1 00:00:01,669 --> 00:00:04,130 スカーレットを 処刑台に送ったのは 2 00:00:04,130 --> 00:00:06,298 公爵ですか? 3 00:00:06,298 --> 00:00:08,676 なぜ そう思う? 4 00:00:08,676 --> 00:00:13,013 セシリア暗殺未遂の 決定的な証拠とされたのは 5 00:00:13,013 --> 00:00:17,309 スカーレットの自室から見つかった 毒瓶でした 6 00:00:17,309 --> 00:00:22,523 公爵家に忍び込み 令嬢の部屋に毒瓶を仕込む 7 00:00:22,523 --> 00:00:27,153 証拠も残さず そんなことができるのは… 8 00:00:27,153 --> 00:00:30,030 あなたしかいない 9 00:00:30,030 --> 00:00:34,160 あなたが スカーレットの処刑を仕立て上げたんです 10 00:00:35,161 --> 00:00:58,350 ♪♪~ 11 00:02:05,835 --> 00:02:10,256 <くしくも 彼とは同じ日に 生を受けた> 12 00:02:10,256 --> 00:02:15,261 《確かに 私は 自分でもビックリするくらい優秀だけど》 13 00:02:15,261 --> 00:02:18,639 《そんな私が君に仕えたいと思っているんだ》 14 00:02:18,639 --> 00:02:21,141 《自信を持ちなよ エル》 15 00:02:21,141 --> 00:02:24,645 《ドゥフィ… 何だ? それは》 16 00:02:25,646 --> 00:02:28,649 《再婚? 私が?》 17 00:02:28,649 --> 00:02:31,819 《ソルディタ共和国から 泣きつかれたんだ》 18 00:02:31,819 --> 00:02:36,156 《コーネリア・ファリス直系の娘を 引き取ってほしいと》 19 00:02:36,156 --> 00:02:38,826 《ああ…》 《そんな厄介な血筋を》 20 00:02:38,826 --> 00:02:42,288 《下手な貴族に与えるわけにはいかなくてな》 21 00:02:42,288 --> 00:02:47,293 《だから その… お前以外に適任がいないんだ》 22 00:02:47,293 --> 00:02:51,171 《まったく 仕方がないな…》 23 00:02:56,677 --> 00:02:59,847 《アリエノール・シボラですわ》 24 00:02:59,847 --> 00:03:02,182 <海を越えてやって来た花嫁は> 25 00:03:02,182 --> 00:03:05,019 <絵に描いたような良妻だった> 26 00:03:05,019 --> 00:03:07,021 《(せきこむ)》 27 00:03:07,021 --> 00:03:09,690 <そんな彼女の唯一の欠点は> 28 00:03:09,690 --> 00:03:13,319 <どうやら 体が弱いらしいということ> 29 00:03:13,319 --> 00:03:16,488 <だが 程なくして 彼女と私の間には> 30 00:03:16,488 --> 00:03:19,199 <スカーレットが生まれた> 31 00:03:19,199 --> 00:03:22,202 《不可抗力だった》 《フッ》 32 00:03:22,202 --> 00:03:24,496 《だから 不可抗力だと…!》 33 00:03:24,496 --> 00:03:26,707 《おお よしよし よしよしよし》 34 00:03:26,707 --> 00:03:29,335 《別嬪さんだなあ!》 《うう~》 35 00:03:29,335 --> 00:03:32,046 《それに 俺を見ても泣かない!》 36 00:03:32,046 --> 00:03:34,048 《デュラン あまり触るな》 37 00:03:34,048 --> 00:03:37,343 《バカがうつると困る》 《ひっでえ!》 38 00:03:37,343 --> 00:03:41,221 《陛下 今の聞きましたか? あいつ ひどくない!?》 39 00:03:41,221 --> 00:03:44,725 《ああ 聞いていた 私も心配だな》 40 00:03:44,725 --> 00:03:47,353 《早く かわいいスカーレットを 返してくれ》 41 00:03:47,353 --> 00:03:49,521 《どうしよう 味方がいない!》 42 00:03:49,521 --> 00:03:53,067 《(笑い声)》 43 00:03:53,067 --> 00:03:56,904 <今 思えば 何も知らずに笑い合えたのは> 44 00:03:56,904 --> 00:04:00,741 <これが最後の時代だったのかもしれない> 45 00:04:02,076 --> 00:04:05,371 《最近 妙な幻覚剤が出回っているようだ》 46 00:04:05,371 --> 00:04:07,373 《幻覚剤?》 47 00:04:07,373 --> 00:04:11,377 《貴族の若い連中を中心に はやっているらしい》 48 00:04:11,377 --> 00:04:14,254 《入手経路が少し気になってな》 49 00:04:14,254 --> 00:04:17,925 《手にしているのは上級貴族ばかりだ》 50 00:04:17,925 --> 00:04:20,761 《それで その幻覚剤の名は?》 51 00:04:20,761 --> 00:04:23,931 《ジャッカルの楽園だ》 52 00:04:23,931 --> 00:04:27,768 <その時は ささいなことだと思っていたが…> 53 00:04:28,936 --> 00:04:31,939 <数カ月がたった ある日> 54 00:04:31,939 --> 00:04:34,775 《デュランが反逆罪で投獄だと!?》 55 00:04:34,775 --> 00:04:37,403 《ああ 状況的に》 56 00:04:37,403 --> 00:04:40,114 《処刑は免れないだろう》 57 00:04:40,114 --> 00:04:42,116 《そんなバカな…》 58 00:04:42,116 --> 00:04:44,952 《もちろん デュランが裏切るはずはない》 59 00:04:44,952 --> 00:04:46,954 《何者かに はめられたのだ》 60 00:04:46,954 --> 00:04:50,290 《そして その目的は…》 61 00:04:50,290 --> 00:04:53,127 《戦争… だと?》 62 00:04:53,127 --> 00:04:58,424 《ファリスだ あの国が 裏で ひそかに手引きしていた》 63 00:04:58,424 --> 00:05:01,427 《エリスの聖杯?》 64 00:05:01,427 --> 00:05:04,596 《国境警備の要となる デュランの死に乗じて》 65 00:05:04,596 --> 00:05:07,599 《こちらに 攻め入るつもりなのだろう》 66 00:05:07,599 --> 00:05:11,979 《つまり この早さで デュランの処刑が決まったのは…》 67 00:05:11,979 --> 00:05:16,442 《ああ 我々の中にネズミがいる》 68 00:05:16,442 --> 00:05:22,156 《例の幻覚剤は ダェグ・ガルスによる 資金調達が目的じゃないのか?》 69 00:05:22,156 --> 00:05:25,451 《上級貴族の間で はやったことを考えれば》 70 00:05:25,451 --> 00:05:29,329 《恐らく こちらの国力をそぐことが 目的だろう》 71 00:05:29,329 --> 00:05:32,166 《そんな中 飛ぶ鳥を落とす勢いで》 72 00:05:32,166 --> 00:05:35,335 《のし上がっているのが…》 《あっ》 73 00:05:35,335 --> 00:05:38,630 《サイモン・ダルキアンか…!》 74 00:05:38,630 --> 00:05:40,632 《すぐに 彼から聴取を…!》 75 00:05:40,632 --> 00:05:44,178 《したところで 知らぬ存ぜぬの一点張りだろう》 76 00:05:44,178 --> 00:05:46,180 《そもそも 証拠がない》 77 00:05:46,180 --> 00:05:49,850 《何ということだ… あっ》 78 00:05:49,850 --> 00:05:54,354 《このタイミングで スカーレットが 毒殺未遂事件の容疑者となったのも》 79 00:05:54,354 --> 00:05:56,648 《ヤツらの計画のうちか?》 80 00:05:56,648 --> 00:05:59,359 《いや それは偶然だろう》 81 00:05:59,359 --> 00:06:02,863 《ヤツらに スカーレットを害する理由がない》 82 00:06:02,863 --> 00:06:05,199 《確かに… 計画には》 83 00:06:05,199 --> 00:06:08,660 《彼女を新王として擁立するとあるな》 84 00:06:08,660 --> 00:06:11,205 《<つまり スカーレットがいなければ>》 85 00:06:11,205 --> 00:06:13,207 《<この計画は頓挫する>》 86 00:06:13,207 --> 00:06:15,375 《<だとすれば…>》 87 00:06:15,375 --> 00:06:17,377 《あっ…!》 88 00:06:18,378 --> 00:06:20,380 《(笑い声)》 89 00:06:20,380 --> 00:06:24,885 《<ううっ! 何を考えているのだ 私は!>》 90 00:06:30,891 --> 00:06:36,021 《陛下 スカーレットを利用しましょう》 91 00:06:36,021 --> 00:06:40,400 《ヤツらの計画は 旧ファリス皇族の血を持つ人間がいて》 92 00:06:40,400 --> 00:06:43,028 《初めて成り立つものです》 93 00:06:43,028 --> 00:06:48,033 《スカーレットの処刑は きっと この窮地を切り抜ける突破口になるでしょう》 94 00:06:48,033 --> 00:06:54,581 《ヤツらの動きを止め 同時に 公開処刑など野蛮な行為だったと思わせる》 95 00:06:54,581 --> 00:06:59,211 《すみれの会のキンバリー・スミスに 糾弾の指揮を執らせます》 96 00:06:59,211 --> 00:07:03,215 《そうすれば デュランの処刑を遅らせることができる》 97 00:07:03,215 --> 00:07:05,425 《待て待て待て…》 98 00:07:05,425 --> 00:07:08,762 《その間に 彼の潔白の証拠を集めます》 99 00:07:08,762 --> 00:07:11,765 《待ってくれ ドゥフィ!》 《陛下》 100 00:07:12,933 --> 00:07:15,769 《スカーレットの助命を請う連中の顔を》 101 00:07:15,769 --> 00:07:18,772 《目に焼き付けておいてください》 102 00:07:18,772 --> 00:07:23,443 《その中に 必ず ヤツらの息がかかった者がいる》 103 00:07:27,072 --> 00:07:32,244 《ヤツらに 最後に笑うのは我々だということを》 104 00:07:32,244 --> 00:07:35,622 《嫌というほど思い知らせてやる》 105 00:07:35,622 --> 00:07:37,624 《(鐘の音)》 106 00:07:37,624 --> 00:07:39,626 《(雷鳴)》 107 00:07:41,253 --> 00:07:46,466 私が あの子の処刑を仕立て上げたとして 108 00:07:46,466 --> 00:07:49,261 君に何の関係がある? 109 00:07:50,262 --> 00:07:52,472 彼女のためです 110 00:07:52,472 --> 00:07:54,474 彼女? 111 00:07:54,474 --> 00:07:58,270 一つ 発言をしても よろしいでしょうか? 112 00:07:58,270 --> 00:08:01,106 ああ もちろん 113 00:08:05,986 --> 00:08:07,988 (大きく息を吸う) 114 00:08:16,288 --> 00:08:18,290 《体調は どうだ?》 115 00:08:18,290 --> 00:08:23,503 《フフッ まるで 私のことを 心配してくださっているみたい》 116 00:08:23,503 --> 00:08:27,841 《当たり前だろう 君は私の妻なのだから》 117 00:08:29,843 --> 00:08:32,137 《ねえ あなた…》 118 00:08:33,138 --> 00:08:36,308 《寝言は寝てからおっしゃってくださいね》 119 00:08:37,309 --> 00:08:42,314 《寝所も別で たまに顔を合わせても あいさつくらいしかしない相手を》 120 00:08:42,314 --> 00:08:45,859 《世間一般では 妻とは言いませんのよ》 121 00:08:45,859 --> 00:08:49,321 《そんなものは ただの顔見知りです》 122 00:08:50,322 --> 00:08:53,325 《君は怒っているのか?》 123 00:08:53,325 --> 00:08:56,870 《だから 寝言は寝てからおっしゃってくださいまし》 124 00:08:56,870 --> 00:08:59,039 《このスットコドッコイが》 125 00:08:59,039 --> 00:09:02,042 《どういう意味だ?》 《まあ そんなこと》 126 00:09:02,042 --> 00:09:05,170 《とても 淑女の口から言えませんわ》 127 00:09:06,171 --> 00:09:08,882 《私は愚かな小娘ですけど》 128 00:09:08,882 --> 00:09:10,884 《この身に流れる血が》 129 00:09:10,884 --> 00:09:15,055 《火種を生むかもしれないことくらい 知っています》 130 00:09:15,055 --> 00:09:19,184 《だからって 黙って我慢しろというの?》 131 00:09:19,184 --> 00:09:23,563 《死ぬまで囚人のような扱いを受けるのが 当然だというの?》 132 00:09:23,563 --> 00:09:27,192 《そんなもの 生きながら死んでるのと同じじゃない》 133 00:09:27,192 --> 00:09:29,194 《あっ…》 134 00:09:30,195 --> 00:09:35,909 《私 今から とっても身勝手な暴言を 吐こうと思うのですけれど》 135 00:09:35,909 --> 00:09:37,911 《何だ?》 136 00:09:39,371 --> 00:09:41,373 《(殴打音)》 137 00:09:42,374 --> 00:09:44,751 《あっ…》 138 00:09:44,751 --> 00:09:50,590 《暴言というのは 一般的には 会話のことを指すと思うのだが…》 139 00:09:50,590 --> 00:09:54,594 《あら ごめんあそばせ スットコドッコイ相手だと》 140 00:09:54,594 --> 00:09:58,765 《私の故郷では 拳で語るのが一般的で》 141 00:09:58,765 --> 00:10:01,768 《どこの無法地帯の話だ…》 142 00:10:01,768 --> 00:10:07,107 《この国に来てから 色々と考えてはみたのですけれど》 143 00:10:07,107 --> 00:10:12,237 《やっぱり 私は 私の好きなように 生きていくことにしますわね》 144 00:10:12,237 --> 00:10:16,950 《だって それが 我らがコーネリアの遺言ですもの》 145 00:10:16,950 --> 00:10:20,954 《コーネリア?》 《ええ だから》 146 00:10:20,954 --> 00:10:25,250 《文句があるなら コーネリア・ファリスにおっしゃって》 147 00:10:30,630 --> 00:10:34,801 <や… やってしまった!> 148 00:10:34,801 --> 00:10:36,970 あら ごめんあそばせ 149 00:10:36,970 --> 00:10:41,433 でも スットコドッコイ相手には 拳で語るものだって 150 00:10:41,433 --> 00:10:43,810 お母様が 151 00:10:43,810 --> 00:10:45,812 ああ… その これは 152 00:10:45,812 --> 00:10:49,983 友人のお母様のご出身地での風習だそうで… 153 00:10:49,983 --> 00:10:52,819 友人? ええ どうも 154 00:10:52,819 --> 00:10:55,989 スットコドッコイ相手には こうするんだとか 155 00:10:56,990 --> 00:10:58,992 あっ いや 別に 156 00:10:58,992 --> 00:11:02,454 公爵がスットコドッコイだと 言ってるわけではなくて… 157 00:11:02,454 --> 00:11:06,666 フフッ 平手打ちなら かわいいものだ 158 00:11:06,666 --> 00:11:10,003 あの時は もっと痛かったからね 159 00:11:10,003 --> 00:11:13,006 えっ? それで あなたの友人は 160 00:11:13,006 --> 00:11:15,675 他に何を望んでいるんだ? 161 00:11:15,675 --> 00:11:19,679 ああ この首でも差し出そうか 162 00:11:19,679 --> 00:11:22,182 ととと… とんでもない! 163 00:11:22,182 --> 00:11:27,312 そうか では 必要になったら いつでも言いなさい 164 00:11:30,023 --> 00:11:32,317 公爵は… 165 00:11:32,317 --> 00:11:34,861 死にたいのですか? 166 00:11:37,489 --> 00:11:39,866 ああ そうか 167 00:11:39,866 --> 00:11:43,703 死にたかったのか 私は 168 00:11:46,706 --> 00:11:49,709 私は罰を受けるべきだ 169 00:11:49,709 --> 00:11:52,212 そうでなければ 170 00:11:52,212 --> 00:11:55,507 罪もなく 命を奪われたあの子が 171 00:11:55,507 --> 00:11:58,510 あまりにも哀れじゃないか 172 00:12:01,721 --> 00:12:03,723 コニー 173 00:12:09,729 --> 00:12:12,732 お言葉だけど あっ… 174 00:12:12,732 --> 00:12:16,361 私は 自分のことを哀れだと 思ったことなんて 175 00:12:16,361 --> 00:12:18,738 一度もなくてよ 176 00:12:20,365 --> 00:12:24,536 確かに 腹も立ったし 悲しくもなったけれど 177 00:12:24,536 --> 00:12:27,539 お父様は不器用で意地っ張りだもの 178 00:12:27,539 --> 00:12:29,541 仕方がないわ 179 00:12:31,251 --> 00:12:34,921 それに 哀れなんかじゃないわ 180 00:12:34,921 --> 00:12:37,924 だって 私は… 181 00:12:37,924 --> 00:12:41,553 愛されて生まれてきたと知っているもの 182 00:12:43,263 --> 00:12:47,100 お父様が 私を愛してくれていたことくらい 183 00:12:47,100 --> 00:12:49,394 知っていたもの 184 00:13:00,405 --> 00:13:03,283 言いたいことは たくさんあるけれど 185 00:13:03,283 --> 00:13:06,119 あとの文句は そうね… 186 00:13:06,119 --> 00:13:11,124 仕方がないから 全部 コーネリア・ファリスに言ってやるわ 187 00:13:13,418 --> 00:13:15,420 <そうか…> 188 00:13:15,420 --> 00:13:18,590 お父様も知っているでしょう? 189 00:13:18,590 --> 00:13:22,969 <ああ 知っている… 知っているさ> 190 00:13:24,596 --> 00:13:27,974 お母様の口癖だもの 191 00:13:30,977 --> 00:13:33,146 《<スカーレット…>》 192 00:13:34,439 --> 00:13:37,442 《<お前の棺はジェットにしよう>》 193 00:13:37,442 --> 00:13:41,821 《<魂を約束の地へ導くといわれる神樹だ>》 194 00:13:41,821 --> 00:13:47,452 《<それから 月蚕の繭で編んだ ブランケットも忘れないようにしよう>》 195 00:13:47,452 --> 00:13:50,455 《<お前が寒いといけないから>》 196 00:13:50,455 --> 00:13:54,000 《<小さい時には よく風邪をひいただろう>》 197 00:13:54,000 --> 00:13:58,338 《<すぐに熱を出すから 目が離せなかった>》 198 00:13:58,338 --> 00:14:03,843 《<そうだ 棺には美しい飾り彫りも入れようか>》 199 00:14:03,843 --> 00:14:09,182 《<一級品じゃないと お前はうるさいからな>》 200 00:14:09,182 --> 00:14:14,020 《<本当に お前は昔から わがままで…>》 201 00:14:18,858 --> 00:14:24,364 《<他に方法があれば 何に代えても そうしていた!>》 202 00:14:24,364 --> 00:14:29,661 《<自分の命など いくらでもくれてやったのに!>》 203 00:14:29,661 --> 00:14:31,663 《一度でいいから》 204 00:14:31,663 --> 00:14:35,041 《愛していると言えばよかった…》 205 00:14:35,041 --> 00:14:40,380 《(すすり泣く)》 206 00:14:48,388 --> 00:14:50,390 あっ… 207 00:14:53,893 --> 00:14:57,689 あの子を… よろしく頼む 208 00:14:59,774 --> 00:15:03,403 サイモン・ダルキアンが ダェグ・ガルスだと? 209 00:15:03,403 --> 00:15:07,741 最近 セシリアが買収した聖ニコラス病院 210 00:15:07,741 --> 00:15:14,039 前所有者 キャンベルの時の税務調査は 帳簿が白紙でも問題なかったとか 211 00:15:14,039 --> 00:15:18,585 まさか 調査責任者が サイモン・ダルキアンとか言うなよ? 212 00:15:18,585 --> 00:15:20,920 その まさかです 213 00:15:20,920 --> 00:15:24,758 病院の会計を請け負っていた エドモンド・パークという男が 214 00:15:24,758 --> 00:15:26,760 他殺体で見つかっています 215 00:15:26,760 --> 00:15:29,220 恐らく 口封じかと 216 00:15:29,220 --> 00:15:31,765 ってことは 裏帳簿があるな 217 00:15:31,765 --> 00:15:36,603 それさえ見つかりゃ ヤツらを一網打尽にできるかもしれない 218 00:15:36,603 --> 00:15:40,440 この件は お前に任せる はっ 219 00:15:40,440 --> 00:15:45,236 そういえば シモン・アルスターが亡くなったそうだな 220 00:15:45,236 --> 00:15:49,449 お悔やみを申し上げる 葬儀は いつだ? 221 00:15:49,449 --> 00:15:52,952 今日 近しい者だけで 222 00:15:52,952 --> 00:15:56,956 お前一人で行くのか? そうですが 223 00:15:59,793 --> 00:16:03,630 こちらの進捗だが さして変わりはないな 224 00:16:03,630 --> 00:16:08,802 第二殿下のロドリックは 相変わらず引きこもって 表には出てこないし 225 00:16:08,802 --> 00:16:12,806 第三殿下のアレクサンドラは 塔に捕らわれたままで 226 00:16:12,806 --> 00:16:14,974 このままだと 火あぶりだ 227 00:16:14,974 --> 00:16:20,105 そして すでに国王気取りなのが 第四殿下のテオフィルス 228 00:16:20,105 --> 00:16:24,651 取り巻き達と 戴冠式の日取りまで 決めているらしいのです 229 00:16:24,651 --> 00:16:27,987 となると エリスの聖杯の黒幕は… 230 00:16:27,987 --> 00:16:32,283 やはり 第四殿下のテオフィルスという ところかな 231 00:16:32,283 --> 00:16:34,828 あら コニーじゃない! 232 00:16:34,828 --> 00:16:38,123 ミレーヌ そちらは? 233 00:16:39,290 --> 00:16:41,835 我々は これで失礼しよう 234 00:16:42,836 --> 00:16:46,297 ミレーヌ 仕事の方はどうなの? 235 00:16:46,297 --> 00:16:51,010 新聞記者目指して 出版社に売り込む記事を書いてるわ 236 00:16:51,010 --> 00:16:54,848 今は エドモンド・パークの不審死事件を 追ってるの 237 00:16:54,848 --> 00:16:57,016 エドモンド・パーク? 238 00:16:57,016 --> 00:17:00,687 他殺体として見つかった 会計事務所の所長ね 239 00:17:00,687 --> 00:17:03,523 どうやら 仕事絡みの怨恨みたい 240 00:17:03,523 --> 00:17:09,028 確か 顧客はレイヴン商会とか 聖ニコラス病院とかで… 241 00:17:09,028 --> 00:17:11,698 聖ニコラス病院ですって? 242 00:17:11,698 --> 00:17:15,034 ねえ ミレーヌ 聖ニコラス病院って 243 00:17:15,034 --> 00:17:18,329 以前は キャンベル伯爵が経営してたっていう? 244 00:17:18,329 --> 00:17:22,041 よく知ってるわね ここだけの話 245 00:17:22,041 --> 00:17:26,546 エドモンド・パークとキャンベル伯爵は 賭博仲間だったらしいわよ 246 00:17:26,546 --> 00:17:31,551 それにね 彼がひいきにしていた 賭博場があるみたいなの 247 00:17:31,551 --> 00:17:36,723 どうやら 山羊の踝亭っていう食堂の 地下らしいわ 248 00:17:39,726 --> 00:17:42,061 さあ 入るわよ 249 00:17:43,062 --> 00:17:45,064 どうして こうなった… 250 00:17:45,064 --> 00:17:47,192 こんなところで何をやってるの? 251 00:17:47,192 --> 00:17:49,194 あっ 252 00:17:49,194 --> 00:17:53,364 あら やだ すみれの会のキンバリー・スミスだわ 253 00:17:53,364 --> 00:17:55,909 ピンクじゃない!? 254 00:18:00,914 --> 00:18:04,083 注文は? 骨付き肉を 255 00:18:04,083 --> 00:18:08,379 裏と表が 足して7つになるようにね 256 00:18:08,379 --> 00:18:13,092 そっちの客か すまんが まだ 地下は開店前だ 257 00:18:13,092 --> 00:18:15,094 あら 残念 258 00:18:15,094 --> 00:18:19,766 でも 今日は エドから預かったものを 受け取りに来ただけだから 259 00:18:19,766 --> 00:18:21,768 こっちだ 260 00:18:30,610 --> 00:18:35,114 エドモンド・パークの件で 来たのね 情報は誰から? 261 00:18:35,114 --> 00:18:37,617 友人です 記者志望で… 262 00:18:37,617 --> 00:18:40,245 あら 筋がいい子ね 263 00:18:40,245 --> 00:18:44,624 あなた ランドルフ・アルスターの 婚約者なんでしょう? 264 00:18:44,624 --> 00:18:49,128 アルスターが何者か 知っている? えっ? 265 00:18:49,128 --> 00:18:51,798 アルスターは ただの名字じゃない 266 00:18:51,798 --> 00:18:57,262 王家の外敵を始末する執行人を示す 称号でもある 267 00:18:57,262 --> 00:18:59,264 執行人? 268 00:18:59,264 --> 00:19:01,266 今は軍に属してるけど 269 00:19:01,266 --> 00:19:05,812 ランドルフも先代のシモン・アルスターから 訓練を受けているわ 270 00:19:05,812 --> 00:19:09,274 とっくに形骸化した役目なのにね 271 00:19:09,274 --> 00:19:15,154 あ… あの どうして私に そんなことを教えてくれるんですか? 272 00:19:15,154 --> 00:19:17,156 そうね 私も… 273 00:19:17,156 --> 00:19:19,284 (扉が開く) 274 00:19:19,284 --> 00:19:24,455 ほらよ こいつだ 何かの裏帳簿だって聞いてるぜ 275 00:19:24,455 --> 00:19:27,166 あら ありがとう 276 00:19:27,166 --> 00:19:30,670 (話し声) 277 00:19:30,670 --> 00:19:32,672 え… 278 00:19:32,672 --> 00:19:34,674 へへへ… 279 00:19:34,674 --> 00:19:36,843 この人達は… 280 00:19:36,843 --> 00:19:41,306 よっぽど見られたくないのね その裏帳簿は 281 00:19:41,306 --> 00:19:45,184 目線は こちらに向けたまま 手提げにしまって 282 00:19:45,184 --> 00:19:47,186 えっ… 283 00:19:47,186 --> 00:19:50,189 私が手助けできるのは ここまでよ 284 00:19:50,189 --> 00:19:52,483 店の裏口へ 早く 285 00:19:52,483 --> 00:19:56,195 でも キンバリーさんは? フッ 286 00:19:56,195 --> 00:19:58,865 足手まといは必要ないわ 287 00:19:58,865 --> 00:20:02,702 私も シモン・アルスターの弟子の一人だから 288 00:20:02,702 --> 00:20:05,204 あっ…! 289 00:20:08,708 --> 00:20:13,338 今頃 あの子は シモンの葬儀に出ているはずよ 290 00:20:13,338 --> 00:20:15,715 ジュニアを よろしくね 291 00:20:17,050 --> 00:20:19,218 (扉の開閉音) 292 00:20:23,681 --> 00:20:26,851 (銃撃音) はっ! うっ… 293 00:20:28,561 --> 00:20:32,732 あっ お前のすべきことは それじゃないわ 294 00:20:33,858 --> 00:20:36,235 うん 295 00:20:36,235 --> 00:20:40,573 (銃撃音) 296 00:20:40,573 --> 00:20:48,039 (雨音) 297 00:20:48,039 --> 00:20:50,041 (足音) 298 00:20:50,041 --> 00:20:52,043 あっ… 299 00:20:55,254 --> 00:20:57,757 グレイル嬢… 300 00:20:57,757 --> 00:21:00,760 雨が降っていたので 301 00:21:03,763 --> 00:21:07,433 なぜ ここへ? あの 実はですね 302 00:21:07,433 --> 00:21:10,436 キンバリーさんから これを託されまして… 303 00:21:14,607 --> 00:21:17,902 1人で行動するなと 何度言えば 分かるんだ? 304 00:21:17,902 --> 00:21:20,071 ご… ごめんなさい 305 00:21:20,071 --> 00:21:22,782 でも 閣下も お一人でした 306 00:21:22,782 --> 00:21:26,077 だから 今日は おあいこにしませんか? 307 00:21:26,077 --> 00:21:28,079 あ… 308 00:21:29,622 --> 00:21:31,916 気味が悪くないのか? 309 00:21:31,916 --> 00:21:33,918 はい? 310 00:21:33,918 --> 00:21:41,467 両親も兄も リリィも大叔父も 俺の周りにいた人間は みんな死んでいく 311 00:21:41,467 --> 00:21:46,472 まるで 本当に 死神のような男だとは思わないか? 312 00:21:49,475 --> 00:21:51,811 あなたの婚約者は 313 00:21:51,811 --> 00:21:56,649 元婚約者には浮気されるし 夜会では悪目立ちするし 314 00:21:56,649 --> 00:22:00,486 次から次へと 事件には巻き込まれるし 315 00:22:00,486 --> 00:22:05,324 何より 今は 希代の悪女に取りつかれていますけど 316 00:22:05,324 --> 00:22:07,952 気味が悪くはないですか? 317 00:22:11,831 --> 00:22:16,502 一緒に帰りましょう 閣下 ああ 318 00:22:20,339 --> 00:23:09,889 ♪♪~