1 00:00:02,069 --> 00:00:04,071 皇后陛下が お倒れです。 2 00:00:04,071 --> 00:00:06,073 伝染病か? (玲琳) いいえ。 3 00:00:08,075 --> 00:00:10,577 きっと呪いです。 4 00:00:12,579 --> 00:00:15,382 《慧月様にかけられた 蟲毒の呪い…。 5 00:00:15,382 --> 00:00:20,320 それが 今度は おばさまに 降りかかっているのだとしたら》 6 00:00:20,320 --> 00:00:23,290 ⸨貴妃様の 真の 目的はね➨ 7 00:00:23,290 --> 00:00:25,325 おそらく⸩ 8 00:00:25,325 --> 00:00:28,562 《あのとき 慧月様が言いたかったことは➨ 9 00:00:28,562 --> 00:00:34,034 おそらく 皇后陛下の暗殺》 10 00:00:34,034 --> 00:00:38,739 ⸨最初は計画を邪魔するあなたを 排除したかったんだと思うわ⸩ 11 00:00:38,739 --> 00:00:42,743 《計画を邪魔するというのは きっと➨ 12 00:00:42,743 --> 00:00:45,679 私が にわを薬草畑に変えたり➨ 13 00:00:45,679 --> 00:00:49,249 害虫を実験のネズミの餌にしたりと➨ 14 00:00:49,249 --> 00:00:52,886 黄麒宮を清らかに保っていたから。 15 00:00:52,886 --> 00:00:55,389 知らずに 蟲毒が発動できない状況を➨ 16 00:00:55,389 --> 00:00:57,891 作り出していたのでしょう。 17 00:00:57,891 --> 00:01:00,427 だから 排除したかった。 18 00:01:00,427 --> 00:01:04,464 そして 慧月様と私を入れ替えさせて➨ 19 00:01:04,464 --> 00:01:06,733 2人とも死に追い込む。 20 00:01:06,733 --> 00:01:09,736 それが 朱貴妃様の筋書き。 21 00:01:09,736 --> 00:01:15,409 そこまで手をかけてでも おばさまの命を奪おうとしている。 22 00:01:15,409 --> 00:01:18,745 なんとしても止めなくては…》 23 00:01:18,745 --> 00:01:21,782 朱慧月。 なぜ 呪いなどと言う? 24 00:01:21,782 --> 00:01:23,784 伝染病なら➨ 25 00:01:23,784 --> 00:01:27,087 陛下より先に雛女付きの女官が り患するはずです。 26 00:01:27,087 --> 00:01:31,224 確かに。 更に 黄家の雛女の症状には➨ 27 00:01:31,224 --> 00:01:33,727 破魔の弓の弦音が 効いたのですよね? 28 00:01:33,727 --> 00:01:36,063 それこそが病ではなく➨ 29 00:01:36,063 --> 00:01:39,399 呪いであることの 証左ではありませんか。 30 00:01:39,399 --> 00:01:42,569 殿下 お願いでございます。 31 00:01:42,569 --> 00:01:47,541 私に 今一度 破魔の弓をお貸しくださいませ。 32 00:03:29,076 --> 00:03:32,079 何を言っている。 また弓を引くつもりか? 33 00:03:32,079 --> 00:03:35,649 はい。 破魔の弓で呪いをはらいます。 34 00:03:37,718 --> 00:03:40,420 駄目だ。 お前は休んでいろ。 35 00:03:40,420 --> 00:03:42,422 なぜでございます! 36 00:03:42,422 --> 00:03:47,894 私も正直 呪いや迷信の類いは 信じておりませんでしたが➨ 37 00:03:47,894 --> 00:03:50,397 今は違います。 38 00:03:50,397 --> 00:03:52,899 この世に呪いはあるし➨ 39 00:03:52,899 --> 00:03:55,068 奇跡も起こるのです。 40 00:03:55,068 --> 00:03:58,438 お願いでございます。 破魔の弓を…。 41 00:03:58,438 --> 00:04:00,474 (尭明)くどいぞ。 あっ! 42 00:04:00,474 --> 00:04:04,211 何度も言わせるな。 破魔の弓は お前には貸せない。 43 00:04:04,211 --> 00:04:07,714 どうすれば 私を信じていただけるのです! 44 00:04:07,714 --> 00:04:14,254 《この女は 確実に変わり始めている… だが》 45 00:04:14,254 --> 00:04:17,390 今のお前は神器を扱うに値しない。 46 00:04:17,390 --> 00:04:22,896 ただ 母上の病をはらいたいと 申し出たことは覚えておこう。 47 00:04:22,896 --> 00:04:27,834 いずれ…。 ならば もう結構でございます。 48 00:04:27,834 --> 00:04:29,736 うっ…。 49 00:04:29,736 --> 00:04:34,908 獣尋の儀でも 中元節の儀でも そして今も。 50 00:04:34,908 --> 00:04:38,078 私は殿下に話を聞いてほしい 信じてほしいと➨ 51 00:04:38,078 --> 00:04:42,949 そう申し上げてまいりました。 52 00:04:42,949 --> 00:04:47,654 ですが 三度とも 殿下はかなえてくださらなかった。 53 00:04:49,756 --> 00:04:53,126 ならば もう結構でございます。 54 00:04:55,128 --> 00:04:59,399 《こうなったら 慧月様に 入れ替わりを解除していただき➨ 55 00:04:59,399 --> 00:05:04,404 元の体に戻って 弓を引きたいと願い出るしか…》 56 00:05:04,404 --> 00:05:06,439 おい 何をしに行く。 57 00:05:06,439 --> 00:05:09,576 もう 殿下に許可を願い出ることは いたしません。 58 00:05:09,576 --> 00:05:11,578 好きにさせていただきます。 59 00:05:14,080 --> 00:05:16,049 ハッ!? 60 00:05:16,049 --> 00:05:18,084 (莉莉)どこに行くんですか 雛女!? 61 00:05:18,084 --> 00:05:20,887 失礼します! 62 00:05:20,887 --> 00:05:24,090 行かせてよいのですか? 63 00:05:24,090 --> 00:05:26,593 ひとまず 弓を守ります。 64 00:05:26,593 --> 00:05:28,562 あぁ…。 65 00:05:31,998 --> 00:05:35,268 《真実を映すという紫龍泉…。 66 00:05:35,268 --> 00:05:37,737 みなもに映った姿は…》 67 00:05:42,409 --> 00:05:44,411 《まさか…》 68 00:05:44,411 --> 00:05:46,580 ⸨お願いでございます。 69 00:05:46,580 --> 00:05:51,251 少しの間でいい 私の話をお聞きくださいませ。 70 00:05:51,251 --> 00:05:55,655 名君との呼び声高く 優しき おにい様なら…⸩ 71 00:05:55,655 --> 00:05:59,993 《あのとき 玲琳しか使わぬ呼称を…》 72 00:05:59,993 --> 00:06:04,564 ⸨この世に呪いはあるし 奇跡も起こるのです⸩ 73 00:06:04,564 --> 00:06:06,733 《いつからだ? 74 00:06:06,733 --> 00:06:10,070 入れ替わった… そうとしか思えない。 75 00:06:10,070 --> 00:06:13,740 あの乞巧節の夜に 入れ替わったのだとしたら…。 76 00:06:13,740 --> 00:06:17,244 俺は 彼女に何をした。 77 00:06:17,244 --> 00:06:19,412 何と言った!? 78 00:06:19,412 --> 00:06:24,317 ろうに追いやり 獣と同じ檻に入れ 悪女とののしり➨ 79 00:06:24,317 --> 00:06:26,987 女官に襲われても放置して…》 80 00:06:26,987 --> 00:06:31,258 ⸨私は殿下に話を聞いてほしい 信じてほしいと➨ 81 00:06:31,258 --> 00:06:34,261 そう申し上げてまいりました⸩ 82 00:06:34,261 --> 00:06:39,332 《なにより その正体を見抜けなかった!》 83 00:06:39,332 --> 00:06:43,770 ⸨ならば もう結構でございます⸩ 84 00:06:43,770 --> 00:06:48,141 クッ… 玲琳!! 85 00:06:57,584 --> 00:07:00,253 やっと追いついた… ハァ…。 86 00:07:00,253 --> 00:07:03,590 なんで そんな足速いんですか… ハァ…。 87 00:07:03,590 --> 00:07:06,626 莉莉! いいところへ来てくれました! 88 00:07:06,626 --> 00:07:10,397 たいへん申し訳ないのですが そこへ屈んでくれます? 89 00:07:10,397 --> 00:07:13,900 嫌です! 絶対ろくでもないこと 考えてるでしょ! 90 00:07:13,900 --> 00:07:16,903 塀を ちょっぴり 越えたいだけですから。 91 00:07:16,903 --> 00:07:19,072 そういうのを ろくでもないって言うんだよ! 92 00:07:19,072 --> 00:07:21,074 不法侵入だぞ!? 93 00:07:21,074 --> 00:07:23,243 けれど かの方に➨ 94 00:07:23,243 --> 00:07:26,079 一刻も早く お会いしなければならないのです。 95 00:07:26,079 --> 00:07:31,751 そうだとしても そんな格好じゃ とても皇后陛下には会えませんよ。 96 00:07:31,751 --> 00:07:33,720 陛下ではありません。 97 00:07:33,720 --> 00:07:38,892 えっ? もしかして 朱慧月 ですか? はい。 98 00:07:38,892 --> 00:07:41,094 会ってどうするんです? 99 00:07:41,094 --> 00:07:43,563 まさか あんた…。 100 00:07:43,563 --> 00:07:47,167 私が今の私でなくなっても…。 101 00:07:49,235 --> 00:07:52,372 莉莉 また会いに行ってよいですか? 102 00:07:52,372 --> 00:07:54,374 (莉莉)嫌です。 あっ…。 103 00:07:54,374 --> 00:07:57,744 そんなの… 嫌です。 104 00:07:57,744 --> 00:08:01,881 あんたは 私の初めての主人なんです。 105 00:08:01,881 --> 00:08:08,221 でも 黄玲琳に戻ってしまったら もう…。 106 00:08:08,221 --> 00:08:11,725 なめてもらっては困ります。 107 00:08:11,725 --> 00:08:16,596 黄家の情はね それはもう おも~いのでございます。 108 00:08:16,596 --> 00:08:18,631 はい? 109 00:08:18,631 --> 00:08:21,901 莉莉はもう 私の内側の人間なのです。 110 00:08:21,901 --> 00:08:24,237 この縁を ここで断ち切ったりなんて➨ 111 00:08:24,237 --> 00:08:26,406 決してしません。 112 00:08:26,406 --> 00:08:28,575 雛女様…。 113 00:08:28,575 --> 00:08:31,711 私は内側に入れた人間を➨ 114 00:08:31,711 --> 00:08:37,217 なんとしても 何者からも 守ってみせるつもりです。 115 00:08:37,217 --> 00:08:40,887 あなたも 皇后陛下も。 116 00:08:40,887 --> 00:08:44,090 あと もうお一方も。 117 00:08:52,699 --> 00:08:55,535 あんた お人よしが過ぎますよ。 118 00:08:55,535 --> 00:08:58,071 それか 人を見る目が全然ない。 119 00:08:58,071 --> 00:09:00,373 あんたになら ひざまずいてもいいとは➨ 120 00:09:00,373 --> 00:09:04,711 思いましたけど まさか塀越えのためになんてね。 121 00:09:04,711 --> 00:09:07,347 ありがとうございます 莉莉。 122 00:09:07,347 --> 00:09:10,383 (莉莉)私の背骨 折らないでくださいよ。 123 00:09:10,383 --> 00:09:13,186 フフ… 最善を尽くします。 124 00:09:13,186 --> 00:09:18,058 1 2 3で踏みますから こらえてくださいね。 はい。 125 00:09:18,058 --> 00:09:20,093 それと➨ 126 00:09:20,093 --> 00:09:23,663 黄家の藤黄の衣に ご興味はありますか? 127 00:09:26,199 --> 00:09:28,234 もちろん…。 128 00:09:28,234 --> 00:09:32,272 あるに決まってるじゃないですか。 129 00:09:32,272 --> 00:09:36,443 では それをお土産に あなたに会いにまいりますね。 130 00:09:39,212 --> 00:09:41,548 えいっ! 131 00:09:41,548 --> 00:09:44,551 1 2 3! 132 00:09:46,619 --> 00:09:48,655 あっ! 133 00:09:48,655 --> 00:09:52,759 莉莉 後ほど 必ず会いにまいります! 134 00:09:56,896 --> 00:10:00,567 どうか… うまくいきますように。 135 00:10:00,567 --> 00:10:04,037 あっ…。 (足音) 136 00:10:04,037 --> 00:10:07,707 ハァハァ… 開門せよ! 137 00:10:07,707 --> 00:10:10,043 殿下! どうかおやめください。 138 00:10:10,043 --> 00:10:12,078 黄麒宮には 封札が貼られております! 139 00:10:12,078 --> 00:10:14,080 万が一御身に➨ 140 00:10:14,080 --> 00:10:16,616 病の気がうつるようなことが あってはなりません。 141 00:10:16,616 --> 00:10:18,718 どうか本宮へお戻りを! 142 00:10:18,718 --> 00:10:20,720 お前たちは下がっていろ。 143 00:10:20,720 --> 00:10:22,722 皇太子としてではなく➨ 144 00:10:22,722 --> 00:10:25,558 非公式に 様子を確かめに来ただけだ。 145 00:10:25,558 --> 00:10:30,063 今 この宮の中には 母上とおそらく…。 146 00:10:32,065 --> 00:10:35,568 開けてくれ! 今すぐにだ! 147 00:10:35,568 --> 00:10:37,737 ここに向かったのだろう!? 148 00:10:37,737 --> 00:10:40,073 玲琳!! 149 00:10:40,073 --> 00:10:42,375 《ここに向かった!? 150 00:10:42,375 --> 00:10:45,879 入れ替わりが 知られてしまったのか? 151 00:10:45,879 --> 00:10:47,881 実の息子とはいえ➨ 152 00:10:47,881 --> 00:10:52,552 皇太子殿下を 病の続く黄麒宮が 出迎えるとは思えない。 153 00:10:52,552 --> 00:10:55,955 もし殿下が引き返してきたら➨ 154 00:10:55,955 --> 00:10:59,592 なんとか私がごまかさないと!》 155 00:10:59,592 --> 00:11:03,062 ハァハァハァ…。 156 00:11:11,738 --> 00:11:13,940 んっ? 157 00:11:16,576 --> 00:11:20,079 ハァハァハァ…。 158 00:11:27,620 --> 00:11:30,557 雅媚…。 159 00:11:30,557 --> 00:11:33,226 《寒い…。 160 00:11:33,226 --> 00:11:36,563 まるで あの冬のようだ…。 161 00:11:36,563 --> 00:11:41,701 20年前 わらわと同時期に妊娠した 雅媚は➨ 162 00:11:41,701 --> 00:11:44,737 予定より早く産気づき…。 163 00:11:44,737 --> 00:11:47,040 皆が雅媚を見舞うなか➨ 164 00:11:47,040 --> 00:11:51,411 わらわは 一度とて 会いには行かなかった。 165 00:11:51,411 --> 00:11:53,580 どの面を下げて行ける。 166 00:11:53,580 --> 00:11:58,551 雅媚の皇子は死に わらわの子は生きているのに…》 167 00:12:02,355 --> 00:12:05,758 ⸨麗雅:誠に おめでとうございます。 168 00:12:05,758 --> 00:12:11,197 殿下が お生まれになった際 都中に龍気がとどろいたとか。 169 00:12:11,197 --> 00:12:14,200 あらゆる陽の気を お集めになって➨ 170 00:12:14,200 --> 00:12:17,704 この世に 現れたのでございますねぇ。 171 00:12:17,704 --> 00:12:20,540 朱貴妃様は 残念でございましたが➨ 172 00:12:20,540 --> 00:12:25,545 大輪の花は 間引かれた花の 犠牲の上に咲き➨ 173 00:12:25,545 --> 00:12:30,350 王者とは幾多のしかばねの上に 玉座を敷くもの。 174 00:12:30,350 --> 00:12:32,518 尭明殿下には➨ 175 00:12:32,518 --> 00:12:37,523 死した皇子様からいただいた 天命も備わっているでしょう。 176 00:12:37,523 --> 00:12:43,196 朱貴妃様は殿下を我が子として かわいがればよいですわね。 177 00:12:43,196 --> 00:12:47,367 あっ… まさか お前 朱貴妃にもそう言ったのか? 178 00:12:47,367 --> 00:12:51,704 あら なぜお怒りになるのです? 179 00:12:51,704 --> 00:12:55,041 龍気に恵まれた尊き皇子と➨ 180 00:12:55,041 --> 00:12:59,879 皇子に恵まれた皇后陛下を たたえただけですわ。 181 00:12:59,879 --> 00:13:04,717 ですが 朱貴妃様ったら お心が狭いのですわねぇ。 182 00:13:04,717 --> 00:13:07,854 今にも 皇后陛下を呪いそうな形相で➨ 183 00:13:07,854 --> 00:13:10,056 怒っていましたわ。 184 00:13:10,056 --> 00:13:12,925 そうそう 皇后陛下だけが➨ 185 00:13:12,925 --> 00:13:16,462 お見舞いに来ていないことも 教えて差し上げたら➨ 186 00:13:16,462 --> 00:13:21,034 お怒りのあまり 枕を床にたたきつけてましてよ。 187 00:13:21,034 --> 00:13:24,203 枕をたたきつけた? 188 00:13:24,203 --> 00:13:29,642 《ずっと床にあった雅媚が 身を起こし腕を振り上げた?》 189 00:13:29,642 --> 00:13:34,380 あの美しい顔をゆがめて 陛下をののしって➨ 190 00:13:34,380 --> 00:13:38,751 まっこと不敬なことで ございますよねぇ~! 191 00:13:38,751 --> 00:13:41,054 そう か…⸩ 192 00:13:41,054 --> 00:13:43,389 《絹秀:その瞬間➨ 193 00:13:43,389 --> 00:13:46,559 雅媚に必要なものはなにか悟った。 194 00:13:46,559 --> 00:13:48,995 怒りの矛先…。 195 00:13:48,995 --> 00:13:52,532 絶望の淵から立ち上がるのに 必要だったのは➨ 196 00:13:52,532 --> 00:13:58,371 慰めなどではなく 全身を燃やす恨みの炎…。 197 00:13:58,371 --> 00:14:02,408 雅媚よ 針を持ち わらわを刺すがいい。 198 00:14:02,408 --> 00:14:05,411 その手を休めてはならぬ。 199 00:14:05,411 --> 00:14:08,314 恨みを杖に立ち上がるのだ。 200 00:14:08,314 --> 00:14:12,318 いつの日か 傷が癒えるそのときまで…》 201 00:14:15,121 --> 00:14:17,056 ⸨《絹秀:なぁ 雅媚よ➨ 202 00:14:17,056 --> 00:14:21,561 恨みの図案は まだ刺し終わらぬか?》 203 00:14:21,561 --> 00:14:23,563 うっ! 204 00:14:23,563 --> 00:14:27,066 あっ… うっ…⸩ 205 00:14:34,707 --> 00:14:39,379 《お前の恨みは 深まるばかりなのか…》 206 00:14:48,554 --> 00:14:52,058 ハァハァハァ…。 陛下! どうぞ お気を確かに! 207 00:14:52,058 --> 00:14:54,060 ハッ! 208 00:14:57,063 --> 00:14:59,665 陛下! グッ…。 209 00:15:01,734 --> 00:15:03,736 《おばさま…》 210 00:15:03,736 --> 00:15:07,240 誰か氷のうを! いえ 足を温めるのですわ! 211 00:15:07,240 --> 00:15:10,243 落ち着きなさいませ。 (3人)ハッ…。 212 00:15:10,243 --> 00:15:15,214 大地を司る黄麒宮の者が そのように浮ついてはなりません。 213 00:15:17,784 --> 00:15:21,387 朱慧月様!? 他家の者がなぜ!? 214 00:15:21,387 --> 00:15:23,589 鷲官に突き出しますよ。 215 00:15:23,589 --> 00:15:26,359 (冬雪)お待ちくださいませ 皆様。 (3人)あっ…。 216 00:15:30,229 --> 00:15:32,198 冬雪様…。 217 00:15:34,867 --> 00:15:39,005 このお方は 大切な雛女君なのですから。 218 00:15:39,005 --> 00:15:42,675 この方の献身は 破魔の弓でも明らかなこと。 219 00:15:42,675 --> 00:15:47,547 陛下の急を知って たまらず 駆けつけてくださったのでしょう。 220 00:15:47,547 --> 00:15:53,119 《おばさま… 私が必ずお助けいたします。 221 00:15:53,119 --> 00:15:55,688 私の何を懸けてでも。 222 00:15:55,688 --> 00:15:59,192 大丈夫。 絶対に大丈夫》 223 00:15:59,192 --> 00:16:04,263 冬雪 筆頭女官殿 ありがとうございます。 224 00:16:04,263 --> 00:16:09,368 とはいえ 他家の者が失礼いたしました。 225 00:16:09,368 --> 00:16:15,041 皆様 皇后陛下は忍耐強く 病魔と闘っておいでです。 226 00:16:15,041 --> 00:16:19,045 どうか皆様も 本分を果たされますよう。 227 00:16:21,047 --> 00:16:23,015 お見送りいたします。 228 00:16:26,085 --> 00:16:29,188 冬雪 陛下の呼気が弱っていました。 229 00:16:29,188 --> 00:16:32,692 薬で空気の道を 広げてあげてください。 230 00:16:32,692 --> 00:16:35,561 ですが 粉薬など飲めぬご様子で…。 231 00:16:35,561 --> 00:16:37,730 経皮で効くものがあります。 232 00:16:37,730 --> 00:16:43,102 氷室に置いた53番の軟こうを 胸と背に塗れば。 はっ! 233 00:16:43,102 --> 00:16:47,206 おう吐が続くようなら 脱水症状の対策として➨ 234 00:16:47,206 --> 00:16:52,044 塩と砂糖を混ぜた水を綿に浸して 口を湿らせて。 235 00:16:52,044 --> 00:16:54,213 承知いたしました。 236 00:16:54,213 --> 00:16:57,383 あなた様が来てくださって よかった。 237 00:16:57,383 --> 00:16:59,685 どれだけ心強いか…。 238 00:17:01,754 --> 00:17:06,092 ごめんなさい 冬雪。 本当に…。 239 00:17:06,092 --> 00:17:08,227 でも もう少し。 240 00:17:08,227 --> 00:17:11,397 あとは私がなんとかしますから。 241 00:17:11,397 --> 00:17:13,599 それまで陛下をお願いします。 242 00:17:17,003 --> 00:17:19,005 はい。 243 00:17:21,340 --> 00:17:26,045 《私は なんと傲慢で 独り善がりだったのでしょう。 244 00:17:26,045 --> 00:17:30,349 本来なら黄麒宮 二番目の地位にある黄玲琳が➨ 245 00:17:30,349 --> 00:17:32,518 指揮を執るべき場面だったのに…。 246 00:17:32,518 --> 00:17:36,422 体を入れ替えられても さして焦らず➨ 247 00:17:36,422 --> 00:17:41,027 それどころか のんきに 健康な体を喜んでいました。 248 00:17:41,027 --> 00:17:46,832 夢のようだった入れ替わり生活は もうおしまい。 249 00:17:46,832 --> 00:17:52,371 慧月様 あなた様の意に沿わずとも 体を戻していただきます。 250 00:17:52,371 --> 00:17:55,841 そして あなた様も含めて➨ 251 00:17:55,841 --> 00:18:00,346 全て この事態を私が 丸く収めてみせます!》 252 00:18:02,515 --> 00:18:05,017 雛女様。 ヒッ!? 253 00:18:05,017 --> 00:18:08,521 私でございます。 扉をお開けくださいませ。 254 00:18:10,523 --> 00:18:14,527 あなたなの? 他には誰かいて? 255 00:18:14,527 --> 00:18:17,863 いいえ 私一人でございます。 256 00:18:17,863 --> 00:18:20,132 ハァ…。 257 00:18:36,349 --> 00:18:40,419 《乞巧節から9日ぶり…》 258 00:18:40,419 --> 00:18:45,191 ようやく 慧月様と直接お会いできました。 259 00:18:45,191 --> 00:18:47,360 単刀直入に申し上げます。 260 00:18:47,360 --> 00:18:51,063 入れ替わりを今 解消してくださいませ。 261 00:18:53,032 --> 00:18:58,037 本当は慧月様の望むかぎり 時間をかけたかったのですが➨ 262 00:18:58,037 --> 00:19:01,207 状況が変わりました。 あっ…。 263 00:19:01,207 --> 00:19:04,377 皇后陛下が 蟲毒でお倒れになったのです。 264 00:19:04,377 --> 00:19:06,712 あっ! なので➨ 265 00:19:06,712 --> 00:19:10,783 私は元の姿に急ぎ戻って 救いたいのです。 266 00:19:10,783 --> 00:19:12,852 そう だったの…。 267 00:19:12,852 --> 00:19:16,889 じゃあ やっぱり 朱貴妃様の真の目的は➨ 268 00:19:16,889 --> 00:19:19,425 皇后陛下の暗殺だったのね。 269 00:19:19,425 --> 00:19:23,863 ですから 私は 一刻も早く破魔の弓を引いて➨ 270 00:19:23,863 --> 00:19:25,998 呪いをはらいたいのです。 271 00:19:25,998 --> 00:19:30,536 ですが 殿下は 朱慧月に弓を貸してくださらない。 272 00:19:30,536 --> 00:19:33,672 だから 今すぐ元の体に戻って➨ 273 00:19:33,672 --> 00:19:37,343 陛下のめいとして 弓を貸していただきたいのです! 274 00:19:37,343 --> 00:19:41,013 あっ! ちょっと! なんなのその血は!? 275 00:19:41,013 --> 00:19:45,184 あっ… お体を傷つけてしまって 申し訳ございません! 276 00:19:45,184 --> 00:19:48,521 少しばかり 弓を引き過ぎてしまって…。 277 00:19:48,521 --> 00:19:52,558 そもそも なんで あなたが引くの? 278 00:19:52,558 --> 00:19:55,695 えっ? そんなの 武官にやらせればいいでしょう。 279 00:19:55,695 --> 00:20:01,333 たしか 神器は玄家の管轄だし 鷲官長も玄家の血筋。 280 00:20:01,333 --> 00:20:05,871 彼に引いてもらったほうが 弦音もさえるのではなくて? 281 00:20:05,871 --> 00:20:08,841 慧月様…。 なによ。 282 00:20:08,841 --> 00:20:13,012 そ そのとおりですね。 283 00:20:13,012 --> 00:20:16,515 自分がなんとかせねばと 思い込んで…。 284 00:20:16,515 --> 00:20:20,853 全部 私が解決してみせると 意気込んで…。 285 00:20:20,853 --> 00:20:22,855 そんな思い込みのもと➨ 286 00:20:22,855 --> 00:20:26,258 殿下に たんかを切ってしまったのですね。 287 00:20:26,258 --> 00:20:29,028 莉莉にも見えを切って…。 288 00:20:29,028 --> 00:20:33,365 これが いわゆる空回りというもの…。 289 00:20:33,365 --> 00:20:37,436 急になによ!? 申し訳ございません 慧月様…。 290 00:20:37,436 --> 00:20:40,172 人生最大規模の羞恥心で➨ 291 00:20:40,172 --> 00:20:45,044 身動きが取れずに いるところでございます。 292 00:20:45,044 --> 00:20:48,848 あなた 変なところで ビックリするほど打たれ弱いわね。 293 00:20:48,848 --> 00:20:50,850 うぅ…。 294 00:20:50,850 --> 00:20:54,520 だいたい 対処のしかたが生ぬるいのよ。 295 00:20:54,520 --> 00:20:58,023 呪われたから 呪いを散らすために弓を引く? 296 00:20:58,023 --> 00:21:03,195 そんなの 飛んでいる蚊を 手で一時的に追い払うのと一緒。 297 00:21:03,195 --> 00:21:07,032 なんの解決にもなっていないわ。 えっ? 298 00:21:07,032 --> 00:21:10,569 呪われたなら呪いで返さなきゃ。 299 00:21:10,569 --> 00:21:14,206 呪いで返すということは➨ 300 00:21:14,206 --> 00:21:18,544 この場合 朱貴妃様を 害することになるのでは? 301 00:21:18,544 --> 00:21:21,380 慧月様は それでよいのですか? 302 00:21:21,380 --> 00:21:26,452 呪いというのはそういうものよ。 303 00:21:26,452 --> 00:21:31,023 とはいえ 毒をもって毒を制すならば まず➨ 304 00:21:31,023 --> 00:21:35,861 蟲毒を作るための虫から 集めなくてはならないのだけど➨ 305 00:21:35,861 --> 00:21:39,698 それじゃ 完成まで数日かかってしまうわね。 306 00:21:39,698 --> 00:21:42,501 あのぅ…。 307 00:21:42,501 --> 00:21:46,038 共食いを生き残った 虫さんがあればよいのですか? 308 00:21:46,038 --> 00:21:50,910 えぇ でも貴妃様の蟲毒は クモのようだから➨ 309 00:21:50,910 --> 00:21:54,847 クモを捕食できるような 大型の虫が必要だけど…。 310 00:21:54,847 --> 00:21:56,849 ハッ! 311 00:21:56,849 --> 00:22:01,253 ⸨入れ物が足りないから クモさんとムカデさんは一緒にどうぞ。 312 00:22:01,253 --> 00:22:03,355 そんなことしたら食い合うぞ!?⸩ 313 00:22:03,355 --> 00:22:06,025 慧月様 まいりましょう! な なんなの!? 314 00:22:06,025 --> 00:22:09,695 ご説明は道々! 裏口から突破しますよ! 315 00:22:09,695 --> 00:22:11,664 ちょ ちょっと!? 316 00:22:13,999 --> 00:22:16,068 《気が乱れている…》 317 00:22:16,068 --> 00:22:18,103 殿下 ここは危険です! 318 00:22:18,103 --> 00:22:21,540 皇太子としてあるべき場所に 早くお戻りを! 319 00:22:21,540 --> 00:22:24,677 (2人)ハァハァハァ…。 320 00:22:24,677 --> 00:22:27,346 《おばさま 今お助けします! 321 00:22:27,346 --> 00:22:29,515 待っていてください!》