1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 《クレイ:ダンジョンには そのダンジョン固有の ルールや仕組みがある。 2 00:00:05,339 --> 00:00:10,844 例えば… このダンジョンは 薄暗く空間が光っている。 3 00:00:10,844 --> 00:00:13,514 明かりが不要な程度に 明るさがあり➡ 4 00:00:13,514 --> 00:00:16,350 「光が照らしている」 というよりも➡ 5 00:00:16,350 --> 00:00:19,353 「光がとどまっている」 という感じだ。 6 00:00:19,353 --> 00:00:21,855 他にも…。 7 00:00:21,855 --> 00:00:25,692 特に何か視界を遮る物が あるわけでもない➡ 8 00:00:25,692 --> 00:00:30,364 直線の通路でも 不思議と遠くが見通せない。 9 00:00:30,364 --> 00:00:35,369 途中から霧に阻まれるような そんな見えなさ…。 10 00:00:35,369 --> 00:00:39,039 「物事にはすべて理由がある」 などと➡ 11 00:00:39,039 --> 00:00:41,375 難しいことは考えないけれど➡ 12 00:00:41,375 --> 00:00:44,878 不思議な空間とは思っていた。 13 00:00:44,878 --> 00:00:47,080 雇われるまでは…》 14 00:02:24,177 --> 00:02:27,681 (クレイ)模様替え? (ベル)はい。 15 00:02:27,681 --> 00:02:31,018 5階のマップを 作り替えようと思いまして。 16 00:02:31,018 --> 00:02:33,353 《アントムルグのダンジョンでは➡ 17 00:02:33,353 --> 00:02:39,026 不定期に1フロアだけ マップが 突如 新しくなることがある。 18 00:02:39,026 --> 00:02:41,028 それゆえに➡ 19 00:02:41,028 --> 00:02:43,530 「古くなった階が 更新 されるのだ」➡ 20 00:02:43,530 --> 00:02:45,699 という 認識に なっている。 21 00:02:45,699 --> 00:02:48,035 実際は…》 22 00:02:48,035 --> 00:02:51,705 低層は特に 単調なマップになりがちで➡ 23 00:02:51,705 --> 00:02:55,542 模様替えは一種の お祭りみたいなものなんです。 24 00:02:55,542 --> 00:02:57,544 順番にしないと➡ 25 00:02:57,544 --> 00:02:59,980 苦情になるんですよ。 なるほど。 26 00:02:59,980 --> 00:03:01,982 それでですね…。 27 00:03:01,982 --> 00:03:07,154 クレイさん せっかくですので マップを作ってみませんか? 28 00:03:07,154 --> 00:03:10,824 私が? 何もわからないのにか? 29 00:03:10,824 --> 00:03:13,493 はい。 そのほうが➡ 30 00:03:13,493 --> 00:03:16,163 こちらにも新しい気付きが ありそうですから。 31 00:03:16,163 --> 00:03:18,331 そうか わかった。 32 00:03:18,331 --> 00:03:21,334 では 何をすればいい? 33 00:03:21,334 --> 00:03:25,839 そうですね… まず現在の間取りを。 34 00:03:25,839 --> 00:03:28,842 今は このような マップになっています。 35 00:03:28,842 --> 00:03:31,678 あぁ 地形に見覚えがある。 36 00:03:31,678 --> 00:03:35,182 これを参考に 似たようなマップを考える➡ 37 00:03:35,182 --> 00:03:37,350 ということか? そうなります。 38 00:03:37,350 --> 00:03:41,021 あとは 何か組み込みたい 要望があれば➡ 39 00:03:41,021 --> 00:03:43,690 それも考える という形で。 40 00:03:43,690 --> 00:03:46,526 要望…。 41 00:03:46,526 --> 00:03:48,528 《探索する場合➡ 42 00:03:48,528 --> 00:03:51,865 先の見えない曲がり角は用心する。 43 00:03:51,865 --> 00:03:54,701 扉は更に注意が必要だ。 44 00:03:54,701 --> 00:03:59,873 分かれ道は 反対からの 挟み撃ちを警戒する。 45 00:03:59,873 --> 00:04:03,810 他にも通路や扉に 仕掛けられた…》 46 00:04:03,810 --> 00:04:06,646 そういえば このダンジョン➡ 47 00:04:06,646 --> 00:04:09,983 宝箱には さまざまな罠が仕掛けてあるが➡ 48 00:04:09,983 --> 00:04:12,486 通路や扉に罠がないな。 49 00:04:12,486 --> 00:04:17,157 どうして…。 (ベル)そうですね。 その…。 50 00:04:17,157 --> 00:04:20,494 そうか! モンスターが引っ掛かるからだ。 51 00:04:20,494 --> 00:04:22,496 はい…。 52 00:04:22,496 --> 00:04:27,667 《モンスターも巡回しているわけだから 罠があれば当然掛かる。 53 00:04:27,667 --> 00:04:29,669 雇った全員に➡ 54 00:04:29,669 --> 00:04:34,174 罠の回避の知識と技術を 身につけさせるのは確かに無理だ。 55 00:04:34,174 --> 00:04:37,677 床… 壁もだめだな。 だが…》 56 00:04:37,677 --> 00:04:41,681 扉の罠なら 触らなければ いいんじゃないのか? 57 00:04:41,681 --> 00:04:46,186 連絡事項などで開けることが ありますし 何より…。 58 00:04:46,186 --> 00:04:48,355 罠があると伝えると➡ 59 00:04:48,355 --> 00:04:52,859 おもしろがって開けてしまう方が 一定数いらっしゃるんです 逆に。 60 00:04:52,859 --> 00:04:55,362 ⦅ギャー!⦆ 《クレイ:子どもか…。 61 00:04:55,362 --> 00:04:58,532 まぁいい 話がそれた。 62 00:04:58,532 --> 00:05:01,635 探索者が 気をつける部分というのは➡ 63 00:05:01,635 --> 00:05:04,471 「ダンジョンらしい脅威の部分」 とも言える。 64 00:05:04,471 --> 00:05:08,141 つまり 曲がり角 分かれ道➡ 65 00:05:08,141 --> 00:05:14,981 扉のついた部屋… を 適度に配置して… 終わり…。 66 00:05:14,981 --> 00:05:18,151 終わり? 本当に? 67 00:05:18,151 --> 00:05:23,824 ダンジョンとは そんなものだったか? 単純すぎるような…。 68 00:05:23,824 --> 00:05:27,494 何か足りない要素が… 何か…。 69 00:05:27,494 --> 00:05:29,829 あっ! 敵! 70 00:05:29,829 --> 00:05:32,999 そうだ モンスターだ。 マップだけでは足りない。 71 00:05:32,999 --> 00:05:38,004 通路も罠も モンスターの脅威と 組み合わさってこそのダンジョンだ。 72 00:05:38,004 --> 00:05:40,507 となると…》 73 00:05:40,507 --> 00:05:43,677 どうでしょう? できそうですか? 74 00:05:43,677 --> 00:05:46,179 そうだな。 マップの前に➡ 75 00:05:46,179 --> 00:05:50,350 まず 配置されるモンスターの 詳細から 考えたほうがいいな。 76 00:05:50,350 --> 00:05:52,352 (2人)えっ! 77 00:05:52,352 --> 00:05:54,521 モンスターの得手不得手を考えて➡ 78 00:05:54,521 --> 00:05:57,858 地形に合わせて配置するだろう? (2人)ハァッ…! 79 00:05:57,858 --> 00:06:02,295 (ランガド)モンスターの…。 得手不得手を…。 80 00:06:02,295 --> 00:06:04,798 《考えてなかった反応!》 81 00:06:04,798 --> 00:06:07,634 あっ… 今まで どうしてたんだ? 82 00:06:07,634 --> 00:06:13,139 えっと… 最低限 ご本人の要望を伺いまして➡ 83 00:06:13,139 --> 00:06:16,309 それ以外は…。 84 00:06:16,309 --> 00:06:19,813 くじ引きで! くじ引き…? 85 00:06:19,813 --> 00:06:22,816 いっ 一応 理由がありまして! 86 00:06:22,816 --> 00:06:24,818 初期のころは➡ 87 00:06:24,818 --> 00:06:29,322 真面目に種族や特性に合わせた 配置を考えていたそうなんです。 88 00:06:29,322 --> 00:06:32,826 ですが モンスターの数が 増えるにつれ➡ 89 00:06:32,826 --> 00:06:35,829 配置がかぶることが 増えてしまいまして。 90 00:06:35,829 --> 00:06:37,831 それで その…。 91 00:06:37,831 --> 00:06:40,834 くじ引きを 採用するようになったと…。 92 00:06:40,834 --> 00:06:43,336 なるほど… わかった。 93 00:06:43,336 --> 00:06:47,340 では モンスターの配置は くじ引きで決めるということだな。 94 00:06:47,340 --> 00:06:49,843 いいのか? いえっ…! 95 00:06:49,843 --> 00:06:55,015 今回は5階の模様替えをクレイさんに お任せしたわけですから➡ 96 00:06:55,015 --> 00:07:00,120 どのような決定でも 意向を尊重し 指示に従いたいと思います。 97 00:07:00,120 --> 00:07:04,124 わかった。 全員の詳細情報をくれ。 98 00:07:04,124 --> 00:07:06,626 くじ引きにしましょう! 99 00:07:06,626 --> 00:07:09,462 《クレイ:モンスターの配置は くじ引きで決める。 100 00:07:09,462 --> 00:07:14,134 確かに要望を集めるよりは 平等かつ手間も少ない。 101 00:07:14,134 --> 00:07:17,304 それに 何が出てくるか わからない➡ 102 00:07:17,304 --> 00:07:19,639 というダンジョンらしさも出るわけだ》 103 00:07:19,639 --> 00:07:22,309 奥が深いな…。 104 00:07:22,309 --> 00:07:27,314 深く考えてるようだが 面倒くさくなっただけだぞ。 105 00:07:27,314 --> 00:07:30,817 部屋の数や広さに 制限はあるのか? 106 00:07:30,817 --> 00:07:34,154 あっ 現在の5階担当モンスターは➡ 107 00:07:34,154 --> 00:07:37,157 専門エリアが必要な方は いませんので➡ 108 00:07:37,157 --> 00:07:39,492 自由にしていただいて大丈夫です。 109 00:07:39,492 --> 00:07:41,494 宝箱は? んっ? おう。 110 00:07:41,494 --> 00:07:46,833 せっかくの新人の仕事だ 奮発して15個といこうじゃねぇか。 111 00:07:46,833 --> 00:07:48,835 いいんですか? 112 00:07:48,835 --> 00:07:51,838 最近チビどもが 鍛冶にやる気出しててよ。 113 00:07:51,838 --> 00:07:56,843 俺の試作もあるし 余ってんだ。 なるほど。 114 00:07:56,843 --> 00:08:07,053 ♬~ 115 00:08:10,123 --> 00:08:12,125 (クレイ)これで どうだろうか? 116 00:08:14,127 --> 00:08:18,131 住宅の区画整理かよ。 どうしてこうなった? 117 00:08:18,131 --> 00:08:20,467 いや… 探索者として➡ 118 00:08:20,467 --> 00:08:23,470 嫌な要素を 詰め込んでみたつもりなんだが。 119 00:08:23,470 --> 00:08:25,972 その考えは悪くないが➡ 120 00:08:25,972 --> 00:08:29,809 宝箱を配置する 部屋の壁が薄すぎる。 121 00:08:29,809 --> 00:08:32,812 これじゃあ チビどもの壁抜けが使えんぞ。 122 00:08:32,812 --> 00:08:37,984 そうか 失念していた。 裏側に通路が必要なんだったな。 123 00:08:37,984 --> 00:08:43,490 下から這うことも できなかねえが 常用したいものじゃないな。 124 00:08:45,492 --> 00:08:48,995 《あの手足で這うのか…》 125 00:08:48,995 --> 00:08:55,001 (ランガド)んっ まぁ こんなもんか。 ずいぶん普通になったな。 126 00:08:55,001 --> 00:08:59,005 あぁ よく考えたら このダンジョンでは➡ 127 00:08:59,005 --> 00:09:04,611 直線通路でも視界が利きづらい。 あれは…。 128 00:09:04,611 --> 00:09:08,615 演出です。 演出…。 129 00:09:08,615 --> 00:09:12,452 (ベル)このダンジョン特有の こだわりの仕掛けなんですよ。 130 00:09:12,452 --> 00:09:14,454 こだわりの仕掛け…。 131 00:09:14,454 --> 00:09:18,291 うちは ただでさえ階層ごとの 特色がないダンジョンですから➡ 132 00:09:18,291 --> 00:09:21,795 そういう細かい演出で 頑張らないと➡ 133 00:09:21,795 --> 00:09:24,631 ただの洞窟になってしまうんです。 134 00:09:24,631 --> 00:09:28,635 《ただの洞窟…》 135 00:09:28,635 --> 00:09:33,473 この際ですから こうしたらもっと ダンジョンらしくなる とか➡ 136 00:09:33,473 --> 00:09:36,643 気付きがあれば どんどん言ってくださいね! 137 00:09:36,643 --> 00:09:38,645 あ あぁ…。 138 00:09:41,147 --> 00:09:43,817 《ダンジョンらしさ…》 139 00:09:43,817 --> 00:09:45,819 あっ! 140 00:09:45,819 --> 00:09:50,156 《ダンジョンのボスが ボスらしくない!》 はい? 141 00:09:50,156 --> 00:09:53,159 いや… なんでもない。 142 00:09:53,159 --> 00:09:58,498 マップも問題がないようですし 早速やってしまいましょう。 143 00:09:58,498 --> 00:10:00,834 クレイさん ついてきてください。 144 00:10:00,834 --> 00:10:03,503 見せるのか? はい。 145 00:10:03,503 --> 00:10:06,673 頃合いだと思いますし。 んっ? 146 00:10:06,673 --> 00:10:10,176 そうか。 なら俺は行かんぞ。 147 00:10:10,176 --> 00:10:12,879 フフッ わかりました。 148 00:10:16,349 --> 00:10:20,520 何を見せるんだ? このダンジョンの中心とも言える場所➡ 149 00:10:20,520 --> 00:10:24,357 初期区域です。 初期区域…。 150 00:10:24,357 --> 00:10:27,360 《初期… ダンジョンの?》 151 00:10:27,360 --> 00:10:30,864 これは… 扉か? そうですね。 152 00:10:30,864 --> 00:10:37,370 性質的には封印に近いものです。 私でないと開きません。 153 00:10:37,370 --> 00:10:40,373 「解錠」。 154 00:10:45,879 --> 00:10:48,047 《確かに…。 155 00:10:48,047 --> 00:10:51,551 ダンジョンとも居住区とも違う。 156 00:10:51,551 --> 00:10:55,722 これまで見たことのない…》 157 00:10:55,722 --> 00:10:59,726 ここも封印か? 封印ほどではないんですが➡ 158 00:10:59,726 --> 00:11:03,663 魔力の波長を合わせないと 開かないようになっています。 159 00:11:03,663 --> 00:11:05,832 魔力の波長…。 160 00:11:05,832 --> 00:11:08,501 《波長なんてあるのか…》 161 00:11:08,501 --> 00:11:19,512 ♬~ 162 00:11:19,512 --> 00:11:21,514 ここは…。 163 00:11:21,514 --> 00:11:24,517 (水の精霊)あら あなた。 164 00:11:24,517 --> 00:11:28,688 人間族のわりには いいのね? ウッ…。 165 00:11:28,688 --> 00:11:32,192 どう? 私と繋がってみない? 166 00:11:32,192 --> 00:11:36,529 《いつの間に! なんの気配もなかった》 167 00:11:36,529 --> 00:11:42,035 (闇の精霊)ズルイ… ボクモ ヨリシロ ホシイ。 168 00:11:42,035 --> 00:11:45,038 ウッ… ウゥ…。 169 00:11:53,046 --> 00:11:56,216 《まずい… 抵抗…》 170 00:11:56,216 --> 00:11:59,719 ボクモ! あら? 171 00:11:59,719 --> 00:12:01,721 ハァッ…。 172 00:12:03,656 --> 00:12:08,161 クレイさんは大事な従業員なんです。 手だしはだめですよ。 173 00:12:08,161 --> 00:12:11,664 あら かわいい子が いるものだから。 174 00:12:11,664 --> 00:12:14,667 仲よくしたいのかと 思ってしまったわ。 175 00:12:14,667 --> 00:12:17,837 お騒がせして すみません。 176 00:12:17,837 --> 00:12:21,341 初対面で はしゃいでしまったようで。 177 00:12:21,341 --> 00:12:23,343 あ あぁ…。 178 00:12:23,343 --> 00:12:26,179 《気配がまったく 感じられなかった》 179 00:12:26,179 --> 00:12:31,017 モンスター… なのか? いえ 精霊ですね。 180 00:12:31,017 --> 00:12:33,019 精霊! 181 00:12:33,019 --> 00:12:36,022 (ベル)はい。 水の精霊です。 182 00:12:36,022 --> 00:12:39,525 精霊族の気配も感じなかったが…。 183 00:12:39,525 --> 00:12:43,029 族ではないんです。 そのものというか…。 184 00:12:43,029 --> 00:12:45,698 そのもの…。 この部屋は➡ 185 00:12:45,698 --> 00:12:49,202 精霊の住む世界との 境界に位置しています。 186 00:12:49,202 --> 00:12:52,038 精霊が形を取れる場所なんです。 187 00:12:52,038 --> 00:12:54,040 そうか…。 188 00:12:54,040 --> 00:12:57,377 《なんでもありか… なんでもありだな…。 189 00:12:57,377 --> 00:13:00,313 ダンジョン… ダンジョンだものな?》 190 00:13:00,313 --> 00:13:04,484 あら 理解してない顔。 ワカッテナイ。 191 00:13:04,484 --> 00:13:09,656 私が自分で階層を生成するのは 手間がかかりすぎますから➡ 192 00:13:09,656 --> 00:13:13,493 初期の形づくりは 本職の精霊にお願いして。 193 00:13:13,493 --> 00:13:16,329 《本職の精霊! って なんだ?》 194 00:13:16,329 --> 00:13:20,500 (ベル)あとは ダンジョン内部の明かりを 光の精霊に。 195 00:13:20,500 --> 00:13:22,502 (光の精霊)パァァ~。 196 00:13:22,502 --> 00:13:26,839 (ベル)視野の妨害を闇の精霊に。 ボウガイ。 197 00:13:26,839 --> 00:13:31,544 (ベル)といった感じですね。 (クレイ)なるほ… ど? 198 00:13:33,846 --> 00:13:37,850 というわけで こちらが本職の土の精霊です。 199 00:13:37,850 --> 00:13:40,353 (土の精霊)ども。 ど どうも…。 200 00:13:40,353 --> 00:13:42,355 《見覚えがあるぞ!?》 201 00:13:42,355 --> 00:13:46,192 ヒゲムサは死んだの? ヒゲムサ? 202 00:13:46,192 --> 00:13:49,862 もしかしてランガドさんのことか? 元気だが。 203 00:13:49,862 --> 00:13:51,864 チッ。 204 00:13:51,864 --> 00:13:54,200 ここ78? 205 00:13:54,200 --> 00:13:59,038 65地点に区切りで 角をつけたいので 85まで…。 206 00:13:59,038 --> 00:14:01,974 ここと そちらを。 うん。 207 00:14:01,974 --> 00:14:05,144 あとは この角を繋げて…。 208 00:14:05,144 --> 00:14:07,146 地道だ…。 ねっ。 209 00:14:07,146 --> 00:14:11,651 まぜて~。 (煙の精霊)僕も~。 《何に?》 210 00:14:11,651 --> 00:14:16,155 できた。 どう? はい 完璧です! 211 00:14:16,155 --> 00:14:19,158 では次 お願いします。 212 00:14:19,158 --> 00:14:23,663 あかるい あかるい。 みえない みえない。 213 00:14:23,663 --> 00:14:26,666 《遊んでるようにしか見えない》 214 00:14:26,666 --> 00:14:32,839 あとは内装 いつもどおり? はい いつもどおり ランガドさんに。 215 00:14:32,839 --> 00:14:35,842 じゃあ連結は任せる。 216 00:14:35,842 --> 00:14:38,845 ありがとうございます。 217 00:14:38,845 --> 00:14:43,349 以上です。 お待たせしました。 あぁ お疲れ。 218 00:14:43,349 --> 00:14:45,351 私は何もしていないが。 219 00:14:45,351 --> 00:14:50,690 フフッ クレイさんがいてくれたおかげで 皆さん静かでした。 220 00:14:50,690 --> 00:14:55,361 いつもは大変なんですよ。 ランガドさんがケンカしたり。 221 00:14:55,361 --> 00:14:59,198 《ランガドさん…》 またね。 222 00:14:59,198 --> 00:15:02,702 バイバーイ。 またな。 マタナ。 223 00:15:06,139 --> 00:15:09,642 「制御」。 224 00:15:09,642 --> 00:15:16,149 「ダンジョンエリア 基本設定」 「縮小図 参照」。 225 00:15:16,149 --> 00:15:18,151 あっ。 226 00:15:18,151 --> 00:15:20,553 「情報の追加」。 227 00:15:23,823 --> 00:15:27,026 これを… こうして…。 228 00:15:31,998 --> 00:15:35,835 「選択情報の削除」。 229 00:15:35,835 --> 00:15:38,004 終わりました。 230 00:15:38,004 --> 00:15:43,176 あとは ランガドさんの仕事ですね。 今ので創り替わったのか? 231 00:15:43,176 --> 00:15:46,179 全然 実感がないんだが。 232 00:15:46,179 --> 00:15:48,181 そうですね。 233 00:15:48,181 --> 00:15:51,017 さすがに 手で埋めて掘るのは 無理ですから。 234 00:15:51,017 --> 00:15:53,519 《手というか…。 235 00:15:53,519 --> 00:15:56,022 魔法でやるのだと思ったのだが…。 236 00:15:56,022 --> 00:16:03,029 精霊… 精霊術? だったか? まぁ魔法のようなものか》 237 00:16:04,964 --> 00:16:07,133 (ランガド)おう 終わったか。 238 00:16:07,133 --> 00:16:11,637 はい あとはよろしく お願いします。 おうよ。 239 00:16:11,637 --> 00:16:13,639 何をするんだ? 240 00:16:13,639 --> 00:16:17,043 邪魔しないなら見にきてもいいぞ。 241 00:16:20,980 --> 00:16:24,484 ダンジョンというよりも洞窟っぽいな。 242 00:16:24,484 --> 00:16:28,287 これをな… んっ! 243 00:16:30,823 --> 00:16:34,994 一瞬で… すごいな 魔法なのか? 244 00:16:34,994 --> 00:16:39,999 こいつがな 俺のイメージを再現してくれるんだ。 245 00:16:39,999 --> 00:16:44,337 精霊様は力はすごいが センスがなくてな。 246 00:16:44,337 --> 00:16:47,006 古代遺跡みたいに きれいにしちまう。 247 00:16:47,006 --> 00:16:50,510 それじゃあ ダンジョンぽくならん! 248 00:16:50,510 --> 00:16:53,513 《なるほど ケンカになる》 249 00:16:53,513 --> 00:16:56,349 これを全部やる。 大変だな。 250 00:16:56,349 --> 00:16:58,351 ほいっ! 251 00:16:58,351 --> 00:17:00,953 そういえば 今 探索者は➡ 252 00:17:00,953 --> 00:17:03,789 5階に来ないのか? あぁ はい。 253 00:17:03,789 --> 00:17:09,462 浅い階だと 隣に新しい階を創って 切り替えたりするんですが➡ 254 00:17:09,462 --> 00:17:13,299 5階に来る探索者は 人数が少ないので➡ 255 00:17:13,299 --> 00:17:17,637 前の階の フロアガーディアンの部屋を 戦闘中扱いにしておいて➡ 256 00:17:17,637 --> 00:17:20,973 扉を閉じておくんです。 257 00:17:20,973 --> 00:17:23,976 《フロアガーディアンとの戦闘中は➡ 258 00:17:23,976 --> 00:17:29,315 他者が手だしできないように 扉が閉じる と思っていたのに》 259 00:17:29,315 --> 00:17:31,317 ウーッ! 260 00:17:31,317 --> 00:17:34,320 《こんな理由だったのか》 フゥ~。 261 00:17:34,320 --> 00:17:38,024 ここはランガドさんにお任せして 次に行きましょうか。 262 00:17:40,326 --> 00:17:44,330 これは… スライム… なのか? 263 00:17:44,330 --> 00:17:48,000 スライムのもとというか。 もと…。 264 00:17:48,000 --> 00:17:50,002 《クレイ:スライム…。 265 00:17:50,002 --> 00:17:53,506 武器だろうが鎧だろうが なんでも溶かしてしまう。 266 00:17:53,506 --> 00:17:58,844 更に魔法攻撃しか受け付けない。 非常に危険なモンスターだ。 267 00:17:58,844 --> 00:18:01,781 しかし アントムルグのダンジョンのスライムは➡ 268 00:18:01,781 --> 00:18:06,786 一般のものよりも はるかに弱く 攻撃をしてくることもない。 269 00:18:06,786 --> 00:18:09,956 貴重な魔法戦力を 消費したくないため➡ 270 00:18:09,956 --> 00:18:14,126 ほとんどの探索者が 「相手にしない」のだが…》 271 00:18:14,126 --> 00:18:17,630 これを… どうにかするのか? 272 00:18:17,630 --> 00:18:21,133 完成した5階の通路に 配置するために➡ 273 00:18:21,133 --> 00:18:24,537 扱いやすい大きさに 切り分けるんです。 274 00:18:32,144 --> 00:18:35,314 《確かに ダンジョンで遭遇するスライムは➡ 275 00:18:35,314 --> 00:18:38,317 だいたい あのサイズだが なんというか…。 276 00:18:38,317 --> 00:18:41,988 雑な増やし方だな…。 277 00:18:41,988 --> 00:18:46,325 そういえば スライムは倒しても 宝石が出た記憶がない。 278 00:18:46,325 --> 00:18:50,329 契約をして宝石で蘇生する モンスターがいる一方➡ 279 00:18:50,329 --> 00:18:54,667 契約をしないモンスターは 蘇生しない… ということか。 280 00:18:54,667 --> 00:18:59,171 まぁ スライム相手では 契約などできないだろうが》 281 00:18:59,171 --> 00:19:03,943 スライムは先代が造った 初期のモンスターなんです。 282 00:19:03,943 --> 00:19:07,613 切って分離するときに 皮が破れてしまうので➡ 283 00:19:07,613 --> 00:19:11,784 修復魔法を施した道具で 切断しているんです。 284 00:19:11,784 --> 00:19:15,454 あの長いナタみたいなのか。 はい。 285 00:19:15,454 --> 00:19:20,459 破れると どうなるんだ? 魔力が漏れて朽ちてしまいます。 286 00:19:20,459 --> 00:19:22,962 (クレイ)魔法攻撃を食らうと➡ 287 00:19:22,962 --> 00:19:26,632 外装が破れて死んでしまう ということか。 288 00:19:26,632 --> 00:19:30,970 弱すぎないか? モンスターではあるんですが➡ 289 00:19:30,970 --> 00:19:36,976 探索者を襲う役割ではないんです。 好戦的にも設定していませんし。 290 00:19:36,976 --> 00:19:41,480 むっ? 魔力を使って 純魔法とは逆の…。 291 00:19:41,480 --> 00:19:44,316 そうですね… 魔法というのは➡ 292 00:19:44,316 --> 00:19:48,154 魔力を使って 物質を疑似的に… あっ! 293 00:19:48,154 --> 00:19:51,657 あ… えぇと…。 294 00:19:51,657 --> 00:19:57,663 スライムは 魔力を使って物を分解する お掃除モンスターなんです。 295 00:19:57,663 --> 00:20:02,334 《お掃除用? ダンジョンで? 何を…。 296 00:20:02,334 --> 00:20:08,174 あぁ 宝石にならないモンスターや 探索者の死体か》 297 00:20:08,174 --> 00:20:10,509 浅い階によく見るのは➡ 298 00:20:10,509 --> 00:20:14,847 死骸や戦闘跡の清掃ということか。 そうなります。 299 00:20:14,847 --> 00:20:17,850 《なんでも溶かす ではなく➡ 300 00:20:17,850 --> 00:20:22,855 清掃のために溶かす だったのか… なるほど賢い》 301 00:20:22,855 --> 00:20:27,693 (クレイ)わかった。 それで… あの小さいスライムはなんだ? 302 00:20:27,693 --> 00:20:30,362 内蔵魔力を使い過ぎて➡ 303 00:20:30,362 --> 00:20:34,033 魔力での分解が 厳しくなってしまった個体ですね。 304 00:20:34,033 --> 00:20:38,871 中身が魔力だけなので 減ると小さくなるんです。 305 00:20:38,871 --> 00:20:41,874 いったん戻して切り出し直します。 306 00:20:43,876 --> 00:20:47,713 続けていると もとがだんだん 小さくなるんじゃないのか? 307 00:20:47,713 --> 00:20:52,051 はい。 ですから 定期的に魔晶石を食べさせて➡ 308 00:20:52,051 --> 00:20:55,387 魔力を補充するんです。 なるほど。 309 00:20:55,387 --> 00:21:00,659 《便利だな…。 いや… 便利… なのか?》 310 00:21:00,659 --> 00:21:04,830 もしかして分離させたスライムにも 個性があるのか? 311 00:21:04,830 --> 00:21:08,334 えっ… 個性は… ないですね。 312 00:21:08,334 --> 00:21:11,837 与えられた命令を こなすだけですし。 313 00:21:11,837 --> 00:21:15,341 知性と言えるほどのものかどうか。 314 00:21:15,341 --> 00:21:18,144 なるほど…。 315 00:21:21,347 --> 00:21:23,682 (ベル)一人1枚ですからね。 316 00:21:23,682 --> 00:21:27,686 箱の中をのぞくのは だめですよ。 317 00:21:27,686 --> 00:21:29,688 んっ… よいしょ。 318 00:21:29,688 --> 00:21:34,527 5番どこ 5番… あっ階段前か~。 319 00:21:34,527 --> 00:21:37,363 コレ 何番テ 書イテアルノ? 320 00:21:37,363 --> 00:21:40,533 10番だね。 またお隣だね~。 321 00:21:40,533 --> 00:21:44,703 ウフフ 前に練習した 合体技やってみない? 322 00:21:44,703 --> 00:21:48,541 おぉ いいね~。 やってみよう。 323 00:21:48,541 --> 00:21:51,710 場所の交換は だめですからね~。 324 00:21:51,710 --> 00:21:55,114 思ってた以上に くじ引きなんだな…。 325 00:21:58,217 --> 00:22:02,154 (フェン)まさか4階のフロアガーディアンに 先客がいるとはね。 326 00:22:02,154 --> 00:22:04,156 フレイムヒーローかな。 327 00:22:04,156 --> 00:22:09,361 (ガイアム)ライオットかもしれんぞ。 (フェン)あぁ あの新人パーティーの。 328 00:22:15,334 --> 00:22:20,005 (ラッタ)にしても長ぇ戦闘だな 苦戦… してんのかね。 329 00:22:20,005 --> 00:22:22,841 フフッ ここで苦戦するようでは➡ 330 00:22:22,841 --> 00:22:25,044 まだまだだね。