1 00:00:01,100 --> 00:00:03,460 《ソーマ:エルフリーデン王国の 総兵力は— 2 00:00:03,620 --> 00:00:05,660 およそ10万と 言われている 3 00:00:06,360 --> 00:00:10,000 ゲオルグ・カーマイン公率いる 陸軍が4万 4 00:00:10,600 --> 00:00:14,330 エクセル・ウォルター公率いる 海軍が1万 5 00:00:14,960 --> 00:00:18,670 カストール・バルガス公率いる 空軍が1千 6 00:00:19,320 --> 00:00:21,510 ただし ワイバーン騎士1騎は— 7 00:00:21,880 --> 00:00:24,510 陸軍100人に匹敵すると いわれている 8 00:00:25,500 --> 00:00:29,850 そして 近衛兵を中心とした 国王直属の部隊に— 9 00:00:30,300 --> 00:00:34,860 三公領以外の貴族私兵を加えた 4万強が禁軍となる 10 00:00:35,580 --> 00:00:39,360 また 傭兵国家ゼムとの 雇用契約により派遣された— 11 00:00:39,360 --> 00:00:42,200 傭兵部隊も 禁軍の指揮下に入るのだが— 12 00:00:42,540 --> 00:00:44,870 これはすでに 雇用を打ち切っている 13 00:00:45,440 --> 00:00:47,870 なぜなら 利益によって 繋がっている傭兵は— 14 00:00:48,380 --> 00:00:52,370 より大きな利益を提示されれば 簡単に寝返ってしまう 15 00:00:52,920 --> 00:00:55,710 君主に対し 忠誠心を持たない武力など— 16 00:00:55,710 --> 00:00:57,440 有害でしかないからだ 17 00:00:58,880 --> 00:01:02,580 なお 禁軍が 三公領の軍勢より少ないのは— 18 00:01:02,660 --> 00:01:04,820 この国の理念が関係している 19 00:01:05,340 --> 00:01:06,820 もともと この国は— 20 00:01:06,820 --> 00:01:10,160 さまざまな種族が 身を寄せ合うようにして誕生した 21 00:01:10,580 --> 00:01:14,490 その中でいちばん人口の多かった 人間族が王となったが— 22 00:01:14,760 --> 00:01:16,660 他の種族の権利を守るため— 23 00:01:16,960 --> 00:01:22,500 陸・海・空 三軍のトップは多種族から 選出されることになっている 24 00:01:23,520 --> 00:01:27,170 もし人間族の暴君が 多種族を弾圧し始めた場合— 25 00:01:27,860 --> 00:01:32,540 禁軍より上回る数の三公軍で 対抗できる体制を整えたのだ 26 00:01:33,420 --> 00:01:35,680 一見 よくできているように 思えるが— 27 00:01:36,160 --> 00:01:40,760 意思決定機関が複数ある体制は 国家として不都合も多い 28 00:01:42,080 --> 00:01:44,520 事実 改革を進めるための 呼びかけに— 29 00:01:44,960 --> 00:01:48,080 どういうわけか 三公は ダンマリを決め込んでいる 30 00:01:49,040 --> 00:01:50,530 そうした状況の中— 31 00:01:50,980 --> 00:01:53,700 俺は押しつけられるようにして 与えられた休暇を— 32 00:01:54,200 --> 00:01:55,700 それなりに楽しんでいた》 33 00:03:28,200 --> 00:03:31,680 だめなのです! 絶対にだめなのですよ ハル! 34 00:03:31,680 --> 00:03:34,510 なんで わかってくんねえんだよ! 35 00:03:34,510 --> 00:03:38,520 あの耳 トモエちゃんと同じ 妖狼族か? 36 00:03:38,520 --> 00:03:41,850 (リーシア)違うわ あの子は妖狐族ね えっ? 37 00:03:41,850 --> 00:03:46,190 (アイーシャ)しっぽを見れば わかりますな 38 00:03:46,190 --> 00:03:49,030 あれはキツネのしっぽです 39 00:03:49,030 --> 00:03:50,960 そう… なのか? 40 00:03:50,960 --> 00:03:54,300 (ジュナ)妖狼族と妖狐族を 取り違えたりしたら— 41 00:03:54,300 --> 00:03:56,970 どっちからも 怒られちゃいますよ 42 00:03:56,970 --> 00:03:59,140 そ… そうなんだ 43 00:03:59,140 --> 00:04:01,970 《ウーン 異世界 難しい》 44 00:04:01,970 --> 00:04:04,810 あっ 誰かと思ったら— 45 00:04:04,810 --> 00:04:08,650 男のほうは ハルバート・マグナね 知ってるヤツなのか? 46 00:04:08,650 --> 00:04:11,310 名門 マグナ家の嫡男よ 47 00:04:11,310 --> 00:04:15,150 士官学校時代から こと単騎での武勇においては— 48 00:04:15,150 --> 00:04:17,150 飛び抜けていたわ (アイーシャ)むっ 49 00:04:17,150 --> 00:04:19,320 それは聞き捨てなりませんな 50 00:04:19,320 --> 00:04:22,330 いや いろいろ 張り合わなくていいから 51 00:04:22,330 --> 00:04:26,000 卒業後は陸軍に 配属されたはずだけど— 52 00:04:26,000 --> 00:04:28,000 どうして王都に? 53 00:04:28,000 --> 00:04:31,670 女の子のほうは? さぁ… 54 00:04:31,670 --> 00:04:35,170 (ジュナ)あの子は カエデ・フォキシアさんです 55 00:04:35,170 --> 00:04:38,340 彼女 この店の常連さんなんです 56 00:04:38,340 --> 00:04:42,510 たしか禁軍所属の 魔導士だって言っていました 57 00:04:42,510 --> 00:04:44,510 お願いなのです ハル 58 00:04:44,510 --> 00:04:48,350 今 カーマイン公領に 行っちゃだめなのです 59 00:04:48,350 --> 00:04:51,790 カーマイン公は新しい王様と 反目しているのです 60 00:04:51,790 --> 00:04:55,790 最悪 内乱になるかもしれないのですよ 61 00:04:55,790 --> 00:04:57,790 だからこそ行くんだろ 62 00:04:57,790 --> 00:05:01,290 戦になるってんなら 立身出世のチャンスじゃねえか 63 00:05:03,300 --> 00:05:05,800 ハルは戦を簡単に考えすぎなのです 64 00:05:05,800 --> 00:05:10,970 ハルのお父上は そんなハルが 心配であなたを呼び戻したのですよ! 65 00:05:10,970 --> 00:05:12,980 親父は関係ねえだろ! 66 00:05:12,980 --> 00:05:17,480 長年 カーマイン公に仕えていながら 新しい国王と対立すると— 67 00:05:17,480 --> 00:05:20,980 巻き込まれるのを恐れて 王都に隠遁した臆病者だ 68 00:05:20,980 --> 00:05:23,820 言うこと聞く必要なんてねえ! 69 00:05:23,820 --> 00:05:27,490 ハルのお父上はわかっているのです 70 00:05:27,490 --> 00:05:32,500 自領に留まり王様の呼びかけに 応えようとしないカーマイン公に— 71 00:05:32,500 --> 00:05:36,000 大義がないことを んっ… 72 00:05:38,170 --> 00:05:40,500 (カエデ)最近のカーマイン公は おかしいのです 73 00:05:40,500 --> 00:05:42,510 内輪で争っても— 74 00:05:42,510 --> 00:05:44,840 周辺国を利するだけです あっ…? 75 00:05:44,840 --> 00:05:46,840 アミドニア公国は— 76 00:05:46,840 --> 00:05:50,780 先々代エルフリーデン王に奪われた 領土の奪還を狙っています 77 00:05:50,780 --> 00:05:53,450 凍土が大半のトルギス共和国は— 78 00:05:53,450 --> 00:05:56,450 豊かな土地と凍らぬ港を求めています 79 00:05:56,450 --> 00:05:58,450 あ… 80 00:05:58,450 --> 00:06:01,790 内乱ともなれば 必ず介入してくるはずです 81 00:06:01,790 --> 00:06:05,290 それがわからない カーマイン公ではないはずなのですが 82 00:06:07,300 --> 00:06:10,470 ((ハクヤ:まず周辺国の確認ですが 83 00:06:10,470 --> 00:06:14,800 大陸の南東に位置する 我が国が隣接している国は— 84 00:06:14,800 --> 00:06:20,310 北方の東方諸国連合と 西方のアミドニア公国— 85 00:06:20,310 --> 00:06:23,650 南西のトルギス共和国の 3国です 86 00:06:23,650 --> 00:06:26,150 また海を挟む形で— 87 00:06:26,150 --> 00:06:29,820 東方に 九頭龍諸島連合が あります 88 00:06:29,820 --> 00:06:35,330 そして アミドニア公国の西にある 傭兵国家ゼム 89 00:06:35,330 --> 00:06:37,830 そのうち我が国に友好的なのはゼロ 90 00:06:37,830 --> 00:06:41,500 中立が4 敵対が1にございます 91 00:06:41,500 --> 00:06:44,830 うちって ずいぶん孤立してたんだなぁ 92 00:06:44,830 --> 00:06:46,840 おそれながら 今は— 93 00:06:46,840 --> 00:06:49,510 魔王領が 拡大する乱世に ござりますれば— 94 00:06:49,510 --> 00:06:51,940 これが 普通かと 95 00:06:51,940 --> 00:06:55,110 各国間に疑心暗鬼が渦巻く昨今— 96 00:06:55,110 --> 00:06:59,620 友好国など宗主国と属国の 関係にしかございません 97 00:06:59,620 --> 00:07:01,620 ハァ… 98 00:07:01,620 --> 00:07:05,120 で? 敵対的なのはアミドニアか? 99 00:07:05,120 --> 00:07:07,960 ゼムか? それともトルギス? 100 00:07:07,960 --> 00:07:10,960 まず ゼムではありません 101 00:07:10,960 --> 00:07:14,630 確かに傭兵の 雇用契約を切った件では— 102 00:07:14,630 --> 00:07:19,640 心証を悪くしているようですが 敵対とまではいかないでしょう 103 00:07:19,640 --> 00:07:24,810 もっとも 我が国を敵視する アミドニアが援軍を要請すれば— 104 00:07:24,810 --> 00:07:27,640 傭兵を派遣するくらいは するでしょうが 105 00:07:27,640 --> 00:07:32,150 ハァ… 仕事ついでに 意趣返しということか 106 00:07:32,150 --> 00:07:35,650 冬になると 雪と氷に閉ざされるトルギスは— 107 00:07:35,650 --> 00:07:39,320 地政学的に 北上政策を国是としています 108 00:07:39,320 --> 00:07:42,160 北上… そっか 109 00:07:42,160 --> 00:07:44,830 この世界は 北に行くほど暖かいんだったな 110 00:07:44,830 --> 00:07:47,830 こちらの隙を うかがってはいるでしょうが— 111 00:07:47,830 --> 00:07:50,100 逆に隙さえ見せなければ— 112 00:07:50,100 --> 00:07:53,770 表立って敵対行為を 仕掛けてはこないかと 113 00:07:53,770 --> 00:07:57,110 となると 残るはアミドニアか… 114 00:07:57,110 --> 00:08:00,940 たしかうちに 支援の申し出… をしていたよな? 115 00:08:00,940 --> 00:08:04,610 えぇ… 「隣国であるエルフリーデンの安定は— 116 00:08:04,610 --> 00:08:06,950 我が国の国防に直結するゆえ— 117 00:08:06,950 --> 00:08:10,950 要請があれば 三公鎮圧のための援軍を出す」 118 00:08:10,950 --> 00:08:13,960 と申してきております 119 00:08:13,960 --> 00:08:16,790 そして おそらく三公のほうにも— 120 00:08:16,790 --> 00:08:18,960 同じようなことを 言っているでしょう 121 00:08:18,960 --> 00:08:21,800 「王位をさん奪した偽りの王— 122 00:08:21,800 --> 00:08:24,630 ソーマを共に 討伐しましょう」ってか 123 00:08:24,630 --> 00:08:26,640 フッ… 124 00:08:26,640 --> 00:08:29,310 こちらと三公との不和を突いて— 125 00:08:29,310 --> 00:08:31,810 領土拡大をはかる意図が 見え見えだな 126 00:08:31,810 --> 00:08:35,650 機を見て支援の軍と称して 我が領内に進出し— 127 00:08:35,650 --> 00:08:37,650 都市をいくつか制圧 128 00:08:37,650 --> 00:08:40,480 陛下と三公 どちらへの支援かは— 129 00:08:40,480 --> 00:08:44,990 状況を見定めて有利なほうへの もの… となるでしょう 130 00:08:44,990 --> 00:08:47,660 そして なんだかんだと 理由をつけて— 131 00:08:47,660 --> 00:08:51,260 制圧した都市を実効支配し 自国に組み込む 132 00:08:51,260 --> 00:08:55,100 ありがちな手ではありますが それなりに有効かと 133 00:08:55,100 --> 00:08:57,930 ハァ… やっかいだな 134 00:08:57,930 --> 00:09:02,440 まぁ 三公もアミドニアの思惑には 気付いているでしょう 135 00:09:02,440 --> 00:09:05,110 いくら俺が 気に食わないからって— 136 00:09:05,110 --> 00:09:08,950 アミドニアにつけいられるような まねはしないか)) 137 00:09:08,950 --> 00:09:12,950 《そう願いたいところだけど… 138 00:09:12,950 --> 00:09:15,280 それなら なぜ…》 139 00:09:15,280 --> 00:09:18,290 周辺国が虎視眈々と 狙っているのに— 140 00:09:18,290 --> 00:09:20,790 いたずらに 王様と対立するなんて— 141 00:09:20,790 --> 00:09:26,300 何を考えているのか… 《そう それなんだよなぁ》 142 00:09:26,300 --> 00:09:30,130 カーマイン公のことだ きっと何か考えがあるはずだ 143 00:09:30,130 --> 00:09:32,800 その考えが何かも わからないのに— 144 00:09:32,800 --> 00:09:35,470 ハルはカーマイン公に くみしようというのですか 145 00:09:35,470 --> 00:09:37,470 なっ… 146 00:09:37,470 --> 00:09:40,310 すでに王を見限った 多くの貴族たちが— 147 00:09:40,310 --> 00:09:43,480 手勢を率いて カーマイン公のもとへはせ参じている 148 00:09:43,480 --> 00:09:46,320 その貴族のほとんどは— 149 00:09:46,320 --> 00:09:48,990 不正をしていたことが 明るみに出て— 150 00:09:48,990 --> 00:09:53,090 資産を没収されたのを不満に 思っている者たちなのですよ? 151 00:09:55,490 --> 00:09:58,490 そんな者たちを 庇護しているカーマイン公に— 152 00:09:58,490 --> 00:10:01,160 とても大義があるとは思えないのです 153 00:10:01,160 --> 00:10:05,330 それは… まぁ… ハル お願いなのです 154 00:10:05,330 --> 00:10:08,500 カーマイン公のもとへ行くのは やめるのです 155 00:10:08,500 --> 00:10:12,840 今の王様と対立する側に 身を投じるのは危険なのです 156 00:10:12,840 --> 00:10:17,010 あんな得体の知れない若造に 歴戦のカーマイン公が— 157 00:10:17,010 --> 00:10:20,180 後れを取るわけがな… その認識が間違いなのです! 158 00:10:20,180 --> 00:10:23,850 私にはわかるのです あの人は怖い人です! 159 00:10:23,850 --> 00:10:25,860 なんでそう思うの? んっ…? 160 00:10:25,860 --> 00:10:29,030 軍において重視されるのは 兵の質と補給 161 00:10:29,030 --> 00:10:31,360 国もまた同じなのです! 162 00:10:31,360 --> 00:10:34,700 だから人材を広く集め 食糧問題を… 163 00:10:34,700 --> 00:10:36,700 あっ… 164 00:10:39,370 --> 00:10:43,370 フフッ あ… ああっ! 165 00:10:47,880 --> 00:10:50,810 あ… あの… これはいったい… 166 00:10:50,810 --> 00:10:53,150 あっ! まさか— 167 00:10:53,150 --> 00:10:56,320 反抗的なハルの言動を聞いて 捕えるために!? 168 00:10:56,320 --> 00:10:58,320 違うのです! 169 00:10:58,320 --> 00:11:01,160 ハルは オツムが弱いだけで 反逆など大それたことは… 170 00:11:01,160 --> 00:11:03,990 ハハハ… いやいや 違う違う 171 00:11:03,990 --> 00:11:07,000 そ それでは どうしてここに? 172 00:11:07,000 --> 00:11:10,670 急に休みができて ジュナさんの店に顔を出しただけだ 173 00:11:10,670 --> 00:11:12,840 そ そうなのですか 174 00:11:12,840 --> 00:11:16,510 お前 カエデの知り合いなのか? いいや 違う 175 00:11:16,510 --> 00:11:20,180 じゃあ なんで絡んでくんだよ! あ… あ~ ハル… 176 00:11:20,180 --> 00:11:22,180 ちょっと…。うっせぇ! あっ! 177 00:11:22,180 --> 00:11:24,580 お前は黙ってろ! ヒャッ! 178 00:11:26,520 --> 00:11:30,350 おい なにも怒鳴ることないだろ 相手は女の子だぞ 179 00:11:30,350 --> 00:11:33,520 うっせぇ 誰のせいだと思って… 180 00:11:33,520 --> 00:11:36,030 んっ… があっ… 181 00:11:36,030 --> 00:11:38,530 グッ… グ… あぁっ… 182 00:11:38,530 --> 00:11:42,370 ぐわっ… あぁ… 183 00:11:42,370 --> 00:11:44,370 アイーシャ もういい 184 00:11:46,370 --> 00:11:48,570 うっ… あぁ… 185 00:11:55,480 --> 00:11:58,810 んっ… テメエ いったい何者だ! 186 00:11:58,810 --> 00:12:00,820 《フム… 187 00:12:00,820 --> 00:12:02,990 こんな機会 めったにないだろうから— 188 00:12:02,990 --> 00:12:05,990 あのセリフ 言ってみるか》 189 00:12:05,990 --> 00:12:07,990 (咳払い) 190 00:12:07,990 --> 00:12:09,990 んっ…? 191 00:12:09,990 --> 00:12:13,290 ハルバート 余の顔を見忘れたか 192 00:12:15,330 --> 00:12:18,000 んっ? ゲッ! ま まさか! 193 00:12:18,000 --> 00:12:20,000 へ 陛下!? 194 00:12:20,000 --> 00:12:23,170 《おっ「こんな所に 上様がいるはずはない」— 195 00:12:23,170 --> 00:12:25,170 パターンじゃないようだな》 196 00:12:25,170 --> 00:12:29,510 カ カエデ お前 気付いていたのか? うん 197 00:12:29,510 --> 00:12:33,020 だったら なんで早く教えて… ハルバートとか言ったな 198 00:12:33,020 --> 00:12:35,020 えっ あっ… 199 00:12:35,020 --> 00:12:38,020 お前は カーマイン公に つくつもりなのか? 200 00:12:38,020 --> 00:12:42,020 あ… それは その… 201 00:12:42,020 --> 00:12:44,030 あっ… 202 00:12:44,030 --> 00:12:47,860 別にそれを咎めはしないよ (2人)あっ…? 203 00:12:47,860 --> 00:12:51,130 主君が臣下を選んで 登用するように— 204 00:12:51,130 --> 00:12:55,970 臣下にも仕える主君を 選ぶ権利はあると思っている 205 00:12:55,970 --> 00:12:58,470 君 ハルバートとはどういう関係? 206 00:12:58,470 --> 00:13:01,640 お 幼なじみです うんうん 207 00:13:01,640 --> 00:13:05,650 幼なじみ… ね ハルバート 208 00:13:05,650 --> 00:13:07,650 さっきも言ったように— 209 00:13:07,650 --> 00:13:10,650 お前が三公につくのを 俺は止めはしない 210 00:13:10,650 --> 00:13:13,660 だが 俺と三公が 完全に対立したとき— 211 00:13:13,660 --> 00:13:17,160 お前が彼女と異なる側に 身を置くことになるのを— 212 00:13:17,160 --> 00:13:19,160 ちゃんと理解しているのか? 213 00:13:19,160 --> 00:13:21,160 あっ… 214 00:13:21,160 --> 00:13:24,500 彼女は禁軍所属の 魔導士だと聞いた 215 00:13:24,500 --> 00:13:27,670 つまり 俺直属の部隊の一員だ 216 00:13:27,670 --> 00:13:29,670 戦場でまみえたとき— 217 00:13:29,670 --> 00:13:33,070 お前は敵として彼女に 剣を振るうことができるのか? 218 00:13:35,010 --> 00:13:37,510 たとえ直接手を下さなくても— 219 00:13:37,510 --> 00:13:41,850 お前と同じ側にいる者が 彼女の命を奪うかもしれない 220 00:13:41,850 --> 00:13:46,190 戦のさなか 彼女の身が危険に さらされているとわかっても— 221 00:13:46,190 --> 00:13:51,190 敵方の軍に身を置くお前は それを助けることは許されない 222 00:13:54,130 --> 00:13:57,800 ハルバート・マグナ お前が選ぼうとしている道は— 223 00:13:57,800 --> 00:14:00,800 そうした未来に 続きかねないものだ 224 00:14:00,800 --> 00:14:10,810 ♩~ 225 00:14:10,810 --> 00:14:13,150 いっときの感情にまかせ— 226 00:14:13,150 --> 00:14:16,150 軽はずみな行動に出る前に よく思い出せ 227 00:14:16,150 --> 00:14:19,160 お前はいったい 何を望んでいたのか 228 00:14:19,160 --> 00:14:22,490 それはなんのためで 誰のためなのか 229 00:14:22,490 --> 00:14:26,000 なんのため… 誰のため… 230 00:14:26,000 --> 00:14:40,340 ♩~ 231 00:14:40,340 --> 00:14:43,180 ヘヘッ 232 00:14:43,180 --> 00:14:52,080 ♩~ 233 00:15:00,130 --> 00:15:02,800 「ちょっと休憩」って… 234 00:15:02,800 --> 00:15:05,300 横になったとたん 眠っちゃったわね 235 00:15:05,300 --> 00:15:09,640 いい夢 見ていそうだな 236 00:15:09,640 --> 00:15:12,310 ねぇ ソーマ んっ? 237 00:15:12,310 --> 00:15:16,310 さっきの ハルバートを 説得しようとしてたのよね? 238 00:15:16,310 --> 00:15:19,320 結構キツい感じで言ってたの— 239 00:15:19,320 --> 00:15:22,320 あの2人が つらい目に遭わないようにって 240 00:15:22,320 --> 00:15:24,990 あぁ… うん まぁ 241 00:15:24,990 --> 00:15:27,820 現実的に考えれば そうなるってことを— 242 00:15:27,820 --> 00:15:29,820 言っただけだがな 243 00:15:31,830 --> 00:15:34,160 膝枕 してあげようか 244 00:15:34,160 --> 00:15:36,330 えっ! な なんで? 245 00:15:36,330 --> 00:15:38,330 なんでって… 246 00:15:38,330 --> 00:15:42,170 一応… デ デートってことに なってるんだし 247 00:15:42,170 --> 00:15:47,180 それじゃあ お願いしようかな 248 00:15:47,180 --> 00:15:57,950 ♩~ 249 00:15:57,950 --> 00:16:00,790 これなら婚約者に見えるかな 250 00:16:00,790 --> 00:16:04,290 まぁ… 名ばかりのものだけどな 251 00:16:04,290 --> 00:16:07,130 《名ばかり…》 252 00:16:07,130 --> 00:16:09,630 ((婚約のことは 気にしなくていいよ 253 00:16:09,630 --> 00:16:12,300 今の王位は預かっているだけだよ 254 00:16:12,300 --> 00:16:15,970 数年後には王様なんて やめてるだろうしな)) 255 00:16:15,970 --> 00:16:19,980 ソーマは私が婚約者じゃ嫌なの? 256 00:16:19,980 --> 00:16:24,480 えっ… その言い方はズルいだろ 257 00:16:24,480 --> 00:16:26,480 そ そう? 258 00:16:26,480 --> 00:16:29,820 じゃあ リーシアはいいのか? 259 00:16:29,820 --> 00:16:33,320 俺が婚約者でも かまわないわ 260 00:16:33,320 --> 00:16:35,320 えっ… 261 00:16:35,320 --> 00:16:37,330 えっ? 262 00:16:37,330 --> 00:16:41,830 ほ… ほら! 私よりソーマのほうが 国王に向いていると思うし 263 00:16:41,830 --> 00:16:44,670 国王に向いてるからって— 264 00:16:44,670 --> 00:16:48,340 好きでもない相手と 婚約するのか? 265 00:16:48,340 --> 00:16:50,940 王族ってそんなものよ 266 00:16:50,940 --> 00:16:54,940 俺は王族じゃないし それに… 267 00:16:54,940 --> 00:16:58,780 やっぱ 恋愛結婚のほうがいい 268 00:16:58,780 --> 00:17:02,450 じゃあ ソーマは私が嫌い? 269 00:17:02,450 --> 00:17:05,620 これからも 恋しないって言い切れる? 270 00:17:05,620 --> 00:17:16,630 ♩~ 271 00:17:16,630 --> 00:17:19,470 (アイーシャ)あのぅ (2人)えっ!? 272 00:17:19,470 --> 00:17:23,470 私は いつまで寝たフリを していればいいのでしょうか? 273 00:17:23,470 --> 00:17:25,570 あ… あぁ… 274 00:17:30,480 --> 00:17:32,820 どうだ うまいもんだろ 275 00:17:32,820 --> 00:17:36,820 それ 例のリビング・ポルターガイスツで 動かしてるのよね? 276 00:17:38,820 --> 00:17:41,820 使い続けているうちに レベルアップしたのか— 277 00:17:41,820 --> 00:17:45,490 意識を独立させて動かせるものが 4つに増えたんだ 278 00:17:45,490 --> 00:17:49,330 だからって そんなもののために使わなくても 279 00:17:49,330 --> 00:17:51,430 (セリィナ)陛下 (2人)んっ? 280 00:17:51,430 --> 00:17:56,270 マグナ家当主 グレイヴ・マグナ殿が 子息ハルバート殿と— 281 00:17:56,270 --> 00:17:59,440 禁軍魔導士 カエデ・フォキシア殿を伴われて— 282 00:17:59,440 --> 00:18:02,440 陛下に お目通りを願っております 283 00:18:02,440 --> 00:18:06,940 皆 面を上げよ (グレイヴ)はは~っ! 284 00:18:09,450 --> 00:18:11,620 んんっ… 285 00:18:11,620 --> 00:18:13,620 あっ? 286 00:18:13,620 --> 00:18:17,290 ハルバート ずいぶんと 男前が上がったみたいだな 287 00:18:17,290 --> 00:18:19,300 うっ… 288 00:18:19,300 --> 00:18:24,800 (グレイヴ)このたびの息子の不始末 平に… 平にご容赦くだされ! 289 00:18:26,800 --> 00:18:28,800 不始末とは昨日のことか? 290 00:18:28,800 --> 00:18:32,140 詳細は カエデ殿からお聞きしました 291 00:18:32,140 --> 00:18:34,980 陛下への罵詈雑言はもとより— 292 00:18:34,980 --> 00:18:39,820 あまつさえ三公にくみすると 言い放つなど言語道断! 293 00:18:39,820 --> 00:18:42,990 陛下のお怒りは ごもっともでございますが— 294 00:18:42,990 --> 00:18:46,990 その咎は どうか 教育を怠った私めに— 295 00:18:46,990 --> 00:18:49,490 お与えくださいませ! 296 00:18:49,490 --> 00:18:51,430 それを言うなら— 297 00:18:51,430 --> 00:18:54,930 臣下に ああしたことを言わせた 俺の不徳でもある 298 00:18:54,930 --> 00:18:57,770 咎める気はない 陛下… 299 00:18:57,770 --> 00:18:59,770 それに… 300 00:18:59,770 --> 00:19:03,440 見たところ 相応の制裁は受けたようだし 301 00:19:03,440 --> 00:19:06,610 寛大なお言葉 感謝いたします! 302 00:19:06,610 --> 00:19:09,450 屋敷に戻りましたなら早速— 303 00:19:09,450 --> 00:19:13,120 愚息の体にも我が手をもって 叩き込みましょう! 304 00:19:13,120 --> 00:19:15,120 えっ!? 305 00:19:15,120 --> 00:19:17,120 まぁ… ほどほどに 306 00:19:17,120 --> 00:19:22,630 それに これ以上 ハルバートの男前が下が… あっ いや 307 00:19:22,630 --> 00:19:25,460 変なほうに上がったら カエデが悲しむだろうしな 308 00:19:25,460 --> 00:19:28,460 えっ… ハハハ… 309 00:19:28,460 --> 00:19:31,130 んっ… そうだな… 310 00:19:31,130 --> 00:19:34,640 近いうちにと思っていたが せっかくの機会だ 311 00:19:34,640 --> 00:19:38,140 今すませてしまうか んっ? 312 00:19:38,140 --> 00:19:43,150 禁軍所属魔導士 カエデ・フォキシア はっ! 313 00:19:43,150 --> 00:19:47,650 貴公の才は 一魔導士にしておくには惜しい 314 00:19:47,650 --> 00:19:52,660 近衛騎士団長 ルドウィンのもとで 参謀となるよう命じる 315 00:19:52,660 --> 00:19:54,660 はい! 316 00:19:54,660 --> 00:19:56,660 えっ… わ… 私が参謀ですか!? 317 00:19:56,660 --> 00:20:00,330 重視すべきは人材の質と補給 318 00:20:00,330 --> 00:20:03,000 昨日 ローレライでそう言ってたろ? 319 00:20:03,000 --> 00:20:05,500 あっ… 320 00:20:05,500 --> 00:20:08,500 俺とは考えが合いそうだ 321 00:20:08,500 --> 00:20:11,510 お… 恐れ入りますです! 322 00:20:11,510 --> 00:20:17,350 そして ハルバート・マグナ 陸軍から禁軍へ転属を命じる 323 00:20:17,350 --> 00:20:19,850 俺が禁軍に? 324 00:20:19,850 --> 00:20:25,850 そうだ カエデの副官となり そのそばに立って彼女を支えよ 325 00:20:25,850 --> 00:20:29,650 よいな! あ… ははっ! 326 00:20:32,030 --> 00:20:36,030 さてと… それではこれで… (グレイヴ)陛下! 327 00:20:36,030 --> 00:20:38,370 んっ? これ以上— 328 00:20:38,370 --> 00:20:41,870 時間を割いていただくのは 心苦しいのですが— 329 00:20:41,870 --> 00:20:44,870 ひとつ申し上げたきことが ございます 330 00:20:44,870 --> 00:20:49,380 なんだ? 申してみよ その… 331 00:20:49,380 --> 00:20:53,650 あまり多くの者に聞かれたくない話で ござりますれば— 332 00:20:53,650 --> 00:20:55,820 お人払いを… 333 00:20:55,820 --> 00:20:57,820 んっ? 334 00:21:03,990 --> 00:21:07,330 それで 話とは? 335 00:21:07,330 --> 00:21:09,330 はい 336 00:21:14,140 --> 00:21:18,010 すみません 姫様に お茶に誘っていただけるなんて 337 00:21:18,480 --> 00:21:22,680 グレイヴ殿の話が終わるまで ボーッと待ってるのも退屈でしょう 338 00:21:23,100 --> 00:21:26,680 お茶飲みながらお話ししましょう (セリィナ)それはいいですね 339 00:21:26,680 --> 00:21:30,020 せっかくですから 仲睦まじい若い男女が— 340 00:21:30,020 --> 00:21:32,690 常日頃 どうやって親睦を深めているか— 341 00:21:32,920 --> 00:21:35,860 お聞きになってはどうです? (2人)えっ? 342 00:21:36,340 --> 00:21:39,530 きっと 姫様の 参考になるかと思いますわよ 343 00:21:39,680 --> 00:21:40,900 セリィナ! 344 00:21:41,140 --> 00:21:45,030 そ それでは せん越ながら… 真に受けなくていいから! 345 00:21:45,200 --> 00:21:46,200 うっ… 346 00:21:49,740 --> 00:21:54,640 その話をして お前は俺にどうしろというんだ? 347 00:21:54,860 --> 00:21:56,650 何も… 348 00:21:57,200 --> 00:22:01,350 ただ陛下には このこと 知っておいていただきたく 349 00:22:03,860 --> 00:22:05,380 重いわ… 350 00:22:06,440 --> 00:22:08,540 んっ… 351 00:22:08,540 --> 00:22:10,540