1 00:00:05,630 --> 00:00:08,030 (上昇音) 2 00:00:17,550 --> 00:00:18,570 ふぅ… 3 00:00:19,880 --> 00:00:22,680 (ハンス)お待ちしておりました お嬢様 4 00:00:22,680 --> 00:00:26,850 ハンス! ご無事に到着され 何よりです 5 00:00:26,850 --> 00:00:30,160 しかし 急にお帰りになられるとは— 6 00:00:30,160 --> 00:00:32,760 一体 どうなされたのですか? 7 00:00:32,760 --> 00:00:36,460 …お父様は お元気かしら? 8 00:00:38,200 --> 00:00:44,970 ♪♪~ 9 00:01:56,610 --> 00:02:03,810 ♪♪ 10 00:02:07,090 --> 00:02:10,090 (鳥のさえずり) 11 00:02:15,460 --> 00:02:18,130 (ヒルダ)お父様 12 00:02:18,130 --> 00:02:22,440 (フランツ)おお ヒルダ ただいま戻りました 13 00:02:22,440 --> 00:02:25,670 おかえり どうかね 大学の方は 14 00:02:25,670 --> 00:02:27,610 順調です 15 00:02:27,610 --> 00:02:31,010 お父様は 何を考えておいででしたの? 16 00:02:31,010 --> 00:02:33,580 いや 大したことじゃない 17 00:02:33,580 --> 00:02:37,450 (ヒルダ)それは 頼もしいことですわね ん? 18 00:02:37,450 --> 00:02:41,320 銀河帝国の運命と マリーンドルフ家の未来が— 19 00:02:41,320 --> 00:02:44,690 大したことではないと おっしゃるのは 20 00:02:44,690 --> 00:02:46,630 あ… 21 00:02:46,630 --> 00:02:50,830 オーディンで暮らしていると 嫌でも 耳に入ってきますわ 22 00:02:50,830 --> 00:02:55,370 貴族たちは 皆 どちらにつくか右往左往しています 23 00:02:55,370 --> 00:02:57,670 (フランツ)そうか… 24 00:02:57,670 --> 00:03:02,170 どうなさるか ご決心はつきましたか? 25 00:03:05,110 --> 00:03:07,950 (フランツ)私は 中立を望んでいる— 26 00:03:07,950 --> 00:03:12,450 だが もし どうしても どちらかに つかねばならぬとしたら— 27 00:03:12,450 --> 00:03:14,490 当家は…— 28 00:03:14,490 --> 00:03:18,320 ブラウンシュバイク公につく 帝国貴族として それが… 29 00:03:18,320 --> 00:03:21,020 (ヒルダ)お父様 30 00:03:24,100 --> 00:03:28,900 (ヒルダ)貴族たちの ほとんどが 目をそらしている事実があります— 31 00:03:28,900 --> 00:03:31,800 人が生まれ やがて 死を迎えるように— 32 00:03:31,800 --> 00:03:35,540 国家にも避け難く 死が訪れるということです— 33 00:03:35,540 --> 00:03:39,080 地球という惑星に 文明が誕生して以来— 34 00:03:39,080 --> 00:03:43,820 滅びなかった国家は いまだかつて 一つもありません— 35 00:03:43,820 --> 00:03:47,450 銀河帝国 ゴールデンバウム王朝だけが— 36 00:03:47,450 --> 00:03:50,360 どうして 例外であると言えるでしょうか? 37 00:03:50,360 --> 00:03:52,420 (フランツ)ヒルダ お前… 38 00:03:52,420 --> 00:03:57,130 ゴールデンバウム王朝は 500年近く続きました 39 00:03:57,130 --> 00:04:01,600 その間 歪んだ権力構造の内で 人々を支配し— 40 00:04:01,600 --> 00:04:04,940 富と権力を ほしいままにしてきました 41 00:04:04,940 --> 00:04:08,810 人を殺すことも 他家の娘を奪うことも— 42 00:04:08,810 --> 00:04:12,810 自らに都合のいい法律を作ることも…— 43 00:04:12,810 --> 00:04:18,050 そんな国に 間もなく 幕が引かれることになったとしても— 44 00:04:18,050 --> 00:04:20,620 何も おかしくありません 45 00:04:20,620 --> 00:04:23,520 しかし… だからといって— 46 00:04:23,520 --> 00:04:26,930 ローエングラム候につくべき理由が あるのかね 47 00:04:26,930 --> 00:04:29,430 (ヒルダ)あります 48 00:04:32,630 --> 00:04:37,030 …分かった ヒルダ お前に任せよう 49 00:04:41,340 --> 00:04:44,740 ありがとうございます お父様 50 00:04:44,740 --> 00:04:47,110 本当に 感謝しています 51 00:04:47,110 --> 00:04:50,610 面白い時代に 私を生んで下さって 52 00:04:54,590 --> 00:04:57,590 (鳥のさえずり) 53 00:05:02,360 --> 00:05:04,600 (足音) 54 00:05:04,600 --> 00:05:07,830 お待たせしました 55 00:05:07,830 --> 00:05:09,770 お会いになるそうです 56 00:05:09,770 --> 00:05:11,740 どうぞ こちらへ 57 00:05:11,740 --> 00:05:14,970 (ラインハルト・フォン・ローエングラム) キルヒアイスがいないのが残念だ 58 00:05:14,970 --> 00:05:17,980 あれは マリーンドルフ家と いささか ご縁がある 59 00:05:17,980 --> 00:05:20,110 ご存じかな 60 00:05:20,110 --> 00:05:22,110 はい もちろん 61 00:05:22,110 --> 00:05:25,780 カストロプ動乱では 父の命を救って頂きました 62 00:05:25,780 --> 00:05:30,060 …で 私に御用というのは? 63 00:05:30,060 --> 00:05:33,890 今度の内戦に際して マリーンドルフ家は— 64 00:05:33,890 --> 00:05:37,160 ローエングラム侯に お味方させて頂きます 65 00:05:37,160 --> 00:05:40,530 内戦とは? (ヒルダ)明日にでも起こる— 66 00:05:40,530 --> 00:05:42,470 ブラウンシュバイク公たちとの 67 00:05:42,470 --> 00:05:44,540 フフッ 大胆な人だ 68 00:05:44,540 --> 00:05:46,670 たとえ そうなったとして— 69 00:05:46,670 --> 00:05:48,940 私が勝つとはかぎらないが— 70 00:05:48,940 --> 00:05:51,840 それでも 私に味方して下さると? 71 00:05:51,840 --> 00:05:54,650 はい 閣下は お勝ちになります 72 00:05:54,650 --> 00:05:57,480 ほう? その言葉に根拠が? 73 00:05:57,480 --> 00:05:59,490 (ヒルダ)もちろん ございます 74 00:05:59,490 --> 00:06:01,720 フッ… 75 00:06:01,720 --> 00:06:06,230 第1に 閣下と リヒテンラーデ公は 新皇帝を擁し— 76 00:06:06,230 --> 00:06:11,060 皇帝に背く者を討伐するという 大義名分を お持ちです— 77 00:06:11,060 --> 00:06:15,000 それに対し ブラウンシュバイク公と リッテンハイム侯は— 78 00:06:15,000 --> 00:06:20,610 自らの名誉や利益のために 戦争を起こそうとしているにすぎない 79 00:06:20,610 --> 00:06:22,540 それゆえ… 80 00:06:22,540 --> 00:06:25,440 回想 (ヒルダ)彼らは 一時的に手を結んだだけであり— 81 00:06:25,440 --> 00:06:28,080 協力する意思に欠けています— 82 00:06:28,080 --> 00:06:32,520 統一された指揮系統と意思を持つ ローエングラム陣営に— 83 00:06:32,520 --> 00:06:36,390 勝てるはずもありません もう一つ…— 84 00:06:36,390 --> 00:06:40,260 ローエングラム侯は 下級貴族の生まれですが— 85 00:06:40,260 --> 00:06:42,230 この お生まれこそ— 86 00:06:42,230 --> 00:06:45,560 ローエングラム侯を勝利に導く 要因となるはず 87 00:06:45,560 --> 00:06:50,240 なぜなら 兵士たちは皆 平民だからです 88 00:06:50,240 --> 00:06:54,540 閣下は この内戦を経て 古い価値観を滅ぼし— 89 00:06:54,540 --> 00:06:59,680 新たな時代を築いていかれることと 存じます 90 00:06:59,680 --> 00:07:01,750 なるほど 結構 91 00:07:01,750 --> 00:07:05,280 そういうことであれば 私も味方は欲しい 92 00:07:05,280 --> 00:07:08,990 このご厚意には 必ず 報わせて頂こう 93 00:07:08,990 --> 00:07:13,290 マリーンドルフ家はもちろん その口添えがあった家々は— 94 00:07:13,290 --> 00:07:15,960 重く遇することを約束する 95 00:07:15,960 --> 00:07:18,530 閣下の 寛大なお言葉で— 96 00:07:18,530 --> 00:07:22,400 私どもも 知人縁者を説得しやすくなります 97 00:07:22,400 --> 00:07:26,110 なに せっかく味方して下さるのだ 98 00:07:26,110 --> 00:07:30,610 あなたの労と勇気に報いるのは 当然のこと 99 00:07:30,610 --> 00:07:34,780 私が役に立てることがあれば 何なりと言ってもらいたい 100 00:07:34,780 --> 00:07:36,720 遠慮などせずに 101 00:07:36,720 --> 00:07:41,450 では お言葉に甘えて 一つだけ お願いがございます 102 00:07:41,450 --> 00:07:43,390 どうぞ 103 00:07:43,390 --> 00:07:47,260 マリーンドルフ家に その忠誠に対する報酬として— 104 00:07:47,260 --> 00:07:51,460 家門と領地を安堵する そう保証する公文書を— 105 00:07:51,460 --> 00:07:53,760 頂きとう存じます 106 00:07:55,400 --> 00:07:58,740 …ほう? 公文書を 107 00:07:58,740 --> 00:08:01,710 はい 108 00:08:01,710 --> 00:08:03,910 よかろう 109 00:08:03,910 --> 00:08:06,610 今日中に文書にして お渡ししよう 110 00:08:06,610 --> 00:08:08,910 ありがとうございます 111 00:08:08,910 --> 00:08:13,710 マリーンドルフ家は 閣下に対して 絶対の忠誠を誓います 112 00:08:16,120 --> 00:08:18,690 ところで フロイライン・マリーンドルフ 113 00:08:18,690 --> 00:08:22,660 あなたが説得して下さる 他の貴族たちに対しても— 114 00:08:22,660 --> 00:08:25,200 同様のものが必要かな? 115 00:08:25,200 --> 00:08:29,070 自主的に求める者には お出し下さいますよう 116 00:08:29,070 --> 00:08:33,310 それ以外の者には あえて必要ないと存じます 117 00:08:33,310 --> 00:08:35,910 それはそれは… 118 00:08:35,910 --> 00:08:39,210 新たな時代を生きる力がある者ならば— 119 00:08:39,210 --> 00:08:42,450 閣下の炯眼が お見抜きになるでしょう 120 00:08:42,450 --> 00:08:45,650 では そのようにしよう 121 00:08:45,650 --> 00:08:49,460 それにしても なかなか したたかな方だ 122 00:08:49,460 --> 00:08:53,330 貴族の中に あなたのような人がいるとは… 123 00:08:53,330 --> 00:08:55,760 フフッ (ノック) 124 00:08:55,760 --> 00:08:57,700 入れ 125 00:08:57,700 --> 00:09:00,100 (パウル・フォン・オーベルシュタイン) 閣下 報告が入りました 126 00:09:00,100 --> 00:09:02,030 来たか 127 00:09:02,030 --> 00:09:04,740 フロイライン・マリーンドルフ 楽しかった 128 00:09:04,740 --> 00:09:06,710 いずれ また お会いしましょう 129 00:09:06,710 --> 00:09:09,070 はい 130 00:09:09,070 --> 00:09:12,370 (扉の開閉音) 131 00:09:17,520 --> 00:09:19,920 ふぅ… 132 00:09:24,990 --> 00:09:28,630 〈通称「リップシュタット盟約」— 133 00:09:28,630 --> 00:09:34,430 ラインハルトとリヒテンラーデ公の枢軸に 対抗する 貴族たちが結集し— 134 00:09:34,430 --> 00:09:36,940 盟約を交わした— 135 00:09:36,940 --> 00:09:40,310 盟主は ブラウンシュバイク公オットー— 136 00:09:40,310 --> 00:09:44,040 副盟主は リッテンハイム侯ウィルヘルム— 137 00:09:44,040 --> 00:09:47,550 参加した貴族は 3,740名— 138 00:09:47,550 --> 00:09:53,250 その兵力は ラインハルトの正規軍を 上回るものだった〉 139 00:09:55,150 --> 00:10:01,250 〈彼らは 自らを 「リップシュタット貴族連合」と称した〉 140 00:10:08,470 --> 00:10:11,670 (オットー・フォン・ブラウンシュバイク) 浮かぬ顔だな 141 00:10:11,670 --> 00:10:13,870 らしくもない 142 00:10:16,510 --> 00:10:23,210 (馬の駆ける音) 143 00:10:28,920 --> 00:10:31,690 (いななき) 144 00:10:31,690 --> 00:10:37,500 (ミュッケンベルガー) 敬礼はよせ 私は軍を退いた身だ 145 00:10:37,500 --> 00:10:44,900 近く ブラウンシュバイク公の別荘にて 名目上 園遊会が開かれます 146 00:10:44,900 --> 00:10:48,170 内実は… ご承知でしょうな? 147 00:10:48,170 --> 00:10:51,610 関わるつもりはない しかし 閣下! 148 00:10:51,610 --> 00:10:53,550 (馬の鼻息) 149 00:10:53,550 --> 00:10:59,420 (ミュッケンベルガー)「閣下」と呼ぶのもよせ あやつの才が いまだに分からぬか 150 00:10:59,420 --> 00:11:02,020 (オフレッサー)なぜ そんなに 奴の肩を持つのです! 151 00:11:02,020 --> 00:11:05,920 ただ 事実を見極めているだけだ (オフレッサー)閣下! 152 00:11:05,920 --> 00:11:11,560 引退した自由な身ゆえ あえて 一つ 進言させてもらおう 153 00:11:11,560 --> 00:11:18,340 事実を見ようともしない者たちを あの男は 一掃する気でいる 154 00:11:18,340 --> 00:11:21,040 うっ…! 155 00:11:23,180 --> 00:11:26,210 (フレーゲル) よくもまあ そのようなことを… 156 00:11:26,210 --> 00:11:28,450 我らを愚弄している! 157 00:11:28,450 --> 00:11:31,080 (ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム) ミュッケンベルガーも老いたか 158 00:11:31,080 --> 00:11:34,450 大体 勝手に動いてもらっては困る 159 00:11:34,450 --> 00:11:37,690 盟主である わしが 前線の指揮を執る以上… 160 00:11:37,690 --> 00:11:42,060 (リッテンハイム)いや 盟主自ら 前線へおいでになるのは いかがなものか 161 00:11:42,060 --> 00:11:47,770 総司令官には やはり 用兵の専門家を立てるべきでしょう 162 00:11:47,770 --> 00:11:49,970 (うなり声) 163 00:12:02,210 --> 00:12:04,150 (扉が閉まる音) 164 00:12:04,150 --> 00:12:06,080 ふっ 165 00:12:06,080 --> 00:12:09,120 (ブラウンシュバイク) メルカッツ提督… まあ こちらへ 166 00:12:09,120 --> 00:12:12,860 (メルカッツ)何度聞かれても 私の答えは変わりません 167 00:12:12,860 --> 00:12:18,530 無益な戦いは お避けになるよう お考え直し頂けませんか? 168 00:12:18,530 --> 00:12:24,870 提督… これはゴールデンバウム王朝を 守るための正義の戦いですぞ 169 00:12:24,870 --> 00:12:29,340 それを 無益 無意味などと言えば 国賊となる 170 00:12:29,340 --> 00:12:33,210 (フレーゲル) メルカッツ提督ご自身ばかりでなく— 171 00:12:33,210 --> 00:12:36,310 その ご家族も… 172 00:12:39,990 --> 00:12:42,290 (ブラウンシュバイク)フレーゲル…— 173 00:12:42,290 --> 00:12:45,160 どうも 若い者たちは 戦意にあふれ— 174 00:12:45,160 --> 00:12:50,060 国賊は 皆 成敗するなどと 言いだしおってなあ… 175 00:12:50,060 --> 00:12:54,700 …では 非才の身ながら お引き受けいたしましょう— 176 00:12:54,700 --> 00:12:57,600 ただし… 177 00:12:59,540 --> 00:13:02,840 (ベルンハルト・フォン・シュナイダー) 軍紀に従うという条件を認めさせたのです— 178 00:13:02,840 --> 00:13:05,310 よかったではありませんか 179 00:13:05,310 --> 00:13:09,980 (メルカッツ)ん… シュナイダー少佐 卿は まだ若いな 180 00:13:09,980 --> 00:13:14,320 ブラウンシュバイク公の返事は 口先だけのこと 181 00:13:14,320 --> 00:13:16,760 そのうち ローエングラム侯より— 182 00:13:16,760 --> 00:13:19,760 私の方を憎むようになるだろうさ 183 00:13:19,760 --> 00:13:23,130 …まさか 184 00:13:23,130 --> 00:13:27,900 (メルカッツ)特権は 人の精神を腐敗させる 最悪の毒だ— 185 00:13:27,900 --> 00:13:33,040 彼ら大貴族は 何十世代にもわたって それに浸りきっている— 186 00:13:33,040 --> 00:13:39,240 自分を正当化し 他人を責めることは 彼らの本能になっているのだ 187 00:13:39,240 --> 00:13:43,550 かくいう私も 軍隊で 下級兵士に接するまで— 188 00:13:43,550 --> 00:13:46,450 そのことに 気付かなかった 189 00:13:46,450 --> 00:13:51,060 (筆記音) 190 00:13:51,060 --> 00:13:53,590 〈メルカッツの生涯において— 191 00:13:53,590 --> 00:13:58,160 その夜ほど 言葉選びに腐心したことはなかった— 192 00:13:58,160 --> 00:14:02,430 一字一句に慈愛を込めて書いた それは— 193 00:14:02,430 --> 00:14:07,010 妻と子への 別離の手紙であった〉 194 00:14:08,610 --> 00:14:12,480 (ブラウンシュバイク)ばかなことを言うな! 暗殺だと!? 195 00:14:12,480 --> 00:14:18,280 此度の呼びかけに応じた諸侯 三千余名も 既に動いておる— 196 00:14:18,280 --> 00:14:20,820 この正義の先鞭に— 197 00:14:20,820 --> 00:14:23,150 暗殺などという卑劣な… 198 00:14:23,150 --> 00:14:24,310 ですが 閣下! 199 00:14:24,450 --> 00:14:26,490 わしは 正面から堂々と— 200 00:14:26,630 --> 00:14:29,990 あの金髪の小僧を 打ち破ってやるつもりだ 201 00:14:29,990 --> 00:14:35,830 それを なしてこそ わしの正義と実力を 帝国全土に示すことになろう 202 00:14:35,830 --> 00:14:39,970 それを 貴様は わしの名誉に泥を塗るつもりか! 203 00:14:39,970 --> 00:14:43,010 (シュトライト) 閣下! 申し上げにくいことですが— 204 00:14:43,010 --> 00:14:46,740 ローエングラム侯ラインハルトは 用兵の天才です 205 00:14:46,740 --> 00:14:49,710 戦って勝ったとしても 犠牲は大きく— 206 00:14:49,710 --> 00:14:52,350 民衆にも 害を与えることに… 207 00:14:52,350 --> 00:14:55,150 「勝ったとしても」とは どういうことだ! 208 00:14:55,150 --> 00:14:58,960 必勝の信念を持たぬ者には 用はないぞ!— 209 00:14:58,960 --> 00:15:04,700 アンスバッハはいるか! この役立たずを 今すぐ引きずり出せ! 210 00:15:04,700 --> 00:15:08,200 (扉が開く音) (遠くなる足音) 211 00:15:13,240 --> 00:15:16,140 よく集まってくれた 感謝する— 212 00:15:16,140 --> 00:15:19,440 これより 盟主には一切 秘密裏に動く 213 00:15:21,580 --> 00:15:25,020 (フェルナー)この人数では ローエングラム侯に 近づくことは かなわないが— 214 00:15:25,020 --> 00:15:29,920 姉のグリューネワルト伯爵夫人を 人質に取ることはできるだろう 215 00:15:31,660 --> 00:15:36,760 (草がこすれる音) 216 00:15:40,670 --> 00:15:44,540 あっ…! 計画中止! 217 00:15:44,540 --> 00:15:47,070 (兵士)うおっ! (小声で)(フェルナー)速やかに退避せよ! 218 00:15:47,070 --> 00:15:50,510 退避… ぐっ… うっ! 219 00:15:50,510 --> 00:15:55,910 (飛行音) 220 00:16:08,430 --> 00:16:11,530 私の麾下に加わりたい? 221 00:16:13,900 --> 00:16:18,140 すると 卿の忠誠心は どういう判断によって— 222 00:16:18,140 --> 00:16:21,740 卿が 年来の主君を見捨てることを 許したのだ? 223 00:16:21,740 --> 00:16:23,810 忠誠心というものは— 224 00:16:23,810 --> 00:16:27,910 その価値を理解できる人物に 捧げられるものです 225 00:16:27,910 --> 00:16:31,280 ぬけぬけと言う奴だ いいだろう 226 00:16:31,280 --> 00:16:35,290 オーベルシュタイン お前の配下に入れてやれ 227 00:16:35,290 --> 00:16:37,460 はっ 228 00:16:37,460 --> 00:16:39,720 (鞭で打つ音) (兵士)うっ… ぐぁっ! 229 00:16:39,720 --> 00:16:41,660 (フレーゲル)なんたる失態! (兵士)うぐっ! 230 00:16:41,660 --> 00:16:44,560 (フレーゲル) なんたる裏切り! なんたる恥知らず!— 231 00:16:44,560 --> 00:16:48,070 ハァハァ… おじ上 我らの意志に背き— 232 00:16:48,070 --> 00:16:51,570 勝手な行いをした兵士どもを 厳罰に処するべきです! 233 00:16:51,570 --> 00:16:55,740 ああ… わしが この手で成敗してやるわ 234 00:16:55,740 --> 00:16:59,380 (アンスバッハ)公爵閣下 今は そのようなことより— 235 00:16:59,380 --> 00:17:01,810 オーディンを お発ちになる方が先です 236 00:17:01,810 --> 00:17:05,780 なっ…! こうなれば 敵はすぐにでも 動きだすはず 237 00:17:05,780 --> 00:17:07,920 ここは領地へ戻られ— 238 00:17:07,920 --> 00:17:10,520 態勢を整えるべきです (ブラウンシュバイク)ならば 急げ!— 239 00:17:10,520 --> 00:17:13,120 一刻も早くだ アンスバッハ! 240 00:17:16,260 --> 00:17:21,500 ブラウンシュバイク公は その家族を連れ オーディンを脱出しました 241 00:17:21,500 --> 00:17:24,300 残された貴族たちも続くでしょう— 242 00:17:24,300 --> 00:17:27,940 行き先は 恐らく ガイエスブルク 243 00:17:27,940 --> 00:17:32,580 (ジークフリード・キルヒアイス) 自由惑星同盟に対し間諜を投じての作戦も— 244 00:17:32,580 --> 00:17:34,610 予定どおり進行しております 245 00:17:34,610 --> 00:17:38,010 戦機は熟したかと存じます 246 00:17:41,220 --> 00:17:44,720 〈ラインハルトの命令を受けた 諸将たちが— 247 00:17:44,720 --> 00:17:48,290 一斉に動きだした— 248 00:17:48,290 --> 00:17:55,590 初めに ビッテンフェルトが 武装兵を率いて 軍務省を占拠〉 249 00:17:57,300 --> 00:18:05,510 ♪♪~ 250 00:18:05,510 --> 00:18:08,450 (エーレンベルク) 誰の許可を得て入ってきたか— 251 00:18:08,450 --> 00:18:11,180 何を求めてのことか知らぬが— 252 00:18:11,180 --> 00:18:16,050 守るべき礼節の心得もないと見えるな 253 00:18:16,050 --> 00:18:18,290 (フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト) 失礼しました 254 00:18:18,290 --> 00:18:20,530 私が求めておりますのは— 255 00:18:20,530 --> 00:18:24,330 時代が変化しているという認識を 全ての人が持つことです 256 00:18:24,330 --> 00:18:26,260 くっ…! 257 00:18:26,260 --> 00:18:28,630 〈軍務尚書 エーレンベルクを拘禁し— 258 00:18:28,630 --> 00:18:31,200 続いて 統帥本部を占拠— 259 00:18:31,200 --> 00:18:35,140 本部総長 シュタインホフ元帥を拘禁する〉 260 00:18:35,140 --> 00:18:51,390 ♪♪~ 261 00:18:51,390 --> 00:18:53,320 (クラウス・フォン・リヒテンラーデ) 首尾は? 262 00:18:53,320 --> 00:18:56,530 (オスカー・フォン・ロイエンタール) はっ 抜かりなく 263 00:18:56,530 --> 00:19:01,100 ♪♪~ 264 00:19:01,100 --> 00:19:03,900 〈時を同じくして 宇宙港では— 265 00:19:03,900 --> 00:19:09,710 ミッターマイヤー麾下の兵たちが 脱出を図る貴族たちを 待ち構えていた— 266 00:19:09,710 --> 00:19:13,340 そして オーディンの衛星軌道上は— 267 00:19:13,340 --> 00:19:16,910 ワーレン ケンプ 両提督率いる艦隊によって— 268 00:19:16,910 --> 00:19:19,320 完全に固められていた— 269 00:19:19,320 --> 00:19:23,690 捕らえられた貴族の中に シュトライトもいた〉 270 00:19:23,690 --> 00:19:26,590 卿は ブラウンシュバイク公に— 271 00:19:26,590 --> 00:19:32,130 このラインハルトを暗殺するよう 勧めたという情報があるが 事実か? 272 00:19:32,130 --> 00:19:34,070 (シュトライト)事実です 273 00:19:34,070 --> 00:19:37,700 ほう 認めるか なぜ そのようなことを勧めた? 274 00:19:37,700 --> 00:19:42,910 あなたを放置しておけば こうなることは明白だったからです 275 00:19:42,910 --> 00:19:45,810 我が主君に 決断力さえあれば…— 276 00:19:45,810 --> 00:19:49,050 ブラウンシュバイク公爵家のみならず— 277 00:19:49,050 --> 00:19:51,020 ゴールデンバウム王朝にとっても— 278 00:19:51,020 --> 00:19:54,070 まことに 惜しむべきことです 279 00:19:55,150 --> 00:19:56,810 手錠を外してやれ 280 00:19:56,930 --> 00:19:58,130 あっ あ…? 281 00:19:59,760 --> 00:20:01,190 (手錠を外す音) 282 00:20:01,230 --> 00:20:03,150 殺すには惜しい男だ 283 00:20:03,960 --> 00:20:05,900 通行許可証を出そう 284 00:20:05,900 --> 00:20:11,700 ブラウンシュバイク公のもとへ戻り 卿の忠誠を全うするがいい 285 00:20:11,700 --> 00:20:15,940 (シュトライト)いいえ 閣下 もし お許し頂けるのでしたら— 286 00:20:15,940 --> 00:20:19,340 このまま オーディンに とどまらさせて頂けませんでしょうか? 287 00:20:19,340 --> 00:20:20,570 なぜだ 288 00:20:20,690 --> 00:20:25,650 主君のもとへ戻っても 内通を疑われ 処罰されるでしょう 289 00:20:25,650 --> 00:20:27,590 オーディン脱出に際して— 290 00:20:27,590 --> 00:20:31,090 多くの部下や家臣を 置き去りにするような方です— 291 00:20:31,090 --> 00:20:33,990 部下の忠誠心など… 292 00:20:33,990 --> 00:20:38,930 分かった では いっそ 私の部下にならぬか 293 00:20:39,630 --> 00:20:41,670 …ありがたいことですが— 294 00:20:41,670 --> 00:20:45,470 今日までの主君を 明日から 敵に回す気にはなれません— 295 00:20:45,470 --> 00:20:48,110 お許し下さい 296 00:20:48,110 --> 00:20:52,440 ♪♪~ 297 00:20:52,440 --> 00:20:55,350 〈皇帝エルウィン・ヨーゼフ二世は— 298 00:20:55,350 --> 00:21:01,650 ラインハルトに 「帝国軍最高司令官」の称号を与えた〉 299 00:21:01,650 --> 00:21:03,090 勅命 300 00:21:03,330 --> 00:21:09,490 皇帝に反逆をたくらむ ブラウンシュバイク公以下を討伐せよ 301 00:21:10,310 --> 00:21:11,630 はっ 302 00:21:11,630 --> 00:21:14,830 ♪♪~ 303 00:21:14,830 --> 00:21:17,070 (書記官)閣下 お待ち下さい 304 00:21:20,940 --> 00:21:25,540 閣下に 敵軍の公称を お定め頂かねばなりません 305 00:21:25,540 --> 00:21:28,510 公称? はい— 306 00:21:28,510 --> 00:21:31,280 公文書に記すために必要なのです— 307 00:21:31,280 --> 00:21:33,580 彼らは「正義派諸侯軍」などと— 308 00:21:33,580 --> 00:21:36,150 自称しておりますが… 309 00:21:36,150 --> 00:21:38,990 奴らに ふさわしい名称がある 310 00:21:38,990 --> 00:21:44,300 「賊軍」というのだ 賊軍… でございますか 311 00:21:44,300 --> 00:21:48,700 そう決まったことを 帝国全土に伝達せよ 312 00:21:48,700 --> 00:21:52,670 呼ばれる当人たちにも 教えてやるのだ 313 00:21:52,670 --> 00:21:56,010 貴様たちは 賊軍だと 314 00:21:56,010 --> 00:22:33,580 ♪♪~ 315 00:22:33,580 --> 00:22:38,150 しばしの別れだ キルヒアイス 316 00:22:38,150 --> 00:22:40,750 はい 317 00:22:40,750 --> 00:22:43,150 もうすぐだ…— 318 00:22:43,150 --> 00:22:46,760 もうすぐ 宇宙は 俺たちのものになる 319 00:22:46,760 --> 00:22:52,430 ええ 必ずや ラインハルト様のお手に 320 00:22:52,970 --> 00:22:55,810 ご武運を ラインハルト様 321 00:22:57,770 --> 00:22:59,700 ♪♪~ 322 00:24:30,830 --> 00:24:36,130 ♪♪~