1 00:01:56,899 --> 00:01:58,899 (ジュナ)んっ… 2 00:01:58,899 --> 00:02:00,899 (ノック) 3 00:02:00,899 --> 00:02:03,569 陛下 ジュナ・ドーマです 4 00:02:03,569 --> 00:02:07,269 (ソーマ)ジュナさん? あぁ どうぞ 失礼します 5 00:02:19,189 --> 00:02:21,349 あっ… 6 00:02:21,349 --> 00:02:25,689 姫様から聞きました 最近 眠れていないのですか? 7 00:02:25,689 --> 00:02:28,359 体は疲れてるんですけど— 8 00:02:28,359 --> 00:02:33,259 いろいろ頭をグルグル駆け巡って 寝つけないんだ… ハハッ 9 00:02:44,879 --> 00:02:47,709 あっ… 10 00:02:47,709 --> 00:02:50,379 寝てください えっ? 11 00:02:50,379 --> 00:02:52,379 いいから寝てください 12 00:02:56,719 --> 00:02:58,719 あっ… 13 00:03:01,059 --> 00:03:03,229 弱音を吐いてもいいんです 14 00:03:03,229 --> 00:03:07,669 私もまた あなた様の味方なのですから 15 00:03:07,669 --> 00:03:10,499 姫様の前で情けない姿を— 16 00:03:10,499 --> 00:03:13,339 見せたくない という気持ちはわかります 17 00:03:13,339 --> 00:03:16,839 だからこそ強くあろうと 努力もできるのでしょう 18 00:03:16,839 --> 00:03:20,179 ですが それに疲れたときは お呼びください 19 00:03:20,179 --> 00:03:22,179 あっ 20 00:03:26,189 --> 00:03:28,189 フッ… 21 00:03:32,529 --> 00:03:33,949 大丈夫です 22 00:03:34,009 --> 00:03:39,229 姫様が強さを引き出すなら 私はあなた様の弱さを隠します 23 00:03:43,539 --> 00:03:49,209 ♩「今日は眠れ」 24 00:03:49,209 --> 00:03:55,379 ♩「明日まで眠れ」 25 00:03:55,379 --> 00:04:01,079 ♩「起きたらたんと歩きなさい」 26 00:04:06,489 --> 00:04:08,489 (カストール)人心がまだソーマに— 27 00:04:08,489 --> 00:04:11,329 傾ききっていない今こそ チャンスじゃねえのか? 28 00:04:11,329 --> 00:04:13,329 (エクセル)ハァ… あぁ!? 29 00:04:13,329 --> 00:04:17,669 カストール あなたはまだ 王に反抗する気なのですか? 30 00:04:17,669 --> 00:04:20,669 当たり前だ! 勇者だか何だか知んねえが— 31 00:04:20,669 --> 00:04:23,679 アンタだって あの王が気に入らないから— 32 00:04:23,679 --> 00:04:25,849 王の協力要請を 突っぱねていたんだろうが! 33 00:04:25,849 --> 00:04:30,349 私が何よりも優先するのは ラグーンシティの安寧よ 34 00:04:30,349 --> 00:04:35,019 ただでさえ 周辺国が機会を 狙っているという この時期に— 35 00:04:35,019 --> 00:04:39,859 内輪で争うなどバカげているもの アミドニア公国か… 36 00:04:39,859 --> 00:04:43,529 「偽王を討伐するなら 援軍派遣の用意がある」— 37 00:04:43,529 --> 00:04:46,029 という書簡を送ってきやがったよ 38 00:04:46,029 --> 00:04:48,869 きっと 王のところにも 送っているのでしょうね 39 00:04:48,869 --> 00:04:52,209 我らに 共倒れしてほしいはずですし 40 00:04:52,209 --> 00:04:54,709 あなたは何を考えているの? 41 00:04:57,539 --> 00:04:59,549 (ゲオルグ)「何を」とは? 42 00:04:59,549 --> 00:05:03,219 この国に愛国心と忠誠心を 持っているあなたが— 43 00:05:03,219 --> 00:05:06,149 新王に対して 敵対行動をとる理由よ 44 00:05:06,149 --> 00:05:10,319 偽王かどうかは さておき 治世は安定しています 45 00:05:10,319 --> 00:05:13,329 なぜ わざわざ 波風を立てようとするのです? 46 00:05:13,329 --> 00:05:16,829 あの王では この国は治まらぬと判断した 47 00:05:16,829 --> 00:05:18,909 それだけだ それはなぜ? 48 00:05:19,009 --> 00:05:21,949 さまざまな国難を 克服しつつある手腕の— 49 00:05:21,989 --> 00:05:24,089 どこに不満があるというのです? 50 00:05:24,499 --> 00:05:28,169 あの王は多くのものを ためらいなく捨てる! 51 00:05:28,169 --> 00:05:29,989 あっ… あぁ… 52 00:05:30,049 --> 00:05:32,709 かの王は異世界から召喚された者 53 00:05:33,049 --> 00:05:36,019 それゆえ 捨て去ることにためらいがない 54 00:05:36,019 --> 00:05:40,689 非効率的だと思えば 歴史も 伝統も兵も家臣も捨てる 55 00:05:40,789 --> 00:05:43,429 違うであろうか (エクセル)それは… 56 00:05:43,689 --> 00:05:47,289 長年 国に仕えてきた家臣を かの王は捨てた 57 00:05:47,529 --> 00:05:51,829 王に恨みを持つ者たちは 王を討つ有効な駒となる 58 00:05:53,869 --> 00:05:56,369 王位への野心に取りつかれたの!? 59 00:05:56,369 --> 00:05:58,369 カーマイン公のことだ 60 00:05:58,369 --> 00:06:00,769 王位簒奪なんて 考えてないだろう? 61 00:06:02,709 --> 00:06:05,479 無論。 ソーマ王の排斥のあとは— 62 00:06:05,479 --> 00:06:08,979 アルベルト王に復位していただき 我らでお支えする 63 00:06:08,979 --> 00:06:11,319 ホッ… 64 00:06:11,319 --> 00:06:13,319 んっ… 65 00:06:15,659 --> 00:06:19,329 カストール もしものことが あったときのために— 66 00:06:19,329 --> 00:06:22,159 アクセラと カルラ カルルとの 縁を切りなさい 67 00:06:22,159 --> 00:06:24,829 俺があんな若造に 負けるっていうのか! 68 00:06:24,829 --> 00:06:26,829 万が一のためです 69 00:06:26,829 --> 00:06:31,669 王を相手にするなら それぐらいの覚悟で臨みなさい 70 00:06:31,669 --> 00:06:35,339 あっ んっ… 71 00:06:35,339 --> 00:06:37,339 (エクセル)カルラ! 72 00:06:37,339 --> 00:06:40,849 (カルラ)大母様! 父上が戦うと決めたなら— 73 00:06:40,849 --> 00:06:43,519 私も戦います! なりません! 74 00:06:43,519 --> 00:06:46,349 その歳で 反逆者となるつもりですか! 75 00:06:46,349 --> 00:06:48,349 アルベルト王を廃位し— 76 00:06:48,349 --> 00:06:50,859 我が友リーシアを 手込めにしようとするなど— 77 00:06:50,859 --> 00:06:53,359 許せません! 誤解です 78 00:06:53,359 --> 00:06:55,529 ソーマ王は… ご心配には及びません! 79 00:06:55,529 --> 00:07:00,029 このカルラとて バルガス家の娘 立派にやり遂げます! 80 00:07:08,139 --> 00:07:11,139 (ガイウス)ほぅ… (ユリウス)どうしましたか 父上 81 00:07:11,139 --> 00:07:15,239 ゲオルグ・カーマインからだ ようやく立つらしい 82 00:07:21,149 --> 00:07:23,489 (ユリウス)ずいぶんと重い腰でしたね 83 00:07:23,489 --> 00:07:25,489 歳をとったのであろう 84 00:07:25,489 --> 00:07:27,989 もっとも聡明なころの あれであれば— 85 00:07:27,989 --> 00:07:30,999 我らの誘いなんぞに 乗らなかったであろうよ 86 00:07:30,999 --> 00:07:32,999 確かに 87 00:07:35,669 --> 00:07:37,839 宣戦布告とともに動く 88 00:07:37,839 --> 00:07:41,839 王国に援軍を差し向けるのだ ほぅ… 89 00:07:41,839 --> 00:07:45,539 それはどちらに対して? どちらにだと? 90 00:07:47,509 --> 00:07:49,849 ソーマ王側には三公側への援軍 91 00:07:49,849 --> 00:07:53,349 三公側には新王側への援軍と… 92 00:07:53,349 --> 00:07:56,519 父上もお人が悪い フッ… 93 00:07:56,519 --> 00:07:58,519 ハッ… 94 00:08:00,529 --> 00:08:03,359 (ロロア)ハァ… やれやれ 95 00:08:03,359 --> 00:08:06,629 親父殿やバカ兄貴にも困ったもんや 96 00:08:06,629 --> 00:08:10,799 ただでさえ乏しいアミドニアの国力 更に削りたいんか 97 00:08:10,799 --> 00:08:15,139 (セバスチャン)ロロア様 そのようなことは めったに口にしては… 98 00:08:15,139 --> 00:08:18,639 ええな~ エルフリーデン王国は 99 00:08:18,639 --> 00:08:22,979 人口も多いから税収も 運用できる資金も多いやろうし 100 00:08:22,979 --> 00:08:27,819 まったく… 隣の家の財布が 羨ましくてしゃあない 101 00:08:27,819 --> 00:08:30,159 財布? 102 00:08:30,159 --> 00:08:32,159 フム… 103 00:08:32,159 --> 00:08:34,489 フフン 104 00:08:34,489 --> 00:08:36,499 (ハクヤ)資料にありますとおり— 105 00:08:36,499 --> 00:08:40,169 今年の秋の収穫は 十分に期待できます 106 00:08:40,169 --> 00:08:42,339 これにより 食糧問題は— 107 00:08:42,339 --> 00:08:44,669 おおむね解決されたと見て いいでしょう 108 00:08:44,669 --> 00:08:46,669 それはよかった 109 00:08:46,669 --> 00:08:50,509 これで安心して 次の段階に進めます 110 00:08:50,509 --> 00:08:54,179 やはり… やらなきゃならないのか 111 00:08:54,179 --> 00:08:57,179 気が重いですか? まぁな 112 00:08:57,179 --> 00:09:01,189 必要なことだって わかってはいるんだが 113 00:09:01,189 --> 00:09:04,019 《そう… これは必要なことだ 114 00:09:04,019 --> 00:09:09,459 政治思想家 マキャベリは 『君主論』の中でこう言っている》 115 00:09:09,459 --> 00:09:12,969 (マキャベリ)「君主が残虐な行為に 手を染めれば— 116 00:09:12,969 --> 00:09:15,799 平時にあってさえ その座が危うくなる 117 00:09:15,799 --> 00:09:20,139 しかし 一部の君主は 残虐のかぎりを尽くしても— 118 00:09:20,139 --> 00:09:23,479 内に謀反も起こさせず 外敵も寄せつけず— 119 00:09:23,479 --> 00:09:25,479 平穏に一生を終える 120 00:09:25,479 --> 00:09:28,649 これは その君主の残虐の使い方が— 121 00:09:28,649 --> 00:09:31,149 うまいか下手かの違いにある」 122 00:09:31,149 --> 00:09:33,319 《残虐は君主にとって— 123 00:09:33,319 --> 00:09:36,659 すべてを断ち切れる 伝家の宝刀であり— 124 00:09:36,659 --> 00:09:39,159 その常習性に取りつかれれば— 125 00:09:39,159 --> 00:09:42,259 早晩 破滅することになる 妖刀なのだ》 126 00:09:48,169 --> 00:09:50,169 前に言ったな 127 00:09:50,169 --> 00:09:53,169 お前の策を この残虐であると判断すると 128 00:09:53,169 --> 00:09:55,169 はい。 そして— 129 00:09:55,169 --> 00:09:58,469 「やるからには一撃で決めろ」 というお言葉をいただきました 130 00:10:00,509 --> 00:10:03,309 フーッ… 131 00:10:05,349 --> 00:10:09,019 ((カズヤ 家族を作りなさい 132 00:10:09,019 --> 00:10:13,689 その家族を 何があっても守り抜きなさい)) 133 00:10:13,689 --> 00:10:22,539 ♩~ 134 00:10:22,539 --> 00:10:25,339 これより征伐を開始する! 135 00:10:40,549 --> 00:10:43,889 時は来た! 兵を集めよ! 136 00:10:43,889 --> 00:10:49,729 ゲオルグが反乱を起こすと同時に エルフリーデン領内に侵攻を開始する! 137 00:10:49,729 --> 00:10:52,059 狙うは南西部の穀倉地帯! 138 00:10:52,059 --> 00:10:55,399 50年前に奪われし 我らが祖先の領土を— 139 00:10:55,399 --> 00:10:57,399 取り戻すときは今ぞ! 140 00:10:57,399 --> 00:10:59,409 (コルベール)お待ちください 公王陛下! 141 00:10:59,409 --> 00:11:01,409 んっ? 142 00:11:01,409 --> 00:11:05,339 コルベールか おそれながら陛下 143 00:11:05,339 --> 00:11:08,509 エルフリーデン侵攻は お考え直しください 144 00:11:08,509 --> 00:11:11,509 今 戦を起こせば 民が飢えます 145 00:11:14,689 --> 00:11:19,359 (足音) 146 00:11:19,359 --> 00:11:21,359 ハッ… (足音) 147 00:11:21,359 --> 00:11:23,359 んんっ! 148 00:11:23,359 --> 00:11:25,359 ウッ… ウウッ… 149 00:11:25,359 --> 00:11:28,369 キサマら内政官は いつも同じことを言う 150 00:11:28,369 --> 00:11:31,699 「内政に努めよ」 「今はそのときではない」 151 00:11:31,699 --> 00:11:33,709 その結果はどうだ! 152 00:11:33,709 --> 00:11:36,709 エルフリーデン王国は 新王が即位してからは— 153 00:11:36,709 --> 00:11:40,049 国力を 盛り返してきておるではないか! 154 00:11:40,049 --> 00:11:42,379 お聞きください 陛下 155 00:11:42,379 --> 00:11:44,549 エルフリーデンに侵攻すれば— 156 00:11:44,549 --> 00:11:47,549 我が国は 諸外国からの 非難にさらされます 157 00:11:47,549 --> 00:11:51,389 我らは帝国の 「対魔族人類共闘宣言」に— 158 00:11:51,389 --> 00:11:56,559 署名しているのですぞ! 人類宣言か… 159 00:11:56,559 --> 00:11:59,229 《グラン・ケイオス帝国の主導する— 160 00:11:59,229 --> 00:12:04,069 「対魔族人類共闘宣言」 通称「人類宣言」とは— 161 00:12:04,069 --> 00:12:08,669 大陸において最大版図 最大戦力を誇る帝国が— 162 00:12:08,669 --> 00:12:13,349 魔王領の拡大に伴い 人類同士の争いを停止し— 163 00:12:13,349 --> 00:12:17,679 魔物 及び魔族の これ以上の 南下を阻止するために— 164 00:12:17,679 --> 00:12:21,189 人類が一丸となって 協力し合おうという宣言— 165 00:12:21,189 --> 00:12:23,689 及び国際条約の名前だ 166 00:12:23,689 --> 00:12:25,689 その主要骨子は— 167 00:12:25,689 --> 00:12:27,859 以下の3箇条となっている 168 00:12:27,859 --> 00:12:29,859 そのうちのひとつに— 169 00:12:29,859 --> 00:12:31,859 「人類同士の争いによる— 170 00:12:31,859 --> 00:12:33,869 国境線変更を認めない」— 171 00:12:33,869 --> 00:12:35,869 というものがある》 172 00:12:35,869 --> 00:12:40,039 我らがエルフリーデンに侵攻すれば 帝国の介入を招きかねません 173 00:12:40,039 --> 00:12:42,039 陛下 なにとぞ! 174 00:12:47,049 --> 00:12:49,049 あっ…! 175 00:12:49,049 --> 00:12:52,549 コルベール その心配はないだろう 176 00:12:52,549 --> 00:12:57,559 なぜなら エルフリーデンは 人類宣言には署名していないからだ 177 00:12:57,559 --> 00:13:01,229 ユリウス… 様 それは詭弁です 178 00:13:01,229 --> 00:13:05,329 外交とは 交わされた条約のみが 重視されるもの 179 00:13:05,329 --> 00:13:07,999 ですが… もうよいわ! ハッ! 180 00:13:07,999 --> 00:13:11,799 今をもって コルベールを 財務大臣から解任する 181 00:13:16,339 --> 00:13:18,679 ヤッホー コルベールはん わっ! 182 00:13:18,679 --> 00:13:22,009 なんや不景気そうな顔しとるなぁ 姫様 183 00:13:22,009 --> 00:13:24,519 あっ その顔… 184 00:13:24,519 --> 00:13:27,019 親父殿に忠告してくれたんやろ 185 00:13:27,019 --> 00:13:31,689 姫様 私のことは大丈夫ですから そうか? 186 00:13:31,689 --> 00:13:35,029 ほな 準備してき えっ? あの… 姫様 187 00:13:35,029 --> 00:13:37,359 いったい 何をしようというのですか 188 00:13:37,359 --> 00:13:40,529 決まっとる 一緒に雲隠れや 189 00:13:40,529 --> 00:13:43,699 セバスチャンには 準備を進めてもらっとるし— 190 00:13:43,699 --> 00:13:45,869 とりあえず ついてきたって 191 00:13:45,869 --> 00:13:48,369 えっ… えぇ~っ!? 192 00:13:50,379 --> 00:13:53,379 (リーシア)なんなの? ソーマ これから三公と会談する 193 00:13:53,379 --> 00:13:56,049 あっ… んっ 194 00:13:56,049 --> 00:14:00,219 その前に どうしてもリーシアに 聞いておいてほしいことがある 195 00:14:00,219 --> 00:14:18,839 ♩~ 196 00:14:18,839 --> 00:14:22,009 こうして顔を合わせるのは 初めてだな 197 00:14:22,009 --> 00:14:26,349 俺が先代エルフリーデン王 アルベルト殿から王位を託された— 198 00:14:26,349 --> 00:14:29,519 暫定国王のソーマ・カズヤだ 199 00:14:29,519 --> 00:14:33,019 空軍大将のカストール・バルガスだ 200 00:14:33,019 --> 00:14:39,359 お初にお目にかかります 新王陛下 エクセル・ウォルターにございます 201 00:14:39,359 --> 00:14:43,359 陸軍大将 ゲオルグ・カーマインと申す 202 00:14:43,359 --> 00:14:49,369 それでは三公側に対し 最終勧告を行う 203 00:14:49,369 --> 00:14:52,869 これより先も 我が命に従わないというなら— 204 00:14:52,869 --> 00:14:56,539 俺は貴殿らを 反逆者と認定するしかない 205 00:14:56,539 --> 00:15:00,209 貴殿らの考えを 聞かせてもらいたい 206 00:15:00,209 --> 00:15:03,049 陛下にお尋ねしたいことが あります 207 00:15:03,049 --> 00:15:05,049 なんだろうか 208 00:15:05,049 --> 00:15:07,989 陛下は三公領を どうなさるおつもりですか? 209 00:15:07,989 --> 00:15:12,829 従うならば 三公領自体に 手を出すつもりはない 210 00:15:12,829 --> 00:15:14,829 ならば三公軍は? 211 00:15:14,829 --> 00:15:19,669 三公軍は禁軍に組み込み 新たな統一軍を作る 212 00:15:19,669 --> 00:15:21,669 これに伴い— 213 00:15:21,669 --> 00:15:25,169 三公領で軍の維持のために 認めていた特権は廃止する 214 00:15:25,169 --> 00:15:28,009 やはりそうですか 215 00:15:28,009 --> 00:15:31,179 お前は自分の しようとしていることが— 216 00:15:31,179 --> 00:15:33,179 わかってやがるんだろうな? 217 00:15:33,179 --> 00:15:37,519 もし暴君が王として立ち 同族優位の政策を行えば— 218 00:15:37,519 --> 00:15:41,019 異なる種族は 弾圧されるかもしれない 219 00:15:41,019 --> 00:15:43,019 そうならないために— 220 00:15:43,019 --> 00:15:46,689 先人たちによって 考え出されたのが三公軍だ 221 00:15:46,689 --> 00:15:50,029 俺ら三公が 王家を支えると同時に監視し— 222 00:15:50,029 --> 00:15:54,199 いざというときには 暴君を 廃することができるようにってな 223 00:15:54,199 --> 00:15:57,539 お前は その仕組みを 壊そうというのか? 224 00:15:57,539 --> 00:16:00,369 平穏な時代なら それでもよかっただろう 225 00:16:00,369 --> 00:16:03,709 だが 今の世情は不安定だ 226 00:16:03,709 --> 00:16:06,979 我が国への復讐を掲げる アミドニア公国や— 227 00:16:06,979 --> 00:16:09,819 北進が国是であるトルギス共和国は— 228 00:16:09,819 --> 00:16:13,319 隙あらばと 我が国の領土を狙っている 229 00:16:13,319 --> 00:16:15,489 東の九頭竜諸島連合とは— 230 00:16:15,489 --> 00:16:19,159 漁業権を巡っての 小競り合いが絶えない 231 00:16:19,159 --> 00:16:22,829 戦乱の世に複数の 指揮系統を持つ軍隊は無用 232 00:16:22,829 --> 00:16:25,829 今は中央集権をなすべきときだ 233 00:16:25,829 --> 00:16:28,829 その中央が腐ったらどうする 234 00:16:28,829 --> 00:16:30,839 んっ… 235 00:16:30,839 --> 00:16:32,839 そのときは お前が俺の首をとれ! 236 00:16:32,839 --> 00:16:34,839 ハッ… 237 00:16:40,009 --> 00:16:42,679 (エクセル)もう一つ お聞きしたいことがあります 238 00:16:42,679 --> 00:16:47,189 陛下は新しく湾岸都市を 建設していると聞きます 239 00:16:47,189 --> 00:16:51,689 その都市ができたとき ラグーンシティはどうなるのでしょうか? 240 00:16:51,689 --> 00:16:56,029 新都市は 観光地にもなる 交易港として計画している 241 00:16:56,029 --> 00:17:00,869 だから軍港は今後も ラグーンシティに 担ってもらうことになるだろう 242 00:17:00,869 --> 00:17:05,269 フッ… それを聞いて安心しました 243 00:17:08,469 --> 00:17:13,479 ただ今より このエクセル・ウォルター 及びエルフリーデン王国海軍は— 244 00:17:13,479 --> 00:17:16,979 陛下の指揮下に入り そのご指示に従います 245 00:17:19,319 --> 00:17:21,319 英断に感謝する 246 00:17:21,319 --> 00:17:24,319 これからも この国のために よろしく頼む 247 00:17:24,319 --> 00:17:26,989 かしこまりましてございます 248 00:17:26,989 --> 00:17:31,829 バルガス公 貴殿も この国のために力を貸してくれ 249 00:17:31,829 --> 00:17:35,499 残念だが それはできねえ 250 00:17:35,499 --> 00:17:37,669 俺は先々代の— 251 00:17:37,669 --> 00:17:41,009 エルフリーデン国王のころから この国を守ってきた 252 00:17:41,009 --> 00:17:46,179 それなのに… なぜアルベルト王は 我ら三公になんの相談もなく— 253 00:17:46,179 --> 00:17:48,849 お前に王位を譲ってしまったのか 254 00:17:48,849 --> 00:17:50,849 そんなの… 255 00:17:50,849 --> 00:17:53,689 俺だって知りたいくらいだ 256 00:17:53,689 --> 00:17:56,019 リーシア姫は あっ 257 00:17:56,019 --> 00:17:58,859 何か知っておられるか? ごめんなさい 258 00:17:58,859 --> 00:18:02,859 父上は「私が動けば 邪推する者も現れる 259 00:18:02,859 --> 00:18:06,299 すでに王はソーマ殿である」の 一点張りで 260 00:18:06,299 --> 00:18:08,969 そうですか… 261 00:18:08,969 --> 00:18:13,139 やはり俺は お前を王として いただくことはできねえ 262 00:18:13,139 --> 00:18:15,309 あっ… バルガス公! 263 00:18:15,309 --> 00:18:19,139 俺はカーマイン公につかせてもらおう 264 00:18:19,139 --> 00:18:23,319 それが… お前の決断なんだな? あぁ 265 00:18:23,319 --> 00:18:26,649 だが これは 俺だけで決断したことだ 266 00:18:26,649 --> 00:18:28,649 カーマイン公側につくのは— 267 00:18:28,649 --> 00:18:31,989 我が紅竜城邑の手勢 100騎のみとし— 268 00:18:31,989 --> 00:18:36,329 残る空軍部隊は召集せず 中立を守らせる 269 00:18:36,329 --> 00:18:38,329 そうか… 270 00:18:38,329 --> 00:18:41,829 《あのバルガス公が 敗れることも考えての決断? 271 00:18:41,829 --> 00:18:43,999 なんということだ》 272 00:18:43,999 --> 00:18:48,009 さて 陸軍大将 ゲオルグ・カーマイン 273 00:18:48,009 --> 00:18:50,339 貴公に従うか否かは問わない 274 00:18:50,339 --> 00:18:54,009 不正を犯した貴族どもを 受け入れている時点で— 275 00:18:54,009 --> 00:18:57,019 従う意思のないことは明白だからな 276 00:18:57,019 --> 00:18:59,519 だから一つだけ問いたい 277 00:18:59,519 --> 00:19:04,019 何が貴公をそこまで駆り立てた? 278 00:19:04,019 --> 00:19:07,459 武人としての矜持 あっ… 279 00:19:07,459 --> 00:19:09,459 齢55を超え— 280 00:19:09,459 --> 00:19:11,959 あとは衰えるだけであった この身だが— 281 00:19:11,959 --> 00:19:14,469 最高の機会を得た 282 00:19:14,469 --> 00:19:19,139 己が才覚でもって エルフリーデンの命運を決める 283 00:19:19,139 --> 00:19:22,469 貴公は… 大バカ者だ! 284 00:19:22,469 --> 00:19:26,309 愚問 大バカでなくては武人は務まらぬ 285 00:19:26,309 --> 00:19:29,819 貴殿には 我が生きざまを見ていただく 286 00:19:29,819 --> 00:19:33,319 死にざまの間違いじゃないのか? 287 00:19:33,319 --> 00:19:35,319 同じこと 288 00:19:35,319 --> 00:19:38,819 生きんと欲すれば死に 死なんと欲すれば生きる 289 00:19:38,819 --> 00:19:41,159 それが武人なれば 290 00:19:41,159 --> 00:19:44,659 ならばその老木を 踏み越えさせてもらおう 291 00:19:44,659 --> 00:19:50,839 フッ… 朽ちたりとはいえ 長く根を張った大樹であるぞ 292 00:19:50,839 --> 00:19:52,839 覚悟ならある! 293 00:19:56,009 --> 00:19:59,679 ゲオルグ・カーマイン それにカストール・バルガス 294 00:19:59,679 --> 00:20:04,019 戦を交えるにあたり 一つだけ提案がある 295 00:20:04,019 --> 00:20:06,849 戦いがズルズルと続いて— 296 00:20:06,849 --> 00:20:09,519 関係のない国民たちが 巻き込まれるのは— 297 00:20:09,519 --> 00:20:11,519 本意ではないだろう 298 00:20:11,519 --> 00:20:15,359 だから 相手を討つか捕縛したら その配下の軍を— 299 00:20:15,359 --> 00:20:17,859 即座に支配下に置くという ルールを設けたい 300 00:21:38,060 --> 00:21:40,900 うむ… わかった 301 00:21:40,900 --> 00:21:43,070 もしも俺が敗れたときには— 302 00:21:43,070 --> 00:21:45,740 残った者たちのことは よろしくやってくれ 303 00:21:45,740 --> 00:21:48,740 んっ… 304 00:21:48,740 --> 00:21:52,240 それでは これにて失礼する 305 00:21:52,240 --> 00:21:54,940 待って! 306 00:21:56,920 --> 00:21:59,920 姫様… 307 00:21:59,920 --> 00:22:03,260 カーマイン公… 308 00:22:03,260 --> 00:22:13,430 ♩~ 309 00:22:13,430 --> 00:22:15,430 あっ! うぅ… 310 00:22:15,430 --> 00:22:17,440 あぁ! あっ… 311 00:22:17,440 --> 00:22:26,550 ♩~ 312 00:22:26,550 --> 00:22:31,550 これが私の覚悟です 私はソーマと共に歩みます 313 00:22:31,550 --> 00:22:33,550 んっ… 314 00:22:33,550 --> 00:22:36,890 そのお覚悟 確かに承った! 315 00:22:36,890 --> 00:22:38,890 フッ… 316 00:22:38,890 --> 00:22:50,570 ♩~ 317 00:22:50,570 --> 00:22:54,240 すまない カストールを説得できなかった 318 00:22:54,240 --> 00:22:57,240 ハァ… しかたありません 319 00:22:57,240 --> 00:22:59,910 あれが自分の意志で 決めたことです 320 00:22:59,910 --> 00:23:03,080 ウォルター公 そこに彼女はいますか? 321 00:23:03,080 --> 00:23:06,920 えぇ おりますわ 322 00:23:06,920 --> 00:23:09,520 お呼びでしょうか 陛下 323 00:23:11,590 --> 00:23:13,930 ありがとうございます ジュナさん 324 00:23:13,930 --> 00:23:16,260 あなたが 繋ぎをとってくれたおかげで— 325 00:23:16,260 --> 00:23:19,100 俺たちは ウォルター公と戦わずにすみます 326 00:23:19,100 --> 00:23:22,100 私は命じられたことを しただけです 327 00:23:22,100 --> 00:23:24,100 孫娘とはいえ— 328 00:23:24,100 --> 00:23:27,370 これに陛下の王としての 資質を探らせたご無礼— 329 00:23:27,370 --> 00:23:30,040 申し訳ありませんでした 330 00:23:30,040 --> 00:23:34,210 いいんです そのおかげで ウォルター公を味方につけられた 331 00:23:34,210 --> 00:23:37,410 フゥ… ソーマ 332 00:23:39,380 --> 00:23:42,390 私たちは あなたの味方よ 333 00:23:42,390 --> 00:23:44,890 んっ… 334 00:23:44,890 --> 00:23:46,890