1 00:00:04,671 --> 00:00:06,673 (クレイ)え~っと。 2 00:00:06,673 --> 00:00:10,844 フム 驚いたかな? 失礼した。 3 00:00:10,844 --> 00:00:13,347 私は レイルモンド。 4 00:00:13,347 --> 00:00:17,684 先ほどは いい戦いだった。 どうも。 5 00:00:17,684 --> 00:00:21,188 《これほどの存在に見られていて 気付かないとは…。 6 00:00:21,188 --> 00:00:23,357 油断し過ぎだな》 7 00:00:23,357 --> 00:00:27,194 いいものを見せてもらった 礼をしたいと思ってね。 8 00:00:27,194 --> 00:00:30,197 聞けば鍛錬で ここに来ていると。 9 00:00:30,197 --> 00:00:32,532 《「聞けば」?》 10 00:00:32,532 --> 00:00:37,037 それならば 私も手伝えるかもしれない。 11 00:00:37,037 --> 00:00:42,376 《中から外は見えにくい… だったな。 12 00:00:42,376 --> 00:00:45,712 いた!》 (ベル)ふぁいと! 13 00:00:45,712 --> 00:00:47,714 あっ…。 14 00:00:47,714 --> 00:00:52,386 (レイルモンド)これでも 10階を担当している身なんだ。 15 00:00:52,386 --> 00:00:56,089 練習台には向いていると思うよ。 16 00:00:58,725 --> 00:01:02,496 《これが 地下10階クラス。 17 00:01:02,496 --> 00:01:06,166 武器は1本 ケガはなし。 18 00:01:06,166 --> 00:01:10,070 体力も問題ない。 やるべきだ》 19 00:01:12,339 --> 00:01:17,678 願ってもない申し出だ。 ぜひ 胸を貸していただきたい。 20 00:01:17,678 --> 00:01:19,680 あぁ。 21 00:01:21,682 --> 00:01:24,885 では 始めようか。 22 00:03:04,985 --> 00:03:06,987 《普通に考えて➡ 23 00:03:06,987 --> 00:03:10,490 あれよりヤワい ということはないだろう。 24 00:03:10,490 --> 00:03:13,493 今の私の腕で まともに斬るのは➡ 25 00:03:13,493 --> 00:03:15,495 おそらく無理だ》 26 00:03:27,674 --> 00:03:30,010 《よし! まずは背後を》 27 00:03:30,010 --> 00:03:32,612 ガァッ! 28 00:03:35,348 --> 00:03:37,851 ハァ… んっ? 29 00:03:37,851 --> 00:03:41,855 かわすとは驚いた。 30 00:03:41,855 --> 00:03:45,358 不意をついたつもりだったんだが。 31 00:03:45,358 --> 00:03:47,360 《まいったな。 32 00:03:47,360 --> 00:03:50,363 尻尾もだが 首の動きが自由すぎる。 33 00:03:50,363 --> 00:03:53,033 視界の外で動かれるとやっかいだ。 34 00:03:53,033 --> 00:03:55,335 何度もは かわせんな》 35 00:03:57,370 --> 00:04:00,640 《鍛錬… そうだな。 36 00:04:00,640 --> 00:04:02,642 まだ未熟な技術なら➡ 37 00:04:02,642 --> 00:04:05,479 こういうところで 研ぎ澄ますべきだ。 38 00:04:05,479 --> 00:04:07,481 やってみよう…。 39 00:04:07,481 --> 00:04:11,651 生物もアンデッドも 魔力が宿っているのなら➡ 40 00:04:11,651 --> 00:04:17,491 視覚ではなく 気配と魔力を合わせ 全部を… 見る》 41 00:04:17,491 --> 00:04:25,165 ♬~ 42 00:04:25,165 --> 00:04:28,668 《首をよじって足を広げた。 噛みつきにくる!》 43 00:04:28,668 --> 00:04:31,872 《レイルモンド:回避が早い。 読まれている?》 44 00:04:36,343 --> 00:04:41,348 《やはり硬い… が 当てられる。 45 00:04:41,348 --> 00:04:44,184 これまでどうしても 精度が上がらなかった➡ 46 00:04:44,184 --> 00:04:48,355 気配と魔力の感知が 今はうまくできている。 47 00:04:48,355 --> 00:04:51,691 これは スケルトンに入ったおかげか? 48 00:04:51,691 --> 00:04:54,861 魔力の扱いが なじんだ感じがする。 49 00:04:54,861 --> 00:04:59,366 なんにせよ… 戦えそうだ!》 50 00:04:59,366 --> 00:05:02,068 ハァーッ! 51 00:05:08,642 --> 00:05:11,478 (爆発音) 52 00:05:11,478 --> 00:05:14,815 はぁ~っ! 53 00:05:14,815 --> 00:05:17,817 ウッ… グア…! 54 00:05:17,817 --> 00:05:19,820 ハッ!? 55 00:05:24,658 --> 00:05:26,660 ガァーッ! 56 00:05:28,662 --> 00:05:32,065 《しまった… 油断…》 57 00:05:44,678 --> 00:05:46,680 いやはや…。 58 00:05:46,680 --> 00:05:53,186 今ので殺せないとは 恐ろしいね。 ウウッ! 59 00:05:53,186 --> 00:05:58,024 (レイルモンド)魔力を込めた腕で なぎ払うとは 尋常じゃない。 60 00:05:58,024 --> 00:06:00,627 このザマだが。 61 00:06:00,627 --> 00:06:06,633 《武器では間に合わなかった。 つくづく未熟だ》 62 00:06:06,633 --> 00:06:10,637 私もこうだよ お互いさまだな。 63 00:06:10,637 --> 00:06:14,474 まっ 礼の分は 頑張れたんじゃないかな。 64 00:06:14,474 --> 00:06:17,644 そこで提案なんだが➡ 65 00:06:17,644 --> 00:06:21,648 この辺りで終わりにしないかい? えっ? 66 00:06:21,648 --> 00:06:23,984 どうだろうか? 67 00:06:23,984 --> 00:06:31,324 あ… あぁ。 私はね 痛いのは嫌なんだ。 68 00:06:31,324 --> 00:06:36,663 それでは。 えっ…。 69 00:06:36,663 --> 00:06:38,665 あっ…。 70 00:06:45,171 --> 00:06:47,674 痛いのは嫌…? 71 00:06:47,674 --> 00:06:50,844 お疲れさまでした。 あ あぁ。 72 00:06:50,844 --> 00:06:54,848 どうでしたか 闘技場。 どう…。 73 00:06:54,848 --> 00:06:58,852 鍛錬にはなったと思う。 課題も見えた。 74 00:06:58,852 --> 00:07:00,954 が…。 んっ? 75 00:07:00,954 --> 00:07:04,291 こんなことを言っていいのか わからんが…。 76 00:07:04,291 --> 00:07:08,995 やる気はそがれた。 ですよね…。 77 00:07:11,965 --> 00:07:15,969 《クレイ:父は魔力を 生身の手足に集めていた。 78 00:07:15,969 --> 00:07:19,472 私はそれが どうしても安定しなくて…。 79 00:07:19,472 --> 00:07:23,310 できたのが 魔法付与された武器に 魔力を集め➡ 80 00:07:23,310 --> 00:07:25,979 まとわせることだった。 81 00:07:25,979 --> 00:07:27,981 あのとき➡ 82 00:07:27,981 --> 00:07:30,150 武器は間に合わない と➡ 83 00:07:30,150 --> 00:07:34,321 武器に見立てて 腕に全力で魔力を込めた。 84 00:07:34,321 --> 00:07:39,826 あれは ブレスを防ぎきれずに 腕が焼かれたのか それとも➡ 85 00:07:39,826 --> 00:07:45,332 無造作に集められた魔力に 腕が耐えられなかったのか…。 86 00:07:45,332 --> 00:07:48,835 魔法生物と分類されているもの。 87 00:07:48,835 --> 00:07:52,005 ゴーレムやウィスプ スライムなんかには➡ 88 00:07:52,005 --> 00:07:55,842 魔法強化された武器でないと 攻撃がほぼ通じない。 89 00:07:55,842 --> 00:07:59,679 いちばん有効なのは 魔法で攻撃することだ。 90 00:07:59,679 --> 00:08:03,283 つまり 魔法の亜種ともいえる➡ 91 00:08:03,283 --> 00:08:06,619 「魔力を乗せた斬撃」なら 有効かもしれない。 92 00:08:06,619 --> 00:08:13,293 他にも 魔法的な力で守られた 皮膚やウロコなんかにも? 93 00:08:13,293 --> 00:08:18,631 いいな… 夢が広がる。 94 00:08:18,631 --> 00:08:20,633 まさか私が➡ 95 00:08:20,633 --> 00:08:24,471 ここまで魔力を 扱えるようになるとは。 96 00:08:24,471 --> 00:08:29,809 きっかけをくれた クライッツェとベルに感謝だな。 97 00:08:29,809 --> 00:08:35,315 当面の目標は 魔力を扱う 速度と精度を上げること。 98 00:08:35,315 --> 00:08:37,650 あとは…》 99 00:08:37,650 --> 00:08:41,154 仕事内容… ですか。 100 00:08:41,154 --> 00:08:44,657 ああ 私は結局 何をするのか。 101 00:08:44,657 --> 00:08:47,494 まだ ここの案内を してもらってばかりで➡ 102 00:08:47,494 --> 00:08:49,496 仕事といえるような仕事は➡ 103 00:08:49,496 --> 00:08:52,165 ほぼ してないからな。 えっ! 104 00:08:52,165 --> 00:08:55,502 (ベル)宝箱の補充を していただきましたよね? 105 00:08:55,502 --> 00:08:58,671 (クレイ)いちばん簡単な部分だけだ。 106 00:08:58,671 --> 00:09:04,944 え~っと… あっ 7階の探索者の対応も。 107 00:09:04,944 --> 00:09:08,114 それは私の要望を 聞いてもらっただけだ。 108 00:09:08,114 --> 00:09:10,116 ウゥ…。 109 00:09:10,116 --> 00:09:15,455 クレイさん 雇われるお仕事は 初めてですよね? 110 00:09:15,455 --> 00:09:20,126 ウーン ギルドからの紹介以外は初だな。 111 00:09:20,126 --> 00:09:22,796 まずですね クレイさんは➡ 112 00:09:22,796 --> 00:09:25,632 ここにいるだけで 仕事をしています。 113 00:09:25,632 --> 00:09:28,635 《ここに いるだけで仕事!?》 114 00:09:31,137 --> 00:09:33,640 いや それはおかしいだろう。 115 00:09:33,640 --> 00:09:37,143 クレイさんは 私に雇われているだけで➡ 116 00:09:37,143 --> 00:09:40,814 自由意志でいるわけでは ないですよね? えっ? 117 00:09:40,814 --> 00:09:44,484 雇っているのに 作業がない状態なのは➡ 118 00:09:44,484 --> 00:09:46,486 運営側の不手際です。 119 00:09:46,486 --> 00:09:49,823 クレイさんが仕事をしていない わけではありません。 120 00:09:49,823 --> 00:09:53,493 つまり 私の不手際なんですよ。 121 00:09:53,493 --> 00:09:56,663 あ… そうか。 122 00:09:56,663 --> 00:09:59,666 指示待ちのための待機と考える…。 123 00:09:59,666 --> 00:10:03,336 運営の不手際… なるほど。 124 00:10:03,336 --> 00:10:07,006 落ち着いて復唱されると つらいですね。 125 00:10:07,006 --> 00:10:09,008 それでですね➡ 126 00:10:09,008 --> 00:10:11,511 クレイさんにお願いしたい 仕事というのは➡ 127 00:10:11,511 --> 00:10:14,848 まだ決まっていません。 決まっていない? 128 00:10:14,848 --> 00:10:17,183 (ベル)人手は欲しかったんですが➡ 129 00:10:17,183 --> 00:10:22,355 運用を考えていない段階で クレイさんを雇用してしまいまして。 130 00:10:22,355 --> 00:10:27,694 その… 壁が…。 あぁ あれか。 131 00:10:27,694 --> 00:10:31,364 ですので しばらくは私と一緒に➡ 132 00:10:31,364 --> 00:10:34,367 いろいろな作業を 体験していただこうかと。 133 00:10:34,367 --> 00:10:37,036 なるほど わかった。 134 00:10:37,036 --> 00:10:41,875 それで 今日は何をすればいい? はい では➡ 135 00:10:41,875 --> 00:10:44,544 宝を作るお手伝いをお願いします。 136 00:10:44,544 --> 00:10:50,049 宝? 宝箱の中身ということか? そうなりますね。 137 00:10:53,052 --> 00:10:55,054 こちらです。 138 00:10:55,054 --> 00:11:00,493 (クレイ)触媒や鉱物置き場とは 離れているんだな。 139 00:11:00,493 --> 00:11:03,830 そうですね 何かあったとき➡ 140 00:11:03,830 --> 00:11:07,167 まとめて吹き飛ぶと困るので。 《吹き飛ぶ…》 141 00:11:07,167 --> 00:11:09,168 こちらになります。 142 00:11:11,170 --> 00:11:13,173 《汚い…》 143 00:11:13,173 --> 00:11:16,843 ランガドさんが材料を 用意してくれているので➡ 144 00:11:16,843 --> 00:11:19,512 ここで適当に魔法付与するんです。 145 00:11:19,512 --> 00:11:22,515 《適当に魔法付与!?》 146 00:11:22,515 --> 00:11:26,853 あ… 適当に 作られた物だったのか…。 147 00:11:26,853 --> 00:11:29,022 あっ いえ違いますよ! 148 00:11:29,022 --> 00:11:32,025 クレイさんが持っている物は まともな品です! 149 00:11:32,025 --> 00:11:36,196 そのっ 浅い階は 相応に低級な品なんです。 150 00:11:36,196 --> 00:11:40,033 でも宝箱の回転が早くて 数が必要なので➡ 151 00:11:40,033 --> 00:11:43,369 作り続けてると おもしろくなくてですね。 152 00:11:43,369 --> 00:11:47,874 それで ちょっと変わった物を 作ってみたんですけど…。 153 00:11:47,874 --> 00:11:52,545 ランガドさんに怒られてしまいまして 全部捨てろと。 154 00:11:52,545 --> 00:11:54,881 三番倉庫にあった物だな。 155 00:11:54,881 --> 00:11:59,218 ですので 一緒に考えていただけませんか。 156 00:11:59,218 --> 00:12:02,822 わかった。 できることなら手伝おう。 157 00:12:02,822 --> 00:12:05,325 助かります! ただし➡ 158 00:12:05,325 --> 00:12:08,828 終わったら この部屋の片づけだ。 あぁ…。 159 00:12:08,828 --> 00:12:11,531 返事は? ウッ…。 160 00:12:13,499 --> 00:12:15,501 (ベル)光る革鎧です。 161 00:12:15,501 --> 00:12:19,839 冷気をまとったバンダナです。 162 00:12:19,839 --> 00:12:24,510 軌跡が光って残る短剣です。 ほぉ。 163 00:12:24,510 --> 00:12:28,181 (ランガド)宝箱は おもしろグッズ入れじゃあない。 164 00:12:28,181 --> 00:12:32,518 クレイがついていて どういうことだ。 すまない。 165 00:12:32,518 --> 00:12:35,521 魔法付与がここまで いろいろできるとは予想外で➡ 166 00:12:35,521 --> 00:12:39,859 調子に乗ってしまった。 《私の扱い…》 167 00:12:39,859 --> 00:12:42,862 しかたねえな 気をつけてくれ。 168 00:12:42,862 --> 00:12:46,866 あとなんだ 次は武具作りも体験してみるか? 169 00:12:46,866 --> 00:12:50,370 片づけのあとになるが いいか? あっ! 170 00:12:50,370 --> 00:12:53,873 徹底的に頼む。 任された。 171 00:12:53,873 --> 00:12:56,676 あぁ…! 172 00:13:05,151 --> 00:13:08,554 そんなに丁寧にやらんでも 壊れんぞ。 173 00:13:10,490 --> 00:13:12,492 んっ? 174 00:13:12,492 --> 00:13:15,995 本当に来るとは。 約束は守るほうだ。 175 00:13:18,331 --> 00:13:21,668 (クレイ)宝箱の補充業務は 放っておいていいのか? 176 00:13:21,668 --> 00:13:25,338 あぁ そもそも 張り付いてるわけじゃないからな。 177 00:13:25,338 --> 00:13:29,676 俺がいないなら チビどもで回るようになってんだ。 178 00:13:29,676 --> 00:13:32,345 なるほど。 179 00:13:32,345 --> 00:13:34,847 ここで鉱石を掘ってる。 180 00:13:34,847 --> 00:13:37,350 (クレイ)たった2体で足りるのか? 181 00:13:37,350 --> 00:13:41,354 (ランガド)んっ? あぁ 予備要員だしな こんなもんだ。 182 00:13:41,354 --> 00:13:45,158 予備要員? そっちの奥の部屋な。 んっ? 183 00:13:50,363 --> 00:13:52,532 広い整った部屋だな。 184 00:13:52,532 --> 00:13:57,704 この奥が本命ということか? 違う。 この部屋はな➡ 185 00:13:57,704 --> 00:14:02,141 嬢ちゃんが魔法で採掘して 削り取った跡だ。 186 00:14:02,141 --> 00:14:07,480 いったん切り出してから…。 《これを一人で?》 187 00:14:07,480 --> 00:14:13,152 どのくらい時間をかけた? 10数える程度だと思うが。 188 00:14:13,152 --> 00:14:16,155 《10数える程度…》 189 00:14:19,659 --> 00:14:23,996 《私は勝てるように… なれるのか?》 190 00:14:23,996 --> 00:14:26,666 (ランガド)まぁ そんなわけでな➡ 191 00:14:26,666 --> 00:14:32,004 常識を忘れないためにやっている 形だけの採掘ってわけだ。 192 00:14:32,004 --> 00:14:35,508 わかるような わからないような話だ。 193 00:14:41,681 --> 00:14:44,350 ここが共用の鍛冶場だ。 194 00:14:44,350 --> 00:14:48,020 ゴーレムだけで完全に 回っているように見えるが。 195 00:14:48,020 --> 00:14:50,356 ハッハ まぁな。 196 00:14:50,356 --> 00:14:53,860 浅い階層の宝箱の回転速度で➡ 197 00:14:53,860 --> 00:14:56,529 武具を作らされたら たまんねえからな。 198 00:14:56,529 --> 00:15:00,800 そういうのは チビどもに 任せられるように教え込んだ。 199 00:15:00,800 --> 00:15:03,136 ゴーレム 万能すぎないか? 200 00:15:03,136 --> 00:15:07,473 いや それが 性格による個体差がでかくてな。 201 00:15:07,473 --> 00:15:11,978 向き不向きを考えて 作業を割り当てる必要がある。 202 00:15:11,978 --> 00:15:15,982 なかなか難しい。 性格による個体差…。 203 00:15:15,982 --> 00:15:19,652 あるのか 性格が。 そりゃ~ あるさ。 204 00:15:19,652 --> 00:15:22,655 お前さん ゴーレムを なんだと思っている? 205 00:15:22,655 --> 00:15:24,824 ゴ ゴーレムだが。 206 00:15:24,824 --> 00:15:29,328 そうだ ゴーレムだ。 なら わかるはずだ。 207 00:15:29,328 --> 00:15:32,331 《わからない…》 208 00:15:32,331 --> 00:15:36,502 (ランガド)例えば そこのレグレッドは 細かい作業は苦手だが➡ 209 00:15:36,502 --> 00:15:40,339 力加減は うまい。 《名前だと!? どれだ!?》 210 00:15:40,339 --> 00:15:43,342 まぁいい 俺の作業場は奥だ。 211 00:15:46,345 --> 00:15:48,347 意外と狭いんだな。 212 00:15:48,347 --> 00:15:53,019 ハッハ このほうが 物に手が届いて都合よくてな。 213 00:15:53,019 --> 00:15:55,521 フム…。 214 00:15:55,521 --> 00:15:58,191 ⦅なんでも手元にあります⦆ 215 00:15:58,191 --> 00:16:03,095 《同じ理屈のはずなのに どうしてああなるんだ?》 216 00:16:04,964 --> 00:16:08,634 ほれ。 短剣? 217 00:16:08,634 --> 00:16:13,306 (ランガド)重心を変えてある。 どっちが使いやすい? 218 00:16:13,306 --> 00:16:18,644 《なるほど… 刃先が重いか中央が重いか…》 219 00:16:18,644 --> 00:16:21,481 どちらでも使える。 問題ない。 220 00:16:21,481 --> 00:16:26,319 調整の話なんだが 好みぐらいあるだろう。 221 00:16:26,319 --> 00:16:30,656 ありがたいが そこまでの調整は必要ない。 222 00:16:30,656 --> 00:16:33,159 今 使っているだけの武器だ。 223 00:16:33,159 --> 00:16:36,829 今後 手に入る武器のほうが 強い可能性が高い。 224 00:16:36,829 --> 00:16:39,999 そうだろう? 性能だけならそうだが➡ 225 00:16:39,999 --> 00:16:42,001 短剣が出るとはかぎらんぞ。 226 00:16:42,001 --> 00:16:45,171 出るまで宝箱を開けるまでだ。 227 00:16:45,171 --> 00:16:47,840 あっ… かなわねえな。 228 00:16:47,840 --> 00:16:54,013 先ほどの作業を見てわかった。 これはランガドさんの作だろう? 229 00:16:54,013 --> 00:16:58,684 残りの今預けている3本は ゴーレム作だ。 違うか? 230 00:16:58,684 --> 00:17:01,454 違わねえな どうしてわかった? 231 00:17:01,454 --> 00:17:04,290 勘だ。 勘かよ。 232 00:17:04,290 --> 00:17:08,294 それで 一つ聞きたい。 なんだ? 233 00:17:08,294 --> 00:17:12,798 9階の宝箱に ランガドさんの作った 短剣はあるのか? 234 00:17:12,798 --> 00:17:14,800 ほう? 235 00:17:14,800 --> 00:17:18,471 あるぞ 今 箱に入ってるかは わからんが➡ 236 00:17:18,471 --> 00:17:22,642 作りはしたからな。 ならいい やる気になれる。 237 00:17:22,642 --> 00:17:24,810 乗り気なところ悪いが➡ 238 00:17:24,810 --> 00:17:28,481 出来は同じ階層の チビどもの物と同等だぞ? 239 00:17:28,481 --> 00:17:34,153 あぁ それは問題ない。 そうなのか? わからんな。 240 00:17:34,153 --> 00:17:36,155 そうか? 241 00:17:36,155 --> 00:17:41,494 身内の作った武器が使えるなんて 私は うれしくてしかたない。 242 00:17:41,494 --> 00:17:43,496 ヘヘッ。 243 00:17:43,496 --> 00:17:47,600 《まったく コイツは 他人に火をつける天才か?》 244 00:17:50,836 --> 00:17:53,339 んっ? お茶だ。 245 00:17:53,339 --> 00:17:55,341 ありがとう。 246 00:17:55,341 --> 00:17:59,845 相変わらず気が利くな シモーヌ。 《シモーヌ!?》 247 00:18:05,117 --> 00:18:07,620 いい機会だ。 248 00:18:07,620 --> 00:18:10,957 少し話すか。 フム。 249 00:18:10,957 --> 00:18:14,794 まず 俺らは 設備と道具で仕事をする。 250 00:18:14,794 --> 00:18:18,130 それを嬢ちゃんは 魔法で全部片づけちまう。 251 00:18:18,130 --> 00:18:22,468 そうだな… あれはまねができん。 252 00:18:22,468 --> 00:18:27,473 俺らは嬢ちゃんの 小指程度しか働けておらん。 253 00:18:27,473 --> 00:18:29,809 実質このダンジョンは➡ 254 00:18:29,809 --> 00:18:32,478 嬢ちゃん一人で 回してるようなもんだ。 255 00:18:32,478 --> 00:18:35,815 親指ぐらいは いけるんじゃないか? 256 00:18:35,815 --> 00:18:37,817 《どう違う…?》 257 00:18:37,817 --> 00:18:42,488 そこらへんの体制 実は 先代から変わっていなくてな。 258 00:18:42,488 --> 00:18:47,660 先代? ベルの前の 管理人ということか? あぁ。 259 00:18:47,660 --> 00:18:50,329 (ランガド)ダンジョンを造ることが 生きがい➡ 260 00:18:50,329 --> 00:18:52,832 ダンジョンのためなら なんでもするが➡ 261 00:18:52,832 --> 00:18:57,503 他はどうでもいいという変態でな。 (クレイ)変態…。 262 00:18:57,503 --> 00:19:01,107 嬢ちゃんも そうならよかったんだが。 263 00:19:01,107 --> 00:19:03,275 んっ? よかった? 264 00:19:03,275 --> 00:19:06,946 変態のほうが? そうだな…。 265 00:19:06,946 --> 00:19:12,118 「管理人を引き継いだ」という 責任で続けるよりはな。 266 00:19:12,118 --> 00:19:15,121 《責任で…》 267 00:19:15,121 --> 00:19:17,123 (ランガド)嬢ちゃんに➡ 268 00:19:17,123 --> 00:19:19,959 手が回らんから 人手が欲しいと言われてな。 269 00:19:19,959 --> 00:19:22,461 募集に条件を出したのは俺だ。 270 00:19:22,461 --> 00:19:26,632 いかに無理な願いかを 示したつもりだったんだが➡ 271 00:19:26,632 --> 00:19:31,470 まさかの適材を掘り当てた。 お前さんだ。 272 00:19:31,470 --> 00:19:34,573 す すまん。 気にするな。 273 00:19:36,976 --> 00:19:40,980 実際に嬢ちゃんに足らんのは 人手じゃない。 274 00:19:40,980 --> 00:19:44,650 隣にいて話ができる仲間だ。 275 00:19:44,650 --> 00:19:51,157 仲間同士で挑む探索者を 一人で見続けて➡ 276 00:19:51,157 --> 00:19:54,160 寂しくなったんだよ。 277 00:19:56,162 --> 00:19:58,831 あっ お疲れさまです! 278 00:19:58,831 --> 00:20:00,833 あぁ ただいま。 279 00:20:00,833 --> 00:20:05,671 どうでしたか ランガドさんの仕事。 すごかった。 280 00:20:05,671 --> 00:20:10,009 ⦅まず面に合わせて 魔力を平たくな。 平たく!?⦆ 281 00:20:10,009 --> 00:20:12,344 まねできる気がしないな。 282 00:20:12,344 --> 00:20:14,346 フッ…。 283 00:20:14,346 --> 00:20:18,350 クレイさんなら 練習すれば できるようになると思いますよ。 284 00:20:18,350 --> 00:20:20,352 先が長いな。 285 00:20:20,352 --> 00:20:26,025 話もしてきた。 あぁ それで時間が。 286 00:20:26,025 --> 00:20:30,863 ベルのことも少し聞いた。 えっ? 私の? 287 00:20:30,863 --> 00:20:33,699 ランガドさんに? 288 00:20:33,699 --> 00:20:40,206 いい話ですか? 悪い話ですか? どちらかに分けるのは難しいな。 289 00:20:40,206 --> 00:20:43,609 ん~っ… むぅ~。 290 00:20:45,544 --> 00:20:47,546 ⦅寂しくなった? 291 00:20:47,546 --> 00:20:50,216 ダンジョンの管理とは そういうものだろう? 292 00:20:50,216 --> 00:20:52,718 そうだな…。 293 00:20:52,718 --> 00:20:55,554 だが そうではなかったんだ。 294 00:20:55,554 --> 00:20:59,558 引き継いで別れるまでは 先代と一緒だったからな。 295 00:20:59,558 --> 00:21:01,494 あっ…⦆ 296 00:21:01,494 --> 00:21:11,170 ♬~ 297 00:21:11,170 --> 00:21:13,172 《なるほど》 298 00:21:13,172 --> 00:21:17,009 ベルは ランガドさんのことを どう思っているんだ? 299 00:21:17,009 --> 00:21:21,013 えっ? どう… えぇと…。 300 00:21:21,013 --> 00:21:25,351 《そもそも ともに働いている ランガドさんがいる。 301 00:21:25,351 --> 00:21:28,687 彼が自分で どうにかすべき問題に思える》 302 00:21:28,687 --> 00:21:32,858 えぇと… その…。 あぁ すまない。 303 00:21:32,858 --> 00:21:36,028 ただの同業者か 身内と考えているか➡ 304 00:21:36,028 --> 00:21:39,365 という問いだ。 あっ でしたら➡ 305 00:21:39,365 --> 00:21:44,537 身内… というか 家族だと思っていますよ。 306 00:21:44,537 --> 00:21:47,206 《ほら それなら➡ 307 00:21:47,206 --> 00:21:49,208 自分で隣に…》 まだ➡ 308 00:21:49,208 --> 00:21:51,877 無理して引退してない おじいちゃん➡ 309 00:21:51,877 --> 00:21:54,380 といった感じだと思います。 310 00:21:54,380 --> 00:21:59,051 《隣には 立てそうに ないな…》 311 00:21:59,051 --> 00:22:01,987 先代からの ご縁なので➡ 312 00:22:01,987 --> 00:22:06,292 私にも つきあっていただいている という形なんですけど。 313 00:22:08,994 --> 00:22:12,665 《そんな簡単な 話なわけがない… か》 314 00:22:12,665 --> 00:22:17,670 直接 聞いてみたほうがいい。 ランガドさんにとって➡ 315 00:22:17,670 --> 00:22:19,672 ベルはどういう…。 言ったことあるんです。 316 00:22:19,672 --> 00:22:21,674 そしたら…。 317 00:22:21,674 --> 00:22:24,176 ⦅ウッ! 言わすな⦆ 318 00:22:24,176 --> 00:22:26,679 《不器用か!》