1 00:00:34,334 --> 00:00:36,670 (玲琳)それでは 白練の雅容様という方も➡ 2 00:00:36,670 --> 00:00:39,006 この場にお呼びいただけますか? 3 00:00:39,006 --> 00:00:41,008 (清佳)白練の中に➡ 4 00:00:41,008 --> 00:00:44,011 雅容などという名前の者は いませんわよ? 5 00:00:44,011 --> 00:00:46,013 えっ? 6 00:00:49,683 --> 00:00:52,686 ((誰かが かんざしをなくしたと 嘆いていたのを➡ 7 00:00:52,686 --> 00:00:55,355 聞いたことがございます)) 8 00:00:55,355 --> 00:01:00,027 清佳様 かんざしをなくした 女官がいたのですよね? 9 00:01:00,027 --> 00:01:02,362 それは いつのことですか? 10 00:01:02,362 --> 00:01:07,367 たしか ひと月ほど前ですわ。 ひと月…。 11 00:01:07,367 --> 00:01:09,369 んっ…? (扉が開く音) 12 00:01:09,369 --> 00:01:13,707 (冬雪)ハァ ハァ…。 13 00:01:13,707 --> 00:01:17,010 儀式の最中に ご無礼つかまつります。 14 00:01:21,381 --> 00:01:23,717 何事だ 冬雪。 15 00:01:23,717 --> 00:01:27,387 皇后陛下 急ぎ黄麒宮に お戻りくださいませ! 16 00:01:27,387 --> 00:01:30,390 雛女様が… 玲琳様が➡ 17 00:01:30,390 --> 00:01:34,661 高熱で 意識もうろうと なられております! 18 00:01:34,661 --> 00:01:36,663 なんだと? 19 00:01:40,334 --> 00:01:47,007 (慧月)ハァ ハァ…。 20 00:01:47,007 --> 00:01:50,010 (珊瑚)玲琳様! (珠蘭)お気を確かに!! 21 00:03:33,313 --> 00:03:35,649 (尭明)冬雪 薬師は呼んだのか。 22 00:03:35,649 --> 00:03:37,984 はい。 呼びましたが➡ 23 00:03:37,984 --> 00:03:40,654 どのような薬も まるで効きませぬ。 24 00:03:40,654 --> 00:03:44,658 病がちな玲琳様とはいえ このようなことは初めてで…。 25 00:03:44,658 --> 00:03:47,661 (ざわつく声) 26 00:03:47,661 --> 00:03:49,663 静まれ。 27 00:03:51,665 --> 00:03:54,000 委細 あいわかった。 28 00:03:54,000 --> 00:03:56,002 だが冬雪よ。 29 00:03:56,002 --> 00:04:00,006 女官の長が 動揺をあらわにするものではない。 30 00:04:00,006 --> 00:04:03,343 玲琳は あれで芯の強いおなご。 31 00:04:03,343 --> 00:04:08,014 こたびも気丈に耐えておろうに 周囲が取り乱してどうするのだ。 32 00:04:08,014 --> 00:04:13,019 ですが陛下 こたびばかりは いつもと様子が異なるのです。 33 00:04:13,019 --> 00:04:17,691 もしかしたら 玲琳様は 今日一日とて…。 34 00:04:17,691 --> 00:04:20,393 (ざわつく声) 35 00:04:25,699 --> 00:04:28,034 (絹秀)仮に。 あっ…。 36 00:04:28,034 --> 00:04:30,370 仮に わらわの愛するあの子が➡ 37 00:04:30,370 --> 00:04:34,307 今日一日で命を燃やし切って しまうというのなら➡ 38 00:04:34,307 --> 00:04:38,979 それがあの子の天命なのだ。 39 00:04:38,979 --> 00:04:42,315 陛下…! 40 00:04:42,315 --> 00:04:46,987 ただし あの子がそれにあらがい 生きようともするなら➡ 41 00:04:46,987 --> 00:04:49,990 あらゆる手助けを 惜しんではならぬ。 42 00:04:49,990 --> 00:04:52,659 よいか 冬雪。 はっ! 43 00:04:52,659 --> 00:04:54,995 (絹秀)金清佳よ。 あっ…。 44 00:04:54,995 --> 00:04:59,332 (絹秀)見事な儀であったぞ。 中座の非礼を許せ。 45 00:04:59,332 --> 00:05:02,636 もったいないお言葉でございます。 46 00:05:06,673 --> 00:05:11,344 お待ちくださいませ 陛下 殿下! 47 00:05:11,344 --> 00:05:13,680 お願いでございます➡ 48 00:05:13,680 --> 00:05:17,350 私も 黄麒宮に 伺わせてくださいませ。 49 00:05:17,350 --> 00:05:19,352 なんだと? 50 00:05:19,352 --> 00:05:22,689 私には 看病の心得がございます。 51 00:05:22,689 --> 00:05:26,359 かの方の病状を きっと癒やせると思うのです。 52 00:05:26,359 --> 00:05:28,361 (絹秀)笑止。 53 00:05:28,361 --> 00:05:31,698 薬師を上回る 腕前だとでも言うのか。 54 00:05:31,698 --> 00:05:34,968 わらわの知る限り そんな不遜を吐いてよいのは➡ 55 00:05:34,968 --> 00:05:37,304 玲琳本人だけだ。 ですので…! 56 00:05:37,304 --> 00:05:39,639 (尭明)わきまえろ 朱慧月よ。 57 00:05:39,639 --> 00:05:41,641 なぜ そこまで躍起になる。 58 00:05:41,641 --> 00:05:43,643 お前が玲琳のことを妬み➡ 59 00:05:43,643 --> 00:05:47,647 終始 疎ましげな視線を 送っていたことは 周知の事実。 60 00:05:47,647 --> 00:05:50,317 えっ!? そうなのですか!? 61 00:05:50,317 --> 00:05:53,320 (ざわつく声) 62 00:05:53,320 --> 00:05:56,990 あっ…! いえ。 そ そうでしたわ。 63 00:05:56,990 --> 00:05:59,993 私 見つめておりました。 64 00:05:59,993 --> 00:06:03,997 ですが それは 害意からではなく…。 65 00:06:03,997 --> 00:06:08,668 か 彼女のことが好き? だったのです! 66 00:06:08,668 --> 00:06:11,338 なんで照れてるんです? 67 00:06:11,338 --> 00:06:13,673 お願いでございます。 68 00:06:13,673 --> 00:06:17,344 先ほどの舞の褒美ということで。 69 00:06:17,344 --> 00:06:19,679 彼女を 追い詰めてしまったことのある➡ 70 00:06:19,679 --> 00:06:22,682 私だからこそ 救わねば。 71 00:06:24,684 --> 00:06:28,688 信用できぬ。 うっ…。 72 00:06:28,688 --> 00:06:30,690 (絹秀)よかろう。 ハッ! 73 00:06:30,690 --> 00:06:35,962 朱慧月 そこまで言うのなら お前に機会を与える。 74 00:06:35,962 --> 00:06:39,299 陛下! ありがとうございま…。 ただし➡ 75 00:06:39,299 --> 00:06:41,301 看病の機会ではなく➡ 76 00:06:41,301 --> 00:06:45,305 まずは お前が信用を得る機会をだ。 77 00:06:45,305 --> 00:06:48,975 鷲官長。 破魔の弓を持て。 78 00:06:48,975 --> 00:06:50,977 恐れながら 陛下。 79 00:06:50,977 --> 00:06:56,316 破魔の弓は 玄家が管理してきた 水の気の強い神器です。 80 00:06:56,316 --> 00:06:58,985 火の加護のある 朱家の雛女が扱うには➡ 81 00:06:58,985 --> 00:07:00,987 向かないでしょう。 82 00:07:00,987 --> 00:07:02,989 だからこそだ。 83 00:07:02,989 --> 00:07:04,991 誠意を測るための行為が➡ 84 00:07:04,991 --> 00:07:07,661 容易なものであって いいはずがないだろう? 85 00:07:07,661 --> 00:07:09,663 (辰宇)はっ。 86 00:07:17,003 --> 00:07:19,339 おっ…。 87 00:07:19,339 --> 00:07:23,677 《こんな重い物を…》 88 00:07:23,677 --> 00:07:27,681 (絹秀)その弓は 弦音で病魔をおびえさせ➡ 89 00:07:27,681 --> 00:07:31,017 的を射る音によってはらうという。 90 00:07:31,017 --> 00:07:34,954 玲琳の回復を祈って 一晩中 弓を引けたなら➡ 91 00:07:34,954 --> 00:07:38,959 お前に害意がないことを認め 看病を許そう。 92 00:07:38,959 --> 00:07:42,962 《一晩中!?》 93 00:07:42,962 --> 00:07:44,964 フフッ。 94 00:07:44,964 --> 00:07:48,301 なんとやりがいのある 挑戦でございましょう。 95 00:07:48,301 --> 00:07:50,904 さすがは皇后陛下でございます。 96 00:07:53,640 --> 00:07:58,345 うわ…。 やってみせましょう 徹夜弓! 97 00:08:01,648 --> 00:08:09,322 ハァ ハァ…。 98 00:08:09,322 --> 00:08:11,991 ((うっ! うっ! 99 00:08:11,991 --> 00:08:16,663 お母様 出してください! お願いです!)) 100 00:08:16,663 --> 00:08:18,998 《これは夢だ》 101 00:08:18,998 --> 00:08:21,000 ((あぁ うるさい。 102 00:08:21,000 --> 00:08:24,337 お前は 私の恥だから 隠さねばならないのよ。 103 00:08:24,337 --> 00:08:28,341 大きくて醜くて 本当に恥ずかしい子)) 104 00:08:34,948 --> 00:08:40,954 《ぬくもりを求めて いつからか 炎と会話するようになった。 105 00:08:40,954 --> 00:08:45,959 それが禁術だと 父の書物を見て知り➡ 106 00:08:45,959 --> 00:08:50,964 そして 意のままに 操れるようになった頃…。 107 00:08:53,299 --> 00:08:58,638 ((雅媚:その年で両親を。 なんと哀れですこと…)) 108 00:08:58,638 --> 00:09:02,976 《唯一 朱貴妃様が 引き取ってくれたとき➡ 109 00:09:02,976 --> 00:09:08,314 ほんの少し 信頼というものを思い出しかけた。 110 00:09:08,314 --> 00:09:10,316 だけど…》 111 00:09:10,316 --> 00:09:13,653 (笑い声) 112 00:09:13,653 --> 00:09:20,326 ((あなたも 玲琳様のように なれればよかったのに。 ねぇ。 113 00:09:20,326 --> 00:09:22,328 くっ… くぅ…。 114 00:09:22,328 --> 00:09:25,632 だったら なってやる)) 115 00:09:28,001 --> 00:09:30,003 《これでようやく➡ 116 00:09:30,003 --> 00:09:32,939 自分が理不尽にも受けてきた 不幸が終わり➡ 117 00:09:32,939 --> 00:09:35,942 輝かしい日々が始まる。 118 00:09:35,942 --> 00:09:38,945 そう思ってたのに…》 119 00:09:38,945 --> 00:09:41,614 ハァ… ハッ。 120 00:09:41,614 --> 00:09:44,617 チクショウ…。 121 00:09:44,617 --> 00:09:50,957 ハァ ハァ…。 122 00:09:50,957 --> 00:09:53,960 (冬雪)雛女様!? (珠蘭)玲琳様!! 123 00:09:58,631 --> 00:10:02,936 《私は 死ぬの…?》 124 00:10:21,321 --> 00:10:23,990 (弦音) 125 00:10:23,990 --> 00:10:26,326 フゥー。 126 00:10:26,326 --> 00:10:29,996 雛女様 水を持ってきました。 127 00:10:29,996 --> 00:10:31,998 ハッ! 128 00:10:31,998 --> 00:10:36,002 今度こそ食事はとると 言ったではないですか! 129 00:10:38,004 --> 00:10:40,673 (弦音) 130 00:10:40,673 --> 00:10:43,676 って 聞いてます!? ハッ! 131 00:10:43,676 --> 00:10:46,346 莉莉… ごめんなさい。 132 00:10:46,346 --> 00:10:51,351 ええと 揚げ芋は ハチミツ派か塩派か というお話しですっけ? 133 00:10:51,351 --> 00:10:54,354 (莉莉)先に 会話の的中率を上げろよ! 134 00:10:54,354 --> 00:10:57,357 ちゃんとごはんを食べてください って話です。 135 00:10:57,357 --> 00:11:01,027 あぁ…。 さっきも言ったじゃないですか。 136 00:11:01,027 --> 00:11:05,365 中元節の儀で あんな激しい 胡旋舞を舞った後に➡ 137 00:11:05,365 --> 00:11:09,035 急いで戻って 薬を作って➡ 138 00:11:09,035 --> 00:11:11,371 黄麒宮に届けて。 139 00:11:11,371 --> 00:11:15,708 ((私の誠意が届きましたら どうか この薬を)) 140 00:11:15,708 --> 00:11:20,380 (莉莉)それから三刻以上も そんな弓をぶっ通しで引き続けて。 141 00:11:20,380 --> 00:11:23,383 さすがのあんたも 倒れちゃうだろ。 142 00:11:23,383 --> 00:11:26,719 まぁ 莉莉 心配してくれたのですね。 143 00:11:26,719 --> 00:11:29,722 うっ! あんたが倒れでもしたら➡ 144 00:11:29,722 --> 00:11:32,659 あたしの寝泊まりする場所が なくなるんです! 145 00:11:32,659 --> 00:11:35,328 それだけですから! 146 00:11:35,328 --> 00:11:38,665 莉莉の気持ちは しかと受け止めました。 147 00:11:38,665 --> 00:11:40,667 ありがとうございます。 148 00:11:40,667 --> 00:11:44,337 でも 私 絶対に倒れません。 149 00:11:44,337 --> 00:11:47,340 かの方をお助けするまでは。 150 00:11:54,013 --> 00:11:56,416 (弦音) 151 00:12:01,354 --> 00:12:04,357 黄麒宮からの知らせは まだ来ないのか。 152 00:12:04,357 --> 00:12:06,359 申し訳ございません。 153 00:12:06,359 --> 00:12:09,696 宮が封鎖されてしまい なかなか…。 154 00:12:09,696 --> 00:12:13,032 よい。 そなたのとがではない。 155 00:12:13,032 --> 00:12:15,034 ハァ…。 156 00:12:15,034 --> 00:12:18,371 ((ハァ ハァ…。 157 00:12:18,371 --> 00:12:22,709 尭明 本宮へ戻れ。 しかし…。 158 00:12:22,709 --> 00:12:26,713 (冬雪)黄家の者としても お願いいたします)) 159 00:12:26,713 --> 00:12:28,715 《尭明:ふがいない。 160 00:12:28,715 --> 00:12:32,652 好いた女の危機に 何もできぬなど…。 161 00:12:32,652 --> 00:12:34,654 いつもそうだ。 162 00:12:34,654 --> 00:12:39,325 皇太子として この上ない権力を 与えられているようで➡ 163 00:12:39,325 --> 00:12:41,661 実際は 不幸から遠ざけられ➡ 164 00:12:41,661 --> 00:12:45,665 うやうやしく 籠に閉じ込められている》 165 00:12:45,665 --> 00:12:50,970 ((お初にお目にかかります。 玲琳と申します。 166 00:12:57,010 --> 00:13:00,013 (尭明)お前は なぜ装う? えっ…。 167 00:13:00,013 --> 00:13:02,682 私の顔色が良いと➡ 168 00:13:02,682 --> 00:13:07,353 皆さまが うれしそうな顔を なさるからでございます)) 169 00:13:07,353 --> 00:13:13,026 《尭明:あの時以来 俺はずっと…》 170 00:13:13,026 --> 00:13:15,028 あの…。 171 00:13:15,028 --> 00:13:17,697 黄麒宮からの 知らせではないのですが➡ 172 00:13:17,697 --> 00:13:21,034 朱慧月様が 破魔の弓を引き続けているとの➡ 173 00:13:21,034 --> 00:13:23,036 報告は来ております。 174 00:13:23,036 --> 00:13:26,372 かれこれ三刻の間。 三刻だと…? 175 00:13:26,372 --> 00:13:30,043 はい。 食事も絶ち ただひたすらに。 176 00:13:30,043 --> 00:13:34,747 見張っておりました宦官の多くも 感心しているようです。 177 00:13:37,984 --> 00:13:39,986 (弦音) 178 00:13:39,986 --> 00:13:42,322 あっ…。 刺さった! 179 00:13:42,322 --> 00:13:45,658 まだまだ 的から外れていますけどね。 180 00:13:45,658 --> 00:13:49,328 一歩前進です。 ちょっ…。 181 00:13:49,328 --> 00:13:51,664 雛女様が本気で黄玲琳様を➡ 182 00:13:51,664 --> 00:13:54,333 お助けしたいと思ったことは わかりました。 183 00:13:54,333 --> 00:13:56,669 でも もういいんじゃないですか? 184 00:13:56,669 --> 00:13:58,671 (辰宇)そのとおりだな。 ハッ。 185 00:13:58,671 --> 00:14:03,009 鷲官長様!? 文昴様も… なんでここに…? 186 00:14:03,009 --> 00:14:07,013 そこの無茶な雛女様を見かねた 女官や宦官から➡ 187 00:14:07,013 --> 00:14:10,683 連絡があったからですよね 鷲官長。 188 00:14:10,683 --> 00:14:14,020 朱慧月 贖罪を見せつけるための➡ 189 00:14:14,020 --> 00:14:16,022 弓ならば十分見た。 190 00:14:16,022 --> 00:14:20,693 これ以上の弓引きは無用であると 黄麒宮から言質も取った。 191 00:14:20,693 --> 00:14:24,364 なので もう弓は引かずともよい。 (弦音) 192 00:14:24,364 --> 00:14:29,035 では 私の薬を 飲んでいただけたのですか? 193 00:14:29,035 --> 00:14:31,370 黄玲琳殿の意識は戻らず➡ 194 00:14:31,370 --> 00:14:35,975 薬師の薬も含めて 飲める状況ではないということだ。 195 00:14:35,975 --> 00:14:37,977 そうですか。 196 00:14:37,977 --> 00:14:41,647 ならば まだ 弓を引かなくてはなりませんね。 197 00:14:41,647 --> 00:14:43,649 いいかげんにしないか。 198 00:14:43,649 --> 00:14:47,320 お前の誠意は すでに伝わったと 言っているだろう。 199 00:14:47,320 --> 00:14:49,322 その右手は…。 200 00:14:49,322 --> 00:14:51,991 えっ? いえ あの…。 201 00:14:51,991 --> 00:14:53,993 えっ!? (辰宇)これは…。 202 00:14:53,993 --> 00:14:56,996 (文昴)う~わ…。 (莉莉)あんた 何やってんの!? 203 00:14:56,996 --> 00:14:58,998 手 ボロボロじゃないか! 204 00:14:58,998 --> 00:15:01,000 だ 大丈夫です。 205 00:15:01,000 --> 00:15:04,670 神器には血が付かぬよう 細心の注意を払って…。 206 00:15:04,670 --> 00:15:06,672 そういうこと 言ってんじゃないだろ!? 207 00:15:06,672 --> 00:15:08,674 そ そうですよね! 208 00:15:08,674 --> 00:15:11,677 汚れないようになんて 気を取られているから➡ 209 00:15:11,677 --> 00:15:14,013 集中が甘くなるのだという ご指摘…。 210 00:15:14,013 --> 00:15:16,015 違う! このどあほう! 211 00:15:16,015 --> 00:15:18,017 はい! どあほうです。 212 00:15:18,017 --> 00:15:21,354 もう弓は取り上げるぞ。 嫌でございます! 213 00:15:21,354 --> 00:15:24,357 朱慧月!! なぜ止めるのです? 214 00:15:24,357 --> 00:15:28,361 鷲官長様。 私 悪女なのでしょう? 215 00:15:28,361 --> 00:15:31,364 そんな女が 少し擦り傷をこさえただけで➡ 216 00:15:31,364 --> 00:15:35,301 大騒ぎなさるのは おかしなことに思いますわ。 217 00:15:35,301 --> 00:15:38,304 鷲官長様! 文昴様! 218 00:15:38,304 --> 00:15:41,641 ハァ… 黄玲琳様の熱が 徐々に下がり➡ 219 00:15:41,641 --> 00:15:44,644 回復の兆候が 見受けられるとのことです!! 220 00:15:46,646 --> 00:15:49,315 すぐに殿下に知らせる。 221 00:15:49,315 --> 00:15:53,986 後で こちらにも薬師を手配する。 手当てを受けろ。 222 00:15:53,986 --> 00:15:56,656 それから必ず弓を終えよ。 223 00:15:56,656 --> 00:15:58,991 表情は平静を装っていても➡ 224 00:15:58,991 --> 00:16:02,995 異常な量の汗が お前の限界を訴えているぞ。 225 00:16:02,995 --> 00:16:07,333 女官よ。 何かあれば 即座に鷲官所に連絡をよこせ。 226 00:16:07,333 --> 00:16:09,335 は はい! 227 00:16:12,004 --> 00:16:14,006 んっ? 228 00:16:14,006 --> 00:16:16,008 ちょ ちょっと! 229 00:16:16,008 --> 00:16:18,678 せめて 手当てを受けてからにしなよ! 230 00:16:18,678 --> 00:16:22,682 黄玲琳様は回復し始めてるんだ。 もういいだろ!? 231 00:16:22,682 --> 00:16:24,684 フッ…。 232 00:16:24,684 --> 00:16:30,022 莉莉。 私 存外… というか かなり➡ 233 00:16:30,022 --> 00:16:33,960 この状況を堪能しておりますの。 へっ!? 234 00:16:33,960 --> 00:16:36,629 《水の気の強い神器でも➡ 235 00:16:36,629 --> 00:16:41,634 土の気の強い私なら 制することができるはず。 236 00:16:41,634 --> 00:16:46,639 手は しびれるけれど 徐々に精度が上がってきている。 237 00:16:46,639 --> 00:16:49,976 弓が 少しずつ 寄り添ってくれているのを➡ 238 00:16:49,976 --> 00:16:52,311 感じます》 (弦音) 239 00:16:52,311 --> 00:16:55,982 (辰宇)殿下 朗報にございます。 240 00:16:55,982 --> 00:16:59,318 そうか! 回復の兆候が…。 241 00:16:59,318 --> 00:17:02,321 そうか… 良かった。 242 00:17:06,325 --> 00:17:08,995 しばし出かける。 火を持て。 243 00:17:08,995 --> 00:17:11,664 殿下。 気がせくのはわかりますが➡ 244 00:17:11,664 --> 00:17:15,668 黄麒宮に見舞うのは せめて 夜が明けるまで待たれたほうが。 245 00:17:15,668 --> 00:17:19,005 わかっている。 向かうのは紫龍泉だ。 246 00:17:19,005 --> 00:17:23,009 紫龍泉? というと 禁域の…? 247 00:17:23,009 --> 00:17:25,344 幸い 身は清めてある。 248 00:17:25,344 --> 00:17:29,682 神秘の力を帯びた紫龍泉の水だ。 249 00:17:29,682 --> 00:17:33,619 少なくとも ただの水よりかは 助けになるだろう。 250 00:17:33,619 --> 00:17:38,624 あの朱慧月すら 愚直に 弓を引き続けていると聞いたが。 251 00:17:38,624 --> 00:17:42,962 手のひらに血をにじませながら 弓を引き続けておりました。 252 00:17:42,962 --> 00:17:45,298 なら なおのこと。 253 00:17:45,298 --> 00:17:48,968 俺がのんびり夜明けを 待っていていいはずがなかろう。 254 00:17:48,968 --> 00:17:51,304 はっ。 255 00:17:51,304 --> 00:17:54,307 先触れを出せ。 陛下に許可を取る。 256 00:17:54,307 --> 00:17:58,978 無垢の布と油で巻いたたいまつと 泉に供える酒。 257 00:17:58,978 --> 00:18:01,981 それから 新しい桶を。 258 00:18:01,981 --> 00:18:05,651 桶は 2つ用意せよ。 259 00:18:05,651 --> 00:18:09,989 後は任せたぞ 辰宇。 260 00:18:09,989 --> 00:18:19,999 ハァ ハァ…。 261 00:18:23,336 --> 00:18:27,340 ((あっ…? あぁ…。 262 00:18:31,344 --> 00:18:33,279 キャーッ!! 263 00:18:33,279 --> 00:18:44,290 ハァ ハァ…。 264 00:18:44,290 --> 00:18:46,626 いやっ… いやぁ! 265 00:18:46,626 --> 00:18:50,296 あぁ…! 266 00:18:50,296 --> 00:18:52,298 (弦音) 267 00:18:52,298 --> 00:18:55,301 えっ…。 (弦音) 268 00:18:55,301 --> 00:18:57,303 (弦音) 269 00:18:57,303 --> 00:18:59,605 あっ…。 270 00:19:02,308 --> 00:19:05,645 これは 何?)) 271 00:19:05,645 --> 00:19:08,981 (弦音) 272 00:19:08,981 --> 00:19:13,319 《慧月様 ごめんなさい。 273 00:19:13,319 --> 00:19:17,990 私 実は あのとき 見栄を張りました。 274 00:19:17,990 --> 00:19:22,995 今思えば 乞巧節で最初に願ったことは➡ 275 00:19:22,995 --> 00:19:26,332 「健康になりたい」というよりも➡ 276 00:19:26,332 --> 00:19:29,335 「楽になりたい」。 277 00:19:29,335 --> 00:19:33,272 私はきっと 疲れていたのです。 278 00:19:33,272 --> 00:19:38,611 人に心配をかけてはいないかと 気を遣う日々を送り続け➡ 279 00:19:38,611 --> 00:19:43,616 寝床に横たわるとき 朝には死んでいるかもと➡ 280 00:19:43,616 --> 00:19:46,619 いったい何度思ったか。 281 00:19:46,619 --> 00:19:51,290 恐怖も痛みも 繰り返せば慣れる。 282 00:19:51,290 --> 00:19:54,627 病のときにこそ 鍛錬に打ち込んだのは➡ 283 00:19:54,627 --> 00:19:58,631 きっと 心を空っぽにするためでした。 284 00:19:58,631 --> 00:20:01,300 けれど…。 285 00:20:01,300 --> 00:20:04,303 ねぇ 慧月様。 286 00:20:04,303 --> 00:20:09,975 あなた様のおかげで 私 今 すごく体力があるのです。 287 00:20:09,975 --> 00:20:16,649 心をせわしなく動かすための 素晴らしい力が。 288 00:20:16,649 --> 00:20:18,651 だから…》 289 00:20:18,651 --> 00:20:20,653 (弦音) 290 00:20:20,653 --> 00:20:22,655 あっ…! 291 00:20:28,994 --> 00:20:33,666 《みっともなくあがいて 無茶をして➡ 292 00:20:33,666 --> 00:20:38,337 あなたを救わせてくださいませ! 293 00:20:38,337 --> 00:20:41,340 死なせたりしない!》 (弦音) 294 00:20:47,680 --> 00:20:50,349 ((慧月様。 295 00:20:50,349 --> 00:20:55,955 どうぞこちらへ! あぁ…)) 296 00:21:02,695 --> 00:21:06,699 玲琳様!? (3人)玲琳様! 297 00:21:06,699 --> 00:21:11,704 (喜びの声) 298 00:21:11,704 --> 00:21:13,706 当たった!! 299 00:21:13,706 --> 00:21:16,375 やりました! やりましたわ 莉莉! 300 00:21:16,375 --> 00:21:18,377 (歓声) 301 00:21:18,377 --> 00:21:21,380 今の… 聞こえました? 302 00:21:21,380 --> 00:21:24,717 (莉莉)はい! 黄麒宮のほうからの歓声です! 303 00:21:24,717 --> 00:21:26,719 (珊瑚)ハァ ハァ…。 304 00:21:26,719 --> 00:21:30,055 玲琳様の意識が戻られました!! 305 00:21:30,055 --> 00:21:32,992 雛女様! 黄玲琳様が!! 306 00:21:32,992 --> 00:21:35,995 えぇ… 良かった…。 307 00:21:37,997 --> 00:21:41,333 あぁ…。 308 00:21:41,333 --> 00:21:48,674 《そんな… せっかくの 8日連続 気絶なし記録が…》 309 00:21:48,674 --> 00:21:51,377 ちょっ…! 雛女様!! 310 00:23:25,371 --> 00:23:27,973 んっ…。 311 00:23:32,311 --> 00:23:36,315 《莉莉… 手当てまで…》 312 00:23:36,315 --> 00:23:39,318 フフッ…。 313 00:23:44,657 --> 00:23:48,661 あ あぁ…。 314 00:23:48,661 --> 00:23:50,663 あ… らら…。 315 00:23:50,663 --> 00:23:52,998 《知りませんでした…。 316 00:23:52,998 --> 00:23:58,671 涙は 安堵したときにこそ こみ上げることを…。 317 00:23:58,671 --> 00:24:04,343 慧月様。 あなた様が 生き延びてくださって良かった。 318 00:24:04,343 --> 00:24:06,345 本当に》 319 00:24:06,345 --> 00:24:11,016 (冬雪)お目覚めでございますか。 んっ…。 320 00:24:11,016 --> 00:24:13,686 冬雪…。 321 00:24:13,686 --> 00:24:17,022 あっ… 冬雪様。 322 00:24:17,022 --> 00:24:19,425 あっ…。 323 00:24:21,360 --> 00:24:24,363 やはり…。 えっ…!? 324 00:24:24,363 --> 00:24:29,368 (冬雪)やはり… あなた様が玲琳様なのですね!?