1 00:00:01,835 --> 00:00:06,340 何だか 最近 私の復讐が ないがしろにされてる気がしてよ! 2 00:00:06,340 --> 00:00:09,409 あ… はぁ フンッ 3 00:00:09,409 --> 00:00:12,412 <⚟あの誘拐事件から1カ月> 4 00:00:12,412 --> 00:00:17,417 <ケイトの証言によって 謎の組織 ダェグ・ガルスに関する情報は> 5 00:00:17,417 --> 00:00:19,586 <いくつか明らかになっていた> 6 00:00:20,854 --> 00:00:23,190 《キリキ・キリクク》 7 00:00:23,190 --> 00:00:25,692 <リリィ様の残された呪文は> 8 00:00:25,692 --> 00:00:29,363 <組織の合言葉として 使われていたものだった> 9 00:00:29,363 --> 00:00:33,433 <その目的は リリィ様の鍵を奪うこと> 10 00:00:33,433 --> 00:00:38,105 <私は 閣下に鍵を託して 独自に調査してもらうことになった> 11 00:00:39,706 --> 00:00:43,043 <誘拐犯の男には 太陽の入れ墨があり> 12 00:00:43,043 --> 00:00:46,113 <組織の一員だと思われたけど> 13 00:00:46,113 --> 00:00:50,717 <尋問の前に 何者かによって獄中で暗殺> 14 00:00:50,717 --> 00:00:55,289 <セシリア王太子妃が 付近で目撃されたという証言もある> 15 00:00:56,390 --> 00:01:00,827 それで どうして アビゲイルを訪ねることになるのかしら? 16 00:01:00,827 --> 00:01:03,497 アイシャ・ハクスリー子爵夫人に 会うためよ 17 00:01:03,497 --> 00:01:07,834 ゴードウィン夫人の夜会で 話を聞きたいって言ってたでしょう 18 00:01:07,834 --> 00:01:10,837 ⚟ああ… あの子ね 19 00:01:10,837 --> 00:01:16,677 私みたいな小娘が面会を申し込んでも 無視されるかもしれないから 20 00:01:16,677 --> 00:01:20,747 オブライエン公爵家の力を お借りしようと思って 21 00:01:20,747 --> 00:01:24,017 (足音) ⚟よく来たわね コンスタンス 22 00:01:24,017 --> 00:01:27,187 お久しぶりです アビゲイル様 23 00:01:28,355 --> 00:01:31,425 あっ… とってもきれいな方ですのね➡ 24 00:01:31,425 --> 00:01:35,362 アメジストの瞳に 真っ赤なドレス 25 00:01:35,362 --> 00:01:38,365 まるで お姫様みたいですわ! 26 00:01:38,365 --> 00:01:40,367 えっ? 27 00:01:40,367 --> 00:01:42,869 お前 分かってるじゃないの 28 00:01:42,869 --> 00:01:46,206 ええっ えっ… ええっ ええ~ 29 00:01:46,206 --> 00:02:09,696 ♬~ 30 00:03:22,836 --> 00:03:24,838 ⚟事情は分かったわ 31 00:03:24,838 --> 00:03:29,176 ハクスリー家への紹介状は すぐに届けさせるわね 32 00:03:29,176 --> 00:03:32,512 あっ… 信じていただけるんですか? 33 00:03:32,512 --> 00:03:35,348 あなたのこと ずっと不思議に思っていたけど 34 00:03:35,348 --> 00:03:38,418 スカーレットがいたなら納得ね 35 00:03:38,418 --> 00:03:41,421 ねえ スカーレット 聞こえているかしら? 36 00:03:41,421 --> 00:03:43,690 アビー あちらですわ! 37 00:03:43,690 --> 00:03:45,692 ありがとう ルチア 38 00:03:45,692 --> 00:03:49,763 私 あなたの処刑には 随分と心を痛めたのよ 39 00:03:49,763 --> 00:03:51,765 だから 協力させてね 40 00:03:51,765 --> 00:03:57,037 あら 冗談は 潰れたカエルのような 顔だけにしておいてくださる? 41 00:03:57,037 --> 00:04:00,974 え~っと… 「うん 分かった」って おっしゃってますわ! 42 00:04:00,974 --> 00:04:05,312 フフッ きっと 憎まれ口でも叩いてるんでしょう 43 00:04:05,312 --> 00:04:10,150 まさか 私以外にも スカーレットが見える人がいたなんて… 44 00:04:10,150 --> 00:04:13,653 姪のルチアは 生まれつき勘が鋭い子なの 45 00:04:13,653 --> 00:04:16,723 他に同じような目を持つのは そう… 46 00:04:16,723 --> 00:04:21,995 女神の寵愛を受けているといわれる ハームズワース子爵くらいかしら 47 00:04:21,995 --> 00:04:24,664 女神の寵愛? 48 00:04:24,664 --> 00:04:28,668 子爵はね 人ならざるものが 見えるんですって 49 00:04:28,668 --> 00:04:30,670 えっ? 50 00:04:30,670 --> 00:04:33,740 《あなた様も そう思われるでしょう?》 51 00:04:33,740 --> 00:04:36,343 <まさか… ね> 52 00:04:36,343 --> 00:04:40,847 成金豚のことなんて どうでもいいわ 行くわよ コニー 53 00:04:40,847 --> 00:04:43,850 あっ… 先ほど依頼した件も 54 00:04:43,850 --> 00:04:46,353 あなたの婚約者様にお願いね 55 00:04:46,353 --> 00:04:48,355 あっ はい…➡ 56 00:04:48,355 --> 00:04:51,224 では 失礼します! (足音) 57 00:04:54,694 --> 00:04:58,765 心中事件で命を落とした テレサ・ジェニングス➡ 58 00:04:58,765 --> 00:05:03,637 彼女の夫 ケヴィン・ジェニングスは 薬物中毒になった… 59 00:05:05,138 --> 00:05:07,140 アビゲイル様の調べでは 60 00:05:07,140 --> 00:05:10,810 幻覚剤 ジャッカルの楽園を 売りさばいているのは 61 00:05:10,810 --> 00:05:12,813 ダェグ・ガルスらしい 62 00:05:12,813 --> 00:05:18,485 そんなことより アイシャから 10年前の話を聞き出す方が重要よ 63 00:05:18,485 --> 00:05:22,822 そういえば アイシャ・ハクスリーって どんな人だったの? 64 00:05:22,822 --> 00:05:26,660 ⚟そうね 昔は 陰気で地味な子で… 65 00:05:26,660 --> 00:05:30,997 私の取り巻きというか ファンだったのよ➡ 66 00:05:30,997 --> 00:05:35,502 私が赤いドレスを着れば アイシャも赤いドレスを➡ 67 00:05:35,502 --> 00:05:39,573 青いドレスなら青いものを デザインまで似せてね➡ 68 00:05:39,573 --> 00:05:42,008 髪形も同じよ➡ 69 00:05:42,008 --> 00:05:46,980 それから 一度だけ 目を見て話しかけられたことがあったわね 70 00:05:48,081 --> 00:05:51,017 《あなたになりたい》 71 00:05:51,017 --> 00:05:53,353 それで 何て答えたの? 72 00:05:53,353 --> 00:05:56,022 あら 決まってるじゃない 73 00:05:56,022 --> 00:06:00,994 スカーレット・カスティエルは この世に2人もいらないのよ 74 00:06:04,965 --> 00:06:07,467 カスティエル公爵 75 00:06:07,467 --> 00:06:10,136 ⚟ランドルフか 76 00:06:10,136 --> 00:06:13,807 私に急ぎの用件とは 何かな? 77 00:06:13,807 --> 00:06:16,476 ⚟単刀直入にお伺いします 78 00:06:16,476 --> 00:06:20,547 エリスの聖杯について 知りたいのですが 79 00:06:20,547 --> 00:06:22,549 (本を閉じる) 80 00:06:22,549 --> 00:06:24,985 さて 一体 何の話だろうな 81 00:06:24,985 --> 00:06:27,821 残念ながら 心当たりがない 82 00:06:27,821 --> 00:06:30,490 用件は それだけか? 83 00:06:30,490 --> 00:06:33,827 ええ 今のところは 84 00:06:33,827 --> 00:06:37,330 老婆心ながら 一つ 忠告しておこう 85 00:06:37,330 --> 00:06:41,167 手札は きちんと揃えてから 勝負に挑みなさい➡ 86 00:06:41,167 --> 00:06:44,137 それが長生きの秘訣だ 87 00:06:49,676 --> 00:06:52,178 これまでの状況を整理しよう 88 00:06:52,178 --> 00:06:54,180 まずは 10年前 89 00:06:54,180 --> 00:06:57,517 セシリア王太子妃の暗殺未遂の件ね➡ 90 00:06:57,517 --> 00:07:02,455 彼女のお屋敷の水がめに 毒が入っていたっていうやつ 91 00:07:02,455 --> 00:07:06,526 そもそも どうして スカーレットが疑われたの? 92 00:07:06,526 --> 00:07:09,462 あの腹黒が言っていたとおり➡ 93 00:07:09,462 --> 00:07:12,465 きっかけは リュゼ家の水がめのそばに➡ 94 00:07:12,465 --> 00:07:14,467 私のものと同じデザインの➡ 95 00:07:14,467 --> 00:07:17,537 月虹石の耳飾りが落ちていたことよ➡ 96 00:07:17,537 --> 00:07:23,476 運の悪いことに 私 その数刻前に リュゼ邸を訪れていたの 97 00:07:23,476 --> 00:07:25,445 《(頬を叩く)》 98 00:07:29,482 --> 00:07:32,986 その耳飾りは 本当に スカーレットのものだったの? 99 00:07:32,986 --> 00:07:38,325 いいえ 疑いをかけられた時 私のものは手元に揃っていたから 100 00:07:38,325 --> 00:07:40,327 ⚟そのことは? 101 00:07:40,327 --> 00:07:42,829 もちろん 捜査官に伝えたわ➡ 102 00:07:42,829 --> 00:07:47,834 私が身に着けるものは どれも職人につくらせた一点物だもの➡ 103 00:07:47,834 --> 00:07:52,505 工房を調べれば 私の主張が正しいと分かる 104 00:07:52,505 --> 00:07:57,010 だったら どうして スカーレットの疑いは晴れなかったの? 105 00:07:57,010 --> 00:08:03,016 ⚟鑑定結果によると 渡した耳飾りの片方が 偽物だったと言われたの➡ 106 00:08:03,016 --> 00:08:08,021 捜査官が来ることを知って 似たものを用意したのだろうって➡ 107 00:08:08,021 --> 00:08:12,092 つまり 何者かが憲兵総局の保管庫で➡ 108 00:08:12,092 --> 00:08:17,030 私の耳飾りと リュゼ邸に落ちていたものとを すり替えたのよ 109 00:08:17,030 --> 00:08:19,032 誰が そんなことを… 110 00:08:19,032 --> 00:08:22,035 さあね でも 結局➡ 111 00:08:22,035 --> 00:08:24,104 国王陛下の許可のもと➡ 112 00:08:24,104 --> 00:08:27,107 屋敷の捜索が行われることになったの➡ 113 00:08:27,107 --> 00:08:29,109 陛下の命でもなければ➡ 114 00:08:29,109 --> 00:08:32,545 カスティエル家に そんなことはできないもの➡ 115 00:08:32,545 --> 00:08:34,614 あとは知ってのとおり➡ 116 00:08:34,614 --> 00:08:37,617 私の部屋から 使いかけの毒瓶が出てきて➡ 117 00:08:37,617 --> 00:08:40,887 そのまま連行というわけね 118 00:08:40,887 --> 00:08:44,557 スカーレットは セシリア王太子妃を疑っていたの? 119 00:08:44,557 --> 00:08:49,629 そうね 私が死んで 一番得をしたのは あの女でしょう?➡ 120 00:08:49,629 --> 00:08:54,234 だから 少し前までは 自作自演だと思っていたわ 121 00:08:54,234 --> 00:08:56,236 少し前まで? 122 00:08:56,236 --> 00:08:59,305 正直 今は よく分からない 123 00:08:59,305 --> 00:09:01,241 だって あの女ときたら 124 00:09:01,241 --> 00:09:04,411 ちっとも満足そうじゃないんだもの➡ 125 00:09:04,411 --> 00:09:08,848 10年たっても エンリケのことは 変わらず嫌っているようだし➡ 126 00:09:08,848 --> 00:09:12,685 お金や権力に執着してる様子もない➡ 127 00:09:12,685 --> 00:09:17,257 一体 あの女は 何が目的で動いているのかしら 128 00:09:18,525 --> 00:09:21,194 真相は まだ分かりそうもないね 129 00:09:21,194 --> 00:09:24,864 そうね けれど 10年前だけじゃない 130 00:09:24,864 --> 00:09:30,370 今 何かが起きていて それに セシリアが関係しているのは確かよ➡ 131 00:09:30,370 --> 00:09:33,373 あの赤毛の女記者も言っていたでしょう?➡ 132 00:09:33,373 --> 00:09:38,378 セシリア・リュゼは 孤児院上がりの娼婦の娘だって➡ 133 00:09:38,378 --> 00:09:42,882 真相に近づいたケヴィン・ジェニングスは 廃人になっているそうだし 134 00:09:42,882 --> 00:09:45,952 そうだった… 135 00:09:45,952 --> 00:09:49,222 ⚟ファリスの第七殿下とやらが 誘拐された日に➡ 136 00:09:49,222 --> 00:09:54,727 商人が彼女のもとを訪れているのも 偶然にしたら できすぎだもの 137 00:09:54,727 --> 00:09:59,065 ⚟ええっと 確か バドっていう商人だっけ 138 00:09:59,065 --> 00:10:05,238 ⚟そういえば 証言にあった誘拐犯の仲間は サルバドルと呼ばれていたそうね 139 00:10:05,238 --> 00:10:07,240 どちらも字面が似ているわ 140 00:10:07,240 --> 00:10:10,677 それも偶然かしら? あっ… 141 00:10:10,677 --> 00:10:13,513 ⚟もし 2人が同一人物だとしたら➡ 142 00:10:13,513 --> 00:10:18,184 セシリアも ダェグ・ガルスに関係していると 考えるのが妥当だわ➡ 143 00:10:18,184 --> 00:10:21,254 薔薇十字通りでばらまかれていた ジャッカルの楽園も➡ 144 00:10:21,254 --> 00:10:24,524 ヤツらが関係しているそうだし 145 00:10:24,524 --> 00:10:28,194 ⚟ジョン・ドゥ伯爵の夜会で倒れたご令嬢➡ 146 00:10:28,194 --> 00:10:32,265 キアラ・グラフトンが持っていたのも 同じ幻覚剤だよね 147 00:10:33,266 --> 00:10:35,435 ⚟ケヴィン・ジェニングスもよ 148 00:10:36,703 --> 00:10:39,372 じゃあ ユリシーズ殿下の誘拐も 149 00:10:39,372 --> 00:10:41,374 ケイトがさらわれたのも➡ 150 00:10:41,374 --> 00:10:44,210 ジャッカルの楽園を 蔓延させようとしているのも➡ 151 00:10:44,210 --> 00:10:47,280 全部 ダェグ・ガルスの仕業ってこと? 152 00:10:47,280 --> 00:10:51,718 ⚟一つ 大事なことを忘れているわ 153 00:10:51,718 --> 00:10:56,556 お前も襲われたわ ダェグ・ガルスに あっ… 154 00:10:56,556 --> 00:11:01,160 ⚟ケイト・ロレーヌの誘拐犯は リリィの鍵をさがしていたんでしょう? 155 00:11:01,160 --> 00:11:03,163 ⚟ええ 156 00:11:03,163 --> 00:11:09,168 さっき 今 何かが起きていると言ったけれど 少し違ったわね➡ 157 00:11:09,168 --> 00:11:14,841 10年前から今に至るまで ずっと何かが起き続けているんだわ➡ 158 00:11:14,841 --> 00:11:18,178 この国 アデルバイドで➡ 159 00:11:18,178 --> 00:11:22,148 それが 私の処刑と無関係だったとは思えないの 160 00:11:23,183 --> 00:11:25,151 うん 161 00:11:26,186 --> 00:11:31,024 <恐らく その何かのせいで リリィ様は命を落とした> 162 00:11:31,024 --> 00:11:33,860 <「エリスの聖杯を破壊せよ」> 163 00:11:33,860 --> 00:11:37,197 <彼女の最後の言葉の意味は…> (ランプの火が消える) 164 00:11:37,197 --> 00:11:39,265 <結局 分からないままだ…> 165 00:11:44,037 --> 00:11:47,106 ⚟あの 閣下… ⚟何だ? 166 00:11:47,106 --> 00:11:51,377 情報交換のためとはいえ どうして 資料館に? 167 00:11:51,377 --> 00:11:54,447 ここには オーラミュンデ家の寄贈品がある 168 00:11:54,447 --> 00:11:57,383 鍵の手掛かりになるかと思ってな 169 00:11:57,383 --> 00:11:59,852 リリィと一緒に回ったこともある あっ… 170 00:12:01,154 --> 00:12:03,156 <そっか…> 171 00:12:03,156 --> 00:12:06,426 <この人は リリィと呼んでいたんだ…> 172 00:12:07,994 --> 00:12:10,063 <そっか…> 173 00:12:10,063 --> 00:12:13,499 この朴念仁が… 174 00:12:13,499 --> 00:12:15,501 ⚟ここに入っているのが➡ 175 00:12:15,501 --> 00:12:18,571 聖女アナスタシアが 女神の使者から授かったといわれる➡ 176 00:12:18,571 --> 00:12:21,341 聖典の一つだ 177 00:12:21,341 --> 00:12:23,343 どうした? 小腹でも減ったか 178 00:12:23,343 --> 00:12:25,345 あ… いえ その… 179 00:12:25,345 --> 00:12:27,313 (おなかが鳴る) はっ! 180 00:12:28,414 --> 00:12:32,852 ⚟アビゲイルの依頼だが しばらく 時間がかかりそうだ➡ 181 00:12:32,852 --> 00:12:37,857 ケヴィン・ジェニングスの入院先の病院が 王太子妃の所有でな➡ 182 00:12:37,857 --> 00:12:40,693 少々厄介な手続きが必要なんだ 183 00:12:40,693 --> 00:12:42,695 分かりました 184 00:12:42,695 --> 00:12:47,033 スカーレットと 10年前の出来事を整理してみたんですけど 185 00:12:47,033 --> 00:12:50,103 彼女の耳飾りが すり替えられていたそうで 186 00:12:50,103 --> 00:12:52,872 ⚟件の耳飾りの記録を見た 187 00:12:52,872 --> 00:12:56,209 偽物と判定された方は 月虹石ではなく 188 00:12:56,209 --> 00:13:00,046 白銀貝と呼ばれる貝の一種だそうだ 189 00:13:00,046 --> 00:13:03,049 う~ん それで デザインは? 190 00:13:03,049 --> 00:13:07,820 あっ あの スカーレットが デザインは どうだったかと 191 00:13:07,820 --> 00:13:12,158 彼女が持っていたものと うり二つだった➡ 192 00:13:12,158 --> 00:13:14,994 白銀貝の流通経路は限られている➡ 193 00:13:14,994 --> 00:13:17,063 当時の購入者を調べたら➡ 194 00:13:17,063 --> 00:13:20,066 聞き覚えのある家名があった 195 00:13:20,066 --> 00:13:22,669 スペンサー伯爵家だ 196 00:13:22,669 --> 00:13:26,339 それって… アイシャの旧姓よ 197 00:13:26,339 --> 00:13:31,678 スペンサー家は 貴金属を取り扱う工房を いくつか所有している 198 00:13:31,678 --> 00:13:35,348 アイシャなら 私の耳飾りと そっくりのものをつくっていても 199 00:13:35,348 --> 00:13:37,417 おかしくないわね 200 00:13:37,417 --> 00:13:41,020 話を聞くために ハクスリー邸へ行くと言っていたな 201 00:13:41,020 --> 00:13:43,523 え… ええ 202 00:13:43,523 --> 00:13:47,360 彼女は ダェグ・ガルスと関わっている可能性もある 203 00:13:47,360 --> 00:13:49,429 むちゃはしないでくれ 204 00:13:49,429 --> 00:13:51,397 はい 205 00:13:54,867 --> 00:13:57,704 ⚟やっぱり 何も感じないし 206 00:13:57,704 --> 00:14:00,173 何も思い出さないわね 207 00:14:01,140 --> 00:14:04,911 本当に ここで 私は処刑されたのかしら 208 00:14:08,848 --> 00:14:11,918 <⚟コンスタンス・グレイル…> 209 00:14:11,918 --> 00:14:14,854 <まさか アビゲイル・オブライエンを使って> 210 00:14:14,854 --> 00:14:17,023 <接触してくるなんて> 211 00:14:19,525 --> 00:14:21,861 フーッ… 212 00:14:21,861 --> 00:14:24,697 <あんな平凡な小娘が どうして> 213 00:14:24,697 --> 00:14:28,968 <あのスカーレット・カスティエルに 似ているなんて話になるのよ> 214 00:14:32,371 --> 00:14:35,708 <誰も 彼女の代わりになどなれない> 215 00:14:35,708 --> 00:14:39,379 <彼女は 私の女神なのだから> 216 00:14:39,379 --> 00:14:42,048 《⚟あなた アイシャ・スペンサーね》 217 00:14:42,048 --> 00:14:44,050 《え…》 218 00:14:44,050 --> 00:14:46,052 《私を見ていたでしょう》 219 00:14:46,052 --> 00:14:49,722 《さっきも その前も 一体 何かしら?》 220 00:14:49,722 --> 00:14:53,559 《あの な… 名前 何で知って…》 221 00:14:53,559 --> 00:14:57,563 《あら あいさつしたじゃないの 以前のパーティーで》 222 00:14:57,563 --> 00:14:59,632 《お… 覚えて…》 223 00:14:59,632 --> 00:15:02,235 《当然よ》 224 00:15:02,235 --> 00:15:05,838 《お前 私を誰だと思っているの?》 225 00:15:05,838 --> 00:15:07,807 《ああっ…》 226 00:15:08,908 --> 00:15:11,878 (馬のいななきと馬車のドアが開く音) 227 00:15:14,680 --> 00:15:16,649 くっ… 228 00:15:23,523 --> 00:15:25,591 ようこそ ミス・グレイル 229 00:15:25,591 --> 00:15:27,593 こんなところで ごめんなさいね 230 00:15:27,593 --> 00:15:32,365 いえ お招きいただき ありがとうございます 231 00:15:32,365 --> 00:15:34,333 ハクスリー夫人 232 00:15:35,368 --> 00:15:38,871 驚いたわ 下級貴族である我が家に 233 00:15:38,871 --> 00:15:42,708 わざわざ オブライエン公爵家の使者が やって来るんだもの 234 00:15:42,708 --> 00:15:47,046 フタを開けてみれば グレイル家からのお誘いだったわけだけど 235 00:15:47,046 --> 00:15:49,115 申し訳ありません 236 00:15:49,115 --> 00:15:52,118 どうしても 夫人と お会いしたかったので 237 00:15:52,118 --> 00:15:56,122 早速ですが 一つ お伺いしたいことがあるのです 238 00:15:56,122 --> 00:15:59,559 私が答えられる範囲でなら どうぞ 239 00:15:59,559 --> 00:16:02,628 ⚟それは 何のにおいですか? 240 00:16:02,628 --> 00:16:04,630 <えっ…> 241 00:16:04,630 --> 00:16:09,235 私の知り合いに 鼻と記憶力が すこぶるいい人がいるんです 242 00:16:09,235 --> 00:16:12,305 あなたが ここに来た瞬間に 分かったみたい 243 00:16:12,305 --> 00:16:14,907 教えてください ハクスリー夫人 244 00:16:14,907 --> 00:16:16,909 どうして あなたから➡ 245 00:16:16,909 --> 00:16:19,979 ジャッカルの楽園のにおいがするんですか? 246 00:16:19,979 --> 00:16:22,415 <気づかれた…?> 247 00:16:22,415 --> 00:16:24,417 何のお話かしら? 248 00:16:24,417 --> 00:16:26,419 ジャッカルの楽園って 249 00:16:26,419 --> 00:16:29,388 10年前に はやった幻覚剤のこと? 250 00:16:30,756 --> 00:16:33,593 何か勘違いをしているようだけど 251 00:16:33,593 --> 00:16:36,929 今日は ちょっとだけ珍しい香水をつけたから 252 00:16:36,929 --> 00:16:38,931 そのにおいじゃないかしら 253 00:16:38,931 --> 00:16:40,933 遠い異国のものよ 254 00:16:40,933 --> 00:16:43,769 あなたじゃ 名前を言っても分からないと思うわ 255 00:16:43,769 --> 00:16:45,771 あなたって 256 00:16:45,771 --> 00:16:49,041 笑ってしまうくらい 嘘が下手くそなのね 257 00:16:50,109 --> 00:16:52,445 ず… 随分と失礼な子ね 258 00:16:52,445 --> 00:16:54,514 もういいわ 帰ってちょうだい! 259 00:16:54,514 --> 00:16:58,451 あらあら おいたがバレて わめき散らすだなんて 260 00:16:58,451 --> 00:17:00,453 まるで しつけのなってない 子供じゃないの 261 00:17:00,453 --> 00:17:02,955 な…! 262 00:17:02,955 --> 00:17:05,391 <急に何なの?> 263 00:17:05,391 --> 00:17:08,728 <目の前にいるのは 小娘のままだというのに> 264 00:17:08,728 --> 00:17:10,796 <まるで…> 265 00:17:10,796 --> 00:17:14,400 ⚟覚えておきなさい アイシャ・スペンサー 266 00:17:14,400 --> 00:17:16,736 私をだまそうとすることの方が 267 00:17:16,736 --> 00:17:19,071 よっぽど無礼な振る舞いなのよ 268 00:17:19,071 --> 00:17:21,073 あっ… 269 00:17:21,073 --> 00:17:26,078 お前 私を誰だと思っているの? 270 00:17:26,078 --> 00:17:28,547 スカー… レット? 271 00:17:29,582 --> 00:17:33,920 <いえ 私が彼女を見間違えるはずがない> 272 00:17:33,920 --> 00:17:36,989 <10年前 私の世界の中心は> 273 00:17:36,989 --> 00:17:39,659 <スカーレット・カスティエルだったもの> 274 00:17:40,760 --> 00:17:44,830 <彼女と その婚約者のエンリケ王太子殿下> 275 00:17:44,830 --> 00:17:48,768 <2人は 恋人のように甘い関係ではなかったけれど> 276 00:17:48,768 --> 00:17:51,604 <どこか 姉弟のような気安さがあったことに> 277 00:17:51,604 --> 00:17:54,106 <私は気づいていた> 278 00:17:54,106 --> 00:17:57,610 <そんな姿に私は憧れていた> 279 00:17:57,610 --> 00:18:01,280 <なのに あの女が現れて…> 280 00:18:02,682 --> 00:18:08,054 <身分違いの悲恋の噂は あっという間に広がっていった> 281 00:18:08,054 --> 00:18:12,124 <このままでは きっと 噂が真実になってしまう> 282 00:18:12,124 --> 00:18:14,560 <何か 行動を起こさなければ> 283 00:18:14,560 --> 00:18:16,829 <そう思っていた時に…> 284 00:18:18,230 --> 00:18:20,232 《⚟どうしたの? シャロン姉様》 285 00:18:20,232 --> 00:18:24,070 《前に会った時より 随分 痩せているけれど》 286 00:18:24,070 --> 00:18:26,072 《これよ➡》 287 00:18:26,072 --> 00:18:30,242 《異国の気付け薬らしいけど すごい効果でしょう?》 288 00:18:31,143 --> 00:18:33,579 《⚟ほんの1滴でいいの》 289 00:18:33,579 --> 00:18:36,349 《たくさん飲むと体を壊すから》 290 00:18:37,650 --> 00:18:42,088 <セシリアは 生まれつき 体が弱いと聞いていた> 291 00:18:42,088 --> 00:18:46,559 <体調が崩れたら 領地に帰るしかなくなるはず> 292 00:18:48,427 --> 00:18:54,100 <スカーレットが使っていた 月虹石の耳飾りを模したものを身に着けて> 293 00:18:54,100 --> 00:18:58,604 <私は 見舞いのために リュゼ子爵邸へと向かった> 294 00:18:58,604 --> 00:19:01,607 <数刻前に スカーレットが現れて> 295 00:19:01,607 --> 00:19:04,777 <ひともんちゃくあったとは 知るよしもなく…> 296 00:19:07,613 --> 00:19:09,782 《<あった…>》 297 00:19:09,782 --> 00:19:14,387 《<この水がめに 気付け薬を入れれば…>》 298 00:19:14,387 --> 00:19:17,456 《<これは スカーレットのためなのよ>》 299 00:19:17,456 --> 00:19:20,226 《<スカーレットなら そうしたはず>》 300 00:19:20,226 --> 00:19:22,695 《<スカーレットであれば…!>》 301 00:19:28,567 --> 00:19:32,238 《<こうすれば スカーレットになれる!>》 302 00:19:35,574 --> 00:19:38,577 お前が毒を仕込んだのね 303 00:19:38,577 --> 00:19:41,247 毒だなんて知らなかった… 304 00:19:42,648 --> 00:19:46,652 嘘じゃないわ! あの時 使った瓶は まだ持っているの! 305 00:19:46,652 --> 00:19:50,589 調べれば 中身は ただの痩せ薬だって分かるはずよ! 306 00:19:50,589 --> 00:19:53,092 私のせいじゃない! だから お願い 307 00:19:53,092 --> 00:19:55,161 許して スカーレット! 308 00:19:55,161 --> 00:19:57,763 許す? ならば なぜ 309 00:19:57,763 --> 00:20:01,033 お前は 自分の罪を告白しなかったの? 310 00:20:02,101 --> 00:20:04,937 毒であろうとなかろうと 関係ないわ 311 00:20:04,937 --> 00:20:09,909 だって お前は 私が無実であることを知っていたのだから 312 00:20:11,110 --> 00:20:13,713 お前の犯した罪のせいで➡ 313 00:20:13,713 --> 00:20:16,215 私は処刑されたのよ 314 00:20:16,215 --> 00:20:19,051 あ… あなたのためだったの! 315 00:20:19,051 --> 00:20:22,555 あなただって 機会さえあれば 同じことをしたでしょう? 316 00:20:22,555 --> 00:20:25,224 だから 私が代わりに… ⚟私は… 317 00:20:26,225 --> 00:20:30,062 たとえ死んでも そんな無様な振る舞いはしなくてよ 318 00:20:30,062 --> 00:20:32,131 くっ… 319 00:20:32,131 --> 00:20:34,900 ⚟10年前に起きたことは全て➡ 320 00:20:34,900 --> 00:20:38,904 お前がお前自身のために やったことでしょう➡ 321 00:20:38,904 --> 00:20:41,741 私を言い訳に使うだなんて➡ 322 00:20:41,741 --> 00:20:43,809 身の程を知りなさい! 323 00:20:44,810 --> 00:20:47,413 ⚟アイシャ・スペンサー 324 00:20:47,413 --> 00:20:51,083 特別に もう一度だけ教えて差し上げる 325 00:20:51,083 --> 00:20:55,554 お前 私を 一体 誰だと思っているの? 326 00:20:56,922 --> 00:21:00,426 <本当は分かっていた…> 327 00:21:00,426 --> 00:21:05,264 <答えなど とっくの昔に分かりきっていた> 328 00:21:05,264 --> 00:21:08,701 <自分かわいさに目をつむっていただけ> 329 00:21:08,701 --> 00:21:13,205 <全部 私が引き起こした 私が> 330 00:21:13,205 --> 00:21:16,208 <スカーレットを殺した!> 331 00:21:16,208 --> 00:21:18,711 ダメ! 332 00:21:18,711 --> 00:21:20,713 あ… 333 00:21:20,713 --> 00:21:22,715 死んでどうするの?➡ 334 00:21:22,715 --> 00:21:26,986 あなたが死んだって スカーレットに したことがなくなるわけじゃない! 335 00:21:30,790 --> 00:21:34,560 あなたは 生きて償うべきだ 336 00:21:34,560 --> 00:21:37,563 くっ はぁ… (倒れる) 337 00:21:37,563 --> 00:21:39,732 ⚟ハクスリー夫人!? 338 00:21:45,404 --> 00:21:49,909 <⚟この数日後 10年前の罪を告白したいと> 339 00:21:49,909 --> 00:21:53,879 <アイシャ・ハクスリーから メイフラワー社に連絡があったという> 340 00:21:55,915 --> 00:21:57,883 ⚟大丈夫か? 341 00:22:00,252 --> 00:22:02,254 閣下… 342 00:22:02,254 --> 00:22:05,024 <来て… くれたんだ…> 343 00:22:08,194 --> 00:22:10,196 アイシャでした 344 00:22:10,196 --> 00:22:12,865 あの人が リュゼ家の水がめに 毒を入れたんです 345 00:22:12,865 --> 00:22:15,201 証拠になりそうな ものは? 346 00:22:15,201 --> 00:22:17,269 その時の小瓶を 持っていると 347 00:22:17,269 --> 00:22:19,705 10年前のものか 348 00:22:19,705 --> 00:22:22,208 立証に時間がかかりそうだな 349 00:22:22,208 --> 00:22:24,210 それと 彼女は 350 00:22:24,210 --> 00:22:26,879 ジャッカルの楽園を 使っていました 351 00:22:26,879 --> 00:22:31,550 やはり ダェグ・ガルスが関わっていたか はい 352 00:22:33,719 --> 00:22:36,789 ⚟落ち着いたら また詳しい話を聞かせてくれ 353 00:22:36,789 --> 00:22:39,225 あ… 354 00:22:39,225 --> 00:22:43,495 ⚟屋敷まで送ろう ⚟ありがとうございます 355 00:22:45,564 --> 00:22:47,566 ⚟どうして 止めたのよ!➡ 356 00:22:47,566 --> 00:22:51,337 あんな女 あのまま 死なせてしまえばよかったのに! 357 00:22:53,072 --> 00:22:56,742 バカコニー! どうして助けたの!? あの女だったのよ! 358 00:22:56,742 --> 00:22:59,578 あの女のせいで 私は…! だからって! 359 00:22:59,578 --> 00:23:03,249 スカーレットの言葉で死のうとするなんて 冗談じゃない! 360 00:23:04,250 --> 00:23:06,852 最後まで スカーレットを言い訳に使うなんて 361 00:23:06,852 --> 00:23:08,854 許せるわけないよ! 362 00:23:08,854 --> 00:23:10,823 あ… 363 00:23:12,358 --> 00:23:15,861 それに 今 アイシャが死んだら 364 00:23:15,861 --> 00:23:18,931 手掛かりが つかめなくなるかもしれない➡ 365 00:23:18,931 --> 00:23:22,701 復讐だって 全然 終わってないじゃない 366 00:23:23,869 --> 00:23:25,938 ⚟耳飾りを すり替えた人も➡ 367 00:23:25,938 --> 00:23:29,375 リリィ様のことも ダェグ・ガルスのことだって➡ 368 00:23:29,375 --> 00:23:31,343 何も解決してないよ 369 00:23:32,378 --> 00:23:36,882 いい? スカーレット 私はね… 370 00:23:36,882 --> 00:23:40,219 私の人生を懸けて スカーレットの復讐を 371 00:23:40,219 --> 00:23:42,788 成功させないといけないんだからね! 372 00:23:44,556 --> 00:23:48,727 お前 たまには いいことを言うじゃないの 373 00:23:50,896 --> 00:23:53,565 コニーのくせに 生意気よ