1 00:01:32,400 --> 00:01:37,230 宇宙歴799年 新帝国歴1年10月9日 2 00:01:37,230 --> 00:01:39,170 カイザー・ラインハルトは 3 00:01:39,170 --> 00:01:42,510 軍務尚書 パウル・フォン・ オーベルシュタイン元帥 4 00:01:42,510 --> 00:01:46,340 統帥本部総長 オスカー・フォン・ ロイエンタール元帥 5 00:01:46,340 --> 00:01:50,650 宇宙艦隊司令長官 ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥の 6 00:01:50,650 --> 00:01:54,020 いわゆる帝国軍三長官を招集した 7 00:01:54,020 --> 00:01:56,390 陛下はいつ頃 お見えになる? 8 00:01:56,390 --> 00:01:58,790 間もなくだろう 9 00:01:58,790 --> 00:02:01,690 陛下が我々を呼ばれた理由は? 10 00:02:01,690 --> 00:02:04,290 あるいはレンネンカンプの件か 11 00:02:04,290 --> 00:02:08,530 そうだ シュタインメッツ提督から 報告があったのだ 12 00:02:08,530 --> 00:02:10,470 それで? 13 00:02:10,470 --> 00:02:14,340 レンネンカンプは既に冥界への 門をくぐったということだ 14 00:02:14,340 --> 00:02:16,610 近日中に遺体が届く 15 00:02:16,610 --> 00:02:18,540 そうか やはりな 16 00:02:18,540 --> 00:02:21,310 それでレンネンカンプの死因は? 17 00:02:21,310 --> 00:02:24,780 自殺 18 00:02:24,780 --> 00:02:27,620 ではレンネンカンプの死に関して 19 00:02:27,620 --> 00:02:31,120 ヤン・ウェンリーの罪を 鳴らすわけにはいかないか 20 00:02:31,120 --> 00:02:35,290 レンネンカンプが順境にあれば 自殺すべき理由もない 21 00:02:35,290 --> 00:02:38,530 その事態に彼を追い込んだ 責任の一端が 22 00:02:38,530 --> 00:02:41,230 ヤン・ウェンリーにあることは 明白だ 23 00:02:41,230 --> 00:02:44,900 まして弁明もなく 現在も逃亡中であるからには 24 00:02:44,900 --> 00:02:47,540 問罪されても やむを得まい 25 00:02:47,540 --> 00:02:52,410 だが事態の原因を作ったのは レンネンカンプの方ではないか? 26 00:02:52,410 --> 00:02:54,810 今はまだ推測するしかないが 27 00:02:54,810 --> 00:02:58,680 レンネンカンプは かつて戦場で 2度もヤンに敗れている 28 00:02:58,680 --> 00:03:01,120 その屈辱を忘れることができず 29 00:03:01,120 --> 00:03:04,020 物証なき疑惑に基づいて 逮捕を試みた末 30 00:03:04,020 --> 00:03:06,920 したたかな逆撃を 被ったのではないか? 31 00:03:06,920 --> 00:03:11,400 レンネンカンプは 部下には公正な男だったのだがな 32 00:03:11,400 --> 00:03:15,630 残念ながらヤン・ウェンリーは 彼の部下ではなかった 33 00:03:15,630 --> 00:03:17,940 うむ 34 00:03:17,940 --> 00:03:20,840 しかし死んだのが レンネンカンプではなく 35 00:03:20,840 --> 00:03:22,770 ヤン・ウェンリーの方だったら 36 00:03:22,770 --> 00:03:26,080 陛下の落胆は より大きかったのではないか? 37 00:03:26,080 --> 00:03:29,450 バーミリオン会戦ののちに ヤンと会われた陛下は 38 00:03:29,450 --> 00:03:32,720 彼を旗下に加えたいと 望まれたそうだが 39 00:03:32,720 --> 00:03:36,990 現在も完全には 断念しておられないかもしれん 40 00:03:36,990 --> 00:03:39,490 その時 卿は強硬に反対し 41 00:03:39,490 --> 00:03:43,790 どうしても望まれるならと いくつか条件を出したそうだが 42 00:03:43,790 --> 00:03:47,360 どのような主張をしたか 興味があったものだ 43 00:03:47,360 --> 00:03:50,300 聞きたいのかね? ロイエンタール元帥 44 00:03:50,300 --> 00:03:54,510 いや 聞かずとも分かる ほう? 45 00:03:54,510 --> 00:04:00,080 ヤンを旧同盟領の総督に任じ 彼の生まれた祖国を支配させ 46 00:04:00,080 --> 00:04:04,380 かつての味方を討伐させるのが 卿の意図するところだろう 47 00:04:04,380 --> 00:04:06,320 卿の考えそうなことだ 48 00:04:06,320 --> 00:04:11,790 陛下の元へ人材を集めるより それに試練を課す方が重要か 49 00:04:11,790 --> 00:04:13,860 人材を集めるのは重要だが 50 00:04:13,860 --> 00:04:17,900 その人物が信頼に値するかどうか 見極める責任を 51 00:04:17,900 --> 00:04:20,160 我々は負うているのでは ないかな? 52 00:04:20,160 --> 00:04:23,370 陛下の元へ集う者は ことごとく卿の審問を 53 00:04:23,370 --> 00:04:25,300 受けねばならぬというわけか 54 00:04:25,300 --> 00:04:28,510 結構なことだが 審問者自身が公正にして 55 00:04:28,510 --> 00:04:32,410 陛下に忠実であることを 誰が確認するのか 56 00:04:32,410 --> 00:04:36,250 卿らが それを行えばよかろう 57 00:04:36,250 --> 00:04:39,150 帝国の兵権は 制度としてはともかく 58 00:04:39,150 --> 00:04:41,720 実質は卿ら両名の手中にある 59 00:04:41,720 --> 00:04:44,290 私が公正を欠くと見られる時には 60 00:04:44,290 --> 00:04:46,720 卿らには 私を排除する手段があろう 61 00:04:46,720 --> 00:04:50,060 軍務尚書は 何やら誤解しておられる 62 00:04:50,060 --> 00:04:53,560 誤解とは? 兵権の所在についてだ 63 00:04:53,560 --> 00:04:56,170 我らが ローエングラム王朝においては 64 00:04:56,170 --> 00:04:59,200 兵権は全て カイザー・ラインハルト陛下が 65 00:04:59,200 --> 00:05:01,770 掌握したもうところだ 66 00:05:01,770 --> 00:05:04,640 私にしても ミッターマイヤー司令長官にしても 67 00:05:04,640 --> 00:05:06,880 陛下の単なる代理人に過ぎぬ 68 00:05:06,880 --> 00:05:10,510 軍務尚書のおっしゃりようは 我々に兵権の私物化を 69 00:05:10,510 --> 00:05:13,480 使嗾しておられるように 聞こえたが 70 00:05:13,480 --> 00:05:17,390 これは意外なことだ 卿の論法を用いるなら 71 00:05:17,390 --> 00:05:20,090 私が陛下に対して 公正であるか否かを 72 00:05:20,090 --> 00:05:23,130 卿が気に病む必要など 最初からあるまい 73 00:05:23,130 --> 00:05:27,400 私の公正さは ただ陛下のみが 判断なさることではないか? 74 00:05:27,400 --> 00:05:29,400 大した詭弁だな 75 00:05:29,400 --> 00:05:31,800 やめぬか!卿ら 76 00:05:45,220 --> 00:05:50,050 軍務尚書と舌戦を交えるのは 俺の役だと思っていたが 77 00:05:50,050 --> 00:05:52,820 このところ 卿に出番を取られ続けだな 78 00:05:52,820 --> 00:05:55,860 フッ 皮肉を言わんでくれ ミッターマイヤー 79 00:05:55,860 --> 00:05:59,160 大人げなかったと 自分でも分かっている 80 00:06:26,160 --> 00:06:28,630 レンネンカンプのことは 聞いたか? 81 00:06:28,630 --> 00:06:30,630 はっ 82 00:06:32,500 --> 00:06:36,230 レンネンカンプは元より 完璧な人格者ではなかった 83 00:06:36,230 --> 00:06:38,570 だが このような死に方を 強制されるほど 84 00:06:38,570 --> 00:06:40,600 罪深い男でもなかった 85 00:06:40,600 --> 00:06:43,210 気の毒なことをした 86 00:06:43,210 --> 00:06:48,110 何人に罪を帰するべきだと 陛下はお考えになりますか 87 00:06:53,480 --> 00:06:56,090 去年のブドウのまずさを嘆くより 88 00:06:56,090 --> 00:06:59,890 今年 植えるブドウの種について 研究しよう 89 00:07:02,460 --> 00:07:04,390 余はむしろ この際 90 00:07:04,390 --> 00:07:07,200 ヤン・ウェンリーと 同盟政府の間隙を利用し 91 00:07:07,200 --> 00:07:10,930 あの異才を余の旗下に 招きたいと思っている 92 00:07:10,930 --> 00:07:14,370 軍務尚書の考えはどうか 93 00:07:14,370 --> 00:07:17,740 それもよろしいでしょう 94 00:07:17,740 --> 00:07:20,080 ただ この上は ヤン・ウェンリーをして 95 00:07:20,080 --> 00:07:23,750 自由惑星同盟の命脈を 絶たしめること 96 00:07:23,750 --> 00:07:26,750 これが条件となるやに思えますが 97 00:07:28,590 --> 00:07:31,790 ヤン・ウェンリーが 陛下に臣従するということは 98 00:07:31,790 --> 00:07:34,490 彼が今日まで 属してきた国家を捨て 99 00:07:34,490 --> 00:07:37,860 彼が今日まで戦ってきた理由を 否定することです 100 00:07:37,860 --> 00:07:42,130 であれば 彼の今後に 未練となって残るがごとき要素は 101 00:07:42,130 --> 00:07:46,970 ことごとく抹消してしまうのが 彼自身のためでもありましょう 102 00:07:46,970 --> 00:07:52,540 ただ彼に そのようなことが 可能とは小官には思えませんが 103 00:07:52,540 --> 00:07:55,880 ヤン・ウェンリーが 余に臣従するはずはない 104 00:07:55,880 --> 00:07:59,880 つまるところ 卿の主張したいところは それか 105 00:07:59,880 --> 00:08:05,420 御意 更に申し上げますが 106 00:08:05,420 --> 00:08:09,090 仮にヤン・ウェンリーが 陛下の御前に ひざを屈したとして 107 00:08:09,090 --> 00:08:13,100 どのような地位職責をもって 彼にお報いになりますか? 108 00:08:13,100 --> 00:08:16,400 報いるところ過小であれば 彼が不満でしょうし 109 00:08:16,400 --> 00:08:20,200 過大であれば 他の者の不安を呼びましょう 110 00:08:24,140 --> 00:08:28,440 分かった ヤン・ウェンリーの件は ひとまず置こう 111 00:08:30,480 --> 00:08:34,680 それにしてもヤン・ウェンリー一人を 容れることもできない 112 00:08:34,680 --> 00:08:38,390 民主政治とは なんと偏狭なものではないか 113 00:08:38,390 --> 00:08:40,320 お言葉ですが 陛下 114 00:08:40,320 --> 00:08:44,560 問題は制度より むしろそれを 運用する人間にありましょう 115 00:08:44,560 --> 00:08:46,500 陛下の鋭才が 116 00:08:46,500 --> 00:08:49,700 ゴールデンバウム王朝の 容れるところとならなかった 117 00:08:49,700 --> 00:08:52,400 つい先日の例を お考えください 118 00:08:52,400 --> 00:08:56,110 なるほど 確かにそうだな 119 00:08:56,110 --> 00:08:58,740 それで陛下 いかがなさいます 120 00:08:58,740 --> 00:09:01,010 レンネンカンプの死に乗じて 121 00:09:01,010 --> 00:09:04,650 この際 一気に 同盟全土を併呑いたしますか 122 00:09:04,650 --> 00:09:07,380 ひとたびは猶予いたしましたが 123 00:09:07,380 --> 00:09:11,690 帝国全軍が出撃して 一刀に 乱麻を断ってやってもよいが 124 00:09:11,690 --> 00:09:15,030 せっかく共和主義者どもが 踊り狂っているのだ 125 00:09:15,030 --> 00:09:17,530 今しばらく 奴らが踊り疲れるまで 126 00:09:17,530 --> 00:09:21,030 高みの見物を 決め込んでもよかろう 127 00:09:31,410 --> 00:09:36,250 どうかカイザーよ 私に反抗の 隙を与えないでいただきたい 128 00:09:36,250 --> 00:09:38,950 私は あなたを 歴史の舵取りに選び 129 00:09:38,950 --> 00:09:43,190 あなたを擁立し あなたの軍旗を 誇らかに仰いできた 130 00:09:43,190 --> 00:09:46,390 そのことを後悔させないでほしい 131 00:09:46,390 --> 00:09:50,990 あなたは常に私の前を歩み しかも光輝に満ちているべきだ 132 00:09:50,990 --> 00:09:54,900 消極や安定などが あなたの光源になり得るのか 133 00:09:54,900 --> 00:09:59,600 比類なき覇気と行動力こそ あなたの真価であるものを 134 00:10:04,070 --> 00:10:08,410 A 新銀河帝国 ローエングラム王朝 135 00:10:08,410 --> 00:10:12,220 B 自由惑星同盟の現政権 136 00:10:12,220 --> 00:10:15,950 C ヤン・ウェンリーの独立勢力 137 00:10:15,950 --> 00:10:18,790 D フェザーンの旧勢力 138 00:10:18,790 --> 00:10:22,660 E 旧帝国 ゴールデンバウム王朝の残党 139 00:10:22,660 --> 00:10:25,960 F 独立宣言したエル・ファシル 140 00:10:29,030 --> 00:10:31,530 考えすぎかもしれないけど 141 00:10:33,670 --> 00:10:35,970 ハッ… フフッ 142 00:10:39,140 --> 00:10:41,880 ほんの数年前までは 単純だったのに 143 00:10:41,880 --> 00:10:44,650 ややこしいことだわ 144 00:10:44,650 --> 00:10:47,920 この際 EとGは 考えなくてもいいでしょう 145 00:10:47,920 --> 00:10:52,520 問題はヤン・ウェンリーの人望に 同盟軍の軍事力と 146 00:10:52,520 --> 00:10:55,430 旧フェザーンの経済力が 結びついた時 147 00:10:55,430 --> 00:10:59,200 新帝国にとっての脅威に なり得るかもしれない 148 00:10:59,200 --> 00:11:02,030 ヤンにしても少数の軍事力だけで 149 00:11:02,030 --> 00:11:04,830 事態を変えられると 思っているはずがないわ 150 00:11:04,830 --> 00:11:08,310 もし そう考えているなら その程度の敵であって 151 00:11:08,310 --> 00:11:11,610 恐れるに足りない でも… 152 00:11:13,610 --> 00:11:16,450 仮にカイザーを打倒し得たとして 153 00:11:16,450 --> 00:11:19,750 ヤン・ウェンリーには その後の展望があるのかしら? 154 00:11:19,750 --> 00:11:23,650 ヤン・ウェンリー 興味深い人物だけれど 155 00:11:23,650 --> 00:11:25,660 もしヤンがいなくなれば 156 00:11:25,660 --> 00:11:28,460 他の勢力を 結合させる触媒がなくなる 157 00:11:28,460 --> 00:11:31,160 でも その場合は いくつかの敵対する勢力を 158 00:11:31,160 --> 00:11:33,730 一つ一つ 潰していかなくてはならない 159 00:11:33,730 --> 00:11:35,670 陛下が迷っておられるのも その辺りを 160 00:11:35,670 --> 00:11:38,470 お考えになってのこととは 思うけれど 161 00:11:38,470 --> 00:11:41,910 それにしても陛下は どう考えておいでなのかしら 162 00:11:41,910 --> 00:11:44,210 (扉の開く音) はっ 163 00:11:48,210 --> 00:11:51,680 フロイライン 次は何であったかな 164 00:11:51,680 --> 00:11:56,120 工部省のグルック次官から 辞職願が出ております 165 00:11:56,120 --> 00:11:58,050 どうしたというのだ? 166 00:11:58,050 --> 00:12:02,890 先週 シルヴァーベルヒ工部尚書が 体調を崩して休暇を取りましたが 167 00:12:02,890 --> 00:12:05,930 その際 業務を代行した グルック次官が 168 00:12:05,930 --> 00:12:08,530 事務を滞らせてしまいました 169 00:12:08,530 --> 00:12:11,400 それで責任を取るというのか? 170 00:12:11,400 --> 00:12:14,070 というより 工部尚書が復帰してからの 171 00:12:14,070 --> 00:12:18,780 案件処理の見事さを見て 自信をなくしたようです 172 00:12:18,780 --> 00:12:23,080 なるほど よかろう とにかく会おう 173 00:12:31,920 --> 00:12:34,820 次官の職責は尚書に次ぐものだ 174 00:12:34,820 --> 00:12:37,730 卿の才幹がシルヴァーベルヒを しのぐものであれば 175 00:12:37,730 --> 00:12:41,300 彼ではなく 卿を尚書に命じただろう 176 00:12:41,300 --> 00:12:44,170 卿は恭謙にして自分自身を知る 177 00:12:44,170 --> 00:12:46,970 それでよし は? 178 00:12:46,970 --> 00:12:50,910 今後もシルヴァーベルヒを 補佐してやってくれ よいな 179 00:12:50,910 --> 00:12:53,810 は… ははーっ 180 00:12:57,150 --> 00:13:01,080 フロイライン はい 陛下 181 00:13:01,080 --> 00:13:04,250 いずれ国家機構と 社会体制が安定すれば 182 00:13:04,250 --> 00:13:08,690 工部省の機能は民間に移管し 組織は縮小する 183 00:13:08,690 --> 00:13:12,430 今でこそシルヴァーベルヒのような 異才の力が必要だが 184 00:13:12,430 --> 00:13:17,300 そうした縮小と安定の時期には グルックの堅実さこそ望ましい 185 00:13:17,300 --> 00:13:19,900 いずれグルックを一つの秤として 186 00:13:19,900 --> 00:13:22,710 彼の手に余るような部分を 削除していけば 187 00:13:22,710 --> 00:13:25,010 健全な組織ができるだろう 188 00:13:25,010 --> 00:13:27,380 ただ一人の才能だけで 成り立っているうちは 189 00:13:27,380 --> 00:13:30,110 組織は未完成なのだ 190 00:13:30,110 --> 00:13:34,120 陛下は工部省のことだけではなく 新帝国そのものについても 191 00:13:34,120 --> 00:13:37,320 同様に考えていらっしゃるのでは ないの? 192 00:13:45,900 --> 00:13:47,830 いやあ 尚書閣下 193 00:13:47,830 --> 00:13:50,800 この勢いで進めば 新帝都も10年と経たずに 194 00:13:50,800 --> 00:13:52,970 完成してしまうのでは ありませんか? 195 00:13:52,970 --> 00:13:57,810 10年経ったら我々は 仕事がなくなってしまいますな 196 00:13:57,810 --> 00:14:00,410 しかし そうなると 閣下もお暇になって 197 00:14:00,410 --> 00:14:02,350 お困りになるのでは ありませんか? 198 00:14:02,350 --> 00:14:06,220 何しろ閣下は まだお若い 10年後でも40そこそこ 199 00:14:06,220 --> 00:14:09,690 働き盛りではありませんか いや もったいない 200 00:14:09,690 --> 00:14:13,490 その時には帝国宰相でも務めるさ 201 00:14:17,390 --> 00:14:22,000 11月1日 レンネンカンプの密葬が行われた 202 00:14:22,000 --> 00:14:25,240 故人の地位に比べれば ささやかなものであったが 203 00:14:25,240 --> 00:14:28,070 いまだ その死を 公表できずにいたことと 204 00:14:28,070 --> 00:14:31,670 その死自体が 自殺という 不名誉なものであったための 205 00:14:31,670 --> 00:14:34,440 やむを得ざる処置であった 206 00:14:34,440 --> 00:14:39,380 するとレンネンカンプ提督は 元帥への昇進は果たせませんか 207 00:14:39,380 --> 00:14:41,580 戦死ではないからな 208 00:14:41,580 --> 00:14:44,220 殉職ではありますが それでも? 209 00:14:44,220 --> 00:14:47,460 うむ… ん? 210 00:14:47,460 --> 00:14:49,960 小官は5年間にわたって 211 00:14:49,960 --> 00:14:52,530 レンネンカンプ閣下に お仕えしました 212 00:14:52,530 --> 00:14:55,730 多少 融通の利かない点は 確かにおありでしたが 213 00:14:55,730 --> 00:14:57,730 よき上官でいらっしゃいました 214 00:14:57,730 --> 00:15:01,600 どうか皇帝陛下に復讐戦の決行を 具申くださいませんか 215 00:15:01,600 --> 00:15:05,410 卿の気持ちは分かるがな 今回の事件の責任は 216 00:15:05,410 --> 00:15:08,310 レンネンカンプ自身に 帰されるべきところが多い 217 00:15:08,310 --> 00:15:12,120 事は単純ではなく 高度に政治判断を要するのだ 218 00:15:12,120 --> 00:15:15,350 軽々に軍は動かせん 219 00:15:15,350 --> 00:15:17,290 ブルーノ・フォン・ クナップシュタインと 220 00:15:17,290 --> 00:15:19,290 アルフレット・グリルパルツァーは 221 00:15:19,290 --> 00:15:22,130 レンネンカンプが 弁務官に就任するまで 222 00:15:22,130 --> 00:15:25,930 その旗下にあって 将来を嘱望された若手将官であり 223 00:15:25,930 --> 00:15:30,430 いずれは次世代の帝国軍の 双璧となることを期待されている 224 00:15:30,430 --> 00:15:34,440 だが それぞれの性格は かなり異なる 225 00:15:34,440 --> 00:15:37,240 特にグリルパルツァーは 軍事のみならず 226 00:15:37,240 --> 00:15:41,480 地理学者としても知られ 「探検家提督」の異名を持つ 227 00:15:41,480 --> 00:15:43,410 この時 もたらされた知らせも 228 00:15:43,410 --> 00:15:46,720 惑星探険に基づく 彼の論文が認められて 229 00:15:46,720 --> 00:15:50,190 帝国地理博物学協会への入会が 許されたことを 230 00:15:50,190 --> 00:15:53,090 知らせてきたものであった 231 00:15:56,330 --> 00:15:58,730 葬儀ののち カイザー・ラインハルトは 232 00:15:58,730 --> 00:16:01,400 改めて今後の方針を協議すべく 233 00:16:01,400 --> 00:16:05,130 上級大将以上の武官を招集した 234 00:16:05,130 --> 00:16:07,730 皇帝親征があるかな? 235 00:16:11,240 --> 00:16:13,780 陛下は敵を欲しておられる 236 00:16:13,780 --> 00:16:16,350 戦うために 生まれていらした方であるのに 237 00:16:16,350 --> 00:16:19,180 戦いが終わるのが早すぎたのか 238 00:16:19,180 --> 00:16:21,680 陛下がフェザーンに 移られるのはよいが 239 00:16:21,680 --> 00:16:24,550 私は少し軍制改革が不安だ 240 00:16:24,550 --> 00:16:26,490 と言われると? 241 00:16:26,490 --> 00:16:30,930 後方総司令官を拝命した私が 言うのは妙かもしれんが 242 00:16:30,930 --> 00:16:33,930 軍事力は中央集権でよいのだ 243 00:16:33,930 --> 00:16:36,370 軍管区のそれぞれに 兵権を与えれば 244 00:16:36,370 --> 00:16:42,170 ひとたび中央の統制力が衰えた時 割拠の原因となる 245 00:16:42,170 --> 00:16:45,540 ですがカイザー・ ラインハルト陛下がおわす限り 246 00:16:45,540 --> 00:16:48,240 そのようなことには ならないでしょう 247 00:16:48,240 --> 00:16:52,220 もちろんそうだが 陛下といえども 不老不死であるわけではない 248 00:16:52,220 --> 00:16:54,980 むしろ陛下の存在が 巨大であるだけ 249 00:16:54,980 --> 00:16:58,520 それが失われた時の空隙は 大きいだろう 250 00:16:58,520 --> 00:17:01,860 おっしゃるとおりとは思いますが 年の順でいえば 251 00:17:01,860 --> 00:17:05,060 我々が陛下より先に死ぬに 違いありません 252 00:17:05,060 --> 00:17:08,430 その後の課題は 次の世代に委ねるべきでしょう 253 00:17:08,430 --> 00:17:10,700 それはそうだ だが 254 00:17:10,700 --> 00:17:14,240 最近 陛下の覇気が 衰えられたように思えてな 255 00:17:14,240 --> 00:17:16,310 むしろ私は それが心配だ 256 00:17:16,310 --> 00:17:19,410 うむ… あの方は詩人だ 257 00:17:19,410 --> 00:17:22,910 自らの生命と生涯によって 自らを表現する 258 00:17:22,910 --> 00:17:25,650 言葉を必要としない詩人なのだ 259 00:17:25,650 --> 00:17:30,050 なればこそ停滞や退嬰は 似つかわしくない 260 00:17:32,890 --> 00:17:35,790 ところで同盟の政府や軍部は 261 00:17:35,790 --> 00:17:38,700 今度の事態に どう対処しているのだ 262 00:17:38,700 --> 00:17:40,730 右往左往 それに尽きる 263 00:17:40,730 --> 00:17:44,570 もはや あれは統制能力を 失っていると見るしかない 264 00:17:44,570 --> 00:17:48,100 ひとたび タガが外れれば 煮えたぎったスープが噴き出して 265 00:17:48,100 --> 00:17:50,040 あとは混乱あるのみだろうな 266 00:17:50,040 --> 00:17:54,340 では そのタガ外しを 我々の手で行うべきではないか 267 00:17:54,340 --> 00:17:57,110 同盟政府の混乱は 大神オーディンが 268 00:17:57,110 --> 00:18:00,020 同盟領を 我々に与えたもうゆえんだ 269 00:18:00,020 --> 00:18:03,990 出兵するとしても 補給の用意が整っていない 270 00:18:03,990 --> 00:18:08,730 3年前のアムリッツァ会戦 あれを鏡に映すようなものだ 271 00:18:08,730 --> 00:18:10,960 今度は我々が飢えることになるぞ 272 00:18:10,960 --> 00:18:13,600 同盟の補給基地を押さえればいい 273 00:18:13,600 --> 00:18:16,100 どのような法的根拠で? 274 00:18:16,100 --> 00:18:20,600 法的根拠?法的根拠などが それほど重要なのか 275 00:18:20,600 --> 00:18:25,070 同盟政府が政府に反抗する 武装勢力を鎮圧する 276 00:18:25,070 --> 00:18:27,440 意志と能力を有する限り 277 00:18:27,440 --> 00:18:30,910 我々はヤン・ウェンリーに対して 手の出しようがない 278 00:18:30,910 --> 00:18:35,250 内政不干渉はバーラトの和約に 明記されたところだからな 279 00:18:35,250 --> 00:18:39,890 なるほど 意志はあるかもしれんが 能力の欠如は明らかではないか 280 00:18:39,890 --> 00:18:44,190 ヤン・ウェンリーは今 どこにいる レンネンカンプはどこへ行った 281 00:18:44,190 --> 00:18:48,030 この疑問が すなわち奴らの限界を 示していると思うが 282 00:18:48,030 --> 00:18:53,440 俺自身 そう思わんでもないが 誰かが慎重論を唱えなければな 283 00:18:53,440 --> 00:18:57,640 メックリンガーでもいれば 任せておくのだが 284 00:18:57,640 --> 00:19:01,210 それにしても リップシュタット戦役の頃に比べると 285 00:19:01,210 --> 00:19:03,810 随分 顔ぶれが変わったな 286 00:19:03,810 --> 00:19:06,320 メックリンガー ルッツ シュタインメッツ 287 00:19:06,320 --> 00:19:10,190 ケスラーが任地にあり ワーレンは負傷療養中とはいえ 288 00:19:10,190 --> 00:19:13,490 キルヒアイス ケンプ そしてレンネンカンプと 289 00:19:13,490 --> 00:19:15,830 ヴァルハラへ旅立ったか 290 00:19:15,830 --> 00:19:18,730 寂しくなったものだ 291 00:19:20,700 --> 00:19:26,170 話は戻るが つまるところ 我が帝国と同盟政府のいずれが 292 00:19:26,170 --> 00:19:29,470 ヤン・ウェンリーを不法に遇するに 主体的であったか 293 00:19:29,470 --> 00:19:32,380 それが問題ということに なるのかもしれんな 294 00:19:32,380 --> 00:19:35,650 今 問題とするべきは 過去の事情ではなく 295 00:19:35,650 --> 00:19:38,510 今後の方針であるはずだが? 296 00:19:38,510 --> 00:19:42,820 過去の事情を明らかにし ヤン・ウェンリーが誰を敵として 297 00:19:42,820 --> 00:19:46,020 武力闘争をするつもりなのかを 明らかにすることが 298 00:19:46,020 --> 00:19:50,930 今後の方針決定のために 必要なのではないかということだ 299 00:19:50,930 --> 00:19:54,800 ヤン・ウェンリーが 帝国の抗敵と確認されれば 300 00:19:54,800 --> 00:19:58,700 我々が直接 軍事行動を起こす 大義名分が立つ 301 00:19:58,700 --> 00:20:03,370 だが同時にヤン・ウェンリーに 反帝国運動のシンボルとしての 302 00:20:03,370 --> 00:20:05,840 求心力を 持たせてしまう結果にもなる 303 00:20:05,840 --> 00:20:08,340 よいではないか ヤン・ウェンリーに 304 00:20:08,340 --> 00:20:11,080 反帝国勢力を糾合させてしまえば 305 00:20:11,080 --> 00:20:14,680 その上で奴を討てば 一撃で火山脈は断ち切れる 306 00:20:14,680 --> 00:20:18,920 反対勢力を一つ一つ 潰していくより面倒がなくていい 307 00:20:18,920 --> 00:20:21,460 事はそれほど単純ではない 308 00:20:21,460 --> 00:20:26,300 糾合された勢力が 我々の統制力を 超えてしまうこともあり得る 309 00:20:26,300 --> 00:20:29,170 むろん全軍をもって 当たれば別だが 310 00:20:29,170 --> 00:20:32,900 事実上 全軍を一戦場に 集結させるなど不可能だ 311 00:20:32,900 --> 00:20:35,810 我が新帝国は 急速に勃興してきたために 312 00:20:35,810 --> 00:20:38,710 版図の広大さに比べれば 軍事力も含めて 313 00:20:38,710 --> 00:20:41,940 構造としての密度が薄いと 言わざるを得ん 314 00:20:41,940 --> 00:20:45,520 だが敵は しょせん 烏合の衆ではないか 315 00:20:45,520 --> 00:20:49,390 たとえ烏合の衆であっても ヤン・ウェンリーの知略があれば 316 00:20:49,390 --> 00:20:53,290 実力以上の力を出すことは 明らかだ 下手をすれば 317 00:20:53,290 --> 00:20:57,660 先のバーミリオン会戦のような 危機に陥るやもしれん 318 00:20:57,660 --> 00:21:00,000 どこの誰の思惑か知らんが 319 00:21:00,000 --> 00:21:04,470 厄介な選択をせねばならん事態に 追い込んでくれたものだ 320 00:21:04,470 --> 00:21:06,800 ヤン・ウェンリーもさることながら 321 00:21:06,800 --> 00:21:09,510 そもそも一連の騒ぎの 原因となったうわさ 322 00:21:09,510 --> 00:21:11,440 あれの真偽はどうなのです? 323 00:21:11,440 --> 00:21:14,540 メルカッツ提督が 生きておられるという 324 00:21:19,480 --> 00:21:23,350 こうなると生きていると 見るべきだろうな 325 00:21:23,350 --> 00:21:25,350 うむ 326 00:21:27,220 --> 00:21:31,830 アスターテ リップシュタットと 艦を並べて戦ったものだが 327 00:21:31,830 --> 00:21:35,700 今や俺と あのお人とでは 仰ぐ旗が異なる 328 00:21:35,700 --> 00:21:39,270 たかだか2~3年の間に よくも変転したものだ 329 00:21:39,270 --> 00:21:42,770 この変転が どのような帰結を迎えるか 330 00:21:42,770 --> 00:21:46,370 それを見届けるまでは なかなか死ねないな 331 00:21:51,610 --> 00:21:54,120 カイザー・ラインハルトは 不機嫌であった 332 00:21:54,120 --> 00:21:58,620 彼自身が自分の消極性に 納得できずにいたからである 333 00:21:58,620 --> 00:22:01,560 だがラインハルトは 無制限に近い権力を 334 00:22:01,560 --> 00:22:05,830 最も高圧的な形で振るうことに ためらいを覚えてもいた 335 00:22:05,830 --> 00:22:08,460 それは彼が最も嫌う ルドルフ大帝と 336 00:22:08,460 --> 00:22:11,070 同じ道を歩むことに なりはしないか 337 00:22:11,070 --> 00:22:14,570 その思いが積極策を取ることを ためらわせていた 338 00:22:14,570 --> 00:22:17,970 すなわち彼の中で 覇気と自戒がせめぎ合っており 339 00:22:17,970 --> 00:22:22,180 それが この数ヵ月の停滞を 呼んでいたのだと言える 340 00:22:22,180 --> 00:22:25,380 陛下がこれまで 常勝を誇られたゆえんは 341 00:22:25,380 --> 00:22:27,950 歴史を動かしてこられたことに あります 342 00:22:27,950 --> 00:22:30,390 今回に限り 御手をこまねいて 343 00:22:30,390 --> 00:22:34,260 歴史に動かされるのを お待ちになるのですか 344 00:22:34,260 --> 00:22:36,290 ビッテンフェルトの言やよし! 345 00:22:36,290 --> 00:22:40,060 この時 ラインハルトは自分の 探していたものを再発見した 346 00:22:40,060 --> 00:22:42,000 余は考えすぎた 347 00:22:42,000 --> 00:22:45,940 大義名分の最大にして 至高のものは宇宙の統一である 348 00:22:45,940 --> 00:22:48,770 その名分の前には 区々たる正当性など 349 00:22:48,770 --> 00:22:51,810 考慮に値せぬものであったのにな 350 00:22:51,810 --> 00:22:54,880 ビッテンフェルト提督! はっ! 351 00:22:54,880 --> 00:22:58,080 卿に命じる シュワルツ・ ランツェンレイターをもって 352 00:22:58,080 --> 00:23:01,450 可及的速やかに同盟領に赴くべし 353 00:23:01,450 --> 00:23:04,350 惑星ウルヴァシーにある シュタインメッツ提督と合流し 354 00:23:04,350 --> 00:23:07,220 余の本隊が至るまで 当地の治安を維持せよ 355 00:23:07,220 --> 00:23:09,990 御意 356 00:23:09,990 --> 00:23:14,000 フロイライン・マリーンドルフ 近くレンネンカンプの死を公表し 357 00:23:14,000 --> 00:23:17,470 同盟政府の責任を問うための 出兵を宣言する 358 00:23:17,470 --> 00:23:20,500 今週のうちに 演説の草稿を完成させよ 359 00:23:20,500 --> 00:23:22,870 はい 陛下 360 00:23:22,870 --> 00:23:28,010 方針は決した 以後それぞれ 出兵の準備を急ぐよう 361 00:23:28,010 --> 00:23:30,010 はっ! 362 00:23:35,750 --> 00:23:39,060 それにしても陛下 ご居城が完成するまで 363 00:23:39,060 --> 00:23:41,360 常座がございませんな 364 00:23:43,430 --> 00:23:45,460 余に居城など必要ない 365 00:23:45,460 --> 00:23:49,230 余のある所が すなわち銀河帝国の王城だ 366 00:23:49,230 --> 00:23:53,530 当分は戦艦ブリュンヒルトが 玉座の置き所となろう 367 00:23:55,600 --> 00:24:00,440 戦慄に近い高揚感が 提督たちの中枢神経を駆け抜けた 368 00:24:00,440 --> 00:24:04,310 カイザーは宮殿の住人にあらず 戦場の人である 369 00:24:04,310 --> 00:24:09,950 この覇気こそが 彼らの賛うべき カイザーの本質であるはずだった 370 00:24:09,950 --> 00:24:14,120 11月10日 シュワルツ・ ランツェンレイターが出撃する 371 00:24:14,120 --> 00:24:19,630 新帝国が新たな軍旗を掲げて行う 最初の外征である 372 00:24:19,630 --> 00:24:23,870 さあ 祝杯を上げるために 惑星ハイネセンまで 373 00:24:23,870 --> 00:24:26,640 出かけるとしようか おう! 374 00:24:26,640 --> 00:24:29,970 ラインハルト・フォン・ローエングラムが 帝冠を戴いてから 375 00:24:29,970 --> 00:24:33,870 わずか 141日後のことであった 376 00:26:42,240 --> 00:26:44,970 ラインハルトは 事件の真相を暴露し 377 00:26:44,970 --> 00:26:47,640 同盟への再侵攻を宣言する 378 00:26:47,640 --> 00:26:51,380 これを迎え撃つべく準備を始める ビュコックとチュン 379 00:26:51,380 --> 00:26:54,780 一方 同盟への帰参の道を 断たれたヤンは 380 00:26:54,780 --> 00:26:57,690 エル・ファシルへ向かうことを 決断する 381 00:26:57,690 --> 00:27:03,230 次回「銀河英雄伝説」 第67話「神々の黄昏ふたたび」 382 00:27:03,230 --> 00:27:06,030 銀河の歴史が また1ページ