1 00:00:02,102 --> 00:00:04,438 (玲琳)それでは 白練の雅容様という方も➨ 2 00:00:04,438 --> 00:00:06,773 この場にお呼びいただけますか? 3 00:00:06,773 --> 00:00:08,775 (清佳)白練の中に➨ 4 00:00:08,775 --> 00:00:11,778 雅容などという名前の者は いませんわよ? 5 00:00:11,778 --> 00:00:13,747 えっ? 6 00:00:17,484 --> 00:00:20,420 ⸨誰かが かんざしをなくしたと 嘆いていたのを➨ 7 00:00:20,420 --> 00:00:23,090 聞いたことがございます⸩ 8 00:00:23,090 --> 00:00:27,761 清佳様 かんざしをなくした 女官がいたのですよね? 9 00:00:27,761 --> 00:00:30,097 それは いつのことですか? 10 00:00:30,097 --> 00:00:35,135 たしか ひと月ほど前ですわ。 ひと月…。 11 00:00:35,135 --> 00:00:37,170 んっ…? (扉が開く音) 12 00:00:37,170 --> 00:00:41,408 (冬雪)ハァ ハァ…。 13 00:00:41,408 --> 00:00:44,711 儀式の最中に ご無礼つかまつります。 14 00:00:49,082 --> 00:00:51,418 何事だ 冬雪。 15 00:00:51,418 --> 00:00:55,122 皇后陛下 急ぎ黄麒宮に お戻りくださいませ! 16 00:00:55,122 --> 00:00:58,091 雛女様が… 玲琳様が➨ 17 00:00:58,091 --> 00:01:02,429 高熱で 意識もうろうと なられております! 18 00:01:02,429 --> 00:01:04,431 なんだと? 19 00:01:08,101 --> 00:01:14,775 (慧月)ハァ ハァ…。 20 00:01:14,775 --> 00:01:17,744 (珊瑚)玲琳様! (珠蘭)お気を確かに!! 21 00:03:01,148 --> 00:03:03,483 (尭明)冬雪 薬師は呼んだのか。 22 00:03:03,483 --> 00:03:05,786 はい。 呼びましたが➨ 23 00:03:05,786 --> 00:03:08,455 どのような薬も まるで効きませぬ。 24 00:03:08,455 --> 00:03:12,459 病がちな玲琳様とはいえ このようなことは初めてで…。 25 00:03:12,459 --> 00:03:15,462 (ざわつく声) 26 00:03:15,462 --> 00:03:17,464 静まれ。 27 00:03:19,466 --> 00:03:21,802 委細 あいわかった。 28 00:03:21,802 --> 00:03:23,804 だが冬雪よ。 29 00:03:23,804 --> 00:03:27,808 女官の長が 動揺をあらわにするものではない。 30 00:03:27,808 --> 00:03:31,211 玲琳は あれで芯の強いおなご。 31 00:03:31,211 --> 00:03:35,782 こたびも気丈に耐えておろうに 周囲が取り乱してどうするのだ。 32 00:03:35,782 --> 00:03:40,821 ですが陛下 こたびばかりは いつもと様子が異なるのです。 33 00:03:40,821 --> 00:03:45,459 もしかしたら 玲琳様は 今日一日とて…。 34 00:03:45,459 --> 00:03:48,161 (ざわつく声) 35 00:03:53,467 --> 00:03:55,769 (絹秀)仮に。 あっ…。 36 00:03:55,769 --> 00:03:58,138 仮に わらわの愛するあの子が➨ 37 00:03:58,138 --> 00:04:02,175 今日一日で命を燃やし切って しまうというのなら➨ 38 00:04:02,175 --> 00:04:06,780 それがあの子の天命なのだ。 39 00:04:06,780 --> 00:04:10,117 陛下…! 40 00:04:10,117 --> 00:04:14,755 ただし あの子がそれにあらがい 生きようともするなら➨ 41 00:04:14,755 --> 00:04:17,791 あらゆる手助けを 惜しんではならぬ。 42 00:04:17,791 --> 00:04:20,460 よいか 冬雪。 はっ! 43 00:04:20,460 --> 00:04:22,762 (絹秀)金清佳よ。 あっ…。 44 00:04:22,762 --> 00:04:27,100 (絹秀)見事な儀であったぞ。 中座の非礼を許せ。 45 00:04:27,100 --> 00:04:30,403 もったいないお言葉でございます。 46 00:04:34,474 --> 00:04:39,112 お待ちくださいませ 陛下 殿下! 47 00:04:39,112 --> 00:04:41,448 お願いでございます➨ 48 00:04:41,448 --> 00:04:45,085 私も 黄麒宮に 伺わせてくださいませ。 49 00:04:45,085 --> 00:04:47,120 なんだと? 50 00:04:47,120 --> 00:04:50,457 私には 看病の心得がございます。 51 00:04:50,457 --> 00:04:54,094 かの方の病状を きっと癒やせると思うのです。 52 00:04:54,094 --> 00:04:56,096 (絹秀)笑止。 53 00:04:56,096 --> 00:04:59,432 薬師を上回る 腕前だとでも言うのか。 54 00:04:59,432 --> 00:05:02,803 わらわの知る限り そんな不遜を吐いてよいのは➨ 55 00:05:02,803 --> 00:05:05,105 玲琳本人だけだ。 ですので…! 56 00:05:05,105 --> 00:05:07,440 (尭明)わきまえろ 朱慧月よ。 57 00:05:07,440 --> 00:05:09,442 なぜ そこまで躍起になる。 58 00:05:09,442 --> 00:05:11,478 お前が玲琳のことを妬み➨ 59 00:05:11,478 --> 00:05:15,549 終始 疎ましげな視線を 送っていたことは 周知の事実。 60 00:05:15,549 --> 00:05:18,084 えっ!? そうなのですか!? 61 00:05:18,084 --> 00:05:21,121 (ざわつく声) 62 00:05:21,121 --> 00:05:24,758 あっ…! いえ。 そ そうでしたわ。 63 00:05:24,758 --> 00:05:27,761 私 見つめておりました。 64 00:05:27,761 --> 00:05:31,765 ですが それは 害意からではなく…。 65 00:05:31,765 --> 00:05:36,436 か 彼女のことが好き? だったのです! 66 00:05:36,436 --> 00:05:39,105 なんで照れてるんです? 67 00:05:39,105 --> 00:05:41,441 お願いでございます。 68 00:05:41,441 --> 00:05:45,111 先ほどの舞の褒美ということで。 69 00:05:45,111 --> 00:05:47,480 彼女を 追い詰めてしまったことのある➨ 70 00:05:47,480 --> 00:05:50,483 私だからこそ 救わねば。 71 00:05:52,452 --> 00:05:56,423 信用できぬ。 うっ…。 72 00:05:56,423 --> 00:05:58,425 (絹秀)よかろう。 ハッ! 73 00:05:58,425 --> 00:06:03,863 朱慧月 そこまで言うのなら お前に機会を与える。 74 00:06:03,863 --> 00:06:07,100 陛下! ありがとうございま…。 ただし➨ 75 00:06:07,100 --> 00:06:09,102 看病の機会ではなく➨ 76 00:06:09,102 --> 00:06:13,106 まずは お前が信用を得る機会をだ。 77 00:06:13,106 --> 00:06:16,776 鷲官長。 破魔の弓を持て。 78 00:06:16,776 --> 00:06:18,745 恐れながら 陛下。 79 00:06:18,745 --> 00:06:24,184 破魔の弓は 玄家が管理してきた 水の気の強い神器です。 80 00:06:24,184 --> 00:06:26,753 火の加護のある 朱家の雛女が扱うには➨ 81 00:06:26,753 --> 00:06:28,755 向かないでしょう。 82 00:06:28,755 --> 00:06:30,824 だからこそだ。 83 00:06:30,824 --> 00:06:32,859 誠意を測るための行為が➨ 84 00:06:32,859 --> 00:06:35,428 容易なものであって いいはずがないだろう? 85 00:06:35,428 --> 00:06:37,430 (辰宇)はっ。 86 00:06:44,771 --> 00:06:47,073 おっ…。 87 00:06:47,073 --> 00:06:51,444 《こんな重い物を…》 88 00:06:51,444 --> 00:06:55,415 (絹秀)その弓は 弦音で病魔をおびえさせ➨ 89 00:06:55,415 --> 00:06:58,852 的を射る音によってはらうという。 90 00:06:58,852 --> 00:07:02,789 玲琳の回復を祈って 一晩中 弓を引けたなら➨ 91 00:07:02,789 --> 00:07:06,793 お前に害意がないことを認め 看病を許そう。 92 00:07:06,793 --> 00:07:10,797 《一晩中!?》 93 00:07:10,797 --> 00:07:12,799 フフッ。 94 00:07:12,799 --> 00:07:16,136 なんとやりがいのある 挑戦でございましょう。 95 00:07:16,136 --> 00:07:18,738 さすがは皇后陛下でございます。 96 00:07:21,508 --> 00:07:26,179 うわ…。 やってみせましょう 徹夜弓! 97 00:07:29,449 --> 00:07:37,123 ハァ ハァ…。 98 00:07:37,123 --> 00:07:39,793 ⸨うっ! うっ! 99 00:07:39,793 --> 00:07:44,431 お母様 出してください! お願いです!⸩ 100 00:07:44,431 --> 00:07:46,800 《これは夢だ》 101 00:07:46,800 --> 00:07:48,802 ⸨あぁ うるさい。 102 00:07:48,802 --> 00:07:52,138 お前は 私の恥だから 隠さねばならないのよ。 103 00:07:52,138 --> 00:07:56,109 大きくて醜くて 本当に恥ずかしい子⸩ 104 00:08:02,782 --> 00:08:08,788 《ぬくもりを求めて いつからか 炎と会話するようになった。 105 00:08:08,788 --> 00:08:13,793 それが禁術だと 父の書物を見て知り➨ 106 00:08:13,793 --> 00:08:18,765 そして 意のままに 操れるようになった頃…。 107 00:08:21,167 --> 00:08:26,539 ⸨雅媚:その年で両親を。 なんと哀れですこと…⸩ 108 00:08:26,539 --> 00:08:30,777 《唯一 朱貴妃様が 引き取ってくれたとき➨ 109 00:08:30,777 --> 00:08:36,182 ほんの少し 信頼というものを思い出しかけた。 110 00:08:36,182 --> 00:08:38,184 だけど…》 111 00:08:38,184 --> 00:08:41,454 (笑い声) 112 00:08:41,454 --> 00:08:48,094 ⸨あなたも 玲琳様のように なれればよかったのに。 ねぇ。 113 00:08:48,094 --> 00:08:50,130 くっ… くぅ…。 114 00:08:50,130 --> 00:08:53,400 だったら なってやる⸩ 115 00:08:55,769 --> 00:08:57,771 《これでようやく➨ 116 00:08:57,771 --> 00:09:00,774 自分が理不尽にも受けてきた 不幸が終わり➨ 117 00:09:00,774 --> 00:09:03,743 輝かしい日々が始まる。 118 00:09:03,743 --> 00:09:06,746 そう思ってたのに…》 119 00:09:06,746 --> 00:09:09,449 ハァ… ハッ。 120 00:09:09,449 --> 00:09:12,452 チクショウ…。 121 00:09:12,452 --> 00:09:18,792 ハァ ハァ…。 122 00:09:18,792 --> 00:09:21,761 (冬雪)雛女様!? (珠蘭)玲琳様!! 123 00:09:26,466 --> 00:09:30,737 《私は 死ぬの…?》 124 00:09:49,088 --> 00:09:51,758 (弦音) 125 00:09:51,758 --> 00:09:54,093 フゥー。 126 00:09:54,093 --> 00:09:57,797 雛女様 水を持ってきました。 127 00:09:57,797 --> 00:09:59,766 ハッ! 128 00:09:59,766 --> 00:10:03,770 今度こそ食事はとると 言ったではないですか! 129 00:10:05,805 --> 00:10:08,441 (弦音) 130 00:10:08,441 --> 00:10:11,444 って 聞いてます!? ハッ! 131 00:10:11,444 --> 00:10:14,114 莉莉… ごめんなさい。 132 00:10:14,114 --> 00:10:19,119 ええと 揚げ芋は ハチミツ派か塩派か というお話しですっけ? 133 00:10:19,119 --> 00:10:22,121 (莉莉)先に 会話の的中率を上げろよ! 134 00:10:22,121 --> 00:10:25,091 ちゃんとごはんを食べてください って話です。 135 00:10:25,091 --> 00:10:28,795 あぁ…。 さっきも言ったじゃないですか。 136 00:10:28,795 --> 00:10:33,099 中元節の儀で あんな激しい 胡旋舞を舞った後に➨ 137 00:10:33,099 --> 00:10:36,736 急いで戻って 薬を作って➨ 138 00:10:36,736 --> 00:10:39,172 黄麒宮に届けて。 139 00:10:39,172 --> 00:10:43,443 ⸨私の誠意が届きましたら どうか この薬を⸩ 140 00:10:43,443 --> 00:10:48,081 (莉莉)それから三刻以上も そんな弓をぶっ通しで引き続けて。 141 00:10:48,081 --> 00:10:51,084 さすがのあんたも 倒れちゃうだろ。 142 00:10:51,084 --> 00:10:54,454 まぁ 莉莉 心配してくれたのですね。 143 00:10:54,454 --> 00:10:57,490 うっ! あんたが倒れでもしたら➨ 144 00:10:57,490 --> 00:11:00,426 あたしの寝泊まりする場所が なくなるんです! 145 00:11:00,426 --> 00:11:03,129 それだけですから! 146 00:11:03,129 --> 00:11:06,466 莉莉の気持ちは しかと受け止めました。 147 00:11:06,466 --> 00:11:08,501 ありがとうございます。 148 00:11:08,501 --> 00:11:12,138 でも 私 絶対に倒れません。 149 00:11:12,138 --> 00:11:15,141 かの方をお助けするまでは。 150 00:11:21,814 --> 00:11:24,183 (弦音) 151 00:11:29,122 --> 00:11:32,125 黄麒宮からの知らせは まだ来ないのか。 152 00:11:32,125 --> 00:11:34,127 申し訳ございません。 153 00:11:34,127 --> 00:11:37,530 宮が封鎖されてしまい なかなか…。 154 00:11:37,530 --> 00:11:40,767 よい。 そなたのとがではない。 155 00:11:40,767 --> 00:11:42,802 ハァ…。 156 00:11:42,802 --> 00:11:46,172 ⸨ハァ ハァ…。 157 00:11:46,172 --> 00:11:50,476 尭明 本宮へ戻れ。 しかし…。 158 00:11:50,476 --> 00:11:54,447 (冬雪)黄家の者としても お願いいたします⸩ 159 00:11:54,447 --> 00:11:56,449 《尭明:ふがいない。 160 00:11:56,449 --> 00:12:00,453 好いた女の危機に 何もできぬなど…。 161 00:12:00,453 --> 00:12:02,455 いつもそうだ。 162 00:12:02,455 --> 00:12:07,093 皇太子として この上ない権力を 与えられているようで➨ 163 00:12:07,093 --> 00:12:09,462 実際は 不幸から遠ざけられ➨ 164 00:12:09,462 --> 00:12:13,466 うやうやしく 籠に閉じ込められている》 165 00:12:13,466 --> 00:12:18,738 ⸨お初にお目にかかります。 玲琳と申します。 166 00:12:24,777 --> 00:12:27,780 (尭明)お前は なぜ装う? えっ…。 167 00:12:27,780 --> 00:12:30,450 私の顔色が良いと➨ 168 00:12:30,450 --> 00:12:35,121 皆さまが うれしそうな顔を なさるからでございます⸩ 169 00:12:35,121 --> 00:12:40,827 《尭明:あの時以来 俺はずっと…》 170 00:12:40,827 --> 00:12:42,829 あの…。 171 00:12:42,829 --> 00:12:45,498 黄麒宮からの 知らせではないのですが➨ 172 00:12:45,498 --> 00:12:48,868 朱慧月様が 破魔の弓を引き続けているとの➨ 173 00:12:48,868 --> 00:12:50,903 報告は来ております。 174 00:12:50,903 --> 00:12:54,140 かれこれ三刻の間。 三刻だと…? 175 00:12:54,140 --> 00:12:57,810 はい。 食事も絶ち ただひたすらに。 176 00:12:57,810 --> 00:13:02,515 見張っておりました宦官の多くも 感心しているようです。 177 00:13:05,818 --> 00:13:07,820 (弦音) 178 00:13:07,820 --> 00:13:10,123 あっ…。 刺さった! 179 00:13:10,123 --> 00:13:13,493 まだまだ 的から外れていますけどね。 180 00:13:13,493 --> 00:13:17,130 一歩前進です。 ちょっ…。 181 00:13:17,130 --> 00:13:19,532 雛女様が本気で黄玲琳様を➨ 182 00:13:19,532 --> 00:13:22,135 お助けしたいと思ったことは わかりました。 183 00:13:22,135 --> 00:13:24,470 でも もういいんじゃないですか? 184 00:13:24,470 --> 00:13:26,472 (辰宇)そのとおりだな。 ハッ。 185 00:13:26,472 --> 00:13:30,843 鷲官長様!? 文昴様も… なんでここに…? 186 00:13:30,843 --> 00:13:34,881 そこの無茶な雛女様を見かねた 女官や宦官から➨ 187 00:13:34,881 --> 00:13:38,451 連絡があったからですよね 鷲官長。 188 00:13:38,451 --> 00:13:41,821 朱慧月 贖罪を見せつけるための➨ 189 00:13:41,821 --> 00:13:43,790 弓ならば十分見た。 190 00:13:43,790 --> 00:13:48,461 これ以上の弓引きは無用であると 黄麒宮から言質も取った。 191 00:13:48,461 --> 00:13:52,131 なので もう弓は引かずともよい。 (弦音) 192 00:13:52,131 --> 00:13:56,803 では 私の薬を 飲んでいただけたのですか? 193 00:13:56,803 --> 00:13:59,172 黄玲琳殿の意識は戻らず➨ 194 00:13:59,172 --> 00:14:03,776 薬師の薬も含めて 飲める状況ではないということだ。 195 00:14:03,776 --> 00:14:05,812 そうですか。 196 00:14:05,812 --> 00:14:09,482 ならば まだ 弓を引かなくてはなりませんね。 197 00:14:09,482 --> 00:14:11,484 いいかげんにしないか。 198 00:14:11,484 --> 00:14:15,154 お前の誠意は すでに伝わったと 言っているだろう。 199 00:14:15,154 --> 00:14:17,123 その右手は…。 200 00:14:17,123 --> 00:14:19,792 えっ? いえ あの…。 201 00:14:19,792 --> 00:14:21,794 えっ!? (辰宇)これは…。 202 00:14:21,794 --> 00:14:24,797 (文昴)う~わ…。 (莉莉)あんた 何やってんの!? 203 00:14:24,797 --> 00:14:26,799 手 ボロボロじゃないか! 204 00:14:26,799 --> 00:14:28,801 だ 大丈夫です。 205 00:14:28,801 --> 00:14:32,505 神器には血が付かぬよう 細心の注意を払って…。 206 00:14:32,505 --> 00:14:34,474 そういうこと 言ってんじゃないだろ!? 207 00:14:34,474 --> 00:14:36,476 そ そうですよね! 208 00:14:36,476 --> 00:14:39,479 汚れないようになんて 気を取られているから➨ 209 00:14:39,479 --> 00:14:41,814 集中が甘くなるのだという ご指摘…。 210 00:14:41,814 --> 00:14:43,816 違う! このどあほう! 211 00:14:43,816 --> 00:14:45,818 はい! どあほうです。 212 00:14:45,818 --> 00:14:49,188 もう弓は取り上げるぞ。 嫌でございます! 213 00:14:49,188 --> 00:14:52,225 朱慧月!! なぜ止めるのです? 214 00:14:52,225 --> 00:14:56,162 鷲官長様。 私 悪女なのでしょう? 215 00:14:56,162 --> 00:14:59,132 そんな女が 少し擦り傷をこさえただけで➨ 216 00:14:59,132 --> 00:15:03,136 大騒ぎなさるのは おかしなことに思いますわ。 217 00:15:03,136 --> 00:15:06,172 鷲官長様! 文昴様! 218 00:15:06,172 --> 00:15:09,509 ハァ… 黄玲琳様の熱が 徐々に下がり➨ 219 00:15:09,509 --> 00:15:12,478 回復の兆候が 見受けられるとのことです!! 220 00:15:14,480 --> 00:15:17,150 すぐに殿下に知らせる。 221 00:15:17,150 --> 00:15:21,821 後で こちらにも薬師を手配する。 手当てを受けろ。 222 00:15:21,821 --> 00:15:24,490 それから必ず弓を終えよ。 223 00:15:24,490 --> 00:15:26,859 表情は平静を装っていても➨ 224 00:15:26,859 --> 00:15:30,897 異常な量の汗が お前の限界を訴えているぞ。 225 00:15:30,897 --> 00:15:35,168 女官よ。 何かあれば 即座に鷲官所に連絡をよこせ。 226 00:15:35,168 --> 00:15:37,136 は はい! 227 00:15:39,806 --> 00:15:41,808 んっ? 228 00:15:41,808 --> 00:15:43,810 ちょ ちょっと! 229 00:15:43,810 --> 00:15:46,479 せめて 手当てを受けてからにしなよ! 230 00:15:46,479 --> 00:15:50,483 黄玲琳様は回復し始めてるんだ。 もういいだろ!? 231 00:15:50,483 --> 00:15:52,485 フッ…。 232 00:15:52,485 --> 00:15:57,824 莉莉。 私 存外… というか かなり➨ 233 00:15:57,824 --> 00:16:01,828 この状況を堪能しておりますの。 へっ!? 234 00:16:01,828 --> 00:16:04,497 《水の気の強い神器でも➨ 235 00:16:04,497 --> 00:16:09,502 土の気の強い私なら 制することができるはず。 236 00:16:09,502 --> 00:16:14,473 手は しびれるけれど 徐々に精度が上がってきている。 237 00:16:14,473 --> 00:16:17,810 弓が 少しずつ 寄り添ってくれているのを➨ 238 00:16:17,810 --> 00:16:20,146 感じます》 (弦音) 239 00:16:20,146 --> 00:16:23,816 (辰宇)殿下 朗報にございます。 240 00:16:23,816 --> 00:16:27,220 そうか! 回復の兆候が…。 241 00:16:27,220 --> 00:16:30,223 そうか… 良かった。 242 00:16:34,126 --> 00:16:36,829 しばし出かける。 火を持て。 243 00:16:36,829 --> 00:16:39,465 殿下。 気がせくのはわかりますが➨ 244 00:16:39,465 --> 00:16:43,469 黄麒宮に見舞うのは せめて 夜が明けるまで待たれたほうが。 245 00:16:43,469 --> 00:16:46,873 わかっている。 向かうのは紫龍泉だ。 246 00:16:46,873 --> 00:16:50,810 紫龍泉? というと 禁域の…? 247 00:16:50,810 --> 00:16:53,145 幸い 身は清めてある。 248 00:16:53,145 --> 00:16:57,483 神秘の力を帯びた紫龍泉の水だ。 249 00:16:57,483 --> 00:17:01,420 少なくとも ただの水よりかは 助けになるだろう。 250 00:17:01,420 --> 00:17:06,425 あの朱慧月すら 愚直に 弓を引き続けていると聞いたが。 251 00:17:06,425 --> 00:17:10,796 手のひらに血をにじませながら 弓を引き続けておりました。 252 00:17:10,796 --> 00:17:13,099 なら なおのこと。 253 00:17:13,099 --> 00:17:16,769 俺がのんびり夜明けを 待っていていいはずがなかろう。 254 00:17:16,769 --> 00:17:19,171 はっ。 255 00:17:19,171 --> 00:17:22,108 先触れを出せ。 陛下に許可を取る。 256 00:17:22,108 --> 00:17:26,779 無垢の布と油で巻いたたいまつと 泉に供える酒。 257 00:17:26,779 --> 00:17:29,782 それから 新しい桶を。 258 00:17:29,782 --> 00:17:33,452 桶は 2つ用意せよ。 259 00:17:33,452 --> 00:17:37,790 後は任せたぞ 辰宇。 260 00:17:37,790 --> 00:17:47,800 ハァ ハァ…。 261 00:17:51,137 --> 00:17:55,107 ⸨あっ…? あぁ…。 262 00:17:59,111 --> 00:18:01,113 キャーッ!! 263 00:18:01,113 --> 00:18:12,124 ハァ ハァ…。 264 00:18:12,124 --> 00:18:14,460 いやっ… いやぁ! 265 00:18:14,460 --> 00:18:18,097 あぁ…! 266 00:18:18,097 --> 00:18:20,099 (弦音) 267 00:18:20,099 --> 00:18:23,135 えっ…。 (弦音) 268 00:18:23,135 --> 00:18:25,104 (弦音) 269 00:18:25,104 --> 00:18:27,406 あっ…。 270 00:18:30,209 --> 00:18:33,446 これは 何?⸩ 271 00:18:33,446 --> 00:18:36,782 (弦音) 272 00:18:36,782 --> 00:18:41,120 《慧月様 ごめんなさい。 273 00:18:41,120 --> 00:18:45,758 私 実は あのとき 見栄を張りました。 274 00:18:45,758 --> 00:18:50,763 今思えば 乞巧節で最初に願ったことは➨ 275 00:18:50,763 --> 00:18:54,200 「健康になりたい」というよりも➨ 276 00:18:54,200 --> 00:18:57,103 「楽になりたい」。 277 00:18:57,103 --> 00:19:01,140 私はきっと 疲れていたのです。 278 00:19:01,140 --> 00:19:06,512 人に心配をかけてはいないかと 気を遣う日々を送り続け➨ 279 00:19:06,512 --> 00:19:11,450 寝床に横たわるとき 朝には死んでいるかもと➨ 280 00:19:11,450 --> 00:19:14,453 いったい何度思ったか。 281 00:19:14,453 --> 00:19:19,125 恐怖も痛みも 繰り返せば慣れる。 282 00:19:19,125 --> 00:19:22,461 病のときにこそ 鍛錬に打ち込んだのは➨ 283 00:19:22,461 --> 00:19:26,532 きっと 心を空っぽにするためでした。 284 00:19:26,532 --> 00:19:29,101 けれど…。 285 00:19:29,101 --> 00:19:32,138 ねぇ 慧月様。 286 00:19:32,138 --> 00:19:37,777 あなた様のおかげで 私 今 すごく体力があるのです。 287 00:19:37,777 --> 00:19:44,450 心をせわしなく動かすための 素晴らしい力が。 288 00:19:44,450 --> 00:19:46,452 だから…》 289 00:19:46,452 --> 00:19:48,454 (弦音) 290 00:19:48,454 --> 00:19:50,423 あっ…! 291 00:19:56,796 --> 00:20:01,434 《みっともなくあがいて 無茶をして➨ 292 00:20:01,434 --> 00:20:06,105 あなたを救わせてくださいませ! 293 00:20:06,105 --> 00:20:09,108 死なせたりしない!》 (弦音) 294 00:20:15,514 --> 00:20:18,117 ⸨慧月様。 295 00:20:18,117 --> 00:20:23,723 どうぞこちらへ! あぁ…⸩ 296 00:20:30,496 --> 00:20:34,467 玲琳様!? (3人)玲琳様! 297 00:20:34,467 --> 00:20:39,472 (喜びの声) 298 00:20:39,472 --> 00:20:41,474 当たった!! 299 00:20:41,474 --> 00:20:44,143 やりました! やりましたわ 莉莉! 300 00:20:44,143 --> 00:20:46,145 (歓声) 301 00:20:46,145 --> 00:20:49,148 今の… 聞こえました? 302 00:20:49,148 --> 00:20:52,451 (莉莉)はい! 黄麒宮のほうからの歓声です! 303 00:20:52,451 --> 00:20:54,487 (珊瑚)ハァ ハァ…。 304 00:20:54,487 --> 00:20:57,857 玲琳様の意識が戻られました!! 305 00:20:57,857 --> 00:21:00,893 雛女様! 黄玲琳様が!! 306 00:21:00,893 --> 00:21:03,896 えぇ… 良かった…。 307 00:21:05,798 --> 00:21:09,168 あぁ…。 308 00:21:09,168 --> 00:21:16,509 《そんな… せっかくの 8日連続 気絶なし記録が…》 309 00:21:16,509 --> 00:21:19,178 ちょっ…! 雛女様!! 310 00:22:53,138 --> 00:22:55,741 んっ…。 311 00:23:00,145 --> 00:23:04,216 《莉莉… 手当てまで…》 312 00:23:04,216 --> 00:23:07,186 フフッ…。 313 00:23:12,491 --> 00:23:16,462 あ あぁ…。 314 00:23:16,462 --> 00:23:18,464 あ… らら…。 315 00:23:18,464 --> 00:23:20,799 《知りませんでした…。 316 00:23:20,799 --> 00:23:26,472 涙は 安堵したときにこそ こみ上げることを…。 317 00:23:26,472 --> 00:23:32,144 慧月様。 あなた様が 生き延びてくださって良かった。 318 00:23:32,144 --> 00:23:34,146 本当に》 319 00:23:34,146 --> 00:23:38,817 (冬雪)お目覚めでございますか。 んっ…。 320 00:23:38,817 --> 00:23:41,487 冬雪…。 321 00:23:41,487 --> 00:23:44,857 あっ… 冬雪様。 322 00:23:44,857 --> 00:23:47,259 あっ…。 323 00:23:49,161 --> 00:23:52,131 やはり…。 えっ…!? 324 00:23:52,131 --> 00:23:57,102 (冬雪)やはり… あなた様が玲琳様なのですね!?