1 00:00:09,551 --> 00:00:13,972 (セイバー) サーヴァント セイバー 召喚に従い 参上した 2 00:00:16,641 --> 00:00:17,642 (セイバー) 問おう 3 00:00:18,393 --> 00:00:20,687 あなたが私のマスターか? 4 00:00:22,564 --> 00:00:24,983 (衛宮(えみや)士郎(しろう)) マ… マスター? 5 00:00:25,525 --> 00:00:29,279 サーヴァント セイバー 召喚に従い 参上した 6 00:00:29,404 --> 00:00:30,739 マスター 指示を 7 00:00:33,283 --> 00:00:35,994 (セイバー) これより我が剣は あなたと共にあり― 8 00:00:37,037 --> 00:00:39,539 あなたの運命は私と共にある 9 00:00:39,748 --> 00:00:41,499 ここに契約は完了した 10 00:00:41,958 --> 00:00:42,500 なっ… 11 00:00:42,959 --> 00:00:44,502 (セイバー)あっ… (士郎)なっ… 12 00:00:45,128 --> 00:00:46,004 まっ 待て! 13 00:00:46,629 --> 00:00:51,634 ♪~ 14 00:02:11,214 --> 00:02:16,219 ~♪ 15 00:02:17,178 --> 00:02:20,014 ハア ハア… はっ! 16 00:02:20,723 --> 00:02:23,601 (ランサー)ふんっ! ふっ! (セイバー)うっ! 17 00:02:24,227 --> 00:02:24,894 (ランサー) はっ! 18 00:02:27,063 --> 00:02:28,439 ええい! 19 00:02:30,275 --> 00:02:30,984 だあーっ! 20 00:02:34,237 --> 00:02:35,196 (ランサー) ふっ! 21 00:02:37,323 --> 00:02:38,283 やあっ! 22 00:02:40,535 --> 00:02:41,911 はあーっ! 23 00:02:42,245 --> 00:02:43,288 うっ! ふっ! 24 00:02:45,165 --> 00:02:46,791 (ランサー) うっ! ちっ… 25 00:02:47,584 --> 00:02:49,127 (セイバー) はあーっ! 26 00:02:49,419 --> 00:02:50,461 (ランサー) うわっ! 27 00:02:51,838 --> 00:02:53,214 (士郎) 見えない剣… 28 00:02:54,048 --> 00:02:57,760 ひきょう者め! 自らの武器を隠すとは何事か! 29 00:02:59,429 --> 00:02:59,971 うっ… 30 00:03:03,933 --> 00:03:05,727 (ランサー)うっ… (セイバー)どうした ランサー 31 00:03:07,353 --> 00:03:09,230 止まっていては槍兵(そうへい)の名が泣こう 32 00:03:09,772 --> 00:03:11,983 そちらが来ないなら 私が行く 33 00:03:12,400 --> 00:03:14,444 その前に ひとつ聞かせろ 34 00:03:14,611 --> 00:03:16,905 貴様の宝具 それは剣か? 35 00:03:17,155 --> 00:03:18,615 (セイバー) さあ どうかな? 36 00:03:18,740 --> 00:03:21,826 おのか 槍(やり)か いや― 37 00:03:21,951 --> 00:03:24,245 もしや弓ということも あるかもしれんぞ 38 00:03:24,495 --> 00:03:26,915 フッ 抜かせ セイバー 39 00:03:30,585 --> 00:03:34,422 お互い初見だしよ ここらで分けって気はないか? 40 00:03:34,797 --> 00:03:37,133 断る あなたはここで倒れろ 41 00:03:37,550 --> 00:03:40,595 (ランサー) こっちはもともと 様子見が目的だったんだ 42 00:03:41,179 --> 00:03:44,933 サーヴァントが出たとあっちゃ 長居する気はなかったんだが… 43 00:03:48,269 --> 00:03:48,937 ふっ! 44 00:03:50,355 --> 00:03:53,024 その心臓 もらい受ける! 45 00:03:54,734 --> 00:03:56,444 ゲイ・ボルグ! 46 00:03:57,570 --> 00:03:58,655 あっ! うっ! 47 00:04:01,783 --> 00:04:02,325 あっ… 48 00:04:04,077 --> 00:04:07,664 (セイバー) 呪詛(じゅそ)… いや 今のは因果の逆転か? 49 00:04:08,081 --> 00:04:11,167 (ランサー) かわしたな 我が必殺のゲイ・ボルグを 50 00:04:11,417 --> 00:04:12,752 ゲイ・ボルグ!? 51 00:04:12,919 --> 00:04:15,463 御身はアイルランドの光の御子(みこ)か? 52 00:04:16,755 --> 00:04:20,802 ゲイ・ボルグ… あらゆる防御を突破する魔のとげ 53 00:04:21,803 --> 00:04:24,305 心臓を貫く結果が先にあり― 54 00:04:24,472 --> 00:04:27,767 槍の動きはその結果に合わせて 変えられてしまう… 55 00:04:29,477 --> 00:04:33,189 これがクランの番犬が持つ 呪われた赤い槍か 56 00:04:33,564 --> 00:04:34,899 ドジったぜ 57 00:04:35,024 --> 00:04:38,736 こいつを出すからには 必殺でなけりゃヤバいってのに 58 00:04:38,861 --> 00:04:41,781 まったく 有名すぎるのも考えものだ 59 00:04:42,573 --> 00:04:44,659 (ランサー) 己の正体を知られた以上― 60 00:04:44,784 --> 00:04:47,787 最後までやり合うのが サーヴァントのセオリーだが― 61 00:04:48,329 --> 00:04:51,541 あいにく うちの雇い主は 臆病者でな 62 00:04:51,666 --> 00:04:54,794 かわされたのなら帰って来いなんて 抜かしやがる 63 00:04:55,420 --> 00:04:56,421 逃げるのか!? 64 00:04:56,546 --> 00:04:58,339 追って来るなら構わんぞ 65 00:04:58,464 --> 00:05:01,342 ただし その時は 決死の覚悟を抱いて来い! 66 00:05:02,635 --> 00:05:03,803 (セイバー) 待て! 67 00:05:04,053 --> 00:05:05,096 あいつ! 68 00:05:12,520 --> 00:05:13,271 あっ… 69 00:05:17,483 --> 00:05:19,277 お前 何者だ? 70 00:05:19,402 --> 00:05:22,363 何者も何も セイバーのサーヴァントです 71 00:05:23,197 --> 00:05:27,368 あなたが私を呼び出したのですから 確認するまでもないでしょう 72 00:05:27,702 --> 00:05:29,370 セイバーのサーヴァント? 73 00:05:29,495 --> 00:05:32,749 はい ですから私のことは セイバーと 74 00:05:32,874 --> 00:05:35,835 そ… そうか 変な名前だな 75 00:05:36,252 --> 00:05:40,590 俺は衛宮士郎 えっと つまり 聞きたいことは… 76 00:05:40,882 --> 00:05:44,844 分かっています あなたは 正規のマスターではないのですね? 77 00:05:44,969 --> 00:05:45,887 マスター? 78 00:05:46,137 --> 00:05:49,849 しかし それでもあなたは 私のマスターです 79 00:05:49,974 --> 00:05:53,603 契約を交わした以上 私はあなたを裏切りはしない 80 00:05:53,978 --> 00:05:58,191 ちょっ ちょっと待て 俺 マスターなんて名前じゃないぞ 81 00:05:58,316 --> 00:05:59,901 それでは士郎と 82 00:06:00,026 --> 00:06:03,863 ええ 私には この発音のほうが好ましい 83 00:06:04,238 --> 00:06:07,992 痛っ! あっ ああっ… な… 84 00:06:11,079 --> 00:06:13,664 (セイバー)士郎 傷の治療を (士郎)え… 85 00:06:14,207 --> 00:06:16,209 まさか俺に言ってるのか? 86 00:06:16,667 --> 00:06:19,462 悪いけど そんな難しい魔術は 知らないし― 87 00:06:19,587 --> 00:06:22,173 それに もう治ってるじゃないか その傷 88 00:06:22,381 --> 00:06:23,132 ん… 89 00:06:23,800 --> 00:06:25,885 では このままで臨みます 90 00:06:26,344 --> 00:06:29,097 自動修復は 外面を覆っただけですが― 91 00:06:29,347 --> 00:06:31,516 あと一度の戦闘なら 支障ないでしょう 92 00:06:32,725 --> 00:06:34,185 (士郎) ちょっと待て! 93 00:06:36,979 --> 00:06:38,856 (セイバー) はあーっ! 94 00:06:39,607 --> 00:06:40,399 (アーチャー) うっ! 95 00:06:41,484 --> 00:06:42,068 ううっ! 96 00:06:43,236 --> 00:06:44,028 ぐっ… 97 00:06:45,988 --> 00:06:47,406 (遠坂(とおさか)凛(りん)) アーチャー 消えて! 98 00:06:51,994 --> 00:06:52,745 えいっ! 99 00:06:58,709 --> 00:06:59,669 やめろ セイバー! 100 00:07:02,213 --> 00:07:05,883 (セイバー) 彼女はアーチャーのマスターです ここで仕留めておかなければ… 101 00:07:06,175 --> 00:07:09,762 マスターとか何とか言われても こっちはてんで分からないんだ! 102 00:07:12,390 --> 00:07:15,184 (士郎) 俺はまだ お前が何なのか知らない 103 00:07:15,351 --> 00:07:18,521 けど 話してくれるなら聞くから そんなことはやめてくれ! 104 00:07:19,439 --> 00:07:21,691 そんなこととは どのようなことか 105 00:07:21,816 --> 00:07:22,650 (士郎) えっ? 106 00:07:23,025 --> 00:07:25,570 そのような言葉に私は従いません 107 00:07:25,820 --> 00:07:26,779 敵は倒すものです 108 00:07:27,572 --> 00:07:30,324 女の子が 武器なんか振り回すもんじゃない! 109 00:07:30,491 --> 00:07:32,535 ケガをしているなら なおさらだ! 110 00:07:33,494 --> 00:07:36,497 (凛) いつになったら 剣を下げてくれるのかしら? 111 00:07:37,123 --> 00:07:39,375 敵を前にして下げる剣はありません 112 00:07:39,876 --> 00:07:43,629 (凛) セイバーともあろうサーヴァントが あるじに逆らうっていうんだ 113 00:07:43,963 --> 00:07:44,839 はっ… 114 00:07:46,841 --> 00:07:48,009 あっ お前… 115 00:07:51,554 --> 00:07:52,680 遠坂! 116 00:07:52,805 --> 00:07:54,682 こんばんは 衛宮君 117 00:07:58,519 --> 00:07:59,353 あ… 118 00:08:03,191 --> 00:08:06,277 まあ これくらい 衛宮君も できるだろうけど 119 00:08:06,569 --> 00:08:09,989 すごい 俺はこんなこと できないからな 120 00:08:10,114 --> 00:08:12,867 え? こんなの どこの流派でも初歩の初歩よ? 121 00:08:13,242 --> 00:08:14,202 うっ… 122 00:08:14,452 --> 00:08:17,205 俺は親父(おやじ)にしか 教わったことがないから― 123 00:08:17,330 --> 00:08:19,248 基本とか初歩とか知らないんだ 124 00:08:19,457 --> 00:08:24,545 はあ? 五大要素の扱いとか パスの作り方も知らない? 125 00:08:24,712 --> 00:08:25,588 ああ… 126 00:08:25,713 --> 00:08:27,757 じゃあ あなた素人? 127 00:08:28,216 --> 00:08:30,635 一応 強化の魔術ぐらいは… 128 00:08:30,760 --> 00:08:33,679 また何とも半端なのを使うのね 129 00:08:33,846 --> 00:08:36,265 それ以外は からっきしってわけ? 130 00:08:36,474 --> 00:08:38,142 まあ たぶん… 131 00:08:38,267 --> 00:08:41,770 何だって こんな奴に セイバーが呼び出されるのよ 132 00:08:42,188 --> 00:08:45,274 自分がどんな立場にあるか 分かってないでしょ 133 00:08:45,399 --> 00:08:46,400 (士郎) 立場って… 134 00:08:46,901 --> 00:08:49,529 あなたは あるゲームに巻き込まれたのよ 135 00:08:49,654 --> 00:08:53,616 聖杯戦争っていう 7人のマスターの殺し合いに 136 00:08:54,075 --> 00:08:57,078 聖杯戦争? 殺し合い!? 137 00:08:57,370 --> 00:08:59,789 衛宮君はマスターに選ばれたの 138 00:08:59,914 --> 00:09:02,291 どっちかの手に聖痕があるでしょ? 139 00:09:02,416 --> 00:09:05,920 3つの令呪(れいじゅ) それがマスターの証よ 140 00:09:07,380 --> 00:09:10,716 何十年に一度 7人のマスターが選ばれ― 141 00:09:10,841 --> 00:09:13,678 マスターにはそれぞれ サーヴァントが与えられて― 142 00:09:13,803 --> 00:09:16,722 聖杯を奪い合う戦いが行われる 143 00:09:17,014 --> 00:09:19,433 私もマスターに選ばれた1人 144 00:09:20,518 --> 00:09:24,188 令呪がある限りは サーヴァントを従えていられるわ 145 00:09:24,313 --> 00:09:26,524 令呪は絶対命令権なの 146 00:09:28,150 --> 00:09:30,695 サーヴァントの意志を ねじ曲げてでも― 147 00:09:30,820 --> 00:09:33,864 言い付けを守らせる呪文がその刻印 148 00:09:34,073 --> 00:09:38,119 ただし 1回使うたびに 1つずつ減っていくから― 149 00:09:38,244 --> 00:09:40,580 使うなら2回にとどめなさい 150 00:09:40,705 --> 00:09:42,873 待てって! 一体何のことだよ!? 151 00:09:44,208 --> 00:09:47,211 あなたは まだ不完全な状態みたいね 152 00:09:47,336 --> 00:09:49,630 マスターとしての心得がない― 153 00:09:49,755 --> 00:09:52,133 魔術師見習いに 呼び出されたんだから 154 00:09:52,383 --> 00:09:56,971 ええ 士郎には 私を実体化させるだけの魔力がない 155 00:09:57,221 --> 00:10:01,100 霊体に戻ることも 魔力の回復も難しいでしょう 156 00:10:01,642 --> 00:10:04,395 ハア… 私があなたのマスターなら― 157 00:10:04,520 --> 00:10:07,064 どっちも簡単にできるのに… 158 00:10:07,607 --> 00:10:09,817 それ 俺が ふさわしくないってことか? 159 00:10:10,109 --> 00:10:11,902 当然でしょ! へっぽこ 160 00:10:12,194 --> 00:10:13,029 うっ… 161 00:10:13,195 --> 00:10:15,656 (凛) さて そろそろ行きましょうか 162 00:10:15,781 --> 00:10:16,907 行くってどこへ? 163 00:10:17,408 --> 00:10:20,369 この戦いを監督している奴の所よ 164 00:10:21,203 --> 00:10:21,912 フッ… 165 00:10:29,378 --> 00:10:31,922 (凛) ねえ もう少しマシな服 なかったの? 166 00:10:32,048 --> 00:10:34,050 (士郎) え? 仕方ないだろ? 167 00:10:34,759 --> 00:10:36,802 よろいは脱がないって言うんだから 168 00:10:44,268 --> 00:10:46,812 (士郎) 監督役ってここにいるのか? 169 00:10:46,979 --> 00:10:48,314 (凛) 言峰(ことみね)教会 170 00:10:48,773 --> 00:10:51,108 (セイバー) 士郎 私はここに残ります 171 00:10:51,233 --> 00:10:51,817 え… 172 00:10:52,652 --> 00:10:55,363 (セイバー) 私は士郎を守るために ついてきたのです 173 00:10:55,529 --> 00:10:59,784 目的地が教会なら これ以上遠くへは行かないでしょう 174 00:11:00,993 --> 00:11:01,911 (ドアが開く音) 175 00:11:02,578 --> 00:11:06,165 (士郎) 遠坂 ここの神父さんっていうのは どんな人なんだ? 176 00:11:06,749 --> 00:11:09,210 私の後見人よ ついでに― 177 00:11:09,335 --> 00:11:13,005 魔術師としての兄弟子にして 第2の師っていうところ 178 00:11:13,631 --> 00:11:14,924 (士郎) 魔術師? 179 00:11:15,049 --> 00:11:18,844 教会の神父さんが 異端の魔術協会にも入ってるのか? 180 00:11:18,969 --> 00:11:21,514 (凛) だから ひと筋縄じゃいかないのよ 181 00:11:21,722 --> 00:11:23,891 名前は言峰綺礼(きれい) 182 00:11:24,350 --> 00:11:25,893 父さんの教え子でね 183 00:11:26,018 --> 00:11:28,687 もう10年以上も顔を合わせてる 腐れ縁よ 184 00:11:29,230 --> 00:11:31,899 まっ できれば 知り合いたくなかったけど… 185 00:11:32,858 --> 00:11:36,904 (言峰綺礼) 私も師を敬わぬ弟子など 持ちたくなかった 186 00:11:39,573 --> 00:11:42,076 7人目のマスターを連れてきたわよ 187 00:11:42,326 --> 00:11:43,911 一応 魔術師だけど― 188 00:11:44,036 --> 00:11:46,914 中身はてんで素人だから 見てられなくって 189 00:11:47,373 --> 00:11:49,417 君の名は何というのかな? 190 00:11:49,875 --> 00:11:52,044 うっ… 衛宮士郎 191 00:11:52,878 --> 00:11:54,755 衛宮… 士郎… 192 00:11:55,923 --> 00:11:57,258 フフッ… 193 00:11:58,050 --> 00:12:00,761 君はセイバーのマスターで 間違いないか? 194 00:12:00,886 --> 00:12:02,763 (士郎)それは違う (言峰)うん? 195 00:12:03,222 --> 00:12:06,892 マスターとか聖杯戦争とか 俺にはてんで分からない 196 00:12:07,184 --> 00:12:09,895 フッ… これは重症だな 197 00:12:10,521 --> 00:12:14,942 よかろう 凛が私を頼ったのは これが初めてだ 198 00:12:15,234 --> 00:12:18,237 衛宮士郎に感謝をしても し足りないな 199 00:12:19,447 --> 00:12:20,448 いいか 200 00:12:20,614 --> 00:12:23,993 マスターというものは 他人に譲れるものではないし― 201 00:12:24,535 --> 00:12:28,122 なってしまった以上 辞められるものでもない 202 00:12:28,247 --> 00:12:30,875 その令呪とは聖痕でもある 203 00:12:31,000 --> 00:12:33,752 マスターとは与えられた試練だ 204 00:12:33,878 --> 00:12:37,006 都合が悪いからといって 放棄することはできん 205 00:12:37,465 --> 00:12:39,967 マスターを辞めたいと いうのであれば― 206 00:12:40,092 --> 00:12:44,263 聖杯を手に入れ 己が望みをかなえるより他はない 207 00:12:44,680 --> 00:12:46,265 望みをかなえる? 208 00:12:46,640 --> 00:12:49,768 聖杯を手に入れれば お前の望み― 209 00:12:49,894 --> 00:12:53,647 その内にたまった泥を すべて かき出すこともできる 210 00:12:54,148 --> 00:12:58,527 そうだ 初めからやり直すことすら 可能だろうよ 211 00:12:59,737 --> 00:13:01,197 (言峰) 故に望むがいい 212 00:13:01,322 --> 00:13:03,073 もし その時が来るなら― 213 00:13:03,199 --> 00:13:06,494 君はマスターに選ばれた幸運に 感謝するのだからな 214 00:13:07,161 --> 00:13:10,623 その 目に見えないやけどの痕を 消したいのなら― 215 00:13:10,748 --> 00:13:13,250 聖痕を受け入れるだけでいい 216 00:13:13,792 --> 00:13:16,003 (凛) 綺礼 回りくどい言い方はしないで 217 00:13:16,545 --> 00:13:20,132 私は 彼にルールを 説明してあげてって言ったのよ 218 00:13:20,424 --> 00:13:22,218 では本題に戻ろうか 219 00:13:22,801 --> 00:13:25,554 この戦いは聖杯戦争と呼ばれ― 220 00:13:25,679 --> 00:13:29,725 7人のマスターがサーヴァントを 用いて繰り広げる争奪戦 221 00:13:30,434 --> 00:13:34,688 我らとて好きでこのような非道を 行っているわけではない 222 00:13:34,855 --> 00:13:39,235 すべては聖杯にふさわしい者を 選抜するための儀式だ 223 00:13:39,568 --> 00:13:42,655 そんな! 聖杯なんて伝説の… 224 00:13:42,780 --> 00:13:46,033 この町に現れる聖杯は本物だ 225 00:13:46,200 --> 00:13:48,285 その証拠の1つとして― 226 00:13:48,410 --> 00:13:52,164 サーヴァントなどという 法外な奇跡が起きているだろう 227 00:13:53,499 --> 00:13:57,545 サーヴァントとは精霊に近い存在 228 00:13:57,670 --> 00:14:01,423 過去あるいは現在の 伝説上の英雄が― 229 00:14:01,549 --> 00:14:04,176 聖杯によって受肉化されたものだ 230 00:14:04,635 --> 00:14:08,847 彼らは基本的に霊体として マスターのそばにいるが― 231 00:14:08,973 --> 00:14:12,685 必要とあれば実体化させ 戦わせることができる 232 00:14:13,394 --> 00:14:15,688 衛宮君のセイバーは別よ 233 00:14:15,813 --> 00:14:18,399 マスターがへっぽこだから 霊体になれないの 234 00:14:19,149 --> 00:14:23,404 (言峰) 死者の蘇生に近いこの奇跡は すでに魔法と言える 235 00:14:23,529 --> 00:14:28,951 これだけの力を持つ聖杯ならば 持ち主に無限の力を与えよう 236 00:14:29,535 --> 00:14:33,664 物の真がんなど その事実の前には無価値だ 237 00:14:35,082 --> 00:14:40,170 分かった 仮に聖杯があるとする けど 殺し合うことなんてない 238 00:14:40,296 --> 00:14:43,549 それだけ すごいものなら みんなで分ければいいだろ 239 00:14:43,924 --> 00:14:48,053 (言峰) もっともな意見だが その自由は我々にはない 240 00:14:49,054 --> 00:14:52,892 (言峰) 聖杯は自らを持つに ふさわしい人間を選び 241 00:14:53,017 --> 00:14:57,354 彼らを競わせて ただ一人の持ち主を選定する 242 00:14:57,730 --> 00:15:01,233 7人のマスターを選ぶのも サーヴァントを呼び出すのも― 243 00:15:01,358 --> 00:15:04,486 すべて聖杯自体が行うこと 244 00:15:05,154 --> 00:15:07,239 これが聖杯戦争 245 00:15:07,615 --> 00:15:12,786 聖杯に選ばれ 手に入れるために 殺し合う恒例儀式というわけだ 246 00:15:13,370 --> 00:15:17,374 1人しか選ばれないにしたって 他のマスターを殺すなんて! 247 00:15:17,499 --> 00:15:18,334 待って 248 00:15:18,459 --> 00:15:20,044 何も絶対にマスター同士が― 249 00:15:20,169 --> 00:15:22,880 殺し合わなきゃいけないって 決まりはないのよ 250 00:15:23,005 --> 00:15:23,547 えっ? 251 00:15:24,089 --> 00:15:26,383 聖杯っていうのは霊体なの 252 00:15:26,550 --> 00:15:30,846 それに触れることは同じ霊体である サーヴァントにしかできない 253 00:15:31,013 --> 00:15:33,182 そう… 聖杯戦争って― 254 00:15:33,307 --> 00:15:36,060 自分以外のサーヴァントを 撤去させるってことよ 255 00:15:36,685 --> 00:15:39,146 自分以外のサーヴァントを撤去? 256 00:15:39,396 --> 00:15:42,399 そうか! 自分の サーヴァントだけが残れば― 257 00:15:42,524 --> 00:15:45,319 聖杯に触れられるのは そいつだけになるもんな 258 00:15:45,819 --> 00:15:48,572 (凛) そう だから サーヴァントさえ倒せば― 259 00:15:48,697 --> 00:15:50,532 マスターを殺す必要はないの 260 00:15:51,283 --> 00:15:54,411 それならそうと 早く言ってくれればいいのに 261 00:15:54,536 --> 00:15:57,331 じゃ 聖杯戦争に参加しても― 262 00:15:57,539 --> 00:15:59,541 遠坂が死ぬようなことは ないんだな? 263 00:16:00,167 --> 00:16:01,627 (言峰) ひとつ聞くが― 264 00:16:01,794 --> 00:16:04,755 君は自分のサーヴァントを 倒せると思うか? 265 00:16:05,255 --> 00:16:05,923 (士郎) え… 266 00:16:06,048 --> 00:16:07,800 サーヴァントは強力だ 267 00:16:08,258 --> 00:16:10,469 (言峰) マスターには無論のこと 268 00:16:10,594 --> 00:16:13,722 同じサーヴァントをもってしても 破りがたい 269 00:16:13,931 --> 00:16:14,765 だが― 270 00:16:14,890 --> 00:16:18,102 サーヴァントは マスターがいなければ存在できん 271 00:16:18,227 --> 00:16:19,103 ならば… 272 00:16:19,228 --> 00:16:21,021 (士郎) マスターを殺すことが 273 00:16:21,146 --> 00:16:23,816 サーヴァントを消す 最も効率的な手段… 274 00:16:24,233 --> 00:16:26,735 (凛) ただし マスターを失った サーヴァントは 275 00:16:26,860 --> 00:16:28,988 すぐに消えるわけじゃないわ 276 00:16:29,238 --> 00:16:33,325 別のマスターが令呪をもって 新たに契約をすることも可能よ 277 00:16:33,742 --> 00:16:35,577 マスターを失った サーヴァントと― 278 00:16:35,703 --> 00:16:38,455 サーヴァントを失ったマスターが 再契約して― 279 00:16:38,580 --> 00:16:41,125 戦線復帰することもできるわけ 280 00:16:42,084 --> 00:16:44,336 (士郎) じゃあ 令呪を使いきったら どうなるんだ? 281 00:16:45,087 --> 00:16:47,923 そうすれば 今のサーヴァントも 自由になって― 282 00:16:48,048 --> 00:16:50,342 他のマスターと 契約しちまうんじゃないのか? 283 00:16:50,551 --> 00:16:52,011 (言峰) そのとおりだ 284 00:16:52,136 --> 00:16:57,349 令呪さえ使いきってしまえば マスターの責務からは解放される 285 00:16:57,683 --> 00:17:00,894 もっとも そんな魔術師が いるとしたら― 286 00:17:01,020 --> 00:17:05,065 それは半人前どころか ただの ふぬけということだ 287 00:17:05,733 --> 00:17:06,316 くっ… 288 00:17:06,817 --> 00:17:11,030 君がそうした場合 安全は私が保証しよう 289 00:17:11,195 --> 00:17:14,532 それが 繰り返される 聖杯戦争における― 290 00:17:14,657 --> 00:17:17,327 監督役としての役割だからな 291 00:17:17,911 --> 00:17:22,249 この町で行われている聖杯戦争は これで5度目 292 00:17:22,458 --> 00:17:25,127 前回の戦いは10年前だ 293 00:17:25,252 --> 00:17:27,337 なっ 正気か? お前ら! 294 00:17:27,796 --> 00:17:30,632 こんなことを 4回も繰り返してきたって? 295 00:17:31,258 --> 00:17:35,554 (言峰) 過去の聖杯戦争は ことごとく苛烈(かれつ)を極めてきた 296 00:17:35,763 --> 00:17:39,308 マスターたちは己が欲望に 突き動かされ― 297 00:17:39,433 --> 00:17:41,310 ただ無差別に殺し合った 298 00:17:41,769 --> 00:17:43,645 そのため3度目からは― 299 00:17:43,771 --> 00:17:47,357 魔術協会が 監督役を派遣するようになった 300 00:17:47,524 --> 00:17:49,693 それが私の父だ 301 00:17:50,069 --> 00:17:53,322 私はその職務を 受け継いでいるのだよ 302 00:17:54,448 --> 00:17:59,411 (士郎) そうか 聖杯戦争ってのは ずいぶん たちが悪いものなんだな 303 00:17:59,536 --> 00:18:00,079 ほう? 304 00:18:00,871 --> 00:18:02,831 だって 以前のマスターたちは― 305 00:18:02,956 --> 00:18:06,085 魔術師のルールを 破るような奴らだったんだろ? 306 00:18:06,210 --> 00:18:11,131 そんな連中が聖杯を手に入れて 私利私欲で使ったらどうなるんだ! 307 00:18:11,256 --> 00:18:15,177 平気で人を殺すような奴に 聖杯が渡ったらまずいだろ! 308 00:18:15,761 --> 00:18:19,056 (言峰) どのような人格が 聖杯を手に入れようが― 309 00:18:19,181 --> 00:18:21,391 魔術協会は関与しない 310 00:18:21,517 --> 00:18:25,687 我々が管理するのは 聖杯戦争の決まりだけだ 311 00:18:26,146 --> 00:18:30,192 それが嫌だというなら お前が勝ち残ればいい 312 00:18:30,359 --> 00:18:34,446 他人をあてにするよりは それが何よりも確実だ 313 00:18:34,947 --> 00:18:36,448 (士郎) 余計なお世話だ! 314 00:18:37,241 --> 00:18:41,161 俺には戦う理由がないし 聖杯なんてものに興味もない 315 00:18:41,578 --> 00:18:45,958 では聖杯を手に入れた人間が どんな災厄を起こしても― 316 00:18:46,125 --> 00:18:48,627 それにも興味はないのだな? 317 00:18:49,211 --> 00:18:53,674 例えば10年前の出来事にも お前は関心がないのだな? 318 00:18:54,091 --> 00:18:54,925 うっ… 319 00:18:55,259 --> 00:18:57,719 前の聖杯戦争の最後に― 320 00:18:57,845 --> 00:19:00,848 ふさわしくない者が聖杯に触れた 321 00:19:01,056 --> 00:19:04,434 そのマスターが 何を望んでいたかは知らん 322 00:19:04,768 --> 00:19:09,690 我々に分かるのは その時に残された災害の爪痕だけ 323 00:19:11,024 --> 00:19:12,109 そうだ― 324 00:19:12,484 --> 00:19:16,321 いまだもって原因不明とされる あの火災こそが― 325 00:19:16,446 --> 00:19:19,158 聖杯戦争による爪痕だ 326 00:19:19,324 --> 00:19:20,951 衛宮君? どうしたのよ 327 00:19:21,326 --> 00:19:23,328 いや… 大丈夫だ 328 00:19:23,787 --> 00:19:26,456 それで 前回の結果は どうなったんだ? 329 00:19:28,834 --> 00:19:29,960 どうにもならん 330 00:19:30,460 --> 00:19:31,670 言ったろ? 331 00:19:31,962 --> 00:19:35,132 ふさわしくない者が聖杯に触れたと 332 00:19:35,465 --> 00:19:39,469 別の男がその前に聖杯に 手を触れたこともある 333 00:19:39,928 --> 00:19:46,185 だが その男は戦いを回避し 聖杯は完成に至らなかった 334 00:19:46,310 --> 00:19:51,481 7人のサーヴァントがそろい 時が満ちれば聖杯はおのずと現れる 335 00:19:52,065 --> 00:19:55,068 だが 戦いを回避した男を― 336 00:19:55,194 --> 00:19:58,739 聖杯は自らの所有者とは 認めなかったのだ 337 00:19:59,072 --> 00:20:04,161 (凛) フッ つまり他のマスターと 決着をつけずに聖杯を手に入れても 338 00:20:04,286 --> 00:20:06,121 無意味ってことでしょう? 339 00:20:06,496 --> 00:20:10,459 前回 最初に聖杯を手に入れた マスターは あまちゃんだったのよ 340 00:20:12,377 --> 00:20:15,464 まさか… あんたがそのマスターだったのか? 341 00:20:15,923 --> 00:20:17,549 途中まではな 342 00:20:17,674 --> 00:20:23,847 結局 私はサーヴァントを失い 監督役の父に保護されたよ 343 00:20:25,057 --> 00:20:26,475 話はここまでだ 344 00:20:27,142 --> 00:20:32,522 聖杯を手にする資格があるのは サーヴァントを従えたマスターのみ 345 00:20:33,106 --> 00:20:36,193 君たち7人が 最後の1人となった時― 346 00:20:36,360 --> 00:20:38,987 聖杯は勝者の元に現れよう 347 00:20:40,239 --> 00:20:41,365 改めて聞こう 348 00:20:43,742 --> 00:20:47,079 衛宮士郎 選ばれしマスターとして― 349 00:20:47,246 --> 00:20:50,207 この聖杯戦争を戦う意思が あるや否や 350 00:20:56,171 --> 00:20:57,339 戦う 351 00:20:59,007 --> 00:21:02,719 10年前の火事の原因が 聖杯戦争だっていうなら― 352 00:21:02,970 --> 00:21:05,305 あんな出来事を 2度も起こさせるわけにはいかない 353 00:21:07,349 --> 00:21:10,185 決まりね さあ 帰りましょう 354 00:21:11,186 --> 00:21:15,232 (言峰) 喜べ 少年 君の願いは ようやくかなう 355 00:21:16,233 --> 00:21:20,279 明確な悪がいなければ 君の望みはかなわない 356 00:21:20,737 --> 00:21:24,741 たとえ それが君にとって 容認しえぬものであろうと― 357 00:21:24,866 --> 00:21:27,536 正義には対立すべき悪が必要だ 358 00:21:28,912 --> 00:21:30,414 君にとって― 359 00:21:30,539 --> 00:21:34,501 最も崇高な願いと 最も醜悪な望みは― 360 00:21:34,626 --> 00:21:36,503 同じ意味を持っている 361 00:21:36,628 --> 00:21:39,589 なに 取り繕う必要はない 362 00:21:39,715 --> 00:21:43,385 君の葛藤は 人間として とても正しい 363 00:21:46,722 --> 00:21:47,973 (凛) 義理は果たしたわ 364 00:21:48,098 --> 00:21:49,850 (士郎) 遠坂って いい奴なんだな 365 00:21:49,975 --> 00:21:52,728 (凛) はあ? おだてたって手は抜かないわよ 366 00:21:52,853 --> 00:21:53,395 士郎! 367 00:21:53,937 --> 00:21:54,896 (士郎)あっ… (凛)はっ! 368 00:21:56,315 --> 00:21:59,901 (笑い声) 369 00:22:00,819 --> 00:22:01,403 (イリヤスフィール・フォン・アインツベルン) フフッ 370 00:22:03,864 --> 00:22:05,991 こんばんは おにいちゃん 371 00:22:06,825 --> 00:22:09,369 こうして会うのは2度目だね 372 00:22:10,746 --> 00:22:15,751 ♪~ 373 00:23:35,455 --> 00:23:40,460 ~♪