1 00:01:36,530 --> 00:01:39,366 《ライオス:いい匂いがする》 2 00:01:39,366 --> 00:01:41,368 (チルチャック)ウーン…。 3 00:01:43,537 --> 00:01:45,539 センシー? 4 00:01:45,539 --> 00:01:48,709 (センシ)ほっ… ほっ! 5 00:01:48,709 --> 00:01:51,378 (ヤアド)おぉ! 6 00:01:51,378 --> 00:01:53,380 あっ いた。 7 00:01:53,380 --> 00:01:56,049 (センシ)おぉ目覚めたか。 おはようございます。 8 00:01:56,049 --> 00:01:58,385 朝食を作ったのか。 9 00:01:58,385 --> 00:02:01,655 センシさんは とても料理がお上手ですね。 10 00:02:01,655 --> 00:02:05,158 そうなんだよ センシは すごいんだ! 11 00:02:12,332 --> 00:02:14,334 アーン。 12 00:02:14,334 --> 00:02:18,171 (マルシル)ん~っ おいし~い。 (センシ)ヤアド。 13 00:02:18,171 --> 00:02:20,340 あっ? お前も食べてみるか? 14 00:02:20,340 --> 00:02:23,010 (ヤアド)でも僕 味は…。 15 00:02:23,010 --> 00:02:25,012 ほれっ。 16 00:02:32,185 --> 00:02:35,022 あったかくて… やわらかいです。 17 00:02:35,022 --> 00:02:41,028 味覚とは筋肉のようなものだ。 磨いてやらねば衰えてしまう。 18 00:02:41,028 --> 00:02:46,033 まずは食感を楽しむことから 始めてみなさい。 はい…。 19 00:02:46,033 --> 00:02:49,036 も~ ほら…。 (イヅツミ)んんっ。 20 00:02:49,036 --> 00:02:51,038 ほぅ…。 21 00:02:51,038 --> 00:02:53,540 昔は時々➡ 22 00:02:53,540 --> 00:02:57,210 こうして祖父や両親と 食卓を囲んでいました。 23 00:02:57,210 --> 00:03:00,147 祖父のそばには必ず シスル…。 24 00:03:00,147 --> 00:03:03,817 狂乱の魔術師の姿がありました。 25 00:03:03,817 --> 00:03:08,155 もともとは道化師として 曽祖父が城に迎えたんです。 26 00:03:08,155 --> 00:03:11,324 祖父とは兄弟のように育ったとか。 27 00:03:11,324 --> 00:03:14,995 やがて玉座に就いた 祖父の勧めで魔術を学び➡ 28 00:03:14,995 --> 00:03:17,831 その頭角を現しました。 29 00:03:17,831 --> 00:03:22,002 もともと この地は ドワーフやエルフの遺物で溢れていて➡ 30 00:03:22,002 --> 00:03:25,338 その中に 黒魔術もあったのでしょう…。 31 00:03:25,338 --> 00:03:29,843 彼は力に取りつかれて狂いはじめ やがて国に➡ 32 00:03:29,843 --> 00:03:32,846 不死の呪縛をかけるに至りました。 33 00:03:32,846 --> 00:03:35,682 実は彼と話がしてみたいんだが。 34 00:03:35,682 --> 00:03:39,019 どこに行けば会えるだろうか? 話っ!? 35 00:03:39,019 --> 00:03:41,354 それは絶対に無理です。 36 00:03:41,354 --> 00:03:43,857 まともな対話ができる 相手ではありませんよ。 37 00:03:43,857 --> 00:03:47,360 祖父を隠して出発させるにも 苦労したんです。 38 00:03:47,360 --> 00:03:50,530 関与を疑われ 処刑された者も…。 39 00:03:50,530 --> 00:03:53,533 会うだけなら簡単です。 40 00:03:53,533 --> 00:03:57,704 村の異変を嗅ぎつけ 魔術師の目が集まってます。 41 00:03:57,704 --> 00:04:01,808 魔術師本人も やがて ここへ来るでしょう。 42 00:04:01,808 --> 00:04:05,479 この迷宮は彼の手足のようなもの。 43 00:04:05,479 --> 00:04:08,982 あの力の恐ろしさは ご存じでしょう。 44 00:04:08,982 --> 00:04:12,152 しかし どうしても必要なんだ。 45 00:04:12,152 --> 00:04:15,155 (ヤアド)対話ができるか わかりませんが➡ 46 00:04:15,155 --> 00:04:19,826 最深部に捕らわれている 有翼の獅子の力を借りてください。 47 00:04:19,826 --> 00:04:23,330 魔術師の力を 抑えることができるでしょう。 48 00:04:27,834 --> 00:04:30,670 ここを進むと城壁の内側➡ 49 00:04:30,670 --> 00:04:33,673 つまり迷宮に戻ることができます。 50 00:04:33,673 --> 00:04:37,511 これ 持ってってください。 おぉ ありがたい。 51 00:04:37,511 --> 00:04:39,846 あまり荷物を持たせると➡ 52 00:04:39,846 --> 00:04:43,683 運ぶ者が苦労するから その辺で。 運ぶ者? 53 00:04:43,683 --> 00:04:45,852 ここへ来たときと同じ方法で➡ 54 00:04:45,852 --> 00:04:49,356 帰りも運ばせます。 げぇ…。 55 00:04:49,356 --> 00:04:53,660 ありがとう 世話になった。 ご武運を。 56 00:04:55,862 --> 00:04:58,198 (ライオスたちの悲鳴) 57 00:04:58,198 --> 00:05:00,467 ハァ…。 58 00:05:00,467 --> 00:05:02,636 こんなこと言っては なんですけど➡ 59 00:05:02,636 --> 00:05:07,140 本当に彼らなのでしょうか? そう思いたいが…。 60 00:05:09,309 --> 00:05:11,978 ハッ…! (シスル)ヤアド。 61 00:05:11,978 --> 00:05:14,314 シ… シスル!? 62 00:05:14,314 --> 00:05:18,151 今 誰と話していたんだい? 63 00:05:18,151 --> 00:05:21,054 (みんな)わぁ~っ! 64 00:05:23,490 --> 00:05:26,993 何度目だよ! ここは…。 65 00:05:26,993 --> 00:05:31,331 アタタタ…。 古代ドワーフ製の貯水庫だ。 66 00:05:31,331 --> 00:05:34,834 あのメチャクチャ広い場所か。 どの辺だ? 67 00:05:34,834 --> 00:05:37,504 磁石が効かない。 68 00:05:37,504 --> 00:05:41,341 こういう やらしいこと するんだよな ドワーフって。 69 00:05:41,341 --> 00:05:44,511 防衛地点の 名残でもあるらしいし…。 70 00:05:44,511 --> 00:05:47,514 ドワーフ…。 オゲー。 71 00:05:47,514 --> 00:05:49,516 センシ 転移酔いか? 72 00:05:49,516 --> 00:05:53,353 ドワーフは三半規管が鋭いから どうしてもね。 73 00:05:53,353 --> 00:05:58,191 ノームもかかりやすいのかな。 魔力酔いもあると思うんだよね~。 74 00:05:58,191 --> 00:06:00,794 んっ… どこだここ。 75 00:06:00,794 --> 00:06:04,297 あっ 戻った? えっ な なん…。 76 00:06:04,297 --> 00:06:07,300 あぁ…! 77 00:06:07,300 --> 00:06:10,303 大丈夫? 少しそこで休んでろ。 78 00:06:10,303 --> 00:06:12,305 ちょっと周辺を見てくる。 79 00:06:15,308 --> 00:06:17,310 (センシ)チル。 んっ? 80 00:06:17,310 --> 00:06:21,147 ここにある印が見えるか。 81 00:06:21,147 --> 00:06:23,817 あぁ 確かになんかあるな。 82 00:06:23,817 --> 00:06:27,153 周囲の柱の印を 書き留めてきてほしい。 83 00:06:27,153 --> 00:06:29,489 それで おおよその 現在地がわかる。 84 00:06:29,489 --> 00:06:33,660 なんでそんなの知ってる? こういう場所には必ずある。 85 00:06:33,660 --> 00:06:35,662 暗号のようなものだ。 86 00:06:35,662 --> 00:06:38,832 まぁ… 方向感覚に優れた➡ 87 00:06:38,832 --> 00:06:41,835 ドワーフばかりではない ということだな。 88 00:06:45,505 --> 00:06:47,507 わかったぞ。 89 00:06:47,507 --> 00:06:52,178 どうやら ここは全体の南東に…。 大変! 大変大変! 90 00:06:52,178 --> 00:06:54,180 んっ 戻ってきた。 91 00:06:54,180 --> 00:06:56,683 ファリンを見つけたかも! 92 00:06:56,683 --> 00:06:59,352 これがファリンの足跡だって? 93 00:06:59,352 --> 00:07:02,289 私たちに気付いて 逃げちゃったんだけど。 94 00:07:02,289 --> 00:07:05,625 間違いないよ シルエットがそうだったもん! 95 00:07:05,625 --> 00:07:07,794 ねっ! ウーン…。 96 00:07:07,794 --> 00:07:10,297 俺は グリフィンか何かじゃないかと…。 97 00:07:10,297 --> 00:07:13,967 ヒッ…! グ グリフィンというのは…。 98 00:07:13,967 --> 00:07:17,637 上半身が鳥 下半身が獅子の魔物だよ。 99 00:07:17,637 --> 00:07:21,474 この迷宮にグリフィンが出るなんて 聞いたことない。 100 00:07:21,474 --> 00:07:23,643 匂いに嗅ぎ覚えない? 101 00:07:23,643 --> 00:07:27,981 犬じゃねえんだから… んっ。 102 00:07:27,981 --> 00:07:30,483 獣臭い。 103 00:07:30,483 --> 00:07:32,652 とにかく急いで探さなきゃ。 104 00:07:32,652 --> 00:07:35,655 嫌じゃ。 えっ? 105 00:07:35,655 --> 00:07:39,159 嫌? なぜ? ムッ… いや その…。 106 00:07:39,159 --> 00:07:42,162 ファリンかもしれないのに。 いや… あっ…。 107 00:07:42,162 --> 00:07:45,332 あ あれだ! 初めて見るキノコだ。 108 00:07:45,332 --> 00:07:48,001 調理してみたい。 キノコ? 109 00:07:48,001 --> 00:07:53,673 俺はどこかで見覚えあるぞ それ。 毒か何かだから絶対 食うなよ。 110 00:07:53,673 --> 00:07:55,675 グリフィンは嫌いじゃ。 111 00:07:55,675 --> 00:07:58,678 なんで見たこともない魔物を 嫌がるんだよ。 112 00:07:58,678 --> 00:08:01,781 もういい! 行こっ! (センシ)ま 待て! やめておけ! 113 00:08:01,781 --> 00:08:03,950 えっ? 下手に動くと危ない! 114 00:08:03,950 --> 00:08:06,553 上! うわっ! 115 00:08:08,788 --> 00:08:11,291 や… やっぱり…。 116 00:08:11,291 --> 00:08:13,293 グリフィンだ! 117 00:08:15,295 --> 00:08:17,297 んっ…。 118 00:08:17,297 --> 00:08:22,302 かっこいい~ 初めて見た~っ! グリフィン…。 119 00:08:22,302 --> 00:08:26,139 ひ… 人騒がせな…! 120 00:08:26,139 --> 00:08:28,141 また来る! 下がって! 121 00:08:28,141 --> 00:08:30,977 スペラェ イェプトゥム ルフェルムス。 122 00:08:30,977 --> 00:08:33,646 ルフェルムス スペラェ アラマンドラス。 123 00:08:33,646 --> 00:08:35,648 トロンサム ヨヴィス…。 ヒィ ヒィ…。 124 00:08:35,648 --> 00:08:37,650 うわぁ~! あっ! 125 00:08:39,652 --> 00:08:43,823 んっ 狙いが! センシ! 背中を見せて逃げては だめだ! 126 00:08:43,823 --> 00:08:46,159 ハッハッハッハッ…。 127 00:08:46,159 --> 00:08:49,329 ハッハッハッ… うわっ。 128 00:08:49,329 --> 00:08:51,831 ぬおぉ~っ! 129 00:08:51,831 --> 00:08:53,833 (3人)センシ! 130 00:08:53,833 --> 00:08:59,038 (3人)ハァ ハァ ハァ…。 131 00:09:01,608 --> 00:09:03,777 マズい…。 132 00:09:03,777 --> 00:09:09,115 一瞬のことで何もできなかった。 センシは何か武器を持ってた? 133 00:09:09,115 --> 00:09:12,118 いや 丸腰だ。 すぐに追わないと! 134 00:09:12,118 --> 00:09:16,956 一本一本 柱を登って捜すか? 私は やらないけど。 135 00:09:16,956 --> 00:09:18,958 《どっちへ行った? 136 00:09:18,958 --> 00:09:21,127 高所に連れ去られては 手も足も出ない。 137 00:09:21,127 --> 00:09:23,129 死体も発見できない。 138 00:09:23,129 --> 00:09:27,967 こんな一瞬で? 丸腰… もう会えない》 139 00:09:27,967 --> 00:09:30,637 マルシル! 何か方法はないか? 140 00:09:30,637 --> 00:09:34,307 あっ! ウーン…。 141 00:09:34,307 --> 00:09:36,976 使い魔を召喚して捜す。 142 00:09:36,976 --> 00:09:39,979 使い魔? 魔物を呼び出すのか? 143 00:09:39,979 --> 00:09:43,483 呼ぶというよりは 作るってほうが正しいかな。 144 00:09:43,483 --> 00:09:45,485 召喚術は3種類。 145 00:09:45,485 --> 00:09:49,489 1。 既存の精霊や魔物を 支配して操る。 146 00:09:49,489 --> 00:09:51,658 これは条件が複雑だし➡ 147 00:09:51,658 --> 00:09:54,828 迷宮のあるじに 気付かれる可能性が高い。 148 00:09:54,828 --> 00:09:58,331 2。 動植物をいじって魔物にする。 149 00:09:58,331 --> 00:10:02,335 これも無理。 時間や準備が膨大に必要だから。 150 00:10:02,335 --> 00:10:04,504 3。 一から作る。 151 00:10:04,504 --> 00:10:08,508 今回はこれにする。 いちばん難しそうだけど…。 152 00:10:08,508 --> 00:10:11,344 独立した生物を作るなら もちろんだけど➡ 153 00:10:11,344 --> 00:10:14,547 今は 最低限 動けば十分だからね。 154 00:10:16,516 --> 00:10:18,518 魔法陣の準備をしてるから➡ 155 00:10:18,518 --> 00:10:21,621 今あるだけの肉を全部鍋に入れて。 わかった。 156 00:10:25,859 --> 00:10:29,362 これだけ? もう少しあると うれしいんだけど。 157 00:10:31,364 --> 00:10:33,366 なかった…。 158 00:10:33,366 --> 00:10:36,536 チーズや卵ならあるけど。 野菜もな! 159 00:10:36,536 --> 00:10:40,039 ウーン… カロリーの足しにはなるか…。 160 00:10:40,039 --> 00:10:42,342 持ってきて。 はいっ。 161 00:10:46,546 --> 00:10:51,551 どんな魔物を作るんだ? 自由に操れる? 俺にも教え…。 162 00:10:51,551 --> 00:10:53,553 だめっ! 正規の手順で➡ 163 00:10:53,553 --> 00:10:56,055 危険術取り扱いの資格を まず取りなさい! 164 00:10:56,055 --> 00:10:59,392 ウゥ…。 そういうのがあるのか。 165 00:10:59,392 --> 00:11:03,163 なぁ ところで 何者なんだ あのじいさん。 166 00:11:03,163 --> 00:11:05,164 どういう経緯で同行を? 167 00:11:05,164 --> 00:11:08,168 あの食事への 執着心は なんなんだ? 168 00:11:08,168 --> 00:11:10,169 (2人)んっ…? 169 00:11:10,169 --> 00:11:12,672 はぁ!? おい まさか知らないのか!? 170 00:11:12,672 --> 00:11:14,674 あんだけ仲間面しといて!? 171 00:11:14,674 --> 00:11:17,510 いやまぁ 機会がなかったというか…。 172 00:11:17,510 --> 00:11:21,681 私生活を話したくないのは お互いさまだしな。 173 00:11:21,681 --> 00:11:25,184 ただ… 気にならないといえばウソになる。 174 00:11:25,184 --> 00:11:28,354 センシの言動には 引っ掛かる点が多い。 175 00:11:28,354 --> 00:11:31,858 初めて会ったときの センシの言葉を覚えてるか? 176 00:11:31,858 --> 00:11:36,362 10年以上 この迷宮で 魔物食を研究してるっていう。 177 00:11:36,362 --> 00:11:38,698 でも この迷宮が発見されたのは➡ 178 00:11:38,698 --> 00:11:41,201 6年前だ。 それは…。 179 00:11:41,201 --> 00:11:45,872 他にも 高価な金属の鍋や包丁を いくつも所持してること。 180 00:11:45,872 --> 00:11:48,541 古代ドワーフの暗号を解読したこと。 181 00:11:48,541 --> 00:11:51,544 来たことのないはずの 階層の魔物を恐れ➡ 182 00:11:51,544 --> 00:11:53,880 俺を執拗に子ども扱いする。 183 00:11:53,880 --> 00:11:56,382 最後のは さすがに言いがかりでは? 184 00:11:56,382 --> 00:12:00,486 いや 俺たちを知らない人間が よくやる勘違いなんだ。 185 00:12:00,486 --> 00:12:03,323 ハーフフットが人種だと気付いてない。 186 00:12:03,323 --> 00:12:07,327 成長したら トールマンかドワーフになると思い込む。 187 00:12:07,327 --> 00:12:11,497 とはいえ 東方みたいな 一部地域だけだがな。 188 00:12:11,497 --> 00:12:16,169 この島に10年住んでて 知らないのは おかしい… ハッ。 189 00:12:16,169 --> 00:12:20,340 ひょっとしたらセンシは 地上の人間じゃ…。 190 00:12:20,340 --> 00:12:22,675 無事 センシを助け出せたら➡ 191 00:12:22,675 --> 00:12:26,846 一度 改めて 自己紹介の場でも設けよう。 192 00:12:26,846 --> 00:12:29,015 んっ…。 んっ? 193 00:12:29,015 --> 00:12:32,018 スペラェ イェプトゥム ルフェルムス。 194 00:12:32,018 --> 00:12:35,521 ルフェルムス スペラェ ヴィラル インドゥムリーズバム。 195 00:12:35,521 --> 00:12:38,191 マルティス ティルヌント イースダム。 196 00:12:38,191 --> 00:12:40,860 ヒストゥム エレス アンジャーカント。 197 00:12:40,860 --> 00:12:42,862 レメンタレント。 198 00:12:42,862 --> 00:12:44,864 ウッ…! 199 00:12:49,869 --> 00:12:53,039 終わったのか? そのはず。 200 00:12:53,039 --> 00:12:55,708 蓋を開けてみましょう。 201 00:12:55,708 --> 00:13:06,719 ♬~ 202 00:13:13,159 --> 00:13:17,830 あぁ よかった 不安だったけど成功したみたい。 203 00:13:17,830 --> 00:13:20,500 なに その顔は! 動けばいいの動けば! 204 00:13:20,500 --> 00:13:24,003 余計な装飾に限られた リソースは割けないから! 205 00:13:24,003 --> 00:13:26,339 そら行けっ! 206 00:13:26,339 --> 00:13:29,509 ウッ…。 どうした? 207 00:13:29,509 --> 00:13:32,679 ウゥ 自分の視界と重なって 気持ち悪い。 208 00:13:32,679 --> 00:13:35,181 誰か私の目を塞いで。 209 00:13:37,183 --> 00:13:40,353 狂乱の魔術師は こんなの何匹も飛ばして➡ 210 00:13:40,353 --> 00:13:43,856 どういう情報処理してんだろ? 気になる。 211 00:13:43,856 --> 00:13:47,026 そういうのは あとでいいから 今はセンシを。 212 00:13:47,026 --> 00:13:51,197 ダンジョンクリーナーや精霊の動きで 迷宮の異物を捜してみる。 213 00:13:51,197 --> 00:13:53,199 私についてきて! 214 00:13:53,199 --> 00:13:56,202 あっ… あ…。 (2人)あっ? 215 00:13:56,202 --> 00:14:01,140 お前は ついていけないのかよ。 と 飛びながら歩けると思う!? 216 00:14:01,140 --> 00:14:05,478 俺が背負っていこう。 イヅツミとチルは荷物を頼む。 217 00:14:05,478 --> 00:14:07,814 行くぞ マルシル。 うおっ!? 218 00:14:07,814 --> 00:14:09,982 えっ何? 怖い怖い あぁ…。 219 00:14:09,982 --> 00:14:11,984 手を回して。 ああっ やだ! 220 00:14:11,984 --> 00:14:14,087 落ちる落ちる! うわ 動くと落ちっ…。 221 00:14:17,156 --> 00:14:19,325 なんだその体勢。 222 00:14:19,325 --> 00:14:22,128 ハッ ハッ ハッ…。 これがいちばん落ち着くらしい。 223 00:14:25,331 --> 00:14:27,333 あっ…。 224 00:14:29,335 --> 00:14:31,838 あの柱! ダンジョンクリーナーが集まってる! 225 00:14:31,838 --> 00:14:33,840 あそこにきっと…。 226 00:14:35,842 --> 00:14:38,511 センシ! 見つけた! 227 00:14:38,511 --> 00:14:42,849 柱の上部に はりつけになってる! グリフィン はやにえするんだ…。 228 00:14:42,849 --> 00:14:47,186 《助けにきたよセンシ! 私がわかる?》 ハエ…? 229 00:14:47,186 --> 00:14:49,355 《ん~っ! ん~っ! 230 00:14:49,355 --> 00:14:53,192 ハァ ハァ… 動かない どうやって下ろせば…》 231 00:14:53,192 --> 00:14:57,196 気をつけろマルシル。 グリフィンは とても目がいい魔物だ。 232 00:14:57,196 --> 00:14:59,699 こっちが気付くころには すでに➡ 233 00:14:59,699 --> 00:15:01,801 あちらは こっちを見ている。 ハッ! 234 00:15:01,801 --> 00:15:03,803 ウッ! 235 00:15:03,803 --> 00:15:06,806 何も見えなくなった。 236 00:15:06,806 --> 00:15:09,976 グリフィンの体は とても機能的だ。 237 00:15:09,976 --> 00:15:14,647 翼は強く しなやかな体は 小回りが利き 瞬発力もある。 238 00:15:14,647 --> 00:15:18,651 鋭い爪とくちばしも。 出し抜くのは至難の業だよ。 239 00:15:18,651 --> 00:15:22,321 生物というのは 必要があって その姿をしている。 240 00:15:22,321 --> 00:15:24,323 余計な装飾じゃなくてね。 241 00:15:26,325 --> 00:15:29,829 ライオス どんな形にすれば グリフィンに対抗できる? 242 00:15:33,100 --> 00:15:36,169 その角 本当にいる? 243 00:15:36,169 --> 00:15:39,005 流線型の体は空気抵抗が少ない。 244 00:15:39,005 --> 00:15:41,841 もっと俊敏に 動けるようになるはず。 245 00:15:41,841 --> 00:15:45,678 狂乱の魔術師が使役していた ワイバーンを覚えているか? 246 00:15:45,678 --> 00:15:49,582 矢みたいな速度だった。 あの形を目指してみよう。 247 00:15:52,852 --> 00:15:55,855 ひとまず この程度で。 飛ばしてみてくれ。 248 00:15:59,859 --> 00:16:02,962 動きが全然違う… これならいける! 249 00:16:02,962 --> 00:16:07,133 センシが地上に下りる間 私がグリフィンの気を引く! 250 00:16:07,133 --> 00:16:09,468 みんなは そのフォローと戦闘準備を! 251 00:16:09,468 --> 00:16:11,804 ハッハッハッ…。 あの動きは? 252 00:16:11,804 --> 00:16:14,807 一体感が必要なんじゃないか? 253 00:16:14,807 --> 00:16:18,811 《さぁセンシ このロープを使って! 254 00:16:18,811 --> 00:16:21,647 よ~し あとは…。 255 00:16:21,647 --> 00:16:23,649 速っ! 256 00:16:23,649 --> 00:16:27,553 グリフィンを誘導する! さぁ ついてきなさい!》 257 00:16:31,991 --> 00:16:35,995 《このまま地上に…!》 258 00:16:35,995 --> 00:16:37,997 ウッ! 259 00:16:39,999 --> 00:16:42,335 やられた…。 260 00:16:42,335 --> 00:16:46,339 だめ 到底 太刀打ちできない… どうしたら…。 261 00:16:46,339 --> 00:16:48,341 わかった俺に任せろ! 262 00:16:48,341 --> 00:16:50,843 もっと強く 頑強に作り上げてやる! 263 00:16:50,843 --> 00:16:54,013 ここに角を増やし 牙を揃え 鋭い爪を備えるっ! 264 00:16:54,013 --> 00:16:56,015 体を ウロコで覆い…。 265 00:16:56,015 --> 00:16:59,519 頭を増やす! 可能性が増えて絶対強いぞ! 266 00:16:59,519 --> 00:17:02,288 炎を吐く! 氷を吐く! かっこいい! 267 00:17:02,288 --> 00:17:04,457 フフフ…。 《グリフィンと どう戦えば勝てる? 268 00:17:04,457 --> 00:17:07,627 必要なのは攻撃力? 防衛力? 269 00:17:07,627 --> 00:17:11,130 いいえ!》 フフフッ… んっ? 270 00:17:11,130 --> 00:17:13,299 あぁ~っ! 271 00:17:13,299 --> 00:17:15,968 《爪も牙も必要ない。 272 00:17:15,968 --> 00:17:20,306 もっと速く しなやかに美しく… 必要なのは…。 273 00:17:20,306 --> 00:17:23,809 センシを救うためだけに 生物を生み出すという➡ 274 00:17:23,809 --> 00:17:25,811 覚悟とエゴ》 275 00:17:25,811 --> 00:17:29,315 < このとき ひたむきなマルシルの思いが➡ 276 00:17:29,315 --> 00:17:31,317 祈りが。 277 00:17:31,317 --> 00:17:33,986 ひとつの奇跡に到達した> 278 00:17:33,986 --> 00:17:36,322 お前に名前を与える。 279 00:17:36,322 --> 00:17:39,992 天翔ける白銀の翼。 280 00:17:39,992 --> 00:17:43,329 スカイフィッシュ! 召喚! 281 00:17:43,329 --> 00:17:45,331 かっ…! 282 00:17:45,331 --> 00:17:47,333 かっこ悪…。 いいの! これで! 283 00:17:47,333 --> 00:17:49,669 さぁ 行きなさい! 284 00:17:49,669 --> 00:17:56,676 ♬~ 285 00:17:56,676 --> 00:17:58,844 速っ! 動き気持ち悪っ! 286 00:17:58,844 --> 00:18:01,948 全力で行く! みんな 備えて! 287 00:18:01,948 --> 00:18:04,450 ウッ ウッ ウッ…。 だから なんなんだアイツは! 288 00:18:04,450 --> 00:18:06,953 一生懸命なんだよ彼女は。 ウッ ウッ ンググ…。 289 00:18:08,955 --> 00:18:10,957 ヒイッ。 290 00:18:10,957 --> 00:18:14,627 《うわぁ~! 291 00:18:14,627 --> 00:18:17,129 ひぇ~ 舵が利かない!》 292 00:18:20,132 --> 00:18:22,969 《こ 今度こそ! 293 00:18:22,969 --> 00:18:25,304 身を翻し…! 294 00:18:25,304 --> 00:18:27,640 突き抜ける!》 295 00:18:27,640 --> 00:18:41,320 ♬~ 296 00:18:41,320 --> 00:18:44,824 ギャーッ…! 297 00:18:51,497 --> 00:18:54,500 ケガはないか? あ あぁ…。 298 00:18:54,500 --> 00:18:56,669 少し休んだほうがいいな。 299 00:18:56,669 --> 00:18:59,839 料理の準備をするから センシは そこで休んでてくれ。 300 00:18:59,839 --> 00:19:02,641 あぁ… あっ。 301 00:19:08,280 --> 00:19:10,282 ありがとう。 302 00:19:10,282 --> 00:19:12,785 お疲れさま…。 303 00:19:12,785 --> 00:19:14,787 《スカイフィッシュ…》 304 00:19:17,123 --> 00:19:20,292 おぉ~ これはすごいな。 305 00:19:20,292 --> 00:19:23,963 野菜が内臓みたいに詰まってる。 306 00:19:23,963 --> 00:19:25,965 わぁ~! あうっ! 307 00:19:25,965 --> 00:19:29,135 えっ まだ必要だった? ウゥッ… そうじゃないけど! 308 00:19:29,135 --> 00:19:31,971 なんか… 少しなんかこう…。 309 00:19:31,971 --> 00:19:34,306 弔う気持ちっていうか… そういう時間も必要…。 310 00:19:34,306 --> 00:19:36,809 大丈夫か? センシ。 311 00:19:36,809 --> 00:19:38,811 うむ…。 312 00:19:44,984 --> 00:19:47,987 もういい 好きにして。 313 00:19:47,987 --> 00:19:51,657 《召喚獣を 適当な長さに切り分け➡ 314 00:19:51,657 --> 00:19:54,493 羽は根元で断っておく。 315 00:19:54,493 --> 00:19:57,997 布切れで水分をしっかり取り。 316 00:19:57,997 --> 00:19:59,999 塩 コショウ。 317 00:19:59,999 --> 00:20:02,001 羽は小さく折り畳む。 318 00:20:02,001 --> 00:20:07,173 小麦粉 卵 水をよく混ぜたものに 切り身をくぐらせて➡ 319 00:20:07,173 --> 00:20:09,341 揚げる! 320 00:20:09,341 --> 00:20:12,678 羽は すぐ焦げてしまうため くぐらせる程度に。 321 00:20:12,678 --> 00:20:15,014 ソースを添えて…》 322 00:20:15,014 --> 00:20:17,016 完成だ! 323 00:20:25,024 --> 00:20:29,695 肉と野菜が混然一体となって うまい! 文字どおりな。 324 00:20:29,695 --> 00:20:33,199 召喚術は調理法としても 優秀なのでは? 325 00:20:33,199 --> 00:20:37,870 一食に1週間分の食料使って 優秀はないでしょ。 326 00:20:37,870 --> 00:20:41,040 クソッ やっぱ 酒もらって帰るんだった。 327 00:20:41,040 --> 00:20:45,544 イヅツミ 羽以外のところも 食べなさい。 やだ。 328 00:20:45,544 --> 00:20:47,546 センシも ひと口…。 329 00:20:50,216 --> 00:20:52,218 グリフィンが気になるか? んっ! 330 00:20:52,218 --> 00:20:56,222 血抜きする? い いや なんでもない。 331 00:20:56,222 --> 00:20:59,558 ワシは今 食欲がない…。 332 00:20:59,558 --> 00:21:01,494 (咳払い) 333 00:21:01,494 --> 00:21:03,496 なぁ センシ。 334 00:21:05,831 --> 00:21:07,833 俺の名前は チルチャック。 335 00:21:07,833 --> 00:21:12,671 生まれは ここから北東にある 小さな盆地の村だ。 336 00:21:12,671 --> 00:21:17,510 10年くらい前から 各地の迷宮回りで商売している。 337 00:21:17,510 --> 00:21:20,846 鍵開け 通訳 斡旋 目利き…。 338 00:21:20,846 --> 00:21:22,848 あと…。 339 00:21:22,848 --> 00:21:26,519 妻と娘がいるが 諸事情で もう何年も会ってない。 340 00:21:26,519 --> 00:21:28,521 えっ!? 341 00:21:28,521 --> 00:21:31,690 妻? 娘? 俺の過去についちゃ ざっとこんなもんだ。 342 00:21:31,690 --> 00:21:34,360 今度は お前のことを教えてくれよ。 343 00:21:34,360 --> 00:21:38,864 なんで こんな所で暮らしてるのか 何があったのか。 344 00:21:40,866 --> 00:21:42,868 フゥ…。 345 00:21:44,870 --> 00:21:52,378 ワシの名は イズガンダのセンシ。 小さな坑夫団の一員だった。 346 00:21:52,378 --> 00:21:54,713 (センシ)坑夫といっても➡ 347 00:21:54,713 --> 00:21:57,216 鉱石が目当てだったわけではない。 348 00:21:57,216 --> 00:22:02,488 戦争前の遺跡を探し 一獲千金を夢見ていた。 349 00:22:02,488 --> 00:22:06,325 とはいえ 主な収穫は鉱石で➡ 350 00:22:06,325 --> 00:22:12,331 まれに歯車やレンズなどの 遺物が見つかれば上々だったが…。 351 00:22:12,331 --> 00:22:18,003 あの日 我々は ずいぶん 大きなものを掘り当てた。 352 00:22:18,003 --> 00:22:20,172 ⦅センシ:わぁ…⦆ 353 00:22:20,172 --> 00:22:25,177 (センシ)黄金に輝く古代の城…。 354 00:22:25,177 --> 00:22:29,081 そう… この迷宮だ。