1 00:01:38,031 --> 00:01:41,868 (チルチャック)あのさぁ… 道 間違ってない? 2 00:01:41,868 --> 00:01:46,206 (ライオス)いや この階段だ。 ここを下れば地下5階➡ 3 00:01:46,206 --> 00:01:50,210 オークたちの集落の近く と 地図には書いてある。 4 00:01:52,212 --> 00:01:55,215 ここを どうやって下れと? 5 00:01:55,215 --> 00:01:59,553 すごいなぁ… ありとあらゆる テンタクルスが生えてる。 6 00:01:59,553 --> 00:02:02,155 こりゃ オークたちに騙されたな。 7 00:02:02,155 --> 00:02:05,492 丁寧な嫌がらせだ。 そうかな? んっ? 8 00:02:05,492 --> 00:02:07,494 集落に繋がる道だ。 9 00:02:07,494 --> 00:02:11,164 近寄らせないという点では うってつけだろう。 10 00:02:11,164 --> 00:02:13,834 少し進んでみよう。 11 00:02:13,834 --> 00:02:16,336 (マルシル)手間と時間 考えたら➡ 12 00:02:16,336 --> 00:02:18,672 迂回したほうが 早い気がするけど…。 13 00:02:18,672 --> 00:02:21,008 ハァ… あっ。 14 00:02:21,008 --> 00:02:24,344 マルシル あんまり壁に近づくな。 15 00:02:24,344 --> 00:02:28,181 ヒッ! コイツらは壁の中に体を隠す。 16 00:02:28,181 --> 00:02:32,019 《テンタクルスが たくさんいる場所は それだけ空洞がある。 17 00:02:32,019 --> 00:02:34,855 罠や仕掛けが多い場所ってことだ。 18 00:02:34,855 --> 00:02:37,190 仕掛けを圧迫して壊し➡ 19 00:02:37,190 --> 00:02:41,194 宝箱の上にも生えて 罠とつるんで悪さをする。 20 00:02:41,194 --> 00:02:44,197 ミミックの次に 滅びてほしい魔物だよ》 21 00:02:44,197 --> 00:02:49,202 んっ… さて もう結構 進んだか… な…。 22 00:02:51,371 --> 00:02:53,373 えっ…。 23 00:02:53,373 --> 00:02:57,377 おかしい… オークたちも ここを通って3階へ来たはず。 24 00:02:57,377 --> 00:02:59,980 いったい どうやって こんな場所を。 25 00:02:59,980 --> 00:03:03,483 んっ? なんかいる 気をつけろ。 26 00:03:09,656 --> 00:03:11,658 あ… あっ! 27 00:03:11,658 --> 00:03:13,660 ケン助! 28 00:03:13,660 --> 00:03:16,663 うわ! 大ガエルだ! うぇぇ 気持ち悪っ! 29 00:03:16,663 --> 00:03:18,832 あぁ~ マジか~! 30 00:03:18,832 --> 00:03:20,834 任せて! アスラム! あぁ…。 31 00:03:20,834 --> 00:03:23,503 (爆発音) 32 00:03:23,503 --> 00:03:26,173 っし! 33 00:03:26,173 --> 00:03:28,842 いや~っ! あっ…。 34 00:03:28,842 --> 00:03:31,178 アンブロシア~! 35 00:03:31,178 --> 00:03:34,681 (センシ)んっ。 36 00:03:34,681 --> 00:03:36,683 キャーッ! 37 00:03:36,683 --> 00:03:38,685 フンッ! 38 00:03:38,685 --> 00:03:40,687 センシ! 後ろ! んっ。 39 00:03:40,687 --> 00:03:43,857 グッ! クゥゥ…。 40 00:03:43,857 --> 00:03:46,860 手を放しちゃだめ! 耐えろ センシ! 41 00:03:46,860 --> 00:03:50,864 ま 魔法… この距離なら。 よせ! 近すぎる! 42 00:03:50,864 --> 00:03:53,700 《マズいぞこれ どうする…》 43 00:03:53,700 --> 00:03:57,204 あっ。 《あれは… 罠? 44 00:03:57,204 --> 00:04:00,974 カエルの真隣から 不自然に飛び出したテンタクルス。 45 00:04:00,974 --> 00:04:04,311 おそらく罠の射出口に 根ざしている。 46 00:04:04,311 --> 00:04:09,316 あれを取り除けば 罠を起動できる。 が…。 47 00:04:09,316 --> 00:04:14,321 どうやって引っこ抜く? 直接 触れば手がただれる》 48 00:04:14,321 --> 00:04:16,823 んっ。 49 00:04:16,823 --> 00:04:18,825 ライオス。 んっ? 50 00:04:18,825 --> 00:04:21,995 大ガエルは なぜ テンタクルスに触れても無事なんだ? 51 00:04:21,995 --> 00:04:23,997 あっ…! 52 00:04:23,997 --> 00:04:27,501 えっ? さぁ… そういう体質なんじゃないか。 53 00:04:27,501 --> 00:04:30,504 《そこは特に 知識がないのかよ~!》 54 00:04:30,504 --> 00:04:33,507 子どもの好奇心は 時を選ばぬのう。 55 00:04:33,507 --> 00:04:35,509 《もういい!》 56 00:04:37,511 --> 00:04:39,513 ウゥ…。 57 00:04:41,515 --> 00:04:43,517 あっ。 58 00:04:43,517 --> 00:04:46,520 (3人)ククッ… あっ。 59 00:04:46,520 --> 00:04:48,522 チルチャック? 60 00:04:52,025 --> 00:04:55,362 んっ…。 《痛くない! いける!》 61 00:04:55,362 --> 00:04:57,364 んん~っ… あれ? 62 00:04:57,364 --> 00:05:00,300 抜けねえ…! 63 00:05:00,300 --> 00:05:02,302 んっ…! 64 00:05:02,302 --> 00:05:05,472 (3人)ウゥ… わっ! 65 00:05:05,472 --> 00:05:07,641 んんっ…。 66 00:05:07,641 --> 00:05:10,143 (3人)チルチャック~! 67 00:05:20,153 --> 00:05:22,322 うわぁぁ チルチャック! ウゥ…。 あぁ…。 68 00:05:22,322 --> 00:05:24,324 んっ… んんっ! 69 00:05:24,324 --> 00:05:27,160 プハッ! ゲホッ ゲホッ! 70 00:05:27,160 --> 00:05:30,330 あっ 生きてる。 手を見せて! 71 00:05:30,330 --> 00:05:32,499 あれ? 無傷だ。 72 00:05:32,499 --> 00:05:38,505 なるほど 大ガエルの皮を 手に巻いたのか。 頑張ったな~。 73 00:05:38,505 --> 00:05:41,007 フム…。 74 00:05:41,007 --> 00:05:43,510 ハァッ…。 チルチャック。 あっ…? 75 00:05:43,510 --> 00:05:46,846 これ すごくいいアイデアだ。 76 00:05:46,846 --> 00:05:49,849 《大ガエルを解体。 77 00:05:49,849 --> 00:05:52,519 皮を肉から剥がす》 78 00:05:52,519 --> 00:05:54,521 え えっと あの…。 79 00:05:54,521 --> 00:05:57,023 《テンタクルスは皮を剥き》 えっ!? 80 00:05:57,023 --> 00:06:00,460 《先端の細い部分は まとめて取っておく。 81 00:06:00,460 --> 00:06:02,462 太い部分を茹でて➡ 82 00:06:02,462 --> 00:06:05,465 茹で上がったら 潰して小麦粉と混ぜ➡ 83 00:06:05,465 --> 00:06:09,302 棒状に成形し 適当な大きさに切ったら➡ 84 00:06:09,302 --> 00:06:11,805 再び茹でる》 ちょ ちょっと。 85 00:06:11,805 --> 00:06:14,474 《大ガエルの》 あっ? 《皮を軽く乾かし➡ 86 00:06:14,474 --> 00:06:17,644 おのおのを採寸して裁縫》 87 00:06:17,644 --> 00:06:21,147 《オリーブオイル ニンニク 鷹の爪。 88 00:06:21,147 --> 00:06:24,985 大ガエルのもも肉を加え炒めたら》 89 00:06:24,985 --> 00:06:26,987 (2人)完成だ! 90 00:06:28,989 --> 00:06:31,324 《あぁ~ も~っ!》 91 00:06:31,324 --> 00:06:33,326 一人ずつ持ってこい! 92 00:06:33,326 --> 00:06:36,329 どっちやめさせるか 迷ってるうちに完成したわ! 93 00:06:36,329 --> 00:06:39,100 まぁまぁ着てみてくれよ。 そうだそうだ➡ 94 00:06:39,100 --> 00:06:43,837 一口だけ食べてみろ。 一人ずつと言ってるでしょうが! 95 00:06:43,837 --> 00:06:46,640 フン! ホントに安全なのかも怪しいし。 96 00:06:50,677 --> 00:06:54,347 マルシルが これを着たら すごくかわいいと思う。 97 00:06:54,347 --> 00:07:03,556 ♬~ 98 00:07:08,295 --> 00:07:11,298 かわいい かわいい。 色がよく映えてる。 99 00:07:11,298 --> 00:07:14,634 耳の辺りが カエルらしい シルエットになってて いいね。 100 00:07:14,634 --> 00:07:17,537 とっとと行くぞ。 はい。 101 00:07:21,474 --> 00:07:24,144 すごいぞ 全然 痛くない! 102 00:07:24,144 --> 00:07:26,813 うわ~ 気持ち悪い 気持ち悪い 気持ち悪い。 103 00:07:26,813 --> 00:07:28,815 きれいだな~。 104 00:07:28,815 --> 00:07:30,817 うまい。 105 00:07:32,986 --> 00:07:36,156 あっ! はぁ~っ。 106 00:07:36,156 --> 00:07:38,858 ケン助! よかった~! 107 00:07:40,827 --> 00:07:42,829 見て! (3人)んっ? 108 00:07:42,829 --> 00:07:47,334 城下町…。 ここ もう5階だよ! 109 00:07:51,671 --> 00:07:54,341 慌てて逃げ出した跡…。 110 00:07:54,341 --> 00:07:57,344 やはり オークの話は本当らしい。 111 00:07:57,344 --> 00:08:00,947 間違いなく この近くにレッドドラゴンがいる。 112 00:08:00,947 --> 00:08:04,951 いつでも戦えるよう 気をつけて進もう。 うん。 113 00:08:04,951 --> 00:08:09,122 んっ… あれ? なんか…。 114 00:08:09,122 --> 00:08:14,961 大ガエルの血? が内側で固まって 服にくっついちゃってるんだけど。 115 00:08:14,961 --> 00:08:17,964 十分に皮をなめす時間が なかったからな。 116 00:08:17,964 --> 00:08:20,967 このまま竜と戦うの? 117 00:08:23,470 --> 00:08:27,474 どんな顔でファリンと 再会すればいいの? ねぇ! 118 00:08:27,474 --> 00:08:29,476 お~い! 119 00:08:33,813 --> 00:08:36,816 (タンス)フゥ…。 120 00:08:36,816 --> 00:08:38,818 んっ? 121 00:08:38,818 --> 00:08:40,820 (ナマリ)ウゥ…。 122 00:08:40,820 --> 00:08:43,823 うあぁ… ウッ。 123 00:08:43,823 --> 00:08:46,826 体の中が グルグルする~。 キキ カカ。 124 00:08:46,826 --> 00:08:51,164 ナマリを客室に寝かせてやれ。 (カカ/キキ)んっ。 125 00:08:51,164 --> 00:08:54,567 ワシは島主の所へ報告に行く。 126 00:09:01,608 --> 00:09:04,778 それで 迷宮はどうだった? 127 00:09:04,778 --> 00:09:07,447 取り立てて 気になるところといえば➡ 128 00:09:07,447 --> 00:09:09,783 柄が悪くなりましたな。 129 00:09:09,783 --> 00:09:13,453 地下3階までの財宝は あらかた取り尽くされ➡ 130 00:09:13,453 --> 00:09:16,289 無法者のたまり場が増えています。 131 00:09:16,289 --> 00:09:23,129 加えて オーク集団が浅い階層に現れ 頻繁に問題を起こしている様子。 132 00:09:23,129 --> 00:09:26,800 派兵か懸賞金を掛けても よろしいかと。 133 00:09:26,800 --> 00:09:31,137 ウーン… いったい どこから入り込んだやら。 134 00:09:31,137 --> 00:09:35,141 ドワーフの古い坑道にでも 繋がっていたのかと。 135 00:09:35,141 --> 00:09:38,144 オークは そういった穴に 住み着きます。 136 00:09:38,144 --> 00:09:41,981 ドワーフか… まったく いまいましい。 137 00:09:41,981 --> 00:09:46,986 まるでモグラだ。 塞いでも塞いでも そこらじゅう穴だらけ。 138 00:09:46,986 --> 00:09:52,325 遥か昔 エルフとドワーフが 東西に分かれ争った時代。 139 00:09:52,325 --> 00:09:56,830 ドワーフたちは この地に潜み エルフが来るのを待ったという。 140 00:09:56,830 --> 00:09:59,999 戦争が終わっても穴を掘り続け➡ 141 00:09:59,999 --> 00:10:03,837 やがて黄金の都を飲み込み 迷宮と化した。 142 00:10:03,837 --> 00:10:07,340 迷宮がいまだに 拡大し続けているのも➡ 143 00:10:07,340 --> 00:10:10,009 ヤツらの生き残りのせいだと聞くぞ。 144 00:10:10,009 --> 00:10:13,179 そのうわさに 信憑性はないですが…。 145 00:10:13,179 --> 00:10:16,683 今回 模写した魔法陣です。 146 00:10:16,683 --> 00:10:22,188 今まで同様 エルフ言語 筆跡からも 同一人物と思われる。 147 00:10:22,188 --> 00:10:26,693 別の者が手を加えた痕跡は 一切ない。 148 00:10:26,693 --> 00:10:29,028 迷宮のあるじ…。 149 00:10:29,028 --> 00:10:33,199 狂乱の魔術師の描いたもので あることは間違いないでしょう。 150 00:10:33,199 --> 00:10:37,370 ソイツは エルフなのか? 判断はできませんが➡ 151 00:10:37,370 --> 00:10:42,375 トールマンやドワーフには扱えぬ術かと。 まいったな…。 152 00:10:42,375 --> 00:10:45,044 んっ? 実は先日➡ 153 00:10:45,044 --> 00:10:47,881 西のエルフたちから文が届いた。 154 00:10:47,881 --> 00:10:52,886 「迷宮は我々の遺産である。 返上しろ」と。 155 00:10:52,886 --> 00:10:57,223 なんと身勝手な! ドワーフから奪った土地を持て余し➡ 156 00:10:57,223 --> 00:11:00,326 人間によこしたのは あちらではないか! 157 00:11:00,326 --> 00:11:05,665 無視で結構。 一応 エルフの王より賜った土地だ。 158 00:11:05,665 --> 00:11:08,668 それはできまい。 フム…。 159 00:11:08,668 --> 00:11:11,504 島ごと奪われますぞ。 160 00:11:11,504 --> 00:11:15,174 それは困る… まだまだ迷宮には➡ 161 00:11:15,174 --> 00:11:19,012 莫大な財宝が眠っているはず。 島主殿。 162 00:11:19,012 --> 00:11:22,015 ヤツらの目的は財宝ではありません。 163 00:11:22,015 --> 00:11:25,184 迷宮に掛けられた不死の術です。 164 00:11:25,184 --> 00:11:29,355 魂を肉体に固定する魔術は 今も謎が多い。 165 00:11:29,355 --> 00:11:31,858 その謎が解明されれば➡ 166 00:11:31,858 --> 00:11:34,694 その価値は 黄金など目ではありません。 167 00:11:34,694 --> 00:11:37,697 エルフよりも先に解明すべきです。 168 00:11:37,697 --> 00:11:41,034 すべての魔法陣を 模写して研究しろと? 169 00:11:41,034 --> 00:11:43,036 ウッ。 よいですか! 170 00:11:43,036 --> 00:11:46,372 これほど巨大な魔術には 必ず設計書がある! 171 00:11:46,372 --> 00:11:48,374 それを手に入れなさい。 172 00:11:48,374 --> 00:11:50,376 書さえ入手すれば➡ 173 00:11:50,376 --> 00:11:53,880 迷宮でもなんでも くれてやるがよろしい! 174 00:11:53,880 --> 00:11:57,050 書をこちらが 所有していると気付けば➡ 175 00:11:57,050 --> 00:12:00,153 エルフもようやく対等に… いや➡ 176 00:12:00,153 --> 00:12:03,823 あなたにひざまずいて 話をする気になるはずです。 177 00:12:03,823 --> 00:12:05,992 そ そうか? 178 00:12:05,992 --> 00:12:10,496 で どこにその書はある? それは もちろん…。 179 00:12:10,496 --> 00:12:13,333 迷宮のあるじが 所有しているでしょう。 180 00:12:13,333 --> 00:12:18,504 つまり 地道に探索者の 支援をしろと? そのとおり。 181 00:12:18,504 --> 00:12:23,009 魔物の討伐や 迷宮からの出土品を買い叩かず➡ 182 00:12:23,009 --> 00:12:26,512 財はためず 今まで以上に補助を。 183 00:12:26,512 --> 00:12:30,350 わかった… オークに懸賞金を掛けよう。 184 00:12:30,350 --> 00:12:35,688 エルフへの返事は? 時間を稼ぐお手伝いをしましょう。 185 00:12:35,688 --> 00:12:39,859 ハァ…。 《ライオス とかいったか…。 186 00:12:39,859 --> 00:12:46,065 腕の立つ冒険者だったが 彼らはどこまで進むのだろうか》 187 00:12:48,034 --> 00:12:50,536 (ドアの開く音) 188 00:12:50,536 --> 00:12:53,873 ハァッ…。 (キキ)おはよう ナマリ。 189 00:12:53,873 --> 00:12:55,875 具合はどう? 190 00:12:55,875 --> 00:12:58,544 あっ… 私の斧! 191 00:12:58,544 --> 00:13:01,981 荷物はそこ。 あと…。 192 00:13:01,981 --> 00:13:04,083 タンスじいちゃんから お金。 193 00:13:06,152 --> 00:13:09,822 多くないか? 少し間が空くけど➡ 194 00:13:09,822 --> 00:13:13,993 また頼みたいって。 あっ ありがとう。 195 00:13:13,993 --> 00:13:17,297 世話になった。 通りまで送ってく。 196 00:13:20,667 --> 00:13:23,670 おうちがあるの? それとも宿泊? 197 00:13:23,670 --> 00:13:26,506 あぁ いや… 迷宮のほうへ。 198 00:13:26,506 --> 00:13:28,675 (2人)んっ? なぜ? 199 00:13:28,675 --> 00:13:31,344 また潜るの? 違う違う。 200 00:13:31,344 --> 00:13:33,680 近くの寺院に用事があるんだ。 201 00:13:33,680 --> 00:13:36,683 用事…? 用事…。 202 00:13:45,191 --> 00:13:47,193 蘇生所…。 203 00:13:47,193 --> 00:13:49,696 んっ ナマリか。 204 00:13:49,696 --> 00:13:53,533 ライオスのところ抜けたって本当か? 205 00:13:53,533 --> 00:13:56,869 フン… で? 紛失物? 人探し? 206 00:13:56,869 --> 00:13:59,539 人。 トールマンの女で➡ 207 00:13:59,539 --> 00:14:02,809 髪は薄茶 長さは肩の上くらい。 208 00:14:02,809 --> 00:14:04,811 年齢は…。 209 00:14:04,811 --> 00:14:07,647 10代から… 40代? 210 00:14:07,647 --> 00:14:10,316 待て そりゃ ライオスの妹のほうか? 211 00:14:10,316 --> 00:14:13,152 20代前後ってところだろ あの子なら。 212 00:14:13,152 --> 00:14:15,154 目医者行け 目医者! 213 00:14:15,154 --> 00:14:18,491 わかるか! 他人種の年なんか! 214 00:14:18,491 --> 00:14:22,662 ウーン… その条件の死体は 届いてないな。 215 00:14:22,662 --> 00:14:24,864 そうか。 216 00:14:26,833 --> 00:14:29,502 <地下5階 黄金城を抜けると➡ 217 00:14:29,502 --> 00:14:32,672 そこには城下町が広がっている。 218 00:14:32,672 --> 00:14:36,175 魔術によって 膨れ歪んだ町並みは➡ 219 00:14:36,175 --> 00:14:41,180 至る所に 賑やかであった時代の 面影を残しており➡ 220 00:14:41,180 --> 00:14:44,684 目の端を誰か横切ったような➡ 221 00:14:44,684 --> 00:14:47,186 ささやく声が聞こえたような…。 222 00:14:47,186 --> 00:14:50,590 そんな妙な気分に襲われるのだ> 223 00:14:52,692 --> 00:14:55,695 ここが オークの集落だった辺りだな。 224 00:14:55,695 --> 00:15:00,800 ずいぶん慌てて出てったらしい 食糧庫が開きっぱなしだ。 225 00:15:00,800 --> 00:15:05,304 ひどいにおい。 この辺りの魔物に漁られたんだな。 226 00:15:05,304 --> 00:15:09,308 小麦粉やお酒なんかは無事みたい。 おおっ。 227 00:15:09,308 --> 00:15:13,312 パンを作ろう。 オークが戻ったら怒るぜ。 228 00:15:13,312 --> 00:15:16,616 こちらは野菜を提供したのだから お互いさまだ。 229 00:15:21,154 --> 00:15:23,156 あっ! 230 00:15:28,995 --> 00:15:33,100 ワーグだ。 火事… じゃないよね。 231 00:15:33,100 --> 00:15:37,503 違う レッドドラゴンの 火の息にやられたんだ。 232 00:15:39,505 --> 00:15:42,675 つい最近 ここをアイツが通った! 233 00:15:42,675 --> 00:15:44,677 ね ねぇ。 234 00:15:44,677 --> 00:15:46,679 前に言ってたよね。 235 00:15:46,679 --> 00:15:49,849 竜は たまにしか活動せず ほとんど寝てるって。 236 00:15:49,849 --> 00:15:53,352 でも オークの話や この状態を見るかぎり➡ 237 00:15:53,352 --> 00:15:55,855 あれからずっと動き続けてて➡ 238 00:15:55,855 --> 00:15:58,524 たぶん今も その辺をうろついてる。 239 00:15:58,524 --> 00:16:01,794 眠ってる竜になら 勝てたかもしれないけど➡ 240 00:16:01,794 --> 00:16:04,964 今の私たちで 本当に倒せるかな? 241 00:16:04,964 --> 00:16:09,468 もし また負けたら… もう… 消化されてたら…。 242 00:16:09,468 --> 00:16:13,973 落ち着いて まだわからない。 ひとまず作戦を練ろう。 243 00:16:13,973 --> 00:16:15,975 そうはいってもさ➡ 244 00:16:15,975 --> 00:16:18,477 3人で戦わなきゃ いけないのがなぁ。 245 00:16:18,477 --> 00:16:20,780 3人? 246 00:16:22,815 --> 00:16:26,319 何度も言うけど! 俺を戦力として期待するなよ!? 247 00:16:26,319 --> 00:16:29,489 俺の仕事は ここまで来るのを手伝うだけだ! 248 00:16:29,489 --> 00:16:32,658 わかってるよ…。 責めてないのに。 249 00:16:32,658 --> 00:16:34,994 わ 悪かったよ。 250 00:16:34,994 --> 00:16:38,331 今まではどうやって 竜を倒していた? 251 00:16:38,331 --> 00:16:41,334 時と場合と竜の種類にもよるが…。 252 00:16:41,334 --> 00:16:44,837 ファリンが炎やケガを防ぐ魔法を唱え➡ 253 00:16:44,837 --> 00:16:47,340 俺とナマリ シュローで足止め。 254 00:16:47,340 --> 00:16:50,343 マルシルが爆発魔法で弱らせ…。 255 00:16:50,343 --> 00:16:53,346 隙を見て シュローがとどめを刺す。 256 00:16:53,346 --> 00:16:56,849 だいたい そんな流れだったかな。 フム。 257 00:16:56,849 --> 00:16:59,852 もちろん それは あのメンツだからできたこと。 258 00:16:59,852 --> 00:17:03,456 この3人でやれることを 考えなくては。 259 00:17:03,456 --> 00:17:06,626 竜には魔法も武器も効きにくい。 260 00:17:06,626 --> 00:17:09,962 鋼のようなウロコが 体を覆っているせいだ。 261 00:17:09,962 --> 00:17:14,800 ただし 首の下 唯一 致命傷を与えられる逆鱗。 262 00:17:14,800 --> 00:17:18,471 そこを突き刺せば勝てる! 首の下…。 263 00:17:18,471 --> 00:17:21,974 そのレッドドラゴンは どの程度の大きさなんだ? 264 00:17:21,974 --> 00:17:25,811 そうだな… あっ ほらあそこ。 265 00:17:25,811 --> 00:17:28,814 あの崩れた廊下 ちょうどあのぐらいだよ。 266 00:17:28,814 --> 00:17:30,816 というか➡ 267 00:17:30,816 --> 00:17:33,486 まさに竜が 頭をぶつけた跡じゃないか? 268 00:17:33,486 --> 00:17:36,822 あっ そうか…。 でかいな。 269 00:17:36,822 --> 00:17:41,994 あの高さを切りつけるのは 至難の業だぞ。 そうなんだよな。 270 00:17:41,994 --> 00:17:45,798 ウーン… ちょっと 現場まで行ってみるか。 271 00:17:48,167 --> 00:17:52,505 高いな…。 ここから竜の首に 飛び移るというのは…。 272 00:17:52,505 --> 00:17:54,507 無理無理! やめとけ! 273 00:17:54,507 --> 00:17:58,844 防御魔法は唱えられるけど 私はファリンほど うまくない。 274 00:17:58,844 --> 00:18:01,781 この高さから落ちれば 無傷では済まないし➡ 275 00:18:01,781 --> 00:18:03,783 火の息は防げない。 276 00:18:03,783 --> 00:18:08,120 そうだよ 火の息はどうすんだ? ここじゃ逃げ場がない。 277 00:18:08,120 --> 00:18:10,623 それに ナマリの見立てじゃ➡ 278 00:18:10,623 --> 00:18:12,959 センシの斧は 歯が立たないってことだけど➡ 279 00:18:12,959 --> 00:18:15,795 ライオスの剣は通用するの? 280 00:18:15,795 --> 00:18:19,465 竜を気絶させられるほどの 爆発魔法を唱えるには➡ 281 00:18:19,465 --> 00:18:21,467 足止めの時間も必要だし➡ 282 00:18:21,467 --> 00:18:24,804 そのうえ誰かが とどめを刺さなくちゃ殺せない。 283 00:18:24,804 --> 00:18:27,807 それがライオスとセンシの2人にできる? 284 00:18:27,807 --> 00:18:31,644 それは… なんとかして…。 どうやって? 285 00:18:31,644 --> 00:18:34,647 んっ… あっ。 286 00:18:34,647 --> 00:18:39,318 頭を狙うのではなく 建物を爆破するのはどうだろう? 287 00:18:39,318 --> 00:18:44,323 ここ多いだろ 建物の間にまたがる橋や家が。 288 00:18:44,323 --> 00:18:49,495 竜が真下を通る瞬間に爆破して その瓦礫で動きを封じれば➡ 289 00:18:49,495 --> 00:18:54,333 手の届く範囲に逆鱗が来て 反撃を抑えつつ攻撃できる。 290 00:18:54,333 --> 00:18:56,335 (2人)おぉ…。 291 00:18:56,335 --> 00:18:59,338 準備のための時間稼ぎは 確かに俺たちでは不可能だ。 292 00:18:59,338 --> 00:19:02,942 だが 竜から逃げつつ おびき寄せることならできる。 293 00:19:02,942 --> 00:19:05,945 レッドドラゴンに この城下町の道は狭い。 294 00:19:05,945 --> 00:19:08,948 長時間の活動で 疲労もたまってるはずだし➡ 295 00:19:08,948 --> 00:19:12,618 経路を工夫すれば もっと体力を消費させられる。 296 00:19:12,618 --> 00:19:14,620 なるほど。 297 00:19:14,620 --> 00:19:16,622 それなら俺にも手伝える。 本当!? 298 00:19:16,622 --> 00:19:19,125 ありがと~! いい! いい! 299 00:19:19,125 --> 00:19:21,127 いいってば! にしても どうして➡ 300 00:19:21,127 --> 00:19:24,463 眠ってないんだろう? 5階に現れたのも謎だ。 301 00:19:24,463 --> 00:19:27,633 嫌うはずの狭い場所を 執拗にうろついている。 302 00:19:27,633 --> 00:19:30,970 発情期… かな? でもな…。 303 00:19:30,970 --> 00:19:33,472 そういや センシの鍋が➡ 304 00:19:33,472 --> 00:19:35,975 すごい金属だって ナマリが言ってなかったか? 305 00:19:35,975 --> 00:19:40,646 なんだっけ… 竜のなんかを防ぎ 竜のなんとかを砕くとかいう。 306 00:19:40,646 --> 00:19:44,817 あぁ 言ってた! 全鍛冶屋の憧れだとかなんとか! 307 00:19:44,817 --> 00:19:48,654 竜の何かを防ぐときたら 火の息だろ! うんうん! 308 00:19:48,654 --> 00:19:51,323 これで火の息問題は解決だな。 309 00:19:51,323 --> 00:19:54,326 ひょっとして 包丁も特別製じゃないのか? 310 00:19:54,326 --> 00:19:57,496 んっ…。 ナマリに見てもらえば よかったのにね。 311 00:19:57,496 --> 00:19:59,498 なんか いけそうな気がしてきた。 312 00:19:59,498 --> 00:20:02,334 考えれば 道はあるもんだね。 313 00:20:02,334 --> 00:20:05,504 よし! 逃げ回るルートを下調べだ! 314 00:20:05,504 --> 00:20:21,520 ♬~ 315 00:20:21,520 --> 00:20:24,356 んっ…。 (ドアの開閉音) 316 00:20:24,356 --> 00:20:27,359 戻ったか。 センシ お前。 317 00:20:27,359 --> 00:20:29,361 いつの間にか いなくなりやがって! 318 00:20:29,361 --> 00:20:33,699 パンを作っていた。 今から竜を倒そうってときに。 319 00:20:33,699 --> 00:20:37,369 もちろんだ。 これから大仕事になるのだろう? 320 00:20:37,369 --> 00:20:39,705 腹ごしらえは何よりも重要だ。 321 00:20:39,705 --> 00:20:41,707 (2人)んっ…。 322 00:20:41,707 --> 00:20:44,877 俺たちは一度 空腹でレッドドラゴンに負けたんだ。 323 00:20:44,877 --> 00:20:47,379 同じ轍は踏まない だろ? 324 00:20:47,379 --> 00:20:49,548 あっ! ワインだ! 325 00:20:49,548 --> 00:20:52,551 ヘヘヘ。 食糧庫の物を ちと拝借した。 326 00:20:52,551 --> 00:20:55,721 あっ あぁ~っ! 竜に勝ったらね。 327 00:20:55,721 --> 00:21:00,426 卵はないが これだけあれば あれができるか。 328 00:21:02,328 --> 00:21:04,830 《パンをおろし金で細かくし➡ 329 00:21:04,830 --> 00:21:08,501 大ガエルの肉に 塩コショウで下味を付け➡ 330 00:21:08,501 --> 00:21:11,504 水に溶いた小麦粉に浸したら➡ 331 00:21:11,504 --> 00:21:15,808 パン粉をまぶして オリーブオイルを熱して揚げる》 332 00:21:18,677 --> 00:21:22,681 《赤ワインと調味料を煮詰め ソースを作り…》 333 00:21:24,683 --> 00:21:27,086 ウム 完成じゃ! 334 00:21:29,688 --> 00:21:33,859 うまそう。 なんか匂い嗅いだら腹減ってきた。 335 00:21:33,859 --> 00:21:35,861 (みんな)いただきます! 336 00:21:37,863 --> 00:21:39,865 サクサクだ! 337 00:21:42,034 --> 00:21:44,036 どうした? マルシル。 338 00:21:44,036 --> 00:21:47,373 魔物食も じき終わるのだと思うと➡ 339 00:21:47,373 --> 00:21:51,076 感慨深くて…。 まだ レッドドラゴンがあるぞ。 340 00:21:56,382 --> 00:21:59,885 なんというか… みんなに言っておきたい。 341 00:21:59,885 --> 00:22:03,322 俺一人では ここまで来れなかったと思う。 342 00:22:03,322 --> 00:22:05,991 センシ 本当にありがとう。 343 00:22:05,991 --> 00:22:08,828 見ず知らずの俺たちに 親切にしてくれた。 344 00:22:08,828 --> 00:22:13,499 うまい食事には腹だけではなく 精神的にも救われた。 345 00:22:13,499 --> 00:22:16,168 チルチャック 君がいなければ➡ 346 00:22:16,168 --> 00:22:21,173 遠回りを重ね何日も遅れただろう。 何よりも頼もしかった。 347 00:22:21,173 --> 00:22:25,511 そして マルシル。 慣れない旅で 苦労をかけて すまなかった。 348 00:22:25,511 --> 00:22:29,682 一緒に来ると言ってくれたときは とてもうれしかった。 349 00:22:29,682 --> 00:22:32,685 みんな 本当にありがとう。 350 00:22:36,355 --> 00:22:39,024 (2人)お おう…。 間が悪い! 351 00:22:39,024 --> 00:22:41,026 ごめん…。 352 00:22:41,026 --> 00:22:45,030 あっ… なんか…。 (皿の振動音) 353 00:22:45,030 --> 00:22:47,366 (地響き) 354 00:22:47,366 --> 00:22:51,704 (足音) 355 00:22:51,704 --> 00:23:01,981 ♬~ 356 00:23:01,981 --> 00:23:05,150 改めて見ると でっかいな…。 357 00:23:05,150 --> 00:23:09,989 ホントに… あんなのに勝てるのかな。 358 00:23:09,989 --> 00:23:13,492 大丈夫 この4人で ここまで来たんだ。 359 00:23:13,492 --> 00:23:16,829 それでは作戦どおりに マルシルは例の位置に。 360 00:23:16,829 --> 00:23:19,164 俺たちは竜をおびき寄せる! 361 00:23:19,164 --> 00:23:21,166 みんな準備は いいか? 362 00:23:21,166 --> 00:23:23,168 体調は万全だな。 363 00:23:23,168 --> 00:23:26,005 よし。 364 00:23:26,005 --> 00:23:28,307 いくぞ!