1 00:01:40,033 --> 00:01:43,537 ようやく 一つになれたな~ ニグン。 2 00:01:43,537 --> 00:01:47,874 (アイン)ニグンじゃない… お前 何者だ! 3 00:01:47,874 --> 00:01:50,210 改めまして 自己紹介を。 4 00:01:50,210 --> 00:01:54,214 俺は 魔貴族五等爵が子爵 幻惑のシャドウ。 5 00:01:54,214 --> 00:01:58,218 以後よろしく 英雄サマ。 6 00:01:58,218 --> 00:02:01,688 幻惑のシャドウ… 魔族だと!? 7 00:02:01,688 --> 00:02:04,858 (ウルスラ)あやつめ… わしらをも欺く➡ 8 00:02:04,858 --> 00:02:07,027 隠蔽のスキルを 使用していたようじゃ。 9 00:02:07,027 --> 00:02:09,529 ニグンはどこだ シャドウ! 10 00:02:09,529 --> 00:02:13,700 あぁ? 目の前にいるだろうが。 ここによ。 11 00:02:13,700 --> 00:02:15,702 アイツ よわよわだからよ➡ 12 00:02:15,702 --> 00:02:18,705 ちぃとばかし 心を揺さぶってやったら➡ 13 00:02:18,705 --> 00:02:21,208 簡単に体乗っ取れたぜ。 14 00:02:21,208 --> 00:02:24,378 ホント弱くて助かったわ~。 15 00:02:24,378 --> 00:02:29,383 シャドウ…。 おいおい 被害者面してんなよ アイン。 16 00:02:29,383 --> 00:02:33,387 ニグンが こうなっちまったのは ぜ~んぶ テメエのせいなんだぜ。 17 00:02:33,387 --> 00:02:38,225 なに? ニグンを操って 領内の防備を手薄にしたり➡ 18 00:02:38,225 --> 00:02:43,063 人間を魔界に出荷する オシゴトを うまくやってたのにさ…。 19 00:02:43,063 --> 00:02:47,534 お前が来たせいで プランが 全部狂っちまったじゃねえか。 20 00:02:47,534 --> 00:02:49,736 こうなっちまったら しょうがねぇ。 21 00:02:49,736 --> 00:02:53,240 めんどくせーけど 俺が直接殺るしかねえじゃん。 22 00:02:53,240 --> 00:02:57,911 けど 俺は ファルコの野郎みてえな 脳筋バカとは違うぜ。 23 00:02:57,911 --> 00:03:01,681 人間の弱点ってヤツを よ~く知ってる。 24 00:03:01,681 --> 00:03:04,851 俺が ニグンの体に入っているかぎり➡ 25 00:03:04,851 --> 00:03:07,854 テメエは 為す術なく 殺されるしかねえのさ。 26 00:03:07,854 --> 00:03:09,856 なぜなら➡ 27 00:03:09,856 --> 00:03:13,026 俺を殺せば 器のニグンも死んじまうからな!! 28 00:03:13,026 --> 00:03:15,028 うっ! 29 00:03:15,028 --> 00:03:18,031 捕縛してやる! 結界! 30 00:03:18,031 --> 00:03:20,033 しゃらくせえ。 31 00:03:20,033 --> 00:03:22,202 反霊術。 32 00:03:22,202 --> 00:03:24,204 あっ! 33 00:03:24,204 --> 00:03:26,873 俺たち魔族には 反霊術がある。 34 00:03:26,873 --> 00:03:30,377 その程度の術なんぞ 効かねえっつの。 35 00:03:30,377 --> 00:03:33,714 《だったら アイツの反霊術で 相殺できないくらい➡ 36 00:03:33,714 --> 00:03:35,715 精霊の力を込めて…》 37 00:03:35,715 --> 00:03:39,720 おっと そうはいかねえよ。 38 00:03:39,720 --> 00:03:41,721 あっ! 39 00:03:41,721 --> 00:03:45,392 ヒーッ! な なんだ こっちに来るな! 40 00:03:45,392 --> 00:03:47,727 やめろ! 超加速! 41 00:03:47,727 --> 00:03:49,696 あ~! ぐわっ! 42 00:03:51,898 --> 00:03:54,901 皆さん ここは危険です 早く逃げて! 43 00:03:54,901 --> 00:03:58,738 おいおい いいのか? 俺をフリーにして。 44 00:03:58,738 --> 00:04:01,475 魔物 どんどん呼び寄せちまうぞ~。 45 00:04:01,475 --> 00:04:03,477 結界も➡ 46 00:04:03,477 --> 00:04:06,079 壊してこっかな~! 47 00:04:08,148 --> 00:04:10,317 キャーッ! 48 00:04:10,317 --> 00:04:12,986 陽炎分身! 49 00:04:12,986 --> 00:04:15,822 大丈夫ですか!? ここは 俺が何とかします! 50 00:04:15,822 --> 00:04:18,658 早く避難を! うわ~!! 51 00:04:18,658 --> 00:04:20,660 ぐわ…。 52 00:04:20,660 --> 00:04:22,996 《まずい! もっと分身を増やし…》 53 00:04:22,996 --> 00:04:25,499 俺のこともかまってくれよ。 うっ! 54 00:04:25,499 --> 00:04:27,501 さびしいだろぉ。 55 00:04:27,501 --> 00:04:29,503 あっ! 56 00:04:29,503 --> 00:04:32,339 ぐっ! あっちも助けて こっちも助けて➡ 57 00:04:32,339 --> 00:04:35,675 大変だな 正義の英雄サマはよ! 58 00:04:35,675 --> 00:04:40,347 《クソッ アビリティの出力を上げるのに 集中できない!》 59 00:04:40,347 --> 00:04:42,849 パリィ…。 60 00:04:42,849 --> 00:04:44,851 不動要塞! 61 00:04:44,851 --> 00:04:47,687 (ウルスラ)小僧 そのアビリティでは 身動きが取れん! 62 00:04:47,687 --> 00:04:50,190 守っておるだけじゃ 状況は変わらんぞ! 63 00:04:50,190 --> 00:04:53,860 《わかってる… けど➡ 64 00:04:53,860 --> 00:04:56,530 ユーリと浄化の力を織り交ぜて 攻撃するか? 65 00:04:56,530 --> 00:04:58,865 でも シャドウを 引きずり出さないかぎりは➡ 66 00:04:58,865 --> 00:05:01,001 ニグンを傷つけてしまう。 67 00:05:01,001 --> 00:05:03,670 仮に 出力を上げた結界で 捕縛できたとしても➡ 68 00:05:03,670 --> 00:05:06,139 永遠になんて無理だ。 69 00:05:06,139 --> 00:05:09,009 どうする… どうする!?》 70 00:05:09,009 --> 00:05:11,011 オラオラ どうした! 71 00:05:11,011 --> 00:05:13,013 反撃しねえのか? 72 00:05:13,013 --> 00:05:16,683 俺を止めるには 器のニグンごと殺すしかねえぞ! 73 00:05:16,683 --> 00:05:20,353 まっ お優しい英雄サマは それができねえんだよな~。 74 00:05:20,353 --> 00:05:24,691 村人もニグンも守りたいなんて 甘えことぬかしてるかぎり➡ 75 00:05:24,691 --> 00:05:27,527 お前は カカシ同然よ! 76 00:05:27,527 --> 00:05:30,030 マジで そゆとこ 俺には理解できねえわ。 77 00:05:30,030 --> 00:05:32,032 だって そーだろ? 78 00:05:32,032 --> 00:05:34,701 ニグンさえ見捨てて 俺を ぶっ殺しちまえば➡ 79 00:05:34,701 --> 00:05:38,572 他の奴らは み~んな 助けられるってのによ~! 80 00:05:40,540 --> 00:05:42,542 嫌だ! あぁ? 81 00:05:42,542 --> 00:05:45,712 100人を救うために 1人を見捨てる? 82 00:05:45,712 --> 00:05:49,382 そんなの やっぱり 俺は嫌だ! 83 00:05:49,382 --> 00:05:51,384 ニグン!! 84 00:05:51,384 --> 00:05:56,556 そこにいるんだろ! ニグン!! 85 00:05:56,556 --> 00:05:59,893 ハッ… アイツの心は もう完全に閉じてんだ。 86 00:05:59,893 --> 00:06:04,631 どんだけ でけえ声で叫ぼうが 届かねえっての! 87 00:06:04,631 --> 00:06:07,634 うっ! それでも…。 88 00:06:07,634 --> 00:06:11,638 それでも 俺は… 見捨てたくないんだ! 89 00:06:11,638 --> 00:06:18,478 甘い考えだと… 傲慢だと 自己満足だと罵られてもいい! 90 00:06:18,478 --> 00:06:21,481 《何だこいつ 攻撃受けてんのに止まらねえ!》 91 00:06:21,481 --> 00:06:24,651 クソが さっさと死ね! 死ねよ! 92 00:06:24,651 --> 00:06:27,487 (アリス)無茶しないで アインくん! (ピナ)お兄さん 止まって! 93 00:06:27,487 --> 00:06:29,990 (ユーリ)アインさん これ以上は回復が! 94 00:06:33,660 --> 00:06:35,996 うっ…。 95 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 クッ…。 96 00:06:37,998 --> 00:06:41,501 ニグンも村の人も 全員 救いたいんだ! 97 00:06:41,501 --> 00:06:47,007 そのために俺は 今 ここにいる! 98 00:06:47,007 --> 00:06:50,510 クッ… カッ! 99 00:06:50,510 --> 00:06:54,314 ハァハァハァ…。 100 00:06:59,352 --> 00:07:02,322 《ニグン:消えたい… 消えてしまいたい…。 101 00:07:02,322 --> 00:07:05,492 僕のせいで たくさんの人が傷ついた。 102 00:07:05,492 --> 00:07:08,328 弱い僕は いない方がいいんだ。 103 00:07:08,328 --> 00:07:14,000 そうすれば もう 誰も傷つけずに済むから…》 104 00:07:14,000 --> 00:07:17,671 (アイン)ニグン! ニグン! 105 00:07:17,671 --> 00:07:20,840 《声? 誰かが呼ぶ声が聞こえる。 106 00:07:20,840 --> 00:07:23,510 でも もう僕は…》 107 00:07:23,510 --> 00:07:26,513 (アイン)ニグン! 目をそらすな! あっ…。 108 00:07:26,513 --> 00:07:29,849 お前は 俺に レーシック領を守りたいと言ったよな。 109 00:07:29,849 --> 00:07:32,686 その気持ちに ウソはなかった。 110 00:07:32,686 --> 00:07:35,188 どうして レーシック領を 守りたいと思ったんだ? 111 00:07:35,188 --> 00:07:40,360 思い出せ! 目を開けろ! 自分の目でちゃんと見ろ! 112 00:07:40,360 --> 00:07:45,198 《僕が レーシック領を守りたい理由? 113 00:07:45,198 --> 00:07:48,868 父様のように なりたかったから… だろうか。 114 00:07:48,868 --> 00:07:52,038 いや違う それだけじゃない。 115 00:07:52,038 --> 00:07:54,874 父様は みんなに慕われていた。 116 00:07:54,874 --> 00:07:58,044 その周りには いつも人が集まって➡ 117 00:07:58,044 --> 00:08:00,647 たくさんの笑顔に溢れていた。 118 00:08:00,647 --> 00:08:07,988 そうだ 僕は… 僕は みんなのあの笑顔が…》 119 00:08:07,988 --> 00:08:09,990 ((お前は優しいな ニグン。 120 00:08:09,990 --> 00:08:13,660 その優しい心を ずっと忘れないでおくれ。 121 00:08:13,660 --> 00:08:16,629 そうすれば いつかきっと いい領主になれる)) 122 00:08:18,832 --> 00:08:25,672 《あの時間が… あの居場所が… 大切だったから》 123 00:08:25,672 --> 00:08:28,341 (魔物たちの奇声) 124 00:08:28,341 --> 00:08:31,177 うわ~! 助けて! ぎゅぴ! 125 00:08:31,177 --> 00:08:33,179 みんな落ち着け! 126 00:08:33,179 --> 00:08:35,348 魔物は目が弱点だ 目を狙え! 127 00:08:35,348 --> 00:08:38,518 た 助かったよ ありがとう! 128 00:08:38,518 --> 00:08:41,855 どうやら ニグンは シャドウって魔族に 操られてるみたいだ。 129 00:08:41,855 --> 00:08:44,357 助けてやろう! 本気なの? 130 00:08:44,357 --> 00:08:47,861 で でも ニグンのせいで俺たちは…。 だとしても➡ 131 00:08:47,861 --> 00:08:50,697 もう 誰かのせいにして 逃げることはしない。 132 00:08:50,697 --> 00:08:52,699 戦うって決めただろう! 133 00:08:52,699 --> 00:08:54,701 まずは助ける! 134 00:08:54,701 --> 00:08:56,870 他のことは そのあと考えりゃあいい! 135 00:08:59,372 --> 00:09:03,943 そうだな 助けよう! えぇ! 武器を取れ! 戦うぞ! 136 00:09:03,943 --> 00:09:07,280 《僕は 許されないことをしてしまった。 137 00:09:07,280 --> 00:09:12,786 自分に都合のいいことだけ 信じたいことだけを信じた。 138 00:09:12,786 --> 00:09:16,289 シャドウが 裏で行っていたこと➡ 139 00:09:16,289 --> 00:09:19,959 それを知らなければ ならなかったんだ。 140 00:09:19,959 --> 00:09:22,295 真実を認めるのはつらい。 141 00:09:22,295 --> 00:09:27,467 けど 認めなければ前へ進めない。 142 00:09:27,467 --> 00:09:30,270 目を開けろ! 前へ進め!》 143 00:09:37,310 --> 00:09:42,649 《レーシック領 領主としての 責務を果たせ!》 144 00:09:42,649 --> 00:09:46,319 ハァハァハァ…。 145 00:09:46,319 --> 00:09:48,321 カッ! 146 00:09:48,321 --> 00:09:50,323 クソが! 147 00:09:50,323 --> 00:09:54,327 アイン… 悪あがきしてんなよ。 148 00:09:54,327 --> 00:09:58,331 こんなの お互い ただ痛えだけだろォ? 149 00:09:58,331 --> 00:10:02,168 結局 テメエに 俺は殺せねえんだからさ。 150 00:10:02,168 --> 00:10:04,170 おとなしく死んで…。 151 00:10:04,170 --> 00:10:08,675 あっ なん… だ… 体が…。 152 00:10:08,675 --> 00:10:10,677 ニグン!! 153 00:10:10,677 --> 00:10:12,679 無駄な抵抗してんじゃねえぞ! 154 00:10:12,679 --> 00:10:16,683 何をしようが 俺は ぜってえ 出ていかねえからな! 155 00:10:16,683 --> 00:10:20,520 (ニグン)そう それなら安心したよ。 あぁ? 156 00:10:20,520 --> 00:10:23,523 (ニグン)アイン殿。 157 00:10:23,523 --> 00:10:26,326 ありがとう。 158 00:10:31,531 --> 00:10:33,533 ニグン! 159 00:10:37,737 --> 00:10:39,739 ニグン! (ウルスラ)抑えろ アイン! 160 00:10:39,739 --> 00:10:43,243 あやつの覚悟を ムダにするつもりか!? 161 00:10:43,243 --> 00:10:45,745 うっ うぅ…。 162 00:10:45,745 --> 00:10:49,415 うぅ… ニグン テメエ死ぬ気か…。 163 00:10:49,415 --> 00:10:54,087 シャドウ 君が ただの幻覚なんかじゃないと➡ 164 00:10:54,087 --> 00:10:56,089 本当は気付いてた。 165 00:10:56,089 --> 00:10:59,425 気付いていて 見ないフリをした。 166 00:10:59,425 --> 00:11:01,494 友達だったから。 167 00:11:01,494 --> 00:11:07,834 君は そんな僕を裏切って利用し たくさんの人を傷つけた悪い奴だ。 168 00:11:07,834 --> 00:11:11,504 それでも… それなのに➡ 169 00:11:11,504 --> 00:11:16,676 僕はまだ 君のことを 友達だと思ってるんだ。 170 00:11:16,676 --> 00:11:19,846 ((お前は お前らしく 好きにすりゃあいいじゃん)) 171 00:11:19,846 --> 00:11:24,017 (ニグン)君が言った言葉は 全てウソだったかもしれない。 172 00:11:24,017 --> 00:11:29,322 けど あのとき 確かに救われたんだよ。 173 00:11:31,357 --> 00:11:36,162 僕にとって 君と過ごした時間は 全て真実だった。 174 00:11:38,865 --> 00:11:41,067 ニグン…。 175 00:11:43,036 --> 00:11:46,706 俺にとって お前は…。 176 00:11:46,706 --> 00:11:51,044 利用できる駒 ただそれだけだ バーカ! 177 00:11:51,044 --> 00:11:54,213 ホント 救いようのねえ 甘ちゃんだぜ。 178 00:11:54,213 --> 00:11:57,383 テメエ見てると マジでイラつくわ。 179 00:11:57,383 --> 00:11:59,385 弱さは罪だ。 180 00:11:59,385 --> 00:12:03,523 弱者ってのは それだけで 略奪の原因たりうるのさ。 181 00:12:03,523 --> 00:12:07,860 弱いから利用され 奪われ そして 喰われる。 182 00:12:07,860 --> 00:12:10,530 当然の理だ。 183 00:12:10,530 --> 00:12:15,368 これ以上 テメエのくだらねえ 友達ごっこにつきあってられっか。 184 00:12:15,368 --> 00:12:17,337 死ぬなら 一人で死ね。 185 00:12:26,379 --> 00:12:28,381 (シャドウ)ヒヒヒ ヒャヒャ! 186 00:12:28,381 --> 00:12:30,383 フハハハハ ヒヒヒ…。 187 00:12:30,383 --> 00:12:34,554 《ここは いったん撤退して 出直しだ。 188 00:12:34,554 --> 00:12:36,556 おっ! 189 00:12:36,556 --> 00:12:38,891 あのガキに取りついてやるか。 190 00:12:38,891 --> 00:12:42,061 アイン テメエは いつか絶対にブチ殺…》 191 00:12:46,733 --> 00:12:48,701 ニグン! 192 00:12:50,737 --> 00:12:53,906 大丈夫だ 今治してやるからな。 193 00:12:53,906 --> 00:12:55,908 ユーリの治癒力は すごいんだぜ。 194 00:12:55,908 --> 00:12:58,911 どんなケガでも 一瞬で治っちまうんだ。 195 00:12:58,911 --> 00:13:01,681 絶対に治してやる。 196 00:13:01,681 --> 00:13:05,351 だから頼む! 死ぬな ニグン! 197 00:13:08,187 --> 00:13:12,191 あっ… そんな…。 198 00:13:12,191 --> 00:13:15,194 (ユーリ)まだです! アインさん! あっ…。 199 00:13:15,194 --> 00:13:17,697 私たちの思い きっと届きます! 200 00:13:17,697 --> 00:13:20,867 ニグンさんは 必ず 戻ってきてくれます! 201 00:13:20,867 --> 00:13:23,202 ユーリ…。 202 00:13:23,202 --> 00:13:26,706 あぁ そうだ 絶対に死なせない! 203 00:13:26,706 --> 00:13:28,708 死なせてたまるか! 204 00:13:28,708 --> 00:13:31,044 ニグンさん 戻ってきてください! 205 00:13:31,044 --> 00:13:34,013 お前の居場所はここだ! ここにあるんだ! 206 00:13:39,052 --> 00:13:41,054 あっ…。 207 00:13:41,054 --> 00:13:43,723 父様? 208 00:13:43,723 --> 00:13:45,692 あっ…。 209 00:13:50,730 --> 00:13:53,399 戻ってこい ニグン! ニグンさん! 210 00:13:56,402 --> 00:14:00,306 あれ… なんで 僕…。 211 00:14:00,306 --> 00:14:02,475 死んだはずじゃ…。 212 00:14:02,475 --> 00:14:05,478 ニグンさん 戻ってきてくれたんですね! 213 00:14:05,478 --> 00:14:09,315 ニグン よかった 本当に! 214 00:14:09,315 --> 00:14:11,484 どう… して…。 215 00:14:11,484 --> 00:14:13,820 どうして助けたんですか!? 216 00:14:13,820 --> 00:14:16,656 僕は… 僕は死ぬべきだったのに! 217 00:14:16,656 --> 00:14:19,325 僕は 自分の命を 差し出すことでしか➡ 218 00:14:19,325 --> 00:14:22,829 償えないんです それなのに! ニグン! 219 00:14:22,829 --> 00:14:24,997 お前 言ったよな➡ 220 00:14:24,997 --> 00:14:28,835 1人の犠牲で 100人救えるなら しかたないって。 221 00:14:28,835 --> 00:14:31,504 でも 俺は 1人も見捨てたくないんだ。 222 00:14:31,504 --> 00:14:36,509 その1人が ニグン お前でも 俺は見捨てない。 223 00:14:36,509 --> 00:14:39,178 アイン… 殿。 224 00:14:39,178 --> 00:14:41,514 そうだぜ。 225 00:14:41,514 --> 00:14:43,516 ここで アンタを切り捨てたら➡ 226 00:14:43,516 --> 00:14:45,518 俺たちも同じになっちまうだろう。 227 00:14:45,518 --> 00:14:49,856 それに 死んだくらいで 罪がなくなると思うな。 228 00:14:49,856 --> 00:14:53,693 アンタがしてきたことは 正直赦せねえし 憎んでる。 229 00:14:53,693 --> 00:14:57,864 でも アンタが死んでも 村の奴らは帰ってこねえ。 230 00:14:57,864 --> 00:15:02,502 アイツらは もう アンタを罰することも 赦すこともできねえんだ。 231 00:15:02,502 --> 00:15:06,506 だから そんなに簡単に死なれちゃ 困るんだよ。 232 00:15:06,506 --> 00:15:11,511 俺たちにしたこと 俺たちの怒り 全部 受け止めて償え! 233 00:15:11,511 --> 00:15:14,013 もう逃げるな ニグン! 234 00:15:14,013 --> 00:15:17,517 あっ! クッ…。 235 00:15:17,517 --> 00:15:21,854 僕は なんて 浅はかだったんでしょうか。 236 00:15:21,854 --> 00:15:28,528 死ねば赦されるなんて 父様の元にいけるだなんて…。 237 00:15:28,528 --> 00:15:31,030 こんな僕に…。 238 00:15:31,030 --> 00:15:35,368 もう一度 チャンスを与えてくれて ありがとう…。 239 00:15:35,368 --> 00:15:37,336 ありがとう…。 240 00:15:39,372 --> 00:15:41,707 ニグンさん よか…。 あっ! 241 00:15:41,707 --> 00:15:45,211 ユーリ! 大… 丈夫です。 242 00:15:45,211 --> 00:15:50,049 ちょっとだけ 疲れちゃったみたい… です。 243 00:15:50,049 --> 00:15:52,051 フフフ。 244 00:15:52,051 --> 00:15:54,887 《こんなに フラフラになるまで 力を…》 245 00:15:54,887 --> 00:15:57,857 ありがとう ユーリ。 246 00:15:59,959 --> 00:16:03,296 もしも 俺が最初に出会ったのが シャドウだったら➡ 247 00:16:03,296 --> 00:16:06,466 きっと ニグンと同じになっていた。 248 00:16:06,466 --> 00:16:08,768 (ユーリ)アインさん。 249 00:16:13,472 --> 00:16:17,143 弱いってのは そんなに だめなことなのかな。 250 00:16:17,143 --> 00:16:20,313 弱いまま生きるのは 許されないことなのかな。 251 00:16:20,313 --> 00:16:23,983 ニグンだけじゃない ゾイドの時も そうだった。 252 00:16:23,983 --> 00:16:26,319 俺は➡ 253 00:16:26,319 --> 00:16:31,657 人の弱さにつけこんで 利用しようとする魔族が許せない。 254 00:16:31,657 --> 00:16:34,160 許さない! 255 00:16:38,664 --> 00:16:41,834 ユーリ 本当に何ともないのか? 256 00:16:41,834 --> 00:16:45,338 (ピナ)ユーリお姉ちゃんたら あんなに無理して…。 257 00:16:45,338 --> 00:16:49,542 (アリス)ピナ。 んっ? なに? アリスお姉ちゃん。 258 00:16:51,677 --> 00:16:54,347 こんなところで死ぬなんざ ありえねえ。 259 00:16:54,347 --> 00:16:56,349 クソッ クソッ! 260 00:16:56,349 --> 00:16:58,351 (ピナ)結界! うっ! 261 00:16:58,351 --> 00:17:00,319 どこへ行く気? 262 00:17:00,319 --> 00:17:03,155 (シャドウ)エヘヘッ いや~ 邪魔にならない所へ➡ 263 00:17:03,155 --> 00:17:05,157 行こっかな~って…。 264 00:17:05,157 --> 00:17:07,326 (アイン)どうした? アリス ピナ。 265 00:17:07,326 --> 00:17:09,328 コイツ 逃げようとしてたよ! 266 00:17:09,328 --> 00:17:12,098 危ないから 2人は俺の後ろへ。 267 00:17:14,834 --> 00:17:17,837 お前ら魔族に 聞きたいことがある。 268 00:17:17,837 --> 00:17:21,340 どうして 俺を殺そうとする? 魔族の目的は何だ? 269 00:17:21,340 --> 00:17:25,011 ハッ! たとえ知ってたとしても 答える義理はねえな。 270 00:17:25,011 --> 00:17:27,680 そうか なら 跡形もなく消し飛ば…。 271 00:17:27,680 --> 00:17:29,682 (シャドウ)待て待て 落ち着けって! 272 00:17:29,682 --> 00:17:33,686 解放すると約束すれば 教えてやってもいいぜ。 273 00:17:33,686 --> 00:17:36,689 分かった。 アイン おぬし…。 274 00:17:36,689 --> 00:17:40,159 大丈夫。 (シャドウ)ハァ…。 275 00:17:40,159 --> 00:17:43,162 お前を殺せって指令が出てんのさ。 276 00:17:43,162 --> 00:17:46,332 指令? いったい誰がそれを? 277 00:17:46,332 --> 00:17:48,367 それは エ…。 278 00:17:48,367 --> 00:17:50,336 なっ! 279 00:17:50,336 --> 00:17:53,673 どうやら 内部事情を口にすると 発動する術が➡ 280 00:17:53,673 --> 00:17:55,841 かけられておったようじゃ。 281 00:17:55,841 --> 00:17:59,145 用心深い相手じゃの。 282 00:18:04,150 --> 00:18:06,986 あの魔族は死んだのか? 283 00:18:06,986 --> 00:18:10,656 はい もう安全ですよ。 284 00:18:10,656 --> 00:18:14,327 ありがとう。 アンタのおかげで 俺たちは前に進めるよ! 285 00:18:14,327 --> 00:18:17,997 勇者様 ありがとう! 本当に助かりました! 286 00:18:17,997 --> 00:18:22,168 (ミア)神様 どっか行っちゃうの? もう会えないの? 287 00:18:22,168 --> 00:18:24,503 そんなことないよ。 288 00:18:24,503 --> 00:18:27,273 必ずまた会いに来る 約束だ。 289 00:18:29,508 --> 00:18:31,577 うん! 約束! 290 00:18:33,679 --> 00:18:35,681 アイン殿。 あっ。 291 00:18:35,681 --> 00:18:37,683 あなたには 感謝してもしきれません。 292 00:18:37,683 --> 00:18:39,685 ニグン…。 293 00:18:39,685 --> 00:18:42,188 こんなことを言える立場では ありませんが➡ 294 00:18:42,188 --> 00:18:44,857 一つだけ… 最後に一つだけ➡ 295 00:18:44,857 --> 00:18:47,526 お願いさせて いただけないでしょうか? 296 00:18:47,526 --> 00:18:49,528 お願い? 297 00:18:49,528 --> 00:18:51,864 できる範囲でかまいません。 298 00:18:51,864 --> 00:18:55,534 これからも レーシック領を 支えてほしいのです。 299 00:18:55,534 --> 00:18:59,872 ご存じのとおり レーシック領には 魔物が多く出現します。 300 00:18:59,872 --> 00:19:04,777 ですが 魔族をも倒す あなたが 後ろ盾になってくだされば➡ 301 00:19:04,777 --> 00:19:07,279 それだけで 抑止力となります。 302 00:19:07,279 --> 00:19:10,616 だから どうか お願いします! 303 00:19:10,616 --> 00:19:12,618 あっ…。 304 00:19:12,618 --> 00:19:14,620 俺たちも戦うつもりだ。 305 00:19:14,620 --> 00:19:16,956 だが アンタと一緒なら 心強い! 306 00:19:16,956 --> 00:19:20,126 私たちからも どうか お願いします! 307 00:19:20,126 --> 00:19:23,295 (みんな)お願いします! 308 00:19:23,295 --> 00:19:25,297 あぁ…。 309 00:19:27,967 --> 00:19:32,805 えっ!? 俺をレーシック領の領主に… ですか!? 310 00:19:32,805 --> 00:19:35,641 うむ 魔族退治の褒美として➡ 311 00:19:35,641 --> 00:19:38,644 貴族の位を与えようと 思っていたところ➡ 312 00:19:38,644 --> 00:19:43,649 ニグンから 君に領地を譲渡したいと 申し出があったのだ。 313 00:19:43,649 --> 00:19:46,318 彼は 自らの意思で出頭した。 314 00:19:46,318 --> 00:19:49,822 正式に裁きを受け 罪を償ってから➡ 315 00:19:49,822 --> 00:19:53,492 レーシック領を支えていきたいそうだ。 316 00:19:53,492 --> 00:19:55,995 君は 王都での騒乱を収め➡ 317 00:19:55,995 --> 00:19:59,165 レーシック領の闇を暴いて 魔族を退治した。 318 00:19:59,165 --> 00:20:03,002 大きな働きには 正当な対価を支払わねば➡ 319 00:20:03,002 --> 00:20:06,172 王家の威信に関わるからのう。 320 00:20:06,172 --> 00:20:11,010 ゆえに ニグンに与えていた領地を 授けることにしたのだ。 321 00:20:11,010 --> 00:20:13,179 (ジャスパー)う~ん 少年➡ 322 00:20:13,179 --> 00:20:16,182 貴族になれば 領地と苗字が与えられるんだ。 323 00:20:16,182 --> 00:20:19,351 つまり 君の名前は アイン・レーシックとなるのさ。 324 00:20:19,351 --> 00:20:21,353 そ そうだったんだ。 325 00:20:21,353 --> 00:20:24,523 だからって ロー・コモンの鑑定士が 貴族になんて…。 326 00:20:24,523 --> 00:20:27,860 無論! 反対意見も多くあったが➡ 327 00:20:27,860 --> 00:20:32,198 それを見越して 君に 魔族退治を依頼したのだからな。 328 00:20:32,198 --> 00:20:34,200 すりすり。 329 00:20:34,200 --> 00:20:37,203 (クラウディア)魔族退治という偉業を 成し遂げたんですもの。 330 00:20:37,203 --> 00:20:39,538 誰もが納得しましたわ~! 331 00:20:39,538 --> 00:20:42,208 (ミーガン)貴族になった暁には➡ 332 00:20:42,208 --> 00:20:45,711 冒険者ギルドも 全面的にバックアップするぜ! 333 00:20:45,711 --> 00:20:48,547 急な話で 何が何だか…。 334 00:20:48,547 --> 00:20:51,717 (ジャスパー)難しく考えなくていい。 あっ…。 335 00:20:51,717 --> 00:20:55,221 君は 君の目的を 優先してくれていいんだ。 336 00:20:55,221 --> 00:20:59,058 貴族としての雑事は 私が引き受けよう。 337 00:20:59,058 --> 00:21:01,026 それに 貴族となれば➡ 338 00:21:01,026 --> 00:21:03,195 有力者との繋がりもできる。 339 00:21:03,195 --> 00:21:06,866 隠しダンジョンの情報も 入手しやすくなるかもね。 340 00:21:09,702 --> 00:21:13,372 《元々 レーシック領を 支えていこうとは思ってたんだ。 341 00:21:13,372 --> 00:21:17,543 更に 貴族の位が与えられるのは 驚きだけど…》 342 00:21:21,547 --> 00:21:23,716 んっ? 343 00:21:23,716 --> 00:21:25,718 分かりました。 344 00:21:25,718 --> 00:21:29,889 貴族の位 謹んでお受けします。 345 00:21:29,889 --> 00:21:31,891 うむ。 346 00:21:31,891 --> 00:21:33,893 勇者様! うわ! 347 00:21:33,893 --> 00:21:35,895 うっ! あっ…。 348 00:21:35,895 --> 00:21:40,232 これで わたくしとの結婚が 現実味を帯びて参りましたわね。 349 00:21:40,232 --> 00:21:44,737 うむ 周囲に認めさせるための スタートラインには立てたのう。 350 00:21:44,737 --> 00:21:46,739 《えっ なんだろう…。 351 00:21:46,739 --> 00:21:49,241 この着実に 外堀を埋められている感…》 352 00:21:49,241 --> 00:21:51,243 (ユーリ)あ~! ずるいです! 353 00:21:51,243 --> 00:21:53,913 おぉ…。 私も結婚します! 354 00:21:53,913 --> 00:21:58,250 ユーリ!? もちろん ユーリさんは 第一夫人ですもの。 355 00:21:58,250 --> 00:22:00,152 あぁ…。 356 00:22:00,152 --> 00:22:04,657 いやはや。 アリスお姉ちゃん ライバルが多くて大変だね~。 357 00:22:04,657 --> 00:22:06,659 ウフッ! 358 00:22:06,659 --> 00:22:10,663 ちなみに アリスお姉ちゃんは 今のとこ 第四夫人候補だよ。 359 00:22:10,663 --> 00:22:12,665 第四!?