1 00:00:10,802 --> 00:00:11,636 (綺礼(きれい))あっ… 2 00:00:38,121 --> 00:00:44,127 ♪〜 3 00:02:01,996 --> 00:02:08,002 〜♪ 4 00:02:08,919 --> 00:02:10,003 (時臣(ときおみ))殺された!? 5 00:02:13,716 --> 00:02:18,638 (時臣) まさか… そんな… なぜ神父までもが… 6 00:02:18,888 --> 00:02:20,807 あってはならない… 7 00:02:20,932 --> 00:02:22,892 あってはならないことだ! 8 00:02:28,481 --> 00:02:30,859 こんな形で 神父を亡くすとは 9 00:02:31,067 --> 00:02:32,944 君も さぞかし無念だろう 10 00:02:33,069 --> 00:02:36,781 (綺礼)ええ… (時臣)璃正(りせい)神父は私にとって 11 00:02:36,906 --> 00:02:39,409 もう1人の父というべき お方だった 12 00:02:40,160 --> 00:02:42,745 ここまで予期せぬことばかり 起こるとは… 13 00:02:43,746 --> 00:02:47,750 至急… 何か策を講じる必要が あるかもしれない 14 00:02:58,303 --> 00:03:00,847 (アーチャー) なぜ時臣に言わなかった? 15 00:03:02,724 --> 00:03:03,933 (綺礼)何のことだ? 16 00:03:04,517 --> 00:03:06,519 (アーチャー)哀れな父親だ 17 00:03:06,603 --> 00:03:10,398 息子を聖人と信じて 疑わずに逝ったのだからな 18 00:03:10,982 --> 00:03:14,777 いや… むしろ それが救いか? 19 00:03:16,404 --> 00:03:19,824 父親の死に 何の感情も懐(いだ)かぬのか? 20 00:03:21,075 --> 00:03:22,869 殺されたのだぞ 21 00:03:23,286 --> 00:03:26,539 少しは悲しそうな顔くらい 浮かべたらどうだ? 22 00:03:27,081 --> 00:03:29,334 ああ 悔しくてならない 23 00:03:30,460 --> 00:03:32,420 悔しい か… 24 00:03:33,546 --> 00:03:37,800 それは 自分の手で 殺(あや)められなかったからか? 25 00:03:44,307 --> 00:03:45,475 (アイリ)あ… 26 00:03:47,393 --> 00:03:48,603 セイバー… 27 00:03:50,063 --> 00:03:52,482 (セイバー) アイリスフィール 具合はどうですか? 28 00:03:52,774 --> 00:03:53,983 ああ… 29 00:03:54,317 --> 00:03:57,153 どうやら 心配させてしまったみたいね 30 00:03:57,445 --> 00:03:58,488 ごめんなさい 31 00:03:58,821 --> 00:04:01,532 いえ 本当に大丈夫であれば— 32 00:04:01,991 --> 00:04:04,118 それに越したことは ないのですが… 33 00:04:04,661 --> 00:04:05,495 しかし… 34 00:04:07,664 --> 00:04:08,665 あ… 35 00:04:08,790 --> 00:04:09,791 あっ… 36 00:04:10,583 --> 00:04:13,878 大丈夫 この気配は舞弥(まいや)さんだわ 37 00:04:14,712 --> 00:04:16,130 (アイリ)遠坂(とおさか)から? 38 00:04:16,464 --> 00:04:20,009 (舞弥) はい 遠坂時臣からの 共闘の申し入れです 39 00:04:20,343 --> 00:04:22,804 (セイバー) 同盟ですか? 今になって? 40 00:04:23,179 --> 00:04:25,640 (アイリ) 残るライダーと バーサーカーの対処に 41 00:04:26,015 --> 00:04:28,434 遠坂は不安を 持っているんでしょうね 42 00:04:29,185 --> 00:04:32,105 そこで 一番 与(くみ)しやすいと見えた私たちに 43 00:04:32,188 --> 00:04:33,898 誘いをかけてきた 44 00:04:34,607 --> 00:04:37,860 要するに 他の2組に比べれば 舐(な)められてるってこと 45 00:04:38,152 --> 00:04:39,654 (舞弥)遠坂は今夜 46 00:04:39,737 --> 00:04:42,740 冬木(ふゆき)教会で会見の場を 設けたいと言ってきました 47 00:04:43,116 --> 00:04:46,494 遠坂時臣は 今回の聖杯戦争において 48 00:04:46,744 --> 00:04:50,623 かなり初期の段階から 周到な準備を進めています 49 00:04:51,207 --> 00:04:52,959 (舞弥)それに遠坂は 50 00:04:53,084 --> 00:04:55,545 アサシンのマスター 言峰(ことみね)綺礼を 51 00:04:55,628 --> 00:04:58,214 裏で操っていたと 思われる節がある 52 00:05:00,550 --> 00:05:04,971 遠坂が言峰綺礼に対して 影響力を及ぼしうるなら 53 00:05:05,179 --> 00:05:08,641 彼の誘いは 我々にとっても 無視できないかと 54 00:05:09,350 --> 00:05:10,184 (アイリ)そうね… 55 00:05:11,894 --> 00:05:13,938 コトミネ… キレイ? 56 00:05:14,689 --> 00:05:16,733 覚えておいて セイバー 57 00:05:17,233 --> 00:05:19,152 今回の聖杯戦争で 58 00:05:19,235 --> 00:05:23,072 もし切嗣(きりつぐ)を負かして 聖杯を獲(と)る者がいるとしたら 59 00:05:23,531 --> 00:05:25,950 それが言峰綺礼という男よ 60 00:05:30,580 --> 00:05:33,166 この話 受けましょう 61 00:05:43,926 --> 00:05:45,136 (凛(りん))お父様!? 62 00:05:49,891 --> 00:05:50,933 (凛)お父様! 63 00:05:53,895 --> 00:05:55,438 わぁ! 64 00:06:00,276 --> 00:06:01,277 あ… 65 00:06:05,364 --> 00:06:08,826 (葵(あおい)) 凛 お父様から お話があるそうよ 66 00:06:21,964 --> 00:06:23,466 わぁ… 67 00:06:28,304 --> 00:06:32,892 (時臣) 凛… 成人するまでは 協会に貸しを作っておけ 68 00:06:33,810 --> 00:06:36,187 それ以降の判断は お前に任せる 69 00:06:36,813 --> 00:06:40,149 お前なら 独りでもやっていけるだろう 70 00:06:40,900 --> 00:06:42,819 いずれ聖杯は現れる 71 00:06:43,236 --> 00:06:47,365 アレを手に入れるのは 遠坂家の義務であり 何より… 72 00:06:47,698 --> 00:06:51,661 魔術師であろうとするなら 避けては通れない道だ 73 00:06:53,287 --> 00:06:54,997 凛 これを 74 00:06:55,498 --> 00:06:56,833 わぁ… 75 00:07:01,379 --> 00:07:05,508 それでは行くが 後のことは分かっているな 76 00:07:06,425 --> 00:07:07,260 はい 77 00:07:10,471 --> 00:07:12,849 行ってらっしゃい お父様 78 00:07:30,074 --> 00:07:34,203 不肖 この遠坂時臣の 招待に応じていただき 79 00:07:34,704 --> 00:07:36,873 まずは感謝の言葉もない 80 00:07:38,499 --> 00:07:41,252 紹介しよう 言峰綺礼 81 00:07:41,544 --> 00:07:43,504 私の直弟子(じきでし)であり 82 00:07:43,588 --> 00:07:47,508 一時(いっとき)は互いに聖杯を狙って 競い合った相手であったが 83 00:07:47,717 --> 00:07:49,969 今となっては過ぎた話だ 84 00:07:50,928 --> 00:07:55,641 彼はサーヴァントを失い 既にマスター権も手放して久しい 85 00:07:56,601 --> 00:08:00,438 此度(こたび)の聖杯戦争も いよいよ大詰めの局面となってきた 86 00:08:01,063 --> 00:08:02,523 残っているのは 87 00:08:02,648 --> 00:08:05,568 案の定 “始まりの御三家”の マスターたちと 88 00:08:05,651 --> 00:08:07,820 飛び入りの外様(とざま)が1人 89 00:08:08,446 --> 00:08:11,782 さて この戦局を どうお考えか? 90 00:08:12,074 --> 00:08:13,618 (アイリ)別段 何とも 91 00:08:13,743 --> 00:08:16,329 我らは最強のセイバーを 統べるが故に 92 00:08:16,412 --> 00:08:18,748 姑息(こそく)に機を窺(うかが)う必要もなく 93 00:08:18,831 --> 00:08:21,334 ただ当たり前に 勝ち進むまでのこと 94 00:08:21,584 --> 00:08:25,171 (時臣) なるほど 当方の見解では 残念ながら 95 00:08:25,254 --> 00:08:27,757 今回の間桐(まとう)は戦略を誤った 96 00:08:28,216 --> 00:08:31,260 脆弱(ぜいじゃく)なマスターに 負荷のかかる サーヴァントを押しつけ 97 00:08:31,719 --> 00:08:34,472 みすみす自滅を 早めている有様(ありさま)だ 98 00:08:35,222 --> 00:08:37,850 おそらく勝ち上がってくるのは ライダーだろう 99 00:08:38,518 --> 00:08:42,230 外様の手に聖杯が渡ることは 万に一つも許せない 100 00:08:42,938 --> 00:08:46,275 そこのところは お互い合意できるはずだ 101 00:08:46,484 --> 00:08:48,486 同盟など笑止千万 102 00:08:48,861 --> 00:08:49,779 ただし 103 00:08:49,904 --> 00:08:52,990 敵の対処に順列をつけてほしい というのなら 104 00:08:53,115 --> 00:08:55,868 そちらの誠意次第では 一考してもいいでしょう 105 00:08:57,453 --> 00:08:58,412 つまり? 106 00:08:58,955 --> 00:09:01,666 (アイリ) 遠坂を敵対者として見なすのは 107 00:09:01,791 --> 00:09:04,043 他のマスターを倒した後 108 00:09:04,460 --> 00:09:07,129 そういう約定なら 応じる用意もあります 109 00:09:07,338 --> 00:09:09,966 (時臣)条件付きの休戦協定 か 110 00:09:10,550 --> 00:09:12,802 落とし所としては妥当だな 111 00:09:13,386 --> 00:09:15,388 (アイリ)こちらの要求は2つ 112 00:09:15,972 --> 00:09:19,642 まず 第1に ライダーと そのマスターについて 113 00:09:19,725 --> 00:09:23,312 そちらがつかんでいる情報を 全て開示すること 114 00:09:24,313 --> 00:09:25,189 いいだろう 115 00:09:25,648 --> 00:09:31,404 第2の要求は 言峰綺礼を 聖杯戦争から排除すること 116 00:09:33,281 --> 00:09:36,075 (時臣)ん? 綺礼を? 117 00:09:36,325 --> 00:09:38,995 なにも 殺せとまで言わないわ 118 00:09:39,370 --> 00:09:41,998 それでも この戦いが終わるまでの間 119 00:09:42,081 --> 00:09:46,460 この冬木から いえ 日本から退去してもらいます 120 00:09:46,877 --> 00:09:48,588 さっそく明朝にでも 121 00:09:50,840 --> 00:09:52,925 (時臣) 理由を説明してもらえるかね? 122 00:09:53,175 --> 00:09:55,011 そこの代行者は 123 00:09:55,094 --> 00:09:58,431 我々アインツベルンと 少なからず遺恨があります 124 00:09:59,307 --> 00:10:02,435 遠坂の陣営が 彼を擁護(ようご)するのであれば 125 00:10:02,852 --> 00:10:06,689 我々は金輪際(こんりんざい) そちらを信用することはできない 126 00:10:07,648 --> 00:10:09,066 どういうことかね? 127 00:10:11,193 --> 00:10:12,194 綺礼 128 00:10:16,324 --> 00:10:19,243 どう? 切嗣からの贈り物は? 129 00:10:19,493 --> 00:10:22,913 車よりも この騎馬に似た乗り物のほうが 130 00:10:23,039 --> 00:10:25,124 私には性に合っているようです 131 00:10:25,416 --> 00:10:29,837 では 私が先行して 帰路の安全を確認してきます 132 00:10:35,551 --> 00:10:37,219 私たちも行きましょう 133 00:10:40,890 --> 00:10:41,849 (アイリ)う… 134 00:10:41,932 --> 00:10:45,061 マ… マダム? どうしました? 135 00:10:45,186 --> 00:10:47,063 行って… 舞弥さん 136 00:10:47,521 --> 00:10:51,317 (舞弥)しかし… (アイリ)遠坂に不審がられるわ 137 00:10:59,408 --> 00:11:02,203 異常ではないのよ これは… 138 00:11:02,828 --> 00:11:04,789 あらかじめ決まってたこと 139 00:11:05,414 --> 00:11:09,126 むしろ 今まで“ヒト”として 機能できたことが 140 00:11:09,627 --> 00:11:13,422 私にとっては 奇跡みたいな幸運だったの 141 00:11:14,590 --> 00:11:16,717 切嗣も 承知の上なのですか? 142 00:11:17,051 --> 00:11:19,095 セイバーには内緒よ 143 00:11:19,345 --> 00:11:22,264 彼女は大事な戦いを控える身… 144 00:11:22,890 --> 00:11:25,351 余計な心配は させたくない… 145 00:11:25,601 --> 00:11:29,480 だけど舞弥さん… あなたには話しておきたいわ 146 00:11:30,439 --> 00:11:34,276 私は聖杯戦争のために 設計されたホムンクルス… 147 00:11:35,111 --> 00:11:37,196 それは あなたも 知っているわね? 148 00:11:37,279 --> 00:11:38,364 はい 149 00:11:38,781 --> 00:11:40,616 (アイリ)アハトのお爺(じい)さまは 150 00:11:40,741 --> 00:11:43,744 “器”そのものに 生存本能を与え 151 00:11:43,869 --> 00:11:48,499 あらゆる危険を自己回避して 聖杯の完成を成し遂げるために 152 00:11:48,833 --> 00:11:51,502 〝器〞に 〝アイリスフィール〞という 153 00:11:51,627 --> 00:11:53,421 擬装(ぎそう)を施したのよ 154 00:11:54,255 --> 00:11:56,132 それが… 私 155 00:11:56,966 --> 00:11:59,885 そんな… では あなたは… 156 00:11:59,969 --> 00:12:04,348 これから先 私は もとの“モノ”に還(かえ)っていくわ 157 00:12:04,932 --> 00:12:06,475 次は きっと… 158 00:12:06,767 --> 00:12:10,688 こうして あなたと話をすることも できなくなるでしょう 159 00:12:11,397 --> 00:12:15,901 だからこそ切嗣は 私にセイバーの鞘(さや)を預けたの 160 00:12:16,610 --> 00:12:19,905 全て遠き理想郷(アヴァロン)… その効果は知ってる? 161 00:12:20,239 --> 00:12:23,576 (舞弥) 老衰の停滞と無制限の治癒能力 162 00:12:24,034 --> 00:12:25,411 そう聞いています 163 00:12:25,661 --> 00:12:26,996 (アイリ)その効果が— 164 00:12:27,121 --> 00:12:30,875 私という“殻”の崩壊を 押し止めてくれているの 165 00:12:31,459 --> 00:12:35,379 もっとも セイバーとの距離が 離れてしまうと 166 00:12:35,671 --> 00:12:37,548 途端にボロが出るんだけど… 167 00:12:38,048 --> 00:12:40,843 なぜ 私には教えたのですか? 168 00:12:41,552 --> 00:12:43,387 久宇(ひさう)舞弥 169 00:12:43,888 --> 00:12:47,016 あなたなら決して 私を憐(あわ)れんだりしない 170 00:12:47,933 --> 00:12:50,186 きっと私を認めてくれる 171 00:12:50,603 --> 00:12:52,062 そう思ったから 172 00:12:52,313 --> 00:12:55,858 マダム 私は… あなたという人を 173 00:12:55,941 --> 00:12:58,027 もっと遠い存在だと 思っていました 174 00:12:58,319 --> 00:13:00,154 そんなこと… ない 175 00:13:00,988 --> 00:13:02,990 (アイリ)分かってくれた? (舞弥)はい 176 00:13:03,616 --> 00:13:05,743 私が この命に代えてでも 177 00:13:06,202 --> 00:13:10,331 アイリスフィール 最後まで あなたをお守りいたします 178 00:13:10,956 --> 00:13:12,041 だから どうか 179 00:13:13,542 --> 00:13:16,086 衛宮(えみや)切嗣のために死んでください 180 00:13:16,921 --> 00:13:18,964 あの人の理想(ユメ)をかなえるために 181 00:13:23,802 --> 00:13:24,929 (アイリ)ありがとう 182 00:13:27,348 --> 00:13:32,228 (時臣) アインツベルンとの経緯 やはり私には 一言欲しかった… 183 00:13:33,103 --> 00:13:35,981 残念ながら 致し方あるまい 184 00:13:37,483 --> 00:13:41,904 この戦いから 身を退(ひ)いてくれ 綺礼 185 00:13:51,080 --> 00:13:51,914 ん? 186 00:13:56,335 --> 00:14:00,548 (綺礼) 衛宮切嗣… 貴様は何者だ? 187 00:14:03,008 --> 00:14:07,346 それも分からぬまま 私はここを去るのか… 188 00:14:09,098 --> 00:14:11,559 (アーチャー) この期に及んでまだ思案か? 189 00:14:12,101 --> 00:14:15,104 鈍重にも程があるぞ 綺礼 190 00:14:16,564 --> 00:14:19,358 今なお聖杯は お前を招いている 191 00:14:20,276 --> 00:14:25,406 そして お前自身もまた なお戦い続けることを望んでいる 192 00:14:26,699 --> 00:14:31,829 物心ついて以来 私は ただ一つの探索に生きてきた 193 00:14:32,538 --> 00:14:36,041 ただひたすらに時を費やし 痛みに耐え 194 00:14:36,125 --> 00:14:38,836 その全てが徒労に終わった 195 00:14:39,461 --> 00:14:42,798 なのに今 私は かつてないほどに 196 00:14:42,882 --> 00:14:46,010 問い質(ただ)してきた“答え”を 間近に感じている 197 00:14:46,302 --> 00:14:48,762 (アーチャー) そこまで自省しておきながら 198 00:14:48,846 --> 00:14:50,723 一体 何を まだ迷う? 199 00:14:51,307 --> 00:14:52,808 予感がある 200 00:14:53,434 --> 00:14:58,564 全ての答えを知った時 私は破滅することになるのだと 201 00:14:58,647 --> 00:15:01,901 (電話の着信音) 202 00:15:04,820 --> 00:15:06,655 (綺礼)分かった ご苦労 203 00:15:08,449 --> 00:15:12,328 (アーチャー) 何か よほど心が浮き立つような 報(しら)せでも受けたのか? 204 00:15:12,453 --> 00:15:17,166 (綺礼) アインツベルンの連中が 隠れ潜んでいる拠点の調べがついた 205 00:15:17,249 --> 00:15:19,126 (アーチャー)ハハハハ… 206 00:15:19,209 --> 00:15:23,339 何だ 綺礼 お前というやつは… ハハハ… 207 00:15:23,464 --> 00:15:26,175 もとより 続ける覚悟なのではないか 208 00:15:26,258 --> 00:15:28,010 (綺礼)迷いはしたさ 209 00:15:28,677 --> 00:15:30,220 やめる手もあった 210 00:15:30,429 --> 00:15:35,225 だが結局のところ 英雄王 お前の言うとおり… 211 00:15:35,684 --> 00:15:37,519 私という人間は 212 00:15:37,645 --> 00:15:41,065 ただ問い続けることの他に 処方を知らない 213 00:15:41,982 --> 00:15:42,816 それは? 214 00:15:44,360 --> 00:15:46,487 (綺礼)父からの贈り物だ 215 00:15:49,990 --> 00:15:52,076 (綺礼)Jn424 216 00:15:52,826 --> 00:15:54,703 ヨハネ福音書… 217 00:15:56,538 --> 00:15:58,040 神は御霊(みたま)なり 218 00:15:58,540 --> 00:16:03,587 故に神を崇(あが)める者は 魂と真理をもって拝むべし 219 00:16:06,882 --> 00:16:08,676 (アーチャー)ハハハハ… 220 00:16:08,759 --> 00:16:13,430 しかしな 綺礼 さっそくだが由々(ゆゆ)しき問題があるぞ 221 00:16:14,098 --> 00:16:18,060 お前が自らの意思で 聖杯戦争に参ずるならば 222 00:16:18,477 --> 00:16:21,563 いよいよ遠坂時臣は敵であろうが 223 00:16:22,272 --> 00:16:25,734 つまり 今 お前は 何の備えもないままに 224 00:16:25,859 --> 00:16:29,321 敵対するサーヴァントと 同室しているのだ 225 00:16:29,655 --> 00:16:32,324 これは大層な窮地ではないか? 226 00:16:32,408 --> 00:16:33,909 そうでもない 227 00:16:34,284 --> 00:16:36,829 命乞いの算段ぐらいはついている 228 00:16:37,162 --> 00:16:39,665 (アーチャー)ほう? (綺礼)ギルガメッシュ 229 00:16:40,332 --> 00:16:44,586 まだ お前が知らぬ 聖杯戦争の真実を教えてやろう 230 00:16:45,087 --> 00:16:45,963 (アーチャー)何だと? 231 00:16:46,422 --> 00:16:49,091 そもそも この冬木の儀式はな 232 00:16:49,299 --> 00:16:53,470 7体の英霊の魂を束ねて 生贄(いけにえ)とすることで 233 00:16:53,595 --> 00:16:57,057 “根源”へと至る穴を 空けようとする試みだ 234 00:16:57,766 --> 00:17:00,894 7人のサーヴァントを 全て殺し尽くすことで 235 00:17:00,978 --> 00:17:03,397 “大聖杯”を起動させる 236 00:17:03,897 --> 00:17:05,607 7人全てだ 237 00:17:06,567 --> 00:17:07,734 分かるな? 238 00:17:08,444 --> 00:17:12,698 我が師が あれほど令呪(れいじゅ)の消費を 渋っていた理由がそれだ 239 00:17:12,948 --> 00:17:15,492 全ての戦いが終わった後で 240 00:17:15,617 --> 00:17:20,079 自らのサーヴァントを 自決させるために必要だったからだ 241 00:17:20,539 --> 00:17:26,086 時臣が我(オレ)に示した忠義は 全て嘘(うそ)偽りだったというのか? 242 00:17:26,295 --> 00:17:28,464 結局のところ 我が師は 243 00:17:28,589 --> 00:17:32,134 骨の髄まで“魔術師”だった というだけのことだ 244 00:17:33,052 --> 00:17:37,890 英霊は崇拝しても その偶像には幻想など抱かない 245 00:17:38,891 --> 00:17:40,350 時臣め 246 00:17:40,851 --> 00:17:43,645 最後にようやく見所を示したな 247 00:17:44,063 --> 00:17:46,607 あの退屈な男も これでやっと 248 00:17:46,732 --> 00:17:49,151 我(オレ)を愉(たの)しませることができそうだ 249 00:17:49,359 --> 00:17:52,112 さて どうする 英雄王? 250 00:17:52,196 --> 00:17:55,991 それでもなお お前は我が師に忠義立てして 251 00:17:56,075 --> 00:17:58,535 この私の反意を咎(とが)めるか? 252 00:17:58,744 --> 00:18:01,246 さあ どうしたものかな 253 00:18:01,330 --> 00:18:03,373 いかに不忠者とはいえ 254 00:18:03,499 --> 00:18:06,835 時臣は今なお 我(オレ)に魔力を貢いでいる 255 00:18:07,169 --> 00:18:09,213 完全にマスターを 見限ったのでは 256 00:18:09,338 --> 00:18:11,673 現界に支障をきたすしな 257 00:18:12,466 --> 00:18:17,346 ああ そういえば1人 令呪を得たものの相方がおらず 258 00:18:17,429 --> 00:18:20,099 契約からはぐれたサーヴァントを 求めている 259 00:18:20,224 --> 00:18:22,017 マスターがいたはずだった 260 00:18:22,309 --> 00:18:24,937 フン そういえばそうだった 261 00:18:25,771 --> 00:18:29,024 だが 果たして その男 マスターとして 262 00:18:29,149 --> 00:18:32,027 英雄王の眼鏡にかなうのかどうか 263 00:18:32,528 --> 00:18:34,071 問題あるまい 264 00:18:34,863 --> 00:18:37,324 堅物すぎるのが玉に瑕(きず)だが 265 00:18:37,407 --> 00:18:39,743 前途はそれなりに有望だ 266 00:18:40,285 --> 00:18:42,037 ゆくゆくは存分に我(オレ)を 267 00:18:42,162 --> 00:18:44,498 愉しませてくれるかもしれん 268 00:18:45,374 --> 00:18:46,500 (綺礼)フフ… 269 00:18:49,545 --> 00:18:51,046 (時臣)待っていたよ 綺礼 270 00:18:51,296 --> 00:18:55,175 (綺礼) 冬木を退去する前に 一言 ご挨拶に上がりました 271 00:18:58,178 --> 00:19:00,973 (時臣) 私は君という弟子を得たことを 272 00:19:01,098 --> 00:19:03,016 今でも誇りに思っている 273 00:19:04,059 --> 00:19:07,563 どうか今後とも 亡きお父上のように 君もまた 274 00:19:07,938 --> 00:19:11,441 遠坂との縁故を保っていって ほしいと思うのだが 275 00:19:11,567 --> 00:19:12,734 どうだろう? 276 00:19:13,402 --> 00:19:15,404 (綺礼)願ってもないお言葉です 277 00:19:15,696 --> 00:19:19,199 今回の聖杯戦争が 終わった後(のち)も 綺礼 278 00:19:19,324 --> 00:19:22,870 君には兄弟子として 凛の指導に当たってほしいのだ 279 00:19:25,706 --> 00:19:29,418 まあ 簡略ではあるが 遺言状のようなものだ 280 00:19:30,210 --> 00:19:34,256 万が一… ということも 考えておくべきだと思ってね 281 00:19:35,215 --> 00:19:38,552 凛に遠坂の家督を 譲る旨の署名と 282 00:19:38,927 --> 00:19:41,388 成人するまでの後見人として 283 00:19:41,805 --> 00:19:43,640 君を指名しておいた 284 00:19:45,184 --> 00:19:46,435 お任せを 285 00:19:46,685 --> 00:19:51,773 御息女については責任を持って 見届けさせていただきます 286 00:19:52,441 --> 00:19:55,152 ありがとう 綺礼 287 00:19:55,652 --> 00:19:56,778 (綺礼)これは? 288 00:19:57,154 --> 00:20:00,866 (時臣) 君個人に対して私からの贈り物だ 289 00:20:01,325 --> 00:20:02,492 開けてみたまえ 290 00:20:06,246 --> 00:20:07,581 アゾット剣だ 291 00:20:08,540 --> 00:20:11,001 君が遠坂の魔導を修め 292 00:20:11,126 --> 00:20:14,046 見習いの課程を終えたことを 証明する品だ 293 00:20:15,130 --> 00:20:18,467 至らぬこの身に 重ね重ねのご厚情 294 00:20:18,800 --> 00:20:22,346 感謝の言葉もありません 我が師よ… 295 00:20:22,971 --> 00:20:25,933 君にこそ感謝だ 言峰綺礼 296 00:20:26,767 --> 00:20:30,520 これで私は 最後の戦いに臨むことができる 297 00:20:32,814 --> 00:20:34,608 もう こんな時間か… 298 00:20:36,068 --> 00:20:38,195 長く引き留めてしまって すまないね 299 00:20:40,822 --> 00:20:43,450 飛行機の時間に 間に合うといいのだが… 300 00:20:50,707 --> 00:20:51,667 (綺礼)いいえ 301 00:20:53,335 --> 00:20:57,005 心配無用です 我が師よ 302 00:20:59,841 --> 00:21:02,761 (時臣)カハッ! ア… 303 00:21:05,264 --> 00:21:09,101 (綺礼) もとより飛行機の予約など しておりませんので 304 00:21:17,359 --> 00:21:20,445 (時臣のうめき声) 305 00:21:24,491 --> 00:21:28,745 (綺礼)師よ あなたも我が父と同じ 306 00:21:28,870 --> 00:21:34,418 最後の最後まで 私という人間を 理解できなかったのですよ 307 00:21:39,881 --> 00:21:42,426 (アーチャー) フン 興醒(ざ)めな幕切れだ 308 00:21:42,884 --> 00:21:46,263 見よ この間抜けた死に顔を 309 00:21:46,722 --> 00:21:49,016 すぐそばに 霊体化したサーヴァントを 310 00:21:49,141 --> 00:21:50,767 侍(はべ)らせていたのだ 311 00:21:51,268 --> 00:21:53,395 油断したのも無理はあるまい 312 00:21:53,729 --> 00:21:56,356 早くも諧謔(かいぎゃく)を身につけたか 313 00:21:57,024 --> 00:21:59,818 その進歩ぶりは褒めておこう 314 00:22:00,569 --> 00:22:01,862 どうだ 綺礼? 315 00:22:02,237 --> 00:22:05,949 父親を殺められなかった悔しさが 少しは晴れたか? 316 00:22:06,908 --> 00:22:11,705 (綺礼) 本当に異存はないのだな? 英雄王ギルガメッシュ 317 00:22:12,414 --> 00:22:15,792 お前が我(オレ)を 飽きさせぬ限りにおいてはな 318 00:22:16,460 --> 00:22:18,211 さもなくば 綺礼 319 00:22:19,087 --> 00:22:22,841 覚悟を問われるべきは むしろ お前だぞ 320 00:22:25,385 --> 00:22:29,765 汝(なんじ)の身は我が下(もと)に 我が運命は汝の剣に 321 00:22:29,890 --> 00:22:34,686 聖杯の寄るべに従い この意 この理(ことわり)に従うのなら 322 00:22:35,187 --> 00:22:38,982 誓おう 汝の供物を我が血肉と成す 323 00:22:39,316 --> 00:22:42,903 言峰綺礼 新たなるマスターよ 324 00:22:46,114 --> 00:22:49,242 さあ 綺礼 始めるとしようか… 325 00:22:49,743 --> 00:22:54,748 お前の采配で見事 この喜劇に幕を引くがいい 326 00:22:54,873 --> 00:22:56,875 褒美に聖杯を賜(たま)わそう 327 00:22:57,250 --> 00:22:58,835 異存はない 328 00:22:58,960 --> 00:23:02,506 英雄王 お前もせいぜい 愉しむことだ 329 00:23:02,798 --> 00:23:05,592 望む答えを得る その時まで 330 00:23:06,093 --> 00:23:08,804 この身は道化に甘んじるとも… 331 00:23:12,974 --> 00:23:18,980 ♪〜 332 00:24:35,682 --> 00:24:41,688 〜♪ 333 00:24:43,732 --> 00:24:46,359 (シャーレイ) ケリィはさ どんな大人になりたいの? 334 00:24:46,443 --> 00:24:48,528 (シモン) あの屋敷に行くのはやめなさい 335 00:24:48,612 --> 00:24:49,905 (切嗣)何だ… これ 336 00:24:50,030 --> 00:24:51,740 (ナタリア) 後のことは自分で考えな 337 00:24:51,823 --> 00:24:53,491 (矩賢(のりかた))お前には まだ早すぎる 338 00:24:53,575 --> 00:24:55,368 (シャーレイ) いつかキミが手に入れるのは 339 00:24:55,493 --> 00:24:57,245 世界を変える力だよ