれてやがるですから。 7 00:00:22,328 --> 00:00:24,306 しょんな…。 8 00:00:24,330 --> 00:00:27,809 それよりもオメエを連れていきたい場所が…。 9 00:00:27,833 --> 00:00:30,812 (リーズ)あぁ! ノエルが見えない剣を打ち始めてます! 10 00:00:30,836 --> 00:00:34,816 名剣… 工房… 名剣…。 11 00:00:34,840 --> 00:00:38,153 これは一大事です!う〜ん…。 12 00:00:38,177 --> 00:00:43,491 (アレン)でもさ 黒狼騎士団が追ってるのって 僕だよね。 13 00:00:43,515 --> 00:00:47,662 ノエルだけなら 街に行っても さほど危険はないんじゃないかな? 14 00:00:47,686 --> 00:00:50,332 まあ そのとおりですけど…。 15 00:00:50,356 --> 00:00:55,503 それとも 何か予定でもあった?べ… 別にです。 16 00:00:55,527 --> 00:00:58,340 えっ? 街に遊びに行っていいの!? 17 00:00:58,364 --> 00:01:01,276 行ってきたらいいんじゃねえですか? 18 00:01:01,300 --> 00:01:05,200 いよっしゃあ〜! 19 00:02:45,170 --> 00:02:49,150 (ノエル)おでかけ おでかけ〜! 20 00:02:49,174 --> 00:02:52,174 (鼻歌) 21 00:02:54,179 --> 00:02:56,324 ミレーヌも来てくれて ありがと。 22 00:02:56,348 --> 00:02:59,928 (ミレーヌ)ノエルのボデーガード。頼もしい! 23 00:02:59,952 --> 00:03:07,152 ♬〜 24 00:03:09,128 --> 00:03:12,941 さあ まだまだ見て回るわよ!お〜! 25 00:03:12,965 --> 00:03:16,945 にしても… 妙にエルフが多いわね。 26 00:03:16,969 --> 00:03:20,115 しかも なんか 見られてる? 27 00:03:20,139 --> 00:03:25,120 あっ もしかして私が かわいすぎるから…!? 28 00:03:25,144 --> 00:03:28,623 どうしよう!? いきなり声をかけられちゃったりして!? 29 00:03:28,647 --> 00:03:31,626 「一緒に剣を打ちませんか」って誘われちゃったりして!? 30 00:03:31,650 --> 00:03:35,630 私って モテエルフ!?あの〜。 31 00:03:35,654 --> 00:03:38,466 ムグーッ!なんでもないです。 32 00:03:38,490 --> 00:03:40,468 ふぅ。 33 00:03:40,492 --> 00:03:43,638 すみません。えっ?ちょっとよろしいですか? 34 00:03:43,662 --> 00:03:45,974 えっ えっ?あ〜っ! 35 00:03:45,998 --> 00:03:51,146 ノエル ここ危険!ちょっ ミレーヌ 離してよ〜! 36 00:03:51,170 --> 00:03:54,649 はあ〜 疲れた…。 37 00:03:54,673 --> 00:04:00,255 ミレーヌ 偉い?あ〜 偉い 偉い。 38 00:04:00,279 --> 00:04:05,427 とんだ災難だったね。まあ悪い気はしないけどさ〜。 39 00:04:05,451 --> 00:04:08,263 フフッ ノエルはかわいいですもの。 40 00:04:08,287 --> 00:04:11,266 他のエルフたちが放っておくはずありませんよ。 41 00:04:11,290 --> 00:04:13,935 無自覚っていうのは罪なものね。 42 00:04:13,959 --> 00:04:16,604 これからはモテエルフとしての自覚を持って…。 43 00:04:16,628 --> 00:04:19,274 ちげえですよ。バッサリ!? 44 00:04:19,298 --> 00:04:21,276 うん?オメエだから➡ 45 00:04:21,300 --> 00:04:24,112 声をかけられたってのは間違っちゃいねえですが…。 46 00:04:24,136 --> 00:04:26,281 どういう意味よ? 47 00:04:26,305 --> 00:04:30,785 オメエは もっと自分のことを知りてえと思うですか? 48 00:04:30,809 --> 00:04:35,790 えっ それは… 知りたいといえば知りたいけど…。 49 00:04:35,814 --> 00:04:39,961 私 昔の記憶もないし…。なら ついてくるです。 50 00:04:39,985 --> 00:04:44,632 アンリエットが案内してやるですよ。案内って どこへ? 51 00:04:44,656 --> 00:04:46,634 フッ。 52 00:04:46,658 --> 00:04:49,471 エルフの森です。 53 00:04:49,495 --> 00:04:52,140 この辺がよさげですかね。 54 00:04:52,164 --> 00:04:55,143 よさげって 森はどこよ? 55 00:04:55,167 --> 00:04:57,267 まあ 見てろです。うん? 56 00:05:10,616 --> 00:05:12,594 あっ…! 57 00:05:12,618 --> 00:05:15,263 (一同)ああ…。 58 00:05:15,287 --> 00:05:18,787 (アンリエット)ここが エルフの森です。 59 00:05:21,793 --> 00:05:24,272 さっきまでお屋敷にいたはずなのに…。 60 00:05:24,296 --> 00:05:26,941 場所は同じですよ。えっ? 61 00:05:26,965 --> 00:05:31,279 ちょっと次元は ちげえですけど。は… はあ…。 62 00:05:31,303 --> 00:05:34,616 エルフの森って 外敵を警戒して➡ 63 00:05:34,640 --> 00:05:37,619 結界魔法で隠されているんじゃなかったっけ? 64 00:05:37,643 --> 00:05:41,122 そのとおりです。存在が知れ渡らないよう➡ 65 00:05:41,146 --> 00:05:45,460 森を去ったはぐれ者から記憶を消すほどの徹底っぷりです。 66 00:05:45,484 --> 00:05:49,964 でも アンリエットには森に入る資格が与えられているです。 67 00:05:49,988 --> 00:05:54,135 じゃあ 私に昔の記憶がないのもそれで…? 68 00:05:54,159 --> 00:05:57,305 可能性はあるんじゃねえですか。 69 00:05:57,329 --> 00:05:59,240 だけど驚いたな。 70 00:05:59,264 --> 00:06:01,409 僕が気付けないほどの強力な結界を➡ 71 00:06:01,433 --> 00:06:03,912 エルフだけで構築するなんて…。 72 00:06:03,936 --> 00:06:06,414 もしかしてアンリエットが一枚かんでたり? 73 00:06:06,438 --> 00:06:08,917 ま… まあ ちょっとは➡ 74 00:06:08,941 --> 00:06:11,252 手を貸してやったりもしたですけど…。 75 00:06:11,276 --> 00:06:15,757 そっか。う〜ん… さっさと行くですよ! 76 00:06:15,781 --> 00:06:18,481 集落は こっちです! 77 00:06:24,790 --> 00:06:28,269 あっ…。 う〜ん…。 78 00:06:28,293 --> 00:06:33,274 ノエル どうかしたんですか?ええ なんて言うのかしら…。 79 00:06:33,298 --> 00:06:36,945 ここが自分の居場所のように感じるというか➡ 80 00:06:36,969 --> 00:06:40,281 なんだか 懐かしい感じがして…。 81 00:06:40,305 --> 00:06:42,784 きっと ノエルが生まれた森も➡ 82 00:06:42,808 --> 00:06:45,453 こんなすてきな場所だったのでしょうね。 83 00:06:45,477 --> 00:06:47,477 んっ…。(2人)うん? 84 00:06:49,481 --> 00:06:51,481 (4人)あっ…! 85 00:06:55,821 --> 00:06:58,132 あ… あなたたちは…。 86 00:06:58,156 --> 00:07:01,903 大丈夫 敵意があるわけじゃないみたいだから。 87 00:07:01,927 --> 00:07:05,907 当然です。 なんたって…。 88 00:07:05,931 --> 00:07:10,912 王の帰還ですから。お… 王? 89 00:07:10,936 --> 00:07:13,915 (パーシヴァル)おかえりなさいませ我らが王よ。 90 00:07:13,939 --> 00:07:16,250 (一同)おかえりなさいませ。 91 00:07:16,274 --> 00:07:20,588 えっ えっ 私? 私が? 92 00:07:20,612 --> 00:07:25,593 あなた様のご帰還を 我ら一同心より お待ちしておりました。 93 00:07:25,617 --> 00:07:28,429 なるほど。 妖精王の瞳だね。 94 00:07:28,453 --> 00:07:31,432 妖精王の瞳って➡ 95 00:07:31,456 --> 00:07:34,602 私たちを襲った悪魔が言ってた…。 96 00:07:34,626 --> 00:07:37,605 妖精王の瞳 グラムサイトは➡ 97 00:07:37,629 --> 00:07:41,442 エルフの王族だけが持つ特別なギフトなんです。 98 00:07:41,466 --> 00:07:46,948 それって つまり…私は王様の血筋ってこと!? 99 00:07:46,972 --> 00:07:49,784 (アンリエット)しかも王の血筋は すでに途絶え➡ 100 00:07:49,808 --> 00:07:51,953 コイツらにとっての王は…。 101 00:07:51,977 --> 00:07:54,455 あっ… 私? 102 00:07:54,479 --> 00:07:57,792 我は王の代理 パーシヴァル。 103 00:07:57,816 --> 00:08:03,064 我らが王 そして ご友人方ようこそ エルフの森へ。 104 00:08:03,088 --> 00:08:05,066 ちょ ちょちょ ちょ ちょ ちょっと! 105 00:08:05,090 --> 00:08:08,403 急に王様になれって言われても私 困るんだけど!? 106 00:08:08,427 --> 00:08:11,739 ええ 答えをせかすつもりはありません。 107 00:08:11,763 --> 00:08:15,410 まずは 我々のことを知っていただくことから始めましょう。 108 00:08:15,434 --> 00:08:19,414 どうぞ こちらへ。我らの森を ご案内いたします。 109 00:08:19,438 --> 00:08:21,438 ああ…。 110 00:08:30,282 --> 00:08:32,927 ここが我らの集落です。 111 00:08:32,951 --> 00:08:37,598 うわさどおり エルフは自由奔放だね。お昼寝 いいな。 112 00:08:37,622 --> 00:08:40,268 でも意外です。 エルフの森にも➡ 113 00:08:40,292 --> 00:08:44,272 人間が使う道具や家具があるなんて。 114 00:08:44,296 --> 00:08:47,108 ああ それはアンリエット殿が我らのために…。 115 00:08:47,132 --> 00:08:51,112 パーシヴァル!あっ! な… なんでもない…。 116 00:08:51,136 --> 00:08:53,281 んん…。うん? 117 00:08:53,305 --> 00:08:57,118 我らが王よ我らの暮らしは いかがですか? 118 00:08:57,142 --> 00:09:02,390 私 まだ王様じゃないから!これは失礼を… 我らが王。 119 00:09:02,414 --> 00:09:04,726 ああ…。 120 00:09:04,750 --> 00:09:07,228 ハァ…。王様! 121 00:09:07,252 --> 00:09:10,732 うん? 何 どうしたの? 122 00:09:10,756 --> 00:09:15,236 これ 王様に贈り物!いっぱい拾ってきたの! 123 00:09:15,260 --> 00:09:20,408 わあ うれしい! じゃあこれとこれをもらおうかしら。 124 00:09:20,432 --> 00:09:23,745 明日はねもっとすごいもの あげるから! 125 00:09:23,769 --> 00:09:26,414 うん 楽しみにしてるね。 126 00:09:26,438 --> 00:09:29,584 んっ…。んっ…。 127 00:09:29,608 --> 00:09:33,755 ほら 我らが王は視察中なのだ。向こうに行ってなさい。 128 00:09:33,779 --> 00:09:36,090 (2人)は〜い! フフフ。 129 00:09:36,114 --> 00:09:39,614 フィリップ お前もだ。(フィリップ)うっ! 130 00:09:41,620 --> 00:09:44,265 まったく…我らが王を近くで見ようと➡ 131 00:09:44,289 --> 00:09:46,934 ずっと つきまとっていたな?だって…。 132 00:09:46,958 --> 00:09:51,773 さあ 他の子と遊んでいなさい。我らが王は忙しいのだ。 133 00:09:51,797 --> 00:09:55,276 ちょっと お話しするくらいなら私は かまわないわよ? 134 00:09:55,300 --> 00:09:57,779 いいえ キリがありませんから。 135 00:09:57,803 --> 00:10:00,615 でも アイツらは王様と お話ししてた! 136 00:10:00,639 --> 00:10:02,617 フィリップ!ずるいよ! 137 00:10:02,641 --> 00:10:06,788 僕がだめで アイツらだけ…。アイツらは悪いヤツなのに…。 138 00:10:06,812 --> 00:10:08,790 えっ?だって アイツらは…。 139 00:10:08,814 --> 00:10:12,794 フィリップ!あっ! うっ うっ…。 140 00:10:12,818 --> 00:10:15,797 うっ!(一同)あっ…。 141 00:10:15,821 --> 00:10:18,633 失礼しました。ねえ 今のは? 142 00:10:18,657 --> 00:10:21,302 悪いヤツって…?なんでもありません。 143 00:10:21,326 --> 00:10:26,726 さあ行きましょう。 この先には美しい水源がありまして…。 144 00:10:39,344 --> 00:10:42,244 (オズワルド)おう リゼット。(リゼット)うん? 145 00:10:45,183 --> 00:10:47,829 団長をつけろっス オズワルド。 146 00:10:47,853 --> 00:10:50,665 そんなタマじゃねえだろ テメエは。 147 00:10:50,689 --> 00:10:53,334 エルフの森の入り口は見つかったっスか? 148 00:10:53,358 --> 00:10:56,838 エルフどもはやたらと警戒心が強くてな。 149 00:10:56,862 --> 00:11:00,274 お前みたいな殺気ムンムンの男が近づいてきたら➡ 150 00:11:00,298 --> 00:11:02,443 誰だって逃げ出すっスよね。 151 00:11:02,467 --> 00:11:04,779 ハッ テメエに言われたかねえよ。 152 00:11:04,803 --> 00:11:09,617 帝国史上最悪の禁忌を犯した大罪人によぉ。 153 00:11:09,641 --> 00:11:13,287 笑えない冗談を飛ばすのはよしたほうがいいっスよ。 154 00:11:13,311 --> 00:11:16,290 どっちがだよ。 155 00:11:16,314 --> 00:11:18,292 しくじるんじゃねえっスよ。 156 00:11:18,316 --> 00:11:22,964 わ〜ったよ。 そうカッカすんなって。 157 00:11:22,988 --> 00:11:26,133 それから 事態をこじれさせるんじゃねえっスよ。 158 00:11:26,157 --> 00:11:29,470 こじれさせる?暴れんなってことっス。 159 00:11:29,494 --> 00:11:31,494 はいはい。 160 00:11:33,498 --> 00:11:41,482 ♬〜 161 00:11:41,506 --> 00:11:44,506 ああ…。 162 00:11:47,178 --> 00:11:49,824 少し いいか?どうぞ。 163 00:11:49,848 --> 00:11:53,160 あっ… 長寿の我々にとっても➡ 164 00:11:53,184 --> 00:11:57,498 王が不在の10年は短いようで長く皆 不安だった。 165 00:11:57,522 --> 00:12:01,102 もろ手を挙げてノエルを歓迎するわけだね。 166 00:12:01,126 --> 00:12:05,606 エルフにとっての王の存在は欠かせぬものだからな。 167 00:12:05,630 --> 00:12:08,276 欠かせない?我らエルフは➡ 168 00:12:08,300 --> 00:12:12,280 王に従うことで年を重ね 成長していく。 169 00:12:12,304 --> 00:12:15,950 つまり 王がいなければ成長も止まるってこと? 170 00:12:15,974 --> 00:12:19,954 止まるどころか子を宿すこともできず➡ 171 00:12:19,978 --> 00:12:23,791 種族全体が緩やかな死を迎えてしまう…。 172 00:12:23,815 --> 00:12:25,793 ああ…。 173 00:12:25,817 --> 00:12:29,297 そんな我らに希望の灯をともしてくれたのが➡ 174 00:12:29,321 --> 00:12:32,300 アンリエット殿だった…。 175 00:12:32,324 --> 00:12:37,305 ⦅エルフのくせに 鍛冶ばかり興味を持ってる はぐれがいるです。 176 00:12:37,329 --> 00:12:40,808 ほう 鍛冶に夢中になるとはまた珍しい。 177 00:12:40,832 --> 00:12:43,144 どこで お知り合いに?えっ? 178 00:12:43,168 --> 00:12:46,147 し し… 知り合いってわけじゃねえですが…。 179 00:12:46,171 --> 00:12:49,817 ちょいと見かけたっつうかのぞき見たっつうか…。 180 00:12:49,841 --> 00:12:52,320 うん?とにかく! 181 00:12:52,344 --> 00:12:55,323 ソイツが 妖精王の瞳を持っていやがるです! 182 00:12:55,347 --> 00:12:57,491 あっ!?⦆ 183 00:12:57,515 --> 00:13:02,430 それが ノエルだったと。うん。 アンリエット殿は➡ 184 00:13:02,454 --> 00:13:05,933 他にも さまざまな恩恵をもたらしてくれた。 185 00:13:05,957 --> 00:13:08,936 我らは他種族との接触を避け➡ 186 00:13:08,960 --> 00:13:12,106 彼らが暮らす街など立ち入ることもなかった。 187 00:13:12,130 --> 00:13:15,276 それでも アンリエット殿は事あるごとに➡ 188 00:13:15,300 --> 00:13:18,446 他種族が使う さまざまな物を運んできてくれた。 189 00:13:18,470 --> 00:13:21,449 森での暮らししか知らなかった我々は➡ 190 00:13:21,473 --> 00:13:25,453 少しずつ外の世界を理解し始めた。 191 00:13:25,477 --> 00:13:29,290 おかげで 今となっては多くの者が他の文化に触れ➡ 192 00:13:29,314 --> 00:13:33,627 気軽に外の街へと出向くようにもなっている。 193 00:13:33,651 --> 00:13:39,651 彼女は いつだって苦労をいとわず誰かのために何かをしてくれる。 194 00:13:42,160 --> 00:13:45,973 《アレン:こっちの世界でも相変わらずなんだね》 195 00:13:45,997 --> 00:13:50,311 もしかして さっきの子どもたちもアンリエットが連れてきたのかな? 196 00:13:50,335 --> 00:13:52,313 子ども?うん。 197 00:13:52,337 --> 00:13:57,485 悪魔の子どもたちだよ。あっ 気付いていたか。 198 00:13:57,509 --> 00:13:59,420 悪魔が持つオーラは➡ 199 00:13:59,444 --> 00:14:03,424 手だれの者や感受性の強い者には見えるというからな。 200 00:14:03,448 --> 00:14:05,593 心配しなくていいよ。 201 00:14:05,617 --> 00:14:10,097 僕は悪魔に対して 特別反感を持ったりはしていないから。 202 00:14:10,121 --> 00:14:13,267 ほう… それは珍しい。 203 00:14:13,291 --> 00:14:15,269 気になってたんだ。 204 00:14:15,293 --> 00:14:18,105 この世界では忌み嫌われているはずの悪魔が➡ 205 00:14:18,129 --> 00:14:22,276 なぜ 閉鎖的なエルフと共に暮らしているのかなってね。 206 00:14:22,300 --> 00:14:26,947 (パーシヴァル)3年ほど前アンリエット殿に突然 頼まれたのだ。 207 00:14:26,971 --> 00:14:30,618 身寄りのないあの子たちをかくまってほしいと。 208 00:14:30,642 --> 00:14:33,954 当然 反発する者がほとんどだった。 209 00:14:33,978 --> 00:14:36,457 他種族と交流のなかったエルフが➡ 210 00:14:36,481 --> 00:14:39,794 よりにもよって悪魔を保護するなどありえないと。 211 00:14:39,818 --> 00:14:43,798 だが アンリエット殿はある可能性を我らに説いた。 212 00:14:43,822 --> 00:14:46,300 エルフが他種族と共生することで➡ 213 00:14:46,324 --> 00:14:50,304 王がいなくとも 成長することができるかもしれないと…。 214 00:14:50,328 --> 00:14:54,809 無論 皆が 心の底から賛同したわけではない。 215 00:14:54,833 --> 00:14:59,580 それでも 我々は少しずつ変わろうとしている…。 216 00:14:59,604 --> 00:15:01,604 う〜ん…。 217 00:15:04,609 --> 00:15:07,088 あ〜あ。 218 00:15:07,112 --> 00:15:09,590 だ… 大丈夫ですか…? 219 00:15:09,614 --> 00:15:14,261 これが大丈夫に見えるのならばリーズの目は もうだめでしょうね。 220 00:15:14,285 --> 00:15:16,263 そんな…。 221 00:15:16,287 --> 00:15:20,601 まあ ずっとエルフたちの手厚すぎるもてなしを受けてたからね。 222 00:15:20,625 --> 00:15:23,104 お疲れさま。まったく➡ 223 00:15:23,128 --> 00:15:25,940 いくら王様だからって加減ってものがあるでしょ➡ 224 00:15:25,964 --> 00:15:27,942 加減ってものが! 225 00:15:27,966 --> 00:15:31,612 ノエル 王様になっちゃうの…?んっ…。 226 00:15:31,636 --> 00:15:34,782 王様になったら もう遊べない? 227 00:15:34,806 --> 00:15:39,286 まだ決めてはいないけれど…わからないわ。 228 00:15:39,310 --> 00:15:41,310 ああ…。 229 00:15:43,314 --> 00:15:45,960 とりあえず今日のところは休もうか。 230 00:15:45,984 --> 00:15:47,962 そ… そうですね。 231 00:15:47,986 --> 00:15:51,298 エルフの皆さんが 快適な宿を用意してくれたことですし。 232 00:15:51,322 --> 00:15:53,300 それじゃあ おやすみ。 233 00:15:53,324 --> 00:15:57,304 ミレーヌさんも行きましょう。ああ…。 234 00:15:57,328 --> 00:16:01,075 アンリエットも おやすみ。んっ…。 235 00:16:01,099 --> 00:16:03,099 んっ…。 236 00:16:10,441 --> 00:16:15,756 はあ… どうすればいいのかな…。 237 00:16:15,780 --> 00:16:21,762 ヴァネッサがかなえられなかった願い…聖剣を超える剣を打つ。 238 00:16:21,786 --> 00:16:25,266 その目標は成し遂げた。 239 00:16:25,290 --> 00:16:27,935 ちょっと待って。 240 00:16:27,959 --> 00:16:30,104 じゃあ 今の私の目標は? 241 00:16:30,128 --> 00:16:33,274 何がしたいの?なんになりたいの? 242 00:16:33,298 --> 00:16:36,998 なんでアレンたちと旅をしているの…? 243 00:16:42,974 --> 00:16:44,974 はあ…。 244 00:16:46,978 --> 00:16:50,624 《そっか…私 なんの自覚もないまま➡ 245 00:16:50,648 --> 00:16:52,960 ここまで来てたんだ》 246 00:16:52,984 --> 00:17:01,684 ♬〜 247 00:17:03,595 --> 00:17:06,574 アレン…。(ドアが開く音) 248 00:17:06,598 --> 00:17:09,243 んっ…。 249 00:17:09,267 --> 00:17:14,081 さっきの目くばせは私を部屋に呼ぶためです…? 250 00:17:14,105 --> 00:17:17,918 そうだよ。 どうしても2人きりになりたくて。 251 00:17:17,942 --> 00:17:20,588 そ… その… 私➡ 252 00:17:20,612 --> 00:17:24,091 こういうことってあんまり知らねえですから➡ 253 00:17:24,115 --> 00:17:30,915 うん… だからその優しく教えて…ほしい… です。 254 00:17:33,958 --> 00:17:36,604 うん 帰っていいよ。 255 00:17:36,628 --> 00:17:39,106 おい! ノリの悪いヤツですね! 256 00:17:39,130 --> 00:17:41,108 こんな美少女 押し倒さねえとか➡ 257 00:17:41,132 --> 00:17:43,444 オメエ どっかおかしいんじゃねえです!? 258 00:17:43,468 --> 00:17:48,282 中身は美少女じゃないけどね。あっ!? 今なんつったです!? 259 00:17:48,306 --> 00:17:50,618 別に何も…。 260 00:17:50,642 --> 00:17:55,623 はっ! でっ!?聞きてえことは なんです!? 261 00:17:55,647 --> 00:17:59,893 悪魔の子どもたちをかくまってもらうよう 頼んだんだって? 262 00:17:59,917 --> 00:18:05,899 ったく パーシヴァルのヤツ…。あれで口は堅えはずなんですが。 263 00:18:05,923 --> 00:18:09,069 しかたねえです。悪魔に関しては➡ 264 00:18:09,093 --> 00:18:11,739 いくつか オメエに黙ってたことがあるです。 265 00:18:11,763 --> 00:18:13,741 そうだろうね。 266 00:18:13,765 --> 00:18:17,411 まず 悪魔ってのは種族でもなんでもねえです。 267 00:18:17,435 --> 00:18:22,583 なんらかの理由で人々を憎み滅ぼそうと思う者を➡ 268 00:18:22,607 --> 00:18:27,421 「世界の意志」が悪魔として認識させているです。 269 00:18:27,445 --> 00:18:29,423 ですが 例外もあるです。 270 00:18:29,447 --> 00:18:33,927 それが悪魔同士から生まれた悪魔の子どもです。 271 00:18:33,951 --> 00:18:36,597 彼らはこの世に生まれ落ちた瞬間から➡ 272 00:18:36,621 --> 00:18:39,933 悪魔のらく印を押され忌み嫌われる。 273 00:18:39,957 --> 00:18:44,104 本人の意思とは無関係に悪魔にされちまうです。 274 00:18:44,128 --> 00:18:48,442 しかも 悪魔は子どもを劣悪な環境に放り込み➡ 275 00:18:48,466 --> 00:18:51,612 過酷な生存競争を課しやがるです。 276 00:18:51,636 --> 00:18:56,116 生き残った者はより強力な悪魔となるですからね。 277 00:18:56,140 --> 00:18:58,952 ひどい悪循環だね。 278 00:18:58,976 --> 00:19:02,389 子どもだけで抜け出すことは不可能に近いです。 279 00:19:02,413 --> 00:19:04,391 じゃあ あの子どもたちは? 280 00:19:04,415 --> 00:19:07,895 殺されかけているところを偶然見かけてです。 281 00:19:07,919 --> 00:19:10,898 放っておくわけにもいかなかったですから。 282 00:19:10,922 --> 00:19:14,902 そっか…。なんです その顔は? 283 00:19:14,926 --> 00:19:17,905 うん やっぱりアンリエットだなって。 284 00:19:17,929 --> 00:19:21,729 う… うっせえです!アハハハ。 285 00:19:32,110 --> 00:19:35,589 すごい…こんな場所もあるのですね。 286 00:19:35,613 --> 00:19:38,113 エルフの森は広大ですから。 287 00:19:40,118 --> 00:19:42,763 眠れなかったです?えっ? 288 00:19:42,787 --> 00:19:45,599 断っても気に病むことねえですよ。 289 00:19:45,623 --> 00:19:50,104 アイツらもアイツらで 王のいねえ生き方を模索してるですから。 290 00:19:50,128 --> 00:19:54,108 決めるのは オメエの意志です。 291 00:19:54,132 --> 00:19:56,110 うん… ありがと。 292 00:19:56,134 --> 00:19:58,112 王様!(3人)あっ…? 293 00:19:58,136 --> 00:20:00,948 はい これ あげる。 294 00:20:00,972 --> 00:20:03,784 僕たちの宝物 ぴかぴか石! 295 00:20:03,808 --> 00:20:06,453 きれい! ありがとう。 296 00:20:06,477 --> 00:20:10,457 精霊石ですか。精霊石? 297 00:20:10,481 --> 00:20:16,281 エルフどもの力の結晶で錬金術にも使われる貴重な石です。 298 00:20:18,322 --> 00:20:22,803 こんなもの! 僕たちの王様に近づくな! 悪魔のくせに! 299 00:20:22,827 --> 00:20:24,805 (泣き声) 300 00:20:24,829 --> 00:20:28,142 あっ…。フィリップ! 我らが王の前だぞ! 301 00:20:28,166 --> 00:20:30,811 んっ…!フィリップ! 302 00:20:30,835 --> 00:20:33,647 申し訳ありません。お見苦しいところを…。 303 00:20:33,671 --> 00:20:35,671 そんなことないわ。 304 00:20:37,842 --> 00:20:41,155 エルフの悪魔への嫌悪は根深いみたいだね。 305 00:20:41,179 --> 00:20:43,657 エルフだけじゃねえですよ。 306 00:20:43,681 --> 00:20:46,493 ああ…。(泣き声) 307 00:20:46,517 --> 00:20:50,164 ああ…。どの種族だって同じです。 308 00:20:50,188 --> 00:20:54,488 アンリエット?ちょいと やぼ用です。 309 00:20:59,030 --> 00:21:04,278 (泣き声) 310 00:21:04,302 --> 00:21:06,780 こんなところにいやがったですか。 311 00:21:06,804 --> 00:21:09,283 アンリエット様…。 312 00:21:09,307 --> 00:21:11,785 さっきのはひでえんじゃねえですか? 313 00:21:11,809 --> 00:21:15,456 だって アイツらは悪魔なのに王様と仲よくしてて➡ 314 00:21:15,480 --> 00:21:17,624 嫌だったんだもん。 315 00:21:17,648 --> 00:21:19,626 悪魔だから なんなんです? 316 00:21:19,650 --> 00:21:22,796 アイツらが オメエに嫌がらせでもしたですか? 317 00:21:22,820 --> 00:21:25,966 あっ… してない…。 318 00:21:25,990 --> 00:21:29,303 うん?王様と お話がしたい➡ 319 00:21:29,327 --> 00:21:33,140 王様に贈り物をしたい王様と仲よくなりたい。 320 00:21:33,164 --> 00:21:37,811 フィリップ アイツらとオメエが王様を思う気持ちってのは➡ 321 00:21:37,835 --> 00:21:41,315 同じものなんじゃねえですか?う… うん…。 322 00:21:41,339 --> 00:21:45,486 だったら 打ち解けられるとアンリエットは思うですけどね。 323 00:21:45,510 --> 00:21:47,488 うん…。 324 00:21:47,512 --> 00:21:51,658 オメエよりもチビなんですからもっと優しくしてやれです。 325 00:21:51,682 --> 00:21:55,482 みんな心配するですから早く帰るですよ〜。 326 00:21:57,855 --> 00:22:03,255 ああ… ちゃんと謝んなきゃ。 327 00:22:05,796 --> 00:22:09,610 あっ!?ヘッ ヘヘヘ…。 328 00:22:09,634 --> 00:22:11,945 あっ あっ…。待てよ ガキ。 329 00:22:11,969 --> 00:22:14,114 離して! うっ…。 330 00:22:14,138 --> 00:22:16,950 ヒッ!?そうはいくかよ。 331 00:22:16,974 --> 00:22:20,454 テメエには 案内してもらわなきゃならねえからな。 332 00:22:20,478 --> 00:22:23,178 エルフの森に。