1 00:01:33,030 --> 00:01:34,960 <リップシュタット連合軍が> 2 00:01:34,960 --> 00:01:37,530 <その本拠地とした ガイエスブルク要塞は> 3 00:01:37,530 --> 00:01:42,400 <直径およそ45キロ 収容艦艇1万6000隻> 4 00:01:42,400 --> 00:01:47,040 <主砲 硬X線ビーム砲の出力は 7億4000万メガワット> 5 00:01:47,040 --> 00:01:50,540 <その戦力は イゼルローン要塞にも匹敵する> 6 00:01:50,540 --> 00:01:54,410 <イゼルローン要塞が同盟軍によって 奪われた今となっては> 7 00:01:54,410 --> 00:01:59,550 <帝国領内における 最大最強の軍事要塞である> 8 00:01:59,550 --> 00:02:03,420 首都星オーディンから この ガイエスブルクに至る航路上に 9 00:02:03,420 --> 00:02:05,360 9か所の軍事拠点を設ける 10 00:02:05,360 --> 00:02:08,360 この おのおのに 兵力を配置しておく 11 00:02:08,360 --> 00:02:13,500 さすれば あの小僧の軍は その9か所を次々と攻撃する間に 12 00:02:13,500 --> 00:02:16,400 少なからぬ消耗をするはずだ 13 00:02:16,400 --> 00:02:21,370 そこを このガイエスブルクから出撃して 一挙に壊滅させるのだ! 14 00:02:21,370 --> 00:02:24,510 ≪おお… ≪さすがです 15 00:02:24,510 --> 00:02:28,510 ≪なるほど ≪すごい 16 00:02:30,380 --> 00:02:33,520 メルカッツ提督には 何か異論があるのか? 17 00:02:33,520 --> 00:02:36,420 ローエングラム候が こちらの注文どおりに 18 00:02:36,420 --> 00:02:40,390 9か所を いちいち 攻撃してくるとは かぎりません 19 00:02:40,390 --> 00:02:43,530 敵にしてみれば おのおのの拠点を結ぶ航路を断ち 20 00:02:43,530 --> 00:02:48,030 補給と通信をかく乱するだけでも こちらを無力化できるからです 21 00:02:48,030 --> 00:02:52,540 もし敵が そうした上で 一気にガイエスブルクをついてくれば 22 00:02:52,540 --> 00:02:55,440 兵力を分散した分だけ こちらが不利になります 23 00:02:55,440 --> 00:02:58,410 では どうすれば よいというのだ? 24 00:02:58,410 --> 00:03:02,350 9か所の軍事拠点には 偵察と連絡の機能のみを残し 25 00:03:02,350 --> 00:03:06,490 実戦機能は ガイエスブルクに集中させるのです 26 00:03:06,490 --> 00:03:11,360 すると あの小僧をガイエスブルクまで 引きずり込んで 決戦に及ぶのか? 27 00:03:11,360 --> 00:03:14,360 う~ん 遠方から はるばる遠征してきた敵を 28 00:03:14,360 --> 00:03:18,500 その疲労のピークで討つのだな? さようです 29 00:03:18,500 --> 00:03:22,370 いや さらに有効な戦法がありますぞ 30 00:03:22,370 --> 00:03:26,370 それは どういうものか? ジュターデン提督 31 00:03:26,370 --> 00:03:31,510 メルカッツ総司令のお考えに 一部 修正を加えたものです 32 00:03:31,510 --> 00:03:35,010 金髪の小僧を ガイエスブルクに 引き付けておく 一方で 33 00:03:35,010 --> 00:03:39,520 大規模な別動隊を組織して 手薄なオーディンを攻略し 34 00:03:39,520 --> 00:03:43,390 皇帝陛下を我々が擁し奉るのです 35 00:03:43,390 --> 00:03:45,390 なるほど すばらしい 36 00:03:45,390 --> 00:03:49,030 シュターデン提督の作戦案の 壮大にして華麗なること 37 00:03:49,030 --> 00:03:54,900 この ランズベルク伯アルフレット 感嘆の極み 38 00:03:54,900 --> 00:03:58,540 で 誰が その別動隊の指揮を執るのです? 39 00:03:58,540 --> 00:04:02,540 大変な栄誉と責任ですが 40 00:04:11,480 --> 00:04:14,390 シュターデン提督は 何も分かっておられん! 41 00:04:14,390 --> 00:04:16,350 なぜ ローエングラム候が 42 00:04:16,350 --> 00:04:18,360 平然と オーディンを留守にできるのか 43 00:04:18,360 --> 00:04:21,490 少しでも洞察すれば 分かることでは ありませんか! 44 00:04:21,490 --> 00:04:25,000 ことは 戦略や戦術の話ではないからな 45 00:04:25,000 --> 00:04:28,500 それにしても どうして 出撃を許可なさったのですか? 46 00:04:28,500 --> 00:04:31,400 現実感覚に欠ける シュターデン提督と 47 00:04:31,400 --> 00:04:36,370 血気に はやった若い貴族たちなど ローエングラム候の敵にもなりますまい! 48 00:04:36,370 --> 00:04:40,510 一度 痛い目に遭ったほうが 身のためと… いうわけですか? 49 00:04:40,510 --> 00:04:45,510 言葉で言っても 分からぬだろうからな 50 00:04:58,530 --> 00:05:00,470 ミッターマイヤー 51 00:05:00,470 --> 00:05:04,340 卿は士官学校で シュターデンに 戦術論を教わったそうだな 52 00:05:04,340 --> 00:05:09,470 御意ですが?それが何か 貴族ども… フン 53 00:05:09,470 --> 00:05:13,350 賊軍どもの第1陣は シュターデンが率いているそうだ 54 00:05:13,350 --> 00:05:16,350 一戦 まず当たってみようという つもりらしい 55 00:05:16,350 --> 00:05:20,490 ほう いよいよですか どうだ?勝てるか 56 00:05:20,490 --> 00:05:23,990 シュターデン教官は 知識は豊富でしたが 57 00:05:23,990 --> 00:05:25,920 事実と理論が対立する時は 58 00:05:25,920 --> 00:05:28,860 理論を優先させる傾向が ありました 59 00:05:28,860 --> 00:05:33,500 我ら学生は「理屈倒れのシュターデン」と 呼んでいたものです 60 00:05:33,500 --> 00:05:35,430 よし 卿に命じる 61 00:05:35,430 --> 00:05:40,370 艦隊を率いて アルテナ星域方面に赴き 卿の旧師と相対せよ 62 00:05:40,370 --> 00:05:43,510 追って 私が行くまで 一戦するもよし 63 00:05:43,510 --> 00:05:47,510 運用は 卿に一任する 御意! 64 00:05:50,380 --> 00:05:54,520 先陣は武人の誇りである その名誉を賜ったからには 65 00:05:54,520 --> 00:05:57,420 ローエングラム元帥閣下の期待に お応えし 66 00:05:57,420 --> 00:06:00,330 まず初戦に勝ち 敵の士気をくじくのだ! 67 00:06:00,330 --> 00:06:02,330 はっ 68 00:06:02,330 --> 00:06:06,460 ドロイゼン アルテナ星域に 広範な機雷原を敷く 69 00:06:06,460 --> 00:06:11,460 600万機の自動追尾機雷を用意せよ はっ 70 00:06:13,340 --> 00:06:16,980 そうか 帝国のほうも いよいよ始まったか 71 00:06:16,980 --> 00:06:18,910 はい アルテナ星域で 72 00:06:18,910 --> 00:06:21,850 双方の第1陣同士が にらみ合いに入っております 73 00:06:21,850 --> 00:06:28,350 今日で3日目のはずですので そろそろ戦端が開かれた頃かと 74 00:06:32,460 --> 00:06:34,390 シュターデン提督! 75 00:06:34,390 --> 00:06:37,360 こうして にらみ合いを続けて もう3日目ですぞ! 76 00:06:37,360 --> 00:06:40,000 何をためらって おられるのか! 77 00:06:40,000 --> 00:06:45,500 敵の指揮官 ウォルフガング・ミッターマイヤーは 速攻の妙には定評がある 78 00:06:45,500 --> 00:06:48,410 「疾風ウォルフ」との異名を 持つほどの者だ 79 00:06:48,410 --> 00:06:52,010 それが動こうとしないのは どう考えても妙だ 80 00:06:52,010 --> 00:06:54,510 ここは むやみに動くべきではない 81 00:06:54,510 --> 00:06:59,380 閣下!敵の通信を傍受しました 敵が待機しているのは 82 00:06:59,380 --> 00:07:02,320 ローエングラム候の本体の到着を 待っているからで 83 00:07:02,320 --> 00:07:04,960 これが到着しだい 圧倒的大群をもって 84 00:07:04,960 --> 00:07:08,460 攻勢に出るつもりのようです 何だと! 85 00:07:08,460 --> 00:07:12,960 提督!ちゅうちょしてる間にも 我々は不利になりつつありますぞ 86 00:07:12,960 --> 00:07:15,470 この上は 敵の本体が到着するより前に 87 00:07:15,470 --> 00:07:18,370 討って出るべきでしょう! いや 待て 88 00:07:18,370 --> 00:07:21,340 こんなに簡単に 傍受できたというのは おかしい 89 00:07:21,340 --> 00:07:24,480 敵が故意に流した 情報である可能性が高い 90 00:07:24,480 --> 00:07:26,410 何を言われる! 91 00:07:26,410 --> 00:07:29,350 これならば 敵が動かぬ理由に 合点がいくではないか! 92 00:07:29,350 --> 00:07:35,490 しかし それでは… 提督の優柔不断にも あきれ返るわ 93 00:07:35,490 --> 00:07:38,390 慎重論を通り越して 臆病と言うべきだな 94 00:07:38,390 --> 00:07:42,360 提督!我らの目的は まず 一戦して敵の力量を知り 95 00:07:42,360 --> 00:07:45,000 その士気を くじくことにあったはず 96 00:07:45,000 --> 00:07:46,930 こんなところで 手をこまねいていては 97 00:07:46,930 --> 00:07:50,500 何にも なりませんぞ! そうだ!そのとおり 98 00:07:50,500 --> 00:07:54,010 提督!我らは出撃しますぞ よろしいな! 99 00:07:54,010 --> 00:07:57,880 分かった だが作戦には従ってもう 100 00:07:57,880 --> 00:08:02,450 結構ですとも… で 策とは? まず2つの部隊に分かれ 101 00:08:02,450 --> 00:08:05,350 おのおのが 左右から機雷原をう回する 102 00:08:05,350 --> 00:08:08,320 そして 左翼部隊が敵と全面衝突する間に 103 00:08:08,320 --> 00:08:10,320 右翼部隊は敵の背後に回り込み 104 00:08:10,320 --> 00:08:15,460 後方と側面から 敵を機雷原に追い込むのだ 105 00:08:15,460 --> 00:08:19,330 左翼部隊は私が率いる 右翼の指揮をヒルデスハイム伯 106 00:08:19,330 --> 00:08:23,330 卿に任せる 承知した 107 00:08:23,330 --> 00:08:29,330 うっ… はあ… うっ… 108 00:08:31,480 --> 00:08:38,480 閣下!敵が動きだしました うむ まんまと乗ってきたか 109 00:08:44,490 --> 00:08:47,490 ミサイルです!3時方向! 110 00:08:53,500 --> 00:08:55,430 攻撃の手を緩めるな! 111 00:08:55,430 --> 00:08:59,370 敵に反撃の機会を与えるな 一気に もみ潰せ! 112 00:08:59,370 --> 00:09:04,440 いつまでも我らが同じ宙域に 留まっておるわけが なかろうに 113 00:09:04,440 --> 00:09:07,350 平民は いつでも黙って 貴族に殴られるのを 114 00:09:07,350 --> 00:09:10,320 待っているものだと 思い込んでいるらしいが 115 00:09:10,320 --> 00:09:15,320 これだから 貴族のバカ息子どもは 度し難いのだ! 116 00:09:25,460 --> 00:09:28,370 よし このまま全速で機雷原をう回! 117 00:09:28,370 --> 00:09:32,370 残る別の隊の背後を襲う! 118 00:09:35,470 --> 00:09:37,410 背後より敵! 119 00:09:37,410 --> 00:09:41,350 背後?そんなバカな 敵は前方のはずだ! 120 00:09:41,350 --> 00:09:44,480 敵の本体でしょうか? いや 早すぎる 121 00:09:44,480 --> 00:09:48,350 ヒルデスハイムの部隊とは 連絡が取れんのか! 122 00:09:48,350 --> 00:09:50,360 妨害が激しすぎて無理です! くっ… 123 00:09:50,360 --> 00:09:52,860 いけません!来ます! 124 00:09:54,990 --> 00:09:58,500 閣下!反転して後背の備えを! 125 00:09:58,500 --> 00:10:01,400 うっ… 閣下! 126 00:10:01,400 --> 00:10:05,400 駄目だ… 撤退を! 127 00:10:11,010 --> 00:10:14,510 敵は逃げにかかりました 深追いの必要はない 128 00:10:14,510 --> 00:10:18,020 いささか 戦いがいのない相手でしたな 129 00:10:18,020 --> 00:10:20,520 バイエルライン 慢心は禁物だぞ 130 00:10:20,520 --> 00:10:24,020 まだ戦いは始まったばかりだ はっ 131 00:10:29,530 --> 00:10:32,430 何だと!敗れたと申すか! 132 00:10:32,430 --> 00:10:34,400 はあ… シュターデン提督らは 133 00:10:34,400 --> 00:10:37,400 レンテンベルク要塞に 撤退しましたが 134 00:10:37,400 --> 00:10:39,540 ヒルデスハイム伯爵を はじめとして 135 00:10:39,540 --> 00:10:42,440 全軍の7割を 失いましてございます 136 00:10:42,440 --> 00:10:46,410 ヒルデスハイム伯が… おいたわしい 137 00:10:46,410 --> 00:10:53,410 くっ! シュターデンめ 役に立たぬヤツ! 138 00:11:01,490 --> 00:11:03,430 ミッターマイヤー提督 139 00:11:03,430 --> 00:11:07,000 「疾風ウォルフ」の用兵の妙 見せてもらったぞ 140 00:11:07,000 --> 00:11:10,500 恐れ入ります 少々 小細工をし過ぎまして 141 00:11:10,500 --> 00:11:14,370 小道具に使いました 機雷の回収が大変です 142 00:11:14,370 --> 00:11:18,380 それにしても シュターデンは レンテンベルクに逃げ込んだと聞いたが 143 00:11:18,380 --> 00:11:20,510 御意にございます 144 00:11:20,510 --> 00:11:22,450 取り逃がしまして 申し訳ありません 145 00:11:22,450 --> 00:11:25,380 いや シュターデンなど どうでもよい 146 00:11:25,380 --> 00:11:29,520 だが レンテンベルクを放置しておくと 何かと やっかいだ 147 00:11:29,520 --> 00:11:36,520 この際 攻略して ガイエスブルク要塞 攻略のための橋頭保とするか 148 00:11:40,530 --> 00:11:44,040 このレンテンベルク要塞の 死命を制するためには 149 00:11:44,040 --> 00:11:46,940 中心部にある 核融合炉を奪取するのが 150 00:11:46,940 --> 00:11:49,540 最も早く確実な方法である 151 00:11:49,540 --> 00:11:53,410 外壁から最短距離で この核融合炉に至るため 152 00:11:53,410 --> 00:11:56,410 この第6通路を 白兵戦で突破するのだ 153 00:11:56,410 --> 00:11:58,550 ミッターマイヤー ロイエンタール 154 00:11:58,550 --> 00:12:02,420 卿らは陸上戦闘においても 並ぶ者のない勇者と聞く 155 00:12:02,420 --> 00:12:05,360 2人で攻略部隊の指揮を執れ 御意 156 00:12:05,360 --> 00:12:08,360 だが油断するな 第6通路を守るのは 157 00:12:08,360 --> 00:12:12,000 あのオフレッサーだ オフレッサー上級大将? 158 00:12:12,000 --> 00:12:16,500 装甲てき弾兵総監の? あの野蛮人か 159 00:12:41,530 --> 00:12:43,530 今だ! 160 00:12:45,400 --> 00:12:49,030 味方がいます! これでは撃てません! 161 00:12:49,030 --> 00:12:54,530 あの亀裂に艦を乗り入れろ 敵の砲頭の死角だ! 162 00:13:00,480 --> 00:13:03,980 直ちに 上陸作戦を開始しろ! 163 00:13:03,980 --> 00:13:06,880 うまくいったな これからが大変だ 164 00:13:06,880 --> 00:13:09,490 もし 1対1で オフレッサーに出会ったら 165 00:13:09,490 --> 00:13:11,420 卿なら どうする? すっ飛んで逃げるね 166 00:13:11,420 --> 00:13:16,360 同感だ あれは人を殴り殺すために 生まれてきたような男だからな 167 00:13:16,360 --> 00:13:18,500 まともに相手にするものではない 168 00:13:18,500 --> 00:13:22,500 しかし 部下には 逃げろとも言えんしな 169 00:13:25,370 --> 00:13:28,510 うわっ! うっ 170 00:13:28,510 --> 00:13:31,410 わあっ! ええい!何をやっておる! 171 00:13:31,410 --> 00:13:35,380 どいておれ!ウオーッ! 172 00:13:35,380 --> 00:13:38,520 わあっ! うっ! 173 00:13:38,520 --> 00:13:41,420 オリャー! 174 00:13:41,420 --> 00:13:43,390 トリャーッ! うわっ! 175 00:13:43,390 --> 00:13:46,390 続け! おう! 176 00:13:52,530 --> 00:13:55,530 ウオー! うわーっ! 177 00:13:57,400 --> 00:13:59,400 ハハハ… 178 00:13:59,400 --> 00:14:03,470 ヤツめ!生かして帰さんぞ 第2隊突入 179 00:14:03,470 --> 00:14:08,470 いかなる犠牲を払っても 第6通路を確保せよ! 180 00:14:14,490 --> 00:14:17,390 それ! 181 00:14:17,390 --> 00:14:19,360 わあ! ハハハ…! 182 00:14:19,360 --> 00:14:24,500 貴様ら平民が いくら来ようと 死体の山が増えるだけだぞ! 183 00:14:24,500 --> 00:14:26,430 わあ! うっ! 184 00:14:26,430 --> 00:14:28,370 この臆病なネズミめ 185 00:14:28,370 --> 00:14:32,370 しょせん あの軟弱な小僧の軍など こんなものよ 186 00:14:32,370 --> 00:14:37,010 「すでに8回の突撃を 試みましたがオフレッサー1人のために」 187 00:14:37,010 --> 00:14:39,510 「ことごとく 撤退を余儀なくされております」 188 00:14:39,510 --> 00:14:43,380 オフレッサーは勇者だ ただし石器時代のな 189 00:14:43,380 --> 00:14:46,380 それに ふさわしく せいぜい派手に殺してやれ 190 00:14:46,380 --> 00:14:48,520 「はっ」 お待ちください 191 00:14:48,520 --> 00:14:50,460 何だ?オーベルシュタイン 192 00:14:50,460 --> 00:14:53,390 オフレッサーは生かしたまま 捕らえていただきたいのです 193 00:14:53,390 --> 00:14:56,390 閣下のお役に立てて ご覧に入れましょう 194 00:14:56,390 --> 00:15:00,030 あの頑迷な男が 私の役に立とうなどという 195 00:15:00,030 --> 00:15:01,970 気を起こすかな? きゃつの意思など 196 00:15:01,970 --> 00:15:05,470 問題ではありません 洗脳でもするのか? 197 00:15:05,470 --> 00:15:09,340 そんな不粋なマネはいたしません ぜひ お任せください 198 00:15:09,340 --> 00:15:13,340 貴族どもに 相互不信の種を まいてご覧に入れます 199 00:15:13,340 --> 00:15:16,480 よかろう 卿に任せよう 200 00:15:16,480 --> 00:15:19,380 「金髪の小僧! スクリーンを通してでもいいから」 201 00:15:19,380 --> 00:15:23,350 「この俺の顔を まともに見る勇気があるか!」 202 00:15:23,350 --> 00:15:27,490 「貴様のような未熟な小わっぱが 運にだけは恵まれて」 203 00:15:27,490 --> 00:15:30,390 「少しばかり手柄を立てたからとて どれほどのものか!」 204 00:15:30,390 --> 00:15:32,360 「それが図に乗りおって」 205 00:15:32,360 --> 00:15:35,370 「国政を左右しようとは なんたる思い上がりか!」 206 00:15:35,370 --> 00:15:38,500 「皇帝陛下のご恩を あだで返す裏切り者!」 207 00:15:38,500 --> 00:15:41,410 「この背徳の卑劣漢め!」 208 00:15:41,410 --> 00:15:46,380 「姉ともども 色仕掛けで 陛下をたぶらかし 奉りおって!」 209 00:15:46,380 --> 00:15:50,520 ロイエンタール ミッターマイヤー 「はっ」 210 00:15:50,520 --> 00:15:53,420 あの げすヤローを 私の前に引きずってこい! 211 00:15:53,420 --> 00:15:58,020 生かしたままだぞ 手足をちぎっても 決して殺すな! 212 00:15:58,020 --> 00:16:01,460 私自身の手で ヤツの 汚らわしい口を引き裂いてやる! 213 00:16:01,460 --> 00:16:03,960 「はっ」 214 00:16:03,960 --> 00:16:05,900 はあ… 難問だな 215 00:16:05,900 --> 00:16:08,470 ああ ローエングラム候も また 216 00:16:08,470 --> 00:16:11,370 感情に 支配される人間だということだ 217 00:16:11,370 --> 00:16:13,340 うん 準備は どうだ? 218 00:16:13,340 --> 00:16:16,340 はっ もう そろそろ よろしい頃かと 219 00:16:16,340 --> 00:16:19,480 では 装甲服を用意してくれ 2着な 220 00:16:19,480 --> 00:16:22,380 まさか 提督方 お二人で お出になるのですか? 221 00:16:22,380 --> 00:16:24,350 俺たちは おとりだ 222 00:16:24,350 --> 00:16:27,350 例のワナを より完全なものにするためのな 223 00:16:27,350 --> 00:16:31,490 しかし いくら何でも… 俺たち2人は大将だ 224 00:16:31,490 --> 00:16:33,990 オフレッサーの化け物は上級大将 225 00:16:33,990 --> 00:16:37,500 釣り合いが取れて ちょうどよかろう 226 00:16:37,500 --> 00:16:42,370 ハハハ…!小僧め! 勇気のカケラが少しでもあるのなら 227 00:16:42,370 --> 00:16:44,370 男らしく俺の前に出てきてみろ! 228 00:16:44,370 --> 00:16:48,510 それとも また 姉のスカートの陰にでも隠れたか! 229 00:16:48,510 --> 00:16:50,440 ≪威勢がいいな 野蛮人 230 00:16:50,440 --> 00:16:54,380 貴様など ローエングラム候の お手を煩わすまでもない 231 00:16:54,380 --> 00:16:58,520 俺たちが相手をしてやるから ありがたく あの世へ行くがいい 232 00:16:58,520 --> 00:17:03,350 おう… 生意気な口をたたくのは 誰かと思えば 233 00:17:03,350 --> 00:17:05,320 ヘテロクロミアの ロイエンタールと 234 00:17:05,320 --> 00:17:07,330 疾風のミッターマイヤーか! 235 00:17:07,330 --> 00:17:10,460 面白い! 少しは やるというウワサだが 236 00:17:10,460 --> 00:17:12,400 2人がかりなら 俺に勝てるとでも言うのか! 237 00:17:12,400 --> 00:17:14,330 やってみなければ分かるまい! 238 00:17:14,330 --> 00:17:17,340 うすらでかいばかりが 脳でないことを教えてやるぞ 239 00:17:17,340 --> 00:17:19,470 むっ ぬかしおったな! 240 00:17:19,470 --> 00:17:24,340 ドリャーッ…! 241 00:17:24,340 --> 00:17:29,480 うおっ… うおー! 242 00:17:29,480 --> 00:17:31,480 うっ! 243 00:17:33,350 --> 00:17:36,350 オフレッサーは捕らえた 残るヤツらはザコにすぎん 244 00:17:36,350 --> 00:17:38,850 全員突撃せよ! はっ! 245 00:17:44,960 --> 00:17:47,870 猛獣を捕らえるには ワナが一番だ 246 00:17:47,870 --> 00:17:50,870 陳腐なワナだが 貴様程度の単細胞にとっては 247 00:17:50,870 --> 00:17:53,500 やはり これで十分だったな 248 00:17:53,500 --> 00:17:56,410 ひきょう者め! 誉められたと思っておこう 249 00:17:56,410 --> 00:18:00,310 <オフレッサーを失った貴族連合軍は もろくも降伏し> 250 00:18:00,310 --> 00:18:03,310 <ここに レンテンベルク要塞は陥落した> 251 00:18:03,310 --> 00:18:05,450 <血で赤く塗装されて> 252 00:18:05,450 --> 00:18:08,350 何?ヤツを殺すなと言うのか 253 00:18:08,350 --> 00:18:13,320 はい 殺すのは簡単ですが きゃつは死など恐れてはいません 254 00:18:13,320 --> 00:18:17,460 それに 今 きゃつを殺せば ゴールデンバウム王朝に殉じた 255 00:18:17,460 --> 00:18:21,330 忠義の者としての名声を 高めてやるようなもの 256 00:18:21,330 --> 00:18:24,340 それでは 閣下も不本意でございましょう 257 00:18:24,340 --> 00:18:28,470 しかし ヤツのために何人の部下が 殺されたと思うのだ! 258 00:18:28,470 --> 00:18:30,410 生かしておく必要を認めん 259 00:18:30,410 --> 00:18:32,340 即刻 処刑すべきだ! 同感 260 00:18:32,340 --> 00:18:38,340 申し上げたはずです ヤツには使い道があると 261 00:18:43,490 --> 00:18:46,390 何のマネだ? 262 00:18:46,390 --> 00:18:50,360 ローエングラム候のお慈悲です 敵とはいえ 263 00:18:50,360 --> 00:18:53,500 上級大将閣下の勇猛な戦いぶりに いたく感心され 264 00:18:53,500 --> 00:18:57,370 釈放して 再戦の機会を与えるとのことです 265 00:18:57,370 --> 00:19:01,310 相変わらず甘いヤツめ それで恩を売ったつもりか 266 00:19:01,310 --> 00:19:05,440 よかろう それが望みなら ガイエスブルクで待っていてやる 267 00:19:05,440 --> 00:19:08,350 今度こそ その金髪を血で染めてやる! 268 00:19:08,350 --> 00:19:12,320 どうぞ ご自由に そちらに船を用意しましたので 269 00:19:12,320 --> 00:19:15,450 ガイエスブルクでも どこへでも 退去されるが よろしいでしょう 270 00:19:15,450 --> 00:19:18,360 ケッ! 271 00:19:18,360 --> 00:19:20,360 フン 272 00:19:24,460 --> 00:19:28,460 どうも趣味ではないな ああ 273 00:19:40,480 --> 00:19:44,350 何のマネだ!これは 274 00:19:44,350 --> 00:19:46,350 ゲンテンベルクで奮戦なさった 275 00:19:46,350 --> 00:19:49,490 オフレッサー上級大将で いらっしゃいますな? 276 00:19:49,490 --> 00:19:53,360 何!見てわからぬか貴様! 確認しただけです 277 00:19:53,360 --> 00:19:58,360 ブラウンシュヴァイク公がお待ちです どうぞ こちらへ 278 00:20:03,500 --> 00:20:06,000 (ざわめき) 279 00:20:06,000 --> 00:20:09,870 よく生きて帰ったな オフレッサー 何ですと! 280 00:20:09,870 --> 00:20:13,510 卿の部下の主だった者は ことごとく処刑されたというのに 281 00:20:13,510 --> 00:20:18,380 なぜ 卿だけ生きて帰れたのだ? 処刑された? 282 00:20:18,380 --> 00:20:20,380 貴様 1人生きて帰れたのは 283 00:20:20,380 --> 00:20:24,020 裏切って あの小僧に 良臣を売り渡したからであろう! 284 00:20:24,020 --> 00:20:25,960 恥知らずめ! 285 00:20:25,960 --> 00:20:29,530 ワシの首を持ち帰るとでも ヤツに約束したか! 286 00:20:29,530 --> 00:20:33,030 ワナだ!これはワナだ! 分からんのか このバカども! 287 00:20:33,030 --> 00:20:35,930 ワナだ!これはワナなんだ! 288 00:20:35,930 --> 00:20:37,900 撃て!撃ち殺せ! 289 00:20:37,900 --> 00:20:40,540 銃は いかん! 290 00:20:40,540 --> 00:20:43,040 てやっ… はっ!はっ! 291 00:20:46,410 --> 00:20:48,410 ≪誰か止めさせろ! 292 00:21:00,490 --> 00:21:03,390 う… 裏切り者が! 293 00:21:03,390 --> 00:21:06,360 しかし 本当に 裏切っていたのでしょうか? 294 00:21:06,360 --> 00:21:08,370 何? 295 00:21:08,370 --> 00:21:11,500 いえ… それより この処置を どうなさいますか? 296 00:21:11,500 --> 00:21:16,010 んっ? つまり 死因を何とするかですが 297 00:21:16,010 --> 00:21:18,510 取り繕っても しかたあるまい 298 00:21:18,510 --> 00:21:21,010 オフレッサーは 味方を裏切った罪により死刑 299 00:21:21,010 --> 00:21:26,510 全軍に そう伝えろ! 裏切り者は許さんとな! 300 00:21:33,020 --> 00:21:36,530 そんな 恨めしそうな目をしなさんな 301 00:21:36,530 --> 00:21:39,430 私だって 明日は どうなるか知れないんだ 302 00:21:39,430 --> 00:21:44,030 今日のうちに死ねたことを 感謝すべきかもしれんぞ 303 00:21:44,030 --> 00:21:48,540 そうか オフレッサーは味方に殺されたか 304 00:21:48,540 --> 00:21:52,410 はい しかも裏切り者として 305 00:21:52,410 --> 00:21:54,410 <オフレッサー上級大将は> 306 00:21:54,410 --> 00:21:57,550 <金髪の小僧嫌いの 急先ぽうとして有名であった> 307 00:21:57,550 --> 00:21:59,480 <それだけに この事件が> 308 00:21:59,480 --> 00:22:02,390 <貴族連合軍に 残した傷は大きかった> 309 00:22:02,390 --> 00:22:05,990 <一体 誰が 最後まで裏切らずにいるだろう> 310 00:22:05,990 --> 00:22:11,490 <貴族たちの心に お互いに対する 不安と さいぎが芽生えていた> 311 00:23:46,520 --> 00:23:49,030 <ヤン艦隊は クーデターに参加した> 312 00:23:49,030 --> 00:23:51,530 <第十一艦隊と ドーリア星域で対決する> 313 00:23:51,530 --> 00:23:54,030 <一方 ハイネセンでは ジェシカが中心になって> 314 00:23:54,030 --> 00:23:57,530 <クーデターに反対する 市民集会が開かれていたが> 315 00:23:57,530 --> 00:24:01,410 <次回『銀河英雄伝説』第21話 「ドーリア星域会戦 そして…」> 316 00:24:01,410 --> 00:24:03,410 <銀河の歴史が また1ページ>