1 00:02:17,240 --> 00:02:20,227 (しずか)ええ!? 裏山に? ネコじゃないの? 2 00:02:20,227 --> 00:02:23,263 (のび太)ううん 絶対にあれはタヌキだよ。 3 00:02:23,263 --> 00:02:28,268 ねえ じゃ 探しに行かない? え… タヌキを? 面白そうね。 4 00:02:28,268 --> 00:02:31,268 行こう 行こう。 それじゃさ…。 ≫(出木杉)しずかく~ん! 5 00:02:33,256 --> 00:02:35,275 あ~ 出木杉さん。 6 00:02:35,275 --> 00:02:37,275 はい これ。 ありがとう。 7 00:02:38,261 --> 00:02:40,280 まあ こんなに書いたの? 8 00:02:40,280 --> 00:02:42,249 しずかくんも たくさん書いてよ。 9 00:02:42,249 --> 00:02:46,253 何? それ…。 フフフ… ひ・み・つ! 10 00:02:46,253 --> 00:02:49,272 うん。 アハハハ…。 (しずか・出木杉の笑い声) 11 00:02:49,272 --> 00:02:51,258 あ… タヌキ…。 12 00:02:51,258 --> 00:02:53,276 (2人の話し声) 13 00:02:53,276 --> 00:02:55,276 あ… ああ…。 14 00:02:58,281 --> 00:03:00,267 何が「アハハハ」だ! 15 00:03:00,267 --> 00:03:03,267 イヤなヤツ! あんなヤツは人類の敵だ! 16 00:03:04,271 --> 00:03:06,256 (ドラえもん) 出木杉くんが? どうして? 17 00:03:06,256 --> 00:03:10,277 決まってるだろ! 頭はいいし スポーツは万能だし→ 18 00:03:10,277 --> 00:03:14,277 男らしくて 親切で…。 悪いとこないじゃない。 19 00:03:15,265 --> 00:03:18,268 …だから嫌いなんだよ。 20 00:03:18,268 --> 00:03:21,268 どうもキミの言ってることは よくわからない。 21 00:03:22,272 --> 00:03:25,275 (ママ)のび太 おじさんに 手紙書いちゃいなさい。 22 00:03:25,275 --> 00:03:29,262 早く出さなきゃ 悪いじゃないの。 わかってるよ…。 23 00:03:29,262 --> 00:03:32,262 わかってるんだったら さっさとしなさい! 24 00:03:33,266 --> 00:03:35,235 手紙って? 25 00:03:35,235 --> 00:03:38,271 おじさんが 国語辞典 送ってくれたから→ 26 00:03:38,271 --> 00:03:40,273 お礼の手紙 出しなさいって…。 27 00:03:40,273 --> 00:03:45,262 あ~あ めんどくさいなあ。 よけいな物 くれるからだ。 28 00:03:45,262 --> 00:03:47,262 また そんな ムチャクチャ言って…。 29 00:03:49,282 --> 00:03:51,268 こんなもんでいいだろう。 30 00:03:51,268 --> 00:03:54,268 さっさと出しちゃおうっと。 31 00:03:57,257 --> 00:03:59,242 行ってきま~す。 32 00:03:59,242 --> 00:04:01,242 あ… ん? 33 00:04:02,279 --> 00:04:05,279 …ん? う~ん…。 34 00:04:06,266 --> 00:04:08,266 う~ん う~ん…。 …ん? 35 00:04:09,269 --> 00:04:11,271 何やってんの? 36 00:04:11,271 --> 00:04:13,290 「のび太より」って 書かないで→ 37 00:04:13,290 --> 00:04:17,277 「のび犬より」って 書いちゃったような気がするんだ。 38 00:04:17,277 --> 00:04:21,264 え~っ!? 自分の名前だろ~? どうしよう…。 39 00:04:21,264 --> 00:04:24,267 確かめたほうが いいんじゃないの? 40 00:04:24,267 --> 00:04:28,254 間違ったら 笑われるよ。 でも もう封しちゃったし…。 41 00:04:28,254 --> 00:04:32,254 そ~っとはがして また のりで貼れば 大丈夫かな? 42 00:04:35,278 --> 00:04:37,280 やっぱりムリだ。 破けちゃう。 43 00:04:37,280 --> 00:04:40,283 しょうがない。 破いてみなよ。 44 00:04:40,283 --> 00:04:44,270 でも もし間違ってなかったら バカバカしいじゃないか。 45 00:04:44,270 --> 00:04:47,270 う~ん…。 あっ そうだ! 46 00:04:53,279 --> 00:04:56,282 手紙でも本でも このシールを表に貼ると→ 47 00:04:56,282 --> 00:04:58,251 中身が読めるんだ。 48 00:04:58,251 --> 00:05:00,251 こうやって シールを貼って…。 49 00:05:03,273 --> 00:05:06,273 スイッチを入れて ピントを合わせる。 50 00:05:08,278 --> 00:05:10,280 あっ ボクの手紙! 51 00:05:10,280 --> 00:05:14,284 封筒がどんなに遠くにあっても 見えるんだよ。 52 00:05:14,284 --> 00:05:17,284 へぇ~ 便利だねぇ。 え~っと…。 53 00:05:22,292 --> 00:05:24,277 おやっ!? あ…。 54 00:05:24,277 --> 00:05:26,246 やっぱり確かめてよかった。 55 00:05:26,246 --> 00:05:29,246 さ 書き直し…。 ま 両方に点があるなら いいだろ。 56 00:05:31,284 --> 00:05:34,287 え… いいの~!? 57 00:05:34,287 --> 00:05:39,275 よし。 あ~あ… これからまだ 宿題やらなきゃいけないんだ。 58 00:05:39,275 --> 00:05:43,275 しずかちゃんか出木杉に 写させてもらおうかな…。 59 00:05:45,265 --> 00:05:48,268 あっ そうだ! いいこと考えた~! 60 00:05:48,268 --> 00:05:50,286 ドラえも~ん! 61 00:05:50,286 --> 00:05:52,288 ねえ ドラえもん。 これからもきっと→ 62 00:05:52,288 --> 00:05:55,291 今日みたいなことって よくあると思うんだ。 63 00:05:55,291 --> 00:05:58,294 だから そのシール たくさんもらってもいい? 64 00:05:58,294 --> 00:06:00,294 そりゃまあ いいけど…。 65 00:06:01,297 --> 00:06:05,285 フフ フフフ… これで楽ができるぞ。 66 00:06:05,285 --> 00:06:08,285 ん? ああ 何でもないよ 何でもない。 67 00:06:11,274 --> 00:06:13,274 (ジャイアン)うぉ~りゃぁ~!! 68 00:06:14,277 --> 00:06:16,296 えいっ! ≫(ジャイアン)うおっ…! 69 00:06:16,296 --> 00:06:19,296 ≫(ジャイアン)速攻に遭うなんて もうたまらん…。 70 00:06:25,255 --> 00:06:32,278 ♬~ 71 00:06:32,278 --> 00:06:34,278 《あった…》 72 00:06:38,251 --> 00:06:40,251 ヘッヘッヘ…。 73 00:06:43,289 --> 00:06:47,277 こうやって出木杉のノートに 透視シールを貼っておけば…。 74 00:06:47,277 --> 00:06:49,277 フッフッフ…。 75 00:06:56,252 --> 00:06:58,288 しずかくん あれは? 76 00:06:58,288 --> 00:07:01,291 ちゃ~んと出木杉さんの ランドセルに入れておいたわ。 77 00:07:01,291 --> 00:07:04,294 《なんだなんだ~ イチャイチャしちゃって!》 78 00:07:04,294 --> 00:07:07,297 (スネ夫)あ~あ 今日も宿題がいっぱいだね。 79 00:07:07,297 --> 00:07:09,282 やんなっちゃうよな~。 80 00:07:09,282 --> 00:07:11,282 あ…。 81 00:07:15,271 --> 00:07:17,271 《イヒヒヒ…》 82 00:07:19,292 --> 00:07:22,295 う~ん もうちょっとかな~? 83 00:07:22,295 --> 00:07:25,298 何が? ん? 別に…。 84 00:07:25,298 --> 00:07:27,298 変なのび太くん…。 85 00:07:31,304 --> 00:07:33,304 そろそろ できたかな…。 86 00:07:36,276 --> 00:07:38,261 まずは算数だ。 え~と…→ 87 00:07:38,261 --> 00:07:42,261 算数のノートに貼ったシールは 何番だっけ? 88 00:07:43,299 --> 00:07:45,299 これだ! 89 00:07:48,288 --> 00:07:50,290 今日の宿題 全部できてる! 90 00:07:50,290 --> 00:07:53,290 へへっ ご苦労さま ご苦労さま。 91 00:07:57,280 --> 00:08:01,267 はい 終わり~。 写すだけでいいから 楽だなぁ。 92 00:08:01,267 --> 00:08:05,288 次は国語だ。 フフッ これなら成績が上がるぞ。 93 00:08:05,288 --> 00:08:09,288 次は社会。 社会のノートは何番だっけ…? 94 00:08:10,293 --> 00:08:13,296 あれ…? 何だ? 95 00:08:13,296 --> 00:08:15,281 これは…。 96 00:08:15,281 --> 00:08:18,281 「5月12日 金曜日 晴れ」 97 00:08:24,290 --> 00:08:27,277 「…しずかくんにも 見せたかったです」 98 00:08:27,277 --> 00:08:30,277 「いつか宇宙旅行に行ける日が 来るといいな」 99 00:08:37,303 --> 00:08:41,291 こ こ こ… これは… しずかちゃんと出木杉の→ 100 00:08:41,291 --> 00:08:43,291 こ こ こ… 交換日記! 101 00:08:44,294 --> 00:08:47,294 秘密って これだったんだぁ! 102 00:08:48,281 --> 00:08:51,284 (しずかの声) 「5月15日 月曜日 くもり」 103 00:08:51,284 --> 00:08:54,287 昨日のだ! 「ピアノの発表会が近いので→ 104 00:08:54,287 --> 00:08:58,308 レッスンが大変なの。 今日は のび太さんが宿題を訊きに来て→ 105 00:08:58,308 --> 00:09:00,276 練習できませんでした」 106 00:09:00,276 --> 00:09:03,279 (出木杉の声) 「5月16日 火曜日 晴れ」 107 00:09:03,279 --> 00:09:06,282 「練習の邪魔になるようなら うちに来させて」 108 00:09:06,282 --> 00:09:09,285 「ボクが教えます。 でも 本当は→ 109 00:09:09,285 --> 00:09:12,288 のび太くんが自分でやるのが 一番いいんだけど…」 110 00:09:12,288 --> 00:09:14,290 クーッ!! なんだなんだ! 111 00:09:14,290 --> 00:09:16,309 2人して ボクのこと バカにして! 112 00:09:16,309 --> 00:09:18,309 うう~っ うーっ! 113 00:09:22,298 --> 00:09:24,298 《ベェ~~》 114 00:09:25,301 --> 00:09:27,287 はい 日記。 ありがとう。 115 00:09:27,287 --> 00:09:30,287 出木杉さんの日記 いつも楽しみだわ~。 116 00:09:31,307 --> 00:09:34,277 …ん? まあ ひどい! えっ? 117 00:09:34,277 --> 00:09:36,279 こんなことする人だとは 思わなかったわ! 118 00:09:36,279 --> 00:09:38,279 しずかくん! 119 00:09:40,300 --> 00:09:42,285 しずかくん… どうしたんだろう? 120 00:09:42,285 --> 00:09:45,285 何だ? これは。 あっ…!? 121 00:09:47,273 --> 00:09:49,275 誰がこんなことを…。 122 00:09:49,275 --> 00:09:51,294 《そうか… 透視台に書き込みすると→ 123 00:09:51,294 --> 00:09:53,294 ノートにも写るのか…》 124 00:09:54,280 --> 00:09:56,280 《ああ…》 125 00:10:00,286 --> 00:10:03,289 しずかくん… この落書きは 絶対に→ 126 00:10:03,289 --> 00:10:06,292 ボクじゃない。 信じて! じゃあ いったい誰が…。 127 00:10:06,292 --> 00:10:09,292 わかんないけど 犯人を突き止める方法はある。 128 00:10:10,313 --> 00:10:12,281 え…。 (出木杉)すごくヘタクソな→ 129 00:10:12,281 --> 00:10:14,300 特徴のある字だから 家に帰って→ 130 00:10:14,300 --> 00:10:17,303 友だちから来た年賀状の筆跡と 照らし合わせれば→ 131 00:10:17,303 --> 00:10:19,305 きっとわかるよ。 うわ…。 132 00:10:19,305 --> 00:10:21,290 ≫(しずか)そうね 一緒に調べましょう。 133 00:10:21,290 --> 00:10:23,309 ≫(出木杉)じゃあ 帰りに うちにおいでよ。 134 00:10:23,309 --> 00:10:25,311 ≫(しずか)わかったわ。 《まずい!》 135 00:10:25,311 --> 00:10:29,298 《ボクがやったってバレたら しずかちゃんに嫌われちゃう》 136 00:10:29,298 --> 00:10:32,298 《なんとかスキを見て 証拠を消さなきゃ…》 137 00:10:36,289 --> 00:10:38,307 《よ~し…》 138 00:10:38,307 --> 00:10:40,309 ≫(しずか)のび太さん。 うわあ~! 139 00:10:40,309 --> 00:10:43,312 早く音楽室に行かないと 授業 始まるわよ。 140 00:10:43,312 --> 00:10:47,312 あ… う うん… すぐ行くよ…。 141 00:10:50,303 --> 00:10:52,288 ふぅ~…。 142 00:10:52,288 --> 00:10:54,290 ≫(スネ夫)のび太~! うわっ…。 143 00:10:54,290 --> 00:10:58,290 オマエ 何やってんだ? え… いや その… 別に…。 144 00:10:59,295 --> 00:11:01,314 行こうぜ。 うん。 145 00:11:01,314 --> 00:11:03,314 ふぅ~…。 146 00:11:06,285 --> 00:11:08,304 ≫(スネ夫)ア~ッ! うっ…。 147 00:11:08,304 --> 00:11:12,304 笛 忘れちゃった。 (笛の音) 148 00:11:13,309 --> 00:11:16,279 のび太 行かないの? うわあ~!! い… 今 行くよ。 149 00:11:16,279 --> 00:11:20,299 ほらほら さっさと行かないと 先生に怒られるぞ! 150 00:11:20,299 --> 00:11:22,299 ああ…。 151 00:11:23,302 --> 00:11:26,305 (出木杉)犯人は いつの間に ノートを盗み出したんだろう? 152 00:11:26,305 --> 00:11:29,308 (しずか)人の日記をこっそり 読むなんて 許せないわ。 153 00:11:29,308 --> 00:11:33,296 《とうとう スキがなかった。 どうしよう…》 154 00:11:33,296 --> 00:11:36,299 あ… あの~ しずかちゃん! 155 00:11:36,299 --> 00:11:38,301 あら のび太さん。 156 00:11:38,301 --> 00:11:41,304 あ あのさ… これから うちに遊びに来ない? 157 00:11:41,304 --> 00:11:44,273 あ… それとも 空き地へ行って…。 158 00:11:44,273 --> 00:11:46,292 悪いけど 今日は用事があるの。 159 00:11:46,292 --> 00:11:48,294 あっ…。 160 00:11:48,294 --> 00:11:52,294 《ああ… ボクの人生最大のピンチ…》 161 00:11:53,299 --> 00:11:55,299 (しずか)おじゃましま~す! 162 00:11:57,303 --> 00:11:59,303 ああ…。 163 00:12:01,324 --> 00:12:03,292 (出木杉) はい 今年来た年賀状。 164 00:12:03,292 --> 00:12:07,292 ノートの筆跡と比べてみよう。 ええ。 165 00:12:10,316 --> 00:12:13,286 ああ… もうおしまいだ…。 166 00:12:13,286 --> 00:12:15,304 これも違うな…。 あら? 167 00:12:15,304 --> 00:12:18,304 え? 落書きがないわ! 168 00:12:21,294 --> 00:12:24,297 えっ!? (出木杉)ホントだ。 169 00:12:24,297 --> 00:12:27,300 (しずか)おかしいわ 確かに ここに書いてあったのに…。 170 00:12:27,300 --> 00:12:29,285 (出木杉)どこにもないよ。 (しずか)うん…。 171 00:12:29,285 --> 00:12:32,285 (しずか・出木杉)どうして…? …どうして? 172 00:12:33,306 --> 00:12:35,306 いったい どうなってんだ? 173 00:12:36,292 --> 00:12:40,313 ふぅ~ やっと終わった。 ≫ただいま…。 174 00:12:40,313 --> 00:12:42,298 のび太くん! うわ…!? 175 00:12:42,298 --> 00:12:46,319 もう のび太くんたら 透視台に落書きなんかして! 176 00:12:46,319 --> 00:12:51,307 ごめん。 ねぇ ドラえもん その落書きのことなんだけど…。 177 00:12:51,307 --> 00:12:54,293 まったく… 消すのに苦労したんだぞ! 178 00:12:54,293 --> 00:12:57,296 えっ! あ…。 179 00:12:57,296 --> 00:12:59,282 そうだったのか…。 180 00:12:59,282 --> 00:13:02,318 もう二度と のび太くんには貸さないからな! 181 00:13:02,318 --> 00:13:05,304 ハァ~ ボクも そんなもの→ 182 00:13:05,304 --> 00:13:08,304 二度と見たくないよ。 ハァ…。 183 00:16:13,309 --> 00:16:16,312 (先生)あ~ 今日の新聞に出ていたが→ 184 00:16:16,312 --> 00:16:19,315 最近の子の活字離れは ひどいそうだ。 185 00:16:19,315 --> 00:16:23,335 ゲームばっかりやってないで 少しは 本を読みなさい。 186 00:16:23,335 --> 00:16:27,323 それも マンガじゃないぞ。 童話とか 小説とか→ 187 00:16:27,323 --> 00:16:30,292 偉い人の伝記とか そういうのを読んで欲しい。 188 00:16:30,292 --> 00:16:34,313 というわけで 今日の宿題は 読書感想文だ。 189 00:16:34,313 --> 00:16:37,313 (生徒たち)えーっ!? (先生)「えー」じゃなーい!! 190 00:16:38,334 --> 00:16:42,321 (のび太)つまり 字ばっかりの 本を読んで 感想文を書けと→ 191 00:16:42,321 --> 00:16:44,340 ムチャクチャなことを 言うんだよ。 192 00:16:44,340 --> 00:16:46,308 (ドラえもん) いいことじゃない。 193 00:16:46,308 --> 00:16:50,308 よくないよ~! たまには 本を読むべきだよ。 194 00:16:53,332 --> 00:16:56,335 あ~ でも 字ばっかりの本なんて 持ってたっけ? 195 00:16:56,335 --> 00:16:59,338 やだなぁ 持ってるわけないじゃん。 196 00:16:59,338 --> 00:17:01,307 どうすんのさ…。 197 00:17:01,307 --> 00:17:04,307 だから しずかちゃんに 借りてきたんだ。 198 00:17:06,328 --> 00:17:09,331 でもね こういう本は 手に取っただけで→ 199 00:17:09,331 --> 00:17:11,331 頭が重~くなるんだ。 200 00:17:12,318 --> 00:17:14,318 ハァ~。 201 00:17:15,321 --> 00:17:19,308 決心してページをめくっただけで 頭がズキンとして…→ 202 00:17:19,308 --> 00:17:22,311 2~3行読むと 目が回り始めて…。 203 00:17:22,311 --> 00:17:25,314 (いびき) 1ページも読まないうちに→ 204 00:17:25,314 --> 00:17:27,314 眠っちゃうわけね。 205 00:17:28,317 --> 00:17:30,302 ほら 起きなよ! 206 00:17:30,302 --> 00:17:32,338 …というわけなんだ。 207 00:17:32,338 --> 00:17:36,338 なんとかしてよ ドラえも~ん! しょうがないな~。 208 00:17:40,312 --> 00:17:42,331 ブックカバーなんて いらないよ。 209 00:17:42,331 --> 00:17:46,318 これをかぶせると 人間が本になるんだ。 210 00:17:46,318 --> 00:17:48,318 人間が本に…? 211 00:17:51,323 --> 00:17:54,326 も~ 説明より 実際にやってみせるよ。 212 00:17:54,326 --> 00:17:59,315 キミは近頃 どんな本 読んだ? う~ん…。 213 00:17:59,315 --> 00:18:02,334 『怪獣王 ドガチャーン』っての 面白かったよ。 214 00:18:02,334 --> 00:18:04,334 じゃあ そのタイトルを ここに書く。 215 00:18:06,322 --> 00:18:08,322 それをかぶせる。 うあ…。 216 00:18:09,325 --> 00:18:13,312 すると 読んだ本のすみずみまで 思い出してしゃべるんだ。 217 00:18:13,312 --> 00:18:15,297 見ろ! あれは UFOじゃないか! 218 00:18:15,297 --> 00:18:18,334 ボリューム調節 忘れてた。 219 00:18:18,334 --> 00:18:22,321 なんという不気味な姿で。 おお! こっちに来るぞ! 220 00:18:22,321 --> 00:18:25,324 ズガガガガ~ン ドババ! 逃げろー! 221 00:18:25,324 --> 00:18:27,326 何これ? ドガガ! ズキューン…。 222 00:18:27,326 --> 00:18:30,329 『怪獣ドガチャーン』って マンガか…。 223 00:18:30,329 --> 00:18:33,332 絵がないと さっぱりわかんないや。 224 00:18:33,332 --> 00:18:35,334 まっ こういうわけ。 225 00:18:35,334 --> 00:18:37,319 こりゃ 楽でいいね~。 226 00:18:37,319 --> 00:18:40,322 しずかちゃんに 本になってもらえばいいんだ~。 227 00:18:40,322 --> 00:18:44,310 (しずか)イヤよ 本になるなんて。 そこをなんとか。 228 00:18:44,310 --> 00:18:46,328 ピアノのレッスンが あるんですもの。 229 00:18:46,328 --> 00:18:49,315 ダメ? どうしても? 230 00:18:49,315 --> 00:18:51,333 イヤなものは イヤッ!! 231 00:18:51,333 --> 00:18:56,322 まいったなぁ~ 読書感想文 どうやって書けばいいんだよ。 232 00:18:56,322 --> 00:18:58,324 そうだ! メチャクチャに 本を読んでる→ 233 00:18:58,324 --> 00:19:02,324 人間図書館みたいなヤツが いるじゃないか! アハッ。 234 00:19:03,329 --> 00:19:07,316 宿題 終わった? (出木杉)うん とっくにやったよ。 235 00:19:07,316 --> 00:19:10,319 じゃあ ヒマなんだね。 よかった~。 236 00:19:10,319 --> 00:19:14,340 読書感想文のために 本を読みたいと思ってさ。 237 00:19:14,340 --> 00:19:16,340 本なら いくらでも 貸してあげるよ。 238 00:19:18,327 --> 00:19:20,346 ああ…。 239 00:19:20,346 --> 00:19:24,333 好きなの 持っていっていいよ。 ボクは 全部読んだから。 240 00:19:24,333 --> 00:19:27,303 難しそうな本ばっか…。 241 00:19:27,303 --> 00:19:29,338 ああ…。 どうしたの? 242 00:19:29,338 --> 00:19:33,342 だ… 大丈夫だよ。 おすすめの本ってある? 243 00:19:33,342 --> 00:19:37,329 おすすめねぇ~。 全部 面白かったけど→ 244 00:19:37,329 --> 00:19:40,332 強いて言うなら… これなんかどう? 245 00:19:40,332 --> 00:19:44,353 『アンクルトムの小屋』。 小屋の本? 246 00:19:44,353 --> 00:19:47,356 変なの。 違うよ。 247 00:19:47,356 --> 00:19:51,343 昔のアメリカの奴隷制度を 鋭くえぐった小説なんだ。 248 00:19:51,343 --> 00:19:54,313 哀れで みじめな アンクルトムの一生を描いて…。 249 00:19:54,313 --> 00:19:58,334 暗い話は イヤなんだよね。 そっか。 250 00:19:58,334 --> 00:20:01,320 じゃ サン=テクジュペリの 『星の王子さま』。 251 00:20:01,320 --> 00:20:04,323 あ 名前は聞いたことある。 面白いよ。 252 00:20:04,323 --> 00:20:07,326 テクジュペリ自身が 砂漠の真ん中に→ 253 00:20:07,326 --> 00:20:10,329 墜落した時の経験を元に 書かれた童話で…。 254 00:20:10,329 --> 00:20:13,329 童話か…。 なんか幼稚っぽいよね~。 255 00:20:15,334 --> 00:20:18,337 だったら 宮沢賢治の 『銀河鉄道の夜』。 256 00:20:18,337 --> 00:20:21,340 ジョバンニっていう少年が 主人公なんだ。 257 00:20:21,340 --> 00:20:24,310 彼は貧しくて 植字工のアルバイトをして…。 258 00:20:24,310 --> 00:20:27,346 「食事」するの~!? そうだよ。 259 00:20:27,346 --> 00:20:31,333 それがバイト? 大食らいかなんか? 260 00:20:31,333 --> 00:20:33,335 食べるほうの 食事じゃないよ。 261 00:20:33,335 --> 00:20:37,323 昔は 本にする時に 活字を一つひとつ拾ってね…。 262 00:20:37,323 --> 00:20:39,341 どこに落ちてるのさ? 263 00:20:39,341 --> 00:20:42,344 これは… やめたほうがいいかも。 264 00:20:42,344 --> 00:20:46,332 野比くんが面白そうなの…。 よいしょ…。 265 00:20:46,332 --> 00:20:49,335 これなんか どうだろう? 『十五少年漂流記』。 266 00:20:49,335 --> 00:20:52,338 面白いの? 面白いよ。 267 00:20:52,338 --> 00:20:55,324 15人の少年が ちょっとした事故で漂流して→ 268 00:20:55,324 --> 00:20:57,343 無人島に 漂着するんだ。 269 00:20:57,343 --> 00:21:01,330 そこで起こる数々の冒険 冒険 また冒険! 270 00:21:01,330 --> 00:21:05,351 へえ そうなんだ。 面白そうだね。 271 00:21:05,351 --> 00:21:09,321 うん ホントに面白いんだ。 返すのは いつでもいいから。 272 00:21:09,321 --> 00:21:11,357 いやいや 貸してもらうんじゃ ないんだよ。 273 00:21:11,357 --> 00:21:14,360 えっ? でも読書感想文を…。 274 00:21:14,360 --> 00:21:17,346 だから ちょっと ドラえもんの道具で→ 275 00:21:17,346 --> 00:21:19,331 キミに本になってもらおうと 思ってね。 276 00:21:19,331 --> 00:21:23,352 ええ…!? イヤだよ! 本になるなんて。 277 00:21:23,352 --> 00:21:26,355 そこをなんとか このとおり! 278 00:21:26,355 --> 00:21:31,355 出木杉くん 出木杉さま 出木杉大明神 お願いします! 279 00:21:32,361 --> 00:21:35,347 イヤだ イヤだ! イ~ ヤ~ だ~!! 280 00:21:35,347 --> 00:21:39,351 あ~あ… 頼みの綱が切れたか…。 281 00:21:39,351 --> 00:21:43,339 本を読まずに 読書感想文 書くなんて ムシがよすぎるよ! 282 00:21:43,339 --> 00:21:46,339 あ~あ… そうだ! 283 00:21:47,359 --> 00:21:50,362 キミ いっぺん 未来の世界に行ってみたいって→ 284 00:21:50,362 --> 00:21:52,331 言ってたよね? え…? 285 00:21:52,331 --> 00:21:54,350 …というわけなんだ。 286 00:21:54,350 --> 00:21:58,337 キミの「というわけなんだ」は いつでも自分に都合がいいよね。 287 00:21:58,337 --> 00:22:02,358 ダメ? ほら 出木杉くんもさ~ 未来の世界を→ 288 00:22:02,358 --> 00:22:06,345 いっぺんでいいから 見てみたいって言ってるし~。 289 00:22:06,345 --> 00:22:08,364 ドラえもん お願いだよ。 290 00:22:08,364 --> 00:22:10,364 も~ しょうがないなぁ~。 291 00:22:13,335 --> 00:22:15,335 やった やった~! 292 00:22:17,356 --> 00:22:21,356 感激だよ 未来を 自分の目で見られるなんて…。 293 00:22:25,347 --> 00:22:27,347 ああ 面白かった~。 294 00:22:29,368 --> 00:22:32,354 ありがとう 未来を見せてくれて。 295 00:22:32,354 --> 00:22:35,324 人類がたゆまぬ努力を 続けていけば→ 296 00:22:35,324 --> 00:22:38,324 あんな明るい未来が 待っているんだね。 297 00:22:39,344 --> 00:22:43,348 あのさ… 約束だよ。 しかたないな…。 298 00:22:43,348 --> 00:22:45,350 じゃあ さっそく。 299 00:22:45,350 --> 00:22:48,353 ボリュームを調節して スイッチ オン! 300 00:22:48,353 --> 00:22:53,358 …ある嵐の夜のことだった。 海では大きな波が荒れ狂い→ 301 00:22:53,358 --> 00:22:55,344 風は…。 いきなりだね…。 302 00:22:55,344 --> 00:22:57,329 いいから 聞いてなよ…。 303 00:22:57,329 --> 00:23:00,349 …1艘の船が 今にも 沈みそうになりながら→ 304 00:23:00,349 --> 00:23:02,367 吹き流されていた。 305 00:23:02,367 --> 00:23:05,367 「スラーギ号」という 100トンばかりの帆船だった。 306 00:23:06,321 --> 00:23:08,357 ごうごうと荒れ狂う 大波にもまれ→ 307 00:23:08,357 --> 00:23:11,360 スラーギ号は 今にも押しつぶされそう。 308 00:23:11,360 --> 00:23:16,348 少年たちは 必死に舵にすがって 嵐と戦っていました。 309 00:23:16,348 --> 00:23:19,351 なんで 子どもしか 乗ってないの? 310 00:23:19,351 --> 00:23:21,353 黙って聞いていれば わかるよ。 311 00:23:21,353 --> 00:23:26,358 …なすすべもなく ただ波に もてあそばれるだけとなった。 312 00:23:26,358 --> 00:23:31,346 ようやく東の空が明るくなったが 波は なおも荒れ狂い→ 313 00:23:31,346 --> 00:23:34,349 風は少しも衰えなかった。 その時だった。 314 00:23:34,349 --> 00:23:38,370 「陸だ! 陸が見える!」と モコが叫んで→ 315 00:23:38,370 --> 00:23:40,339 水平線のほうを指さした。 316 00:23:40,339 --> 00:23:43,342 2週間ぶりに見る陸地があった…。 317 00:23:43,342 --> 00:23:47,329 幸いにも 風はスラーギ号を 島の方向に吹き寄せていった。 318 00:23:47,329 --> 00:23:50,332 だが 安心したのもつかの間 島のすぐ手前には→ 319 00:23:50,332 --> 00:23:55,354 白く砕ける波があった。 暗礁である。 320 00:23:55,354 --> 00:23:57,322 そんなところに 吹き寄せられたら→ 321 00:23:57,322 --> 00:24:00,359 スラーギ号は あっという間に こっぱみじんになるだろう。 322 00:24:00,359 --> 00:24:02,344 グリアンたちは懸命に祈ったが→ 323 00:24:02,344 --> 00:24:06,365 船は引き寄せられるかのように 近づいていく。 324 00:24:06,365 --> 00:24:08,333 ガガーン! うわっ!? 325 00:24:08,333 --> 00:24:11,370 「船底が 暗礁に 乗り上げたぞー!」…。 326 00:24:11,370 --> 00:24:15,357 次から次へと 災難が襲ってくるんだな。 327 00:24:15,357 --> 00:24:18,357 ね 本を読むって面白いだろ? 328 00:24:19,344 --> 00:24:21,363 無人島の岩屋では→ 329 00:24:21,363 --> 00:24:25,363 バラバラのガイコツが 見つかりました…。 330 00:24:27,352 --> 00:24:30,355 (ママ)のびちゃ~ん おつかい行ってきて~! 331 00:24:30,355 --> 00:24:33,325 え~ 今 いいとこなのに。 332 00:24:33,325 --> 00:24:35,325 じゃあ しおりをはさんどこ…。 333 00:24:37,346 --> 00:24:39,346 その古びたノート… ん? 334 00:24:40,349 --> 00:24:42,367 こりゃいいや! 335 00:24:42,367 --> 00:24:44,369 フフ… ハハハ…。 336 00:24:44,369 --> 00:24:47,372 (スネ夫)よう のび太! 感想文 書いたか? 337 00:24:47,372 --> 00:24:50,375 (ジャイアン)書くわけないだろ。 読めもしないのに。 338 00:24:50,375 --> 00:24:53,362 『十五少年漂流記』って 面白いね。 339 00:24:53,362 --> 00:24:55,347 んが…!? ああ…。 340 00:24:55,347 --> 00:24:59,368 のび太の口から…。 本が面白いだって…。 341 00:24:59,368 --> 00:25:01,368 (2人)信じられない…。 342 00:25:03,338 --> 00:25:05,374 ただいま~! 343 00:25:05,374 --> 00:25:07,359 続き 続き~! 344 00:25:07,359 --> 00:25:10,345 50年以上前に この島に漂流してきた→ 345 00:25:10,345 --> 00:25:13,348 フランソワという人の 残したものだった。 346 00:25:13,348 --> 00:25:16,351 少年たちは 川を下る決心をし→ 347 00:25:16,351 --> 00:25:19,354 スラーギ号を壊して いかだを造った。 348 00:25:19,354 --> 00:25:21,356 偉いなあ~。 349 00:25:21,356 --> 00:25:25,360 そして… そし… そし…。 どうしたの? 350 00:25:25,360 --> 00:25:29,360 そし… そし… そして… ト トイレ… トイレ トイレ! 351 00:25:30,332 --> 00:25:34,353 時々 トイレに行かせないと。 不便だなぁ。 352 00:25:34,353 --> 00:25:37,356 不便はないだろう。 人に読ませといて。 353 00:25:37,356 --> 00:25:39,356 うわ… うわあ~!! 354 00:25:40,359 --> 00:25:42,361 2頭のクマが ジャックに迫る! 355 00:25:42,361 --> 00:25:45,330 ジャック どうなっちゃうの? 356 00:25:45,330 --> 00:25:48,367 真っ先に動いたのは ドニファンだった。 357 00:25:48,367 --> 00:25:52,354 彼は銃を手にすると まっしぐらに ジャックのほうに滑っていった。 358 00:25:52,354 --> 00:25:55,357 そして 冷静に銃をかまえ→ 359 00:25:55,357 --> 00:25:57,342 2発 撃った! (銃声) 360 00:25:57,342 --> 00:26:01,363 よかった~ ドニファンも いいとこあるじゃん。 361 00:26:01,363 --> 00:26:05,384 7人の悪者が… 銃を… ゴホッ ゴホッ…。 362 00:26:05,384 --> 00:26:08,370 …で? で? で? もうムリだよ。 363 00:26:08,370 --> 00:26:12,341 声がかれちゃって。 え~ これからってとこなのに。 364 00:26:12,341 --> 00:26:15,360 いくらなんでも 出木杉くんに悪いだろう? 365 00:26:15,360 --> 00:26:17,379 (せき) 366 00:26:17,379 --> 00:26:22,379 うあぁ~ 疲れた…。 うぅ~…! 367 00:26:25,354 --> 00:26:30,375 頼まれたとはいえ 本になるのは もうこりごりだ。 368 00:26:30,375 --> 00:26:32,375 頼む! ダメー! 369 00:26:33,345 --> 00:26:35,380 本 貸して。 続きが気になるんだ! 370 00:26:35,380 --> 00:26:37,380 …ん? え…? アハッ。 371 00:26:42,371 --> 00:26:44,373 ≫(ママ)ねえ のび太~。 372 00:26:44,373 --> 00:26:46,358 夜更かししちゃ いけません! 373 00:26:46,358 --> 00:26:48,343 まあ まあ まあ…。 374 00:26:48,343 --> 00:26:52,364 せっかく 本の面白さが わかったところだから…。 375 00:26:52,364 --> 00:26:57,364 「少年たちは 自分たちで造った 船に乗って 島を離れました」 376 00:26:58,353 --> 00:27:03,353 「遠ざかる島を眺めながら 歓喜の声を上げたのでした…」 377 00:30:39,241 --> 00:30:41,241 (烈風の音) 378 00:30:42,244 --> 00:30:44,229 (烈雷の音) 379 00:30:44,229 --> 00:30:46,264 (魔化魍の鳴き声) 380 00:30:46,264 --> 00:30:48,250 (ザンキ)轟鬼! 381 00:30:48,250 --> 00:30:50,218 (轟鬼)うわーっ!! 382 00:30:50,218 --> 00:30:52,270 轟鬼! 383 00:30:52,270 --> 00:30:59,270 (烈風の音)