1 00:00:00,542 --> 00:00:06,548 ♪~ 2 00:01:07,859 --> 00:01:09,736 (竜ヶ峰(りゅうがみね) 帝人(みかど))僕は数に頼る! 3 00:01:10,111 --> 00:01:11,446 (狩沢(かりさわ) 絵理華(えりか)・ 遊馬崎(ゆまさき)ウォーカー)キター! 4 00:01:11,613 --> 00:01:13,114 (渡草三郎(とぐささぶろう))これがダラーズ? 5 00:01:13,239 --> 00:01:15,950 (矢霧波江(やぎりなみえ)) 何これ まさか こいつら全員? 6 00:01:16,159 --> 00:01:18,244 (岸谷新羅(きしたにしんら)) 例えば僕と結婚すればいい 7 00:01:18,703 --> 00:01:21,998 (吉田(よしだ))“あれ”についても 秘密を守ってくださっている 8 00:01:22,290 --> 00:01:23,124 (女性)セルティ 9 00:01:23,333 --> 00:01:25,752 (折原臨也(おりはらいざや)) 思った以上だ 楽しいよ 10 00:01:25,877 --> 00:01:27,170 (セルティ・ストゥルルソン) 叫んでいるぞ 11 00:01:27,295 --> 00:01:29,005 私は今 ここに生まれた! 12 00:01:30,215 --> 00:01:32,675 (矢霧誠二(せいじ))セルティを返せ! 13 00:01:48,483 --> 00:01:54,489 ~♪ 14 00:02:05,834 --> 00:02:08,044 (誠二)君には感謝しなくちゃな 15 00:02:08,169 --> 00:02:09,420 君がいなければ― 16 00:02:09,504 --> 00:02:14,008 姉さんはまた彼女を狭い研究室に 閉じ込めてしまっていただろう 17 00:02:14,342 --> 00:02:15,426 矢霧君 18 00:02:17,637 --> 00:02:18,304 大丈夫ですか? 19 00:02:18,847 --> 00:02:20,557 とにかくセルティを返せ 20 00:02:20,849 --> 00:02:23,726 警察が来る前に 彼女とどこかへ逃げないと 21 00:02:24,435 --> 00:02:25,895 だからって こんな… 22 00:02:26,020 --> 00:02:27,564 君に何が分かる? 23 00:02:27,689 --> 00:02:31,234 俺はガキの頃から 彼女をずっと見続けてきた 24 00:02:31,818 --> 00:02:33,361 解放してやりたかった 25 00:02:33,486 --> 00:02:35,738 広い世界に自由にさせて― 26 00:02:35,989 --> 00:02:38,241 俺もその場所で一緒に暮らす 27 00:02:38,616 --> 00:02:39,993 そんなことばかり― 28 00:02:40,076 --> 00:02:43,705 いつもいつもいつもいつも いつもいつも考えてきた 29 00:02:44,706 --> 00:02:48,918 やだなあ 愛の力は 誰にも止められないんだよ? 30 00:02:49,043 --> 00:02:51,379 それに引き換え お前は何だよ 31 00:02:51,629 --> 00:02:54,591 さっきも今も数だけに頼って 32 00:02:57,343 --> 00:02:59,554 俺の愛はこの程度じゃ砕けない 33 00:03:02,724 --> 00:03:05,476 効かない 痛みはあるが忘れる 34 00:03:05,560 --> 00:03:07,937 俺とセルティの生活に 痛みは必要ない 35 00:03:08,146 --> 00:03:11,232 だから今この場で受ける痛みに 痛みを感じない 36 00:03:11,357 --> 00:03:12,233 むちゃくちゃだ 37 00:03:21,701 --> 00:03:23,202 (女性)やめてー! 38 00:03:26,664 --> 00:03:27,624 やめてください! 39 00:03:27,749 --> 00:03:31,544 誠二さんは厳しくて乱暴で 人と違うところがあるけれど― 40 00:03:31,628 --> 00:03:32,754 悪い人じゃないんです 41 00:03:33,254 --> 00:03:35,465 でもそれで この人はもう 好きな人が… 42 00:03:35,590 --> 00:03:36,758 (帝人)違う 43 00:03:37,217 --> 00:03:39,761 (セルティ) まさか… まさかまさか まさか 44 00:03:40,178 --> 00:03:41,763 (帝人)違う この子は… 45 00:03:43,723 --> 00:03:46,267 (セルティ)これは私の首ではない 46 00:03:46,392 --> 00:03:49,103 (帝人) この子は… この子の名前は… 47 00:03:50,271 --> 00:03:52,232 張間(はりま)… 美香(みか)さん? 48 00:03:53,191 --> 00:03:54,359 そうなんでしょう? 49 00:03:54,609 --> 00:03:59,113 あなたは矢霧君に殺されたはずの 張間美香さんなんでしょう? 50 00:04:01,115 --> 00:04:02,200 ウソだ 51 00:04:03,952 --> 00:04:04,494 なあ 52 00:04:05,954 --> 00:04:06,579 ウソだろ 53 00:04:08,081 --> 00:04:08,957 (張間美香)ごめんなさい 54 00:04:09,791 --> 00:04:12,001 ねえねえねえ いるんでしょう 誠二さん 55 00:04:12,126 --> 00:04:13,628 今日も来たんですよ 56 00:04:13,753 --> 00:04:16,381 大変! 鍵を開け忘れてますよ 57 00:04:16,464 --> 00:04:18,049 これじゃ私が入れません 58 00:04:18,132 --> 00:04:19,968 もしかして寝てるんですか 59 00:04:20,969 --> 00:04:21,970 覚えてますか? 60 00:04:22,470 --> 00:04:25,807 受験の時に誠二さんの隣に 座ってたんですよ 私 61 00:04:26,891 --> 00:04:30,395 右に座った子が竜ヶ峰とかいう すごい苗字だったから― 62 00:04:30,478 --> 00:04:33,606 左隣の人は どんな名前なんだろうと思って― 63 00:04:33,690 --> 00:04:35,650 ちらっと見たら ひと目惚れで 64 00:04:36,109 --> 00:04:38,444 目が合った誠二さんも笑ってくれて 65 00:04:41,155 --> 00:04:43,491 だから誠二さん 顔を見せてください 66 00:04:43,574 --> 00:04:45,159 お願いです お願いです 67 00:04:45,285 --> 00:04:47,203 ひょっとして元気がないんですか? 68 00:04:47,328 --> 00:04:48,663 だから出られないんですか? 69 00:04:48,788 --> 00:04:50,331 だったら私が開けてあげます 70 00:04:50,456 --> 00:04:52,625 待っててください 今すぐ 71 00:04:55,169 --> 00:04:58,214 私ね 受験の日から いろいろ調べたんです 72 00:04:58,631 --> 00:05:01,009 誠二さんの誕生日も家族も 73 00:05:12,687 --> 00:05:14,480 せ… 誠二さん 74 00:05:16,024 --> 00:05:17,775 (誠二)見たな? (美香)えっと… あの… 75 00:05:17,859 --> 00:05:21,279 私 その… ええと 誰にも言いませんから 76 00:05:21,362 --> 00:05:23,614 えと… えと… 大丈夫です 77 00:05:24,032 --> 00:05:26,534 どんな趣味でも 私なら合わせてみせますから 78 00:05:26,659 --> 00:05:28,494 えと… だから もう… 79 00:05:28,578 --> 00:05:29,203 (誠二)いいんだ 80 00:05:29,704 --> 00:05:30,913 誠二さん 81 00:05:32,290 --> 00:05:33,041 いいんだ 82 00:05:33,708 --> 00:05:35,877 (美香)誠二… さん? 83 00:05:35,960 --> 00:05:36,919 (誠二)いいんだ 84 00:05:38,963 --> 00:05:39,881 (衝突音) 85 00:05:40,381 --> 00:05:43,885 (美香)ごめんなさい! 私 まだ死んでなかったんです 86 00:05:43,968 --> 00:05:45,928 そしたら誠二さんのお姉さんが… 87 00:05:47,346 --> 00:05:49,390 誠二に好きになってほしい? 88 00:05:51,559 --> 00:05:52,268 いい子ね 89 00:05:52,727 --> 00:05:55,521 (美香)そしたら そしたらお医者さんが来て― 90 00:05:55,605 --> 00:05:57,732 少しだけ整形と化粧をすれば― 91 00:05:57,815 --> 00:06:00,026 あの首と 誠二さんの愛してる首と― 92 00:06:00,109 --> 00:06:01,277 そっくりになるって 93 00:06:01,736 --> 00:06:05,782 “君の名前はセルティだ それが首の名前だからね”って 94 00:06:06,365 --> 00:06:09,285 だから誠二さんのために セルティになろうとして 95 00:06:09,660 --> 00:06:11,871 でも波江さんは それじゃ手ぬるいって 96 00:06:11,954 --> 00:06:13,414 私じゃ すぐにバレるから― 97 00:06:13,498 --> 00:06:17,085 手術か薬で 私の情動か記憶を消し去るって 98 00:06:17,376 --> 00:06:19,712 (セルティ) 私の名前を知っている者 99 00:06:20,338 --> 00:06:23,091 私がデュラハンであることを 知っている医者 100 00:06:24,050 --> 00:06:27,637 そんな人間 この街にたった1人しかいない 101 00:06:28,429 --> 00:06:30,098 (美香) 誠二さんと一緒にいたかったから 102 00:06:30,181 --> 00:06:31,307 だから頑張ったんです! 103 00:06:37,188 --> 00:06:39,232 (誠二)ウソだ そんな… 104 00:06:39,565 --> 00:06:40,733 じゃあ俺は… 105 00:06:40,817 --> 00:06:44,987 まっ 君は本物と偽物の区別すら つけられなかったわけで 106 00:06:45,363 --> 00:06:49,408 あんたの愛はその程度ってことだね ご苦労さん 107 00:06:51,786 --> 00:06:52,787 誠二さん 108 00:06:54,038 --> 00:06:57,708 (帝人)ええと 君が命を懸けて 彼女を取り返そうとしたことは― 109 00:06:57,792 --> 00:06:59,127 すごいと思う 110 00:06:59,669 --> 00:07:02,588 僕は張間さんのことを 誤解してました 111 00:07:02,964 --> 00:07:05,508 確かに彼女は 性格に問題があるけど― 112 00:07:05,883 --> 00:07:07,885 決してストーカーじゃないです 113 00:07:08,136 --> 00:07:11,264 だって君は 矢霧君のために命を張った 114 00:07:11,347 --> 00:07:15,351 それは自分の身勝手な欲だけじゃ できないことなんじゃないかな 115 00:07:15,768 --> 00:07:19,063 殺されかけた相手を まだ好きってのは すごいと思うよ 116 00:07:19,147 --> 00:07:20,398 いろんな意味で 117 00:07:20,690 --> 00:07:23,651 張間さんは矢霧君とすごく― 118 00:07:23,818 --> 00:07:25,278 似てるんだと思う 119 00:07:26,988 --> 00:07:27,697 (ドアが閉じる音) 120 00:07:30,366 --> 00:07:31,367 (新羅)おかえり 121 00:07:36,247 --> 00:07:38,374 どういうつもりだって 言いたいんだろう? 122 00:07:39,500 --> 00:07:41,502 君は次に こう言いたいんだ 123 00:07:41,878 --> 00:07:46,215 “お前は知っていたんだな 私の首があの研究所にあることを” 124 00:07:46,424 --> 00:07:50,928 “お前の親父も お前も最初から 矢霧製薬に協力してたんだな” 125 00:07:51,012 --> 00:07:54,640 “もしかして私から首を奪ったのは お前の親父じゃないのか?” 126 00:07:55,141 --> 00:07:57,727 “それなのに お前は私に それを隠し―” 127 00:07:57,852 --> 00:08:00,730 “死にかけた女の顔を 勝手に切り刻んで” 128 00:08:01,022 --> 00:08:02,482 “私も化け物だが―” 129 00:08:02,607 --> 00:08:05,526 “本当の意味で人を喰らう お前こそが化け物だ” 130 00:08:05,943 --> 00:08:06,861 ってとこかな? 131 00:08:07,361 --> 00:08:10,656 ああ 誤解がないように あらかじめ言っておくけど― 132 00:08:10,781 --> 00:08:13,034 親父が君の顔を盗んだ 犯人かどうかは― 133 00:08:13,159 --> 00:08:14,827 分からないし興味もない 134 00:08:15,036 --> 00:08:17,997 それと あのプチ整形は 彼女が望んでやったことで― 135 00:08:18,664 --> 00:08:21,709 矢霧の連中が 誘導させたのかもしれないけど― 136 00:08:22,084 --> 00:08:23,920 そこまでは僕の知ったことじゃない 137 00:08:25,838 --> 00:08:30,092 “お前は私の考えていることが 分かるのか?”かな 138 00:08:30,885 --> 00:08:32,553 うん 分かるよ 139 00:08:32,887 --> 00:08:36,724 君のことが20年も好きだったんだ これぐらいのことは分かる 140 00:08:37,725 --> 00:08:39,101 (セルティ)何を今更 141 00:08:39,310 --> 00:08:42,230 ならば なぜ今まで 首の在りかを黙っていたのだ 142 00:08:43,397 --> 00:08:44,857 君が好きだから 143 00:08:45,107 --> 00:08:47,276 だからこそ首の在りかを黙ってた 144 00:08:47,818 --> 00:08:50,738 首を手に入れたら 君がどこかへ行ってしまう 145 00:08:51,072 --> 00:08:52,782 それが僕には耐えられない 146 00:08:53,366 --> 00:08:56,285 君の幸せのためなら諦める とは言わないよ 147 00:08:57,203 --> 00:08:59,830 これは君と僕との愛を懸けた戦いだ 148 00:09:01,207 --> 00:09:03,125 僕は決して君を離しはしない 149 00:09:03,251 --> 00:09:07,046 そのためなら 他人の愛も死も僕自身も 150 00:09:07,380 --> 00:09:11,092 矛盾してるようだが 君の思いすらも利用してみせる 151 00:09:15,096 --> 00:09:17,640 (セルティ) 私は たとえ首が戻っても― 152 00:09:17,765 --> 00:09:19,642 お前の元から離れたりは… 153 00:09:20,226 --> 00:09:23,771 たとえそれが君の意思だとしても 首の意思だとは限らない 154 00:09:24,772 --> 00:09:25,815 考えたんだ 155 00:09:26,274 --> 00:09:28,693 なぜ この世界で 妖精である君が― 156 00:09:28,776 --> 00:09:31,362 人間の前に姿を現しているのか? 157 00:09:32,029 --> 00:09:33,573 首を失ったからこそ― 158 00:09:33,656 --> 00:09:37,493 君はこの世に具現化することが できたのではないか とね 159 00:09:37,994 --> 00:09:41,747 ならば 首を手に入れて 記憶を取り戻した君は― 160 00:09:41,831 --> 00:09:44,709 まるで今までのことが すべて幻だとでも言うように― 161 00:09:44,792 --> 00:09:47,086 煙のように消えていくんじゃないか 162 00:09:47,628 --> 00:09:49,463 それが僕は怖いんだ 163 00:09:57,888 --> 00:10:00,308 (セルティ) お前は私の言うことを信じるか? 164 00:10:01,601 --> 00:10:03,269 僕は君を信じてる 165 00:10:03,603 --> 00:10:05,813 逆に言うと 君しか信じていない 166 00:10:06,606 --> 00:10:08,065 (セルティ)私も 怖いんだ 167 00:10:09,108 --> 00:10:10,818 私は 死ぬのが怖いんだ 168 00:10:11,861 --> 00:10:16,115 私は 今の私を殺せる奴など 存在しないことを理解している 169 00:10:16,490 --> 00:10:17,742 これは驕(おご)りじゃない 170 00:10:17,825 --> 00:10:20,494 単純な事実として 受け止めているだけだ 171 00:10:20,786 --> 00:10:23,831 そこに何の喜びも感動も 存在しない 172 00:10:24,123 --> 00:10:24,957 だけど… 173 00:10:25,416 --> 00:10:27,293 いや だからこそ怖い 174 00:10:27,835 --> 00:10:31,881 私の中に“死”を司る核が 存在してないんだ 175 00:10:32,006 --> 00:10:34,383 私の首こそが その核なんだ 176 00:10:34,800 --> 00:10:36,927 誰かが私の首を破壊する 177 00:10:37,386 --> 00:10:38,929 すると今の私は― 178 00:10:39,013 --> 00:10:42,058 自分の意思や状況とは 何の関係もなく… 179 00:10:44,727 --> 00:10:45,686 お前は信じるか? 180 00:10:46,312 --> 00:10:50,107 眼球も脳味噌もないこの私が 悪夢を見るんだ 181 00:10:50,191 --> 00:10:53,486 その悪夢を見て恐怖に震える私を 信じるか? 182 00:10:53,736 --> 00:10:54,945 それが怖いから― 183 00:10:55,029 --> 00:10:57,406 自分で自分の死を 管理したいと思うから― 184 00:10:57,531 --> 00:10:59,450 首を求め続けていたんだ 185 00:11:00,201 --> 00:11:03,371 そう言ったら お前は信じるか? 186 00:11:04,413 --> 00:11:07,291 言っただろ 僕は君しか信じない 187 00:11:07,375 --> 00:11:09,210 まさに五里霧中だ 188 00:11:09,335 --> 00:11:13,381 僕たちは推測の域を出ない考えで 意地になっていたんだね 189 00:11:15,049 --> 00:11:16,300 (セルティ)バカみたいだな 190 00:11:16,384 --> 00:11:17,218 うん 191 00:11:17,676 --> 00:11:18,719 (セルティ)なあ 新羅 192 00:11:18,803 --> 00:11:19,637 何? 193 00:11:23,224 --> 00:11:24,100 (セルティ)一発殴らせろ 194 00:11:25,101 --> 00:11:26,060 いいよ 195 00:11:30,022 --> 00:11:32,566 じゃあ こっちも1回殴らせてよ 196 00:11:44,745 --> 00:11:47,415 ほらな セルティは素顔が一番きれいだ 197 00:11:50,167 --> 00:11:54,255 今のパンチは 誓いの口づけの代わり な 198 00:11:55,214 --> 00:11:56,006 あっ… 199 00:12:05,099 --> 00:12:06,434 泣いてるのかい? 200 00:12:19,613 --> 00:12:21,949 しかし すごいよね 201 00:12:26,620 --> 00:12:27,788 (門田)よう 臨也 202 00:12:28,456 --> 00:12:30,082 おう ドタチン 久しぶり 203 00:12:30,166 --> 00:12:31,500 やめろ その呼び方 204 00:12:31,625 --> 00:12:34,712 ところでさ “ダラーズ”の 名前の由来 知ってる? 205 00:12:35,379 --> 00:12:37,506 ドルをよこせとか そういうんじゃねえのか? 206 00:12:38,048 --> 00:12:39,508 それが違うんだよ 207 00:12:39,633 --> 00:12:42,136 この組織ってのは 基本的に何もしない 208 00:12:42,219 --> 00:12:46,015 ダラダラしてるから“ダラーズ” そんなもんなんだよ 209 00:12:46,140 --> 00:12:49,226 ドタチン さっきの見た? 黒バイクがさ! 210 00:12:49,310 --> 00:12:51,145 いやいやいや あれ マジっすか? 211 00:12:51,228 --> 00:12:53,981 ていうか やっぱ俺の目の 錯覚じゃなかったんすね 212 00:12:54,064 --> 00:12:56,150 じゃあ ひょっとしてCGなの? みたいな 213 00:12:56,233 --> 00:12:58,777 そのCGも ダラーズの一員なんだけどね 214 00:12:58,861 --> 00:13:00,154 (狩沢・遊馬崎)ええー! 215 00:13:00,279 --> 00:13:01,780 (狩沢・遊馬崎)すっごーい! (門田)本当か? 216 00:13:01,864 --> 00:13:04,492 (狩沢・遊馬崎) すっごーい すっごーい 217 00:13:07,953 --> 00:13:09,830 (臨也)正直 驚いてるよ 218 00:13:09,955 --> 00:13:11,457 ネット上で相当の人数が― 219 00:13:11,582 --> 00:13:14,418 “ダラーズ”を名乗っている ということは分かっていた 220 00:13:14,543 --> 00:13:17,671 だが今日 突然 集会をやるなんて言って― 221 00:13:17,796 --> 00:13:20,466 わざわざ集まるのが こんなにいるとはね 222 00:13:20,591 --> 00:13:23,928 ああ 人間とは本当に想像以上だね 223 00:13:24,011 --> 00:13:28,349 ただ 帝人君は日常からの脱却を 夢見ているようだけれど― 224 00:13:28,599 --> 00:13:32,394 東京の生活なんて 半年も過ぎれば日常に変わるよ 225 00:13:32,728 --> 00:13:35,064 更に非日常に行きたければ― 226 00:13:35,189 --> 00:13:36,482 よその土地に行くか― 227 00:13:36,565 --> 00:13:38,359 あるいはもっと アンダーグラウンドなものに― 228 00:13:38,442 --> 00:13:39,902 手を出すしかないね 229 00:13:40,444 --> 00:13:42,571 でも そっち側も踏み込めば― 230 00:13:42,905 --> 00:13:45,241 多分3日で“日常”に なってしまうんだろうね 231 00:13:46,992 --> 00:13:51,872 本当に日常から脱却したければ 常に進化し続けるしかないんだよ 232 00:13:52,414 --> 00:13:55,668 目指すものが上だろうが 下だろうがね 233 00:13:56,877 --> 00:13:58,879 日常を楽しみたまえ 234 00:13:58,963 --> 00:13:59,880 ただ― 235 00:14:00,548 --> 00:14:02,049 君に敬意を表して― 236 00:14:02,174 --> 00:14:06,470 矢霧波江の電話番号のネタは 特別にタダにしておいてやるし― 237 00:14:06,720 --> 00:14:10,849 この“ダラーズ”の創始者が君だ という情報は売らないでやろう 238 00:14:11,225 --> 00:14:14,895 君の組織だ 利用したい時は勝手にするといい 239 00:14:21,610 --> 00:14:23,404 (平和島(へいわじま) 静雄(しずお))臨也! 240 00:14:23,946 --> 00:14:26,407 そろそろ引き揚げ時らしいね 241 00:14:26,907 --> 00:14:29,827 じゃ 頑張れよ 田中太郎(たなかたろう)君 242 00:14:30,619 --> 00:14:32,371 (静雄)てめえ 待ちやがれ! 243 00:14:32,746 --> 00:14:34,582 いーざーやー! 244 00:14:34,707 --> 00:14:35,583 え? 245 00:14:39,295 --> 00:14:41,255 え… まさか… 246 00:14:41,797 --> 00:14:42,715 ええっ? 247 00:14:44,466 --> 00:14:48,637 (セルティ)翌日 あっけないほど いつもの日常が戻ってきた 248 00:14:48,888 --> 00:14:50,931 彼にも 彼にも 249 00:14:51,765 --> 00:14:52,933 あの少年にも 250 00:14:53,058 --> 00:14:55,686 (紀田正臣(きだまさおみ))あのな 帝人 ネットで見たんだが― 251 00:14:55,769 --> 00:14:58,105 昨日 ダラーズの集会が あったんだってよ 252 00:14:58,188 --> 00:15:02,109 それがさ なんとサイモンと静雄も ダラーズの一員だったらしい 253 00:15:02,192 --> 00:15:04,612 しかも あの黒バイクが 何か首がなくて― 254 00:15:04,695 --> 00:15:06,947 壁を走って 大鎌を出して― 255 00:15:07,072 --> 00:15:10,451 何つーかブワァーって感じで すごかったらしいぞ 256 00:15:10,534 --> 00:15:12,411 ちっとも分からないよ 257 00:15:12,995 --> 00:15:14,830 (セルティ)そして彼らにも 258 00:15:14,955 --> 00:15:17,416 俺は お前を愛していない 259 00:15:17,791 --> 00:15:20,294 だけど お前を見ている限り― 260 00:15:20,377 --> 00:15:23,255 俺は“彼女”への愛を 忘れることはない 261 00:15:23,589 --> 00:15:25,925 だから俺はお前の愛を受け入れる 262 00:15:26,383 --> 00:15:29,136 いつか彼女を取り戻すまでは 263 00:15:39,396 --> 00:15:40,397 (田中太郎)こんばんは 264 00:15:40,481 --> 00:15:42,483 (セットン) ばんわ~ 待機してました 265 00:15:42,608 --> 00:15:43,317 (田中太郎)どうもです 266 00:15:43,442 --> 00:15:46,320 今日は眠いんで 早めに退散させてもらいます 267 00:15:46,403 --> 00:15:48,781 (セットン)あー 寝不足? 徹夜でもしました? 268 00:15:49,114 --> 00:15:50,324 (田中太郎)ええ ちょっと 269 00:15:50,532 --> 00:15:52,451 (セットン) 甘楽(かんら)さんはまだみたいですね 270 00:15:52,701 --> 00:15:54,828 (田中太郎) 甘楽さんは… 来るんですかね 271 00:15:55,162 --> 00:15:57,790 (セットン)あ 何か急用が 入ってしまったみたいです 272 00:15:57,873 --> 00:15:58,958 (田中太郎)あ そうですか 273 00:15:59,041 --> 00:16:01,210 (セットン) すいません お先に失礼します 274 00:16:01,335 --> 00:16:02,336 (田中太郎)お疲れ様で~す 275 00:16:05,839 --> 00:16:08,676 悪いね お楽しみのところ 急な仕事だよ 276 00:16:09,718 --> 00:16:10,803 (セルティ)問題ないよ 277 00:16:11,345 --> 00:16:14,682 (セルティ) そして私の日常もいつもと同じだ 278 00:16:15,015 --> 00:16:18,060 会いたくない人間に 偶然 出くわすのもまた― 279 00:16:18,185 --> 00:16:19,186 いつもと変わらない 280 00:16:20,854 --> 00:16:22,606 吹っ切れたみたいだね 281 00:16:22,815 --> 00:16:25,067 いやー 幽霊ってのは コソコソとして― 282 00:16:25,192 --> 00:16:27,820 突然ドロンと出るから 怖いのであって― 283 00:16:28,070 --> 00:16:30,197 あれだけ派手に登場したんだ 284 00:16:30,656 --> 00:16:33,117 もうあんたを怖がる奴はいないさ 285 00:16:33,367 --> 00:16:37,663 そういや結局 誰も殺さなかったね あの鎌って何 切れないの? 286 00:16:38,372 --> 00:16:40,374 ひょっとして あの女 追っかけてる? 287 00:16:40,457 --> 00:16:42,376 必要だったら いつでも力になるよ 288 00:16:42,751 --> 00:16:43,877 電話して 289 00:16:46,547 --> 00:16:47,589 またね 290 00:16:48,090 --> 00:16:50,551 (セルティ) 矢霧波江の行方は知らない 291 00:16:50,884 --> 00:16:55,097 だが どうでもいい 私は私 何ら不足はない 292 00:16:55,597 --> 00:17:00,060 いつもどおりの日々 過度の希望も絶望もない日常 293 00:17:00,185 --> 00:17:01,562 何も変わらない 294 00:17:01,812 --> 00:17:05,649 だが なんという充実感に 満ちあふれていることか 295 00:17:06,650 --> 00:17:09,695 私はここにいる あなたはそこにいる 296 00:17:10,070 --> 00:17:14,074 私があなたの救いなら あなたも私の救いだ 297 00:17:18,245 --> 00:17:20,330 そして少年は考える 298 00:17:20,539 --> 00:17:22,791 折原臨也に言われたことを 299 00:17:23,083 --> 00:17:25,252 あり得ない現実に憧れる自分が― 300 00:17:25,377 --> 00:17:28,130 果たして新しい現実に 永遠を求めることが― 301 00:17:28,255 --> 00:17:29,631 できるのだろうか 302 00:17:29,965 --> 00:17:34,219 そして その永遠もまた “日常”になってしまうのだろうか 303 00:17:35,262 --> 00:17:36,930 悪かったな いろいろと 304 00:17:37,056 --> 00:17:38,265 ありがとね 305 00:17:44,813 --> 00:17:47,232 (生徒) ちょ… ちょっと そこ 私の席 306 00:17:47,316 --> 00:17:49,985 (美香)あっ クラス委員の後ろが 空いてますよ 307 00:17:50,110 --> 00:17:54,907 (生徒)は? もう何なの いきなり来て訳分かんない 308 00:17:59,620 --> 00:18:01,455 (セルティ) きっと彼女は以前のように― 309 00:18:01,580 --> 00:18:04,750 張間美香と共に行動することは なくなるだろう 310 00:18:05,084 --> 00:18:09,296 それがいいことなのか 彼女自身にしか分からないことだ 311 00:18:09,630 --> 00:18:11,131 だが本当にそうか? 312 00:18:11,465 --> 00:18:15,052 結局 人は人の心など 分からないのだろうか? 313 00:18:15,469 --> 00:18:20,599 “常に進化し続けるしかない” あの男の言葉が頭に響く 314 00:18:21,892 --> 00:18:26,730 あれだけ大胆なことをやった後 自分には何でもできると思っていた 315 00:18:26,814 --> 00:18:30,526 なのに少年は みじんも予測していなかった 316 00:18:30,818 --> 00:18:33,487 同じクラスの女子を 遊びに誘うのが― 317 00:18:33,570 --> 00:18:36,031 これほど勇気のいることだとは 318 00:18:36,782 --> 00:18:39,118 (深呼吸) 319 00:18:40,661 --> 00:18:43,872 (セルティ)少年が少女を 見つけるまで あと30秒 320 00:18:44,498 --> 00:18:49,002 少年が少女を口説いている親友を 見つけるまで あと35秒 321 00:18:49,419 --> 00:18:53,298 少年が親友を蹴り飛ばすまで あと45秒 322 00:18:53,674 --> 00:18:57,803 少年が少女にお茶を断られるまで あと74秒 323 00:18:58,053 --> 00:19:03,058 少年が少女に屋上での昼食を 誘われるまで あと78秒 324 00:19:03,809 --> 00:19:06,895 少年が少女に恋をするまで あと… 325 00:19:07,479 --> 00:19:11,316 少年が少女に告白するまで あと… 326 00:19:15,320 --> 00:19:18,198 (臨也)しかし あんたも バカなことをしたねえ 327 00:19:20,993 --> 00:19:25,038 弟のゆがんだ恋心のために すべてをふいにしてっと 328 00:19:34,840 --> 00:19:38,802 いや むしろ 弟へのゆがんだ恋心かな 329 00:19:38,886 --> 00:19:42,723 でさあ ヤバいんじゃないの? ネブラと吸収合併でしょ? 330 00:19:42,931 --> 00:19:45,267 揚げ句に こんなの持ち出しちゃったらさ 331 00:19:45,475 --> 00:19:49,021 マフィアとか もしくは 凄腕のスナイパーなんかが― 332 00:19:49,104 --> 00:19:52,232 あんたの眉間をパーンと 王手 333 00:19:53,317 --> 00:19:53,942 (臨也)清掃車? 334 00:19:54,318 --> 00:19:56,904 (男性) ええ いつもの回収部隊ですね 335 00:19:56,987 --> 00:19:57,738 (臨也)分かった 336 00:20:01,742 --> 00:20:04,953 もしもし? 何か いろいろ ややこしくなっちゃってさ― 337 00:20:05,370 --> 00:20:06,955 今すぐ その部屋出てくれる? 338 00:20:10,125 --> 00:20:12,586 (臨也) 王将同士の一騎打ちってルール 339 00:20:13,086 --> 00:20:14,463 できないもんかね? 340 00:20:15,505 --> 00:20:19,176 きっと君の伯父さんも 俺と同じだったんだと思うんだ 341 00:20:19,259 --> 00:20:21,428 あの世を誰よりも信じてなくて― 342 00:20:21,553 --> 00:20:25,515 誰よりも死を恐れ 誰よりも天国を渇望する 343 00:20:26,475 --> 00:20:30,020 だけどね 俺も確信した あの世はある 344 00:20:30,103 --> 00:20:31,396 そういうことにしておこう 345 00:20:32,940 --> 00:20:33,899 デュラハンっていうのは― 346 00:20:33,982 --> 00:20:36,735 基本的に女性しかいないと 言われているんだ 347 00:20:37,277 --> 00:20:38,278 なんでだか分かる? 348 00:20:38,654 --> 00:20:39,863 いいえ 349 00:20:39,947 --> 00:20:42,741 部下には神話を 研究してたのもいたけど― 350 00:20:42,824 --> 00:20:44,284 私は無駄だと思ったから 351 00:20:44,952 --> 00:20:46,662 合理主義者なんだね 352 00:20:46,787 --> 00:20:48,580 まあ それはおいといて 353 00:20:48,789 --> 00:20:52,000 ヴァルハラっていう天国 正確には違うんだが― 354 00:20:52,584 --> 00:20:56,672 北欧神話にはヴァルキリーっていう 鎧をまとった女の天使が― 355 00:20:56,797 --> 00:21:00,634 ヴァルハラまで勇敢な戦士の魂を 導くって話があるんだ 356 00:21:00,884 --> 00:21:03,136 女性が死者を迎えに行く 357 00:21:03,262 --> 00:21:05,514 どこかで聞いた話だと 思わないかい? 358 00:21:05,931 --> 00:21:08,350 そのヴァルキリーたちが 地上をさまよう姿こそ― 359 00:21:08,475 --> 00:21:10,727 デュラハンだっていう説がある 360 00:21:11,311 --> 00:21:14,648 だとするならば これはきっと待っているんだよ 361 00:21:15,190 --> 00:21:17,526 目覚めを 戦の時を 362 00:21:17,651 --> 00:21:20,445 ヴァルハラに迎え入れる 聖なる戦士を探すために 363 00:21:21,321 --> 00:21:23,573 これが生きているのに 目を覚まさないのは― 364 00:21:23,657 --> 00:21:25,158 ここが戦場じゃないからさ 365 00:21:26,118 --> 00:21:29,746 できることなら 俺もその戦士に選ばれたいな 366 00:21:29,997 --> 00:21:32,874 死の後にヴァルハラというものが 本当にあるのならば― 367 00:21:33,000 --> 00:21:34,876 俺はどうすればいい? 368 00:21:35,002 --> 00:21:38,338 俺が紛争地域とかに行って 活躍できるとも思えない 369 00:21:38,422 --> 00:21:42,759 ならば 俺にしかできない 戦(いくさ)を起こすまでだ そうだろ? 370 00:21:42,843 --> 00:21:45,679 ハハッ 俺はなんて幸運なんだろう 371 00:21:45,762 --> 00:21:49,766 天国を信じず 天国から遠い 生き方をしてきた この俺が― 372 00:21:49,850 --> 00:21:53,061 それゆえに地上に落ちた死の天使に 出会えるとはね 373 00:21:53,186 --> 00:21:56,106 そんな… 全部あなたの推測じゃない 374 00:21:56,189 --> 00:21:58,066 (臨也)信じる者は救われるよ 375 00:21:58,191 --> 00:22:00,694 それにこれは保険だって 言ってるじゃないか 376 00:22:00,902 --> 00:22:04,239 それが地獄だとしても 苦しみしかないとしても― 377 00:22:04,364 --> 00:22:07,034 そこに“俺”が存在するなら 構わない 378 00:22:07,701 --> 00:22:11,955 だがまあ できることなら 天国のほうがいいよなあ 379 00:22:12,581 --> 00:22:15,709 ねえ 波江さん みんなで天国に行こうよ 380 00:22:16,501 --> 00:22:19,755 これはダラーズの一員として 俺が預かる 381 00:22:19,880 --> 00:22:21,214 灯台下暗し 382 00:22:21,340 --> 00:22:22,466 まさかセルティも― 383 00:22:22,549 --> 00:22:26,928 首が自分の所属する組織に あるなんて思わないだろうね 384 00:22:27,429 --> 00:22:30,098 そうだ あんたも ダラーズに入ればいい 385 00:22:30,515 --> 00:22:34,019 俺たちのボスは“来る者は 引きずり込む”って方針でね 386 00:22:34,311 --> 00:22:38,607 もっとも… 途中から 人を集め始めたのは俺だけど 387 00:22:40,025 --> 00:22:41,902 地上に落ちた天使を― 388 00:22:42,027 --> 00:22:44,571 俺たちの手で 羽ばたかせてやろうじゃないか 389 00:22:45,197 --> 00:22:46,073 ねえ? 390 00:22:46,990 --> 00:22:52,996 ♪~ 391 00:24:07,112 --> 00:24:13,118 ~♪