1 00:00:01,835 --> 00:00:06,173 ⚟リリィ様のメッセージは 観光冊子を破ったものに書かれていました 2 00:00:06,173 --> 00:00:11,678 鍵に刻印されていた 「P 1 0」は 10ページのこと➡ 3 00:00:11,678 --> 00:00:14,681 そして 地図のE 3は➡ 4 00:00:14,681 --> 00:00:17,684 ここです! サンマルクス広場! 5 00:00:17,684 --> 00:00:19,686 よく気づいたな 6 00:00:19,686 --> 00:00:23,523 恐らく オーラミュンデ家の寄贈品がある場所➡ 7 00:00:23,523 --> 00:00:26,526 歴史資料館ね 8 00:00:26,526 --> 00:00:28,529 それで この聖典… 9 00:00:28,529 --> 00:00:32,199 でも すごく歴史的価値が高いものなんじゃ… 10 00:00:32,199 --> 00:00:36,203 だからよ あの女は普通じゃないと言ったでしょ 11 00:00:36,203 --> 00:00:38,272 (ショーケースをあける) あ… 12 00:00:38,272 --> 00:00:40,874 あったぞ あっ…➡ 13 00:00:40,874 --> 00:00:43,043 手紙? 14 00:00:44,211 --> 00:01:07,501 ♬~ 15 00:02:20,841 --> 00:02:23,844 <⚟昔から負けることが大嫌いだった> 16 00:02:23,844 --> 00:02:30,851 <私は女神に選ばれた特別な人間なのだと 信じて疑わなかった> 17 00:02:30,851 --> 00:02:33,520 <あの日までは…> 18 00:02:33,520 --> 00:02:36,590 《(にぎやかな声)》 19 00:02:36,590 --> 00:02:39,192 《(拍手)》 20 00:02:39,192 --> 00:02:41,862 《⚟ご覧 リリィ➡》 21 00:02:41,862 --> 00:02:45,532 《あれが カスティエル家のお姫様だよ》 22 00:02:48,702 --> 00:02:52,973 <負けた 生まれて初めて そう思った> 23 00:02:54,708 --> 00:02:59,046 《はじめまして リリィ・オーラミュンデと申します》 24 00:02:59,046 --> 00:03:01,815 《あら ひどいお顔ね》 25 00:03:01,815 --> 00:03:04,651 《い… いきなり失礼ではありませんか》 26 00:03:04,651 --> 00:03:08,622 《それに あなたもお名前をおっしゃるのが 礼儀です》 27 00:03:09,656 --> 00:03:12,659 《スカーレット・カスティエルよ》 28 00:03:12,659 --> 00:03:14,728 《あ…》 《⚟でも》 29 00:03:14,728 --> 00:03:17,664 《先に無礼なことをしたのは そちらだわ》 30 00:03:17,664 --> 00:03:19,666 《⚟えっ?》 《お前➡》 31 00:03:19,666 --> 00:03:24,171 《私に意地悪な気持ちを持っていたでしょう》 《あっ…》 32 00:03:24,171 --> 00:03:28,175 《そういう振る舞いは レディとして どさんりゅうなのよ》 33 00:03:28,175 --> 00:03:30,177 《どさ…?》 34 00:03:30,177 --> 00:03:32,646 《お母様の口癖よ》 35 00:03:33,847 --> 00:03:37,217 <それが 私とスカーレットの出会いだった> 36 00:03:38,185 --> 00:03:41,688 <それから数年後> 37 00:03:41,688 --> 00:03:47,027 <療養中の第一王子の遊び相手に選ばれた 私とスカーレットは> 38 00:03:47,027 --> 00:03:50,497 <王室の避暑地で 共に過ごすことになった> 39 00:03:51,531 --> 00:03:53,533 《んん…》 40 00:03:53,533 --> 00:03:56,870 《お前 口がきけないの?》 《あっ…!》 41 00:03:56,870 --> 00:03:58,872 《ぶ… 無礼だぞ》 42 00:03:58,872 --> 00:04:01,875 《わ… 私が誰だか知らないのか》 43 00:04:01,875 --> 00:04:03,877 《あら おバカさんね》 44 00:04:03,877 --> 00:04:07,814 《きちんと名乗らない相手のことを 知ってるわけないじゃない》 45 00:04:07,814 --> 00:04:10,317 《ス… スカーレット》 46 00:04:10,317 --> 00:04:13,186 《エンリケだ》 《フッ》 47 00:04:14,821 --> 00:04:17,491 《えっ!?》 《ついてらっしゃい》 48 00:04:17,491 --> 00:04:19,960 《いいものを見せてあげるわ》 49 00:04:24,498 --> 00:04:28,168 《(鐘の音)》 50 00:04:28,168 --> 00:04:30,237 《きれいだ》 51 00:04:30,237 --> 00:04:35,509 《でしょう? 屋敷の中にいるばかりでは もったいなくてよ》 52 00:04:35,509 --> 00:04:38,578 《だって 世界は こんなに広いのだから》 53 00:04:38,578 --> 00:04:40,547 《あ…》 54 00:04:46,186 --> 00:04:48,188 《あっ…》 55 00:04:48,188 --> 00:04:50,957 《⚟あら 間に合わなかったわね》 56 00:04:52,526 --> 00:04:55,028 《先生が部屋に戻る前に》 57 00:04:55,028 --> 00:04:57,864 《提出しないといけないのに…》 58 00:04:57,864 --> 00:05:00,634 《<また泣いてる>》 59 00:05:00,634 --> 00:05:05,305 《はぁ… では リリィが時間を稼いであげましょう》 60 00:05:05,305 --> 00:05:07,307 《えっ?》 61 00:05:07,307 --> 00:05:11,645 《私は手伝わないわよ 面倒くさい》 《ウフフッ》 62 00:05:11,645 --> 00:05:14,981 《あっ… うう…》 63 00:05:14,981 --> 00:05:17,484 《リリィ!?》 《はぁ…》 64 00:05:17,484 --> 00:05:20,987 《リリィ様!?》 《どうされました!?》 65 00:05:20,987 --> 00:05:24,324 《ほら ぼさっとしてないで 課題を出しに行くわよ》 66 00:05:24,324 --> 00:05:26,660 《(使用人達が心配する声)》 《で… でも リリィが…》 67 00:05:26,660 --> 00:05:30,931 《⚟そのリリィが行けと言っているのよ》 《えっ?》 68 00:05:39,739 --> 00:05:45,512 <その頃になると殿下は 次第によく笑うようになっていった> 69 00:05:45,512 --> 00:05:52,018 《(拍手)》 70 00:05:52,018 --> 00:05:57,991 <やがて2人は婚約し このまま結ばれるのだと思っていた> 71 00:05:59,359 --> 00:06:05,365 <だが セシリア・リュゼの出現で 運命は狂い始める> 72 00:06:05,365 --> 00:06:08,535 《⚟殿下 どういうことでしょうか?》 73 00:06:08,535 --> 00:06:13,807 《スカーレットが毒殺なんて そんな卑怯な手を使うとでも?》 74 00:06:13,807 --> 00:06:17,811 《リュゼ邸で月虹石の耳飾りが見つかった》 75 00:06:17,811 --> 00:06:21,815 《間違いなく 私がスカーレットに贈ったものだった》 76 00:06:21,815 --> 00:06:24,885 《はっ…!》 《⚟だが!➡》 77 00:06:24,885 --> 00:06:28,488 《私は 処刑なんて望んでいない》 78 00:06:28,488 --> 00:06:31,558 《そんなこと 望むわけがない》 79 00:06:31,558 --> 00:06:34,327 《何とかならないのですか?》 80 00:06:34,327 --> 00:06:38,331 《無理だ 陛下がご決断された》 81 00:06:38,331 --> 00:06:41,334 《国王陛下が…?》 82 00:06:41,334 --> 00:06:43,336 《<おかしい>》 83 00:06:43,336 --> 00:06:47,841 《<子爵令嬢の暗殺未遂ごときで 国王陛下が動くなんて…>》 84 00:06:47,841 --> 00:06:54,914 《<そもそも 娘が処刑されるというのに カスティエル公爵は何をしている?>》 85 00:06:54,914 --> 00:06:56,916 《<動けないのか…>》 86 00:06:56,916 --> 00:06:59,853 《<それとも動かないのか>》 87 00:06:59,853 --> 00:07:02,622 《⚟公開処刑ですって?》 88 00:07:02,622 --> 00:07:04,624 《上等じゃない》 89 00:07:04,624 --> 00:07:07,627 《最後に笑うのは この私だということを》 90 00:07:07,627 --> 00:07:11,298 《嫌というほど思い知らせてやるわ》 91 00:07:11,298 --> 00:07:13,266 《あっ…》 92 00:07:15,135 --> 00:07:20,206 《(鐘の音)》 93 00:07:20,206 --> 00:07:22,208 <運命は どうなるか分からない> 94 00:07:22,208 --> 00:07:24,210 《(剣を抜く音)》 95 00:07:24,210 --> 00:07:26,813 《(落雷)》 96 00:07:26,813 --> 00:07:32,152 <気づけば スカーレットの死から 8年がたっていた> 97 00:07:32,152 --> 00:07:38,158 <その頃の私は 貧しい人々を救う活動に 打ち込むようになり> 98 00:07:38,158 --> 00:07:42,228 <子供達への教育を行う拠点を探していた> 99 00:07:42,228 --> 00:07:44,898 <そんなある日…> 100 00:07:48,001 --> 00:07:51,971 《<セシリア? どうして こんなところに?>》 101 00:07:54,841 --> 00:07:57,510 《キリキ・キリクク》 102 00:08:03,350 --> 00:08:05,352 《<やはり…>》 103 00:08:05,352 --> 00:08:09,856 《朗報だ エリスの聖杯が ようやく再開される》 104 00:08:09,856 --> 00:08:13,693 《遅すぎる 何年待ったと思ってるのよ》 105 00:08:13,693 --> 00:08:17,764 《まあ 2度目の失敗は 許されないわけだしね》 106 00:08:17,764 --> 00:08:20,133 《俺達も ファリスも》 107 00:08:21,201 --> 00:08:23,870 《⚟それで 首尾はどうだ?》 108 00:08:23,870 --> 00:08:28,942 《⚟すでに リュゼ子爵も ジャッカルの楽園で薬漬けにしてあるし》 109 00:08:28,942 --> 00:08:32,946 《メルヴィナから密輸した爆薬を 運ばせている》 110 00:08:32,946 --> 00:08:36,383 《いつでも反乱を起こせるわ》 111 00:08:36,383 --> 00:08:39,886 《はっ…!》 《⚟それは重畳》 112 00:08:39,886 --> 00:08:44,724 《<今のは何? 爆薬? 反乱?>》 113 00:08:44,724 --> 00:08:48,395 《<エリスの聖杯… まさか…>》 114 00:08:48,395 --> 00:08:51,564 《<ファリスによる侵略行為!?>》 115 00:08:53,466 --> 00:08:58,438 <この日から私は ひそかに情報を集め始めた> 116 00:09:01,341 --> 00:09:07,180 <お互い干渉しない条件で結んだ ランドルフとの契約結婚も> 117 00:09:07,180 --> 00:09:10,850 <自由に動くには 都合がよかった> 118 00:09:10,850 --> 00:09:14,521 《⚟負けた 強えなあ 嬢ちゃん➡》 119 00:09:14,521 --> 00:09:18,591 《で 聞きてえのは楽園のことだったな?》 120 00:09:18,591 --> 00:09:22,362 《あれは 鳥が運んでくるんだ》 《鳥?》 121 00:09:22,362 --> 00:09:27,367 《暁に鳴く鳥… ダェグ・ガルスっていう組織だ》 122 00:09:27,367 --> 00:09:31,438 《ダェグ・ガルス…》 《⚟まあ 気を付けろよ》 123 00:09:31,438 --> 00:09:35,608 《あいつらに目を付けられたら 終わりだぞ》 124 00:09:41,381 --> 00:09:44,350 《あっ… はっ…!》 125 00:09:46,219 --> 00:09:48,188 《はあ…!》 126 00:09:51,558 --> 00:09:54,894 <状況は八方塞がりだった> 127 00:09:54,894 --> 00:09:57,964 <あらゆる場所に彼らは入り込んでいる> 128 00:09:57,964 --> 00:10:00,934 <私なんかに打つすべはない> 129 00:10:03,336 --> 00:10:06,005 《⚟あっ リリィ様だ!》 130 00:10:06,005 --> 00:10:10,343 《<もし戦争になれば 真っ先に犠牲になるのは…>》 131 00:10:10,343 --> 00:10:13,012 《<身よりのない この子達>》 132 00:10:17,350 --> 00:10:21,221 《リリィ様 どうしたの?》 133 00:10:23,022 --> 00:10:25,692 《⚟キリキ・キリクク?》 134 00:10:25,692 --> 00:10:29,696 《⚟もし これから先に 私に何かが起きて》 135 00:10:29,696 --> 00:10:35,034 《私のことを訪ねてくる者がいたら この呪文を唱えるの》 136 00:10:35,034 --> 00:10:40,373 《少しでも反応したら そいつは とっても悪い人だから➡》 137 00:10:40,373 --> 00:10:44,043 《その時は みんなを連れて いちもくさんに逃げなさい➡》 138 00:10:44,043 --> 00:10:47,380 《できるわね? トニー》 139 00:10:47,380 --> 00:10:49,382 《どうしたの?》 140 00:10:49,382 --> 00:10:53,887 《その時は リリィ様も一緒じゃないと嫌だよ》 《あ…》 141 00:10:53,887 --> 00:10:55,889 《そうだよ!》 《リリィ様!》 142 00:10:55,889 --> 00:10:57,891 《リリィ様 やだよ!》 143 00:10:57,891 --> 00:11:00,827 《俺 リリィ様に よくないことが起きないように》 144 00:11:00,827 --> 00:11:03,796 《何でもするよ! だから…》 145 00:11:04,831 --> 00:11:08,668 《<ああ どうしたら…>》 146 00:11:08,668 --> 00:11:12,739 《<どうしたら この子達の未来を守れるだろう>》 147 00:11:16,342 --> 00:11:19,012 《<決めたわ>》 148 00:11:19,012 --> 00:11:22,782 《<最後に一つ 賭けに出よう>》 149 00:11:25,685 --> 00:11:29,022 《殿下 ご無沙汰しております》 150 00:11:29,022 --> 00:11:31,090 《セシリアに会いに行くそうだな》 151 00:11:31,090 --> 00:11:33,526 《何か問題でも…》 152 00:11:33,526 --> 00:11:35,862 《心配していただけるのですか?》 153 00:11:35,862 --> 00:11:38,698 《ご自分の后に会いに行くだけなのに》 154 00:11:38,698 --> 00:11:40,667 《あっ…》 155 00:11:42,202 --> 00:11:46,272 《<殿下がセシリアと結婚したのは 愛したからではない>》 156 00:11:46,272 --> 00:11:49,542 《<何か目的があってのことのはず>》 157 00:11:49,542 --> 00:11:52,612 《<きっと殿下も何か気づいているのだろう>》 158 00:11:52,612 --> 00:11:55,615 《<でも まだ何も変わっていない>》 159 00:11:55,615 --> 00:12:01,554 《はぁ… まったく 8年間も 一体 何をやっていたのですか?》 160 00:12:01,554 --> 00:12:04,324 《どさんりゅう》 《あっ…》 161 00:12:04,324 --> 00:12:07,794 《まだ諦めてはいないのでしょう?》 162 00:12:10,396 --> 00:12:14,167 《<泣き虫なのは相変わらずなのね>》 163 00:12:14,167 --> 00:12:18,738 《でしたら リリィが時間を稼いであげましょう》 164 00:12:21,240 --> 00:12:24,844 《⚟さっすが リリィ すばらしい考えね!》 165 00:12:24,844 --> 00:12:28,915 《ありがとうございます セシリア王太子妃殿下》 166 00:12:28,915 --> 00:12:34,187 《まずは レダ通りの教会の修繕に 着手したいと考えています》 167 00:12:34,187 --> 00:12:36,189 《うん》 168 00:12:36,189 --> 00:12:40,193 《⚟そういえば先日 妃殿下を拝見いたしました》 169 00:12:40,193 --> 00:12:43,696 《あら 私がそんなところに行くとでも?》 170 00:12:43,696 --> 00:12:47,266 《「どこで」とは言っておりませんが》 171 00:12:48,768 --> 00:12:50,770 《ところで妃殿下は》 172 00:12:50,770 --> 00:12:55,241 《「エリスの聖杯」という言葉に 聞き覚えはございませんか?》 173 00:12:56,709 --> 00:12:59,212 《⚟もし ご存じでしたら》 174 00:12:59,212 --> 00:13:02,148 《計画の見直しをお勧めします➡》 175 00:13:02,148 --> 00:13:05,485 《もう失敗は許されないのでしょう?➡》 176 00:13:05,485 --> 00:13:08,254 《では》 《(扉が閉まる)》 177 00:13:11,824 --> 00:13:15,328 《<しょせん 貴族の箱入り娘に過ぎない私に>》 178 00:13:15,328 --> 00:13:19,332 《<ヤツらの計画を阻止することは不可能だ>》 179 00:13:19,332 --> 00:13:24,003 《<だけど このまま負けっぱなしなんて 冗談じゃない>》 180 00:13:24,003 --> 00:13:28,675 《<セシリア達は もう失敗は許されないと言っていた>》 181 00:13:28,675 --> 00:13:30,743 《<ならば それを利用しよう>》 182 00:13:30,743 --> 00:13:35,615 《<情報は筒抜けだと牽制し 計画を遅らせてやる>》 183 00:13:37,016 --> 00:13:41,688 《<偽物の鍵を見せつけたのは ヤツらを誤解させるため>》 184 00:13:41,688 --> 00:13:46,359 《<私が そのまま逃げきれば 誤解は真実になる>》 185 00:13:46,359 --> 00:13:51,731 《<私が知り得た本当の真実は 資料館の中だ>》 186 00:13:54,867 --> 00:13:58,705 《<エリスの聖杯を破壊しろ>》 187 00:13:58,705 --> 00:14:00,873 《<私には無理だったけど>》 188 00:14:00,873 --> 00:14:04,143 《<ここから先は誰かに託そう>》 189 00:14:05,311 --> 00:14:07,780 《<未来を生きる誰かに…>》 190 00:14:08,981 --> 00:14:13,986 《<それは神を神とも思わないほど 傲慢で誇り高く>》 191 00:14:13,986 --> 00:14:20,493 《<危険を顧みず 誰かのために奔走できる とんでもないお人よし>》 192 00:14:20,493 --> 00:14:23,963 《そんな人間がいたら まさに奇跡ね》 193 00:14:25,565 --> 00:14:30,136 《<でも 奇跡を信じたっていいじゃない>》 194 00:14:32,505 --> 00:14:37,577 《<ヤツらは来ない 賭けは私の勝ちだ>》 195 00:14:37,577 --> 00:14:43,015 《<あの時 どうしてスカーレットが あんなふうに笑っていられたのか>》 196 00:14:43,015 --> 00:14:45,852 《<最後まで分からなかった>》 197 00:14:45,852 --> 00:14:50,923 《<でも 今の私にとっては 救いでもある>》 198 00:14:50,923 --> 00:14:52,925 《<そうよ>》 199 00:14:52,925 --> 00:14:56,863 《<スカーレットにできて 私にできないはずがないもの>》 200 00:14:56,863 --> 00:14:59,332 《<だって…>》 201 00:15:04,303 --> 00:15:10,276 <リリィ・オーラミュンデは 昔から負けることが大嫌いなのだから> 202 00:15:12,378 --> 00:15:15,982 「つまり エリスの聖杯とは」 203 00:15:15,982 --> 00:15:19,986 「アデルバイドを侵略するために ファリスが計画した」 204 00:15:19,986 --> 00:15:22,255 「軍事作戦である」 205 00:15:24,323 --> 00:15:30,997 「最後に この手紙にたどり着いた者へ 未来を託す」 206 00:15:35,835 --> 00:15:38,171 未来を託す… か 207 00:15:38,171 --> 00:15:40,840 私達に 一体 何ができるんだろう 208 00:15:40,840 --> 00:15:42,909 ねえ ちょっと… 209 00:15:42,909 --> 00:15:44,877 あっ…! 210 00:15:46,345 --> 00:15:48,347 ア… アメリア… 211 00:15:48,347 --> 00:15:50,683 しっ 静かにしてよ 212 00:15:50,683 --> 00:15:54,687 まだ この国にいるのが あの女にバレたら 今度こそ殺される… 213 00:15:54,687 --> 00:15:56,689 あの女? 214 00:15:56,689 --> 00:15:58,691 ほら➡ 215 00:15:58,691 --> 00:16:02,361 私が集めてきた セシリア王太子妃に関する情報よ 216 00:16:02,361 --> 00:16:04,363 えっ… 217 00:16:04,363 --> 00:16:06,699 ⚟うまくやりなさいね 218 00:16:06,699 --> 00:16:09,702 …というわけでして 219 00:16:09,702 --> 00:16:14,373 ざっと見たところ セシリアが娼婦の母を持つこと➡ 220 00:16:14,373 --> 00:16:19,445 それに気づいたケヴィン・ジェニングスが 薬漬けの廃人になったこと➡ 221 00:16:19,445 --> 00:16:23,716 彼の入院先が セシリアの慈善団体が運営する➡ 222 00:16:23,716 --> 00:16:27,053 聖ニコラス病院だと書かれているわね 223 00:16:27,053 --> 00:16:31,057 セシリア王太子妃は どうして 病院を… 224 00:16:31,057 --> 00:16:33,059 ⚟恐らくだけど➡ 225 00:16:33,059 --> 00:16:35,895 ジャッカルの楽園の効果を 試していたんじゃないかしら➡ 226 00:16:35,895 --> 00:16:39,732 治療という名目でね あっ… 227 00:16:39,732 --> 00:16:43,736 ⚟病院の元経営者は あのキャンベル伯爵で➡ 228 00:16:43,736 --> 00:16:48,241 セシリア王太子妃への仲介役は サイモン・ダルキアン➡ 229 00:16:48,241 --> 00:16:50,309 デボラの夫ね 230 00:16:50,309 --> 00:16:52,912 ⚟あの人の… 231 00:16:52,912 --> 00:16:59,585 エンリケ セシリア ダルキアン ダェグ・ガルスに ファリスのたぬきども… 232 00:16:59,585 --> 00:17:01,587 こんなに ごちゃごちゃしていたら 233 00:17:01,587 --> 00:17:04,090 誰に復讐すればいいのか分からないじゃない! 234 00:17:04,090 --> 00:17:08,094 ちょっとは 私に気を使ったらどうなの? 235 00:17:08,094 --> 00:17:14,867 こうなったら 私の処刑に関わった人間を 片っ端から ひっぱたいてやるんだから! 236 00:17:14,867 --> 00:17:16,936 <ちょ… ちょっと待って> 237 00:17:16,936 --> 00:17:18,938 <その そうそうたる面々を> 238 00:17:18,938 --> 00:17:22,108 <誰が ひっぱたくことになるんですかね…> 239 00:17:24,377 --> 00:17:28,381 10年前の事件の捜査資料ねえ… 240 00:17:28,381 --> 00:17:33,052 スカーレット・カスティエル処刑の真相… か 241 00:17:34,220 --> 00:17:39,191 お前の婚約者が 色々 突っつき回してるみたいじゃねえか 242 00:17:40,226 --> 00:17:43,563 ⚟おいおい おっかねえ顔で にらむんじゃねえよ 243 00:17:43,563 --> 00:17:47,066 言っとくが 俺 お前の上官だからな 244 00:17:47,066 --> 00:17:49,068 しかも 総司令官だから 245 00:17:49,068 --> 00:17:51,037 めっちゃ偉いからな 246 00:17:52,071 --> 00:17:54,073 何か言えよ➡ 247 00:17:54,073 --> 00:17:58,411 まあ 興味を持つ気持ちは 分からんでもねえがな 248 00:17:58,411 --> 00:18:02,915 そういえば あなたが謀反の疑いをかけられ 249 00:18:02,915 --> 00:18:07,086 処刑される寸前まで追い込まれたのも ちょうど その頃でしたね 250 00:18:07,086 --> 00:18:09,088 フッ…➡ 251 00:18:09,088 --> 00:18:11,857 それより 今は ファリスだ 252 00:18:11,857 --> 00:18:16,195 失踪した第七殿下の件は 何か分かったか? 253 00:18:16,195 --> 00:18:23,536 いえ 使節団の代表 ケンダル・レヴァインに それとなく探りを入れてみましたが… 254 00:18:23,536 --> 00:18:26,539 《一体 何のことですかな?》 255 00:18:26,539 --> 00:18:28,874 表に出す気はないようです 256 00:18:28,874 --> 00:18:30,876 そうか… 257 00:18:30,876 --> 00:18:34,213 ⚟あちらでは 現国王が病に倒れ➡ 258 00:18:34,213 --> 00:18:37,550 王位継承争いが起こっていると 聞き及びましたが… 259 00:18:37,550 --> 00:18:39,552 ⚟それだけじゃねえ➡ 260 00:18:39,552 --> 00:18:41,554 ファリスにおける通貨の改鋳➡ 261 00:18:41,554 --> 00:18:46,726 他にも 火薬に鉄 大型荷馬車の生産量が 急激に伸びている 262 00:18:47,627 --> 00:18:51,063 恐らくは 戦争の準備… 263 00:18:51,063 --> 00:18:54,734 ああ もしそうなら 相手は この国 264 00:18:54,734 --> 00:18:56,736 アデルバイドだ 265 00:18:56,736 --> 00:18:59,405 ⚟そこに 大義はあるのでしょうか? 266 00:18:59,405 --> 00:19:03,409 ⚟ハハッ 大義だ? そんなもん でっち上げりゃいい➡ 267 00:19:03,409 --> 00:19:08,014 昔から その手の工作は得意だからな ヤツらは 268 00:19:08,014 --> 00:19:11,517 だが させるわけにはいかない 269 00:19:11,517 --> 00:19:16,188 それが 生かされた人間の役目だからな 270 00:19:20,593 --> 00:19:24,363 捜査資料の全てに目を通した だが… 271 00:19:24,363 --> 00:19:26,866 やあ また会ったね 272 00:19:26,866 --> 00:19:28,868 聖杯の娘 273 00:19:28,868 --> 00:19:30,870 「聖杯の娘」? 274 00:19:30,870 --> 00:19:33,873 グレイルさん でしょう? 275 00:19:33,873 --> 00:19:39,879 すみません 「グレイル」は ファリスの古語で「聖杯」という意味なんです 276 00:19:39,879 --> 00:19:41,881 ファリスの者か… 277 00:19:41,881 --> 00:19:45,217 そちらは ランドルフ・アルスター伯爵だね 278 00:19:45,217 --> 00:19:48,220 今日は あなたに話があって来た 279 00:19:48,220 --> 00:19:50,222 ⚟なぜ 私の名を? 280 00:19:50,222 --> 00:19:53,059 うちのケンダルが 世話になったそうじゃないか 281 00:19:53,059 --> 00:19:55,061 ん… 282 00:19:55,061 --> 00:20:01,734 ⚟ファリスの第七王子 ユリシーズ殿下が ここ アデルバイドで誘拐された➡ 283 00:20:01,734 --> 00:20:04,570 その報復行為を大義名分として➡ 284 00:20:04,570 --> 00:20:08,174 ファリスは この国に戦争を仕掛けようとしている 285 00:20:08,174 --> 00:20:10,509 だが それは… 286 00:20:10,509 --> 00:20:13,512 でっち上げだよ (2人)あ… 287 00:20:13,512 --> 00:20:16,582 誘拐を行ったのは ダェグ・ガルス 288 00:20:16,582 --> 00:20:19,351 ヤツらが裏で糸を引いているんだ 289 00:20:19,351 --> 00:20:22,354 じゃあ あなた達は… 290 00:20:22,354 --> 00:20:26,859 いかにも 我らはファリスの人間だよ ただ… 291 00:20:26,859 --> 00:20:31,197 第三殿下 アレクサンドラ王女から つかわされた 292 00:20:31,197 --> 00:20:33,199 反戦派です 293 00:20:33,199 --> 00:20:35,167 反戦派… 294 00:20:36,202 --> 00:20:40,272 頼む どうか 一緒に戦争を止めてほしい 295 00:20:40,272 --> 00:20:43,209 あ… 296 00:20:43,209 --> 00:20:45,978 リリィの残した手紙のとおりね 297 00:20:47,046 --> 00:20:50,382 あの 10年前の計画は… 298 00:20:50,382 --> 00:20:53,886 エリスの聖杯は どうして失敗したんでしょうか? 299 00:20:53,886 --> 00:20:55,955 知らないのか? 300 00:20:55,955 --> 00:20:59,725 スカーレット・カスティエルが 処刑されたからだよ 301 00:21:01,227 --> 00:21:03,729 あ… 302 00:21:03,729 --> 00:21:05,798 そういうことか 303 00:21:06,899 --> 00:21:10,169 ⚟手札は きちんと揃えてきたか? 304 00:21:13,172 --> 00:21:16,008 ⚟カスティエル公爵… 305 00:21:16,008 --> 00:21:20,846 スカーレットの母親は アリエノール・シボラでしたね➡ 306 00:21:20,846 --> 00:21:25,918 彼女は 隣国 ファリスが巨大な帝国だった頃の 最後の皇女➡ 307 00:21:25,918 --> 00:21:29,688 星冠のコーネリア直系の子孫➡ 308 00:21:29,688 --> 00:21:32,758 アデルバイド王家は 赤紫の瞳➡ 309 00:21:32,758 --> 00:21:37,363 対して ファリス王家は 青紫の瞳➡ 310 00:21:37,363 --> 00:21:39,365 そして ファリスでは➡ 311 00:21:39,365 --> 00:21:42,701 赤と青が均等に混じり合った アメジストの瞳は➡ 312 00:21:42,701 --> 00:21:44,703 別の意味を持つ 313 00:21:44,703 --> 00:21:49,041 恐らく エリスの聖杯の真の目的とは➡ 314 00:21:49,041 --> 00:21:53,712 旧ファリス帝国皇族の血を引く スカーレット・カスティエルを➡ 315 00:21:53,712 --> 00:21:55,714 新王に祭り上げ➡ 316 00:21:55,714 --> 00:21:59,685 アデルバイドを ファリスの属国とする計画だった 317 00:22:01,720 --> 00:22:07,326 しかし 10年前 スカーレットは処刑され 計画は頓挫 318 00:22:07,326 --> 00:22:12,998 寝首をかかれようとしていたアデルバイドは 彼女の死によって救われた 319 00:22:12,998 --> 00:22:15,000 いや… 320 00:22:15,000 --> 00:22:18,470 何者かが そうなるようにしむけたのでは? 321 00:22:27,079 --> 00:22:32,685 つまり 私の処刑は お父様のせいだったということね 322 00:22:32,685 --> 00:22:34,687 えっ? 323 00:22:34,687 --> 00:22:36,755 私が処刑されたおかげで 324 00:22:36,755 --> 00:22:40,693 アデルバイドは ファリスとの戦争を免れたんでしょ? 325 00:22:40,693 --> 00:22:43,762 お父様なら 国のために娘を売るくらい 326 00:22:43,762 --> 00:22:45,764 平気でやるわよ 327 00:22:45,764 --> 00:22:48,133 ⚟カスティエル公爵が!? 328 00:22:50,035 --> 00:22:53,505 そんな… 残酷なことが… 329 00:22:56,876 --> 00:22:58,944 行こう! スカーレット 330 00:22:58,944 --> 00:23:00,946 は? 331 00:23:00,946 --> 00:23:05,217 今から カスティエル公爵に 会いに行こう 332 00:23:05,217 --> 00:23:08,220 彼は そんなに 簡単に会える人間じゃないぞ 333 00:23:08,220 --> 00:23:11,390 今日がダメでも 明日があります 334 00:23:11,390 --> 00:23:14,226 諦めなければ きっと いつかは会える 335 00:23:14,226 --> 00:23:18,197 だから 私は 今日 公爵に会いに行くんです 336 00:23:19,999 --> 00:23:22,001 分かった➡ 337 00:23:22,001 --> 00:23:25,170 公爵との面会の手はずをととのえよう 338 00:23:28,674 --> 00:23:32,511 ⚟お目通りありがとうございます カスティエル公爵 339 00:23:32,511 --> 00:23:36,348 こちらが 婚約者のコンスタンス・グレイルです 340 00:23:36,348 --> 00:23:39,184 は… はじめまして 341 00:23:39,184 --> 00:23:42,254 それで 誠実のお嬢さんは 342 00:23:42,254 --> 00:23:45,224 私に何が聞きたいのかな? 343 00:23:48,861 --> 00:23:53,532 スカーレットを処刑台に送ったのは 公爵ですか?