1 00:00:01,969 --> 00:00:03,971 《クレイ:少し前に➡ 2 00:00:03,971 --> 00:00:07,975 「国王が息子である王子に 王位を譲った」➡ 3 00:00:07,975 --> 00:00:10,978 という話を うわさで聞いた。 4 00:00:10,978 --> 00:00:15,816 王位を得る前から 執務の大半は 王子がこなしており➡ 5 00:00:15,816 --> 00:00:19,319 王は半隠居のような 生活だったらしい。 6 00:00:19,319 --> 00:00:21,822 「らしい」というのも➡ 7 00:00:21,822 --> 00:00:23,991 ここ アントムルグは➡ 8 00:00:23,991 --> 00:00:27,494 王都から遠い へき地とも言える町で➡ 9 00:00:27,494 --> 00:00:31,164 更に数少ない 自治を許された町でもあり➡ 10 00:00:31,164 --> 00:00:35,502 総じて住民にとっては ひと事だからだと思う。 11 00:00:35,502 --> 00:00:37,504 そんなことを…。 12 00:00:37,504 --> 00:00:42,843 初めて見る やけに仰々しい ベルの格好のせいで思い出した》 13 00:00:42,843 --> 00:00:46,513 (ベル)どうでしょうか? わぁ。 14 00:00:46,513 --> 00:00:48,515 (クレイ)どう…? 15 00:00:48,515 --> 00:00:53,186 サイズ… が 合ってない… と思う。 16 00:00:53,186 --> 00:00:57,357 そうですよね…。 どうしたんだ? いきなり。 17 00:00:57,357 --> 00:01:01,562 それはですね… わぁ! 18 00:02:40,327 --> 00:02:42,662 (クレイ)国王に会う? 19 00:02:42,662 --> 00:02:45,666 はい 説明しますね。 20 00:02:45,666 --> 00:02:50,837 ダンジョンができたのは もともと誰も住んでいないへき地。 21 00:02:50,837 --> 00:02:53,340 そこに探索者が集まり➡ 22 00:02:53,340 --> 00:02:57,177 町になったとしたら 国が税を取りにくる。 23 00:02:57,177 --> 00:03:02,115 ダンジョンから取れる武具は国の力に 宝石は資金になる。 24 00:03:02,115 --> 00:03:07,954 国が管理したい。 けれどそれは ダンジョン側からすればうっとうしい。 25 00:03:07,954 --> 00:03:09,956 実は…。 26 00:03:09,956 --> 00:03:12,959 以前の 本家シーフギルドとの抗争でも➡ 27 00:03:12,959 --> 00:03:16,797 あちら側に 国の後押しがありまして。 28 00:03:16,797 --> 00:03:19,633 それを機会に城に乗り込んで…。 29 00:03:19,633 --> 00:03:23,303 ⦅国王:ハッ…。 (先代)城も消滅するか?⦆ 30 00:03:23,303 --> 00:03:27,641 (ベル)王様と直接 契約をしたんです。 31 00:03:27,641 --> 00:03:29,643 契約…。 32 00:03:29,643 --> 00:03:34,481 アントムルグが自治なのは それか。 そうですね。 とはいえ➡ 33 00:03:34,481 --> 00:03:37,984 こちらも土地を利用させて いただいているのは事実ですし➡ 34 00:03:37,984 --> 00:03:42,823 全面的に拒否するつもりでは ないんですよ。 むっ? 35 00:03:42,823 --> 00:03:44,825 ですから…。 36 00:03:44,825 --> 00:03:48,495 ダンジョンから産出した宝石は 加工用などを除き➡ 37 00:03:48,495 --> 00:03:50,831 国が買い取り機関を用意する。 38 00:03:50,831 --> 00:03:54,167 買い取った宝石を ダンジョンに渡すことで➡ 39 00:03:54,167 --> 00:03:59,005 量に応じて ダンジョン産武具と交換という。 む~。 40 00:03:59,005 --> 00:04:03,777 あと 町の自治に関してのみ 別途 条件がありまして。 41 00:04:03,777 --> 00:04:06,780 んっ? 本題でもあるんですが➡ 42 00:04:06,780 --> 00:04:11,952 契約は王が交代するまで継続で 契約更新時にかぎり➡ 43 00:04:11,952 --> 00:04:15,455 一度だけ ダンジョンマスターに挑戦できるんです。 44 00:04:15,455 --> 00:04:18,792 挑戦できる…。 つまり➡ 45 00:04:18,792 --> 00:04:22,462 新しい王様と 契約を結び直すために➡ 46 00:04:22,462 --> 00:04:25,465 王城に挑まれにいきます。 47 00:04:25,465 --> 00:04:28,802 挑まれにいく… 来ないのか。 48 00:04:28,802 --> 00:04:31,471 そう言われたら そうなんですが➡ 49 00:04:31,471 --> 00:04:36,143 転送陣が私にしか扱えませんから。 なるほど。 50 00:04:36,143 --> 00:04:39,980 それで この格好で行っていいと 思いますか? 51 00:04:39,980 --> 00:04:42,315 だめだ。 あっ…。 52 00:04:42,315 --> 00:04:47,821 もしかして ダンジョン最深部で 出てくるときの格好なのか? 53 00:04:47,821 --> 00:04:50,490 あっ いえ それは違います。 54 00:04:50,490 --> 00:04:55,662 これは先代が前回 国王に面会したときのものですね。 55 00:04:55,662 --> 00:04:59,332 《よかった。 これで出てこられたら➡ 56 00:04:59,332 --> 00:05:02,102 「真面目にやれ」と 言わない自信がない》 57 00:05:02,102 --> 00:05:05,105 よっ…。 58 00:05:05,105 --> 00:05:09,609 フフッ どうですか? 59 00:05:09,609 --> 00:05:11,611 いいな 見違えた。 60 00:05:11,611 --> 00:05:15,949 (ランガド)簡単に手直ししただけだ。 元の強度はないぞ。 61 00:05:15,949 --> 00:05:18,952 気をつけます。 では! 62 00:05:18,952 --> 00:05:21,955 あとはクレイさんですね! うん? 63 00:05:21,955 --> 00:05:24,958 クレイさんも 同行していただきますから➡ 64 00:05:24,958 --> 00:05:26,960 そのための衣装を。 65 00:05:26,960 --> 00:05:30,630 そ そうなのか… この服では…。 66 00:05:30,630 --> 00:05:33,466 だめだな。 だめです。 ウッ…。 67 00:05:33,466 --> 00:05:36,136 役割を考えるなら➡ 68 00:05:36,136 --> 00:05:39,339 護衛か メイドだな。 69 00:05:41,641 --> 00:05:45,145 《動きやすさでは メイドのほうがマシだが➡ 70 00:05:45,145 --> 00:05:48,148 ローブのダンジョンマスターと 並ぶと考えると➡ 71 00:05:48,148 --> 00:05:50,984 鎧のほうが威圧感が出るか?》 72 00:05:50,984 --> 00:05:54,821 私はどちらでもかまわないが 2人はどちらがいいと…。 73 00:05:54,821 --> 00:05:57,824 メイドですね。 メイドだろう。 仲いいな…。 74 00:05:57,824 --> 00:06:00,260 理由を聞いても? 75 00:06:00,260 --> 00:06:04,264 似合うからだ。 似合うからです。 示し合わせてないよな? 76 00:06:06,433 --> 00:06:08,435 (ベル)わぁ~。 77 00:06:08,435 --> 00:06:11,438 いいじゃないか。 そうか。 78 00:06:11,438 --> 00:06:14,541 スカートは少々落ち着かないが。 79 00:06:17,944 --> 00:06:21,615 足の動き出しが隠せるというのは 利点かもしれないな。 80 00:06:21,615 --> 00:06:23,783 物騒だな おい。 81 00:06:23,783 --> 00:06:25,785 武器はどうすれば。 82 00:06:25,785 --> 00:06:30,490 スカートの中に隠すのが 一般的らしいぞ。 83 00:06:32,459 --> 00:06:34,561 なんか嫌だな。 なら。 84 00:06:36,630 --> 00:06:40,800 護身用なら そんなもんだろ。 フム 悪くない。 85 00:06:40,800 --> 00:06:43,470 それで いつ行くんだ? 86 00:06:43,470 --> 00:06:46,640 明日です。 《前日準備!》 87 00:06:46,640 --> 00:06:52,479 予定のある行事なら 余裕をもって準備するべきだろう。 88 00:06:52,479 --> 00:06:54,981 それはそうなんですが…。 89 00:06:54,981 --> 00:06:58,985 早めに用意しても いろいろ なくしてしまうんですよ。 90 00:06:58,985 --> 00:07:02,088 なくす? どうして…。 91 00:07:02,088 --> 00:07:04,090 ハッ! 92 00:07:06,092 --> 00:07:09,429 やはり すべての部屋を 片づけるべきだな。 93 00:07:09,429 --> 00:07:12,232 今 そんな話 していました!? 94 00:07:16,603 --> 00:07:18,605 やはり慣れんな。 95 00:07:18,605 --> 00:07:22,776 今日はそういう役割ですから 我慢でお願いします。 96 00:07:22,776 --> 00:07:26,279 ベルは ふだんと 大差ないからいいな。 97 00:07:26,279 --> 00:07:30,617 私 これで戦うことに なるんですけどね。 98 00:07:30,617 --> 00:07:33,286 そういえばそうだったな。 99 00:07:33,286 --> 00:07:37,123 《んっ? それもふだんどおりでは?》 100 00:07:37,123 --> 00:07:39,959 準備はいいですか? あぁ。 101 00:07:39,959 --> 00:07:41,962 転送先は➡ 102 00:07:41,962 --> 00:07:47,467 首都 フライレルヴァント王城の 離れになります。 離れ? 103 00:07:47,467 --> 00:07:49,469 荒事にもなりますし➡ 104 00:07:49,469 --> 00:07:52,305 衆目を集めるわけにも いきませんから。 105 00:07:52,305 --> 00:07:56,810 なるほど。 問題ない 行こう。 はい。 106 00:08:08,088 --> 00:08:12,592 (ヘイム)失礼 ベイルヘイラ・ラングダス様でしょうか? 107 00:08:12,592 --> 00:08:14,594 はい。 108 00:08:14,594 --> 00:08:16,596 お待ちしておりました。 109 00:08:16,596 --> 00:08:19,933 案内を仰せつかっております ヘイムと申します。 110 00:08:19,933 --> 00:08:21,935 どうぞこちらに。 111 00:08:29,943 --> 00:08:34,948 《馬で ひとつきはかかる距離が 一瞬で…。 112 00:08:34,948 --> 00:08:39,252 これに慣れてはだめだ。 しっかりしろ 私》 113 00:08:43,123 --> 00:08:47,460 こちらで少々お待ちください すぐにお呼びいたします。 114 00:08:47,460 --> 00:08:50,964 フム 闘技場か…。 115 00:08:50,964 --> 00:08:53,633 待ち構えているわけでは ないんだな。 116 00:08:53,633 --> 00:08:58,972 今日であるだけで 時間の指定はしていませんから。 117 00:08:58,972 --> 00:09:00,907 なるほど。 118 00:09:00,907 --> 00:09:04,077 座らないんですか? メイドだからな。 119 00:09:04,077 --> 00:09:07,280 メイドは腕組みしないと思いますが。 120 00:09:09,249 --> 00:09:11,251 (2人)あっ。 121 00:09:11,251 --> 00:09:19,426 ♬~ 122 00:09:19,426 --> 00:09:21,428 (レステンス)なぜ立っている➡ 123 00:09:21,428 --> 00:09:24,931 陛下の御前であるぞ。 (ルグラント)やめろ。 124 00:09:24,931 --> 00:09:30,236 この場は非公式であるし そもそも我々は対等な立場なんだ。 125 00:09:32,272 --> 00:09:34,941 出過ぎたまねを 申し訳ございません。 126 00:09:34,941 --> 00:09:37,944 よい 以後気をつけろ。 127 00:09:37,944 --> 00:09:41,781 《国王 つまり国の頂点。 128 00:09:41,781 --> 00:09:45,618 と 対等な立場。 すごいな。 129 00:09:45,618 --> 00:09:49,456 だが 私は このまま立っていていいのか? 130 00:09:49,456 --> 00:09:53,293 礼儀とか よくわからないんだが》 131 00:09:53,293 --> 00:09:55,962 お気遣いありがとうございます。 132 00:09:55,962 --> 00:10:00,300 はじめまして ベイルヘイラ・ラングダスと申します。 133 00:10:00,300 --> 00:10:03,470 直接お会いするのは初めてですね。 134 00:10:03,470 --> 00:10:05,805 えぇ はじめまして。 135 00:10:05,805 --> 00:10:10,977 この国の王をやっています ルグラント・ハイム・ジャスレイドと申します。 136 00:10:10,977 --> 00:10:14,647 ところであなたが ベイルヘイラさんということは…。 137 00:10:14,647 --> 00:10:18,485 はい 私が戦うお相手になります。 138 00:10:18,485 --> 00:10:22,155 こちらは付き添いのメイドですので お気になさらず。 139 00:10:22,155 --> 00:10:24,157 《おっと…》 140 00:10:24,157 --> 00:10:26,659 (アルグレド)女って? 聞いてねえ。 141 00:10:26,659 --> 00:10:30,497 (キスカ)だめだろう 女の子は。 ふざけてるのか? 142 00:10:30,497 --> 00:10:33,833 《あぁ ナメられてるな》 143 00:10:33,833 --> 00:10:36,336 こちらは騎士団のみならず➡ 144 00:10:36,336 --> 00:10:41,674 上位冒険者をもしのぐ 我が国屈指の騎士と魔術師。 145 00:10:41,674 --> 00:10:46,179 (ルグラント)レステンス アルグレド キスカです。 146 00:10:46,179 --> 00:10:49,682 女性といえど 手加減できませんよ? 147 00:10:49,682 --> 00:10:54,187 パーティーは6名までいいという 条件でしたよね? 148 00:10:54,187 --> 00:10:59,526 えぇ ですが 彼らの強さに 釣り合う者がおらず➡ 149 00:10:59,526 --> 00:11:03,129 下手に邪魔にならぬよう 3名にとどめました。 150 00:11:03,129 --> 00:11:05,465 あぁ わかりました。 151 00:11:05,465 --> 00:11:08,468 やり直しの口実でなければ 大丈夫です。 152 00:11:10,470 --> 00:11:15,975 それで 一応確認なのですが あなたを降参させれば➡ 153 00:11:15,975 --> 00:11:21,147 アントムルグダンジョンの運営は 我々に従っていただける➡ 154 00:11:21,147 --> 00:11:24,317 という条件で よろしいのですよね? 155 00:11:24,317 --> 00:11:26,653 はい それで。 156 00:11:26,653 --> 00:11:29,656 できなければ これまでと同じ形で➡ 157 00:11:29,656 --> 00:11:32,325 運用にご協力を いただくということで。 158 00:11:32,325 --> 00:11:34,661 えぇ わかりました。 159 00:11:34,661 --> 00:11:37,997 一ついいですか? どうぞ。 160 00:11:37,997 --> 00:11:43,670 父に聞いた以前の契約時には 男の付き添いに少女がいた と。 161 00:11:43,670 --> 00:11:46,673 あなたですね? そうですね。 162 00:11:46,673 --> 00:11:50,009 ということは そちらの付き添いは➡ 163 00:11:50,009 --> 00:11:52,512 あなたの後継者ですね? ウッ!? 164 00:11:52,512 --> 00:11:56,683 いえ 本当に ただの付き添いなのですが。 165 00:11:56,683 --> 00:12:03,122 フフッ ご本人に動揺が見えましたが まぁ そうしておきましょう。 166 00:12:03,122 --> 00:12:07,026 《驚いたからな! 的外れすぎて!》 167 00:12:18,471 --> 00:12:20,807 ダンジョンのあるじと聞いた。 168 00:12:20,807 --> 00:12:24,143 ならば ここで朽ちても異論はないな? 169 00:12:24,143 --> 00:12:26,346 はい できるなら。 170 00:12:29,649 --> 00:12:33,820 さて 手の空いた私が 開始を告げてもいいかな? 171 00:12:33,820 --> 00:12:36,656 はい ではお願いします。 172 00:12:36,656 --> 00:12:38,658 では。 173 00:12:40,827 --> 00:12:42,996 始め! 174 00:12:42,996 --> 00:12:45,598 グゥ… ハァ~ッ! 175 00:12:57,010 --> 00:12:59,178 ハァ~ッ! ハァ~ッ! 176 00:12:59,178 --> 00:13:04,784 ⦅国王:ヤツは 剣士が 間合いを詰める間もなく➡ 177 00:13:04,784 --> 00:13:10,790 恐ろしい速度で魔法を使い 場を圧倒した⦆ 178 00:13:10,790 --> 00:13:14,127 ⦅キスカ:その速度で 魔法を使うのは無理ですね。 179 00:13:14,127 --> 00:13:17,630 化け物です。 ハァ… だろうな。 180 00:13:17,630 --> 00:13:20,466 ならば単純に行くしかあるまい⦆ 181 00:13:20,466 --> 00:13:24,270 《より速く 詠唱の時間を 与えない速度で!》 182 00:13:27,140 --> 00:13:29,142 なっ…! 183 00:13:29,142 --> 00:13:31,811 グッ…。 184 00:13:31,811 --> 00:13:33,813 《なんだと!?》 185 00:13:33,813 --> 00:13:36,816 (アルグレド)ムゥ~ッ! 186 00:13:36,816 --> 00:13:40,987 ヘッ! おらぁ~! 187 00:13:40,987 --> 00:13:44,490 ウゥ~ッ! 188 00:13:46,993 --> 00:13:49,328 ⦅先代:もっと手加減? 189 00:13:49,328 --> 00:13:51,831 うん…。 190 00:13:51,831 --> 00:13:56,169 そりゃあ いい勝負を 演じることもできるが➡ 191 00:13:56,169 --> 00:14:00,106 アイツらにそんなことしても 損しかないぞ。 192 00:14:00,106 --> 00:14:02,442 貴族だの王族なんてのは➡ 193 00:14:02,442 --> 00:14:06,446 自分たちを選ばれた存在だと 思ってるからな。 194 00:14:06,446 --> 00:14:11,451 下手に希望を持たせたら 何度でも襲われるぞ。 195 00:14:11,451 --> 00:14:14,120 契約なんて守られると思うな。 196 00:14:14,120 --> 00:14:18,958 あおってから完全に 叩きのめすぐらいでちょうどいい。 197 00:14:18,958 --> 00:14:21,294 契約は…。 198 00:14:21,294 --> 00:14:25,465 力で守らせるしかない連中だ⦆ 199 00:14:25,465 --> 00:14:28,634 グアッ… ハァッ…! 200 00:14:28,634 --> 00:14:30,636 グッ…。 201 00:14:30,636 --> 00:14:33,139 ゲホッ ゲホ…。 202 00:14:33,139 --> 00:14:35,308 《近接で終わらせるから➡ 203 00:14:35,308 --> 00:14:38,144 立ってるだけでいい って言われたけど。 204 00:14:38,144 --> 00:14:42,815 動き速すぎだし 詠唱してる間に状況変わるし➡ 205 00:14:42,815 --> 00:14:48,988 実際に俺にできること… ないな。 ていうか➡ 206 00:14:48,988 --> 00:14:52,825 杖で あの2人を 簡単にあしらってるあの女➡ 207 00:14:52,825 --> 00:14:54,827 おかしいだろ》 208 00:14:54,827 --> 00:14:59,665 《クレイ:確かに… 実力はあると思う。 209 00:14:59,665 --> 00:15:04,670 けれど 身体能力に 動きが振り回されている》 210 00:15:07,106 --> 00:15:10,943 《あれは… 身体能力の向上➡ 211 00:15:10,943 --> 00:15:14,781 補助魔法の効果に 慣れていない動きだ。 212 00:15:14,781 --> 00:15:18,117 建物の外にいる あの2人…。 213 00:15:18,117 --> 00:15:23,456 彼らが補助魔法をかけた? わざわざ隠れて? 214 00:15:23,456 --> 00:15:28,628 戦うのは3人… と見せかけた策 ということか?》 215 00:15:28,628 --> 00:15:30,797 (2人)んっ。 216 00:15:30,797 --> 00:15:35,468 《なんか… 面倒くさい連中だな》 217 00:15:35,468 --> 00:15:38,638 (戦う声) 218 00:15:38,638 --> 00:15:40,640 《信じられん。 219 00:15:40,640 --> 00:15:43,976 大型の魔物すらも 槍1本で圧倒する➡ 220 00:15:43,976 --> 00:15:48,147 騎士団随一の使い レステンス。 221 00:15:48,147 --> 00:15:51,651 冒険者上がり 気分屋でムラはあるが➡ 222 00:15:51,651 --> 00:15:56,489 レステンスとも互角以上に 打ち合える アルグレド。 223 00:15:56,489 --> 00:15:58,491 その2人が…。 224 00:15:58,491 --> 00:16:01,761 手も足も出ていない》 225 00:16:01,761 --> 00:16:05,932 あっ… フゥ。 226 00:16:05,932 --> 00:16:07,934 ウッ… ウゥ…。 227 00:16:07,934 --> 00:16:13,272 《ルグラント:キスカに至っては 完全に戦意を喪失している。 228 00:16:13,272 --> 00:16:15,274 だが…》 229 00:16:15,274 --> 00:16:20,947 ⦅ルグラント:最大6人 それで降参 もしくは気絶させれば終わり。 230 00:16:20,947 --> 00:16:24,784 それだけなのですね? そ そうだが…。 231 00:16:24,784 --> 00:16:28,287 わかりました ありがとうございます。 232 00:16:28,287 --> 00:16:30,790 必ずや⦆ 233 00:16:30,790 --> 00:16:36,128 《契約では挑戦時の取り決めは 戦闘に関する事項のみ。 234 00:16:36,128 --> 00:16:38,798 「それ以外」は自由だ》 235 00:16:38,798 --> 00:16:45,638 ♬~ 236 00:16:45,638 --> 00:16:48,040 失礼。 237 00:16:52,645 --> 00:16:54,647 あぁ 気にするな。 238 00:16:54,647 --> 00:16:57,650 グッ…。 あっ…。 239 00:16:57,650 --> 00:17:04,090 (2人)ハァ… ハァ… ハァ…。 240 00:17:04,090 --> 00:17:06,592 (ルグラント)そこまでだ! あっ。 241 00:17:06,592 --> 00:17:09,762 ベイルヘイラ殿 申し訳ないが➡ 242 00:17:09,762 --> 00:17:12,431 それ以上 動かないでいただきたい。 243 00:17:12,431 --> 00:17:16,435 さもなくば 付き添いのかわいらしいメイドが➡ 244 00:17:16,435 --> 00:17:18,938 ケガをすることにな…。 245 00:17:23,109 --> 00:17:26,946 申し訳… ありません。 246 00:17:26,946 --> 00:17:29,949 なっ…。 247 00:17:29,949 --> 00:17:33,119 (ベル)えぇと…。 248 00:17:33,119 --> 00:17:35,121 続けますか? 249 00:17:35,121 --> 00:17:37,623 《騎士2人はともかく➡ 250 00:17:37,623 --> 00:17:42,628 その2人をもしのぐ ヘイムが このざまだ…。 251 00:17:42,628 --> 00:17:44,630 つまり➡ 252 00:17:44,630 --> 00:17:50,136 彼女はいつでも私を殺れた… ということに他ならない》 253 00:17:50,136 --> 00:17:52,471 ハァ…。 254 00:17:52,471 --> 00:17:55,141 降参だ。 255 00:17:55,141 --> 00:17:58,144 我々の負けだよ。 256 00:18:02,582 --> 00:18:04,583 はい! 257 00:18:04,583 --> 00:18:06,585 (アルグレド)んんっ…。 258 00:18:06,585 --> 00:18:10,423 グハッ… フゥ…。 クッ…! 259 00:18:10,423 --> 00:18:13,592 なぁ アンタ。 はい? 260 00:18:13,592 --> 00:18:17,763 ダンジョンに行けば また挑戦できるかい? 261 00:18:17,763 --> 00:18:21,267 たどりつけたなら 必ず。 262 00:18:23,269 --> 00:18:27,273 だってよ。 フン。 ホゥ…。 263 00:18:27,273 --> 00:18:32,278 あとは これまでどおり書面で。 わかりました。 264 00:18:32,278 --> 00:18:35,781 他に何か ご質問はありますか? 265 00:18:35,781 --> 00:18:40,119 質問ではないですが… 少しいいですか? 266 00:18:40,119 --> 00:18:42,121 どうぞ。 267 00:18:45,291 --> 00:18:50,129 その… み 見事な腕前だった。 268 00:18:50,129 --> 00:18:52,465 名を聞いても? 269 00:18:52,465 --> 00:18:54,467 えっ? 270 00:18:54,467 --> 00:18:58,471 《名? 名前だよな? どうして…? 271 00:18:58,471 --> 00:19:04,076 そうか… ベルより先に私を倒し 人質にするつもりだな? 272 00:19:04,076 --> 00:19:10,082 おそらく先ほどの私の動きから ベルより弱いと察したに違いない。 273 00:19:10,082 --> 00:19:12,752 名乗れば名前から調べがつく。 274 00:19:12,752 --> 00:19:15,755 ここは… 偽名を使うべきだ。 275 00:19:15,755 --> 00:19:19,759 偽名… 何か…》 276 00:19:19,759 --> 00:19:22,261 ラ… ランガドです。 277 00:19:22,261 --> 00:19:24,263 ブーッ! 278 00:19:24,263 --> 00:19:26,932 ランガド…。 279 00:19:26,932 --> 00:19:30,269 いい名だ。 《ウソ!?》 《ウソだろ?》 280 00:19:30,269 --> 00:19:33,105 また会えるだろうか? 281 00:19:33,105 --> 00:19:35,107 えっ。 《嫌なんだが》 282 00:19:35,107 --> 00:19:39,945 すみません そういうのは 別の機会でお願いします。 283 00:19:39,945 --> 00:19:42,782 んっ… そ そうか…。 284 00:19:42,782 --> 00:19:46,452 そうだな… すまない。 285 00:19:46,452 --> 00:19:50,556 ハァ…。 では。 286 00:19:57,630 --> 00:20:00,466 ランガド… か。 287 00:20:00,466 --> 00:20:05,271 調べられるか? 御意。 288 00:20:07,306 --> 00:20:09,308 フゥ…。 289 00:20:09,308 --> 00:20:11,977 やはり こっちのほうが落ち着くな。 290 00:20:11,977 --> 00:20:15,981 でも 似合ってましたよ。 世辞はいらん。 291 00:20:15,981 --> 00:20:19,485 お世辞ではないですよ 王様だって。 292 00:20:19,485 --> 00:20:24,156 あれは ベルよりも弱い私を 利用するための策だろう。 293 00:20:24,156 --> 00:20:28,661 《策… そんなわけが…》 294 00:20:28,661 --> 00:20:30,663 そうですね。 295 00:20:30,663 --> 00:20:33,666 今後もこういうことが あるかもしれません。 296 00:20:33,666 --> 00:20:36,335 気をつけていただければ 助かります。 297 00:20:36,335 --> 00:20:39,672 あぁ 気をつけよう。 298 00:20:39,672 --> 00:20:41,841 《これでいい。 299 00:20:41,841 --> 00:20:45,845 ここにいる間くらい クレイさんは…》 300 00:20:50,683 --> 00:20:54,019 《私が独り占めだ》 301 00:20:54,019 --> 00:20:56,021 んっ? 302 00:20:56,021 --> 00:20:59,859 食事にしませんか? あぁ。 303 00:20:59,859 --> 00:21:03,662 (鼻歌) 304 00:21:05,631 --> 00:21:08,134 う~ん フフン。 305 00:21:08,134 --> 00:21:10,469 ランガドさん。 306 00:21:10,469 --> 00:21:12,471 (ランガド)おぉ 帰ったのか。 307 00:21:12,471 --> 00:21:17,143 肉 食うか? ほれっ うまそうだろ! 308 00:21:17,143 --> 00:21:21,046 わっ 骨付き。 いただこう。 309 00:21:24,316 --> 00:21:27,319 (レンヒリンジ)えっ 国王から? 310 00:21:27,319 --> 00:21:31,657 (フーリン)はい 問い合わせが。 (レンヒリンジ)ランガドさんの情報? 311 00:21:31,657 --> 00:21:35,995 なんのです? さぁ… どうしましょう。 312 00:21:35,995 --> 00:21:39,799 ダンジョン産武具に 名が刻まれてる… とでも? 313 00:21:47,339 --> 00:21:51,510 えっ!? ク クレイさん…。 どうした? 314 00:21:51,510 --> 00:21:54,513 シーフギルドから➡ 315 00:21:54,513 --> 00:21:58,184 ランガドという人物の 調査が行われている➡ 316 00:21:58,184 --> 00:22:02,888 という情報が入ったんです。 《先日の偽名か!》 317 00:22:05,457 --> 00:22:12,464 顛末を ランガドさんに説明する役目を クレイさんにお願いしたいな と。 318 00:22:12,464 --> 00:22:17,803 わかった… わかったが どう わびればいいと思う? 319 00:22:17,803 --> 00:22:24,643 あとで私がゲンコツを食らいます。 責任者として ウゥ…。 320 00:22:24,643 --> 00:22:26,645 悪かった…。