1 00:00:01,835 --> 00:00:04,338 スカーレットを 処刑台に送ったのは 2 00:00:04,338 --> 00:00:06,406 公爵ですか? 3 00:00:06,406 --> 00:00:08,842 なぜ そう思う? 4 00:00:08,842 --> 00:00:13,180 ⚟セシリア暗殺未遂の 決定的な証拠とされたのは➡ 5 00:00:13,180 --> 00:00:17,517 スカーレットの自室から見つかった 毒瓶でした➡ 6 00:00:17,517 --> 00:00:22,589 公爵家に忍び込み 令嬢の部屋に毒瓶を仕込む➡ 7 00:00:22,589 --> 00:00:27,361 証拠も残さず そんなことができるのは…➡ 8 00:00:27,361 --> 00:00:30,197 あなたしかいない 9 00:00:30,197 --> 00:00:34,268 あなたが スカーレットの処刑を仕立て上げたんです 10 00:00:35,269 --> 00:00:58,458 ♬~ 11 00:02:11,832 --> 00:02:15,335 <⚟くしくも 彼とは同じ日に生を受けた> 12 00:02:15,335 --> 00:02:20,340 《確かに 私は 自分でもビックリするくらい優秀だけど》 13 00:02:20,340 --> 00:02:23,677 《そんな私が君に仕えたいと思っているんだ》 14 00:02:23,677 --> 00:02:26,179 《自信を持ちなよ エル》 15 00:02:26,179 --> 00:02:29,649 《ドゥフィ… 何だ? それは》 16 00:02:30,684 --> 00:02:33,687 《⚟再婚? 私が?》 17 00:02:33,687 --> 00:02:36,757 《ソルディタ共和国から 泣きつかれたんだ》 18 00:02:36,757 --> 00:02:41,194 《コーネリア・ファリス直系の娘を 引き取ってほしいと》 19 00:02:41,194 --> 00:02:43,864 《ああ…》 《そんな厄介な血筋を》 20 00:02:43,864 --> 00:02:47,367 《下手な貴族に与えるわけにはいかなくてな》 21 00:02:47,367 --> 00:02:52,372 《だから その… お前以外に適任がいないんだ》 22 00:02:52,372 --> 00:02:56,243 《まったく 仕方がないな…》 23 00:03:01,548 --> 00:03:04,818 《アリエノール・シボラですわ》 24 00:03:04,818 --> 00:03:07,154 <海を越えてやって来た花嫁は> 25 00:03:07,154 --> 00:03:09,990 <絵に描いたような良妻だった> 26 00:03:09,990 --> 00:03:11,992 《(せきこむ)》 27 00:03:11,992 --> 00:03:14,661 <そんな彼女の唯一の欠点は> 28 00:03:14,661 --> 00:03:18,331 <どうやら 体が弱いらしいということ> 29 00:03:18,331 --> 00:03:21,401 <だが 程なくして 彼女と私の間には> 30 00:03:21,401 --> 00:03:24,171 <スカーレットが生まれた> 31 00:03:24,171 --> 00:03:27,174 《不可抗力だった》 《フッ》 32 00:03:27,174 --> 00:03:29,509 《だから 不可抗力だと…!》 33 00:03:29,509 --> 00:03:31,578 《おお よしよし よしよしよし➡》 34 00:03:31,578 --> 00:03:34,347 《別嬪さんだなあ!》 《うう~》 35 00:03:34,347 --> 00:03:37,017 《それに 俺を見ても泣かない!》 36 00:03:37,017 --> 00:03:39,019 《デュラン あまり触るな》 37 00:03:39,019 --> 00:03:42,355 《バカがうつると困る》 《ひっでえ!》 38 00:03:42,355 --> 00:03:46,193 《陛下 今の聞きましたか? あいつ ひどくない!?》 39 00:03:46,193 --> 00:03:49,696 《ああ 聞いていた 私も心配だな》 40 00:03:49,696 --> 00:03:52,365 《早く かわいいスカーレットを 返してくれ》 41 00:03:52,365 --> 00:03:54,434 《どうしよう 味方がいない!》 42 00:03:54,434 --> 00:03:58,038 《(笑い声)》 43 00:03:58,038 --> 00:04:01,808 <今 思えば 何も知らずに笑い合えたのは> 44 00:04:01,808 --> 00:04:05,679 <これが最後の時代だったのかもしれない> 45 00:04:06,880 --> 00:04:10,317 《⚟最近 妙な幻覚剤が出回っているようだ》 46 00:04:10,317 --> 00:04:12,319 《⚟幻覚剤?》 47 00:04:12,319 --> 00:04:16,323 《貴族の若い連中を中心に はやっているらしい》 48 00:04:16,323 --> 00:04:19,159 《入手経路が少し気になってな》 49 00:04:19,159 --> 00:04:22,829 《手にしているのは上級貴族ばかりだ》 50 00:04:22,829 --> 00:04:25,665 《⚟それで その幻覚剤の名は?》 51 00:04:25,665 --> 00:04:28,735 《⚟ジャッカルの楽園だ》 52 00:04:28,735 --> 00:04:32,606 <その時は ささいなことだと思っていたが…> 53 00:04:33,740 --> 00:04:36,743 <数カ月がたった ある日> 54 00:04:36,743 --> 00:04:39,679 《デュランが反逆罪で投獄だと!?》 55 00:04:39,679 --> 00:04:42,349 《ああ 状況的に》 56 00:04:42,349 --> 00:04:45,018 《処刑は免れないだろう》 57 00:04:45,018 --> 00:04:47,020 《⚟そんなバカな…》 58 00:04:47,020 --> 00:04:49,856 《⚟もちろん デュランが裏切るはずはない➡》 59 00:04:49,856 --> 00:04:51,858 《何者かに はめられたのだ➡》 60 00:04:51,858 --> 00:04:55,195 《そして その目的は…》 61 00:04:55,195 --> 00:04:58,031 《戦争… だと?》 62 00:04:58,031 --> 00:05:03,203 《ファリスだ あの国が 裏で ひそかに手引きしていた》 63 00:05:03,203 --> 00:05:06,206 《エリスの聖杯?》 64 00:05:06,206 --> 00:05:09,476 《国境警備の要となる デュランの死に乗じて》 65 00:05:09,476 --> 00:05:12,479 《こちらに 攻め入るつもりなのだろう》 66 00:05:12,479 --> 00:05:16,817 《つまり この早さで デュランの処刑が決まったのは…》 67 00:05:16,817 --> 00:05:21,321 《ああ 我々の中にネズミがいる》 68 00:05:21,321 --> 00:05:26,993 《例の幻覚剤は ダェグ・ガルスによる 資金調達が目的じゃないのか?》 69 00:05:26,993 --> 00:05:30,330 《上級貴族の間で はやったことを考えれば》 70 00:05:30,330 --> 00:05:34,167 《恐らく こちらの国力をそぐことが 目的だろう》 71 00:05:34,167 --> 00:05:37,003 《そんな中 飛ぶ鳥を落とす勢いで》 72 00:05:37,003 --> 00:05:40,073 《のし上がっているのが…》 《あっ➡》 73 00:05:40,073 --> 00:05:43,510 《サイモン・ダルキアンか…!》 74 00:05:43,510 --> 00:05:45,512 《すぐに 彼から聴取を…!》 75 00:05:45,512 --> 00:05:49,015 《したところで 知らぬ存ぜぬの一点張りだろう》 76 00:05:49,015 --> 00:05:51,017 《そもそも 証拠がない》 77 00:05:51,017 --> 00:05:54,688 《何ということだ… あっ》 78 00:05:54,688 --> 00:05:59,192 《このタイミングで スカーレットが 毒殺未遂事件の容疑者となったのも》 79 00:05:59,192 --> 00:06:01,361 《ヤツらの計画のうちか?》 80 00:06:01,361 --> 00:06:04,130 《いや それは偶然だろう》 81 00:06:04,130 --> 00:06:07,634 《ヤツらに スカーレットを害する理由がない》 82 00:06:07,634 --> 00:06:09,970 《⚟確かに… 計画には➡》 83 00:06:09,970 --> 00:06:13,473 《彼女を新王として擁立するとあるな》 84 00:06:13,473 --> 00:06:15,976 《<つまり スカーレットがいなければ>》 85 00:06:15,976 --> 00:06:17,978 《<この計画は頓挫する>》 86 00:06:17,978 --> 00:06:20,046 《<だとすれば…>》 87 00:06:20,046 --> 00:06:22,015 《あっ…!》 88 00:06:23,650 --> 00:06:25,652 《(笑い声)》 89 00:06:25,652 --> 00:06:30,123 《<ううっ! 何を考えているのだ 私は!>》 90 00:06:36,162 --> 00:06:41,234 《陛下 スカーレットを利用しましょう➡》 91 00:06:41,234 --> 00:06:45,672 《ヤツらの計画は 旧ファリス皇族の血を持つ人間がいて》 92 00:06:45,672 --> 00:06:48,341 《初めて成り立つものです》 93 00:06:48,341 --> 00:06:53,346 《スカーレットの処刑は きっと この窮地を切り抜ける突破口になるでしょう》 94 00:06:53,346 --> 00:06:59,853 《ヤツらの動きを止め 同時に 公開処刑など野蛮な行為だったと思わせる➡》 95 00:06:59,853 --> 00:07:04,457 《すみれの会のキンバリー・スミスに 糾弾の指揮を執らせます➡》 96 00:07:04,457 --> 00:07:08,461 《そうすれば デュランの処刑を遅らせることができる》 97 00:07:08,461 --> 00:07:10,530 《待て待て待て…》 98 00:07:10,530 --> 00:07:13,967 《その間に 彼の潔白の証拠を集めます》 99 00:07:13,967 --> 00:07:16,937 《待ってくれ ドゥフィ!》 《陛下》 100 00:07:18,038 --> 00:07:20,974 《⚟スカーレットの助命を請う連中の顔を➡》 101 00:07:20,974 --> 00:07:23,977 《目に焼き付けておいてください➡》 102 00:07:23,977 --> 00:07:28,648 《その中に 必ず ヤツらの息がかかった者がいる》 103 00:07:32,319 --> 00:07:37,390 《ヤツらに 最後に笑うのは我々だということを》 104 00:07:37,390 --> 00:07:40,827 《嫌というほど思い知らせてやる》 105 00:07:40,827 --> 00:07:42,829 《(鐘の音)》 106 00:07:42,829 --> 00:07:44,798 《(雷鳴)》 107 00:07:46,499 --> 00:07:51,571 ⚟私が あの子の処刑を仕立て上げたとして 108 00:07:51,571 --> 00:07:54,341 君に何の関係がある? 109 00:07:55,508 --> 00:07:57,577 彼女のためです 110 00:07:57,577 --> 00:07:59,579 彼女? 111 00:07:59,579 --> 00:08:03,516 一つ 発言をしても よろしいでしょうか? 112 00:08:03,516 --> 00:08:06,286 ああ もちろん 113 00:08:11,191 --> 00:08:13,159 (大きく息を吸う) 114 00:08:21,534 --> 00:08:23,536 《体調は どうだ?》 115 00:08:23,536 --> 00:08:28,608 《フフッ まるで 私のことを 心配してくださっているみたい》 116 00:08:28,608 --> 00:08:32,879 《当たり前だろう 君は私の妻なのだから》 117 00:08:35,048 --> 00:08:37,317 《ねえ あなた…》 118 00:08:38,385 --> 00:08:41,554 《寝言は寝てからおっしゃってくださいね》 119 00:08:42,455 --> 00:08:47,460 《寝所も別で たまに顔を合わせても あいさつくらいしかしない相手を➡》 120 00:08:47,460 --> 00:08:51,064 《世間一般では 妻とは言いませんのよ》 121 00:08:51,064 --> 00:08:54,534 《そんなものは ただの顔見知りです》 122 00:08:55,568 --> 00:08:58,571 《君は怒っているのか?》 123 00:08:58,571 --> 00:09:02,008 《だから 寝言は寝てからおっしゃってくださいまし》 124 00:09:02,008 --> 00:09:04,077 《このスットコドッコイが》 125 00:09:04,077 --> 00:09:07,080 《どういう意味だ?》 《まあ そんなこと》 126 00:09:07,080 --> 00:09:10,150 《とても 淑女の口から言えませんわ》 127 00:09:11,351 --> 00:09:14,020 《私は愚かな小娘ですけど》 128 00:09:14,020 --> 00:09:16,022 《この身に流れる血が》 129 00:09:16,022 --> 00:09:20,093 《火種を生むかもしれないことくらい 知っています➡》 130 00:09:20,093 --> 00:09:24,364 《だからって 黙って我慢しろというの?》 131 00:09:24,364 --> 00:09:28,701 《死ぬまで囚人のような扱いを受けるのが 当然だというの?》 132 00:09:28,701 --> 00:09:32,372 《そんなもの 生きながら死んでるのと同じじゃない》 133 00:09:32,372 --> 00:09:34,340 《あっ…》 134 00:09:35,375 --> 00:09:41,047 《私 今から とっても身勝手な暴言を 吐こうと思うのですけれど》 135 00:09:41,047 --> 00:09:43,016 《何だ?》 136 00:09:44,551 --> 00:09:46,519 《(殴打音)》 137 00:09:47,554 --> 00:09:49,889 《あっ…》 138 00:09:49,889 --> 00:09:55,728 《暴言というのは 一般的には 会話のことを指すと思うのだが…》 139 00:09:55,728 --> 00:09:59,732 《あら ごめんあそばせ スットコドッコイ相手だと》 140 00:09:59,732 --> 00:10:03,736 《私の故郷では 拳で語るのが一般的で》 141 00:10:03,736 --> 00:10:06,739 《どこの無法地帯の話だ…》 142 00:10:06,739 --> 00:10:12,178 《この国に来てから 色々と考えてはみたのですけれど》 143 00:10:12,178 --> 00:10:17,250 《やっぱり 私は 私の好きなように 生きていくことにしますわね》 144 00:10:17,250 --> 00:10:22,021 《だって それが 我らがコーネリアの遺言ですもの》 145 00:10:22,021 --> 00:10:26,025 《コーネリア?》 《ええ だから》 146 00:10:26,025 --> 00:10:30,296 《文句があるなら コーネリア・ファリスにおっしゃって》 147 00:10:35,702 --> 00:10:39,772 <や… やってしまった!> 148 00:10:39,772 --> 00:10:42,041 あら ごめんあそばせ 149 00:10:42,041 --> 00:10:46,546 でも スットコドッコイ相手には 拳で語るものだって 150 00:10:46,546 --> 00:10:48,882 お母様が 151 00:10:48,882 --> 00:10:50,884 ああ… その これは 152 00:10:50,884 --> 00:10:54,954 友人のお母様のご出身地での風習だそうで… 153 00:10:54,954 --> 00:10:57,891 友人? ええ どうも 154 00:10:57,891 --> 00:11:01,060 スットコドッコイ相手には こうするんだとか 155 00:11:01,895 --> 00:11:03,897 あっ いや 別に 156 00:11:03,897 --> 00:11:07,500 公爵がスットコドッコイだと 言ってるわけではなくて… 157 00:11:07,500 --> 00:11:11,571 フフッ 平手打ちなら かわいいものだ 158 00:11:11,571 --> 00:11:15,008 あの時は もっと痛かったからね 159 00:11:15,008 --> 00:11:18,011 えっ? それで あなたの友人は 160 00:11:18,011 --> 00:11:20,680 他に何を望んでいるんだ? 161 00:11:20,680 --> 00:11:24,684 ああ この首でも差し出そうか 162 00:11:24,684 --> 00:11:27,187 ととと… とんでもない! 163 00:11:27,187 --> 00:11:32,258 そうか では 必要になったら いつでも言いなさい 164 00:11:35,028 --> 00:11:37,363 ⚟公爵は… 165 00:11:37,363 --> 00:11:39,832 死にたいのですか? 166 00:11:42,435 --> 00:11:44,871 ああ そうか 167 00:11:44,871 --> 00:11:48,741 死にたかったのか 私は 168 00:11:51,711 --> 00:11:54,714 私は罰を受けるべきだ 169 00:11:54,714 --> 00:11:57,216 そうでなければ 170 00:11:57,216 --> 00:12:00,386 罪もなく 命を奪われたあの子が 171 00:12:00,386 --> 00:12:03,356 あまりにも哀れじゃないか 172 00:12:06,659 --> 00:12:08,628 コニー 173 00:12:14,667 --> 00:12:17,670 お言葉だけど あっ… 174 00:12:17,670 --> 00:12:21,341 私は 自分のことを哀れだと 思ったことなんて 175 00:12:21,341 --> 00:12:23,710 一度もなくてよ 176 00:12:25,345 --> 00:12:29,415 確かに 腹も立ったし 悲しくもなったけれど 177 00:12:29,415 --> 00:12:32,418 お父様は不器用で意地っ張りだもの 178 00:12:32,418 --> 00:12:34,387 仕方がないわ 179 00:12:36,189 --> 00:12:39,859 それに 哀れなんかじゃないわ 180 00:12:39,859 --> 00:12:42,862 だって 私は… 181 00:12:42,862 --> 00:12:46,532 愛されて生まれてきたと知っているもの 182 00:12:48,201 --> 00:12:52,038 お父様が 私を愛してくれていたことくらい 183 00:12:52,038 --> 00:12:54,307 知っていたもの 184 00:13:05,218 --> 00:13:08,054 言いたいことは たくさんあるけれど 185 00:13:08,054 --> 00:13:10,990 あとの文句は そうね… 186 00:13:10,990 --> 00:13:15,962 仕方がないから 全部 コーネリア・ファリスに言ってやるわ 187 00:13:18,331 --> 00:13:20,333 <⚟そうか…> 188 00:13:20,333 --> 00:13:23,403 お父様も知っているでしょう? 189 00:13:23,403 --> 00:13:27,674 <ああ 知っている… 知っているさ> 190 00:13:29,409 --> 00:13:32,679 ⚟お母様の口癖だもの 191 00:13:35,848 --> 00:13:38,017 《<スカーレット…>》 192 00:13:39,352 --> 00:13:42,355 《<お前の棺はジェットにしよう>》 193 00:13:42,355 --> 00:13:46,693 《<魂を約束の地へ導くといわれる神樹だ>》 194 00:13:46,693 --> 00:13:52,365 《<それから 月蚕の繭で編んだ ブランケットも忘れないようにしよう>》 195 00:13:52,365 --> 00:13:55,368 《<お前が寒いといけないから>》 196 00:13:55,368 --> 00:13:58,871 《<小さい時には よく風邪をひいただろう>》 197 00:13:58,871 --> 00:14:03,042 《<すぐに熱を出すから 目が離せなかった>》 198 00:14:03,042 --> 00:14:08,648 《<そうだ 棺には美しい飾り彫りも入れようか>》 199 00:14:08,648 --> 00:14:13,986 《<一級品じゃないと お前はうるさいからな>》 200 00:14:13,986 --> 00:14:18,758 《<本当に お前は昔から わがままで…>》 201 00:14:23,663 --> 00:14:29,168 《<他に方法があれば 何に代えても そうしていた!>》 202 00:14:29,168 --> 00:14:34,507 《<自分の命など いくらでもくれてやったのに!>》 203 00:14:34,507 --> 00:14:36,509 《一度でいいから》 204 00:14:36,509 --> 00:14:39,846 《愛していると言えばよかった…》 205 00:14:39,846 --> 00:14:45,218 《(すすり泣く)》 206 00:14:53,192 --> 00:14:55,161 あっ… 207 00:14:58,698 --> 00:15:02,468 あの子を… よろしく頼む 208 00:15:05,738 --> 00:15:08,574 ⚟サイモン・ダルキアンが ダェグ・ガルスだと? 209 00:15:08,574 --> 00:15:12,912 最近 セシリアが買収した聖ニコラス病院 210 00:15:12,912 --> 00:15:19,252 前所有者 キャンベルの時の税務調査は 帳簿が白紙でも問題なかったとか 211 00:15:19,252 --> 00:15:23,756 まさか 調査責任者が サイモン・ダルキアンとか言うなよ? 212 00:15:23,756 --> 00:15:26,092 その まさかです 213 00:15:26,092 --> 00:15:29,929 病院の会計を請け負っていた エドモンド・パークという男が 214 00:15:29,929 --> 00:15:31,931 他殺体で見つかっています 215 00:15:31,931 --> 00:15:34,433 恐らく 口封じかと 216 00:15:34,433 --> 00:15:36,936 ってことは 裏帳簿があるな 217 00:15:36,936 --> 00:15:41,774 それさえ見つかりゃ ヤツらを一網打尽にできるかもしれない 218 00:15:41,774 --> 00:15:45,611 この件は お前に任せる はっ 219 00:15:45,611 --> 00:15:50,449 ⚟そういえば シモン・アルスターが亡くなったそうだな 220 00:15:50,449 --> 00:15:54,520 お悔やみを申し上げる 葬儀は いつだ? 221 00:15:54,520 --> 00:15:58,124 今日 近しい者だけで 222 00:15:58,124 --> 00:16:02,094 お前一人で行くのか? そうですが 223 00:16:04,964 --> 00:16:08,801 こちらの進捗だが さして変わりはないな➡ 224 00:16:08,801 --> 00:16:13,873 第二殿下のロドリックは 相変わらず引きこもって表には出てこないし➡ 225 00:16:13,873 --> 00:16:17,877 第三殿下のアレクサンドラは 塔に捕らわれたままで➡ 226 00:16:17,877 --> 00:16:20,146 このままだと 火あぶりだ 227 00:16:20,146 --> 00:16:25,218 ⚟そして すでに国王気取りなのが 第四殿下のテオフィルス➡ 228 00:16:25,218 --> 00:16:29,822 取り巻き達と 戴冠式の日取りまで決めているらしいのです 229 00:16:29,822 --> 00:16:33,159 となると エリスの聖杯の黒幕は… 230 00:16:33,159 --> 00:16:37,496 やはり 第四殿下のテオフィルスという ところかな 231 00:16:37,496 --> 00:16:39,999 あら コニーじゃない! 232 00:16:39,999 --> 00:16:43,269 ミレーヌ そちらは? 233 00:16:44,504 --> 00:16:46,973 我々は これで失礼しよう 234 00:16:48,007 --> 00:16:51,510 ⚟ミレーヌ 仕事の方はどうなの? 235 00:16:51,510 --> 00:16:56,182 新聞記者目指して 出版社に売り込む記事を書いてるわ 236 00:16:56,182 --> 00:17:00,019 今は エドモンド・パークの不審死事件を 追ってるの 237 00:17:00,019 --> 00:17:02,088 エドモンド・パーク? 238 00:17:02,088 --> 00:17:05,791 他殺体として見つかった 会計事務所の所長ね 239 00:17:05,791 --> 00:17:08,628 どうやら 仕事絡みの怨恨みたい 240 00:17:08,628 --> 00:17:14,133 確か 顧客はレイヴン商会とか 聖ニコラス病院とかで… 241 00:17:14,133 --> 00:17:16,802 聖ニコラス病院ですって? 242 00:17:16,802 --> 00:17:20,139 ねえ ミレーヌ 聖ニコラス病院って 243 00:17:20,139 --> 00:17:23,476 以前は キャンベル伯爵が経営してたっていう? 244 00:17:23,476 --> 00:17:27,146 よく知ってるわね ここだけの話 245 00:17:27,146 --> 00:17:31,651 エドモンド・パークとキャンベル伯爵は 賭博仲間だったらしいわよ 246 00:17:31,651 --> 00:17:36,656 それにね 彼がひいきにしていた 賭博場があるみたいなの➡ 247 00:17:36,656 --> 00:17:41,727 どうやら 山羊の踝亭っていう食堂の 地下らしいわ 248 00:17:44,730 --> 00:17:47,099 さあ 入るわよ 249 00:17:48,167 --> 00:17:50,169 どうして こうなった… 250 00:17:50,169 --> 00:17:52,238 ⚟こんなところで何をやってるの? 251 00:17:52,238 --> 00:17:54,240 あっ 252 00:17:54,240 --> 00:17:58,511 ⚟あら やだ すみれの会のキンバリー・スミスだわ 253 00:17:58,511 --> 00:18:00,980 ピンクじゃない!? 254 00:18:05,952 --> 00:18:09,021 注文は? 骨付き肉を 255 00:18:09,021 --> 00:18:13,459 裏と表が 足して7つになるようにね 256 00:18:13,459 --> 00:18:18,130 そっちの客か すまんが まだ 地下は開店前だ 257 00:18:18,130 --> 00:18:20,132 あら 残念 258 00:18:20,132 --> 00:18:24,804 でも 今日は エドから預かったものを 受け取りに来ただけだから 259 00:18:24,804 --> 00:18:26,772 こっちだ 260 00:18:35,648 --> 00:18:40,152 ⚟エドモンド・パークの件で 来たのね 情報は誰から? 261 00:18:40,152 --> 00:18:42,655 友人です 記者志望で… 262 00:18:42,655 --> 00:18:45,324 あら 筋がいい子ね 263 00:18:45,324 --> 00:18:49,662 あなた ランドルフ・アルスターの 婚約者なんでしょう? 264 00:18:49,662 --> 00:18:54,166 アルスターが何者か 知っている? えっ? 265 00:18:54,166 --> 00:18:56,836 アルスターは ただの名字じゃない 266 00:18:56,836 --> 00:19:02,341 王家の外敵を始末する執行人を示す 称号でもある 267 00:19:02,341 --> 00:19:04,343 執行人? 268 00:19:04,343 --> 00:19:06,278 ⚟今は軍に属してるけど➡ 269 00:19:06,278 --> 00:19:10,783 ランドルフも先代のシモン・アルスターから 訓練を受けているわ➡ 270 00:19:10,783 --> 00:19:14,286 とっくに形骸化した役目なのにね 271 00:19:14,286 --> 00:19:20,126 あ… あの どうして私に そんなことを教えてくれるんですか? 272 00:19:20,126 --> 00:19:22,128 そうね 私も… 273 00:19:22,128 --> 00:19:24,196 (扉が開く) 274 00:19:24,196 --> 00:19:29,468 ほらよ こいつだ 何かの裏帳簿だって聞いてるぜ 275 00:19:29,468 --> 00:19:32,138 ⚟あら ありがとう 276 00:19:32,138 --> 00:19:35,641 (話し声) 277 00:19:35,641 --> 00:19:37,643 え… 278 00:19:37,643 --> 00:19:39,645 へへへ… 279 00:19:39,645 --> 00:19:41,714 この人達は… 280 00:19:41,714 --> 00:19:46,318 よっぽど見られたくないのね その裏帳簿は 281 00:19:46,318 --> 00:19:50,156 目線は こちらに向けたまま 手提げにしまって 282 00:19:50,156 --> 00:19:52,158 ⚟えっ… 283 00:19:52,158 --> 00:19:55,161 私が手助けできるのは ここまでよ 284 00:19:55,161 --> 00:19:57,496 店の裏口へ 早く 285 00:19:57,496 --> 00:20:01,167 でも キンバリーさんは? フッ 286 00:20:01,167 --> 00:20:03,836 足手まといは必要ないわ 287 00:20:03,836 --> 00:20:07,606 私も シモン・アルスターの弟子の一人だから 288 00:20:07,606 --> 00:20:10,076 あっ…! 289 00:20:13,612 --> 00:20:18,284 今頃 あの子は シモンの葬儀に出ているはずよ 290 00:20:18,284 --> 00:20:20,653 ジュニアを よろしくね 291 00:20:21,954 --> 00:20:24,123 (扉の開閉音) 292 00:20:28,961 --> 00:20:32,231 (銃撃音) はっ! うっ… 293 00:20:33,966 --> 00:20:38,137 あっ お前のすべきことは それじゃないわ 294 00:20:39,305 --> 00:20:41,640 うん 295 00:20:41,640 --> 00:20:45,978 (銃撃音) 296 00:20:45,978 --> 00:20:53,486 (雨音) 297 00:20:53,486 --> 00:20:55,488 (足音) 298 00:20:55,488 --> 00:20:57,456 あっ… 299 00:21:00,559 --> 00:21:03,162 グレイル嬢… 300 00:21:03,162 --> 00:21:06,132 雨が降っていたので 301 00:21:09,101 --> 00:21:12,772 ⚟なぜ ここへ? ⚟あの 実はですね➡ 302 00:21:12,772 --> 00:21:15,741 キンバリーさんから これを託されまして… 303 00:21:19,845 --> 00:21:23,282 1人で行動するなと 何度言えば 分かるんだ? 304 00:21:23,282 --> 00:21:25,351 ご… ごめんなさい 305 00:21:25,351 --> 00:21:28,120 でも 閣下も お一人でした 306 00:21:28,120 --> 00:21:31,457 だから 今日は おあいこにしませんか? 307 00:21:31,457 --> 00:21:33,425 あ… 308 00:21:34,960 --> 00:21:37,296 気味が悪くないのか? 309 00:21:37,296 --> 00:21:39,298 ⚟はい? 310 00:21:39,298 --> 00:21:46,805 両親も兄も リリィも大叔父も 俺の周りにいた人間は みんな死んでいく 311 00:21:46,805 --> 00:21:51,777 まるで 本当に 死神のような男だとは思わないか? 312 00:21:54,813 --> 00:21:57,149 あなたの婚約者は➡ 313 00:21:57,149 --> 00:22:01,987 元婚約者には浮気されるし 夜会では悪目立ちするし➡ 314 00:22:01,987 --> 00:22:05,758 次から次へと 事件には巻き込まれるし➡ 315 00:22:05,758 --> 00:22:10,596 何より 今は 希代の悪女に取りつかれていますけど 316 00:22:10,596 --> 00:22:13,165 気味が悪くはないですか? 317 00:22:17,102 --> 00:22:21,674 ⚟一緒に帰りましょう 閣下 ⚟ああ 318 00:22:25,611 --> 00:23:15,094 ♬~