1 00:00:01,356 --> 00:00:06,361 ♪~ 2 00:01:25,857 --> 00:01:30,862 ~♪ 3 00:01:36,451 --> 00:01:38,619 (銃声) 4 00:01:38,828 --> 00:01:40,246 (一弥(かずや))うっ… 5 00:01:40,371 --> 00:01:42,248 あ… はっ! 6 00:01:44,250 --> 00:01:45,668 ああっ! 7 00:01:46,002 --> 00:01:48,337 モ… モーリスさんが… 8 00:01:53,092 --> 00:01:55,053 はっ… ジュリィさん! 9 00:01:55,762 --> 00:01:57,430 (ジュリィ)私も見つけたのよ 10 00:01:57,555 --> 00:02:00,600 壁のランプに隠してあった こいつを 11 00:02:05,563 --> 00:02:06,898 (ネッド)君の銃も投げるんだ 12 00:02:07,023 --> 00:02:07,982 (ジュリィ)なっ… 13 00:02:08,107 --> 00:02:10,610 (ネッド)ただでさえ お互い 疑心暗鬼になってる 14 00:02:10,943 --> 00:02:13,988 それとも 武器を持っていたい 理由があるのかい? 15 00:02:14,113 --> 00:02:15,531 チッ 16 00:02:15,656 --> 00:02:16,908 フンッ 17 00:02:19,202 --> 00:02:21,621 (ジュリィ)あっ… (一弥)す… すいません 18 00:02:26,375 --> 00:02:28,127 (ジュリィ)ん… ありがとう 19 00:02:28,252 --> 00:02:29,754 さあ 行くわよ 20 00:02:30,046 --> 00:02:31,506 あっ はい 21 00:02:31,631 --> 00:02:32,465 あ… 22 00:02:42,016 --> 00:02:42,850 (ヴィクトリカ)久城(くじょう) 23 00:02:42,975 --> 00:02:47,063 君 帝国軍人の三男だと 叫んでいたが― 24 00:02:47,188 --> 00:02:50,358 かの国では 三男は いる意味があるのか? 25 00:02:50,483 --> 00:02:51,943 言っておくけど― 26 00:02:52,068 --> 00:02:55,488 三男だけど 僕が一番 成績優秀なんだからね 27 00:02:55,780 --> 00:03:00,034 かの国では 優秀な三男は 長男に昇格するのか? 28 00:03:00,159 --> 00:03:02,537 し・ま・せ・ん! 29 00:03:02,954 --> 00:03:05,248 そう 単なる意地だよ 30 00:03:05,832 --> 00:03:08,000 兄貴たちばかりが 優遇されるもんだから― 31 00:03:08,668 --> 00:03:11,879 対抗しようと思って 猛勉強したんだ 32 00:03:12,505 --> 00:03:14,340 意地… か 33 00:03:15,883 --> 00:03:19,929 久城 君は 善人なだけでなく 素直だな 34 00:03:20,054 --> 00:03:20,888 あ… 35 00:03:21,013 --> 00:03:23,266 (ネッド)うわあっ! (一弥)あっ! 36 00:03:23,391 --> 00:03:24,141 (ジュリィ)ネッド!? 37 00:03:24,267 --> 00:03:26,978 (一同)ハァ ハァ ハァ… 38 00:03:28,104 --> 00:03:28,938 (ジュリィ)あっ… 39 00:03:29,856 --> 00:03:31,440 (一弥)ネッドさん! 40 00:03:31,566 --> 00:03:33,317 (ジュリィ)うっ… あ… 41 00:03:40,491 --> 00:03:41,784 うっ… 42 00:03:42,285 --> 00:03:44,245 ダメだ 脈がない 43 00:03:45,204 --> 00:03:47,498 同じ… だわ 44 00:03:48,666 --> 00:03:50,418 (ヴィクトリカ) こっちに来たまえ 久城 45 00:03:50,543 --> 00:03:53,379 (一弥)え? ちょっと待って 46 00:03:53,504 --> 00:03:55,715 ネッドさんの死因を調べないと 47 00:03:55,840 --> 00:03:57,341 いいから来い 久城 48 00:03:58,134 --> 00:04:00,428 ヴィクトリカ こんな時まで 49 00:04:00,553 --> 00:04:02,763 わがままも いいかげんに… あっ 50 00:04:03,848 --> 00:04:05,433 (ヴィクトリカ)怖いんだ… 51 00:04:06,100 --> 00:04:08,769 お願いだ そばに来て 52 00:04:10,021 --> 00:04:11,272 頼む 久城 53 00:04:11,564 --> 00:04:12,648 あ… 54 00:04:13,608 --> 00:04:14,901 (一弥)やっぱり… 55 00:04:15,026 --> 00:04:17,069 ヴィクトリカは ずっと おびえて… 56 00:04:19,363 --> 00:04:20,573 (一弥)いっ ぐっ! 57 00:04:21,157 --> 00:04:22,575 このままでは殺されるぞ 58 00:04:22,783 --> 00:04:23,868 (一弥)えっ!? 59 00:04:24,327 --> 00:04:25,703 (ジュリィ)どうしたの? 60 00:04:26,245 --> 00:04:27,413 説明は後だ 61 00:04:28,915 --> 00:04:30,249 走れ! 62 00:04:30,499 --> 00:04:31,334 ええっ!? あっ! 63 00:04:31,542 --> 00:04:33,044 あっ はっ… 64 00:04:39,175 --> 00:04:42,929 (一同)ハァ ハァ ハァ ハァ… 65 00:04:43,054 --> 00:04:44,263 (ヴィクトリカ) 手近な部屋に隠れろ 66 00:04:44,388 --> 00:04:46,182 そして 武器を探すのだ 67 00:04:48,059 --> 00:04:49,810 (一同)ハァ ハァ… 68 00:04:56,400 --> 00:04:57,235 ん? 69 00:04:59,237 --> 00:05:00,238 うっ… 70 00:05:00,613 --> 00:05:01,739 (ヴィクトリカ)来るぞ (一弥)あっ 71 00:05:06,452 --> 00:05:07,912 ねっ ねえ ヴィクトリ… 72 00:05:08,037 --> 00:05:09,247 (物音) あっ… 73 00:05:33,896 --> 00:05:34,730 (ネッド)ヘヘッ 74 00:05:37,400 --> 00:05:38,234 あっ 75 00:05:39,276 --> 00:05:42,196 野兎(のうさぎ)は 狩らなくてはいけない 76 00:05:42,571 --> 00:05:43,406 俺は― 77 00:05:44,115 --> 00:05:45,408 猟犬だからな! 78 00:05:45,992 --> 00:05:46,993 うっ あっ! 79 00:05:47,243 --> 00:05:48,452 (ネッド)ふんっ 80 00:05:49,328 --> 00:05:50,204 はっ! 81 00:05:50,496 --> 00:05:52,707 う… うう… 82 00:05:52,957 --> 00:05:53,958 ヴィクトリカ! 83 00:05:54,500 --> 00:05:55,626 (ネッド)なっ… ぐっ 84 00:05:56,210 --> 00:05:57,294 うあっ 85 00:06:00,089 --> 00:06:02,174 (ヴィクトリカ)ああっ はっ… (ジュリィ)逃げるわよ! 86 00:06:02,299 --> 00:06:03,884 待ってくれ あれを! 87 00:06:04,260 --> 00:06:07,388 (ネッド) うっ あっ ふっ… ふんっ! 88 00:06:07,763 --> 00:06:09,056 うああっ! 89 00:06:09,181 --> 00:06:11,225 (ネッド)ぐあっ! がっ あっ… 90 00:06:14,395 --> 00:06:16,147 (ジュリィ)うん (ヴィクトリカ)あ… 91 00:06:17,440 --> 00:06:18,649 (一弥)行こう! (ヴィクトリカ)はっ… 92 00:06:29,118 --> 00:06:32,788 (一同)ハァ ハァ ハァ… 93 00:06:33,414 --> 00:06:34,915 (ジュリィ)無線室よ 94 00:06:36,542 --> 00:06:37,543 はい これ 95 00:06:41,797 --> 00:06:42,757 ありがとう 96 00:06:43,215 --> 00:06:45,009 とても大切なものなのね 97 00:06:52,725 --> 00:06:53,642 久城 98 00:06:55,394 --> 00:06:56,562 はいはい 99 00:06:57,563 --> 00:07:00,608 ねえ ヴィクトリカ どうして分かったの? 100 00:07:00,733 --> 00:07:02,443 ネッドさんが死んでないって 101 00:07:02,651 --> 00:07:06,906 そうよ あの時だって 脈は確かに止まってたのに 102 00:07:07,406 --> 00:07:08,866 あの時? 103 00:07:08,991 --> 00:07:11,202 ううん 何でもないわ 104 00:07:11,994 --> 00:07:13,371 テニスボールだよ 105 00:07:13,913 --> 00:07:17,333 あの男は ずっと テニスボールを弄(もてあそ)んでいた 106 00:07:17,458 --> 00:07:21,670 あれで 強く脇を締めると 一時的に脈が止まるのだ 107 00:07:22,296 --> 00:07:23,130 ああ… 108 00:07:23,255 --> 00:07:26,300 なるほど 最初から分かっていたから― 109 00:07:26,425 --> 00:07:28,094 彼を呼んだのね 110 00:07:28,219 --> 00:07:30,012 “怖いから そばにいて”って 111 00:07:30,137 --> 00:07:33,140 (ヴィクトリカ) むっ あれは 本心ではない 112 00:07:33,265 --> 00:07:36,018 ああでも言わないと この帝国軍人の三男が― 113 00:07:36,143 --> 00:07:38,270 動こうとしなかったからだ 114 00:07:39,355 --> 00:07:41,565 うう… その呼び方― 115 00:07:41,690 --> 00:07:43,984 人からされると なんか腹立つんですけど 116 00:07:44,110 --> 00:07:45,945 (ヴィクトリカ)だが 三男だろう 117 00:07:46,070 --> 00:07:47,321 (一弥)そうだけど… 118 00:07:47,655 --> 00:07:49,448 (ジュリィ)キャーッ! (一弥)あっ? 119 00:07:49,573 --> 00:07:53,536 (ジュリィ)うっ あっ ううっ… (ネッド)フッ フフフ… 120 00:07:53,661 --> 00:07:55,663 (ネッド)ふんっ! (ジュリィ)あっ うっ… 121 00:07:56,664 --> 00:07:57,498 フッ… 122 00:08:00,709 --> 00:08:01,627 (一弥)んっ 123 00:08:03,087 --> 00:08:05,423 ヴィクトリカ 君は この中へ 124 00:08:05,548 --> 00:08:07,049 無線で助けを呼んで! (ネッド)ハハ… 125 00:08:07,174 --> 00:08:09,176 (ヴィクトリカ)だが 久城 君は! 126 00:08:09,677 --> 00:08:11,929 僕が 君を ここへ連れてきたんだ 127 00:08:12,054 --> 00:08:13,806 (一弥)無事に帰す責任が… (ヴィクトリカ)違う! 128 00:08:14,348 --> 00:08:17,309 君 ここには 私が来たかったのだよ 129 00:08:17,768 --> 00:08:19,937 私が招待状を見つけて 君をだね… 130 00:08:20,062 --> 00:08:22,022 僕は 君を助けないと― 131 00:08:22,148 --> 00:08:24,108 帝国軍人の三男として! 132 00:08:24,233 --> 00:08:25,234 あっ… 133 00:08:25,443 --> 00:08:27,069 うう… いや 違う 134 00:08:28,612 --> 00:08:31,740 そうじゃなくて ただ… ただ僕は― 135 00:08:31,866 --> 00:08:33,075 君を助けたいんだ! 136 00:08:34,118 --> 00:08:35,411 久城… 137 00:08:35,536 --> 00:08:36,996 (ヴィクトリカ)ああっ! (一弥)ううっ 138 00:08:38,164 --> 00:08:39,999 (ドアをたたく音) 139 00:08:38,164 --> 00:08:39,999 (ヴィクトリカ) 久城 頼む そばにいて! 140 00:08:39,999 --> 00:08:40,749 (ヴィクトリカ) 久城 頼む そばにいて! 141 00:08:41,667 --> 00:08:43,210 一緒に帰ろう 142 00:08:43,335 --> 00:08:46,380 1人じゃイヤだよ 久城! 143 00:08:46,505 --> 00:08:47,339 うっ… 144 00:08:48,466 --> 00:08:49,341 ヘヘ… 145 00:08:49,467 --> 00:08:51,635 ううっ うわあっ! 146 00:08:51,760 --> 00:08:53,721 (ネッド)うあっ! (一弥)ぐっ ぐうっ! 147 00:08:53,846 --> 00:08:55,222 (ネッド)ぐっ ふん! 148 00:08:55,347 --> 00:08:56,599 (一弥)ぐあっ! うっ… 149 00:08:56,724 --> 00:08:59,518 (ネッド)ハァ… ハァ… 150 00:09:00,394 --> 00:09:03,230 ふん! ふん! ふん! 151 00:09:03,355 --> 00:09:06,108 ふん! ふん! 152 00:09:06,233 --> 00:09:07,651 (一弥)あの時みたいだ… 153 00:09:08,611 --> 00:09:11,655 倒れたままで 何もできなくって 154 00:09:12,239 --> 00:09:14,783 でも あの時と違うのは… 155 00:09:16,660 --> 00:09:19,580 ここで倒れたら 全ては終わる 156 00:09:20,748 --> 00:09:22,625 僕の命だけじゃない 157 00:09:23,000 --> 00:09:24,752 ヴィクトリカまで! 158 00:09:25,294 --> 00:09:26,128 (一弥)うっ! 159 00:09:26,462 --> 00:09:27,755 ぬっ… ぐあっ 160 00:09:27,880 --> 00:09:29,173 ええいっ! 161 00:09:29,298 --> 00:09:31,300 ていっ! だあっ! 162 00:09:31,467 --> 00:09:34,845 (もみ合う声) 163 00:09:34,970 --> 00:09:36,889 (一弥)うわあっ ぐっ… 164 00:09:37,181 --> 00:09:38,724 ヘヘッ… 165 00:09:40,142 --> 00:09:42,019 くっ… 166 00:09:42,186 --> 00:09:43,729 ヘヘ… ぐあっ 167 00:09:43,854 --> 00:09:44,939 あっ… 168 00:09:45,481 --> 00:09:51,695 がっ あっ あ… ああ… 169 00:09:52,196 --> 00:09:56,867 うっ ううっ ああ… うっ 170 00:09:59,161 --> 00:10:00,496 ハハッ… 171 00:10:07,378 --> 00:10:08,462 はぁ… 172 00:10:08,879 --> 00:10:10,089 大丈夫? 少年 173 00:10:10,214 --> 00:10:12,508 はっ ヴィクトリカ! 174 00:10:13,050 --> 00:10:14,260 フッ… 175 00:10:19,890 --> 00:10:21,183 (ドアが開く音) はっ… 176 00:10:23,686 --> 00:10:24,562 ヘヘッ 177 00:10:26,605 --> 00:10:28,065 久城… 178 00:10:28,566 --> 00:10:29,608 はっ 179 00:10:30,234 --> 00:10:31,068 ん… 180 00:10:31,944 --> 00:10:35,072 見たところ どうやら 無事のようだね 君 181 00:10:35,197 --> 00:10:36,198 (一弥)うん 182 00:10:57,219 --> 00:10:59,013 何を見ているの? 183 00:11:01,430 --> 00:11:05,643 (ヴィクトリカ) 美しいものは 嫌いじゃないのだよ 184 00:11:07,019 --> 00:11:08,020 あ… 185 00:11:10,148 --> 00:11:11,315 フフ… 186 00:11:18,906 --> 00:11:19,740 あっ 187 00:11:20,950 --> 00:11:22,910 (グレヴィール)お嬢さん お手を 188 00:11:23,035 --> 00:11:24,203 (ジュリィ)あなたは? 189 00:11:24,871 --> 00:11:25,997 名警部です 190 00:11:28,249 --> 00:11:29,166 あっ 191 00:11:30,042 --> 00:11:30,877 はっ… 192 00:11:32,753 --> 00:11:34,255 (ジュリィ) どうして分かったの?― 193 00:11:34,463 --> 00:11:36,173 犯人が私だって 194 00:11:37,383 --> 00:11:39,594 (ヴィクトリカ) あなたは ウソをついた 195 00:11:40,011 --> 00:11:43,514 自己紹介の際 資産家の令嬢だと 196 00:11:43,848 --> 00:11:45,850 (一弥) なんで それがウソだって? 197 00:11:45,975 --> 00:11:48,311 (ヴィクトリカ) この人の癖は こうだ 198 00:11:52,398 --> 00:11:55,776 少し歩くと ターンする動き 199 00:11:56,152 --> 00:11:56,986 な? 200 00:11:57,111 --> 00:11:58,404 “な?”って 何が? 201 00:11:58,654 --> 00:12:01,824 これは 広い屋敷で 育った人間の動きではない 202 00:12:01,949 --> 00:12:03,159 (ジュリィ)あっ… (ヴィクトリカ)5歩 歩くと― 203 00:12:03,284 --> 00:12:07,538 壁にぶつかるほど狭い場所に 居続けた人間が持つ癖なのだよ 204 00:12:07,663 --> 00:12:08,539 (ジュリィ)ん… 205 00:12:08,915 --> 00:12:12,627 例えば 刑務所の独房 もしくは 病室― 206 00:12:12,752 --> 00:12:14,378 屋敷の屋根裏部屋 207 00:12:14,503 --> 00:12:16,422 (グレヴィール)ん? おっほん 208 00:12:17,006 --> 00:12:19,842 今のは一般論だ 深い意味はない 209 00:12:19,967 --> 00:12:21,928 えっ どういうこと? 210 00:12:22,053 --> 00:12:25,181 続けよう もう1つ 大事なことがある 211 00:12:25,681 --> 00:12:27,350 モーリスを撃った武器 212 00:12:27,475 --> 00:12:29,518 あなたは あれを 最初から持っていた 213 00:12:29,644 --> 00:12:30,645 えっ!? 214 00:12:32,146 --> 00:12:34,357 (ヴィクトリカ) 久城 君 ラウンジで これが― 215 00:12:34,482 --> 00:12:37,276 君の頭に当たったのを 覚えているか? 216 00:12:37,401 --> 00:12:40,363 (一弥) うん 相当 痛かったからね 217 00:12:40,488 --> 00:12:41,322 (ヴィクトリカ)しかし― 218 00:12:42,156 --> 00:12:44,700 私が このバッグを 拾った時には― 219 00:12:44,825 --> 00:12:47,203 まるで 羽根のように軽かった 220 00:12:47,703 --> 00:12:49,246 (一弥)ああ… (ジュリィ)うっ 221 00:12:50,790 --> 00:12:51,791 はぁ… 222 00:12:54,502 --> 00:12:57,505 私たちは 皆 孤児だったわ 223 00:12:57,797 --> 00:13:02,885 10年前 鉄格子のはめられた 黒い馬車に乗せられて… 224 00:13:03,260 --> 00:13:06,889 意識を失い あの呪われた船で目覚めた 225 00:13:08,391 --> 00:13:11,894 国籍が違ったから 会話すら おぼつかなかったけど― 226 00:13:12,436 --> 00:13:16,315 同じ境遇だからこそ 通じ合えるものもあった 227 00:13:16,649 --> 00:13:17,483 なのに… 228 00:13:17,733 --> 00:13:19,110 (雷鳴) 229 00:13:20,611 --> 00:13:22,905 (イタリア人の少年) おい 誰が殺したんだ? 230 00:13:23,030 --> 00:13:25,032 (ドイツ人の少年)誰がって… 231 00:13:25,157 --> 00:13:27,618 (フランス人の少女) この船には 私たちしかいない 232 00:13:28,452 --> 00:13:30,121 この中に 犯人がいるのよ! 233 00:13:30,246 --> 00:13:31,205 (一同)えっ!? 234 00:13:32,623 --> 00:13:34,333 (ジュリィ) あいつの死を きっかけに― 235 00:13:34,834 --> 00:13:37,294 私たちは お互いを疑り合い― 236 00:13:37,712 --> 00:13:38,671 そして― 237 00:13:39,380 --> 00:13:40,423 殺し合った 238 00:13:42,550 --> 00:13:46,554 (機関銃の音) 239 00:13:47,388 --> 00:13:48,431 (ジュリィ)それで… 240 00:13:49,181 --> 00:13:50,891 (リィ)あっ うっ… (アレックス)血が出てる 241 00:13:51,017 --> 00:13:52,560 待って 今… 242 00:13:52,685 --> 00:13:54,645 (リィ)うっ あっ… 243 00:13:54,770 --> 00:13:57,064 (アレックス) えっ? 私にくれるの? 244 00:13:57,189 --> 00:13:58,024 (リィ)うん 245 00:13:58,149 --> 00:14:00,443 だって それ 大切なものだって… 246 00:14:00,818 --> 00:14:01,819 (リィ)うん 247 00:14:03,612 --> 00:14:06,699 (ジュリィ)そんな中でも 小さな友情を見つけて 248 00:14:06,824 --> 00:14:07,700 (アレックス)ん… 249 00:14:10,703 --> 00:14:12,955 (アレックス)んっ (リィ)あっ… 250 00:14:13,080 --> 00:14:15,666 置いていかない 一緒に行く 251 00:14:15,791 --> 00:14:17,293 一緒に逃げるんだ! 252 00:14:19,128 --> 00:14:21,714 (ジュリィ)折れそうになる 心を支え合って― 253 00:14:21,839 --> 00:14:24,175 やっと たどりついた場所は… 254 00:14:24,425 --> 00:14:26,093 (イタリア人の少年) あったぞ 無線室だ! 255 00:14:26,552 --> 00:14:28,471 もうすぐ助かるからね 256 00:14:34,435 --> 00:14:35,269 (一同)あっ… 257 00:14:37,188 --> 00:14:40,941 (モーリス) ようこそ 勇敢な野兎たちよ 258 00:14:41,359 --> 00:14:47,448 (拍手) 259 00:14:47,782 --> 00:14:49,033 (男性)同盟国は どこだ? 260 00:14:49,158 --> 00:14:52,244 (男性)国籍を言え! どの兎が生き残った? 261 00:14:52,370 --> 00:14:53,662 (ヒューイ) フランスとイタリア― 262 00:14:53,788 --> 00:14:54,872 アメリカ (アレックス)あっ… 263 00:14:55,456 --> 00:14:56,957 (ヒューイ) それに ソヴュールだよ 264 00:14:57,083 --> 00:14:58,000 (アレックス)あんたは! 265 00:14:58,125 --> 00:15:02,088 ああ 彼はイギリス そして 猟犬だ 266 00:15:02,213 --> 00:15:04,715 彼は 十分に活躍してくれたよ 267 00:15:05,257 --> 00:15:08,761 野兎を混乱させ 追い込む役目をね 268 00:15:08,886 --> 00:15:09,720 ヘヘッ 269 00:15:12,598 --> 00:15:15,601 (ロクサーヌ) 1人の青年が もうすぐ死ぬ 270 00:15:15,893 --> 00:15:18,229 それが 全ての始まり 271 00:15:18,354 --> 00:15:21,941 世界は石となって 転がり始める 272 00:15:22,233 --> 00:15:22,983 (アレックス)はっ 273 00:15:23,109 --> 00:15:24,527 (男性)ロクサーヌ様 274 00:15:25,986 --> 00:15:29,323 (ロクサーヌ) これにて“野兎走り”を終える 275 00:15:29,448 --> 00:15:34,453 直ちに箱を沈め お告げどおりに行動せよ! 276 00:15:34,703 --> 00:15:39,333 そして 野兎たちは太らせよ! 277 00:15:40,835 --> 00:15:42,670 (グレヴィール) “野兎走り”だと? 278 00:15:42,795 --> 00:15:46,340 (ヴィクトリカ)恐らく 大規模な占いだったと推測されるが 279 00:15:46,465 --> 00:15:47,299 (ジュリィ)占い? 280 00:15:50,845 --> 00:15:55,224 ロクサーヌは 占いの道具として 野兎を飼っていた 281 00:15:55,349 --> 00:15:57,435 猟犬を中に放ち― 282 00:15:57,560 --> 00:16:01,689 どの野兎が生き残るかで 未来を予知するために 283 00:16:01,814 --> 00:16:04,233 その野兎が 私たちだった? 284 00:16:04,817 --> 00:16:08,863 うむ 材料となる 混沌(カオス)の欠片(かけら)がいくつかある 285 00:16:08,988 --> 00:16:12,741 世界中から集められた 11の国籍の孤児たち 286 00:16:12,867 --> 00:16:15,244 ロクサーヌの意味深な言葉 287 00:16:15,369 --> 00:16:16,245 そして― 288 00:16:16,537 --> 00:16:19,999 この事件は 10年前の春に 起こったということ 289 00:16:20,291 --> 00:16:22,710 (一弥) あっ 10年前といえば― 290 00:16:22,835 --> 00:16:26,297 サラエボ事件があって 世界大戦が起こって… 291 00:16:26,422 --> 00:16:27,965 あっ 関係ないよね 292 00:16:28,090 --> 00:16:30,134 いいや それが答えなのだよ 293 00:16:30,259 --> 00:16:31,010 (一弥)えっ? 294 00:16:31,969 --> 00:16:34,680 (ヴィクトリカ)1914年 6月末 295 00:16:34,805 --> 00:16:39,143 オーストリア皇太子が サラエボで暗殺される事件があった 296 00:16:39,268 --> 00:16:42,480 それを引き金として 戦争が起きた時― 297 00:16:42,605 --> 00:16:47,902 政府関係者は 占い師を使い 世界の未来を読もうとした 298 00:16:48,861 --> 00:16:53,324 大規模な舞台 Queen Berry号 という箱を用意し― 299 00:16:53,449 --> 00:16:56,327 それぞれの国を担った野兎を放って 300 00:16:56,452 --> 00:16:57,828 (ジュリィ)そんな! 301 00:16:58,245 --> 00:17:01,248 (ヴィクトリカ) おい 中途半端な秀才の久城 302 00:17:01,373 --> 00:17:03,417 戦争の結果を言ってみたまえ 303 00:17:03,542 --> 00:17:05,836 (一弥)あのねえ… もう 304 00:17:05,961 --> 00:17:09,048 世界大戦は 連合国の勝利に終わったよ 305 00:17:09,381 --> 00:17:10,841 その国名は? 306 00:17:10,966 --> 00:17:14,929 えーと フランスとイタリア イギリス アメリカ 307 00:17:15,054 --> 00:17:16,764 あとは ソヴュール… え!? 308 00:17:16,889 --> 00:17:17,765 (2人)あ… 309 00:17:17,932 --> 00:17:19,850 占いは当たったのだよ 310 00:17:20,184 --> 00:17:25,648 あいつらは 私たちの動きを基に その後の政治を動かしたのね 311 00:17:27,816 --> 00:17:28,984 はぁ… 312 00:17:31,529 --> 00:17:35,074 私は ショックから 回復できずに― 313 00:17:35,199 --> 00:17:37,618 長い間 サナトリウムにいたわ 314 00:17:38,160 --> 00:17:39,662 狭い部屋… 315 00:17:40,079 --> 00:17:44,041 あなたの言うとおり 5歩しか歩けないような 316 00:17:44,792 --> 00:17:48,462 私たちは 皆 ばく大なお金を渡されていた 317 00:17:48,587 --> 00:17:50,381 “太らせろ”の言葉どおりね 318 00:17:51,715 --> 00:17:55,678 退院した私は そのお金で Queen Berry号… 319 00:17:55,803 --> 00:17:57,763 あの箱を造ったの 320 00:17:59,306 --> 00:18:01,600 ねえ 小さな探偵さん 321 00:18:01,725 --> 00:18:04,687 いつから 私が犯人だって 気づいたの? 322 00:18:04,812 --> 00:18:06,522 (ヴィクトリカ) 最初に疑ったのは― 323 00:18:06,647 --> 00:18:08,065 あのラウンジで目覚めた時 324 00:18:08,190 --> 00:18:08,941 (ジュリィ)え? 325 00:18:09,441 --> 00:18:12,152 (ヴィクトリカ)あなたは ドアに 鍵がかかっていると騒いだが― 326 00:18:12,278 --> 00:18:13,571 あれは ウソだった 327 00:18:14,154 --> 00:18:17,533 客を部屋に足止めし 脅しの文句を見せ― 328 00:18:17,658 --> 00:18:20,953 これが何の儀式なのかを 教えるための 329 00:18:21,829 --> 00:18:23,205 なるほどね 330 00:18:24,456 --> 00:18:27,751 あなたが 少年の手を しっかり握ってた理由が分かったわ 331 00:18:27,876 --> 00:18:28,711 (ヴィクトリカ)ん? 332 00:18:29,712 --> 00:18:33,716 犯人とは知らずに 私と仲良くしゃべっていたから 333 00:18:34,300 --> 00:18:35,593 そうでしょう? 334 00:18:36,343 --> 00:18:38,554 (ヴィクトリカ)ふん (一弥)ヴィクトリカ 335 00:18:39,346 --> 00:18:42,224 もう いいだろう 時間だ 336 00:18:49,023 --> 00:18:50,482 (ドアが閉まる音) 337 00:18:53,569 --> 00:18:55,446 (グレヴィール)ん? あれは? 338 00:18:55,571 --> 00:18:59,491 (警官)はい ロクサーヌ殺しの メイドが捕まったようです 339 00:19:00,284 --> 00:19:01,118 (ジュリィ)あ… 340 00:19:03,579 --> 00:19:05,581 リ… リィ? 341 00:19:15,341 --> 00:19:18,469 そう リィもやったのね 342 00:19:20,012 --> 00:19:22,431 10年後に 復讐(ふくしゅう)を 343 00:19:24,266 --> 00:19:26,685 (ジュリィ)リィ! (リィ)はっ あ… 344 00:19:28,062 --> 00:19:29,271 (リィ)あっ (警官)ああ 345 00:19:32,483 --> 00:19:34,943 あっ! ああ… 346 00:19:35,653 --> 00:19:36,737 ん… 347 00:19:47,956 --> 00:19:50,084 (一弥)ヴィクトリカー! 348 00:19:50,209 --> 00:19:52,628 (ヴィクトリカのあくび) 349 00:19:52,920 --> 00:19:55,214 何だね 騒々しい 350 00:19:55,339 --> 00:19:58,801 (一弥)ハァ ハァ ハァ ハァ… 351 00:19:58,926 --> 00:20:01,220 これ見てよ ヴィクトリカ! 352 00:20:01,720 --> 00:20:03,972 “またまた お手柄 ブロワ警部” 353 00:20:04,098 --> 00:20:06,475 “Queen Berry号事件 見事 解決” 354 00:20:07,101 --> 00:20:09,687 君の通報で犯人が捕まったのに― 355 00:20:09,812 --> 00:20:14,483 その後の推理も 君が警察で 説明したこと そのままだよ! 356 00:20:14,900 --> 00:20:16,902 (あくび) 357 00:20:17,027 --> 00:20:18,946 兄は俗物だからな 358 00:20:19,113 --> 00:20:21,990 そうだよ 大体 あの警部は… 359 00:20:22,116 --> 00:20:23,701 ん? ちょっと待った 360 00:20:23,826 --> 00:20:25,452 ヴィクトリカ 今 何て言った? 361 00:20:25,828 --> 00:20:28,372 “兄は俗物だ”と言ったが 362 00:20:28,497 --> 00:20:31,458 (一弥) ああ そう… って ええーっ!? 363 00:20:31,875 --> 00:20:33,544 まあ 兄妹といっても― 364 00:20:34,461 --> 00:20:36,422 腹違いではあるがね 365 00:20:36,755 --> 00:20:37,798 あっ… 366 00:20:38,173 --> 00:20:41,218 彼は ブロワ侯爵家の嫡男様だ 367 00:20:41,343 --> 00:20:46,557 そして めかけだった私の母は 政府に にらまれた危険人物 368 00:20:47,474 --> 00:20:51,770 私は ブロワ家の屋敷の 奥深くに隔離されて育った 369 00:20:51,895 --> 00:20:54,356 そして この学園に 入れられてからも― 370 00:20:54,481 --> 00:20:57,192 ブロワ侯爵様の 外出許可なしには― 371 00:20:57,317 --> 00:21:00,112 ここから出られないように なっているのだ 372 00:21:01,363 --> 00:21:04,366 私は 捕らわれの姫なのだよ 373 00:21:04,950 --> 00:21:06,785 どうだ 似合わないだろう? 374 00:21:07,286 --> 00:21:08,370 あ… 375 00:21:09,621 --> 00:21:11,749 (あくび) 376 00:21:11,874 --> 00:21:14,376 そういうわけで 姫は退屈している 377 00:21:14,752 --> 00:21:16,545 うん… ん? 378 00:21:16,795 --> 00:21:21,091 君 ちょっと下界に下りて 不思議な事件を探してこい 379 00:21:21,216 --> 00:21:23,010 (一弥) そんな 突然 言われても! 380 00:21:23,135 --> 00:21:27,556 ああーっ つまらん! 退屈すぎて死ぬかもしれない! 381 00:21:27,681 --> 00:21:31,894 久城 君 ただでさえ少ない友達が 1人 減ってしまうぞ 382 00:21:32,144 --> 00:21:32,978 あっ… 383 00:21:33,395 --> 00:21:35,105 (一弥)友達… 384 00:21:35,230 --> 00:21:37,858 フッ ねえ ヴィクトリカ 385 00:21:37,983 --> 00:21:39,902 あっ うっ… わあっ 386 00:21:40,110 --> 00:21:41,737 ちょっ ちょっと ヴィクトリカ 387 00:21:41,862 --> 00:21:45,616 死んだの? 退屈で死んだの? ちょっと… 388 00:21:46,950 --> 00:21:47,785 ん? 389 00:21:48,327 --> 00:21:50,788 (寝息) 390 00:21:51,079 --> 00:21:53,665 ね… 寝てる? 391 00:21:54,041 --> 00:21:55,417 はぁ… 392 00:21:56,168 --> 00:21:58,378 (一弥)捕らわれのヴィクトリカ 393 00:21:58,504 --> 00:22:00,547 不思議な 不思議なヴィクトリカ 394 00:22:01,507 --> 00:22:05,719 まだ 分からないことばかりだけど これだけは分かる 395 00:22:07,554 --> 00:22:08,806 ヴィクトリカは― 396 00:22:10,098 --> 00:22:13,811 ヴィクトリカは 僕の友達 397 00:22:15,687 --> 00:22:17,272 ねえ ヴィクトリカ 398 00:22:17,397 --> 00:22:20,192 いつか また2人で 外に出かけよう 399 00:22:20,317 --> 00:22:24,446 そして また 海にきらめく光を見よう 400 00:22:26,406 --> 00:22:27,658 約束だぞ 401 00:22:27,783 --> 00:22:29,952 えっ ええーっ!? 402 00:22:33,956 --> 00:22:35,290 (ヴィクトリカ)ふう… 403 00:22:35,415 --> 00:22:40,420 ♪~ 404 00:23:58,498 --> 00:24:03,503 ~♪ 405 00:24:06,798 --> 00:24:09,635 (一弥)転入生のアブリルって いい子なんだよ 406 00:24:09,760 --> 00:24:10,761 すっごく大人っぽくて 407 00:24:11,094 --> 00:24:12,137 (ヴィクトリカ)久城 408 00:24:12,262 --> 00:24:14,890 発情するなら よそで やってくれないか 409 00:24:15,015 --> 00:24:17,392 (一弥)は… 発情!?