1 00:01:32,400 --> 00:01:37,370 <帝国領に進攻した同盟軍は 何の抵抗も受けぬまま> 2 00:01:37,370 --> 00:01:41,510 <瞬く間に 200余りの恒星系を その手中にした> 3 00:01:41,510 --> 00:01:45,380 <そのうちの何割かは 有人惑星を有しており> 4 00:01:45,380 --> 00:01:50,520 <合わせて 5000万人の民間人が 残されていた> 5 00:01:50,520 --> 00:01:52,450 「我々は解放軍だ」 6 00:01:52,450 --> 00:01:54,390 「我々は 君たちに自由と平等を約束する」 7 00:01:54,390 --> 00:01:58,390 「もう 専制政治の圧制に 苦しむことはないのだ」 8 00:01:58,390 --> 00:02:00,330 「食料がないんだ」 9 00:02:00,330 --> 00:02:02,460 「軍隊が みんな持っていってしまった」 10 00:02:02,460 --> 00:02:07,340 「自由や平等より先に パンや肉を約束してくれんかね」 11 00:02:07,340 --> 00:02:09,340 「も… もちろんだとも」 12 00:02:09,340 --> 00:02:13,480 ヴァーリモント少尉 見たかね 彼らが 一番欲しているのは 13 00:02:13,480 --> 00:02:17,350 政治的権利ではなく食料なのだ しかし 14 00:02:17,350 --> 00:02:22,350 そう 食料を与えるだけでは 何の解決にもならない 15 00:02:25,490 --> 00:02:29,360 君は植物学や土木学に 通じているそうだね? 16 00:02:29,360 --> 00:02:31,360 はい 何とかなるかね? 17 00:02:31,360 --> 00:02:35,360 はい やってみます いえ ぜひ やらせてください 18 00:02:41,500 --> 00:02:45,370 ≪わっ やった! 19 00:02:45,370 --> 00:02:49,370 ≪ハハハ… 20 00:02:58,520 --> 00:03:03,360 あと2日もすれば 畑は元の状態に戻るでしょう 21 00:03:03,360 --> 00:03:05,330 はい 全てヴァーリモント少尉のおかげです 22 00:03:05,330 --> 00:03:08,330 いや 私はホーウッド中将に 23 00:03:08,330 --> 00:03:10,470 命じられたとおりに やっているだけです 24 00:03:10,470 --> 00:03:13,370 ハハハ… それだけですかな? 25 00:03:13,370 --> 00:03:15,370 止めろ! 26 00:03:20,480 --> 00:03:23,480 今 少しだな 27 00:03:27,350 --> 00:03:31,490 ヴァーリモント少尉だ R12地区の水分が不足している 28 00:03:31,490 --> 00:03:36,360 水量を増やしてくれ やれやれ 仕事熱心なお人だ 29 00:03:36,360 --> 00:03:40,500 少尉 実は 今夜 ささやかな宴会を開きますので 30 00:03:40,500 --> 00:03:43,400 ぜひ出席してください 宴会? 31 00:03:43,400 --> 00:03:46,370 はい こうして 大地も よみがえり始めたことですし 32 00:03:46,370 --> 00:03:48,370 しかし いやいや 33 00:03:48,370 --> 00:03:50,510 食料のことならご心配なく 34 00:03:50,510 --> 00:03:53,410 私たちも 少しは蓄えがありますから 35 00:03:53,410 --> 00:03:57,380 時期が時期だけに おやめになったほうが 36 00:03:57,380 --> 00:04:02,450 ハハハ… 大丈夫 大丈夫 ほんのささやかな宴会ですから 37 00:04:02,450 --> 00:04:09,320 ただし 軍の方は少尉と そこの兵士の方だけということで 38 00:04:09,320 --> 00:04:13,460 ほう そいつは いいですね 出させてもらいましょうよ 少尉殿 39 00:04:13,460 --> 00:04:18,460 ほら テレーゼもお勧めせんか ぜひ 40 00:04:21,340 --> 00:04:26,480 ≪ハハハ… ≪いやいや 41 00:04:26,480 --> 00:04:30,350 ≪まあ ≪まあまあ ひとつ どうぞ 42 00:04:30,350 --> 00:04:32,350 ハハハ… 乾杯 43 00:04:32,350 --> 00:04:35,480 さあ どうぞ いつもお疲れさまです 44 00:04:35,480 --> 00:04:38,390 ハハハ… 俺たちに任せてくれれば 大丈夫だ! 45 00:04:38,390 --> 00:04:42,360 絶対に この星を緑の楽園にしてみせるさ 46 00:04:42,360 --> 00:04:44,490 ハハハ… 頼りにしてますよ 47 00:04:44,490 --> 00:04:47,400 解放軍の方々には 何とお礼を言ったらいいか 48 00:04:47,400 --> 00:04:51,370 ハハハ… そりゃあ 帝国軍とは違うさ! 49 00:04:51,370 --> 00:04:57,370 どうぞ… ヴァーリモント少尉 50 00:05:02,440 --> 00:05:05,350 あの… テレーゼ 51 00:05:05,350 --> 00:05:09,350 父上に後を追えと言われたのか? 52 00:05:11,450 --> 00:05:13,390 すまない 言い過ぎたよ 53 00:05:13,390 --> 00:05:18,330 いえ… 少尉 誰かが ご機嫌を損ねるようなことを? 54 00:05:18,330 --> 00:05:20,460 いや 少し酔っただけだ 55 00:05:20,460 --> 00:05:23,370 あの… 本当は父から 56 00:05:23,370 --> 00:05:26,340 いつも少尉のおそばに いるように言われているんです 57 00:05:26,340 --> 00:05:31,470 だろうな 君の父上は なかなかの策士だから 58 00:05:31,470 --> 00:05:35,470 でも 私は父に言われなくても 59 00:05:44,490 --> 00:05:49,490 《解放軍と いつまで 手をつないでいけるのか》 60 00:05:51,360 --> 00:05:56,500 小さい時からの私の夢は 誰も住んでいない星を見つけて 61 00:05:56,500 --> 00:05:59,400 そこで愛する妻や子と 平穏に暮らすことだったんだ 62 00:05:59,400 --> 00:06:04,310 そのために 土木学や植物学を 学んだようなものだ 63 00:06:04,310 --> 00:06:09,440 だが どこでどう間違ったのか 軍隊に入ってしまった 64 00:06:09,440 --> 00:06:12,350 もっとも とんでもないところで その知識が役立ったけどね 65 00:06:12,350 --> 00:06:14,320 すてき えっ? 66 00:06:14,320 --> 00:06:18,450 私も小さい時から そういう夢を見ていました 67 00:06:18,450 --> 00:06:20,390 テレーゼ 68 00:06:20,390 --> 00:06:26,330 「5000万人の90日分の食料 200種に上る食用植物の種子」 69 00:06:26,330 --> 00:06:31,470 「人造タンパク製造プラント40 水耕プラント60」 70 00:06:31,470 --> 00:06:33,400 「および それらを輸送する船舶」 71 00:06:33,400 --> 00:06:36,340 「解放地区の住民を飢餓状態から 恒久的に救うには」 72 00:06:36,340 --> 00:06:39,340 「最低 これだけ必要である」 73 00:06:39,340 --> 00:06:43,480 「なお この数値は順次 大きなものとなるであろう」 74 00:06:43,480 --> 00:06:48,350 5000万人分の食料といえば 穀物だけでも50億トンになります 75 00:06:48,350 --> 00:06:52,490 イゼルローンの倉庫全部を空にしても 穀物は7億トンしかありません 76 00:06:52,490 --> 00:06:54,420 分かっている 77 00:06:54,420 --> 00:06:57,360 今回の補給計画は 私が立てたんだからな 78 00:06:57,360 --> 00:07:00,300 こんな予定外の消費が どういう結果をもたらすかは 79 00:07:00,300 --> 00:07:03,430 他の誰よりも私が知っているさ 80 00:07:03,430 --> 00:07:05,370 こうなったら 総司令官のロボス元帥に 81 00:07:05,370 --> 00:07:08,300 直接ねじ込むしかなかろう 82 00:07:08,300 --> 00:07:11,310 閣下 我が軍は危機に直面しております 83 00:07:11,310 --> 00:07:16,450 それも 重大な危機に… 各部隊からの要求書のことか? 84 00:07:16,450 --> 00:07:19,350 どうも 過大な要求という気もするが 85 00:07:19,350 --> 00:07:21,320 占領政策上 やむをえんのではないかな? 86 00:07:21,320 --> 00:07:24,320 イゼルローンに それだけの物資はありません 87 00:07:24,320 --> 00:07:27,460 本国に要求を伝えればよかろう? 88 00:07:27,460 --> 00:07:29,390 そうすれば たぶん送ってくるでしょう 89 00:07:29,390 --> 00:07:33,330 しかし その物資が前線まで届くか どうか 90 00:07:33,330 --> 00:07:35,330 どういう意味かね? 91 00:07:35,330 --> 00:07:37,470 敵の作戦が我が軍に 92 00:07:37,470 --> 00:07:40,370 補給上の過大な負担を かけることにあるということです 93 00:07:40,370 --> 00:07:43,340 つまり 敵は輸送船団を攻撃し 94 00:07:43,340 --> 00:07:46,480 我が軍の補給線を 断とうと試みるだろう 95 00:07:46,480 --> 00:07:50,350 それが 後方主任参謀の ご意見なのですな? 96 00:07:50,350 --> 00:07:52,350 うん 97 00:07:52,350 --> 00:07:56,490 しかし 最前線までの空域は 我が軍の占領下にあります 98 00:07:56,490 --> 00:08:00,360 そう ご心配には及ばないでしょう 99 00:08:00,360 --> 00:08:04,290 分かりました この とてつもない要求書は 100 00:08:04,290 --> 00:08:09,430 ロボス閣下の許可済みということで ハイネセンに出しておきましょう 101 00:08:09,430 --> 00:08:11,370 《ヤン 生きて帰れよ》 102 00:08:11,370 --> 00:08:14,370 《死ぬには ばかばかしすぎる戦いだ》 103 00:08:16,310 --> 00:08:19,440 これでは 際限がないではないか 104 00:08:19,440 --> 00:08:22,340 帝国は 我が同盟の財政を 破壊するつもりなのだ 105 00:08:22,340 --> 00:08:26,320 民衆を道具にするとは 憎むべき方法だが 106 00:08:26,320 --> 00:08:30,450 我が軍が解放と救済を 大義名分としている以上 107 00:08:30,450 --> 00:08:33,360 有効な方法であることは 認めざるをえない 108 00:08:33,360 --> 00:08:38,360 もはや撤兵すべきだ 賛成 109 00:08:40,460 --> 00:08:42,400 ≪反対です 110 00:08:42,400 --> 00:08:46,340 我が軍が飢餓から 彼らを救えば 帝政への反発と相まって 111 00:08:46,340 --> 00:08:49,470 民衆の心が 同盟に傾くのは必然なのです 112 00:08:49,470 --> 00:08:53,340 そうだ! ≪撤兵の必要はない 113 00:08:53,340 --> 00:08:56,340 この上は議長のご意見を! 114 00:08:58,480 --> 00:09:01,380 前線で 何らかの結果が出るまでは 軍の行動に 115 00:09:01,380 --> 00:09:04,290 枠をはめるようなことは すべきではなかろう 116 00:09:04,290 --> 00:09:06,290 もしも ここで撤兵すれば 117 00:09:06,290 --> 00:09:12,430 遠征は愚考と浪費の象徴として 市民の笑いものになるだろう 118 00:09:12,430 --> 00:09:15,330 つまり 我が評議会は市民の支持を失い 119 00:09:15,330 --> 00:09:18,330 次の選挙で敗北するということだ 120 00:09:20,300 --> 00:09:24,440 中尉 第十艦隊のウランフ中将と 連絡を取ってくれ 121 00:09:24,440 --> 00:09:26,380 はい 122 00:09:26,380 --> 00:09:28,310 「連絡が入っています」 123 00:09:28,310 --> 00:09:31,310 ウランフ中将 お元気そうで何よりです 124 00:09:31,310 --> 00:09:35,450 「おう ヤン・ウェンリーか 珍しいな 何事だ?」 125 00:09:35,450 --> 00:09:39,320 占領地を放棄して 撤退しようかと思うのですが 126 00:09:39,320 --> 00:09:41,320 「一度も 砲火を交えないうちにか?」 127 00:09:41,320 --> 00:09:45,460 敵は焦土作戦に出て 我々が飢えるのを待っています 128 00:09:45,460 --> 00:09:48,360 このままでは 我々はロシアに出兵して敗北した 129 00:09:48,360 --> 00:09:50,330 ナポレオンの二の舞になるのは 明白です 130 00:09:50,330 --> 00:09:52,330 「うん だが だとすれば」 131 00:09:52,330 --> 00:09:55,470 「敵は機を見て 攻勢に出てくるつもりだろう」 132 00:09:55,470 --> 00:09:57,410 「下手に後退すれば」 133 00:09:57,410 --> 00:09:59,340 「かえって それを誘うことに なりはせんか?」 134 00:09:59,340 --> 00:10:02,340 反撃の準備は十分に整える それが大前提です 135 00:10:02,340 --> 00:10:06,480 とにかく 兵が飢えてからでは遅いのです 136 00:10:06,480 --> 00:10:09,380 「分かった 貴官の意見が正しかろう」 137 00:10:09,380 --> 00:10:12,350 「我が艦隊も 撤退の準備をさせることにする」 138 00:10:12,350 --> 00:10:16,490 「だが 総司令部には どうするつもりか?」 139 00:10:16,490 --> 00:10:18,430 ビュコック提督にお願いして 140 00:10:18,430 --> 00:10:20,360 ロボス元帥に 上申していただこうと思います 141 00:10:20,360 --> 00:10:25,500 そのほうが 私が言うより 説得力を持ちますので 142 00:10:25,500 --> 00:10:29,370 「うん それがよかろう それではな」 143 00:10:29,370 --> 00:10:32,370 《間に合えばいいのだが》 144 00:10:34,510 --> 00:10:37,410 ハイネセンから前線へ 輸送艦隊が派遣される 145 00:10:37,410 --> 00:10:39,380 敵の生命線だ 146 00:10:39,380 --> 00:10:42,380 お前に与えた兵力の全てを挙げて これをたたけ 147 00:10:42,380 --> 00:10:45,380 かしこまりました 148 00:10:47,520 --> 00:10:55,520 キルヒアイス… 勝つためだ キルヒアイス 149 00:11:00,470 --> 00:11:06,340 キルヒアイス中将は 今回の戦法に反対ですかな? 150 00:11:06,340 --> 00:11:09,480 <スコット提督率いる 輸送艦隊は> 151 00:11:09,480 --> 00:11:16,350 <1000万トン級輸送艦500隻 護衛艦26隻からなっていた> 152 00:11:16,350 --> 00:11:20,490 ≪敵ミサイル多数 本艦に接近 153 00:11:20,490 --> 00:11:23,390 ≪ああっ 対応不能 数が多すぎる! 154 00:11:23,390 --> 00:11:27,390 ≪わあーっ 155 00:11:30,500 --> 00:11:33,400 我が軍の輸送艦隊が 帝国軍の攻撃を受け 156 00:11:33,400 --> 00:11:35,370 全滅のもようです 157 00:11:35,370 --> 00:11:37,370 《遅かったか》 158 00:11:40,510 --> 00:11:42,440 何!輸送艦隊が襲われた? 159 00:11:42,440 --> 00:11:45,380 「したがって 当分 食料の補給は望めません」 160 00:11:45,380 --> 00:11:49,520 「必要とする物資は 現地において調達してください」 161 00:11:49,520 --> 00:11:53,390 現地で調達だと?それでは 我々に略奪をやれというのか? 162 00:11:53,390 --> 00:11:55,390 「どうとるかは閣下のご自由です」 163 00:11:55,390 --> 00:12:01,390 「私は ただ ロボス総司令官からの ご命令をお伝えしているだけです」 164 00:12:03,470 --> 00:12:07,340 食料の調達とは どういうことだ? 詳しいことは分かりません 165 00:12:07,340 --> 00:12:10,340 ただ我々は 上からの命令に 従っているだけです 166 00:12:10,340 --> 00:12:13,480 とにかく 軍の方針が変更になったのです 167 00:12:13,480 --> 00:12:15,410 そんなバカな 168 00:12:15,410 --> 00:12:18,350 この星には そんな余分な食料など パンのひと切れもありません 169 00:12:18,350 --> 00:12:20,350 ウソをつくな 170 00:12:20,350 --> 00:12:22,480 お前たちが 隠匿している酒や食料で 171 00:12:22,480 --> 00:12:26,350 宴会を開いたことは 分かってるんだ 172 00:12:26,350 --> 00:12:28,360 わ… 私は 173 00:12:28,360 --> 00:12:30,360 探せ! ま… 待ってください 174 00:12:30,360 --> 00:12:32,360 あっ 175 00:12:34,500 --> 00:12:37,400 お父さん! 176 00:12:37,400 --> 00:12:40,370 どうなってるんです? 私にも何が何だか 177 00:12:40,370 --> 00:12:43,510 ウソだ! あんたが私たちを裏切ったんだ 178 00:12:43,510 --> 00:12:45,440 違う! 179 00:12:45,440 --> 00:12:47,380 ここに食料があるのは 間違いない 180 00:12:47,380 --> 00:12:52,510 徹底的に探すんだ 裏切ったのは お前か! 181 00:12:52,510 --> 00:12:57,390 いえ 私は ただ兵士としての 義務を果たしただけです 182 00:12:57,390 --> 00:12:59,390 何! 183 00:13:01,320 --> 00:13:03,320 うっ… 184 00:13:06,460 --> 00:13:09,360 少尉殿 これ以上 ここの連中に肩入れすると 185 00:13:09,360 --> 00:13:11,330 ろくなことにならないですよ 186 00:13:11,330 --> 00:13:15,330 少尉殿は 同盟軍の一員なんですよ 187 00:13:27,480 --> 00:13:29,420 ま… 待ってください それを持っていかれたら 188 00:13:29,420 --> 00:13:32,350 私たちは 今日から 何を食べていけばいいんですか? 189 00:13:32,350 --> 00:13:35,360 どうせ まだ どこかに隠してるんだろう 190 00:13:35,360 --> 00:13:38,490 全く どこまでずるいのか 検討もつかんぜ 191 00:13:38,490 --> 00:13:40,430 何とかしてください 192 00:13:40,430 --> 00:13:45,370 こういう時のために あなたに 娘をあてがっておいたんですよ? 193 00:13:45,370 --> 00:13:48,500 さあ 194 00:13:48,500 --> 00:13:52,370 とにかく やめるんだ 私からホーウッド閣下にお話する 195 00:13:52,370 --> 00:13:55,380 無駄です 閣下からは邪魔をする者は 196 00:13:55,380 --> 00:14:00,450 反逆者と見なして 逮捕せよとの命令が出ています 197 00:14:00,450 --> 00:14:03,450 ホーウッド提督が? 198 00:14:09,460 --> 00:14:11,390 《少尉》 199 00:14:11,390 --> 00:14:16,330 こうなったら戦うしかあるまい 200 00:14:16,330 --> 00:14:19,470 待ってくれ! 私たちは あなたたちのために… 201 00:14:19,470 --> 00:14:24,340 解放軍が聞いてあきれる 単なる略奪者ではないか! 202 00:14:24,340 --> 00:14:27,340 わあっ 203 00:14:29,480 --> 00:14:31,480 やめてくれ… あっ 204 00:14:35,350 --> 00:14:38,350 子供の分だけでも残してくれ… 205 00:14:44,490 --> 00:14:48,360 よいか? 私たちには帝国も同盟もない 206 00:14:48,360 --> 00:14:50,370 食料を与えてくれる者が 味方であり 207 00:14:50,370 --> 00:14:52,370 それを奪う者は全て敵だ 208 00:14:52,370 --> 00:14:55,500 おー! ≪待ってくれ 209 00:14:55,500 --> 00:14:58,410 何だ? 210 00:14:58,410 --> 00:15:01,310 君たちが刃向かったところで 軍隊には勝てない! 211 00:15:01,310 --> 00:15:04,310 では 飢えて死ねというのか? そうだ そうだ 212 00:15:04,310 --> 00:15:06,450 君たちには畑があるではないか! 213 00:15:06,450 --> 00:15:09,350 収穫まで どうやって 食っていけばいいのだ? 214 00:15:09,350 --> 00:15:13,320 もう 今夜の食料もないのだぞ! さあ 行くぞ! 215 00:15:13,320 --> 00:15:17,460 やめるんだ… 216 00:15:17,460 --> 00:15:21,460 手始めに こいつを始末しようぜ 217 00:15:30,470 --> 00:15:33,370 やめて! 218 00:15:33,370 --> 00:15:35,340 少尉が何をしたというの? 219 00:15:35,340 --> 00:15:40,480 この星のために 一生懸命 やってくれたじゃないの! 220 00:15:40,480 --> 00:15:43,380 テレーゼ 221 00:15:43,380 --> 00:15:45,350 ごめんなさい 222 00:15:45,350 --> 00:15:48,360 それくらいでいいだろう さあ 行くぞ 223 00:15:48,360 --> 00:15:50,360 おう! 224 00:15:55,500 --> 00:15:58,400 何とかしなければ… 225 00:15:58,400 --> 00:16:00,340 ヴァーリモント少尉 226 00:16:00,340 --> 00:16:05,310 フランツでいいよ もう 少尉とは言えないからね 227 00:16:05,310 --> 00:16:07,310 フランツ 228 00:16:10,450 --> 00:16:13,350 んっ? 229 00:16:13,350 --> 00:16:15,320 食料を返してもらいたい 230 00:16:15,320 --> 00:16:19,450 刃向かうつもりか? おとなしく返せば何もしない 231 00:16:19,450 --> 00:16:22,360 何を生意気な 232 00:16:22,360 --> 00:16:24,330 それっ うっ 233 00:16:24,330 --> 00:16:27,330 ≪そらっ ≪それっ 234 00:16:27,330 --> 00:16:29,460 わっ 貴様ら! 235 00:16:29,460 --> 00:16:31,400 ≪うわっ ≪おおっ 236 00:16:31,400 --> 00:16:33,400 ≪わあっ! 237 00:16:36,340 --> 00:16:38,340 わあっ 238 00:16:40,480 --> 00:16:44,350 遅かったか 239 00:16:44,350 --> 00:16:46,350 うわっ 240 00:16:49,480 --> 00:16:52,390 第七艦隊の占領地で 暴動が起きました 241 00:16:52,390 --> 00:16:57,360 第三 第八 第九艦隊の占領地でも 暴動が発生しました 242 00:16:57,360 --> 00:17:00,430 いずれも 軍が食料の供与を停止したり 243 00:17:00,430 --> 00:17:04,300 農民たちから 食料を徴集したためです 244 00:17:04,300 --> 00:17:06,300 全く見事だ ローエングラム伯 245 00:17:06,300 --> 00:17:09,440 そうか ついに暴発したか 246 00:17:09,440 --> 00:17:13,310 分かった 同盟への借款の件はOKだ 247 00:17:13,310 --> 00:17:18,450 かまわぬから たっぷり貸し付けてやれ うん 248 00:17:18,450 --> 00:17:21,350 それにしても あの小僧め やりおるわ 249 00:17:21,350 --> 00:17:23,320 単なる 戦上手ではないな 250 00:17:23,320 --> 00:17:27,460 見かけによらず 勝つためには 手段を選ばないのね 251 00:17:27,460 --> 00:17:29,390 それだけではないぞ ドミニク 252 00:17:29,390 --> 00:17:32,330 帝国の民衆は これまで同盟に対して 253 00:17:32,330 --> 00:17:35,330 外敵という認識を 持っていなかった 254 00:17:35,330 --> 00:17:39,470 そこに敵意を植え付けたのだ これは大きい 255 00:17:39,470 --> 00:17:42,370 それで 今度は同盟に肩入れですの? 256 00:17:42,370 --> 00:17:44,340 お忙しいことですわね 257 00:17:44,340 --> 00:17:47,340 このまま あの小僧が勝ち過ぎても困る 258 00:17:47,340 --> 00:17:52,480 帝国も同盟も もっと互いに 傷つけあってもらわねばならん 259 00:17:52,480 --> 00:17:54,420 そして軍事費で疲弊したところを 260 00:17:54,420 --> 00:17:57,350 このフェザーンが 経済面から支配する 261 00:17:57,350 --> 00:18:00,290 これからの戦争は 艦隊決戦ではない 262 00:18:00,290 --> 00:18:02,290 経済がカギを握るのだ 263 00:18:02,290 --> 00:18:05,430 よろしいですわね んっ? 264 00:18:05,430 --> 00:18:11,300 お楽しみが いろいろあって フン 265 00:18:11,300 --> 00:18:15,440 ワシは 総司令官閣下に面談を求めたのだ 266 00:18:15,440 --> 00:18:18,340 作戦参謀ごときが 呼ばれもせんのに出しゃばるな 267 00:18:18,340 --> 00:18:20,310 「どんな理由で 面談をお求めですか?」 268 00:18:20,310 --> 00:18:22,310 貴官に話す必要はない 269 00:18:22,310 --> 00:18:25,450 「では お取り次ぎするわけには いきません」 270 00:18:25,450 --> 00:18:29,320 「どれほど地位の高い方であれ 規則は順守していただきます」 271 00:18:29,320 --> 00:18:35,460 何?前線の各艦隊司令官は 撤退を望んでおる 272 00:18:35,460 --> 00:18:39,330 その件について 総司令官の ご了解をいただきたいのだ 273 00:18:39,330 --> 00:18:41,330 「ヤン中将は ともかく」 274 00:18:41,330 --> 00:18:44,470 「勇敢をもってなる ビュコック提督までが」 275 00:18:44,470 --> 00:18:47,370 「戦わずして 撤退を主張なさるとは意外ですな」 276 00:18:47,370 --> 00:18:51,340 「小官なら撤退などしません」 そうか では代わってやる 277 00:18:51,340 --> 00:18:56,480 私はイゼルローン要塞に帰還する 貴官が代わって前線に来るがいい 278 00:18:56,480 --> 00:18:59,380 「できもしないことを おっしゃらないでください」 279 00:18:59,380 --> 00:19:02,280 不可能なことを言い立てるのは 貴官のほうだ 280 00:19:02,280 --> 00:19:06,290 それも 安全な場所から動かずにな 「小官を侮辱なさるんですか?」 281 00:19:06,290 --> 00:19:09,420 貴官は自己の才能を示すのに 282 00:19:09,420 --> 00:19:11,360 弁舌ではなく 実績をもってすべきだろう 283 00:19:11,360 --> 00:19:14,300 他人に命令するようなことが 自分には できるか どうか 284 00:19:14,300 --> 00:19:16,300 やってみたら どうだ! 285 00:19:16,300 --> 00:19:19,430 「うっ…」 286 00:19:19,430 --> 00:19:21,370 んっ? 287 00:19:21,370 --> 00:19:25,370 「あっ」 どうしたのだ? 288 00:19:30,450 --> 00:19:34,320 提督 お見苦しいところを お目にかけました 289 00:19:34,320 --> 00:19:37,320 「どうしたのです?彼は」 軍医の話によると 290 00:19:37,320 --> 00:19:40,460 転換性ヒステリー症によって 一時的に引き起こされる 291 00:19:40,460 --> 00:19:43,360 神経性の盲目だそうです 「ヒステリー?」 292 00:19:43,360 --> 00:19:47,330 ええ 何でも 挫折感が異常な興奮を引き起こし 293 00:19:47,330 --> 00:19:51,470 視神経が 一時的にマヒする病気だそうです 294 00:19:51,470 --> 00:19:54,370 15分もすれば また見えるようになるそうですが 295 00:19:54,370 --> 00:19:57,340 この先 何度も発作が 起きる可能性もありますので 296 00:19:57,340 --> 00:20:00,480 フォーク准将は 休養ということになりましょう 297 00:20:00,480 --> 00:20:02,410 「ありがたい話ですな」 298 00:20:02,410 --> 00:20:05,350 「ところで 第十三艦隊から具申のあった」 299 00:20:05,350 --> 00:20:10,490 「撤退の件は いかがですかな? ワシは全面的に賛成しますぞ」 300 00:20:10,490 --> 00:20:14,360 しばらくお待ちください 総司令官閣下のご裁可が必要です 301 00:20:14,360 --> 00:20:16,360 「非礼を承知で申し上げるが」 302 00:20:16,360 --> 00:20:20,500 「総司令官ロボス元帥閣下に 直接お話できるよう」 303 00:20:20,500 --> 00:20:22,430 「取り計らって いただけませんかな」 304 00:20:22,430 --> 00:20:25,370 ロボス閣下は昼寝中です 305 00:20:25,370 --> 00:20:28,370 敵襲以外は起こすな とのことですので 306 00:20:28,370 --> 00:20:31,510 提督の要望は起床後に お伝えします 307 00:20:31,510 --> 00:20:35,380 「昼寝?」 308 00:20:35,380 --> 00:20:39,380 「よろしい 分かりました この上は前線司令官として」 309 00:20:39,380 --> 00:20:42,520 「部下の生命に対する義務を 遂行するまでです」 310 00:20:42,520 --> 00:20:44,450 「ロボス閣下がお目覚めの節は」 311 00:20:44,450 --> 00:20:47,390 「良い夢が ご覧になられましたかと」 312 00:20:47,390 --> 00:20:49,390 「ビュコックが気にしていたと お伝え願いましょう」 313 00:20:49,390 --> 00:20:52,390 提督 314 00:21:06,470 --> 00:21:08,410 うわっ 315 00:21:08,410 --> 00:21:11,410 わあっ 316 00:21:18,490 --> 00:21:21,490 くそっ フランツ! 317 00:21:23,360 --> 00:21:27,360 やめろ! これ以上 この畑は荒らさせん! 318 00:21:32,500 --> 00:21:36,500 フランツ むちゃしないで 319 00:21:47,520 --> 00:21:49,450 私は 今まで何をしてきたのだろう 320 00:21:49,450 --> 00:21:53,390 フランツ さっ 321 00:21:53,390 --> 00:21:57,530 行こう テレーゼ 誰もいない未知の星へ 322 00:21:57,530 --> 00:22:01,400 フランツ! もう たくさんだ! 323 00:22:01,400 --> 00:22:03,330 あれは家のほうだわ 324 00:22:03,330 --> 00:22:07,340 まさか いくら何でも 単なる脅かしだろう 325 00:22:07,340 --> 00:22:09,340 でも 326 00:22:22,480 --> 00:22:26,480 お父さん! もう遅い 327 00:22:28,360 --> 00:22:33,360 なぜ?なぜこんなことに 教えてよ フランツ! 328 00:22:35,500 --> 00:22:38,400 <大義名分同士が ぶつかり合う 戦いの中にあっては> 329 00:22:38,400 --> 00:22:42,370 <民衆は常に利用され そして常に捨てられる> 330 00:22:42,370 --> 00:22:47,510 <それが まるで民衆の 存在価値であるかのように> 331 00:22:47,510 --> 00:22:50,410 ミッターマイヤー ロイエンタール ビッテンフェルト 332 00:22:50,410 --> 00:22:53,380 ケンプ メックリンガー ワーレン ルッツ 333 00:22:53,380 --> 00:22:57,520 かねてからの計画に従い 総力をもって同盟軍を討て 334 00:22:57,520 --> 00:22:59,450 はっ! 335 00:22:59,450 --> 00:23:01,450 待て 336 00:23:07,330 --> 00:23:10,460 勝利は既に確定している 前祝いだ 337 00:23:10,460 --> 00:23:16,340 卿らの上に 大神オーディンの恩ちょう あらんことを祈って 乾杯 338 00:23:16,340 --> 00:23:19,340 プロージット! 339 00:23:24,480 --> 00:23:32,350 <宇宙暦796年 帝国暦487年 帝国標準時10月10日> 340 00:23:32,350 --> 00:23:36,490 <ローエングラム伯ラインハルト率いる 帝国軍艦隊は> 341 00:23:36,490 --> 00:23:42,490 <補給線を断たれた同盟艦隊に 対して反撃を開始した> 342 00:23:44,370 --> 00:23:47,500 <ついに 帝国軍の総反撃が始まった> 343 00:23:47,500 --> 00:23:49,440 <怒とうの猛攻にさらされる 同盟軍> 344 00:23:49,440 --> 00:23:52,370 <ヤンの 第十三艦隊も例外ではない> 345 00:23:52,370 --> 00:23:56,510 <味方が次々に撃破される中 ヤンは決死の大逆攻を試みるが> 346 00:23:56,510 --> 00:23:58,450 <次回『銀河英雄伝説』第15話 「アムリッツァ星域会戦」> 347 00:23:58,450 --> 00:24:00,450 <銀河の歴史が また1ページ>