1 00:00:01,418 --> 00:00:06,423 ♪~ 2 00:01:25,919 --> 00:01:30,924 ~♪ 3 00:01:32,759 --> 00:01:36,346 (ヴィクトリカ)我が母 コルデリアをおびき寄せるため― 4 00:01:36,471 --> 00:01:38,681 私は ここに移送された 5 00:01:39,224 --> 00:01:44,395 私が助けを求めてほえれば ママンは必ず現れると― 6 00:01:44,521 --> 00:01:47,607 あの男 ブロワ侯爵は踏んだのだ 7 00:01:47,982 --> 00:01:49,067 (一弥(かずや))んっ… 8 00:01:49,400 --> 00:01:54,489 だが 彼の意に反し 私は沈黙を続けた 9 00:01:54,614 --> 00:01:56,699 もっとも ほえたところで― 10 00:01:56,825 --> 00:01:59,202 ママンは 来なかったかもしれないが… 11 00:01:59,327 --> 00:02:01,913 え? だって お母さんだろ? 12 00:02:02,038 --> 00:02:04,165 君がひどい目に遭ってるのを 知れば… 13 00:02:05,458 --> 00:02:07,627 まだ ほんの幼い頃― 14 00:02:07,752 --> 00:02:10,420 一度だけ ママンと会ったことがある 15 00:02:14,008 --> 00:02:15,009 (ヴィクトリカ)あ… 16 00:02:15,301 --> 00:02:18,388 あ… あ… 17 00:02:18,513 --> 00:02:19,556 ああ… 18 00:02:19,931 --> 00:02:20,807 (コルデリア)これを… 19 00:02:21,850 --> 00:02:24,102 (ヴィクトリカ) あ… あ? 20 00:02:26,479 --> 00:02:30,066 (コルデリア)これがあれば 私は いつでもお前を助けに来る 21 00:02:31,442 --> 00:02:34,571 どこにいても きっと駆けつけるから 22 00:02:35,196 --> 00:02:36,823 (ヴィクトリカ)あ… ああ… 23 00:02:38,116 --> 00:02:43,288 (ヴィクトリカ) あのペンダントは いわば 私たち母子の絆の証し 24 00:02:44,747 --> 00:02:48,084 だが その証しを私は… 25 00:02:48,585 --> 00:02:52,338 (一弥) そうだ ヴィクトリカは あの時… 26 00:02:58,595 --> 00:03:03,141 久城(くじょう) 君がこうして 私を迎えに来てくれた 27 00:03:03,349 --> 00:03:05,685 いつもどおりに君が 28 00:03:06,019 --> 00:03:08,730 そのおかげで私は… 29 00:03:11,482 --> 00:03:12,650 (一弥)ん? 30 00:03:14,277 --> 00:03:16,779 (おなかが鳴る音) (ヴィクトリカ)あっ! う… 31 00:03:16,905 --> 00:03:17,780 フフ 32 00:03:25,622 --> 00:03:28,416 (一弥)ほら ヴィクトリカ ほっぺにクリームが 33 00:03:28,541 --> 00:03:29,417 (ヴィクトリカ)うん… 34 00:03:31,044 --> 00:03:32,086 あっ 35 00:03:32,795 --> 00:03:37,133 あと これも忘れずに持ってきたよ 36 00:03:37,467 --> 00:03:39,844 フッ… でかした 久城 37 00:03:40,094 --> 00:03:41,596 どういたしまして 38 00:03:41,721 --> 00:03:45,475 でも 君 相変わらず とっても偉そうだねえ 39 00:03:46,935 --> 00:03:49,312 (修道女) 東洋人の少年が現れました 40 00:03:49,479 --> 00:03:52,815 恐らく 子狼(こおおかみ)を 連れ戻しに来たのではと… 41 00:03:52,941 --> 00:03:56,569 (院長) 構わん 放っておけとのお達しだ 42 00:03:56,778 --> 00:04:01,032 それに 目的の獲物は 自ら網に掛かった 43 00:04:01,866 --> 00:04:04,786 (院長) ファンタスマゴリアの夜へ ようこそ 44 00:04:04,911 --> 00:04:06,829 ブライアン・ロスコー殿 45 00:04:07,413 --> 00:04:10,375 (ロスコー)招待状もなしに いきなり すまんね 46 00:04:10,833 --> 00:04:15,004 なんの 貴殿のごとき高名な方に お越しいただけるとは― 47 00:04:15,129 --> 00:04:17,005 光栄の至り 48 00:04:17,130 --> 00:04:19,968 ただし このうたげで 披露しているのは― 49 00:04:20,093 --> 00:04:24,847 奇術などではなく 正真正銘 本物の奇跡ですが 50 00:04:25,181 --> 00:04:27,517 ああ そう聞いている 51 00:04:27,642 --> 00:04:31,145 後学のため ぜひ 拝見させてくれ 52 00:04:31,271 --> 00:04:32,855 (院長)なるほど 53 00:04:33,439 --> 00:04:36,359 (ロスコー) では 気ままに楽しませてもらう 54 00:04:38,569 --> 00:04:39,988 監視を怠るな 55 00:04:40,113 --> 00:04:44,367 ヤツは 必ずコルデリア・ギャロと 行動を共にしているはずだ 56 00:04:44,492 --> 00:04:46,244 (修道女)はっ それと… 57 00:04:46,369 --> 00:04:47,495 ん? 58 00:04:49,831 --> 00:04:51,291 ふむ 59 00:04:51,791 --> 00:04:53,626 ロジェのネズミが… 60 00:04:59,382 --> 00:05:00,425 (ヴィクトリア)ん? 61 00:05:00,800 --> 00:05:03,469 (一弥) ん… 何だろう? あの機械 62 00:05:03,594 --> 00:05:05,513 幻灯機だな 63 00:05:07,056 --> 00:05:09,934 これは 映像を映し出す機械だ 64 00:05:10,059 --> 00:05:13,438 写真や絵なら 自在に投影することができる 65 00:05:13,563 --> 00:05:14,689 へえ… 66 00:05:16,482 --> 00:05:20,153 なるほど これが ここにあるということは… 67 00:05:20,278 --> 00:05:21,988 (一弥)ん? (ヴィクトリカ)ふむ 68 00:05:22,488 --> 00:05:26,826 何だよ 一人で納得しちゃって… ん? 69 00:05:28,286 --> 00:05:29,120 あっ 70 00:05:31,873 --> 00:05:33,374 あの人… 71 00:05:33,499 --> 00:05:35,043 久城! こらっ! 72 00:05:37,211 --> 00:05:38,296 (一弥)ハントさ~ん! 73 00:05:38,421 --> 00:05:39,422 (ハント)うっ!? 74 00:05:39,922 --> 00:05:42,300 (一弥) どうしたんです? こんな所で 75 00:05:42,425 --> 00:05:44,260 いや ちょっとね… 76 00:05:44,385 --> 00:05:45,303 (転ぶ音) (ヴィクトリカ)どひゃ… 77 00:05:45,428 --> 00:05:48,056 うっ うう… 78 00:05:48,181 --> 00:05:50,016 (一弥)だ… 大丈夫? 79 00:05:50,141 --> 00:05:51,559 (ハント)ケガはないかね? 80 00:05:51,851 --> 00:05:54,437 フリルまみれの小さなお嬢様 81 00:05:55,396 --> 00:05:58,483 その嫌らしい手を離せ うつけ者 82 00:05:58,608 --> 00:06:00,151 ああ… ヴィクトリカ 83 00:06:00,276 --> 00:06:02,820 その人は ハントさんっていう 時計屋さんで… 84 00:06:03,237 --> 00:06:08,076 彼とは列車で一緒になってね よろしく 85 00:06:08,409 --> 00:06:09,952 なるほど 86 00:06:10,078 --> 00:06:12,330 ちなみに それは機械油かね? 87 00:06:12,455 --> 00:06:16,292 爪の間が ほんの少しばかり 汚れているが 88 00:06:17,627 --> 00:06:19,378 行くぞ 久城 89 00:06:19,504 --> 00:06:22,924 う うん… ハハハ… 90 00:06:26,594 --> 00:06:27,845 うわっ! 91 00:06:27,970 --> 00:06:29,555 久城 あれは… 92 00:06:29,680 --> 00:06:32,100 リンを塗った風船だよ 少年 93 00:06:32,225 --> 00:06:33,142 (一弥)あっ 94 00:06:33,267 --> 00:06:35,937 仕事はよいのかね 時計屋 95 00:06:36,187 --> 00:06:38,606 当分 帰りの列車は来ない 96 00:06:38,731 --> 00:06:43,319 それに 君とご一緒したほうが いろいろ見聞を広げられそうだし 97 00:06:43,986 --> 00:06:44,946 ハッ… 98 00:06:48,324 --> 00:06:51,577 (ヴィクトリカ)体を支える 器具を背景に隠しているな 99 00:06:52,036 --> 00:06:54,789 ああ バネ仕掛け 滑車付きだ 100 00:06:54,914 --> 00:06:56,833 えっ そうなの? 101 00:06:57,458 --> 00:07:00,503 (ドラムロール) 102 00:07:02,547 --> 00:07:03,464 うわっ! 103 00:07:04,882 --> 00:07:06,759 (ハント)銃に入っていたのは… 104 00:07:06,968 --> 00:07:08,553 (ヴィクトリカ)偽物の弾丸 105 00:07:08,678 --> 00:07:09,512 えっ? 106 00:07:09,637 --> 00:07:12,056 スズと水を混ぜた代物で― 107 00:07:12,181 --> 00:07:14,308 つつけば粉々に砕け散る 108 00:07:14,517 --> 00:07:16,436 それを客に撃たせ… 109 00:07:16,769 --> 00:07:19,939 (ハント)あらかじめ隠しておいた 本物をかんで見せた 110 00:07:20,356 --> 00:07:21,983 ちゃちなトリックだ 111 00:07:22,108 --> 00:07:25,945 へえ~ すごいなあ 2人とも 112 00:07:26,070 --> 00:07:28,197 (老人)何をかまととぶっておる! 113 00:07:28,865 --> 00:07:31,784 魔術など 貴様には お手の物だろう? 114 00:07:31,993 --> 00:07:34,912 ああ あなたでしたか ご老人 115 00:07:35,204 --> 00:07:37,999 そういえば 娘さんとは会えました… 116 00:07:38,124 --> 00:07:40,793 娘がおらん! どこに隠した? 死に神 117 00:07:41,085 --> 00:07:42,003 え… 118 00:07:42,545 --> 00:07:45,173 私の娘も連れていく気なら よかろう 119 00:07:45,298 --> 00:07:46,549 止めはせん 120 00:07:46,674 --> 00:07:51,637 ただし 貴様は 更に重き罪を背負うことになる 121 00:07:52,221 --> 00:07:54,891 失礼 連れがいますので 122 00:07:56,142 --> 00:07:58,811 (院長)さて 皆々様 ご注目! 123 00:07:59,228 --> 00:08:01,105 (カーミラ)姉のカーミラです 124 00:08:01,230 --> 00:08:03,649 (モレラ)妹のモレラです 125 00:08:03,774 --> 00:08:08,279 彼女らは昔から この界わいの村では よく知られた― 126 00:08:08,404 --> 00:08:10,740 魔力を持つ家系の最後の生き残り 127 00:08:10,740 --> 00:08:11,741 魔力を持つ家系の最後の生き残り 128 00:08:10,740 --> 00:08:11,741 (一弥)おっ… あ… 129 00:08:12,241 --> 00:08:15,286 古き力の最後の一端であります 130 00:08:17,872 --> 00:08:21,876 題して「フェル姉妹の シスターズキャビネット」 131 00:08:22,251 --> 00:08:24,504 どうぞ その両の眼(まなこ)で… 132 00:08:24,629 --> 00:08:27,131 よーく ご覧くださいませ 133 00:08:36,349 --> 00:08:37,850 (男性)どうするんだ? 134 00:08:37,975 --> 00:08:38,893 (女性)何 何? 135 00:08:39,809 --> 00:08:41,145 どうなるんだろう? 136 00:08:44,190 --> 00:08:45,441 (ドラの音) 137 00:08:48,569 --> 00:08:50,321 (観客のどよめき) 138 00:08:50,446 --> 00:08:53,157 えっ!? 入れ代わった? 139 00:08:53,533 --> 00:08:55,284 (院長)これぞ奇跡! 140 00:08:55,409 --> 00:08:57,453 かつて この大陸― 141 00:08:57,578 --> 00:09:01,666 古き力に彩られしヨーロッパの地には 魔力があふれ― 142 00:09:01,791 --> 00:09:05,002 我々は それを日常のことと 受け入れていた 143 00:09:05,253 --> 00:09:07,505 しかし 今はどうであろう? 144 00:09:07,713 --> 00:09:10,550 石炭によって汽車が走り― 145 00:09:10,675 --> 00:09:12,718 空には飛行船が舞い― 146 00:09:12,843 --> 00:09:16,013 電波によって遠くの者の声が届く 147 00:09:16,430 --> 00:09:19,517 それらは 確かに よき発展だが― 148 00:09:19,642 --> 00:09:24,021 一方で我々は 大事な力を 忘れてしまうのではないか 149 00:09:24,313 --> 00:09:26,857 そう 例えば そこのあなた! 150 00:09:27,400 --> 00:09:30,319 我らに大事な力とは? 151 00:09:30,444 --> 00:09:33,114 (雷鳴) 152 00:09:33,948 --> 00:09:35,825 科学だね 153 00:09:36,742 --> 00:09:37,743 (一弥)ハントさん 154 00:09:38,119 --> 00:09:41,831 ほう 今 実際 奇跡を目の当たりにしても― 155 00:09:41,956 --> 00:09:44,166 まだ そのような考えを… 156 00:09:44,292 --> 00:09:45,167 (ハント)トリックさ 157 00:09:46,085 --> 00:09:48,546 これのどこが奇跡だ 158 00:09:48,671 --> 00:09:50,673 (カーミラ・モレラ) そう お思いなら 159 00:09:50,965 --> 00:09:52,883 あなたもこの箱に… 160 00:09:53,009 --> 00:09:56,095 入ればよい そうすれば… 161 00:09:56,220 --> 00:09:57,221 分かる 162 00:09:57,346 --> 00:09:59,181 きっと分かる 163 00:09:59,307 --> 00:10:05,062 科学では決して 説明のつかぬ古き力の偉大さを 164 00:10:05,187 --> 00:10:10,026 新時代の不遜な若者よ あなたに… 165 00:10:10,151 --> 00:10:12,403 審判を下すでしょう 166 00:10:13,362 --> 00:10:16,907 面白い では 証明してやろうじゃないか 167 00:10:17,241 --> 00:10:20,453 全てがトリックだということを 168 00:10:23,289 --> 00:10:24,415 (少女)う… 169 00:10:24,665 --> 00:10:27,293 (雷鳴) 170 00:10:34,091 --> 00:10:35,718 (院長)こうしておけば― 171 00:10:35,968 --> 00:10:39,722 手首の縄が解けていない 証拠になりましょう 172 00:10:40,640 --> 00:10:42,892 床に落ちていなければ 173 00:10:43,309 --> 00:10:45,811 まあ そうだな 174 00:10:49,899 --> 00:10:51,776 (ヴィクトリカ)久城… 久城! 175 00:10:51,901 --> 00:10:52,777 ん? 176 00:10:53,319 --> 00:10:56,155 やめさせろ さもないと… (一弥)え? 177 00:10:56,280 --> 00:10:58,282 (院長)いにしえの魔力よ 178 00:10:58,991 --> 00:11:01,327 再び奇跡を見せよ! 179 00:11:01,535 --> 00:11:03,162 (一弥)あ… (ヴィクトリカ)くっ 180 00:11:03,913 --> 00:11:04,789 (院長)フッ… 181 00:11:04,914 --> 00:11:06,332 (雷鳴) 182 00:11:06,457 --> 00:11:07,583 (観客の悲鳴) 183 00:11:08,501 --> 00:11:09,418 (モレラの悲鳴) 184 00:11:09,543 --> 00:11:10,920 (院長)ん! 185 00:11:12,380 --> 00:11:14,840 ああっ! モレラ! 186 00:11:14,965 --> 00:11:17,843 (モレラ)う うう… 187 00:11:20,805 --> 00:11:22,807 (観客のどよめき) 188 00:11:23,265 --> 00:11:25,976 (女性たち)キャーッ! 189 00:11:26,310 --> 00:11:27,895 (男性)おい 死んでいるぞ 190 00:11:28,187 --> 00:11:30,022 (男性)さっきの短剣だ! 191 00:11:30,147 --> 00:11:32,358 (女性)でも 手は結ばれたままよ 192 00:11:32,483 --> 00:11:33,359 (男性)じゃあ 誰が? 193 00:11:33,943 --> 00:11:35,111 (一弥)ああ… 194 00:11:35,653 --> 00:11:39,657 (雨音) 195 00:11:39,949 --> 00:11:41,742 (女性)ううっ (男性)おえっ 196 00:11:41,867 --> 00:11:44,245 (男性)う… う… うほっ… 197 00:11:44,954 --> 00:11:46,288 (男性)みんな テントから出ろ! 198 00:11:46,414 --> 00:11:47,373 (女性)何なの? 199 00:11:48,457 --> 00:11:50,960 (ヴィクトリカ) 久城 この煙を吸うな! 200 00:11:51,085 --> 00:11:53,170 この霧には 幻覚剤が含まれている 201 00:11:53,295 --> 00:11:54,130 (一弥)うっ! 202 00:11:54,255 --> 00:11:56,090 (ヴィクトリカ) 夜会で見せる魔術を― 203 00:11:56,215 --> 00:11:59,093 観客に本物だと 思い込ませるためだろう 204 00:11:59,218 --> 00:12:00,678 (ヴィクトリカ)出るぞ! (一弥)う… うん! 205 00:12:01,137 --> 00:12:03,806 (院長) どうした? 霧が濃すぎるぞ! 206 00:12:03,931 --> 00:12:06,934 (人々のどよめき) 207 00:12:10,938 --> 00:12:11,814 (一弥)あっ! 208 00:12:14,483 --> 00:12:15,609 あれは! 209 00:12:17,278 --> 00:12:18,362 (ヴィクトリカ)おい 久城! 210 00:12:18,821 --> 00:12:21,282 (一弥) 君はここで待ってて すぐに戻る 211 00:12:21,615 --> 00:12:23,701 待て! あっ… 212 00:12:26,287 --> 00:12:28,747 (ヴィクトリカ) ごほっ… 行くな 久城 213 00:12:28,873 --> 00:12:32,334 中は… 中は危険だ ごほっ… 214 00:12:36,964 --> 00:12:39,091 (一弥) ブライアン なぜ ここに? 215 00:12:39,550 --> 00:12:42,887 (一弥)まさか ヴィクトリカに 何かするつもりじゃ… 216 00:12:46,724 --> 00:12:48,601 くっ どこだ? 217 00:12:48,726 --> 00:12:49,768 (扉が開く音) 218 00:12:52,229 --> 00:12:53,105 あなたは… 219 00:12:54,440 --> 00:12:58,652 (コルデリア) また会ったか 久城一弥 220 00:13:00,362 --> 00:13:02,615 (一弥) コルデリアさん あなたは… 221 00:13:03,157 --> 00:13:04,617 形見箱… 222 00:13:05,242 --> 00:13:07,536 アカデミーも なかなかやる 223 00:13:07,661 --> 00:13:10,623 私たちはどうやら 一歩 後れを取ったようだ 224 00:13:11,207 --> 00:13:14,627 禁断の箱は 既に失われてしまった 225 00:13:14,752 --> 00:13:15,628 え? 226 00:13:16,795 --> 00:13:19,757 坊主 これをあの子に 227 00:13:22,384 --> 00:13:23,677 “謎を解け” 228 00:13:23,802 --> 00:13:26,805 “生きるために力を見せろ”と 伝えるのだ 229 00:13:28,307 --> 00:13:29,141 そして もう一つ 230 00:13:29,266 --> 00:13:30,267 んが… んがっ! 231 00:13:35,272 --> 00:13:36,232 あっ… 232 00:13:37,316 --> 00:13:38,567 (コルデリア)頼んだぞ 233 00:13:39,068 --> 00:13:42,530 (一弥)待ってください! ヴィクトリカに会ってやって… 234 00:13:42,655 --> 00:13:46,951 あいつ あなたに会いたがって 僕の前で涙まで… 235 00:13:53,249 --> 00:13:55,167 霧の発生は止めました 236 00:13:55,292 --> 00:13:57,795 何者かが器具に細工した形跡が… 237 00:13:59,171 --> 00:14:00,047 ブライアンは? 238 00:14:00,214 --> 00:14:02,800 それが子狼と共におります 239 00:14:02,967 --> 00:14:04,051 ん… 240 00:14:05,094 --> 00:14:07,555 (ロスコー)悪いが もうしばらく 付き合ってもらう 241 00:14:08,264 --> 00:14:11,934 ヤツらの目をこちらに 引き付けておきたいのでな 242 00:14:12,059 --> 00:14:13,894 (ヴィクトリカ)このペテン師め 243 00:14:14,019 --> 00:14:15,271 おおかた10年前にも― 244 00:14:15,396 --> 00:14:18,232 ここでドイツ軍の連中を たぶらかしたのだろう 245 00:14:18,816 --> 00:14:19,859 (ロスコー)フッ 246 00:14:20,401 --> 00:14:22,152 “落下させるマリア” 247 00:14:22,278 --> 00:14:26,073 あの事件は ブライアン 君が当時― 248 00:14:26,198 --> 00:14:29,285 このベルゼブブの頭蓋で 起こしたものだ 249 00:14:29,577 --> 00:14:33,956 そう あの幻灯機を使って… 250 00:14:44,550 --> 00:14:46,302 (ヴィクトリカ) 当時の君が何故― 251 00:14:46,427 --> 00:14:48,846 アカデミーに 手を貸したのかは知らん 252 00:14:48,971 --> 00:14:50,848 それより聞きたいのは… 253 00:14:51,432 --> 00:14:56,145 10年を経た今 なぜ 君と母がわざわざ… 254 00:14:56,812 --> 00:15:00,941 (ロスコー)俺たちとオカルト省は 互いにあるものを求めている 255 00:15:01,525 --> 00:15:04,778 子狼よ 考えたことはあるか? 256 00:15:04,904 --> 00:15:08,949 この先は 新大陸に代表される 科学の時代だ 257 00:15:09,575 --> 00:15:11,994 そのような世に力を得るのは― 258 00:15:12,119 --> 00:15:15,581 俺たち古き種族でも オカルト省でもなく… 259 00:15:16,373 --> 00:15:17,458 アカデミー… 260 00:15:20,377 --> 00:15:23,756 ヤツらの勢力をそぐために 必要なもの― 261 00:15:23,881 --> 00:15:25,799 それは“形見箱” 262 00:15:26,842 --> 00:15:28,260 大戦中 俺が― 263 00:15:28,385 --> 00:15:32,014 あの幻灯機の部屋に隠した 禁断の秘密の箱 264 00:15:32,264 --> 00:15:34,058 (ヴィクトリカ)あっ! (ロスコー)おっと 265 00:15:34,183 --> 00:15:36,435 いささか口を滑らせすぎた 266 00:15:36,560 --> 00:15:38,938 またな 出来損ないの子狼 267 00:15:39,063 --> 00:15:39,939 (ヴィクトリカ)待て! 268 00:15:40,481 --> 00:15:43,943 もう一つ… もう一つだけ 貴様に聞きたいことが… 269 00:15:45,194 --> 00:15:47,529 ママンは 私を… 270 00:15:50,240 --> 00:15:51,533 くっ… 271 00:15:56,330 --> 00:15:59,917 ブライアン 一体 どこへ? あっ 272 00:16:02,044 --> 00:16:04,922 (老人)はるか中世の昔 273 00:16:05,255 --> 00:16:10,386 黒死病のまん延を恐れて ここに 立てこもった当時の国王を― 274 00:16:10,511 --> 00:16:14,598 黒き死の使いが 冥界へ連れ去ったと聞く 275 00:16:15,307 --> 00:16:16,141 あっ… 276 00:16:16,392 --> 00:16:19,269 東洋の黒き死に神よ 277 00:16:21,438 --> 00:16:27,111 君はこよい 何者を連れ去りに この地を訪れたのかね? 278 00:16:27,236 --> 00:16:28,612 あなたは… 279 00:16:28,737 --> 00:16:30,030 (ブロワ侯爵)あの列車に― 280 00:16:30,155 --> 00:16:34,451 我が妻 コルデリアが乗ってくると 踏んでいたのだがね 281 00:16:34,576 --> 00:16:37,454 彼女が現れぬ代わりに 君が… 282 00:16:37,746 --> 00:16:39,331 我が妻? 283 00:16:39,456 --> 00:16:42,835 よい退屈しのぎになった 284 00:16:42,960 --> 00:16:46,505 私に話しかけられた時の あの顔… 285 00:16:46,630 --> 00:16:50,592 聞きしに勝るうろんぶりだな 久城一弥君 286 00:16:50,926 --> 00:16:55,180 あっ! あなたがヴィクトリカの父親 287 00:16:55,305 --> 00:16:57,182 アルベール・ド・ブロワ侯爵!? 288 00:16:58,392 --> 00:16:59,351 うっ! 289 00:17:00,227 --> 00:17:01,645 死に神よ 290 00:17:01,770 --> 00:17:06,483 さまざまな死を 事件を よくぞもたらしてくれた 291 00:17:06,608 --> 00:17:12,031 おかげで我が子狼は 頭脳を磨き より完成へと近づいた 292 00:17:12,281 --> 00:17:13,115 う… 293 00:17:13,240 --> 00:17:16,410 (ブロワ侯爵)あれは 私のために産み落とされた― 294 00:17:16,535 --> 00:17:20,789 欧州でも ただ一つの有効な道具 295 00:17:20,914 --> 00:17:24,417 あとの調整は任せて お引き取り願おう 296 00:17:24,542 --> 00:17:26,377 (秒針の音) 297 00:17:36,263 --> 00:17:37,389 (カーミラ・モレラ)あ! 298 00:17:41,810 --> 00:17:42,811 侯爵様! 299 00:17:43,103 --> 00:17:44,021 水門が… 300 00:17:44,855 --> 00:17:46,857 有効な道具? 301 00:17:46,982 --> 00:17:49,151 あなたは そんなつもりで ヴィクトリカを… 302 00:17:49,443 --> 00:17:51,528 あれは私の娘だ 303 00:17:51,653 --> 00:17:55,532 どうしようと 私の裁量ひとつではないかね? 304 00:17:55,657 --> 00:17:57,576 国の大事のためには 305 00:17:57,701 --> 00:17:59,161 それでも あなたには― 306 00:17:59,286 --> 00:18:02,122 ヴィクトリカを愛し 守る義務がある! 307 00:18:02,247 --> 00:18:03,123 だって あなたは… 308 00:18:04,083 --> 00:18:08,504 血の絆… 若いな小僧 309 00:18:08,837 --> 00:18:09,713 んっ! 310 00:18:10,172 --> 00:18:11,715 (2人)侯爵様! 311 00:18:12,841 --> 00:18:14,635 ヴィクトリカは 連れてゆきます 312 00:18:15,094 --> 00:18:17,846 あなたなんかの所に 置いてはゆけない 313 00:18:18,639 --> 00:18:19,848 どうしても? 314 00:18:24,144 --> 00:18:25,395 よかろう 315 00:18:25,521 --> 00:18:30,651 ただし あの学園もまた ここと同じく私の手の内だ 316 00:18:30,776 --> 00:18:32,694 そして どこにいようと― 317 00:18:32,820 --> 00:18:37,491 来たる次の嵐からは 誰一人 逃れられはせぬ 318 00:18:37,616 --> 00:18:38,617 (一弥)んっ 319 00:18:43,038 --> 00:18:46,125 (男性)おい 急げ! 水門から海水があふれ出してる! 320 00:18:46,250 --> 00:18:48,043 (女性)このままだと みんな生きて帰れないわ! 321 00:18:48,168 --> 00:18:49,128 (男性)汽車はどこだ? 322 00:18:50,671 --> 00:18:52,172 (一弥)ヴィクトリカ 323 00:18:52,297 --> 00:18:54,925 君 もしかして さっきの煙を… 324 00:18:55,217 --> 00:18:56,301 (ヴィクトリカ)う… 325 00:18:56,426 --> 00:18:59,012 (一弥)しっかり ほら 立って 326 00:19:06,186 --> 00:19:08,355 (汽笛) 327 00:19:08,480 --> 00:19:09,773 (男性)マスカレード号だ! 328 00:19:09,898 --> 00:19:11,942 (女性) よかった! これで助かるわ! 329 00:19:16,029 --> 00:19:17,447 (一弥)ヴィクトリカ! 330 00:19:17,990 --> 00:19:19,575 (ヴィクトリカ) 置いていけ… 久城 331 00:19:20,159 --> 00:19:23,245 あのねえ 君 できるわけないだろう! 332 00:19:23,370 --> 00:19:24,955 僕は君を迎えに… 333 00:19:25,080 --> 00:19:28,959 久城… 私は… 334 00:19:29,543 --> 00:19:33,589 生まれてきた意味も分からぬのに 走れるわけがあるか 335 00:19:41,013 --> 00:19:43,265 (ヴィクトリカ) バカ これでは君まで… 336 00:19:43,640 --> 00:19:45,767 さっき 君のお父さんに会った 337 00:19:45,893 --> 00:19:46,977 えっ? 338 00:19:47,102 --> 00:19:49,688 大人はみんな 勝手なことばかり言う 339 00:19:49,813 --> 00:19:53,817 でも 僕らだって ちゃんと悩んで考えて生きてるんだ 340 00:19:57,654 --> 00:20:00,657 生きる意味なんて 後でゆっくり考えればいい 341 00:20:01,283 --> 00:20:03,368 一緒に学園へ帰ろう 342 00:20:03,702 --> 00:20:06,330 そのために僕はここへ… 343 00:20:07,748 --> 00:20:09,541 (ヴィクトリカ)そうだ 久城 344 00:20:09,666 --> 00:20:12,544 君が見つけてくれたおかげで 345 00:20:13,086 --> 00:20:15,130 そのおかげで 私は… 346 00:20:15,839 --> 00:20:18,217 (ヴィクトリカ) 独りぼっちではなく― 347 00:20:18,342 --> 00:20:24,139 愛を知る柔らかな者に 戻ることができたのだ 348 00:20:26,350 --> 00:20:28,477 君 どうか… 349 00:20:28,602 --> 00:20:29,478 (一弥)えっ? 350 00:20:29,686 --> 00:20:31,772 (汽笛) 351 00:20:38,737 --> 00:20:41,573 (ヴィクトリカ) どうか 守ってくれたまえよ 352 00:20:45,077 --> 00:20:46,620 これからも 353 00:20:49,915 --> 00:20:50,791 (一弥)ああっ 354 00:20:50,916 --> 00:20:52,876 (汽笛) 355 00:21:00,050 --> 00:21:04,179 (一弥)ハァ ハァ ハァ… 356 00:21:05,305 --> 00:21:06,848 (女性)しっかり! こっちよ! 357 00:21:07,557 --> 00:21:08,934 あっ! 358 00:21:13,939 --> 00:21:14,982 わっ! 359 00:21:15,274 --> 00:21:17,276 うう… ふんっ! 360 00:21:17,859 --> 00:21:19,111 ハァ… 361 00:21:31,498 --> 00:21:33,667 ベルゼブブの頭蓋… 362 00:21:33,792 --> 00:21:36,420 (ヴィクトリカ)死に呪われた要塞 363 00:21:36,545 --> 00:21:38,380 ハエの王 364 00:21:38,880 --> 00:21:43,135 だが… 私たちは生きている 365 00:21:44,094 --> 00:21:46,972 君のおかげだ 久城 366 00:21:50,600 --> 00:21:52,602 そうだ ヴィクトリカ 367 00:21:53,270 --> 00:21:54,104 これを 368 00:21:54,229 --> 00:21:55,272 あっ 369 00:21:56,148 --> 00:21:58,775 これは もしやママンの… 370 00:22:00,986 --> 00:22:03,447 一緒に伝言を頼まれた 371 00:22:03,905 --> 00:22:08,243 “謎を解け 生きるために力を見せろ”って 372 00:22:08,493 --> 00:22:09,786 そして 言ってたよ 373 00:22:10,912 --> 00:22:14,374 母は変わらず 小さな娘を愛している 374 00:22:15,000 --> 00:22:16,460 お前が鳴かずとも― 375 00:22:16,585 --> 00:22:19,004 こうして どこへでも駆けつける 376 00:22:24,343 --> 00:22:25,427 (ヴィクトリカ)う… 377 00:22:25,927 --> 00:22:30,140 (泣き声) 378 00:22:36,354 --> 00:22:41,359 ♪~ 379 00:23:59,437 --> 00:24:04,442 ~♪ 380 00:24:06,778 --> 00:24:09,948 (ヴィクトリカ) “生きるための力を見せろ”か 381 00:24:10,073 --> 00:24:11,992 ママン 私はきっと… 382 00:24:12,200 --> 00:24:15,162 (一弥)ヴィクトリカ! 頑張って ファイトだよ! 383 00:24:15,287 --> 00:24:17,873 (ヴィクトリカ) 君 黙っていてはくれないかね