1 00:00:01,969 --> 00:00:12,312 ♬~ 2 00:00:12,312 --> 00:00:15,482 (ミンチェスター) 皇室に 大きな功績を挙げた➡ 3 00:00:15,482 --> 00:00:17,985 クロレンス姫君に➡ 4 00:00:17,985 --> 00:00:21,989 この 皇室薔薇勲章を授与する。 5 00:00:24,491 --> 00:00:26,493 (拍手) 6 00:00:26,493 --> 00:00:28,795 そして…。 7 00:00:32,165 --> 00:00:34,334 (ミンチェスター)ミンチェスター・ド・ロマノフは➡ 8 00:00:34,334 --> 00:00:39,673 皇室に大きな功績を残した エリーゼ・ド・クロレンスに➡ 9 00:00:39,673 --> 00:00:41,675 騎士爵位を与える。 10 00:00:44,511 --> 00:00:49,349 (拍手) 11 00:00:49,349 --> 00:00:51,351 すばらしい式でした! 12 00:00:51,351 --> 00:00:55,022 ええ! 女性として 初の受賞だなんて➡ 13 00:00:55,022 --> 00:00:59,026 さすがは リンデン皇太子の選ばれた 姫君ですわ! 14 00:00:59,026 --> 00:01:02,796 (エリーゼ)えっ… あの…。 私 新聞で読みましたの。 15 00:01:02,796 --> 00:01:06,133 姫君は 皇太子妃になる前の 奉仕活動として➡ 16 00:01:06,133 --> 00:01:08,802 病院で 働いていらっしゃるのですよね? 17 00:01:08,802 --> 00:01:12,806 いえ 医者の仕事は 奉仕というわけではなく…。 18 00:01:12,806 --> 00:01:16,143 まだ若いというのに 大したものだ。 19 00:01:16,143 --> 00:01:20,814 必ずや 聡明な 皇太子妃になられるでしょうね! 20 00:01:20,814 --> 00:01:24,318 ハァ… んっ…。 21 00:01:28,488 --> 00:01:30,490 ⦅ミンチェスター:どうだろうか? 22 00:01:30,490 --> 00:01:35,596 我々の賭けも この辺りで 終わりにしたいと思うのだが…⦆ 23 00:01:38,165 --> 00:01:43,170 《もし… もしも このまま 賭けに負けたら…。 24 00:01:43,170 --> 00:01:45,839 んっ! だめよ! 弱気になっちゃ。 25 00:01:45,839 --> 00:01:49,509 医師試験も 2日後に控えている。 26 00:01:49,509 --> 00:01:52,512 私は 絶対 医者になるわ!》 27 00:03:43,824 --> 00:03:47,494 改めて おめでとう レディー クロレンス。 28 00:03:47,494 --> 00:03:49,830 ありがとうございます 陛下。 29 00:03:49,830 --> 00:03:54,835 このような 名誉ある賞を 頂けることに 驚いております。 30 00:03:54,835 --> 00:04:00,273 何を言う。 姫君の功績を考えれば 当然のことだ。 31 00:04:00,273 --> 00:04:02,275 恐れ入ります。 32 00:04:02,275 --> 00:04:06,279 今日は なんと よき日だろう。 33 00:04:06,279 --> 00:04:11,284 空は青く 音楽は心地よく➡ 34 00:04:11,284 --> 00:04:15,789 人々には 笑顔があふれている。 35 00:04:15,789 --> 00:04:21,461 こんな日が 長く続けばよいのにな。 36 00:04:21,461 --> 00:04:24,464 あっ… フフフッ…。 37 00:04:24,464 --> 00:04:28,802 んっ? 何か おかしいことを 言ったかな? 38 00:04:28,802 --> 00:04:31,138 いえ そうではありません。 39 00:04:31,138 --> 00:04:35,642 ただ とても すてきな願いだと 思いまして。 40 00:04:35,642 --> 00:04:38,645 願うのは自由であろう? 41 00:04:38,645 --> 00:04:41,481 そうですね。 んっ…。 42 00:04:41,481 --> 00:04:46,486 現実は よき日ばかりでないのは 知っている。 43 00:04:46,486 --> 00:04:51,158 《陛下 なんだか 顔色が悪い気がする。 44 00:04:51,158 --> 00:04:55,662 持病の 糖尿病は 治療し続けているけど…》 45 00:04:55,662 --> 00:04:58,832 昨日は よく お眠りになられましたか? 46 00:04:58,832 --> 00:05:01,768 んっ? ああ…。 めまいがしたり➡ 47 00:05:01,768 --> 00:05:04,938 力が抜けたりなどの症状は ありませんか? 48 00:05:04,938 --> 00:05:07,607 いいや ない。 では 他に…。 49 00:05:07,607 --> 00:05:09,776 レディー クロレンス。 あっ! 50 00:05:09,776 --> 00:05:12,779 ここは 病院ではないのだぞ。 51 00:05:12,779 --> 00:05:15,282 それに…。 あっ…。 52 00:05:15,282 --> 00:05:18,285 今日の主人公は そなただ。 53 00:05:18,285 --> 00:05:20,287 フッ…。 54 00:05:20,287 --> 00:05:25,458 ほら あそこにも そなたと 話したがっている者がいる。 55 00:05:25,458 --> 00:05:27,460 行ってあげなさい。 56 00:05:29,629 --> 00:05:32,632 あっ ユリエン。 57 00:05:32,632 --> 00:05:36,636 わかりました。 ですが もし 具合が悪くなったら➡ 58 00:05:36,636 --> 00:05:39,806 すぐにでも 近くの者に お知らせください。 59 00:05:39,806 --> 00:05:42,509 うん。 では 失礼いたします。 60 00:05:47,647 --> 00:05:50,150 ハハッ。 (ベント)陛下。 んっ? 61 00:05:50,150 --> 00:05:52,152 リンデン皇太子が…。 62 00:05:52,152 --> 00:05:55,155 (リンデン) 父上 よろしければ お代わりを。 63 00:05:55,155 --> 00:05:58,858 おお ありがとう リンデン もらおうか。 64 00:06:08,101 --> 00:06:11,271 フゥ…。 そんな… 1口で飲まれては…。 65 00:06:11,271 --> 00:06:14,441 かまわぬ。 今日は よい日じゃ。 66 00:06:14,441 --> 00:06:16,610 さて もう1杯。 67 00:06:16,610 --> 00:06:18,812 うっ! 68 00:06:21,615 --> 00:06:24,618 うおっ おっ… あっ… ぐはっ… ハァ…。 69 00:06:24,618 --> 00:06:26,620 あっ! 陛下? 70 00:06:26,620 --> 00:06:29,956 むっ… 胸が… がはっ! 71 00:06:29,956 --> 00:06:32,626 あっ! (倒れる音) 72 00:06:32,626 --> 00:06:35,462 父上! (どよめき) 73 00:06:35,462 --> 00:06:38,131 あっ… ああ…。 あっ… がっ… あっ…。 74 00:06:38,131 --> 00:06:40,967 父上! 父上! 陛下…。 75 00:06:40,967 --> 00:06:44,304 早く! ベン子爵を呼んでください! あっ! 76 00:06:44,304 --> 00:06:47,107 陛下! ハァ…。 77 00:06:49,476 --> 00:06:54,314 《脈がない。 ただの失神ではなく 心臓まひだわ!》 78 00:06:54,314 --> 00:06:56,816 (ベン)一体 何が? あっ! 79 00:06:56,816 --> 00:06:58,985 心臓まひです! なっ…。 80 00:06:58,985 --> 00:07:04,257 ベン子爵 陛下の体に すぐ 強心剤を投与してください。 81 00:07:04,257 --> 00:07:06,760 4分間隔で お願いします! わかった。 82 00:07:06,760 --> 00:07:09,763 うっ… ハァハァ ハァハァ… んっ…。 83 00:07:09,763 --> 00:07:11,765 (2人)んっ…。 84 00:07:11,765 --> 00:07:14,267 《お願い… 陛下! 85 00:07:14,267 --> 00:07:16,937 戻ってきて! お願い!》 86 00:07:16,937 --> 00:07:20,273 ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 87 00:07:20,273 --> 00:07:24,444 ハァ…。 あっ! 88 00:07:24,444 --> 00:07:26,446 脈が戻りました! 89 00:07:26,446 --> 00:07:28,448 ハァ…。 90 00:07:28,448 --> 00:07:30,784 よかった。 ああ… 陛下…。 91 00:07:30,784 --> 00:07:35,455 心臓まひが起きた直後なので まだ 安心できません。 92 00:07:35,455 --> 00:07:38,959 引き続き 状態を 注視してください。 はい。 93 00:07:38,959 --> 00:07:44,464 収縮期血圧70 脈拍は40 呼吸数20。 94 00:07:44,464 --> 00:07:47,634 《ハッ! 深刻なショック状態》 95 00:07:47,634 --> 00:07:51,338 皇室十字病院へ移送だ! はい! ハァ…。 96 00:07:54,808 --> 00:07:58,978 移動中も 脈を確認し続けて もし 脈拍が下がったら➡ 97 00:07:58,978 --> 00:08:01,915 すぐに言ってください。 承知しました。 98 00:08:01,915 --> 00:08:06,252 これは 大変なことになったぞ。 心臓まひですって。 99 00:08:06,252 --> 00:08:09,422 回復できるのか? んっ…。 100 00:08:09,422 --> 00:08:13,760 それよりも 一体 なぜ 急に…。 持病が悪化したのか? 101 00:08:13,760 --> 00:08:16,763 いや もしかしたら 酒に毒が? 102 00:08:16,763 --> 00:08:18,765 あっ! 103 00:08:23,770 --> 00:08:25,772 あっ ああ…。 104 00:08:28,608 --> 00:08:32,946 誠に 申し訳ございませんが 状況が状況です。 105 00:08:32,946 --> 00:08:37,951 我々に ご同行くださいますか? わかった。 106 00:08:52,298 --> 00:08:55,135 《早く ショック状態から抜け出さないと➡ 107 00:08:55,135 --> 00:08:57,337 後遺症を もたらしてしまう》 108 00:08:59,806 --> 00:09:01,741 《陛下…》 109 00:09:01,741 --> 00:09:05,578 (泣き声) 110 00:09:05,578 --> 00:09:08,248 ⦅うわ~!⦆ 111 00:09:08,248 --> 00:09:12,252 《もう あんな思いはしたくない》 112 00:09:12,252 --> 00:09:15,422 輸液の投与を 十分に お願いします。 あっ…。 113 00:09:15,422 --> 00:09:20,093 それから 血圧が下がったり 意識状態に変化があるようなら➡ 114 00:09:20,093 --> 00:09:23,096 すぐに 私に連絡を下さい。 はい。 115 00:09:25,432 --> 00:09:27,934 《エリーゼ:体調が 悪そうではあったけど➡ 116 00:09:27,934 --> 00:09:32,439 糖尿病は 急に 心臓まひを 起こすような病気ではない。 117 00:09:32,439 --> 00:09:35,942 原因は 一体 何?》 118 00:09:46,953 --> 00:09:50,790 陛下の 毒殺未遂事件ですが…。 119 00:09:50,790 --> 00:09:54,294 (エル)毒殺だと? 根拠もなく よく そんなことを! 120 00:09:54,294 --> 00:09:56,296 んっ…。 (アムセル)あれは➡ 121 00:09:56,296 --> 00:10:00,300 毒殺を謀ったのではないと? もちろんだ。 122 00:10:00,300 --> 00:10:03,136 それでは なぜ 祝杯を飲んで すぐに➡ 123 00:10:03,136 --> 00:10:07,140 血を吐いて 倒れたのです? あっ それは 持病で…。 124 00:10:07,140 --> 00:10:12,145 陛下の持病に 胸を押さえて 血を吐くような病気はなかった。 125 00:10:12,145 --> 00:10:16,149 なのに リンデン皇太子の勧めた酒を 飲んだ直後➡ 126 00:10:16,149 --> 00:10:18,485 あのように倒れられるとは…。 127 00:10:18,485 --> 00:10:22,822 毒を盛ったと考えるほうが 自然ではありませんか? 128 00:10:22,822 --> 00:10:24,824 うっ…。 129 00:10:24,824 --> 00:10:29,996 レディー クロレンスは 毒による症状の 可能性は低いと言っていました。 130 00:10:29,996 --> 00:10:31,998 彼女は 優秀な医者です。 131 00:10:31,998 --> 00:10:34,834 その言葉は 何よりも信頼できます。 132 00:10:34,834 --> 00:10:38,171 ハッ! どこが信頼できるのだ? 133 00:10:38,171 --> 00:10:41,007 彼女は リンデン皇太子の婚約者であり➡ 134 00:10:41,007 --> 00:10:43,009 クロレンス家の娘なのだ。 135 00:10:43,009 --> 00:10:46,346 私情の入った所見を 言うに違いない。 136 00:10:46,346 --> 00:10:50,016 うっ…。 それに まだ医者ではない。 137 00:10:50,016 --> 00:10:52,018 ただの見習いだろ? 138 00:10:52,018 --> 00:10:56,856 明確な診断を下すならまだしも 客観性に欠けるな。 139 00:10:56,856 --> 00:11:01,127 しかし 酒に 毒が入っていた という証拠はないでしょ。 140 00:11:01,127 --> 00:11:05,131 今現在の陛下の状況が証拠です。 141 00:11:05,131 --> 00:11:09,302 大ブリチア帝国の 皇帝陛下が倒れられたのです。 142 00:11:09,302 --> 00:11:11,304 そんな大事件を➡ 143 00:11:11,304 --> 00:11:14,807 単純に 状況だけで 判断するということですか? 144 00:11:14,807 --> 00:11:17,644 それが チャイルド家の やり方ですか? 145 00:11:17,644 --> 00:11:19,646 んっ…。 146 00:11:21,981 --> 00:11:27,320 《このままでは 本当に 皇太子殿下は 弑逆で失脚する。 147 00:11:27,320 --> 00:11:29,656 引くわけにはいかない》 148 00:11:29,656 --> 00:11:33,993 帝国法によれば 殺人および殺人未遂罪は➡ 149 00:11:33,993 --> 00:11:37,497 単純な状況証拠のみでは 追及できません。 150 00:11:37,497 --> 00:11:40,166 皇太子殿下を罪に問うのなら➡ 151 00:11:40,166 --> 00:11:43,002 明確な証拠が なければなりません! 152 00:11:43,002 --> 00:11:45,171 だが…。 (ミハイル)そこまで。 あっ…。 153 00:11:45,171 --> 00:11:47,674 エル侯爵。 154 00:11:47,674 --> 00:11:52,345 現在 この帝国で 最高司法権を持つ者は 誰だ? 155 00:11:52,345 --> 00:11:55,515 あっ… 皇帝陛下です。 156 00:11:55,515 --> 00:12:01,120 では 父上が意識を失い 兄上が拘束されている今は? 157 00:12:03,122 --> 00:12:06,292 ミハイル殿下です。 そうだ。 158 00:12:06,292 --> 00:12:12,465 今回の毒殺未遂事件について 今 この場で判断を下すのは難しい。 159 00:12:12,465 --> 00:12:16,636 皆の言うとおり どちらも 明確な証拠がないからな。 160 00:12:16,636 --> 00:12:19,639 うっ ぐっ…。 んっ…。 ハッ…。 161 00:12:19,639 --> 00:12:24,644 だが 治療の過程で 他の原因が 明らかにならないかぎり➡ 162 00:12:24,644 --> 00:12:27,647 兄上は 罪に問われることになる。 163 00:12:27,647 --> 00:12:30,550 うっ うぅ…。 フッ…。 164 00:12:40,660 --> 00:12:42,662 話とは なんだ? 165 00:12:42,662 --> 00:12:46,833 もしや 今回の事件は アムセル侯爵が? 166 00:12:46,833 --> 00:12:52,171 我々にとって よくない状況が続いている中➡ 167 00:12:52,171 --> 00:12:57,844 一度も考えなかったと言われると 否定はできないが 違う。 168 00:12:57,844 --> 00:12:59,846 (2人)んっ…。 169 00:12:59,846 --> 00:13:03,616 陛下が なぜ 心臓まひを 起こしたかは わからない。 170 00:13:03,616 --> 00:13:06,786 しかし もとより 病を患っていたのだ。 171 00:13:06,786 --> 00:13:09,622 回復する見込みは ほぼないだろう。 172 00:13:09,622 --> 00:13:14,293 すなわち 明日にでも 崩御する 可能性があるということですね? 173 00:13:14,293 --> 00:13:19,799 フッ…。 リンデン皇太子が 自身の無罪を証明するためには➡ 174 00:13:19,799 --> 00:13:23,469 心臓まひの原因を 明らかにする必要がある。 175 00:13:23,469 --> 00:13:25,972 それなのですが レディー クロレンスを➡ 176 00:13:25,972 --> 00:13:29,142 陛下の治療に当たらせているのは まずいのでは? 177 00:13:29,142 --> 00:13:31,978 問題ない。 いくら 彼女でも➡ 178 00:13:31,978 --> 00:13:35,148 急に起こった 心臓まひの原因を 突き止めるのは➡ 179 00:13:35,148 --> 00:13:37,150 容易ではないだろう。 180 00:13:37,150 --> 00:13:40,153 だが これは 好機だ。 181 00:13:40,153 --> 00:13:43,156 この機会に 皇太子を廃位に追い込む! 182 00:13:43,156 --> 00:13:45,158 (2人)あっ…。 183 00:13:45,158 --> 00:13:48,995 すでに 新聞社から 記事を出す 手はずは整えた。 184 00:13:48,995 --> 00:13:51,664 あとは 市民たちに リンデン皇太子が➡ 185 00:13:51,664 --> 00:13:55,835 皇帝を毒殺しようとしたと うわさを流せばいい。 186 00:13:55,835 --> 00:13:58,838 ゴシップとは 恐ろしいものだ。 187 00:13:58,838 --> 00:14:01,774 明確な証拠がなくとも うわさが うわさを呼び➡ 188 00:14:01,774 --> 00:14:06,112 やがて 真実味を帯びていく。 189 00:14:06,112 --> 00:14:09,782 世論を味方に付ける ということですね? 190 00:14:09,782 --> 00:14:12,585 追って連絡する。 待っていろ。 191 00:14:15,121 --> 00:14:17,123 待っていろとは…。 192 00:14:17,123 --> 00:14:20,126 悠長にしている時間は ないというのに。 193 00:14:20,126 --> 00:14:22,628 あの方は どこか甘いところがある。 194 00:14:22,628 --> 00:14:25,131 ああ。 だが 我々は…。 195 00:14:25,131 --> 00:14:29,469 大義のためであれば 少しの犠牲は やむをえない。 196 00:14:29,469 --> 00:14:31,471 (2人)うん…。 197 00:14:39,979 --> 00:14:42,815 全く 荒唐無稽な会議だった。 198 00:14:42,815 --> 00:14:45,485 完全に 謀られたな。 199 00:14:45,485 --> 00:14:48,154 殿下が 陛下を暗殺など…。 200 00:14:48,154 --> 00:14:50,823 貴族派が 勝手に言いだしたことであろう! 201 00:14:50,823 --> 00:14:54,494 そもそも リンデン殿下には 暗殺する理由がない。 202 00:14:54,494 --> 00:14:57,330 あっ… そのリンデン殿下は 今 どこに? 203 00:14:57,330 --> 00:14:59,932 百院に入っておられます。 204 00:14:59,932 --> 00:15:02,435 ハァ… 罪人扱いか。 205 00:15:02,435 --> 00:15:05,438 毒以外の原因を 見つけないかぎり➡ 206 00:15:05,438 --> 00:15:07,774 貴族派の陰謀を止められない! 207 00:15:07,774 --> 00:15:11,110 だが 我々にできることは 何一つない。 208 00:15:11,110 --> 00:15:15,114 結局 レディー クロレンスが 奇跡を起こしてくれるのを➡ 209 00:15:15,114 --> 00:15:17,283 祈るしかないのか。 210 00:15:17,283 --> 00:15:20,286 《んっ… エリーゼ…》 211 00:15:27,794 --> 00:15:31,631 (グレアム)収縮期85 拡張期40だ。 212 00:15:31,631 --> 00:15:34,634 少しは よくなりましたが まだ低いですね。 213 00:15:34,634 --> 00:15:38,638 ああ 輸液は 十分なはずなんだが…。 214 00:15:38,638 --> 00:15:41,841 《んっ…。 一体 原因は 何?》 215 00:15:45,311 --> 00:15:48,815 《こんなショックを起こす疾患は そう多くない。 216 00:15:48,815 --> 00:15:52,819 私の知っている中にあるはず。 217 00:15:52,819 --> 00:15:55,488 貴族派が リンデン殿下を陥れるために➡ 218 00:15:55,488 --> 00:15:58,825 毒を使ったのかとも考えたけど…。 219 00:15:58,825 --> 00:16:01,761 ミルが そんな ひきょうな手を 使うはずがない。 220 00:16:01,761 --> 00:16:03,763 それに…。 221 00:16:03,763 --> 00:16:09,268 明らかに毒を疑うような 体の変化は起きていないわ。 222 00:16:09,268 --> 00:16:14,073 心臓の検査と 肺のレントゲンにも 異常は見られなかった》 223 00:16:19,111 --> 00:16:21,948 《これは 単なる技術力の問題じゃない。 224 00:16:21,948 --> 00:16:25,952 何かを見逃しているはず。 一体 なんなの?》 225 00:16:25,952 --> 00:16:27,954 (グレアム)このままでは だめだな。 あっ…。 226 00:16:27,954 --> 00:16:31,958 はっ… はい そうですよね! もっと 別の診察を。 227 00:16:31,958 --> 00:16:35,461 違う。 だめなのは 君だ。 ローゼ。 228 00:16:35,461 --> 00:16:38,130 あっ 私ですか? 229 00:16:38,130 --> 00:16:40,132 昨日から 一睡もせず➡ 230 00:16:40,132 --> 00:16:42,301 食事も ろくに とっていないだろう? 231 00:16:42,301 --> 00:16:45,304 えっ はい。 ですが 私は 大丈夫です! 232 00:16:45,304 --> 00:16:47,306 今は 一刻でも早く…。 233 00:16:47,306 --> 00:16:51,644 今までの君は 炎のような情熱を持ちつつも➡ 234 00:16:51,644 --> 00:16:54,647 常に 理性的で 冷静に判断を下し➡ 235 00:16:54,647 --> 00:16:56,983 的確に処置を施した。 236 00:16:56,983 --> 00:16:59,652 しかし 今の君は 違う。 あっ…。 237 00:16:59,652 --> 00:17:01,754 (グレアム)己の体調管理もせず➡ 238 00:17:01,754 --> 00:17:04,090 そんなふうに焦っている状態で➡ 239 00:17:04,090 --> 00:17:06,425 患者を診ることが できると思うか? 240 00:17:06,425 --> 00:17:08,761 あっ…。 241 00:17:08,761 --> 00:17:12,598 (グレアム)幸いにも 今 陛下は 安定している。 242 00:17:12,598 --> 00:17:16,435 そして ここには 私も ベン子爵もいる。 243 00:17:16,435 --> 00:17:21,107 大きな変化がなければ 私たちでも 十分だ。 あっ…。 244 00:17:21,107 --> 00:17:24,510 少し 外の空気を吸ってきたら どうだ? 245 00:17:33,786 --> 00:17:36,289 《情けないな。 246 00:17:36,289 --> 00:17:41,794 絶対に 医者になる! だなんて 偉そうなこと 言って➡ 247 00:17:41,794 --> 00:17:47,633 大切な人 1人の命も 救う方法が わからないなんて…》 248 00:17:47,633 --> 00:17:50,636 んっ…。 号外だよ! 249 00:17:52,638 --> 00:17:56,309 号外! 号外 号外! アハハ! 250 00:17:56,309 --> 00:17:58,978 号外! 251 00:17:58,978 --> 00:18:00,913 あっ! 252 00:18:00,913 --> 00:18:03,082 「仕組まれた 心臓まひ」。 253 00:18:03,082 --> 00:18:06,419 「暗殺の首謀者は リンデン皇太子」? 254 00:18:06,419 --> 00:18:08,421 ねえ これ 本当? ハッ! 255 00:18:08,421 --> 00:18:12,091 まさか 皇太子殿下が? いや ありえるな。 256 00:18:12,091 --> 00:18:14,760 帝国を 我が物にしようと思ったか。 257 00:18:14,760 --> 00:18:19,432 現に 今 殿下は 百院の塔に 捕らえられているらしいぞ。 258 00:18:19,432 --> 00:18:21,434 あっ…。 259 00:18:24,103 --> 00:18:26,105 あっ…。 260 00:18:37,783 --> 00:18:40,620 《父上…》 (ノック) 261 00:18:40,620 --> 00:18:42,955 殿下 失礼します。 262 00:18:42,955 --> 00:18:45,257 レディー クロレンスが いらっしゃいました。 263 00:18:48,127 --> 00:18:50,129 あっ…。 264 00:18:57,470 --> 00:19:00,973 (エリーゼ)少し やつれたよう…。 ここへ。 265 00:19:04,910 --> 00:19:07,079 父上の容体は どうだ? 266 00:19:07,079 --> 00:19:11,417 まだ よくありません。 267 00:19:11,417 --> 00:19:14,920 そうか。 あっ…。 268 00:19:14,920 --> 00:19:17,757 ハァ…。 269 00:19:17,757 --> 00:19:19,925 そなたたちが➡ 270 00:19:19,925 --> 00:19:22,928 力を尽くしてくれているのは わかっている。 271 00:19:22,928 --> 00:19:25,598 殿下…。 272 00:19:25,598 --> 00:19:29,935 フゥ… 情けないな。 あっ…。 273 00:19:29,935 --> 00:19:33,739 俺には なんの力もない。 274 00:19:36,609 --> 00:19:38,611 (リンデン)昔も…。 275 00:19:40,946 --> 00:19:43,115 (リンデン)今も。 276 00:19:43,115 --> 00:19:49,622 何もできないなんて 情けない。 277 00:19:49,622 --> 00:19:51,624 あっ…。 278 00:19:57,129 --> 00:19:59,131 あっ! 279 00:20:01,967 --> 00:20:03,969 殿下。 280 00:20:03,969 --> 00:20:06,305 大丈夫です。 281 00:20:06,305 --> 00:20:08,808 陛下は きっと よくなります。 282 00:20:08,808 --> 00:20:10,810 私が そうしてみせます。 283 00:20:10,810 --> 00:20:12,812 エリーゼ…。 284 00:20:26,992 --> 00:20:31,330 もう一度 1つずつ 原因を探っていこう。 285 00:20:31,330 --> 00:20:34,333 お待ちください レディー クロレンス! んっ? 286 00:20:34,333 --> 00:20:36,502 今 知らせが入りました! 287 00:20:36,502 --> 00:20:39,672 陛下に… 陛下に また ショック症状が! 288 00:20:39,672 --> 00:20:42,508 えっ? すぐに 馬車を手配します! 289 00:20:42,508 --> 00:20:46,512 しばし お待ちください! はっ… はい! 290 00:20:46,512 --> 00:20:50,516 《あっ… 陛下…》 291 00:20:50,516 --> 00:20:53,119 エリーゼ・ド・クロレンス嬢ですね? あっ! 292 00:20:59,692 --> 00:21:02,461 《確か 貴族派の…》 293 00:21:02,461 --> 00:21:05,131 あっ! 294 00:21:05,131 --> 00:21:08,134 あなたを 陛下の元へ 行かせるわけにはいかない! 295 00:21:08,134 --> 00:21:11,137 あっ あっ…。 ここで 死んでもらう! 296 00:21:11,137 --> 00:21:13,139 あっ! 297 00:21:13,139 --> 00:21:16,642 あっ… キャー! キャッ! あっ ああ…。 298 00:21:16,642 --> 00:21:18,978 あっ…。 んっ! 299 00:21:18,978 --> 00:21:20,980 あっ 追え! 300 00:21:23,482 --> 00:21:25,484 ハァ…。 301 00:21:25,484 --> 00:21:27,486 決して 逃がすんじゃない! 302 00:21:27,486 --> 00:21:29,488 《見つかってはいけない! 303 00:21:29,488 --> 00:21:31,490 そんなことになったら➡ 304 00:21:31,490 --> 00:21:36,162 私は 一体 なんのために 再び エリーゼとしての人生を➡ 305 00:21:36,162 --> 00:21:38,664 歩み始めたのか…。 306 00:21:38,664 --> 00:21:41,567 せめて 陛下の命を救うまでは…》 307 00:21:44,837 --> 00:21:47,540 《絶対に 死ぬわけにはいかない!》 308 00:21:50,176 --> 00:21:52,178 雇ったやつらは どうした? 309 00:21:52,178 --> 00:21:54,380 今 こっちに向かってる。 310 00:22:00,119 --> 00:22:02,121 ハァ…。 (枝の折れる音) 311 00:22:02,121 --> 00:22:04,957 あっ! うっ…。 312 00:22:04,957 --> 00:22:07,793 あっ! うっ! 313 00:22:07,793 --> 00:22:09,962 あっ…。 314 00:22:09,962 --> 00:22:11,964 はぁ~! 315 00:22:11,964 --> 00:22:14,767 あっ!