1 00:00:01,969 --> 00:00:04,304 (アイン)な なあ ジャスパー やっぱり➡ 2 00:00:04,304 --> 00:00:06,306 俺が直接来なきゃ だめだったのか? 3 00:00:06,306 --> 00:00:08,642 (ジャスパー)大丈夫だよ 少年。 4 00:00:08,642 --> 00:00:12,980 インチキと疑われるのを 危惧しているのだろうが➡ 5 00:00:12,980 --> 00:00:15,315 私がいれば 問題ないさ。 6 00:00:15,315 --> 00:00:17,985 見ろよ ジャスパーだ! 7 00:00:17,985 --> 00:00:20,320 あれが 碧玉の豪商か…。 8 00:00:20,320 --> 00:00:22,656 後ろのは誰だ? 9 00:00:22,656 --> 00:00:26,660 ジャスパー様! ようこそ おいでくださいました。 10 00:00:26,660 --> 00:00:28,996 ただいま ギルドマスターをお呼びしますね。 11 00:00:28,996 --> 00:00:31,331 それには及ばない。 12 00:00:31,331 --> 00:00:33,667 今日は 彼の付き添いでね。 13 00:00:33,667 --> 00:00:38,338 なるほど… それで ご用件は何でしょうか? 14 00:00:38,338 --> 00:00:42,009 えっと… ダンジョンで手に入れた素材を➡ 15 00:00:42,009 --> 00:00:44,011 買い取ってほしいんです。 16 00:00:44,011 --> 00:00:46,346 (ジャスパー)そのあとに 彼が売った素材を➡ 17 00:00:46,346 --> 00:00:48,348 私が買い取りたいというわけさ。 18 00:00:48,348 --> 00:00:50,684 承知いたしました。 19 00:00:50,684 --> 00:00:54,021 では ギルド証の提出を お願いします。 20 00:00:54,021 --> 00:00:57,024 (アイン)どうぞ。 お預かりします。 21 00:00:57,024 --> 00:01:00,961 え~っと お名前は アインさん。 22 00:01:00,961 --> 00:01:05,299 ランクは… えっ F!? 23 00:01:05,299 --> 00:01:09,303 ジョブは… 鑑定士!? 24 00:01:09,303 --> 00:01:12,306 鑑定士が 魔物を 倒せるとは思えません。 25 00:01:12,306 --> 00:01:16,310 ジャスパー様 この人に だまされているのでは? 26 00:01:16,310 --> 00:01:21,315 おいおい どんなレアクラスかと思えば ロー・コモンって…。 27 00:01:21,315 --> 00:01:26,320 あのジャスパーを相手に詐欺とは バカなのか? 28 00:01:26,320 --> 00:01:30,324 ほら 少年 彼らに真実を見せてあげるといい。 29 00:01:33,660 --> 00:01:38,332 え~!? な 何ですか! このレアアイテムの山は! 30 00:01:38,332 --> 00:01:41,668 あれって 不死王のドクロじゃないか!? 31 00:01:41,668 --> 00:01:45,005 ボスモンスターのドロップアイテムを なんで鑑定士が!? 32 00:01:45,005 --> 00:01:47,674 か 仮に本物だとしても➡ 33 00:01:47,674 --> 00:01:50,010 誰かから盗んできたに 決まってんだろう。 34 00:01:50,010 --> 00:01:52,346 ハッ だよな…。 35 00:01:52,346 --> 00:01:55,349 ロー・コモンなんかに倒せるわけねえし。 36 00:01:55,349 --> 00:01:58,685 《これだから ギルドに来るのは 嫌だったんだ。 37 00:01:58,685 --> 00:02:00,621 目立つのは嫌だし➡ 38 00:02:00,621 --> 00:02:03,624 ロー・コモンを見下す空気も 好きになれない》 39 00:02:03,624 --> 00:02:05,959 うぅ…。 40 00:02:05,959 --> 00:02:08,295 静まれ! 見苦しい。 41 00:02:08,295 --> 00:02:12,632 人を ジョブだけで判断することほど 愚かなことはねえよ。 42 00:02:12,632 --> 00:02:14,968 あ あの方は! 43 00:02:14,968 --> 00:02:19,639 王都冒険者ギルドのギルドマスター ミーガン! 44 00:02:19,639 --> 00:02:22,976 (ミーガン)んっ? お~ アンタ➡ 45 00:02:22,976 --> 00:02:26,647 なかなか いい目を持っているようだね。 46 00:02:26,647 --> 00:02:29,316 《義眼に気付いてる…。 47 00:02:29,316 --> 00:02:32,319 な 何者だ この人!》 48 00:02:45,332 --> 00:02:48,335 《アイン:この人が ギルドマスター!》 49 00:02:48,335 --> 00:02:50,337 こ これらの素材を➡ 50 00:02:50,337 --> 00:02:53,006 魔法道具 真実の目で 鑑定したところ➡ 51 00:02:53,006 --> 00:02:56,009 す すべて 本物に間違いありません。 52 00:02:56,009 --> 00:02:59,012 これで わかっただろう。 (どよめき) 53 00:02:59,012 --> 00:03:02,282 彼が 自らの力で モンスターを倒してきた➡ 54 00:03:02,282 --> 00:03:06,286 強き者であることは このジャスパーが保証しよう。 55 00:03:06,286 --> 00:03:08,622 ア ア アイン様! 56 00:03:08,622 --> 00:03:11,958 失礼な言動の数々 申し訳ございませんでした! 57 00:03:11,958 --> 00:03:14,294 あっ あぁ…。 俺からも➡ 58 00:03:14,294 --> 00:03:16,963 よ~く言って聞かせるから 勘弁してやってくれ。 59 00:03:16,963 --> 00:03:20,634 人をジョブだけで推し量ろうなんざ おこがましい。 60 00:03:20,634 --> 00:03:22,969 たとえ 生まれたときから➡ 61 00:03:22,969 --> 00:03:25,305 運命なんてものが 決められてようと➡ 62 00:03:25,305 --> 00:03:29,609 そこから はみ出す人間がいるから おもしろいんじゃねえか。 63 00:03:33,980 --> 00:03:35,982 んっ? どうした? 64 00:03:35,982 --> 00:03:39,986 いえ ギルドにも ミーガンさんみたいな 考え方を➡ 65 00:03:39,986 --> 00:03:42,322 持っている人がいるって わかったから➡ 66 00:03:42,322 --> 00:03:45,325 来てよかった。 67 00:03:45,325 --> 00:03:47,994 いいね。 68 00:03:47,994 --> 00:03:50,664 アンタ アインと言ったか。 69 00:03:50,664 --> 00:03:52,999 俺は 強いヤツが好きだ。 70 00:03:52,999 --> 00:03:57,003 アンタみたいなヤツ ぜひ うちのギルドに欲しいね。 71 00:03:57,003 --> 00:04:01,274 えっ! まぁ 考えといてくれよ。 72 00:04:01,274 --> 00:04:06,613 アンタとは 近いうちに また 会うことになる気がするからな。 73 00:04:06,613 --> 00:04:09,950 では アイン様 換金作業を行いますので➡ 74 00:04:09,950 --> 00:04:12,619 奥の部屋で お待ちください。 待ちたまえ。 75 00:04:12,619 --> 00:04:18,625 少年 隠しダンジョンをクリアして得た 残りの素材も すべて出すといい。 76 00:04:18,625 --> 00:04:20,961 えっ? (みんな)えっ? 77 00:04:20,961 --> 00:04:23,296 (みんな)え~!? 78 00:04:23,296 --> 00:04:26,633 すげえ! 隠しダンジョンをクリアしたのか!? 79 00:04:26,633 --> 00:04:28,969 いったい 何者なんだ アンタ! 80 00:04:28,969 --> 00:04:33,974 うわ ちょっ… か 勘弁してくれ~! 81 00:04:36,977 --> 00:04:39,980 ハァ 疲れた…。 82 00:04:39,980 --> 00:04:42,649 ひどく言われるのも嫌だけど➡ 83 00:04:42,649 --> 00:04:48,321 あんなふうに もてはやされるのも 違和感あるんだよな~。 84 00:04:48,321 --> 00:04:51,658 (ユーリ)アインさん 月がきれいですね。 85 00:04:51,658 --> 00:04:55,996 あぁ そうだな… って ちょえ~!! 86 00:04:55,996 --> 00:04:58,331 なな… なんでいるんだ ユーリ! 87 00:04:58,331 --> 00:05:01,935 (ユーリ)むぅ… 逃げるの なにゆえ? 88 00:05:01,935 --> 00:05:05,272 (ピナ)それはね~ お兄さんが お姉ちゃんの裸を見て➡ 89 00:05:05,272 --> 00:05:07,607 欲情しちゃったからだよ。 90 00:05:07,607 --> 00:05:10,944 (ユーリ)よくじょうって お風呂のこと? (ピナ)違うよ~。 91 00:05:10,944 --> 00:05:13,947 待て待て待て! 2人とも 何してる! 92 00:05:13,947 --> 00:05:15,949 ここは 男湯だぞ! 93 00:05:15,949 --> 00:05:23,290 え~ 私たち精霊だし~ 人間のルールを押しつけられても~。 94 00:05:23,290 --> 00:05:25,959 いや ここは 人間の風呂場だから! 95 00:05:25,959 --> 00:05:30,630 あっれれ~? お兄さん 恥ずかしいの~? 96 00:05:30,630 --> 00:05:34,301 お姉ちゃんを見て やらしいこと考えちゃったとか!? 97 00:05:34,301 --> 00:05:36,603 そんなわけな…。 98 00:05:39,639 --> 00:05:41,641 ぽっ…。 あぁ…。 99 00:05:41,641 --> 00:05:45,312 これは 精霊と人間のハーフが 産まれるのも➡ 100 00:05:45,312 --> 00:05:48,315 時間の問題かな~。 101 00:05:48,315 --> 00:05:50,317 (ウルスラ)小僧…。 102 00:05:50,317 --> 00:05:54,321 貴様 今 うちの娘を 汚い目で見ただろう。 103 00:05:54,321 --> 00:05:57,324 どわっ! か 隠せよ ウルスラ! 104 00:05:57,324 --> 00:05:59,326 いいか よ~く聞け。 105 00:05:59,326 --> 00:06:02,596 ユーリは わしの宝じゃ。 もし手を出せば➡ 106 00:06:02,596 --> 00:06:06,266 極大魔法で 地の果てまで 吹き飛ばしてやるぞ! ヒ~ッ! 107 00:06:06,266 --> 00:06:08,602 う~! もう! お母さん やめて! 108 00:06:08,602 --> 00:06:10,604 止めるな ユーリ! 109 00:06:10,604 --> 00:06:13,940 わしは お前のために この邪悪なる虫を消すのじゃ! 110 00:06:13,940 --> 00:06:18,612 虫じゃないもん! アインさんは すてきな人だもん! 111 00:06:18,612 --> 00:06:21,615 ま まさか… すでに…。 112 00:06:23,950 --> 00:06:25,952 小僧…。 113 00:06:25,952 --> 00:06:28,288 遺書の準備は万全か!? 114 00:06:28,288 --> 00:06:30,290 ほ 本気か!? 115 00:06:30,290 --> 00:06:32,626 だめ~! アインさん 逃げて~! 116 00:06:32,626 --> 00:06:36,329 いいぞ~ やれやれ~。 (アイン)ひえ~!! 117 00:06:38,632 --> 00:06:41,301 本当に勘弁してくれ…。 118 00:06:41,301 --> 00:06:44,638 (黒姫)あらあら あーくんじゃないの。 119 00:06:44,638 --> 00:06:47,641 黒姫 ここで休んでたのか。 120 00:06:47,641 --> 00:06:51,645 ウフッ こんなに にぎやかなのは 久しぶりね。 121 00:06:51,645 --> 00:06:54,648 ピナを あなたに預けたのは 正解だったわ。 122 00:06:54,648 --> 00:06:57,651 ありがとう あーくん。 123 00:06:57,651 --> 00:07:00,587 黒姫にとっても ピナは 娘みたいなものか? 124 00:07:00,587 --> 00:07:02,923 そうね。 125 00:07:02,923 --> 00:07:08,261 守り手が精霊核を作り そこに宿った人格が あの子たち。 126 00:07:08,261 --> 00:07:11,598 だから 私は ピナの生みの親みたいなものよ。 127 00:07:11,598 --> 00:07:14,935 それなら ユーリとピナ以外に➡ 128 00:07:14,935 --> 00:07:19,272 あと6組 愉快なヤツらがいるわけだな。 129 00:07:19,272 --> 00:07:21,942 いえ 7組よ。 130 00:07:21,942 --> 00:07:26,279 えっ? 1本は 大昔に枯れてしまったって…。 131 00:07:26,279 --> 00:07:31,284 そう。 でも 精霊核が 完全に消滅したわけじゃないの。 132 00:07:31,284 --> 00:07:35,288 じゃ じゃあ 1本目の精霊は生きてるのか? 133 00:07:35,288 --> 00:07:38,625 えぇ おそらく。 134 00:07:38,625 --> 00:07:41,962 あの子たちの長姉 エキドナは➡ 135 00:07:41,962 --> 00:07:45,298 守り手と共に この世のどこかにいるはず。 136 00:07:45,298 --> 00:07:48,301 とはいえ エキドナは行方不明。 137 00:07:48,301 --> 00:07:52,973 残りの樹が隠されている ダンジョンの場所も わからないわ。 138 00:07:52,973 --> 00:07:55,642 確かに それは ゆゆしき問題だな。 139 00:07:55,642 --> 00:07:59,312 途方に暮れてしまったかしら? 140 00:07:59,312 --> 00:08:01,614 もう捜索はやめる? 141 00:08:03,917 --> 00:08:05,919 まさか。 142 00:08:05,919 --> 00:08:08,922 俺のやりたいことは変わらないよ。 143 00:08:08,922 --> 00:08:13,593 恩人である ユーリを 家族に会わせてあげたい。 144 00:08:13,593 --> 00:08:17,263 そのためにできることは 何だってするつもりだ。 145 00:08:17,263 --> 00:08:19,599 フッ…。 146 00:08:19,599 --> 00:08:21,935 《黒姫:ジョブやスキルじゃない。 147 00:08:21,935 --> 00:08:26,606 あーくんは 人を引きつける 特別なものを持っているのね》 148 00:08:26,606 --> 00:08:28,608 んっ? 149 00:08:30,944 --> 00:08:33,279 昨日は いろいろあったけど➡ 150 00:08:33,279 --> 00:08:36,950 今日から また張り切って 情報収集だ。 151 00:08:36,950 --> 00:08:39,619 おはよう。 あっ…。 152 00:08:39,619 --> 00:08:42,288 よっ アイン 早速会いに来たぜ。 153 00:08:42,288 --> 00:08:44,290 (アイン)ミーガンさん。 154 00:08:44,290 --> 00:08:46,626 おはよう 少年。 あっ…。 155 00:08:46,626 --> 00:08:49,629 ギルドマスターが じきじきに 君へ依頼をしに来たんだ。 156 00:08:49,629 --> 00:08:51,631 なんで俺に? 157 00:08:51,631 --> 00:08:53,633 ギルドの仲間に お願いすればいいのに。 158 00:08:53,633 --> 00:08:58,304 それが どうにも アンタにしか 頼めないような依頼でね。 159 00:08:58,304 --> 00:09:00,573 ベヒーモスって知ってるか? 160 00:09:00,573 --> 00:09:02,575 いや 知りませんけど。 161 00:09:02,575 --> 00:09:07,914 魔王ミクトランが生み出した 強力な古竜のうちの1匹だ。 162 00:09:07,914 --> 00:09:13,253 魔王が封印されて以降 姿をくらましていたんだが…。 163 00:09:13,253 --> 00:09:16,256 どういうわけか 最近になって また出現し➡ 164 00:09:16,256 --> 00:09:20,260 通行する商人や積み荷を狙って 襲っているらしいんだ。 165 00:09:20,260 --> 00:09:22,929 俺が出向いたのは 他でもない➡ 166 00:09:22,929 --> 00:09:29,602 アンタに 難易度SSランク ベヒーモス討伐を 正式に依頼するためだ。 167 00:09:29,602 --> 00:09:33,273 難易度… SSランク!? 168 00:09:33,273 --> 00:09:35,942 命を落としかねない 危険な任務だ。 169 00:09:35,942 --> 00:09:39,279 それに 君が ギルドと関わりたくないのは➡ 170 00:09:39,279 --> 00:09:41,614 承知しているが…。 171 00:09:41,614 --> 00:09:44,951 わかりました 引き受けます。 (2人)あっ…。 172 00:09:44,951 --> 00:09:47,253 だって 困ってるんですよね。 173 00:09:49,289 --> 00:09:53,960 君は その力にふさわしい 強い心を持っているんだね。 174 00:09:53,960 --> 00:09:56,963 さすがは 俺の見込んだ男だぜ。 175 00:09:56,963 --> 00:09:58,965 んっ? 176 00:09:58,965 --> 00:10:01,634 (ウルスラ)やれやれ… おぬしは気付いておらんのか➡ 177 00:10:01,634 --> 00:10:04,304 己の成長に。 ウルスラ? 178 00:10:04,304 --> 00:10:08,308 改めて よろしく頼むな アイン。 179 00:10:08,308 --> 00:10:10,310 はい! 180 00:10:14,981 --> 00:10:16,983 あっつ…。 181 00:10:16,983 --> 00:10:20,653 ウルスラ この辺りに ベヒーモスがいるんだよな。 182 00:10:20,653 --> 00:10:23,990 (ウルスラ)うむ 位置は鑑定済みじゃ。 183 00:10:23,990 --> 00:10:28,328 そやつは 魔法を吸収し 魔力に変換することができる地竜。 184 00:10:28,328 --> 00:10:30,330 螺旋弾と呼ばれる➡ 185 00:10:30,330 --> 00:10:33,666 空間を削り取る 空気の弾を 撃ち出すようじゃのう。 186 00:10:33,666 --> 00:10:36,002 なるほど。 187 00:10:36,002 --> 00:10:38,004 《魔法吸収か。 188 00:10:38,004 --> 00:10:40,340 なら アビリティと剣で 戦うしかないな》 189 00:10:40,340 --> 00:10:44,344 (ウルスラ)ベヒーモスは 日中 砂の中に潜んでおる。 190 00:10:44,344 --> 00:10:48,348 まずは ヤツを砂から引きずり出せ。 了解。 191 00:10:48,348 --> 00:10:50,683 煉獄業火球! 192 00:10:50,683 --> 00:11:06,633 ♬~ 193 00:11:06,633 --> 00:11:08,968 誰だ? 194 00:11:08,968 --> 00:11:12,572 我の眠りを妨げる不届き者は…。 195 00:11:14,974 --> 00:11:19,579 コイツが… 古竜 ベヒーモス! 196 00:11:23,650 --> 00:11:26,653 《我は 敗北を知らなかった。 197 00:11:26,653 --> 00:11:29,656 魔王様によって 生み出された我は➡ 198 00:11:29,656 --> 00:11:33,660 己よりも強い存在に 出会ったことがない。 199 00:11:33,660 --> 00:11:37,997 生まれながらの圧倒的強者。 200 00:11:37,997 --> 00:11:42,335 己を脅かす脅威が存在しない世界。 201 00:11:42,335 --> 00:11:46,673 我と張り合える猛者はおらんのか。 202 00:11:46,673 --> 00:11:51,010 あぁ まったく…。 203 00:11:51,010 --> 00:11:54,681 退屈だ。 204 00:11:54,681 --> 00:12:00,286 見るからに弱そうなヤツだが 多少は強力な魔法を使うようだ。 205 00:12:00,286 --> 00:12:03,623 まぁ 我に魔法は効かぬがな》 206 00:12:03,623 --> 00:12:06,960 我に歯向かう お前は誰だ? 207 00:12:06,960 --> 00:12:08,962 俺の名は アイン。 208 00:12:08,962 --> 00:12:11,631 アンタを倒しに来た。 209 00:12:11,631 --> 00:12:13,633 フフフフ…。 210 00:12:13,633 --> 00:12:16,636 ハッハッハッハ… これは おもしろい。 211 00:12:16,636 --> 00:12:22,308 貴様のような ぜい弱な存在が このベヒーモスにかなうとでも? 212 00:12:22,308 --> 00:12:24,310 思ってるよ。 213 00:12:24,310 --> 00:12:27,981 だから 今 ここにいる。 214 00:12:27,981 --> 00:12:30,316 その威勢だけは褒めてやろう。 215 00:12:30,316 --> 00:12:33,987 だが 我は 魔王様の手によって作られた➡ 216 00:12:33,987 --> 00:12:36,656 生まれながらの圧倒的強者。 217 00:12:36,656 --> 00:12:39,325 そして…。 なら 魔王ってのも➡ 218 00:12:39,325 --> 00:12:41,327 大した強さじゃなかったんだな。 219 00:12:41,327 --> 00:12:43,329 クッ! 220 00:12:46,666 --> 00:12:50,370 人間ごときが 魔王様を侮辱しおって…。 221 00:12:57,343 --> 00:12:59,345 何発撃っても無駄だよ。 222 00:12:59,345 --> 00:13:03,950 フンッ 地の王である我に 砂のフィールドで かなうと思うか➡ 223 00:13:03,950 --> 00:13:06,619 人間! 224 00:13:06,619 --> 00:13:17,630 ♬~ 225 00:13:17,630 --> 00:13:23,036 うっ… オリハルコン並みの硬度を誇る 我の外皮を! 226 00:13:25,972 --> 00:13:29,976 案外 大したことないな アンタの防御力も。 227 00:13:29,976 --> 00:13:32,278 なら…。 228 00:13:36,649 --> 00:13:39,652 なんだ… どこ行った!? 229 00:13:39,652 --> 00:13:46,326 《フフフフ そうだ 焦れ 恐れろ おののき嘆け! 230 00:13:46,326 --> 00:13:48,661 貴様が いくら素早かろうと➡ 231 00:13:48,661 --> 00:13:51,331 どこから攻撃が来るのか わからなければ➡ 232 00:13:51,331 --> 00:13:54,333 避けようがあるまい。 233 00:13:54,333 --> 00:14:00,039 我が地上に戻る そのときが 貴様の命運 尽き果てるときよ!》 234 00:14:06,279 --> 00:14:09,615 アハハ! 食ってやったぞ 人間! 235 00:14:09,615 --> 00:14:13,619 我に牙を剝かねば もう少し長く…。 236 00:14:19,959 --> 00:14:23,296 《な なんだ… 何が起きた! 237 00:14:23,296 --> 00:14:28,601 い 痛い… 痛い! こんな痛み 生まれて初めてだ》 238 00:14:36,309 --> 00:14:38,311 《違う…。 239 00:14:38,311 --> 00:14:41,647 この目は 食われるヤツの目じゃない。 240 00:14:41,647 --> 00:14:44,650 食う者の目だ。 241 00:14:44,650 --> 00:14:50,056 あぁ… あぁ そうか これが敗北か…》 242 00:14:51,991 --> 00:14:55,328 人間 いったい何をした? 243 00:14:55,328 --> 00:14:57,997 なぜ 我は敗北したのだ? 244 00:14:57,997 --> 00:15:01,601 アンタの体の中から 極大魔法を撃っただけだよ。 245 00:15:01,601 --> 00:15:05,938 魔法を吸収するのは 外皮だけって 鑑定で わかってたからな。 246 00:15:05,938 --> 00:15:11,611 だが それでは 貴様も 爆発に巻き込まれるはずでは? 247 00:15:11,611 --> 00:15:15,948 あぁ それは 撃つ前に結界を張ったんだ。 248 00:15:15,948 --> 00:15:17,950 なるほどな…。 249 00:15:17,950 --> 00:15:20,620 アンタ 俺と いちばん最初に 出会ったときに➡ 250 00:15:20,620 --> 00:15:24,290 幻術をかけられたことにも 気付かなかっただろう。 あっ! 251 00:15:24,290 --> 00:15:27,960 (アイン)地中に潜ったあとに 俺が幻術を解くまで➡ 252 00:15:27,960 --> 00:15:31,297 アンタは ずっと 幻を追いかけてたんだ。 253 00:15:31,297 --> 00:15:34,967 怒らせて 油断させるために さんざん あおったとはいえ➡ 254 00:15:34,967 --> 00:15:38,638 アンタほどの強さなら 気付けたはずだぜ。 255 00:15:38,638 --> 00:15:43,643 だから アンタの敗因は 人間に対する慢心だよ。 256 00:15:43,643 --> 00:15:47,647 フフッ そうか。 257 00:15:47,647 --> 00:15:51,651 我は出会った瞬間から 負けていたのか…。 258 00:15:51,651 --> 00:15:56,989 この古竜を倒すとは 見事なり 人間…。 259 00:15:56,989 --> 00:16:00,259 いや… アイン。 260 00:16:00,259 --> 00:16:04,597 《痛み 苦しみ 恐怖 絶望➡ 261 00:16:04,597 --> 00:16:10,603 屈辱 劣等感 悔恨 そして 死。 262 00:16:10,603 --> 00:16:17,276 我が ずっと求めていたのは こんなに恐ろしいものだったのか。 263 00:16:17,276 --> 00:16:20,947 敗北か…。 264 00:16:20,947 --> 00:16:22,949 悪くない…》 265 00:16:26,953 --> 00:16:29,288 (ウルスラ)どうした 小僧。 266 00:16:29,288 --> 00:16:34,293 いや ベヒーモスは 確かに 人間を襲う悪いヤツだったけど➡ 267 00:16:34,293 --> 00:16:38,297 そういうふうに 魔王に作られたんだとしたら➡ 268 00:16:38,297 --> 00:16:42,969 本当のコイツは どんなヤツ だったんだろうって思ってさ。 269 00:16:42,969 --> 00:16:46,639 《アイン:俺も ユーリやウルスラと 出会わなければ…》 270 00:16:46,639 --> 00:16:50,643 (ウルスラ)生まれが どうであれ こやつは 人間を襲う。 271 00:16:50,643 --> 00:16:54,647 その生き方を変えずに死んだ 本質は変わらんのじゃ。 272 00:16:54,647 --> 00:16:56,649 本質か。 273 00:16:56,649 --> 00:16:58,985 (ウルスラ)ほれ さっさと アビリティを鑑定せんか。 274 00:16:58,985 --> 00:17:00,987 あ あぁ。 275 00:17:06,592 --> 00:17:08,928 すごいです! アインさん! 276 00:17:08,928 --> 00:17:12,265 ホ~ント 強いよね お兄さんって。 277 00:17:12,265 --> 00:17:17,270 古竜殺しを成し遂げたのは ミクトランを封印した勇者だけよ。 278 00:17:17,270 --> 00:17:19,605 さすがね あーくん。 279 00:17:19,605 --> 00:17:21,607 俺が強いんじゃないよ。 280 00:17:21,607 --> 00:17:25,611 力を与えてくれた みんなのおかげだ。 281 00:17:25,611 --> 00:17:27,613 ありがとな。 282 00:17:35,955 --> 00:17:37,957 (2人)あっ。 (ドアの開く音) 283 00:17:37,957 --> 00:17:39,959 (クラウディア)失礼いたします。 284 00:17:39,959 --> 00:17:42,295 お二人とも ごきげんよう。 285 00:17:42,295 --> 00:17:44,297 う うん ごきげんよう。 286 00:17:44,297 --> 00:17:48,634 勇者様! なかなか会いに行けず 申し訳ございません! 287 00:17:48,634 --> 00:17:51,304 私 第2夫人ですのに。 288 00:17:51,304 --> 00:17:53,306 いや 結婚してないから。 289 00:17:53,306 --> 00:17:57,310 それはそうと 今日ここに お招きしたのは➡ 290 00:17:57,310 --> 00:18:00,246 父が あなたに会いたいと おっしゃったからですわ。 291 00:18:00,246 --> 00:18:02,248 父って…。 (ドアの開く音) 292 00:18:02,248 --> 00:18:04,250 えっ? 293 00:18:04,250 --> 00:18:06,252 うむ…。 294 00:18:10,256 --> 00:18:12,591 こ ここ… 国王陛下!? 295 00:18:12,591 --> 00:18:17,263 あの その… お初にお目にか… かかりまする! 296 00:18:17,263 --> 00:18:20,600 俺… じゃなくて 私 アインと申し…。 297 00:18:20,600 --> 00:18:23,936 よいよい 楽にしたまえ アインくん。 298 00:18:23,936 --> 00:18:25,938 えっ? 299 00:18:25,938 --> 00:18:30,276 お隣 失礼いたします。 私も失礼いたします! 300 00:18:30,276 --> 00:18:33,946 《ち 近っ! なんだ これ…》 301 00:18:33,946 --> 00:18:39,285 娘の将来のお婿さんが モテモテで 義父として鼻が高いのう。 302 00:18:39,285 --> 00:18:41,954 フォッフォッフォッフォ…。 って 何の話してるんですか~! 303 00:18:41,954 --> 00:18:45,958 ヤバい! つい ツッコミを入れてしまった! 304 00:18:45,958 --> 00:18:48,961 やっと緊張がほぐれたようだね。 305 00:18:48,961 --> 00:18:50,963 す すみません。 306 00:18:50,963 --> 00:18:53,966 急な招きに応じてくれて ありがとう。 307 00:18:53,966 --> 00:18:57,970 どうしても 君に 直接会ってみたくてな。 308 00:18:57,970 --> 00:19:03,909 まずは 古竜 ベヒーモス討伐の件 ミーガンより報告を受けている。 309 00:19:03,909 --> 00:19:07,913 この国の王として 礼を述べたい 大儀であった。 310 00:19:07,913 --> 00:19:10,916 あっ いえ 自分にできることを しただけです。 311 00:19:10,916 --> 00:19:13,586 フフ… やはり 君は➡ 312 00:19:13,586 --> 00:19:16,255 娘から聞いていたとおりの 少年だな。 313 00:19:16,255 --> 00:19:19,925 (アイン)えっ な 何て聞いて…。 (クラウディア)それはですね 勇者様! 314 00:19:19,925 --> 00:19:22,595 とても強くて 眉目秀麗! 315 00:19:22,595 --> 00:19:24,597 すごい力を お持ちになられているのに➡ 316 00:19:24,597 --> 00:19:28,934 おごり高ぶることのない すてきな殿方! ですわ~。 317 00:19:28,934 --> 00:19:30,936 《え~ 誰 その完璧超人…》 318 00:19:30,936 --> 00:19:33,272 ベヒーモスの一件だけではない。 319 00:19:33,272 --> 00:19:37,943 先日 娘を救ってくれたことも きちんと礼を言わせてくれ。 320 00:19:37,943 --> 00:19:39,945 ありがとう。 321 00:19:39,945 --> 00:19:43,949 あっ そ そんな… 頭を上げてください。 322 00:19:43,949 --> 00:19:49,955 娘の命の恩人に頭を下げるのは 父親として当然のことだ。 323 00:19:49,955 --> 00:19:53,626 な なら お礼は ユーリにお願いします。 324 00:19:53,626 --> 00:19:57,296 ユーリの力がなければ 俺は 何もできませんでした。 325 00:19:57,296 --> 00:20:01,634 そうか。 ならば ありがとう ユーリくん。 326 00:20:01,634 --> 00:20:04,303 わっ! あっ すみません。 327 00:20:04,303 --> 00:20:06,639 ユーリは 人見知りなんです。 328 00:20:06,639 --> 00:20:13,312 ハッハッハッハ! 私は人を見る目には たけていると 自負していてね。 329 00:20:13,312 --> 00:20:18,317 君は 力にも溺れず 透き通ったよい目をしているな。 330 00:20:18,317 --> 00:20:20,653 私は そこが気に入ったよ。 331 00:20:20,653 --> 00:20:25,324 ありがとうございます 俺も この目は自慢なんです。 332 00:20:25,324 --> 00:20:30,329 君は将来 必ず傑物となるだろう ハッハッハッハ。 333 00:20:30,329 --> 00:20:33,632 成長を楽しみに待つとするよ。 334 00:20:35,668 --> 00:20:38,003 さて そろそろ時間だ。 335 00:20:38,003 --> 00:20:42,341 君と話すのは楽しくて 時間を忘れてしまうのう。 336 00:20:42,341 --> 00:20:45,010 あぁ そうだった。 337 00:20:45,010 --> 00:20:47,346 これを 君に。 338 00:20:47,346 --> 00:20:51,016 これは…。 王家の紋章が入った時計だ。 339 00:20:51,016 --> 00:20:55,020 これがあれば どんな場所へも 出入り自由となる。 340 00:20:55,020 --> 00:20:58,023 君の目的に役立ててくれ。 341 00:20:58,023 --> 00:21:01,627 (アイン)そ そんな大事なものを 俺に? 342 00:21:01,627 --> 00:21:03,629 《確かに これがあれば➡ 343 00:21:03,629 --> 00:21:05,965 今まで閲覧できなかったものが 見られる。 344 00:21:05,965 --> 00:21:10,636 ユーリの家族を捜すのにも きっと役立つはずだ!》 345 00:21:10,636 --> 00:21:14,306 謹んで頂戴いたします。 うむ! 346 00:21:14,306 --> 00:21:17,309 では またな アインくん。 347 00:21:17,309 --> 00:21:20,646 聞いたか? ベヒーモス討伐の話! 348 00:21:20,646 --> 00:21:22,648 いったい 誰が そんな化け物を…。 349 00:21:22,648 --> 00:21:25,985 倒したのは あの 鑑定士 アインなんだってよ! 350 00:21:25,985 --> 00:21:29,989 アインって 隠しダンジョンを 攻略したヤツか! 351 00:21:29,989 --> 00:21:32,992 おっと…。 (ゾイド)あっ うっ…。 352 00:21:32,992 --> 00:21:35,661 チッ 危ねえだろう。 353 00:21:35,661 --> 00:21:40,332 ゴミはゴミらしく 道端に転がってろ。 プッ ヘヘヘヘ…。 354 00:21:40,332 --> 00:21:46,672 (ゾイド)どいつもこいつも アイン アインうるせえんだよ クソが。 355 00:21:46,672 --> 00:21:51,343 《少し前までは 俺のほうが強かったんだ。 356 00:21:51,343 --> 00:21:53,679 アイツは 俺の後ろに隠れて➡ 357 00:21:53,679 --> 00:21:57,349 ゴミ拾いをしてりゃあ よかったのに》 358 00:21:57,349 --> 00:22:00,619 アイツさえ… いなけりゃあ…。 359 00:22:00,619 --> 00:22:03,622 よろしければ お力を お貸ししましょうか? 360 00:22:03,622 --> 00:22:05,624 あっ。 361 00:22:08,961 --> 00:22:11,964 (エキドナ)私の名は エキドナ。 362 00:22:11,964 --> 00:22:14,567 精霊でございます。