1 00:00:01,948 --> 00:00:04,426 <英雄…それは 理不尽を打ち砕き➡ 2 00:00:04,450 --> 00:00:06,929 悲劇を塗り替える存在。 3 00:00:06,953 --> 00:00:11,266 しかし どんな英雄にも非業の死が訪れる。 4 00:00:11,290 --> 00:00:16,271 信じていた誰かに裏切られて。敵のこうかつな わなによって。 5 00:00:16,295 --> 00:00:19,942 その英雄は 力を持ちすぎた。 6 00:00:19,966 --> 00:00:26,281 強大な力を恐れた人々に疎まれ排斥され 幾度も殺されかけ➡ 7 00:00:26,305 --> 00:00:30,285 それでも英雄は人々を助け続けた。 8 00:00:30,309 --> 00:00:33,622 己の心を代償にして。 9 00:00:33,646 --> 00:00:38,627 やがて世界は救われ英雄は神々に願った。 10 00:00:38,651 --> 00:00:41,551 次に生まれ変わったときは…> 11 00:00:49,829 --> 00:00:51,807 (ブレット)アレン…。 12 00:00:51,831 --> 00:00:54,309 アレン!(アレン)んっ…。 13 00:00:54,333 --> 00:00:58,147 う〜ん… うん? 14 00:00:58,171 --> 00:01:00,249 やっと起きたか 出来損ない! 15 00:01:00,273 --> 00:01:04,273 (ブレット)父上が お呼びだ。さっさと支度をしろ! 16 00:01:06,279 --> 00:01:09,758 ゴミの分際でのうのうと暮らしやがって。 17 00:01:09,782 --> 00:01:12,594 まったく 父上は慈悲が深すぎる。 18 00:01:12,618 --> 00:01:17,266 こんな兄を持って 僕が どれほど苦しめられてきたことか。 19 00:01:17,290 --> 00:01:19,768 だがそれも今日までだ。 20 00:01:19,792 --> 00:01:21,937 ついに この日が来たのだからな。 21 00:01:21,961 --> 00:01:25,261 フフフフフ。フウ…。 22 00:01:27,300 --> 00:01:33,449 (クレイグ)アレン 貴様がヴェストフェルト公爵家に生まれて15年➡ 23 00:01:33,473 --> 00:01:36,618 その間「レベル」は上がらず 1のまま。 24 00:01:36,642 --> 00:01:39,621 「ステータス」の数値は すべて平凡。 25 00:01:39,645 --> 00:01:43,292 そして 先日執り行った「祝福の儀」では➡ 26 00:01:43,316 --> 00:01:46,628 あろうことかなんの 「ギフト」も得られなかった。 27 00:01:46,652 --> 00:01:49,798 「ギフト」はこの世界に生きる誰しもが➡ 28 00:01:49,822 --> 00:01:53,302 神々より1つだけ与えられる恩恵だ。 29 00:01:53,326 --> 00:01:56,472 それが得られぬとは前代未聞のこと。 30 00:01:56,496 --> 00:02:01,243 貴様のような愚か者でも理解しているであろう? 31 00:02:01,267 --> 00:02:03,245 はい。 32 00:02:03,269 --> 00:02:07,916 貴様は ヴェストフェルト家の嫡男として期待外れどころか➡ 33 00:02:07,940 --> 00:02:12,588 家名を汚した恥さらしの出来損ないだ。 34 00:02:12,612 --> 00:02:15,591 よって 今日この瞬間をもって➡ 35 00:02:15,615 --> 00:02:21,615 貴様を我がヴェストフェルト公爵家より追放する! 36 00:02:40,139 --> 00:02:43,118 うっ うっ う〜ん… あ〜。 37 00:02:43,142 --> 00:02:45,454 これで晴れて自由の身か〜。 38 00:02:45,478 --> 00:02:50,793 まさか転生した先が こんなやっかいな公爵家の息子とはね。 39 00:02:50,817 --> 00:02:54,463 でも ようやく探しに行くことができるんだよね。 40 00:02:54,487 --> 00:03:00,087 あっ…。 前世から待ち望んだ平穏な暮らしを。 41 00:03:05,097 --> 00:03:11,079 《目指すは ヴェストフェルト公爵領の東の果てに広がる辺境の地。 42 00:03:11,103 --> 00:03:14,082 どんな場所かはわからないけれど➡ 43 00:03:14,106 --> 00:03:16,919 きっと そこなら誰にも干渉されず➡ 44 00:03:16,943 --> 00:03:19,087 面倒事にも巻き込まれず➡ 45 00:03:19,111 --> 00:03:23,425 平穏でつつましい暮らしを送ることができるはずだ。 46 00:03:23,449 --> 00:03:25,761 前世のように➡ 47 00:03:25,785 --> 00:03:29,985 人々から恐れられることもなく》 48 00:03:35,795 --> 00:03:40,609 さてと だいぶ歩いたしここらで休憩でも…。 49 00:03:40,633 --> 00:03:46,833 うん?うわ〜 絶体絶命って感じだね。 50 00:03:48,975 --> 00:03:51,275 (クレイウルフのうなり声) 51 00:03:56,148 --> 00:03:59,461 (ベアトリス)ハアッ! 52 00:03:59,485 --> 00:04:01,730 ハァッ! 53 00:04:01,754 --> 00:04:05,234 《だめだ…。何度斬っても再生する。 54 00:04:05,258 --> 00:04:08,070 こんな魔物 聞いたことがない…。 55 00:04:08,094 --> 00:04:10,072 このままでは リーズ様まで…》 56 00:04:10,096 --> 00:04:12,096 (リーズ)ベアトリス! 57 00:04:14,100 --> 00:04:16,912 お逃げください リーズ様! 58 00:04:16,936 --> 00:04:19,248 この魔物は 私が抑えます! 59 00:04:19,272 --> 00:04:21,750 あなたを置いて逃げるなんてできません! 60 00:04:21,774 --> 00:04:24,920 生き延びて 使命を果たすのです!あっ…。 61 00:04:24,944 --> 00:04:32,427 アドアステラ王国第一王女リーズ・アドアステラ…? 62 00:04:32,451 --> 00:04:35,751 なんで あんなところに彼女が…? 63 00:04:38,624 --> 00:04:41,770 ⦅ほら あれが例の出来損ないですよ。 64 00:04:41,794 --> 00:04:45,440 なるほど。 うわさどおりふぬけた顔をしておる。 65 00:04:45,464 --> 00:04:50,445 あんなのが アドアステラ王国でも有数の公爵家次期当主とは…。 66 00:04:50,469 --> 00:04:53,448 クレイグ様も さぞ つらいでしょうな。 67 00:04:53,472 --> 00:04:58,620 奥方を亡くされ 残されたのがあんな出来損ないの息子だとは。 68 00:04:58,644 --> 00:05:03,725 謝ってください!あっ…。 69 00:05:03,749 --> 00:05:07,062 アレンくんは…アレンくんは立派な方です! 70 00:05:07,086 --> 00:05:10,732 出来損ないなんかじゃありません! 71 00:05:10,756 --> 00:05:13,256 あっ…⦆ 72 00:05:15,761 --> 00:05:21,461 《できれば 人前では前世の力を使いたくなかったけれど…》 73 00:05:34,613 --> 00:05:36,591 《でも…》 74 00:05:36,615 --> 00:05:40,595 僕を信頼してくれた人が困っているのなら。 75 00:05:40,619 --> 00:05:52,441 ♬〜 76 00:05:52,465 --> 00:05:55,777 《死が目の前に迫っているというのに…。 77 00:05:55,801 --> 00:05:59,781 どうして私は…あの人のことばかり思い出して》 78 00:05:59,805 --> 00:06:01,883 (クレイウルフのうなり声) 79 00:06:01,907 --> 00:06:03,907 アレンくん! 80 00:06:06,245 --> 00:06:10,225 気のせいかな? 今 誰かに呼ばれたような気がしたけど? 81 00:06:10,249 --> 00:06:12,249 あっ… えっ? 82 00:06:18,758 --> 00:06:21,236 あっ… アレンくん!? 83 00:06:21,260 --> 00:06:23,238 (クレイウルフのうなり声) 84 00:06:23,262 --> 00:06:26,962 うっ!どうして あなたが ここに…!? 85 00:06:28,934 --> 00:06:32,748 詳しい話は また後で。 86 00:06:32,772 --> 00:06:35,250 (クレイウルフのうなり声) 87 00:06:35,274 --> 00:06:38,074 コード・アカシック 天の瞳! 88 00:06:40,112 --> 00:06:42,591 魔導生命体 クレイウルフ…。 89 00:06:42,615 --> 00:06:45,093 思ったとおり「核」があるみたいだね。 90 00:06:45,117 --> 00:06:47,929 じゃあ それを壊せば おしまいだ。 91 00:06:47,953 --> 00:06:51,553 ワールド・エンド 百華繚乱! 92 00:06:55,294 --> 00:06:57,272 ハァー! 93 00:06:57,296 --> 00:07:07,796 ♬〜 94 00:07:09,742 --> 00:07:12,220 すごい…。うっ…。 95 00:07:12,244 --> 00:07:15,557 ベアトリス! ベアトリスしっかりしてください! 96 00:07:15,581 --> 00:07:20,062 申し訳ありません… リーズ様…。 97 00:07:20,086 --> 00:07:23,899 こんなところで…倒れてしまい…。 98 00:07:23,923 --> 00:07:28,070 そんなこと…。 99 00:07:28,094 --> 00:07:32,574 恩に着る… アレン殿…。 100 00:07:32,598 --> 00:07:35,410 ベアトリスさんだよね? 久しぶり。 101 00:07:35,434 --> 00:07:38,080 待ってて今 その傷 治しちゃうから。 102 00:07:38,104 --> 00:07:40,582 何を言って…。 103 00:07:40,606 --> 00:07:45,506 パラレル・パラドックス 魔導 ヒーリングライト! 104 00:07:48,781 --> 00:07:51,426 (2人)あっ…。信じられん。 105 00:07:51,450 --> 00:07:53,595 あれだけの傷が跡形もなく…。 106 00:07:53,619 --> 00:07:56,098 鎧まで元どおりに…。 107 00:07:56,122 --> 00:07:58,934 アレンくん その力は いったい…? 108 00:07:58,958 --> 00:08:02,037 う〜んなんて言ったらいいのかな…。 109 00:08:02,061 --> 00:08:04,206 《前世から引き継いだ力だ。 110 00:08:04,230 --> 00:08:07,209 なんて言うわけにもいかないし》 111 00:08:07,233 --> 00:08:11,213 もしや 教会にも認識されていないランクのギフトでは? 112 00:08:11,237 --> 00:08:14,216 確かにそれならば合点もいきますね。 113 00:08:14,240 --> 00:08:19,054 えっ? ああ うん。そんなところかな〜。 アハハ…。 114 00:08:19,078 --> 00:08:22,390 それにしても一国の王女でもある君が➡ 115 00:08:22,414 --> 00:08:24,893 どうして こんな辺境の地に? 116 00:08:24,917 --> 00:08:26,895 あっ…。 117 00:08:26,919 --> 00:08:29,898 先日 私はある 「啓示」を受け取りました。 118 00:08:29,922 --> 00:08:36,238 啓示? ああ ギフトの力で使える神様の予言みたいなものだっけ? 119 00:08:36,262 --> 00:08:38,740 実際には そこまで正確な情報を➡ 120 00:08:38,764 --> 00:08:40,742 与えられるわけではありませんが➡ 121 00:08:40,766 --> 00:08:44,746 その言葉に従えば 誰かの不幸を避けることができます。 122 00:08:44,770 --> 00:08:47,082 私たちは啓示に導かれて➡ 123 00:08:47,106 --> 00:08:50,252 辺境にあるクルーム村を目指していたのだが➡ 124 00:08:50,276 --> 00:08:52,254 突然 襲撃を受けてな…。 125 00:08:52,278 --> 00:08:55,590 貴殿がいなければ今頃どうなっていたことか。 126 00:08:55,614 --> 00:08:57,592 別に大したことじゃないよ。 127 00:08:57,616 --> 00:09:00,529 それで アレンくんはどうして ここに? 128 00:09:00,553 --> 00:09:04,366 う〜ん。 こんなところで話すのもなんだし➡ 129 00:09:04,390 --> 00:09:09,204 続きは馬車に乗りながらしようか。えっ? ですが 馬車は壊れて…。 130 00:09:09,228 --> 00:09:12,528 パラレル・パラドックス 魔導 ヒーリングライト! 131 00:09:15,067 --> 00:09:17,267 (2人)あっ…。 132 00:09:22,241 --> 00:09:24,386 追放ですか!? 133 00:09:24,410 --> 00:09:27,722 ヴェストフェルト家はなんて ひどい仕打ちを…。 134 00:09:27,746 --> 00:09:30,058 で 僕も リーズたちと同じく➡ 135 00:09:30,082 --> 00:09:33,061 辺境の地を目指して旅してるってわけ。 136 00:09:33,085 --> 00:09:36,731 だけど 2人とも いいの?うん? 何がですか? 137 00:09:36,755 --> 00:09:39,067 ほら さっき僕が使った力は➡ 138 00:09:39,091 --> 00:09:42,237 王国にとっても有用だってことはわかったでしょ? 139 00:09:42,261 --> 00:09:45,574 そんな人間を 野に放っちゃっていいのかなと…。 140 00:09:45,598 --> 00:09:48,076 確かに 国のことを思えば➡ 141 00:09:48,100 --> 00:09:51,746 貴殿を ヴェストフェルト家に戻すべきなのだろうな。 142 00:09:51,770 --> 00:09:55,584 いいえ。私は 国よりも友人を優先します。 143 00:09:55,608 --> 00:09:59,087 きっと 王族としては失格なのでしょうが…。 144 00:09:59,111 --> 00:10:04,092 それでも 誰かを犠牲にして成り立つ国というのは➡ 145 00:10:04,116 --> 00:10:06,261 間違っていると思いますから。 146 00:10:06,285 --> 00:10:10,098 リーズ…。 ありがとう。 147 00:10:10,122 --> 00:10:13,022 どういたしまして… です。 148 00:10:18,964 --> 00:10:23,778 やけに静かな村だな…。人が住んでいないのか? 149 00:10:23,802 --> 00:10:27,616 まさか 魔物によって滅ぼされてしまったのでしょうか…。 150 00:10:27,640 --> 00:10:29,951 それはないと思うな。えっ? 151 00:10:29,975 --> 00:10:34,956 この村の周辺一帯には 魔物の気配がまったく感じられない。 152 00:10:34,980 --> 00:10:39,461 言われてみれば 貴殿と合流してから ここまでの道中➡ 153 00:10:39,485 --> 00:10:42,297 一度も 魔物と遭遇することはなかったな。 154 00:10:42,321 --> 00:10:44,966 冒険者に討伐されたのでしょうか? 155 00:10:44,990 --> 00:10:50,305 あるいは 何かを恐れて 村に近づくのを避けている… とかね。 156 00:10:50,329 --> 00:10:53,529 あっ!? アレンくんあちらに村の人たちが。 157 00:10:56,835 --> 00:10:59,914 なるほど。村人は ここに集まっていたのか。 158 00:10:59,938 --> 00:11:01,916 何が起きているのでしょう? 159 00:11:01,940 --> 00:11:03,918 ⚟出て行ってくれ! 160 00:11:03,942 --> 00:11:06,087 (アキラ)うわっ! 161 00:11:06,111 --> 00:11:09,758 お前さんに話すことなど ないわ! 162 00:11:09,782 --> 00:11:15,764 いてて…。ったく 取りつく島もねえや。 163 00:11:15,788 --> 00:11:17,766 あっ…。 164 00:11:17,790 --> 00:11:23,090 「光」とは あなたのことだったのですね… アキラさん。 165 00:11:25,130 --> 00:11:28,943 アンタは… 誰だっけ? 166 00:11:28,967 --> 00:11:33,114 リーズです! リーズ・アドアステラ! 167 00:11:33,138 --> 00:11:35,950 王都にいらっしゃったときに王城を案内して➡ 168 00:11:35,974 --> 00:11:39,287 食事もご一緒しましたよね!?わりぃ わりぃ。 169 00:11:39,311 --> 00:11:42,457 人の名前覚えるの 苦手でよ。 アハハ。 170 00:11:42,481 --> 00:11:46,294 名前どころか 存在まで忘れていたように聞こえましたけど! 171 00:11:46,318 --> 00:11:50,131 ハァ…。え〜っと 知り合いみたいだけど➡ 172 00:11:50,155 --> 00:11:53,134 「光」っていうのはどういう意味なの? 173 00:11:53,158 --> 00:11:57,806 んっ…。アレン殿は 「ブレイバー」というギフトを➡ 174 00:11:57,830 --> 00:12:00,408 聞いたことがあるか?ブレイバー? 175 00:12:00,432 --> 00:12:03,912 一代に1人のみが授かる特別なギフト。 176 00:12:03,936 --> 00:12:10,085 一騎当千に値する最強のギフト。それを持つ者 すわなち 「勇者」。 177 00:12:10,109 --> 00:12:14,089 彼女は アキラ・カザラギさん。当代の勇者です。 178 00:12:14,113 --> 00:12:19,761 そして 今回リーズ様が受けた啓示は「光のしるべとなり闇を払え」…。 179 00:12:19,785 --> 00:12:23,285 要するに この勇者を助けろってことだよね? 180 00:12:25,290 --> 00:12:27,268 (おなかの鳴る音) 181 00:12:27,292 --> 00:12:29,592 腹減った。 182 00:12:31,630 --> 00:12:33,775 龍退治? 183 00:12:33,799 --> 00:12:39,114 俺 適当に ぶらぶら旅して回ってんだけどさ! 184 00:12:39,138 --> 00:12:42,117 この村の近くを通りかかったときに…。 185 00:12:42,141 --> 00:12:46,287 ⦅うん?⦆たまたま ガキを拾っちまってよ。 186 00:12:46,311 --> 00:12:51,126 なんでも 山にすみついてる龍のいけにえにされかけて➡ 187 00:12:51,150 --> 00:12:53,128 逃げ出したらしい。 188 00:12:53,152 --> 00:12:56,464 つうわけで 村長に詳しい話を聞きに行ったら➡ 189 00:12:56,488 --> 00:13:01,288 ご覧のとおり。 「何も話したくない余計なことはするな」だとさ。 190 00:13:03,262 --> 00:13:06,741 やっぱり村の人たちは龍に脅されて いけにえを…。 191 00:13:06,765 --> 00:13:09,244 いや そうじゃないと思うよ。 192 00:13:09,268 --> 00:13:11,246 えっ…?まさか…。 193 00:13:11,270 --> 00:13:14,582 たぶん この村は 龍にいけにえをささげることで➡ 194 00:13:14,606 --> 00:13:17,252 安全を保しょうしてもらっているんじゃないかな。 195 00:13:17,276 --> 00:13:21,756 ここみたいな小さな村では魔物の襲撃は死活問題だしね。 196 00:13:21,780 --> 00:13:23,758 だから 村の周辺には➡ 197 00:13:23,782 --> 00:13:26,928 不自然なほど 魔物の気配が感じられなかったのか…。 198 00:13:26,952 --> 00:13:30,098 魔物は龍を恐れて近寄らないからね。 199 00:13:30,122 --> 00:13:34,436 さっきの村長の反応からしてもまあ そんなとこだろうよ。 200 00:13:34,460 --> 00:13:38,273 まっ 守護龍といけにえなんてのはよくある話だしな。 201 00:13:38,297 --> 00:13:42,944 ああ… アキラさん そのいけにえにされかけた子どもというのは➡ 202 00:13:42,968 --> 00:13:45,280 どちらに?いろいろ片づくまで➡ 203 00:13:45,304 --> 00:13:47,449 近くの洞窟に隠れてもらった。 204 00:13:47,473 --> 00:13:51,119 連れてきたら村のヤツらに何されるか わかんねえからな。 205 00:13:51,143 --> 00:13:56,791 さてと 腹ごしらえも済んだしもう村でやることもねえし➡ 206 00:13:56,815 --> 00:13:58,793 龍を倒しに行くとすっかな。 207 00:13:58,817 --> 00:14:02,230 お前らもついてきたいんなら好きにしな。 208 00:14:02,254 --> 00:14:04,899 一つ聞きたいんだけど…。うん? 209 00:14:04,923 --> 00:14:06,901 この村の人たちは➡ 210 00:14:06,925 --> 00:14:10,071 龍から解放されることを望んでいないかもしれないよ。 211 00:14:10,095 --> 00:14:13,074 それでも君は龍を倒しに行くの? 212 00:14:13,098 --> 00:14:17,579 あのガキに助けを求められちまったからな。 213 00:14:17,603 --> 00:14:20,103 だから助ける。 それだけだ。 214 00:14:22,107 --> 00:14:24,586 私も一緒に行きます。あっ…。 215 00:14:24,610 --> 00:14:26,921 んっ… 啓示を受けた以上➡ 216 00:14:26,945 --> 00:14:30,258 いえ…私が行きたいから行くのです。 217 00:14:30,282 --> 00:14:32,260 足手まといにならないと約束します。 218 00:14:32,284 --> 00:14:34,262 聞いてのとおりだ。 219 00:14:34,286 --> 00:14:37,265 私たちはアキラ殿と共に龍退治に向かう。 220 00:14:37,289 --> 00:14:40,101 ここまで同行してくれて感謝する。 221 00:14:40,125 --> 00:14:42,103 いや 僕も行くよ。 222 00:14:42,127 --> 00:14:44,439 ですが アレンくんの旅は? 223 00:14:44,463 --> 00:14:47,275 友達が危険な戦いに行くのを知っていながら➡ 224 00:14:47,299 --> 00:14:51,446 平穏を享受できるほど僕は図太くないからね。 225 00:14:51,470 --> 00:14:54,270 アレンくん…。 226 00:14:57,309 --> 00:15:00,054 ここが龍のすむ山…。 227 00:15:00,078 --> 00:15:03,057 さて それじゃ作戦会議だ。 228 00:15:03,081 --> 00:15:06,227 俺は正面の参道から頂上を目指す。 229 00:15:06,251 --> 00:15:11,065 で アレンたちは裏道から回り込んで龍を挟み撃ちにする。 230 00:15:11,089 --> 00:15:13,735 アキラささんが一人で正面からですか…? 231 00:15:13,759 --> 00:15:16,237 なんだよ。 俺じゃ倒せねえって? 232 00:15:16,261 --> 00:15:18,573 いえ そういうわけでは…。 233 00:15:18,597 --> 00:15:21,743 僕が正面から行ったほうがいいんじゃない? 234 00:15:21,767 --> 00:15:23,912 嫌だ。 断る。えっ? 235 00:15:23,936 --> 00:15:29,083 だって お前に任せたら全部一人で片づけちまいそうだし。 236 00:15:29,107 --> 00:15:31,252 それは買いかぶりすぎじゃないかな。 237 00:15:31,276 --> 00:15:33,588 いいや 俺にはわかる。 238 00:15:33,612 --> 00:15:36,424 お前 タダもんじゃないだろ? 239 00:15:36,448 --> 00:15:39,427 んっ…。 240 00:15:39,451 --> 00:15:42,096 一度手合わせしてみてえところだが➡ 241 00:15:42,120 --> 00:15:44,432 まずは龍退治が先だからな。 242 00:15:44,456 --> 00:15:47,435 でも龍が片づいたら俺と勝負しろよ。 243 00:15:47,459 --> 00:15:51,439 わかったよ。じゃ 俺は先行くぜ! 244 00:15:51,463 --> 00:15:53,608 さっさと登ってこいよ。 245 00:15:53,632 --> 00:15:56,132 じゃねえと 俺一人でぶっ倒しちまうからな。 246 00:15:58,136 --> 00:16:01,716 あの勢いだと 本当に一人で倒してしまいそうだな。 247 00:16:01,740 --> 00:16:05,040 じゃ 僕たちも行こうか。はい。 248 00:16:10,248 --> 00:16:13,728 大丈夫?ありがとう アレンくん。 249 00:16:13,752 --> 00:16:15,730 でも大丈夫です。 250 00:16:15,754 --> 00:16:18,733 これでも 多少の護身術をたしなんでいますので。 251 00:16:18,757 --> 00:16:21,736 無理はしないでね。はい。 252 00:16:21,760 --> 00:16:23,738 しかし 辺境とはいえ➡ 253 00:16:23,762 --> 00:16:27,408 王国でも有数の武力を誇るヴェストフェルト家が➡ 254 00:16:27,432 --> 00:16:31,245 龍の存在に気付かぬとはな。 255 00:16:31,269 --> 00:16:35,249 魔物討伐にも積極的な家でしたからね。 256 00:16:35,273 --> 00:16:38,252 たぶん 気付いていたと思うよ。 257 00:16:38,276 --> 00:16:40,254 えっ? 258 00:16:40,278 --> 00:16:42,757 遠く離れた辺境といっても➡ 259 00:16:42,781 --> 00:16:49,263 空を飛べる龍からすればヴェストフェルト邸は 目と鼻の先。 260 00:16:49,287 --> 00:16:53,267 そんな危うい状況をあの家が よしとするはずがない。 261 00:16:53,291 --> 00:16:56,270 では なぜ知ってて見過ごすようなことを? 262 00:16:56,294 --> 00:17:00,208 たぶん 僕の元実家と龍はつながっている。 263 00:17:00,232 --> 00:17:02,543 (2人)あっ…。クルーム村は➡ 264 00:17:02,567 --> 00:17:06,381 いけにえを用意するために作った村なんだろうね。 265 00:17:06,405 --> 00:17:11,719 ヴェストフェルト家は 龍の力を借りて辺境周辺の平和を維持していた。 266 00:17:11,743 --> 00:17:14,222 ということか?それは あくまで➡ 267 00:17:14,246 --> 00:17:19,046 結果的にであって本当の取引条件は おそらく…。 268 00:17:22,587 --> 00:17:25,566 (龍のほえ声) 269 00:17:25,590 --> 00:17:27,735 あっ… うっ…。 270 00:17:27,759 --> 00:17:31,959 いきなり仕掛けてくるとはな…。名乗りぐらいさせろっての…。 271 00:17:34,766 --> 00:17:37,245 落ちろ 雷帝! 272 00:17:37,269 --> 00:17:43,584 (ごう音) 273 00:17:43,608 --> 00:17:47,255 うっ!(赤龍王)ハハハハ…。 274 00:17:47,279 --> 00:17:51,592 どうした 人間よ。遊びのつもりか? 275 00:17:51,616 --> 00:17:54,429 へっ 偉そうに見下ろしやがって。 276 00:17:54,453 --> 00:17:59,100 いいぜ そっちがその気ならこっちも手加減しねえぜ。 277 00:17:59,124 --> 00:18:01,869 まずは そっから引きずり降ろしてやるよ! 278 00:18:01,893 --> 00:18:06,207 よいのか? そやつを巻き込むぞ。 279 00:18:06,231 --> 00:18:08,431 うっ…。 はっ!? 280 00:18:11,236 --> 00:18:14,882 勇者様… 助けて…。 281 00:18:14,906 --> 00:18:18,386 おい テメエ… どういうことだ! 282 00:18:18,410 --> 00:18:22,390 ハハハハ… まだわからぬか? 283 00:18:22,414 --> 00:18:25,560 決まっておろうわざと逃がしたのだ。 284 00:18:25,584 --> 00:18:27,562 なんだと…? 285 00:18:27,586 --> 00:18:31,232 何故 我が贄などを欲しがると思う? 286 00:18:31,256 --> 00:18:34,235 我は 人間など食らいたいわけではない。 287 00:18:34,259 --> 00:18:38,406 貴様らの顔が絶望に染まるのを見たいだけだ。 288 00:18:38,430 --> 00:18:40,742 我は長い時を生きるゆえ➡ 289 00:18:40,766 --> 00:18:43,745 ちょうどいい暇つぶしが必要なのでな。 290 00:18:43,769 --> 00:18:49,250 贄を逃すと どうなるかここから眺めさせてもらったが➡ 291 00:18:49,274 --> 00:18:53,421 フフッ まさか これほど愉快な余興になろうとは。 292 00:18:53,445 --> 00:18:58,092 我を倒すと請け負った場面など片腹痛かったぞ? 293 00:18:58,116 --> 00:19:00,516 クソ野郎が。 294 00:19:05,056 --> 00:19:09,704 ブレイバー 破滅の蒼電! ファイナルストライク! 295 00:19:09,728 --> 00:19:14,542 (雷鳴) 296 00:19:14,566 --> 00:19:18,566 あの世で後悔しやがれ クソ野郎!あっ…。 297 00:19:20,572 --> 00:19:27,388 それで? 食らってみたがまさか本気ではあるまい? 298 00:19:27,412 --> 00:19:32,393 バカな…。 がはっ! 299 00:19:32,417 --> 00:19:37,398 威勢だけか? その程度の力で勇者とは笑わせる。 300 00:19:37,422 --> 00:19:41,922 《力の差はわかっちゃいたがここまでとはな…》 301 00:19:43,929 --> 00:19:49,911 大した暇つぶしにならなかったがもうよい。 302 00:19:49,935 --> 00:19:53,581 《ははっ 指一本動かせねえ…》 303 00:19:53,605 --> 00:19:55,605 死ね。 304 00:19:57,943 --> 00:20:01,443 (ほえ声) 305 00:20:03,448 --> 00:20:06,594 別にタイミングを図ったわけじゃないんだけど…。 306 00:20:06,618 --> 00:20:11,766 お前…。 ああ…。まっ 結果的には同じことかな。 307 00:20:11,790 --> 00:20:14,268 アキラ殿!アキラさん! 308 00:20:14,292 --> 00:20:16,270 しっかりしてください! 309 00:20:16,294 --> 00:20:19,941 さて ずいぶんと偉そうなことを言ってたけど➡ 310 00:20:19,965 --> 00:20:23,110 もちろん 君は威勢だけじゃないわけだよね? 311 00:20:23,134 --> 00:20:26,113 (ほえ声) 312 00:20:26,137 --> 00:20:29,951 ごめん リーズ。 アキラをお願い。ベアトリスさんは あの子を。 313 00:20:29,975 --> 00:20:32,119 はい!わかった! 314 00:20:32,143 --> 00:20:37,643 ワールドエンド 斬魔の太刀!破あぁつ! 315 00:20:41,987 --> 00:20:45,967 なぜだ… なぜ我の身に傷をつけられる…。 316 00:20:45,991 --> 00:20:48,135 そんなナマクラで…! 317 00:20:48,159 --> 00:20:52,306 失礼だな。 そりゃあ名のある名剣じゃないけど➡ 318 00:20:52,330 --> 00:20:54,308 それなりに愛着はあるんだよ? 319 00:20:54,332 --> 00:21:00,248 我は神に最も近しいとまでいわれた 赤龍王だぞ。 320 00:21:00,272 --> 00:21:05,586 その我が…たかが人間ごときに…。 321 00:21:05,610 --> 00:21:09,423 《確かに この龍は隔絶した力を持つ強者だ。 322 00:21:09,447 --> 00:21:13,594 でも アキラのおかげで 龍の情報をじっくり見ることができた。 323 00:21:13,618 --> 00:21:16,597 僕のワールドエンドなら 問題なく倒せる。 324 00:21:16,621 --> 00:21:20,101 命がけで時間を作ってくれたアキラのためにも…》 325 00:21:20,125 --> 00:21:22,603 負けるわけにはいかない! 326 00:21:22,627 --> 00:21:24,605 (ほえ声) 327 00:21:24,629 --> 00:21:35,283 ♬〜 328 00:21:35,307 --> 00:21:37,285 (2人)きゃあっ! 329 00:21:37,309 --> 00:21:41,122 やってみろ。 ヤツらを巻き込んでいいのならな! 330 00:21:41,146 --> 00:21:44,292 ずいぶんとずるい手を使うんだね。 331 00:21:44,316 --> 00:21:49,130 フン! 光栄に思え。貴様を我の敵と認めたのだ! 332 00:21:49,154 --> 00:21:51,465 ここからは手段なぞ選ばん! 333 00:21:51,489 --> 00:21:53,489 くっ…。 334 00:21:55,493 --> 00:21:57,493 アレンくん!うっ! 335 00:22:00,098 --> 00:22:03,577 《はっ! 出来損ないと呼ばれるようになってから➡ 336 00:22:03,601 --> 00:22:06,080 一度も向けられることのなかった➡ 337 00:22:06,104 --> 00:22:11,304 前世で向けられていたものとも違う その視線は…》 338 00:22:13,945 --> 00:22:20,094 向かってくるか!ならば 全員そろって死ね! 339 00:22:20,118 --> 00:22:23,764 ワールドエンド 極技! 340 00:22:23,788 --> 00:22:25,766 閃! 341 00:22:25,790 --> 00:22:37,278 ♬〜 342 00:22:37,302 --> 00:22:43,802 バカな… こんなこと…ヤツからは… 何も聞いては…! 343 00:22:54,319 --> 00:22:59,300 ハァ ハッハッハッ…。 344 00:22:59,324 --> 00:23:01,324 アレンくん! 345 00:23:04,262 --> 00:23:07,408 ははっさすがに疲れたかな。 346 00:23:07,432 --> 00:23:09,410 あっ… はあ…。 347 00:23:09,434 --> 00:23:12,413 あっ… あれ? 348 00:23:12,437 --> 00:23:15,416 龍は どうなった? 349 00:23:15,440 --> 00:23:20,254 (泣き声) 350 00:23:20,278 --> 00:23:23,924 《王女の救出に勇者を手伝って龍退治。 351 00:23:23,948 --> 00:23:27,261 平穏な暮らしとは ほど遠い旅になったけれど➡ 352 00:23:27,285 --> 00:23:31,265 それでも 僕を信頼してくれる人が困っていたのなら…》 353 00:23:31,289 --> 00:23:33,289 アレンくん。あっ…。 354 00:23:36,628 --> 00:23:41,442 あっ…。フフ…。 355 00:23:41,466 --> 00:23:44,612 《少しだけ遠回りをしてもいいのかもしれないって➡ 356 00:23:44,636 --> 00:23:47,036 思ったんだ》