1 00:00:01,377 --> 00:00:04,004 <スカーレットが消えた…> 2 00:00:04,004 --> 00:00:07,675 <閣下とお会いした日から もう2日…> 3 00:00:08,676 --> 00:00:13,013 <あの時 力を使ったせいで いなくなったのかと思っていたけど…> 4 00:00:14,014 --> 00:00:16,016 <きっと そうじゃない> 5 00:00:17,017 --> 00:00:19,019 <これは俗に言う> 6 00:00:19,019 --> 00:00:21,522 <愛想を尽かされてしまった… っていうこと?> 7 00:00:21,522 --> 00:00:23,524 (足音) 8 00:00:23,524 --> 00:00:25,693 コンスタンス・グレイル 面会だ 9 00:00:25,693 --> 00:00:27,862 んっ… 10 00:00:27,862 --> 00:00:30,030 この親不孝者が 11 00:00:30,030 --> 00:00:33,868 う… 想像してみるがいい 12 00:00:33,868 --> 00:00:38,038 ある日 突然 娘が連行されたと聞かされて 13 00:00:38,038 --> 00:00:40,166 慌てて 王都に戻ってみれば 14 00:00:40,166 --> 00:00:42,543 処刑が決まっていたんだぞ 15 00:00:42,543 --> 00:00:44,545 ご… ごめんなさい 16 00:00:44,545 --> 00:00:46,547 はぁ… 17 00:00:46,547 --> 00:00:48,716 一体 何が起きているんだ 18 00:00:50,050 --> 00:00:52,553 父さま うん? 19 00:00:53,554 --> 00:00:56,557 私を勘当してください 20 00:00:56,557 --> 00:00:58,893 なっ… 21 00:00:58,893 --> 00:01:02,563 もしも 私のせいで 家族にも累が及んだら… 22 00:01:02,563 --> 00:01:06,192 私は王宮のことは よく分からない んっ… 23 00:01:06,192 --> 00:01:12,072 今 この国で何が起きているのかも知らない だが 24 00:01:12,072 --> 00:01:14,742 娘を守るために 戦うことくらいは 25 00:01:14,742 --> 00:01:17,077 できると思うんだ 26 00:01:17,077 --> 00:01:19,371 そんな むちゃです 27 00:01:19,371 --> 00:01:21,373 いいかい コンスタンス 28 00:01:21,373 --> 00:01:24,752 人を動かすのは 同じ人間なんだ 29 00:01:24,752 --> 00:01:26,754 いつの時代でも 30 00:01:27,922 --> 00:01:31,383 私達には 私達のやり方がある 31 00:01:32,384 --> 00:01:35,387 「汝 誠実たれ」だよ 32 00:01:35,387 --> 00:01:37,389 あっ… 33 00:01:38,390 --> 00:01:41,101 お前が元気そうで よかったよ 34 00:01:44,730 --> 00:01:47,942 わあ! いいな~ 35 00:01:47,942 --> 00:01:50,402 どうぞ ありがとう! 36 00:01:51,403 --> 00:01:53,405 あっ… 37 00:01:55,407 --> 00:01:58,786 私に何の用? ショシャンナ 38 00:01:58,786 --> 00:02:02,623 見張りを交代させて なぜ? 39 00:02:02,623 --> 00:02:05,125 乱暴だから 40 00:02:05,125 --> 00:02:07,419 《(鉄格子を蹴る音)》 《うっ…》 41 00:02:07,419 --> 00:02:11,799 反抗的な態度をとったら 何をされるか分からない 42 00:02:11,799 --> 00:02:14,426 はぁ… 43 00:02:14,426 --> 00:02:16,637 仕方ないわね… 44 00:02:16,637 --> 00:02:21,267 (足音) 45 00:02:22,268 --> 00:02:25,271 (マンホールのフタを外す) 46 00:02:25,271 --> 00:02:29,817 (足音) 47 00:02:29,817 --> 00:02:31,819 ん… 48 00:02:31,819 --> 00:02:35,990 キリキ・キリクク ね… 寝転んで治めよ… 49 00:02:35,990 --> 00:02:37,992 下がっていてちょうだい 50 00:02:37,992 --> 00:02:39,994 ん… 51 00:02:42,162 --> 00:02:45,457 ルチア達に 何かご用でしょうか? 52 00:02:45,457 --> 00:02:50,170 忠告をしに来たのよ 勇敢なお嬢さんに 53 00:02:50,170 --> 00:02:54,174 死にたくなければ 余計なことはしないことね 54 00:02:54,174 --> 00:02:57,678 優しいんですわね 優しい? 55 00:02:57,678 --> 00:03:01,473 ええ ショシャンナもあなたも 56 00:03:01,473 --> 00:03:04,852 私は命じられれば あなたを殺すわよ 57 00:03:04,852 --> 00:03:08,314 ええ だから 来てくださったんでしょう? 58 00:03:08,314 --> 00:03:11,483 そんな命令が下されないように 59 00:03:11,483 --> 00:03:14,028 ルチアが殺されないように 60 00:03:18,866 --> 00:03:21,327 あっ… チッ…! 61 00:03:25,331 --> 00:03:27,333 信じられない! 62 00:03:27,333 --> 00:03:30,878 コニーが ファリスの王子を誘拐だなんて! 63 00:03:30,878 --> 00:03:34,214 しかも 公開処刑ですって!? 64 00:03:34,214 --> 00:03:36,216 ねえ ミレーヌ 65 00:03:36,216 --> 00:03:38,719 スカーレット・カスティエルが 処刑されたあと 66 00:03:38,719 --> 00:03:41,722 公開処刑が廃止になったでしょう? 67 00:03:41,722 --> 00:03:43,724 あれは どうしてか知っている? 68 00:03:43,724 --> 00:03:48,062 ああ… 確か 市民団体が動いたのよね 69 00:03:48,062 --> 00:03:50,356 すみれの会って言ったかしら 70 00:03:50,356 --> 00:03:53,525 すみれの会ね ありがとう ミレーヌ 71 00:03:53,525 --> 00:03:55,527 えっ どこに行くの? 72 00:03:55,527 --> 00:03:58,906 もちろん コニーを助けに行くのよ 73 00:03:58,906 --> 00:04:02,910 何もしないで嘆いているだけなんて 冗談じゃない 74 00:04:02,910 --> 00:04:05,913 だったら 行動を起こさなくちゃ! 75 00:04:05,913 --> 00:04:10,376 あら それは結構な心がけね 76 00:04:10,376 --> 00:04:12,378 フフッ… 77 00:04:13,379 --> 00:04:15,547 ふ~む… 78 00:04:17,257 --> 00:04:19,259 (風の音) 79 00:04:19,259 --> 00:04:21,261 ん? 80 00:04:21,261 --> 00:04:24,264 フッ… そういう小芝居は結構よ 81 00:04:24,264 --> 00:04:26,266 あっ… 82 00:04:26,266 --> 00:04:29,395 見えているんでしょう? 初めから… 83 00:04:29,395 --> 00:04:32,940 そうね きっと グラン・メリル=アンで会った時から 84 00:04:32,940 --> 00:04:36,276 お前は私の存在に気づいていたはずよ 85 00:04:37,277 --> 00:04:44,118 でなきゃ 子爵令嬢の婚約破棄なんかに 手を煩わせるわけないもの 86 00:04:44,118 --> 00:04:48,580 私 とっても記憶力がいいのよ 87 00:04:48,580 --> 00:04:51,417 《おお なんと おいたわしい…》 88 00:04:51,417 --> 00:04:56,296 《あなたの下僕に 何かお手伝いできることはありますかな?》 89 00:04:56,296 --> 00:04:58,298 《目障りよ うせなさい》 90 00:04:58,298 --> 00:05:00,300 《ああっ…》 91 00:05:00,300 --> 00:05:03,137 《はぁ… 残念です 気が向いたら いつでも》 92 00:05:03,137 --> 00:05:05,597 《この下僕めに お申し付けください》 93 00:05:05,597 --> 00:05:08,308 《ええ 気が向いたらね》 94 00:05:09,435 --> 00:05:13,605 10年かかったけれど やっと気が向いたわ 95 00:05:13,605 --> 00:05:15,607 だから… 96 00:05:15,607 --> 00:05:18,819 お前の力を貸しなさい 97 00:05:18,819 --> 00:05:20,821 それで… 98 00:05:21,822 --> 00:05:26,452 この豚めは 一体 何をすれば よろしいのでしょうか? 99 00:05:26,452 --> 00:05:28,454 ネズミ探しよ 100 00:05:32,458 --> 00:05:34,626 テオフィルス殿下 101 00:05:34,626 --> 00:05:38,005 ケンダル・レヴァイン外交官が お見えです 102 00:05:38,005 --> 00:05:43,469 何? ヤツはアデルバイドへ 使節として赴いていたのではなかったか? 103 00:05:43,469 --> 00:05:47,347 それが 火急のご用件とのことで… 104 00:05:47,347 --> 00:05:49,641 そうか… 通せ 105 00:05:52,352 --> 00:05:54,480 久しいな ケンダルよ 106 00:05:54,480 --> 00:05:57,191 一体 どうしたというのだ? 107 00:05:57,191 --> 00:05:59,193 恐れながら… 108 00:05:59,193 --> 00:06:01,653 ユリシーズ殿下を拐かしたのは 109 00:06:01,653 --> 00:06:05,365 アデルバイドではなく ダェグ・ガルスです 110 00:06:05,365 --> 00:06:08,035 そして 第二殿下のロドリック様が 111 00:06:08,035 --> 00:06:12,372 ダェグ・ガルスと手を組んでおります 何? 112 00:06:12,372 --> 00:06:14,500 なんでも 組織の人間は 113 00:06:14,500 --> 00:06:18,378 体のどこかに太陽の入れ墨があるとか 114 00:06:18,378 --> 00:06:20,380 入れ墨… 115 00:06:25,552 --> 00:06:27,554 まさか ロドリックめが… 116 00:06:27,554 --> 00:06:31,725 貴様は 一体 どこで その情報を仕入れてきた? 117 00:06:31,725 --> 00:06:36,021 第三殿下 アレクサンドラ様にございます 118 00:06:38,023 --> 00:06:41,193 本来であれば 近いうちにエンリケ殿下から 119 00:06:41,193 --> 00:06:44,571 ご慈悲をいただく予定だったのですが 120 00:06:44,571 --> 00:06:46,573 ご慈悲? 121 00:06:46,573 --> 00:06:50,410 ええ 我々が神から言葉を賜るには 122 00:06:50,410 --> 00:06:54,206 敬虔な方々からの実弾が必要なのですよ 123 00:06:54,206 --> 00:06:57,584 祈りなどではなく… ね 124 00:06:57,584 --> 00:07:00,754 兄上が そんなことをなさるとは思えぬ 125 00:07:00,754 --> 00:07:02,756 貴殿の勘違いだろう 126 00:07:03,924 --> 00:07:07,761 なるほど これは失礼いたしました 127 00:07:09,054 --> 00:07:11,932 ところで… 何だ? 128 00:07:11,932 --> 00:07:17,604 ジョアン殿下ご自身は 神の御手を必要とされているのでしょうか? 129 00:07:17,604 --> 00:07:19,606 それは… 130 00:07:21,942 --> 00:07:23,944 あ… 131 00:07:23,944 --> 00:07:25,946 ふむ… 132 00:07:25,946 --> 00:07:27,948 これは失礼 おっ? 133 00:07:27,948 --> 00:07:29,950 お取り込み中でしたか? 134 00:07:29,950 --> 00:07:32,452 いや お引き取りいただくところだ 135 00:07:32,452 --> 00:07:35,622 ええと あなた様は… 136 00:07:35,622 --> 00:07:41,086 ルーファス・メイ 先日から 副財務総監を務めさせていただいております 137 00:07:41,086 --> 00:07:44,256 おや あなたがそうでしたか… 138 00:07:44,256 --> 00:07:48,468 我が教会にいらしていただいたことは ありましたかな? 139 00:07:48,468 --> 00:07:52,806 あいにく 着任したばかりなもので いずれぜひ 140 00:07:52,806 --> 00:07:55,475 おお それは ぜひとも 141 00:07:57,102 --> 00:07:59,104 はっ… 142 00:07:59,104 --> 00:08:01,106 おおっ… うっ! 143 00:08:01,106 --> 00:08:04,109 おや 失礼 静電気でしょうか 144 00:08:04,109 --> 00:08:07,988 それとも… 女神の戯れか 145 00:08:09,656 --> 00:08:12,492 お前 痛みを感じないの? 146 00:08:12,492 --> 00:08:15,662 まさか ただ あなたから与えられる痛みは 147 00:08:15,662 --> 00:08:19,124 全て 至上の喜びだというだけです 148 00:08:20,125 --> 00:08:24,129 それで 何か気になることでもあったのですか? 149 00:08:24,129 --> 00:08:29,134 あの男 握手の時でも 手袋を外さなかったでしょう? 150 00:08:30,135 --> 00:08:32,304 《おおっ…》 《うっ!》 151 00:08:32,304 --> 00:08:36,141 あったわよ 手首に太陽の入れ墨 152 00:08:37,142 --> 00:08:40,312 ルーファス・メイ あいつがネズミよ 153 00:08:40,312 --> 00:08:43,148 すぐに素性を調べ上げて 154 00:08:43,148 --> 00:08:46,151 仰せのとおりに 我が君 155 00:08:46,151 --> 00:08:49,696 このくらいなら 平気なのね うん? 156 00:08:49,696 --> 00:08:53,158 いつもは あの力を使うと眠くなるのよ 157 00:08:53,158 --> 00:08:56,536 さっきは 威力を抑えたから平気だったようね 158 00:08:56,536 --> 00:08:59,706 なるほど… ああいった現象を起こすには 159 00:08:59,706 --> 00:09:03,043 かなりの力を消耗するのです 160 00:09:03,043 --> 00:09:06,046 何で お前に そんなことが分かるのよ? 161 00:09:06,046 --> 00:09:10,550 これでも 女神の寵愛を受ける身ですからね 162 00:09:10,550 --> 00:09:16,348 ところで スカーレット様が この世におられる目的は 復讐ですかな? 163 00:09:16,348 --> 00:09:18,350 当たり前でしょう 164 00:09:18,350 --> 00:09:20,894 ふむ それは今もでしょうか? 165 00:09:20,894 --> 00:09:23,063 何ですって? 166 00:09:23,063 --> 00:09:28,735 今 この場にいるスカーレット様は 復讐のために動かれているのですか? 167 00:09:28,735 --> 00:09:30,737 それとも… 168 00:09:30,737 --> 00:09:33,907 コンスタンス・グレイルを助けるため? 169 00:09:35,200 --> 00:09:37,744 復讐に決まっているじゃないの 170 00:09:37,744 --> 00:09:43,583 そうですか 肉体を失った魂が 現世に とどまり続けるには 171 00:09:43,583 --> 00:09:48,922 強い感情や目的が必要だと 私は考えています 172 00:09:48,922 --> 00:09:53,927 だから きっと ご自分の復讐が果たされたと感じたら… 173 00:09:55,095 --> 00:09:58,390 あなたは神の御許に戻られる 174 00:09:59,391 --> 00:10:01,393 あっ… 175 00:10:01,393 --> 00:10:03,395 フンッ… 176 00:10:06,189 --> 00:10:10,110 どうか 処刑に反対する署名をお願いします! 177 00:10:10,110 --> 00:10:13,613 コンスタンス・グレイルは無実なんです 178 00:10:13,613 --> 00:10:18,785 頼む どうか 力を… 貸してくれ 179 00:10:20,245 --> 00:10:24,791 お願いします 友である コンスタンス・グレイルを救うには 180 00:10:24,791 --> 00:10:29,421 この場にいる良識ある方々の 助けが必要なのです! 181 00:10:30,422 --> 00:10:35,969 どういうことなの? 絶対に王宮へ入れるなと命じた反対署名に 182 00:10:35,969 --> 00:10:40,640 平民ばかりか 貴族達までが 名を連ねてるなんて… 183 00:10:41,641 --> 00:10:44,144 それに この本 184 00:10:44,144 --> 00:10:50,150 外国の新進気鋭作家って触れ込みだけど アダム・ヒックス? 185 00:10:51,443 --> 00:10:53,445 アメリア・ホッブスじゃない! 186 00:10:53,445 --> 00:11:00,660 聖女とうたわれる子爵令嬢が 身分の差を乗り越えて 王太子と結ばれる 187 00:11:00,660 --> 00:11:05,290 だが 実は 彼女は 犯罪組織の一員で 188 00:11:05,290 --> 00:11:08,293 生まれは 卑しい孤児だった 189 00:11:08,293 --> 00:11:11,463 まるで どこかで見たような筋書きだな 190 00:11:11,463 --> 00:11:14,174 チッ 191 00:11:14,174 --> 00:11:18,845 あんな平凡な小娘なんかのために どうしてここまで… 192 00:11:18,845 --> 00:11:22,474 誰が何と言おうと処刑は決行する 193 00:11:22,474 --> 00:11:27,020 あのルチアという オブライエン家の養女も一緒にな 194 00:11:28,021 --> 00:11:30,690 どうした? 別に 195 00:11:30,690 --> 00:11:33,193 まったく不愉快な状況だ 196 00:11:33,193 --> 00:11:37,322 いつの間にか くだらない噂まで流れてるようだしね 197 00:11:37,322 --> 00:11:40,867 噂? 知らないのかい? 198 00:11:40,867 --> 00:11:43,328 コンスタンス・グレイルだよ 199 00:11:44,329 --> 00:11:47,499 何でも 死者の声を聞くことができて 200 00:11:47,499 --> 00:11:53,046 スカーレット・カスティエルのえん罪を 晴らすために動いているとか 201 00:11:53,046 --> 00:11:55,048 (足音) 202 00:11:55,048 --> 00:11:57,050 ん? 203 00:11:57,050 --> 00:12:00,053 セシリア王太子妃!? 204 00:12:00,053 --> 00:12:03,723 あなた 死んだ人間と話せるんですって? 205 00:12:03,723 --> 00:12:06,059 そ… それは… 206 00:12:06,059 --> 00:12:08,061 嘘つき あっ… 207 00:12:08,061 --> 00:12:12,232 死んだ人間はしゃべらない だから 何も思わない 208 00:12:12,232 --> 00:12:14,526 ただ 灰になるだけ 209 00:12:15,527 --> 00:12:17,529 <そうに決まってる> 210 00:12:17,529 --> 00:12:20,740 <少なくとも 私にとってはそうだった> 211 00:12:21,741 --> 00:12:25,370 <だって そんな声なんて…> 212 00:12:27,539 --> 00:12:29,541 あなたは… 213 00:12:36,256 --> 00:12:39,384 シシィ 返してきなさい! 214 00:12:39,384 --> 00:12:41,386 はあ? 何でだよ? セス 215 00:12:41,386 --> 00:12:43,930 スリは 立派な犯罪です 216 00:12:43,930 --> 00:12:46,766 私の目が こうして開いているうちは 217 00:12:46,766 --> 00:12:51,396 シシィに胸を張って歩けない生き方なんて させないからね! 218 00:12:51,396 --> 00:12:53,398 チェッ 219 00:12:55,775 --> 00:12:57,944 おーい おっさん! ん? 220 00:12:57,944 --> 00:13:00,113 ヘヘヘヘッ 221 00:13:00,113 --> 00:13:03,575 よくできました さっすが シシィね 222 00:13:03,575 --> 00:13:06,411 やめろって 223 00:13:06,411 --> 00:13:09,581 シシィ セス おかえり! 224 00:13:09,581 --> 00:13:13,960 あのね 変な人が来てるよ 変な人? 225 00:13:13,960 --> 00:13:17,297 セシリアっていう女の子を 捜してるんだって 226 00:13:17,297 --> 00:13:20,425 そりゃ 骨が折れる話だな セス 227 00:13:20,425 --> 00:13:24,971 ええ うちにだって セシリアは たくさんいるものね… 228 00:13:24,971 --> 00:13:28,141 君 セスと呼ばれていたね 229 00:13:28,141 --> 00:13:31,811 …とすると 本名は セシリアかな? 230 00:13:31,811 --> 00:13:33,980 あっ… はい 231 00:13:36,816 --> 00:13:39,319 その瞳… 232 00:13:39,319 --> 00:13:42,155 バラ色に見えなくもないか… 233 00:13:43,156 --> 00:13:46,826 シスター 彼女と話がしたい 234 00:13:49,454 --> 00:13:56,336 領主様の娘は 生まれつき体が弱くて もう 長くは生きられないんですって 235 00:13:56,336 --> 00:14:00,465 だから 私が そのセシリアお嬢様に成り代わるの 236 00:14:00,465 --> 00:14:02,842 どうして セスが? 237 00:14:02,842 --> 00:14:07,180 領主様には 娼婦が産んだ隠し子がいたんですって 238 00:14:07,180 --> 00:14:11,017 その子の名前も たまたま セシリアで… 239 00:14:11,017 --> 00:14:15,480 生まれてすぐに どこかの孤児院に預けられたそうよ 240 00:14:15,480 --> 00:14:18,483 人違いだって可能性はないのかよ? 241 00:14:18,483 --> 00:14:20,485 大体 その条件なら… 242 00:14:20,485 --> 00:14:25,031 本当の落とし子かどうかは どうでもいいんだと思うわ 243 00:14:25,031 --> 00:14:27,659 たまたま 私が 条件に合ったのよ 244 00:14:27,659 --> 00:14:29,661 だからって 別に セスが… 245 00:14:29,661 --> 00:14:34,374 領主様が うちの孤児院を支援してくれるんだって 246 00:14:35,375 --> 00:14:37,502 だから 大丈夫よ 247 00:14:55,228 --> 00:14:57,230 マザー・ナタリー! 248 00:14:57,230 --> 00:15:00,525 リア! ビート! みんな! 249 00:15:00,525 --> 00:15:03,903 うっ! うう… クソッ 250 00:15:03,903 --> 00:15:06,531 シシィ… 251 00:15:06,531 --> 00:15:08,533 セス! 252 00:15:08,533 --> 00:15:11,411 よかった 生きてた 253 00:15:11,411 --> 00:15:13,413 何で ここに? 254 00:15:13,413 --> 00:15:17,709 私のせいだ 私がバカだったんだ… 255 00:15:17,709 --> 00:15:20,086 どういうことだ? 256 00:15:20,086 --> 00:15:25,550 リュゼ子爵は 身代わりを知ってる人間を 生かしておくつもりなんてなかった 257 00:15:25,550 --> 00:15:28,720 私が もっと早く気づいてれば… 258 00:15:28,720 --> 00:15:31,431 セスのせいじゃねえだろ! 259 00:15:32,432 --> 00:15:34,934 歩けるか? みんなは? 260 00:15:34,934 --> 00:15:40,106 みんな 殺されてた 死体がなかったのは シシィだけで… 261 00:15:40,106 --> 00:15:42,442 おい まだ 生きてるヤツがいるぞ! 262 00:15:42,442 --> 00:15:45,445 あっ 裏から逃げるぞ! 263 00:15:45,445 --> 00:15:47,447 うっ… 264 00:15:52,577 --> 00:15:54,579 どこだ!? 奥に行くぞ! 265 00:15:54,579 --> 00:15:56,581 あっ… おおっ… 266 00:16:02,754 --> 00:16:06,299 えいっ! うわっ! あっ うっ ううっ… 267 00:16:06,299 --> 00:16:08,301 ううっ! 268 00:16:08,301 --> 00:16:10,762 セス! 269 00:16:10,762 --> 00:16:13,306 先に行って 助けを呼んできて! 270 00:16:13,306 --> 00:16:15,308 何 言ってんだ! セスも… 271 00:16:15,308 --> 00:16:19,979 姿を見られたからには あいつらは どこまでも追ってくる! 272 00:16:19,979 --> 00:16:22,148 私なら大丈夫だから… 273 00:16:22,148 --> 00:16:24,484 セス! 行け! 274 00:16:28,488 --> 00:16:31,616 あっ ああ ああっ… 275 00:16:38,331 --> 00:16:44,629 苦労して捜してきた手駒を こうも たやすく壊されるとはね 276 00:16:44,629 --> 00:16:46,631 屋敷にいるはずの娘が 277 00:16:46,631 --> 00:16:50,802 まさか 孤児院にいるとは 思わなかったんでしょ 278 00:16:50,802 --> 00:16:54,180 リュゼ子爵の独断で動くから こうなるんだ 279 00:16:54,180 --> 00:16:57,350 あの手の貴族なんて そんなものだ (物音) 280 00:16:57,350 --> 00:17:01,813 ん? おや 生き残りがいたのか 281 00:17:02,522 --> 00:17:06,317 名は? シシィ 282 00:17:06,317 --> 00:17:08,528 ああ… 283 00:17:08,528 --> 00:17:11,322 女か あっ… 284 00:17:11,322 --> 00:17:16,327 シシィというのは セシリアの愛称でもあったな 285 00:17:16,327 --> 00:17:20,165 それに 見事なバラ色の瞳をしている 286 00:17:20,165 --> 00:17:22,542 リュゼ家に特有のものだ 287 00:17:22,542 --> 00:17:26,713 少年だと思って見落としたか… 288 00:17:26,713 --> 00:17:33,553 あの子は 何か隠している気配があったが… なるほど 君のことだったとは 289 00:17:33,553 --> 00:17:36,890 <あっ! 俺を守るために セスは…> 290 00:17:36,890 --> 00:17:40,351 くっ… <あの領主に…!> 291 00:17:40,351 --> 00:17:43,062 リュゼ子爵が憎いかい? 292 00:17:43,062 --> 00:17:47,734 なら 復讐をさせてあげようか? 293 00:17:47,734 --> 00:17:51,196 ふく… しゅう… 294 00:17:51,196 --> 00:17:54,908 君が 我々の言うとおりに動くなら 295 00:17:54,908 --> 00:17:58,912 あのゲスを じっくりとなぶらせてあげるよ 296 00:18:00,205 --> 00:18:03,082 君は 君の心に従えばいい 297 00:18:03,082 --> 00:18:06,920 憎いんだろ? 許せないんだろ? 298 00:18:06,920 --> 00:18:09,923 なら いっそ 壊してしまえばいい 299 00:18:09,923 --> 00:18:12,217 この国ごとね 300 00:18:14,928 --> 00:18:17,388 《よくできました さっすが シシィね》 301 00:18:17,388 --> 00:18:19,390 《やめろって》 302 00:18:19,390 --> 00:18:21,935 《私のせいだ 私がバカだったんだ》 303 00:18:21,935 --> 00:18:24,604 《セスのせいじゃねえだろ!》 304 00:18:27,941 --> 00:18:31,402 《私が セシリアお嬢様に成り代わるの》 305 00:18:31,402 --> 00:18:33,404 あっ! 306 00:18:37,951 --> 00:18:43,623 <もう 誰の声も聞きたくはない> 307 00:18:43,623 --> 00:18:47,126 ああ そういえば 決めたよ 308 00:18:48,127 --> 00:18:50,797 決めたって 何を? 309 00:18:50,797 --> 00:18:55,969 言っただろ オブライエンの子供を殺す日だよ 310 00:18:55,969 --> 00:18:58,972 せっかくだから コンスタンス・グレイルの処刑と 311 00:18:58,972 --> 00:19:01,808 同じ日にしようと思ってね 312 00:19:01,808 --> 00:19:05,436 あさってだ そう 313 00:19:07,146 --> 00:19:09,816 ルーファスの方は 何か分かったの? 314 00:19:09,816 --> 00:19:16,155 どうやら 本物のルーファス・メイは 10年ほど前に亡くなっているようですね 315 00:19:16,155 --> 00:19:20,994 あまり裕福でない貴族の末っ子で 素行が悪かったために 316 00:19:20,994 --> 00:19:25,290 勘当同然に 家を追い出されて 王都に来たそうです 317 00:19:25,290 --> 00:19:31,296 10年前… なるほど その時に入れ代わったということね 318 00:19:34,465 --> 00:19:39,012 少し休め ろくに寝てないだろ お前 319 00:19:39,012 --> 00:19:41,180 問題ない (ノック) 320 00:19:41,180 --> 00:19:43,182 あっ… 321 00:19:43,182 --> 00:19:46,185 おや お取り込み中だったかな? 322 00:19:46,185 --> 00:19:48,479 いや 構わない 323 00:19:49,689 --> 00:19:54,027 前にも話したが ファリスのアレクサンドラ第三殿下は 324 00:19:54,027 --> 00:19:56,029 反戦派なんだ 325 00:19:56,029 --> 00:20:00,199 彼女が 次の王になるのが 理想的だと思わないか? 326 00:20:00,199 --> 00:20:05,705 その第三殿下って 血筋も後ろ盾も大したことないし 327 00:20:05,705 --> 00:20:09,709 今は ファリスで拘束されてるんだろ? 328 00:20:09,709 --> 00:20:13,338 勝ち目があるとは 到底思えないんだけど 329 00:20:13,338 --> 00:20:17,508 だが 大きな後ろ盾ができたのだとしたら? 330 00:20:17,508 --> 00:20:21,888 貿易協定のために メルヴィナに行ったはずのエルンスト王が 331 00:20:21,888 --> 00:20:24,724 ファリスに向かったとしたら? 332 00:20:24,724 --> 00:20:28,519 何だって!? 陛下に行く理由がないだろ 333 00:20:28,519 --> 00:20:33,066 ファリス現国王のお見舞い という名目でいいんだよ 334 00:20:33,066 --> 00:20:39,238 ただし 囚われの第三殿下に招かれた という事実さえあればね 335 00:20:39,238 --> 00:20:43,910 なるほどな 勝手に情報が広まればいいわけだ 336 00:20:43,910 --> 00:20:46,913 アデルバイドと第三殿下は つながっていると? 337 00:20:46,913 --> 00:20:51,542 そのとおり 立派な後ろ盾の完成だ 338 00:20:51,542 --> 00:20:57,924 でも 第三殿下は 囚われてるんだろ? どうやって 陛下を招待するんだよ 339 00:20:57,924 --> 00:21:02,261 もしや 塔にいるのは 身代わりか? 340 00:21:03,262 --> 00:21:07,266 おいおい はったりで国を動かすってのかよ? 341 00:21:07,266 --> 00:21:11,562 それほど ファリスは この国を恐れているということさ 342 00:21:14,774 --> 00:21:19,946 <どうして セシリア様は 何も答えなかったんだろう…> 343 00:21:19,946 --> 00:21:21,948 面会だ 344 00:21:24,283 --> 00:21:27,286 あなた ブレンダ? 345 00:21:31,416 --> 00:21:35,128 ええっと その… どうしたの? 346 00:21:35,128 --> 00:21:37,296 これを… 347 00:21:37,296 --> 00:21:40,800 ケイトとミレーヌが処刑反対運動を!? 348 00:21:40,800 --> 00:21:43,428 ふ… 2人だけじゃないわ 349 00:21:43,428 --> 00:21:47,306 あなたのお父様や 元婚約者のニール・ブロンソン 350 00:21:47,306 --> 00:21:50,309 それに ハームズワース子爵 351 00:21:50,309 --> 00:21:53,146 もちろん アルスター伯爵もよ 352 00:21:53,146 --> 00:21:55,606 <閣下が…> 353 00:21:55,606 --> 00:21:59,444 ねえ ブレンダ 私の処刑はいつ? 354 00:22:00,445 --> 00:22:02,989 明日だって… 355 00:22:02,989 --> 00:22:04,991 そっか… 356 00:22:06,159 --> 00:22:09,328 あのね 私… 357 00:22:09,328 --> 00:22:13,166 パメラのことを告発しようと思うの えっ? 358 00:22:13,166 --> 00:22:17,336 今まで 彼女がやってきたこと 全部! 359 00:22:17,336 --> 00:22:20,173 今更よね… 360 00:22:20,173 --> 00:22:24,469 ずっと… ずっと 言いたかったことがあるの 361 00:22:24,469 --> 00:22:29,182 あの時 助けてくれて ありがとう 362 00:22:29,182 --> 00:22:32,351 違うのよ ブレンダ あれは… 363 00:22:32,351 --> 00:22:35,021 ううん あなたよ 364 00:22:35,021 --> 00:22:37,190 あなたの誠実さが 365 00:22:37,190 --> 00:22:40,026 私を助けてくれたのよ 366 00:22:43,362 --> 00:22:46,199 <1人じゃない> 367 00:22:46,199 --> 00:22:49,035 <みんなが 戦ってくれてるんだ> 368 00:22:49,035 --> 00:22:51,662 <絶対に諦めない> 369 00:22:51,662 --> 00:22:54,373 <だって…> 370 00:22:54,373 --> 00:22:59,212 <スカーレットなら きっと そう言うはずだから> 371 00:22:59,212 --> 00:23:10,515 ♪♪~