1 00:00:38,372 --> 00:00:41,375 (花夏)おつかれ。 今 帰り? 2 00:00:41,375 --> 00:00:43,377 (厳)花夏? 3 00:00:46,380 --> 00:00:49,383 (雫)はぁ…。 (玄関チャイム) 4 00:00:51,385 --> 00:00:54,388 (雫)へっ!? なんで? 5 00:00:54,388 --> 00:00:57,691 なん!? もう 急に! 6 00:00:59,726 --> 00:01:02,729 (海)よう 久しぶりだな 雫。 7 00:02:48,368 --> 00:02:51,538 (海)わざわざ ファミレスまで来る必要あったか? 8 00:02:51,538 --> 00:02:54,374 (雫)乙女の部屋は不可侵なの! 9 00:02:54,374 --> 00:02:56,543 (海)あ~ へい…。 10 00:02:56,543 --> 00:02:58,712 ん~ もう…。 11 00:02:58,712 --> 00:03:01,882 (雫)なんばしに来たと? 12 00:03:01,882 --> 00:03:05,719 お前 母さんに返信しとらんやろ。 13 00:03:05,719 --> 00:03:09,556 わっ ホントだ! 電話もかかってきとる。 14 00:03:09,556 --> 00:03:13,894 あ~ 電波の悪かとこ ちょいちょい行っとったけんね。 15 00:03:13,894 --> 00:03:17,564 そいで オイが 様子ば 見に来たってわけたい。 16 00:03:17,564 --> 00:03:21,068 まあ 父さんも母さんも 過保護やけん。 17 00:03:21,068 --> 00:03:23,570 お兄ちゃんも そう思うやろ。 18 00:03:23,570 --> 00:03:26,907 いつまでも子ども扱い せんでほしかばい。 19 00:03:26,907 --> 00:03:31,578 《海:オイとは 10も歳が離れとるけん➨ 20 00:03:31,578 --> 00:03:34,681 扱いに差があるとも わかるばってか➨ 21 00:03:34,681 --> 00:03:37,684 心配するとも無理なか》 22 00:03:37,684 --> 00:03:42,522 ばってかさ 電波の悪かとこって どこ行っとったとや? 23 00:03:42,522 --> 00:03:45,025 キャンプ。 ん? 24 00:03:45,025 --> 00:03:48,361 キャンプ? 学校の友達とか? 25 00:03:48,361 --> 00:03:53,867 それは その…。 まさか 男と一緒になんて…。 26 00:03:56,036 --> 00:03:58,038 マジ!? 27 00:04:00,373 --> 00:04:03,477 へぇ そうか お前がなぁ。 28 00:04:05,712 --> 00:04:08,215 こりゃ 母さんに いい土産話ができたな。 29 00:04:08,215 --> 00:04:11,718 うるさかけん 絶対言わんでよね! 30 00:04:11,718 --> 00:04:14,554 冗談だって 言わん 言わん。 31 00:04:14,554 --> 00:04:18,725 絶対やけんね。 しっかし お前がなぁ。 32 00:04:18,725 --> 00:04:21,394 で 誰や? 同級生か? 33 00:04:21,394 --> 00:04:24,498 べ 別に誰でんよかやろう。 34 00:04:43,016 --> 00:04:47,354 ⸨花夏:ごめんね つきあわせて。 家に上がるのも変だしさ…。 35 00:04:47,354 --> 00:04:50,524 かと言って ごはん行こうか ってのもね…。 36 00:04:50,524 --> 00:04:53,527 (厳)いや 別にかまわんが…。 37 00:04:53,527 --> 00:04:56,429 (花夏)そう ならよかった。 38 00:05:00,200 --> 00:05:04,371 な~んだよう 久しぶりに会えたんだから➨ 39 00:05:04,371 --> 00:05:08,875 そんな嫌な顔しないでよ。 もともと こういう顔なんだ。 40 00:05:08,875 --> 00:05:12,379 知ってるだろう。 ふふ… 確かに。 41 00:05:12,379 --> 00:05:18,385 口ヒゲ生やしたんだ 似合ってるよ。 ふ…。 42 00:05:18,385 --> 00:05:22,489 ちょっと老けて見えるけどね。 うるせ…。 43 00:05:26,726 --> 00:05:31,431 はは… 何話していいか わかんないね。 44 00:05:33,333 --> 00:05:36,837 (厳)その… 仕事は うまくいってるのか? 45 00:05:36,837 --> 00:05:42,509 ぷぷ… なに その聞き方 お父さんみたい。 46 00:05:42,509 --> 00:05:47,681 ふふ… 最初の頃は苦労したけど➨ 47 00:05:47,681 --> 00:05:50,684 なんとか軌道に乗ったよ。 48 00:05:50,684 --> 00:05:55,355 今じゃ ブロードウェーで それなりに 名は通ってるんだから。 49 00:05:55,355 --> 00:06:00,527 大女優ってわけじゃないけど オファーは途切れないもの。 50 00:06:00,527 --> 00:06:04,197 舞台に立つのは すごく楽しいし➨ 51 00:06:04,197 --> 00:06:08,868 毎日が充実してる。 順調そうで なによりだ。 52 00:06:08,868 --> 00:06:11,872 ありがとう。 53 00:06:11,872 --> 00:06:17,978 でも… 人生って それだけじゃないじゃない? 54 00:06:21,882 --> 00:06:26,386 うまくいかないこともあってさ…。 55 00:06:26,386 --> 00:06:29,723 ちょっと休もうかなって 思ったところに➨ 56 00:06:29,723 --> 00:06:33,660 日本での仕事の話が来てさ。 57 00:06:33,660 --> 00:06:38,331 ああ たまには こっちで 仕事するのもいいかなって。 58 00:06:38,331 --> 00:06:42,669 それで 数か月前から 日本に戻ってきてたの。 59 00:06:42,669 --> 00:06:47,674 そうこうしてるうちに ちょっと 昔のことが気になってね。 60 00:06:50,010 --> 00:06:54,014 (花夏)厳くんと別れて すぐアメリカ行っちゃったでしょう。 61 00:06:54,014 --> 00:06:57,851 だから 最後に過ごした 厳くんのイメージが➨ 62 00:06:57,851 --> 00:07:00,186 消えないというか…。 63 00:07:00,186 --> 00:07:04,524 日本には 厳くんの残り香みたいなものが➨ 64 00:07:04,524 --> 00:07:07,027 変に残ってるみたい。 65 00:07:09,029 --> 00:07:13,366 ねぇ 何か言ってよ 間が持たないじゃないの。 66 00:07:13,366 --> 00:07:15,368 お おん…。 67 00:07:20,040 --> 00:07:22,542 (花夏)相変わらず口下手なんだね。 68 00:07:22,542 --> 00:07:26,713 まっ おしゃべりな厳くんなんて 想像もできないし➨ 69 00:07:26,713 --> 00:07:29,015 しようがないか。 70 00:07:34,154 --> 00:07:39,326 実は ついこの間 いろいろあったんだけど…。 71 00:07:39,326 --> 00:07:48,335 ♬~ 72 00:07:48,335 --> 00:07:53,006 ⸨好きだから 厳さんのこと!⸩ 73 00:07:53,006 --> 00:07:56,509 なんだか バカらしくなってきちゃって…。 74 00:07:56,509 --> 00:08:01,681 好きなものを好きだって まっすぐ言われるとさ➨ 75 00:08:01,681 --> 00:08:06,019 もう かなわないかもなって…。 76 00:08:06,019 --> 00:08:08,355 あん? 77 00:08:08,355 --> 00:08:12,525 結局さ センチになってた 自分の気持ちに➨ 78 00:08:12,525 --> 00:08:15,362 振り回されてただけなんだよね。 79 00:08:15,362 --> 00:08:18,031 そう考えていくと➨ 80 00:08:18,031 --> 00:08:20,433 勝手にスッキリしちゃった。 81 00:08:26,706 --> 00:08:31,711 ふふ… せっかく 向こうで夢をつかんだのにさ➨ 82 00:08:31,711 --> 00:08:34,481 変なとこで 落ち込んでたなって。 83 00:08:34,481 --> 00:08:38,651 なんだよ それ。 ごめんね。 84 00:08:38,651 --> 00:08:41,654 厳くんを身構えさせちゃって。 85 00:08:41,654 --> 00:08:45,658 アタシは このとおり 全然平気だから。 86 00:08:47,660 --> 00:08:52,999 そういうわけで アタシ 芹澤花夏は アメリカに帰ります。 87 00:08:52,999 --> 00:08:57,670 そうか…。 次の日曜の便で帰るよ。 88 00:08:57,670 --> 00:09:02,675 最後に厳くんの顔くらい 見ておこうかなって…。 89 00:09:02,675 --> 00:09:06,980 今日は いきなり押しかけちゃって ごめんね。 90 00:09:11,184 --> 00:09:15,522 大きなリュック背負ってたね。 やっぱりキャンプ? 91 00:09:15,522 --> 00:09:18,858 ま まあな。 ふふ…。 92 00:09:18,858 --> 00:09:21,194 (花夏)厳くんはキャンプ好きだもんね。 93 00:09:21,194 --> 00:09:24,998 アタシとの約束を すっぽかすくらいに。 94 00:09:28,368 --> 00:09:32,205 帰るって決めたら 少し気が楽になって➨ 95 00:09:32,205 --> 00:09:36,142 まだ やり残したことが たくさんあるなって気づいたの。 96 00:09:36,142 --> 00:09:41,648 いろいろ… ホントいろいろね。 97 00:09:44,651 --> 00:09:50,657 アタシは まだ 果てしない夢の 途中にいるんだって…。 98 00:09:56,830 --> 00:09:59,499 樹乃倉厳くん➨ 99 00:09:59,499 --> 00:10:02,702 君の夢は見つかったかい?⸩ 100 00:10:51,718 --> 00:10:53,920 さてと…。 101 00:10:56,389 --> 00:11:04,063 ♬~ 102 00:11:04,063 --> 00:11:06,232 (肉の焼ける音) 103 00:11:06,232 --> 00:11:10,570 《肉の焼ける音が聞こえてくる。 104 00:11:10,570 --> 00:11:14,574 これだけで食欲をそそる》 105 00:11:14,574 --> 00:11:16,776 (缶ビールを開ける音) 106 00:11:26,920 --> 00:11:30,256 ぷはぁ~! 107 00:11:30,256 --> 00:11:33,192 アチッ…。 108 00:11:33,192 --> 00:11:38,364 《ん~ やっぱ串焼きはうめえなぁ! 109 00:11:38,364 --> 00:11:41,034 炭の香りが食欲をそそる! 110 00:11:41,034 --> 00:11:45,939 余計な脂が落ちた肉が また なんとも…》 111 00:11:53,379 --> 00:11:56,883 《肉の焼ける音に耳を傾ける。 112 00:11:56,883 --> 00:12:00,887 薪のはぜる音に耳を傾ける。 113 00:12:00,887 --> 00:12:04,057 そして 虫の鳴く音に。 114 00:12:04,057 --> 00:12:07,560 木々のざわめきに。 115 00:12:07,560 --> 00:12:12,065 風の音に 波の音に…。 116 00:12:12,065 --> 00:12:16,736 こういった静かな夜は 自分のペースで肉を焼く。 117 00:12:16,736 --> 00:12:21,240 何度も かみしめ うまみたっぷりの肉汁を味わい➨ 118 00:12:21,240 --> 00:12:23,910 冷えた酒で のどを潤す!》 119 00:12:23,910 --> 00:12:28,247 ぷはぁ~! うん 間違いねえ! 120 00:12:28,247 --> 00:12:30,917 最高だ! 121 00:12:30,917 --> 00:12:35,521 《最高… のはずなのだ》 122 00:12:45,031 --> 00:12:48,868 《好きなことをして 好きなものを食べる。 123 00:12:48,868 --> 00:12:52,372 この時間を ただ楽しめばいいはずなのに➨ 124 00:12:52,372 --> 00:12:57,677 頭の底にへばりついた悩みごとが チラついてくる。 クソ!》 125 00:13:03,216 --> 00:13:07,220 なんで 今になって 俺の前に…。 126 00:13:07,220 --> 00:13:11,024 ⸨おつかれ。 今 帰り? 花夏?⸩ 127 00:13:14,394 --> 00:13:20,733 《厳:これまでの人生で 花夏は 最も気心の知れた女性だった。 128 00:13:20,733 --> 00:13:28,408 俺は 男女の仲というものに対して あまり明るくない。 129 00:13:28,408 --> 00:13:32,345 昨日の夜の出来事を どう処理したらいいのか➨ 130 00:13:32,345 --> 00:13:34,347 わかっていない》 131 00:13:34,347 --> 00:13:39,852 ⸨樹乃倉厳くん 君の夢は見つかったかい?⸩ 132 00:13:39,852 --> 00:13:43,690 夢… か。 133 00:13:43,690 --> 00:13:50,363 《自らの夢に思いをはせる時 花夏の顔が脳裏に浮かんだ。 134 00:13:50,363 --> 00:13:58,371 花夏は 最も自分の夢に正直で 最も自分の夢に真摯だった》 135 00:13:58,371 --> 00:14:14,554 ♬~ 136 00:14:14,554 --> 00:14:18,458 ⸨ハァ ハァ ハァ…。 137 00:14:22,228 --> 00:14:24,230 あはは…⸩ 138 00:14:24,230 --> 00:14:29,736 《厳:俺の夢 それは キャンプ場を持つことだった。 139 00:14:29,736 --> 00:14:34,674 しかし 当時の俺は それが 本当に自分自身の夢なのか➨ 140 00:14:34,674 --> 00:14:38,010 自信が持てずにいた。 141 00:14:38,010 --> 00:14:42,181 親父の夢を受け継いだという 感覚があった。 142 00:14:42,181 --> 00:14:44,851 気恥ずかしさもあってか➨ 143 00:14:44,851 --> 00:14:47,520 胸を張って語ることが できずにいた。 144 00:14:47,520 --> 00:14:49,522 それに引き換え➨ 145 00:14:49,522 --> 00:14:52,191 花夏は まっすぐな目で 自分の夢を語り➨ 146 00:14:52,191 --> 00:14:55,695 たゆまず努力を続けていた。 147 00:14:55,695 --> 00:14:59,866 俺は そんな花夏のことが うらやましくもあり➨ 148 00:14:59,866 --> 00:15:02,368 尊敬もしていた》 149 00:15:07,707 --> 00:15:10,710 《彼女の喜ぶ姿も…》 150 00:15:16,382 --> 00:15:19,185 《苦悩する姿も…》 151 00:15:22,722 --> 00:15:25,558 《俺には輝いて見えた。 152 00:15:25,558 --> 00:15:32,498 だからこそ惹かれたし 憧れた。 153 00:15:32,498 --> 00:15:37,003 それと同時に まぶしすぎたのだ。 154 00:15:37,003 --> 00:15:39,839 彼女が 輝いて見えれば見えるほど➨ 155 00:15:39,839 --> 00:15:44,844 自信のない自分が ひどく惨めに思えた》 156 00:16:02,695 --> 00:16:08,034 《次第に俺は 彼女の夢の話を 聞くのを嫌うようになった。 157 00:16:08,034 --> 00:16:12,205 花夏のテリトリーには 足を踏み込まないようにし➨ 158 00:16:12,205 --> 00:16:14,207 俺のテリトリーにも➨ 159 00:16:14,207 --> 00:16:18,211 彼女を踏み入れさせないように していた。 160 00:16:18,211 --> 00:16:25,384 ソロキャンプという 俺の聖域だけは 守りたかったのだ。 161 00:16:25,384 --> 00:16:33,159 やがて少しずつ お互いの溝は深まっていった》 162 00:16:33,159 --> 00:16:35,161 くう~! 163 00:16:35,161 --> 00:16:37,163 ⸨厳:主役? そう! 164 00:16:37,163 --> 00:16:39,165 代役みたいな感じだけど➨ 165 00:16:39,165 --> 00:16:41,334 やらせてもらえることに なったんだ。 166 00:16:41,334 --> 00:16:45,505 大きな劇場だし まさか こんなチャンスが来るなんて! 167 00:16:45,505 --> 00:16:48,841 それはよかったな。 168 00:16:48,841 --> 00:16:55,648 ねぇ 厳くん 君がアタシの仕事に 興味がないのは わかってる。 169 00:16:58,017 --> 00:17:03,022 でも この日だけは 見に来てくれないかな…。 170 00:17:03,022 --> 00:17:06,726 あ… うん⸩ 171 00:17:14,367 --> 00:17:17,370 《厳:また 言いそびれちまったな…》 172 00:17:43,329 --> 00:17:45,331 はぁ…。 173 00:17:47,333 --> 00:17:50,169 ⸨厳くんは キャンプが大好きだもんな。 174 00:17:50,169 --> 00:17:53,839 アタシとの約束 すっぽかすくらいさ。 175 00:17:53,839 --> 00:17:55,841 あっ…⸩ 176 00:17:58,344 --> 00:18:03,149 別に あんなこと言う必要 なかったのにな…。 177 00:18:06,852 --> 00:18:10,189 《厳くんは もともと 独りで生きていける人で…。 178 00:18:10,189 --> 00:18:15,528 人に頼るのが嫌いなアタシとは なんだか不思議とウマがあった。 179 00:18:15,528 --> 00:18:22,034 多くを求めすぎない関係が 居心地よかったはずだった…》 180 00:18:22,034 --> 00:18:25,538 なのにね…。 181 00:18:25,538 --> 00:18:32,812 (拍手) 182 00:18:32,812 --> 00:18:34,814 《花夏:厳くんが お互いの領分を➨ 183 00:18:34,814 --> 00:18:36,816 分けようとすれば するほど➨ 184 00:18:36,816 --> 00:18:40,620 それが たまらなく 気に入らなかった》 185 00:18:47,827 --> 00:18:50,830 ⸨おかえり。 花夏…。 186 00:18:50,830 --> 00:18:53,666 キャンプ楽しかった? 187 00:18:53,666 --> 00:18:58,671 今日は外せなかったんだよ。 次こそは…。 188 00:18:58,671 --> 00:19:00,973 もういい。 189 00:19:04,176 --> 00:19:06,679 おい! 190 00:19:27,533 --> 00:19:29,535 おい 待てよ! 191 00:19:29,535 --> 00:19:32,238 なんなんだよ! もういいんだって! 192 00:19:34,306 --> 00:19:38,644 君には アタシの気持ち わかんないよ。 193 00:19:38,644 --> 00:19:43,949 それに これで踏ん切りもついた。 194 00:19:46,318 --> 00:19:50,122 アタシ ニューヨークへ行く。 195 00:19:52,658 --> 00:19:56,162 さよなら 厳くん。 196 00:20:00,833 --> 00:20:05,004 いつかはって 考えてた時が来ただけだよ。 197 00:20:05,004 --> 00:20:07,840 お金も貯まったし➨ 198 00:20:07,840 --> 00:20:11,677 今回の舞台で ちょっとした自信もついた。 199 00:20:11,677 --> 00:20:15,848 親は アタシのやりたいことに 関心を持ってないし➨ 200 00:20:15,848 --> 00:20:20,453 恋人だって 全然興味を持ってくれない。 201 00:20:23,355 --> 00:20:28,461 別に こっちにとどまる理由なんて もうアタシにはないもの! 202 00:20:36,368 --> 00:20:40,039 結局 厳くんは 自分に夢がないから➨ 203 00:20:40,039 --> 00:20:42,374 おもしろくないんでしょ。 204 00:20:42,374 --> 00:20:46,378 わかってたよ アタシが 仕事や夢の話をするたびに➨ 205 00:20:46,378 --> 00:20:48,981 厳くんが嫌な顔してたこと。 206 00:20:51,550 --> 00:20:56,222 アタシは 少しくらい 理解してもらいたかったの! 207 00:20:56,222 --> 00:21:00,893 これが アタシの夢見た世界だって! 208 00:21:00,893 --> 00:21:03,896 でも そうすればするほど➨ 209 00:21:03,896 --> 00:21:06,398 君は距離をとっていった。 210 00:21:06,398 --> 00:21:09,201 自分の世界に逃げて行った! 211 00:21:12,404 --> 00:21:15,741 せめて 君の世界を 理解しようとしても➨ 212 00:21:15,741 --> 00:21:18,944 アタシには 踏み入れさせてくれないし…。 213 00:21:23,916 --> 00:21:28,420 そうやって 自分の世界に 入り込んでりゃ 楽だろうさ。 214 00:21:28,420 --> 00:21:32,858 厳くんは 厳くんの世界だけで 生きてればいいよ。 215 00:21:32,858 --> 00:21:38,164 別に ホントにキャンプに 興味あったわけじゃないしね。 216 00:21:40,366 --> 00:21:43,869 だいたい変だよ ソロキャンプなんて。 217 00:21:43,869 --> 00:21:47,473 ひとりでキャンプして 何が楽しいの? 218 00:21:50,376 --> 00:21:53,379 そうやって 誰とも触れ合わず➨ 219 00:21:53,379 --> 00:21:56,882 自分だけの世界に 閉じこもってなよ! 220 00:21:59,385 --> 00:22:03,489 《違う! そんなこと 言いたいわけじゃ…》⸩ 221 00:22:08,394 --> 00:22:11,730 《あんな言い方する必要 なかったのにな…》 222 00:22:11,730 --> 00:22:15,434 あの時のこと 謝ればよかった。 223 00:22:26,412 --> 00:22:28,714 (厳)花夏! 224 00:22:34,353 --> 00:22:36,355 厳くん…。