1 00:01:42,210 --> 00:01:44,210 (ジュナ)んっ… 2 00:01:44,210 --> 00:01:46,210 (ノック) 3 00:01:46,210 --> 00:01:48,880 陛下 ジュナ・ドーマです 4 00:01:48,880 --> 00:01:52,580 (ソーマ)ジュナさん? あぁ どうぞ 失礼します 5 00:02:04,500 --> 00:02:06,660 あっ… 6 00:02:06,660 --> 00:02:11,000 姫様から聞きました 最近 眠れていないのですか? 7 00:02:11,000 --> 00:02:13,670 体は疲れてるんですけど— 8 00:02:13,670 --> 00:02:18,570 いろいろ頭をグルグル駆け巡って 寝つけないんだ… ハハッ 9 00:02:30,190 --> 00:02:33,020 あっ… 10 00:02:33,020 --> 00:02:35,690 寝てください えっ? 11 00:02:35,690 --> 00:02:37,690 いいから寝てください 12 00:02:42,030 --> 00:02:44,030 あっ… 13 00:02:46,370 --> 00:02:48,540 弱音を吐いてもいいんです 14 00:02:48,540 --> 00:02:52,980 私もまた あなた様の味方なのですから 15 00:02:52,980 --> 00:02:55,810 姫様の前で情けない姿を— 16 00:02:55,810 --> 00:02:58,650 見せたくない という気持ちはわかります 17 00:02:58,650 --> 00:03:02,150 だからこそ強くあろうと 努力もできるのでしょう 18 00:03:02,150 --> 00:03:05,490 ですが それに疲れたときは お呼びください 19 00:03:05,490 --> 00:03:07,490 あっ 20 00:03:11,500 --> 00:03:13,500 フッ… 21 00:03:17,840 --> 00:03:19,260 大丈夫です 22 00:03:19,320 --> 00:03:24,540 姫様が強さを引き出すなら 私はあなた様の弱さを隠します 23 00:03:28,850 --> 00:03:34,520 ♩「今日は眠れ」 24 00:03:34,520 --> 00:03:40,690 ♩「明日まで眠れ」 25 00:03:40,690 --> 00:03:46,390 ♩「起きたらたんと歩きなさい」 26 00:03:51,800 --> 00:03:53,800 (カストール)人心がまだソーマに— 27 00:03:53,800 --> 00:03:56,640 傾ききっていない今こそ チャンスじゃねえのか? 28 00:03:56,640 --> 00:03:58,640 (エクセル)ハァ… あぁ!? 29 00:03:58,640 --> 00:04:02,980 カストール あなたはまだ 王に反抗する気なのですか? 30 00:04:02,980 --> 00:04:05,980 当たり前だ! 勇者だか何だか知んねえが— 31 00:04:05,980 --> 00:04:08,990 アンタだって あの王が気に入らないから— 32 00:04:08,990 --> 00:04:11,160 王の協力要請を 突っぱねていたんだろうが! 33 00:04:11,160 --> 00:04:15,660 私が何よりも優先するのは ラグーンシティの安寧よ 34 00:04:15,660 --> 00:04:20,330 ただでさえ 周辺国が機会を 狙っているという この時期に— 35 00:04:20,330 --> 00:04:25,170 内輪で争うなどバカげているもの アミドニア公国か… 36 00:04:25,170 --> 00:04:28,840 「偽王を討伐するなら 援軍派遣の用意がある」— 37 00:04:28,840 --> 00:04:31,340 という書簡を送ってきやがったよ 38 00:04:31,340 --> 00:04:34,180 きっと 王のところにも 送っているのでしょうね 39 00:04:34,180 --> 00:04:37,520 我らに 共倒れしてほしいはずですし 40 00:04:37,520 --> 00:04:40,020 あなたは何を考えているの? 41 00:04:42,850 --> 00:04:44,860 (ゲオルグ)「何を」とは? 42 00:04:44,860 --> 00:04:48,530 この国に愛国心と忠誠心を 持っているあなたが— 43 00:04:48,530 --> 00:04:51,460 新王に対して 敵対行動をとる理由よ 44 00:04:51,460 --> 00:04:55,630 偽王かどうかは さておき 治世は安定しています 45 00:04:55,630 --> 00:04:58,640 なぜ わざわざ 波風を立てようとするのです? 46 00:04:58,640 --> 00:05:02,140 あの王では この国は治まらぬと判断した 47 00:05:02,140 --> 00:05:04,220 それだけだ それはなぜ? 48 00:05:04,320 --> 00:05:07,260 さまざまな国難を 克服しつつある手腕の— 49 00:05:07,300 --> 00:05:09,400 どこに不満があるというのです? 50 00:05:09,810 --> 00:05:13,480 あの王は多くのものを ためらいなく捨てる! 51 00:05:13,480 --> 00:05:15,300 あっ… あぁ… 52 00:05:15,360 --> 00:05:18,020 かの王は異世界から召喚された者 53 00:05:18,360 --> 00:05:21,330 それゆえ 捨て去ることにためらいがない 54 00:05:21,330 --> 00:05:26,000 非効率的だと思えば 歴史も 伝統も兵も家臣も捨てる 55 00:05:26,100 --> 00:05:28,740 違うであろうか (エクセル)それは… 56 00:05:29,000 --> 00:05:32,600 長年 国に仕えてきた家臣を かの王は捨てた 57 00:05:32,840 --> 00:05:37,140 王に恨みを持つ者たちは 王を討つ有効な駒となる 58 00:05:39,180 --> 00:05:41,680 王位への野心に取りつかれたの!? 59 00:05:41,680 --> 00:05:43,680 カーマイン公のことだ 60 00:05:43,680 --> 00:05:46,080 王位簒奪なんて 考えてないだろう? 61 00:05:48,020 --> 00:05:50,790 無論。 ソーマ王の排斥のあとは— 62 00:05:50,790 --> 00:05:54,290 アルベルト王に復位していただき 我らでお支えする 63 00:05:54,290 --> 00:05:56,630 ホッ… 64 00:05:56,630 --> 00:05:58,630 んっ… 65 00:06:00,970 --> 00:06:04,640 カストール もしものことが あったときのために— 66 00:06:04,640 --> 00:06:07,470 アクセラと カルラ カルルとの 縁を切りなさい 67 00:06:07,470 --> 00:06:10,140 俺があんな若造に 負けるっていうのか! 68 00:06:10,140 --> 00:06:12,140 万が一のためです 69 00:06:12,140 --> 00:06:16,980 王を相手にするなら それぐらいの覚悟で臨みなさい 70 00:06:16,980 --> 00:06:20,650 あっ んっ… 71 00:06:20,650 --> 00:06:22,650 (エクセル)カルラ! 72 00:06:22,650 --> 00:06:26,160 (カルラ)大母様! 父上が戦うと決めたなら— 73 00:06:26,160 --> 00:06:28,830 私も戦います! なりません! 74 00:06:28,830 --> 00:06:31,660 その歳で 反逆者となるつもりですか! 75 00:06:31,660 --> 00:06:33,660 アルベルト王を廃位し— 76 00:06:33,660 --> 00:06:36,170 我が友リーシアを 手込めにしようとするなど— 77 00:06:36,170 --> 00:06:38,670 許せません! 誤解です 78 00:06:38,670 --> 00:06:40,840 ソーマ王は… ご心配には及びません! 79 00:06:40,840 --> 00:06:45,340 このカルラとて バルガス家の娘 立派にやり遂げます! 80 00:06:53,450 --> 00:06:56,450 (ガイウス)ほぅ… (ユリウス)どうしましたか 父上 81 00:06:56,450 --> 00:07:00,550 ゲオルグ・カーマインからだ ようやく立つらしい 82 00:07:06,460 --> 00:07:08,800 (ユリウス)ずいぶんと重い腰でしたね 83 00:07:08,800 --> 00:07:10,800 歳をとったのであろう 84 00:07:10,800 --> 00:07:13,300 もっとも聡明なころの あれであれば— 85 00:07:13,300 --> 00:07:16,310 我らの誘いなんぞに 乗らなかったであろうよ 86 00:07:16,310 --> 00:07:18,310 確かに 87 00:07:20,980 --> 00:07:23,150 宣戦布告とともに動く 88 00:07:23,150 --> 00:07:27,150 王国に援軍を差し向けるのだ ほぅ… 89 00:07:27,150 --> 00:07:30,850 それはどちらに対して? どちらにだと? 90 00:07:32,820 --> 00:07:35,160 ソーマ王側には三公側への援軍 91 00:07:35,160 --> 00:07:38,660 三公側には新王側への援軍と… 92 00:07:38,660 --> 00:07:41,830 父上もお人が悪い フッ… 93 00:07:41,830 --> 00:07:43,830 ハッ… 94 00:07:45,840 --> 00:07:48,670 (ロロア)ハァ… やれやれ 95 00:07:48,670 --> 00:07:51,940 親父殿やバカ兄貴にも困ったもんや 96 00:07:51,940 --> 00:07:56,110 ただでさえ乏しいアミドニアの国力 更に削りたいんか 97 00:07:56,110 --> 00:08:00,450 (セバスチャン)ロロア様 そのようなことは めったに口にしては… 98 00:08:00,450 --> 00:08:03,950 ええな~ エルフリーデン王国は 99 00:08:03,950 --> 00:08:08,290 人口も多いから税収も 運用できる資金も多いやろうし 100 00:08:08,290 --> 00:08:13,130 まったく… 隣の家の財布が 羨ましくてしゃあない 101 00:08:13,130 --> 00:08:15,470 財布? 102 00:08:15,470 --> 00:08:17,470 フム… 103 00:08:17,470 --> 00:08:19,800 フフン 104 00:08:19,800 --> 00:08:21,810 (ハクヤ)資料にありますとおり— 105 00:08:21,810 --> 00:08:25,480 今年の秋の収穫は 十分に期待できます 106 00:08:25,480 --> 00:08:27,650 これにより 食糧問題は— 107 00:08:27,650 --> 00:08:29,980 おおむね解決されたと見て いいでしょう 108 00:08:29,980 --> 00:08:31,980 それはよかった 109 00:08:31,980 --> 00:08:35,820 これで安心して 次の段階に進めます 110 00:08:35,820 --> 00:08:39,490 やはり… やらなきゃならないのか 111 00:08:39,490 --> 00:08:42,490 気が重いですか? まぁな 112 00:08:42,490 --> 00:08:46,500 必要なことだって わかってはいるんだが 113 00:08:46,500 --> 00:08:49,330 《そう… これは必要なことだ 114 00:08:49,330 --> 00:08:54,770 政治思想家 マキャベリは 『君主論』の中でこう言っている》 115 00:08:54,770 --> 00:08:58,280 (マキャベリ)「君主が残虐な行為に 手を染めれば— 116 00:08:58,280 --> 00:09:01,110 平時にあってさえ その座が危うくなる 117 00:09:01,110 --> 00:09:05,450 しかし 一部の君主は 残虐のかぎりを尽くしても— 118 00:09:05,450 --> 00:09:08,790 内に謀反も起こさせず 外敵も寄せつけず— 119 00:09:08,790 --> 00:09:10,790 平穏に一生を終える 120 00:09:10,790 --> 00:09:13,960 これは その君主の残虐の使い方が— 121 00:09:13,960 --> 00:09:16,460 うまいか下手かの違いにある」 122 00:09:16,460 --> 00:09:18,630 《残虐は君主にとって— 123 00:09:18,630 --> 00:09:21,970 すべてを断ち切れる 伝家の宝刀であり— 124 00:09:21,970 --> 00:09:24,470 その常習性に取りつかれれば— 125 00:09:24,470 --> 00:09:27,570 早晩 破滅することになる 妖刀なのだ》 126 00:09:33,480 --> 00:09:35,480 前に言ったな 127 00:09:35,480 --> 00:09:38,480 お前の策を この残虐であると判断すると 128 00:09:38,480 --> 00:09:40,480 はい。 そして— 129 00:09:40,480 --> 00:09:43,780 「やるからには一撃で決めろ」 というお言葉をいただきました 130 00:09:45,820 --> 00:09:48,620 フーッ… 131 00:09:50,660 --> 00:09:54,330 ((カズヤ 家族を作りなさい 132 00:09:54,330 --> 00:09:59,000 その家族を 何があっても守り抜きなさい)) 133 00:09:59,000 --> 00:10:07,850 ♩~ 134 00:10:07,850 --> 00:10:10,650 これより征伐を開始する! 135 00:10:25,860 --> 00:10:29,200 時は来た! 兵を集めよ! 136 00:10:29,200 --> 00:10:35,040 ゲオルグが反乱を起こすと同時に エルフリーデン領内に侵攻を開始する! 137 00:10:35,040 --> 00:10:37,370 狙うは南西部の穀倉地帯! 138 00:10:37,370 --> 00:10:40,710 50年前に奪われし 我らが祖先の領土を— 139 00:10:40,710 --> 00:10:42,710 取り戻すときは今ぞ! 140 00:10:42,710 --> 00:10:44,720 (コルベール)お待ちください 公王陛下! 141 00:10:44,720 --> 00:10:46,720 んっ? 142 00:10:46,720 --> 00:10:50,650 コルベールか おそれながら陛下 143 00:10:50,650 --> 00:10:53,820 エルフリーデン侵攻は お考え直しください 144 00:10:53,820 --> 00:10:56,820 今 戦を起こせば 民が飢えます 145 00:11:00,000 --> 00:11:04,670 (足音) 146 00:11:04,670 --> 00:11:06,670 ハッ… (足音) 147 00:11:06,670 --> 00:11:08,670 んんっ! 148 00:11:08,670 --> 00:11:10,670 ウッ… ウウッ… 149 00:11:10,670 --> 00:11:13,680 キサマら内政官は いつも同じことを言う 150 00:11:13,680 --> 00:11:17,010 「内政に努めよ」 「今はそのときではない」 151 00:11:17,010 --> 00:11:19,020 その結果はどうだ! 152 00:11:19,020 --> 00:11:22,020 エルフリーデン王国は 新王が即位してからは— 153 00:11:22,020 --> 00:11:25,360 国力を 盛り返してきておるではないか! 154 00:11:25,360 --> 00:11:27,690 お聞きください 陛下 155 00:11:27,690 --> 00:11:29,860 エルフリーデンに侵攻すれば— 156 00:11:29,860 --> 00:11:32,860 我が国は 諸外国からの 非難にさらされます 157 00:11:32,860 --> 00:11:36,700 我らは帝国の 「対魔族人類共闘宣言」に— 158 00:11:36,700 --> 00:11:41,870 署名しているのですぞ! 人類宣言か… 159 00:11:41,870 --> 00:11:44,540 《グラン・ケイオス帝国の主導する— 160 00:11:44,540 --> 00:11:49,380 「対魔族人類共闘宣言」 通称「人類宣言」とは— 161 00:11:49,380 --> 00:11:53,980 大陸において最大版図 最大戦力を誇る帝国が— 162 00:11:53,980 --> 00:11:58,660 魔王領の拡大に伴い 人類同士の争いを停止し— 163 00:11:58,660 --> 00:12:02,990 魔物 及び魔族の これ以上の 南下を阻止するために— 164 00:12:02,990 --> 00:12:06,500 人類が一丸となって 協力し合おうという宣言— 165 00:12:06,500 --> 00:12:09,000 及び国際条約の名前だ 166 00:12:09,000 --> 00:12:11,000 その主要骨子は— 167 00:12:11,000 --> 00:12:13,170 以下の3箇条となっている 168 00:12:13,170 --> 00:12:15,170 そのうちのひとつに— 169 00:12:15,170 --> 00:12:17,170 「人類同士の争いによる— 170 00:12:17,170 --> 00:12:19,180 国境線変更を認めない」— 171 00:12:19,180 --> 00:12:21,180 というものがある》 172 00:12:21,180 --> 00:12:25,350 我らがエルフリーデンに侵攻すれば 帝国の介入を招きかねません 173 00:12:25,350 --> 00:12:27,350 陛下 なにとぞ! 174 00:12:32,360 --> 00:12:34,360 あっ…! 175 00:12:34,360 --> 00:12:37,860 コルベール その心配はないだろう 176 00:12:37,860 --> 00:12:42,870 なぜなら エルフリーデンは 人類宣言には署名していないからだ 177 00:12:42,870 --> 00:12:46,540 ユリウス… 様 それは詭弁です 178 00:12:46,540 --> 00:12:50,640 外交とは 交わされた条約のみが 重視されるもの 179 00:12:50,640 --> 00:12:53,310 ですが… もうよいわ! ハッ! 180 00:12:53,310 --> 00:12:57,110 今をもって コルベールを 財務大臣から解任する 181 00:13:01,650 --> 00:13:03,990 ヤッホー コルベールはん わっ! 182 00:13:03,990 --> 00:13:07,320 なんや不景気そうな顔しとるなぁ 姫様 183 00:13:07,320 --> 00:13:09,830 あっ その顔… 184 00:13:09,830 --> 00:13:12,330 親父殿に忠告してくれたんやろ 185 00:13:12,330 --> 00:13:17,000 姫様 私のことは大丈夫ですから そうか? 186 00:13:17,000 --> 00:13:20,340 ほな 準備してき えっ? あの… 姫様 187 00:13:20,340 --> 00:13:22,670 いったい 何をしようというのですか 188 00:13:22,670 --> 00:13:25,840 決まっとる 一緒に雲隠れや 189 00:13:25,840 --> 00:13:29,010 セバスチャンには 準備を進めてもらっとるし— 190 00:13:29,010 --> 00:13:31,180 とりあえず ついてきたって 191 00:13:31,180 --> 00:13:33,680 えっ… えぇ~っ!? 192 00:13:35,690 --> 00:13:38,690 (リーシア)なんなの? ソーマ これから三公と会談する 193 00:13:38,690 --> 00:13:41,360 あっ… んっ 194 00:13:41,360 --> 00:13:45,530 その前に どうしてもリーシアに 聞いておいてほしいことがある 195 00:13:45,530 --> 00:14:04,150 ♩~ 196 00:14:04,150 --> 00:14:07,320 こうして顔を合わせるのは 初めてだな 197 00:14:07,320 --> 00:14:11,660 俺が先代エルフリーデン王 アルベルト殿から王位を託された— 198 00:14:11,660 --> 00:14:14,830 暫定国王のソーマ・カズヤだ 199 00:14:14,830 --> 00:14:18,330 空軍大将のカストール・バルガスだ 200 00:14:18,330 --> 00:14:24,670 お初にお目にかかります 新王陛下 エクセル・ウォルターにございます 201 00:14:24,670 --> 00:14:28,670 陸軍大将 ゲオルグ・カーマインと申す 202 00:14:28,670 --> 00:14:34,680 それでは三公側に対し 最終勧告を行う 203 00:14:34,680 --> 00:14:38,180 これより先も 我が命に従わないというなら— 204 00:14:38,180 --> 00:14:41,850 俺は貴殿らを 反逆者と認定するしかない 205 00:14:41,850 --> 00:14:45,520 貴殿らの考えを 聞かせてもらいたい 206 00:14:45,520 --> 00:14:48,360 陛下にお尋ねしたいことが あります 207 00:14:48,360 --> 00:14:50,360 なんだろうか 208 00:14:50,360 --> 00:14:53,300 陛下は三公領を どうなさるおつもりですか? 209 00:14:53,300 --> 00:14:58,140 従うならば 三公領自体に 手を出すつもりはない 210 00:14:58,140 --> 00:15:00,140 ならば三公軍は? 211 00:15:00,140 --> 00:15:04,980 三公軍は禁軍に組み込み 新たな統一軍を作る 212 00:15:04,980 --> 00:15:06,980 これに伴い— 213 00:15:06,980 --> 00:15:10,480 三公領で軍の維持のために 認めていた特権は廃止する 214 00:15:10,480 --> 00:15:13,320 やはりそうですか 215 00:15:13,320 --> 00:15:16,490 お前は自分の しようとしていることが— 216 00:15:16,490 --> 00:15:18,490 わかってやがるんだろうな? 217 00:15:18,490 --> 00:15:22,830 もし暴君が王として立ち 同族優位の政策を行えば— 218 00:15:22,830 --> 00:15:26,330 異なる種族は 弾圧されるかもしれない 219 00:15:26,330 --> 00:15:28,330 そうならないために— 220 00:15:28,330 --> 00:15:32,000 先人たちによって 考え出されたのが三公軍だ 221 00:15:32,000 --> 00:15:35,340 俺ら三公が 王家を支えると同時に監視し— 222 00:15:35,340 --> 00:15:39,510 いざというときには 暴君を 廃することができるようにってな 223 00:15:39,510 --> 00:15:42,850 お前は その仕組みを 壊そうというのか? 224 00:15:42,850 --> 00:15:45,680 平穏な時代なら それでもよかっただろう 225 00:15:45,680 --> 00:15:49,020 だが 今の世情は不安定だ 226 00:15:49,020 --> 00:15:52,290 我が国への復讐を掲げる アミドニア公国や— 227 00:15:52,290 --> 00:15:55,130 北進が国是であるトルギス共和国は— 228 00:15:55,130 --> 00:15:58,630 隙あらばと 我が国の領土を狙っている 229 00:15:58,630 --> 00:16:00,800 東の九頭竜諸島連合とは— 230 00:16:00,800 --> 00:16:04,470 漁業権を巡っての 小競り合いが絶えない 231 00:16:04,470 --> 00:16:08,140 戦乱の世に複数の 指揮系統を持つ軍隊は無用 232 00:16:08,140 --> 00:16:11,140 今は中央集権をなすべきときだ 233 00:16:11,140 --> 00:16:14,140 その中央が腐ったらどうする 234 00:16:14,140 --> 00:16:16,150 んっ… 235 00:16:16,150 --> 00:16:18,150 そのときは お前が俺の首をとれ! 236 00:16:18,150 --> 00:16:20,150 ハッ… 237 00:16:25,320 --> 00:16:27,990 (エクセル)もう一つ お聞きしたいことがあります 238 00:16:27,990 --> 00:16:32,500 陛下は新しく湾岸都市を 建設していると聞きます 239 00:16:32,500 --> 00:16:37,000 その都市ができたとき ラグーンシティはどうなるのでしょうか? 240 00:16:37,000 --> 00:16:41,340 新都市は 観光地にもなる 交易港として計画している 241 00:16:41,340 --> 00:16:46,180 だから軍港は今後も ラグーンシティに 担ってもらうことになるだろう 242 00:16:46,180 --> 00:16:50,580 フッ… それを聞いて安心しました 243 00:16:53,780 --> 00:16:58,790 ただ今より このエクセル・ウォルター 及びエルフリーデン王国海軍は— 244 00:16:58,790 --> 00:17:02,290 陛下の指揮下に入り そのご指示に従います 245 00:17:04,630 --> 00:17:06,630 英断に感謝する 246 00:17:06,630 --> 00:17:09,630 これからも この国のために よろしく頼む 247 00:17:09,630 --> 00:17:12,300 かしこまりましてございます 248 00:17:12,300 --> 00:17:17,140 バルガス公 貴殿も この国のために力を貸してくれ 249 00:17:17,140 --> 00:17:20,810 残念だが それはできねえ 250 00:17:20,810 --> 00:17:22,980 俺は先々代の— 251 00:17:22,980 --> 00:17:26,320 エルフリーデン国王のころから この国を守ってきた 252 00:17:26,320 --> 00:17:31,490 それなのに… なぜアルベルト王は 我ら三公になんの相談もなく— 253 00:17:31,490 --> 00:17:34,160 お前に王位を譲ってしまったのか 254 00:17:34,160 --> 00:17:36,160 そんなの… 255 00:17:36,160 --> 00:17:39,000 俺だって知りたいくらいだ 256 00:17:39,000 --> 00:17:41,330 リーシア姫は あっ 257 00:17:41,330 --> 00:17:44,170 何か知っておられるか? ごめんなさい 258 00:17:44,170 --> 00:17:48,170 父上は「私が動けば 邪推する者も現れる 259 00:17:48,170 --> 00:17:51,610 すでに王はソーマ殿である」の 一点張りで 260 00:17:51,610 --> 00:17:54,280 そうですか… 261 00:17:54,280 --> 00:17:58,450 やはり俺は お前を王として いただくことはできねえ 262 00:17:58,450 --> 00:18:00,620 あっ… バルガス公! 263 00:18:00,620 --> 00:18:04,450 俺はカーマイン公につかせてもらおう 264 00:18:04,450 --> 00:18:08,630 それが… お前の決断なんだな? あぁ 265 00:18:08,630 --> 00:18:11,960 だが これは 俺だけで決断したことだ 266 00:18:11,960 --> 00:18:13,960 カーマイン公側につくのは— 267 00:18:13,960 --> 00:18:17,300 我が紅竜城邑の手勢 100騎のみとし— 268 00:18:17,300 --> 00:18:21,640 残る空軍部隊は召集せず 中立を守らせる 269 00:18:21,640 --> 00:18:23,640 そうか… 270 00:18:23,640 --> 00:18:27,140 《あのバルガス公が 敗れることも考えての決断? 271 00:18:27,140 --> 00:18:29,310 なんということだ》 272 00:18:29,310 --> 00:18:33,320 さて 陸軍大将 ゲオルグ・カーマイン 273 00:18:33,320 --> 00:18:35,650 貴公に従うか否かは問わない 274 00:18:35,650 --> 00:18:39,320 不正を犯した貴族どもを 受け入れている時点で— 275 00:18:39,320 --> 00:18:42,330 従う意思のないことは明白だからな 276 00:18:42,330 --> 00:18:44,830 だから一つだけ問いたい 277 00:18:44,830 --> 00:18:49,330 何が貴公をそこまで駆り立てた? 278 00:18:49,330 --> 00:18:52,770 武人としての矜持 あっ… 279 00:18:52,770 --> 00:18:54,770 齢55を超え— 280 00:18:54,770 --> 00:18:57,270 あとは衰えるだけであった この身だが— 281 00:18:57,270 --> 00:18:59,780 最高の機会を得た 282 00:18:59,780 --> 00:19:04,450 己が才覚でもって エルフリーデンの命運を決める 283 00:19:04,450 --> 00:19:07,780 貴公は… 大バカ者だ! 284 00:19:07,780 --> 00:19:11,620 愚問 大バカでなくては武人は務まらぬ 285 00:19:11,620 --> 00:19:15,130 貴殿には 我が生きざまを見ていただく 286 00:19:15,130 --> 00:19:18,630 死にざまの間違いじゃないのか? 287 00:19:18,630 --> 00:19:20,630 同じこと 288 00:19:20,630 --> 00:19:24,130 生きんと欲すれば死に 死なんと欲すれば生きる 289 00:19:24,130 --> 00:19:26,470 それが武人なれば 290 00:19:26,470 --> 00:19:29,970 ならばその老木を 踏み越えさせてもらおう 291 00:19:29,970 --> 00:19:36,150 フッ… 朽ちたりとはいえ 長く根を張った大樹であるぞ 292 00:19:36,150 --> 00:19:38,150 覚悟ならある! 293 00:19:41,320 --> 00:19:44,990 ゲオルグ・カーマイン それにカストール・バルガス 294 00:19:44,990 --> 00:19:49,330 戦を交えるにあたり 一つだけ提案がある 295 00:19:49,330 --> 00:19:52,160 戦いがズルズルと続いて— 296 00:19:52,160 --> 00:19:54,830 関係のない国民たちが 巻き込まれるのは— 297 00:19:54,830 --> 00:19:56,830 本意ではないだろう 298 00:19:56,830 --> 00:20:00,670 だから 相手を討つか捕縛したら その配下の軍を— 299 00:20:00,670 --> 00:20:03,170 即座に支配下に置くという ルールを設けたい 300 00:20:03,170 --> 00:20:06,010 うむ… わかった 301 00:20:06,010 --> 00:20:08,180 もしも俺が敗れたときには— 302 00:20:08,180 --> 00:20:10,850 残った者たちのことは よろしくやってくれ 303 00:20:10,850 --> 00:20:13,850 んっ… 304 00:20:13,850 --> 00:20:17,350 それでは これにて失礼する 305 00:20:17,350 --> 00:20:20,050 待って! 306 00:20:22,030 --> 00:20:25,030 姫様… 307 00:20:25,030 --> 00:20:28,370 カーマイン公… 308 00:20:28,370 --> 00:20:38,540 ♩~ 309 00:20:38,540 --> 00:20:40,540 あっ! うぅ… 310 00:20:40,540 --> 00:20:42,550 あぁ! あっ… 311 00:20:42,550 --> 00:20:51,660 ♩~ 312 00:20:51,660 --> 00:20:56,660 これが私の覚悟です 私はソーマと共に歩みます 313 00:20:56,660 --> 00:20:58,660 んっ… 314 00:20:58,660 --> 00:21:02,000 そのお覚悟 確かに承った! 315 00:21:02,000 --> 00:21:04,000 フッ… 316 00:21:04,000 --> 00:21:15,680 ♩~ 317 00:21:15,680 --> 00:21:19,350 すまない カストールを説得できなかった 318 00:21:19,350 --> 00:21:22,350 ハァ… しかたありません 319 00:21:22,350 --> 00:21:25,020 あれが自分の意志で 決めたことです 320 00:21:25,020 --> 00:21:28,190 ウォルター公 そこに彼女はいますか? 321 00:21:28,190 --> 00:21:32,030 えぇ おりますわ 322 00:21:32,030 --> 00:21:34,630 お呼びでしょうか 陛下 323 00:21:36,700 --> 00:21:39,040 ありがとうございます ジュナさん 324 00:21:39,040 --> 00:21:41,370 あなたが 繋ぎをとってくれたおかげで— 325 00:21:41,370 --> 00:21:44,210 俺たちは ウォルター公と戦わずにすみます 326 00:21:44,210 --> 00:21:47,210 私は命じられたことを しただけです 327 00:21:47,210 --> 00:21:49,210 孫娘とはいえ— 328 00:21:49,210 --> 00:21:52,480 これに陛下の王としての 資質を探らせたご無礼— 329 00:21:52,480 --> 00:21:55,150 申し訳ありませんでした 330 00:21:55,150 --> 00:21:59,320 いいんです そのおかげで ウォルター公を味方につけられた 331 00:21:59,320 --> 00:22:02,520 フゥ… ソーマ 332 00:22:04,490 --> 00:22:07,500 私たちは あなたの味方よ 333 00:22:07,500 --> 00:22:10,000 んっ… 334 00:22:10,000 --> 00:22:12,000