1 00:00:15,400 --> 00:00:17,400 うっ… 2 00:00:26,780 --> 00:00:31,520 へっ アルコールの毒が とうとう脳まで回ったらしいな 3 00:00:31,520 --> 00:00:34,350 見たくもない幻が見えるぜ 4 00:00:34,350 --> 00:00:37,790 不景気な面を並べやがって 5 00:00:37,790 --> 00:00:40,590 ポプラン中佐 もうお酒はやめてください 6 00:00:40,590 --> 00:00:42,590 お体にさわります 7 00:00:44,500 --> 00:00:47,100 中佐 お願いですから 8 00:00:47,100 --> 00:00:50,300 黙ってろ 青二才! 9 00:00:50,300 --> 00:00:53,040 何だって俺が ヤン・ウェンリー以外の奴の 10 00:00:53,040 --> 00:00:55,580 命令を聞かなくちゃならない? 11 00:00:55,580 --> 00:00:57,910 俺には自分に 命令を与える相手を 12 00:00:57,910 --> 00:01:00,680 自分で選ぶ権利があるはずだ 13 00:01:00,680 --> 00:01:04,380 それが民主主義って ものじゃないか え? 14 00:01:22,770 --> 00:01:26,240 ポプラン中佐 正式に通告しておこう 15 00:01:26,240 --> 00:01:31,380 ヤン・ウェンリー元帥亡き後は ユリアンが俺たちの指揮官になる 16 00:01:31,380 --> 00:01:34,010 え? だから はっきり言っておく 17 00:01:34,010 --> 00:01:36,580 ポプラン中佐 以後ユリアンに対して 18 00:01:36,580 --> 00:01:39,090 指揮権に疑義を抱き 司令部の権威を 19 00:01:39,090 --> 00:01:41,520 傷つけるような言動は許さん 20 00:01:41,520 --> 00:01:45,390 ユリアンが許しても俺が許さん 21 00:01:45,390 --> 00:01:48,600 不服か?それなら イゼルローンを出ていけ 22 00:01:48,600 --> 00:01:53,030 ユリアンの役に立たない奴に いてもらう必要はない 23 00:01:53,030 --> 00:01:55,230 いや 不服はない 24 00:02:11,280 --> 00:02:15,160 よろしく 司令官 本日 ただ今より心を入れ替えます 25 00:02:15,160 --> 00:02:17,360 今後とも お見捨てなく 26 00:02:30,000 --> 00:02:33,870 わしは今まで 何度か考えたことがあった 27 00:02:33,870 --> 00:02:37,340 あの時 リップシュタット戦役で 28 00:02:37,340 --> 00:02:40,580 ラインハルト・フォン・ ローエングラムに敗れた時 29 00:02:40,580 --> 00:02:44,080 死んでいたほうが よかったのかもしれないと 30 00:02:44,080 --> 00:02:46,550 だが 今はそう思わん 31 00:02:46,550 --> 00:02:51,790 60歳近くまで わしは 失敗を恐れる生き方をしてきた 32 00:02:51,790 --> 00:02:56,160 そうではない生き方もあることが ようやく分かってきたのでな 33 00:02:56,160 --> 00:03:01,660 それを教えてくれた人たちに 恩なり借りなり返さねばなるまい 34 00:03:03,600 --> 00:03:06,340 6月6日 イゼルローン要塞は 35 00:03:06,340 --> 00:03:09,880 革命軍司令官代行 ユリアン・ミンツの名において 36 00:03:09,880 --> 00:03:14,150 ヤン・ウェンリーの死を公表し 正式な葬儀を行った 37 00:03:14,150 --> 00:03:17,450 同時にエル・ファシル革命政府は 解散を宣言し 38 00:03:17,450 --> 00:03:19,450 短命の歴史を終えた 39 00:03:22,260 --> 00:03:25,660 同日 19時10分 イゼルローン要塞から 40 00:03:25,660 --> 00:03:28,360 全宇宙に向けて 発せられた通信波を 41 00:03:28,360 --> 00:03:30,460 帝国軍がキャッチした 42 00:03:33,770 --> 00:03:36,300 陛下 ご報告申し上げます 43 00:03:36,300 --> 00:03:39,610 先ほど イゼルローン要塞より 全宇宙に向けて 44 00:03:39,610 --> 00:03:43,210 訃報が発せられました 45 00:03:43,210 --> 00:03:46,210 ヤン・ウェンリーが 亡くなったのです 46 00:03:55,260 --> 00:03:58,790 フロイライン フロイライン! 47 00:03:58,790 --> 00:04:03,560 あなたから凶報を聞いたことは 幾度もあるが今回のは極めつけだ 48 00:04:03,560 --> 00:04:08,370 それほど余を失望させる権利が あなたにはあるのか! 49 00:04:08,370 --> 00:04:12,170 誰もかれも 敵も味方も 皆 余を置いていってしまう 50 00:04:12,170 --> 00:04:15,170 なぜ余のために生き続けないのか 51 00:04:19,080 --> 00:04:24,250 余には… 余には敵が必要なのだ 52 00:04:24,250 --> 00:04:27,150 余はあの男に 余以外の者に 倒される権利など 53 00:04:27,150 --> 00:04:29,460 与えた覚えはない あの男は 54 00:04:29,460 --> 00:04:32,960 バーミリオンでも イゼルローン回廊でも 余を勝たせなかった 55 00:04:32,960 --> 00:04:35,400 余の貴重な将帥を幾人も倒した 56 00:04:35,400 --> 00:04:39,300 その揚げ句に余以外の者の手に かかったというのか 57 00:04:41,700 --> 00:04:45,310 フロイライン・マリーンドルフ はい 陛下 58 00:04:45,310 --> 00:04:48,740 余の名代として 誰かをイゼルローンへ派遣したい 59 00:04:48,740 --> 00:04:50,680 弔問の使者としてだ 60 00:04:50,680 --> 00:04:53,180 誰がよいとフロイラインは思う? 61 00:04:53,180 --> 00:04:56,420 私が参りましょうか? いや 62 00:04:56,420 --> 00:05:01,320 フロイラインには常に 余の傍らに いてもらわねば困る 63 00:05:01,320 --> 00:05:06,160 フロイラインは 余の幕僚総監なのだから 64 00:05:06,160 --> 00:05:10,700 バカバカしい 私は今 何を期待したのだろう 65 00:05:10,700 --> 00:05:14,570 陛下は そういう人なのだから 66 00:05:14,570 --> 00:05:17,470 そうだ ミュラーに行かせよう 67 00:05:17,470 --> 00:05:20,040 思えば 先年 バーミリオン会戦ののちに 68 00:05:20,040 --> 00:05:23,440 ヤンと顔を合わせた間柄で あったことだしな 69 00:05:26,650 --> 00:05:29,550 ヤン・ウェンリーの死は ラインハルトだけでなく 70 00:05:29,550 --> 00:05:33,420 帝国軍の他の将帥にとっても 大きな衝撃であった 71 00:05:33,420 --> 00:05:35,820 確かにヤン・ウェンリーは 死んだのか? 72 00:05:35,820 --> 00:05:39,030 死を装って どこかで 生きているのではないか? 73 00:05:39,030 --> 00:05:42,360 ヤンがこの時期に そのような策を 用いる理由があるまい 74 00:05:42,360 --> 00:05:44,300 フッ あのペテン師のことだ 75 00:05:44,300 --> 00:05:48,600 何を企んでいるか しれたものではない 76 00:05:48,600 --> 00:05:52,870 ヤン・ウェンリーを倒す権利は 宇宙でただ一人 77 00:05:52,870 --> 00:05:55,440 マイン・カイザーの 御手に帰するものだ 78 00:05:55,440 --> 00:05:59,910 たとえ大神オーディンであろうとも それを侵すことはかなわぬ 79 00:05:59,910 --> 00:06:02,250 そう思っていたがな 80 00:06:02,250 --> 00:06:06,150 奴が あんなことで死ぬものか たちの悪い罠に違いない 81 00:06:06,150 --> 00:06:10,490 奴は生きて どこかに隠れている 82 00:06:10,490 --> 00:06:15,260 ところで このヤンの代理と称する ユリアン・ミンツなる者は何者か 83 00:06:15,260 --> 00:06:18,660 ヤン艦隊の将帥では 聞いた覚えがないが 84 00:06:26,810 --> 00:06:31,580 ヤンの法律上の被保護者で 階級は中尉 年齢は18歳 85 00:06:31,580 --> 00:06:36,050 そうか そいつは気の毒だ この先 苦労が多いだろう 86 00:06:36,050 --> 00:06:38,120 先人が偉大すぎるからな 87 00:06:38,120 --> 00:06:41,320 誰が後継者になろうと ヤン・ウェンリーのような 88 00:06:41,320 --> 00:06:43,920 あるいは それ以上のことが できるはずがない 89 00:06:43,920 --> 00:06:45,990 部下がついていくともかぎらぬ 90 00:06:45,990 --> 00:06:48,160 民主共和政の最後の砦も 91 00:06:48,160 --> 00:06:53,530 敵に対しては難攻不落のまま ついに内側より ついえ去るか 92 00:06:53,530 --> 00:06:56,800 となれば とにかくも戦いは終わる 93 00:06:56,800 --> 00:07:00,640 兵士たちも ようやく故郷の 家族のもとへ帰れるというわけだ 94 00:07:00,640 --> 00:07:02,580 不満の残る幕切れだが 95 00:07:02,580 --> 00:07:07,180 ようやく平和がくるというのは 歓迎すべきことだろう 96 00:07:07,180 --> 00:07:10,820 ヤン暗殺に使われた 帝国軍駆逐艦のうち 97 00:07:10,820 --> 00:07:13,290 1隻はユリシーズに撃破され 98 00:07:13,290 --> 00:07:16,490 1隻は逃亡中を 帝国軍 ビューロー大将旗下の 99 00:07:16,490 --> 00:07:19,030 巡航艦隊に捕捉された 100 00:07:19,030 --> 00:07:21,490 犯人たちの捕縛命令が出ていたが 101 00:07:21,490 --> 00:07:26,070 「抵抗したために やむなく 撃沈した」と公式には記録された 102 00:07:26,070 --> 00:07:29,300 このため ヤン暗殺の 直接の実行犯も 103 00:07:29,300 --> 00:07:32,910 その姓名を知られることもなく 殉教を遂げた 104 00:07:32,910 --> 00:07:36,510 ヤン暗殺犯たちが 帝国軍を装ったことについても 105 00:07:36,510 --> 00:07:38,440 直ちに捜査の手が伸びたが 106 00:07:38,440 --> 00:07:41,350 10名ほどの士官や 下士官の自殺によって 107 00:07:41,350 --> 00:07:45,050 真相の究明は 極めて困難になってしまった 108 00:07:47,150 --> 00:07:50,920 その事実は 先のワーレン暗殺未遂と合わせて 109 00:07:50,920 --> 00:07:56,020 帝国軍内部を蚕食する地球教の 勢力の根強さを感じさせた 110 00:08:01,530 --> 00:08:06,140 結局 地球教徒と分かっただけで 背後の事情は分からずじまいか 111 00:08:06,140 --> 00:08:08,470 かの辣腕なる軍務尚書閣下が 112 00:08:08,470 --> 00:08:11,480 遠くフェザーンから 目に見えぬ腕を伸ばして 113 00:08:11,480 --> 00:08:14,710 ヤン・ウェンリーの心臓に ナイフを突き刺したのだとしても 114 00:08:14,710 --> 00:08:17,120 俺は意外に思わぬ 115 00:08:17,120 --> 00:08:20,350 だが宇宙に存在する 陰謀の全てを律することは 116 00:08:20,350 --> 00:08:22,290 いかに あの男でも不可能だろう 117 00:08:22,290 --> 00:08:26,960 可能にされてたまるか フン 118 00:08:26,960 --> 00:08:28,900 ところで 119 00:08:28,900 --> 00:08:33,200 問題はヤン亡きイゼルローンを 今後 どう処するかだ 120 00:08:33,200 --> 00:08:35,130 卿には思うところがあるようだが 121 00:08:35,130 --> 00:08:39,570 ヤンの死が そのまま平和の到来を 意味するものではなかろう 122 00:08:39,570 --> 00:08:44,080 共和主義者たちは依然として イゼルローン要塞に立てこもっている 123 00:08:44,080 --> 00:08:48,650 政戦両略から見れば 攻勢をかけるしか選択はあり得ん 124 00:08:48,650 --> 00:08:51,080 まず降伏を勧告し 容れぬとあれば 125 00:08:51,080 --> 00:08:53,820 帝国全軍の武力をもって これを討つ 126 00:08:53,820 --> 00:08:57,060 卿の考えはどうだ? 同感だな 127 00:08:57,060 --> 00:08:58,990 ヤン・ウェンリー死して 大神オーディンは 128 00:08:58,990 --> 00:09:01,330 カイザーに宇宙を与えたもう 129 00:09:01,330 --> 00:09:04,530 これを取らざるは かえって天意に背くものだ 130 00:09:04,530 --> 00:09:07,430 だが… だが? 131 00:09:07,430 --> 00:09:13,270 だがカイザーは喪中にある軍を 討つを潔しとされまい 132 00:09:13,270 --> 00:09:17,910 「そんなものは単なる感傷に すぎぬ」と卿は言いたいのだろう 133 00:09:17,910 --> 00:09:20,950 俺も つい先刻までは そう思っていたが 134 00:09:20,950 --> 00:09:23,650 心境が変化したというわけか? 135 00:09:23,650 --> 00:09:26,190 ものは考えようだ ロイエンタール 136 00:09:26,190 --> 00:09:31,690 元々 卿も俺もイゼルローン回廊への 侵攻には反対だったではないか 137 00:09:31,690 --> 00:09:34,090 我々の意見を カイザーが排されたのも 138 00:09:34,090 --> 00:09:37,600 ヤン・ウェンリーという 偉大な敵手が存在したればこそだ 139 00:09:37,600 --> 00:09:41,100 彼亡き今日 カイザーが 本来の戦略に立ち戻られるのは 140 00:09:41,100 --> 00:09:43,070 むしろ当然のことだ 141 00:09:43,070 --> 00:09:45,100 卿には分かっているはずだ 142 00:09:45,100 --> 00:09:48,840 昨日 正しかった戦略が 今日も正しいとはかぎらん 143 00:09:48,840 --> 00:09:51,810 ヤン・ウェンリーが生きている時に 正しかった戦略が 144 00:09:51,810 --> 00:09:55,310 死後も最大の価値を 有し続けるとは言えぬ 145 00:09:57,550 --> 00:10:02,160 だがカイザーと卿の意見が 一致するのであれば 146 00:10:02,160 --> 00:10:04,590 俺の考えが 間違っているのかもしれん 147 00:10:04,590 --> 00:10:06,630 これからは帝国軍の性格も変わる 148 00:10:06,630 --> 00:10:10,400 外征のためではなく 治安維持を 目的にしたものになるだろう 149 00:10:10,400 --> 00:10:12,470 このまま万事が収まればだが 150 00:10:12,470 --> 00:10:16,740 それもよかろう 多くの兵士が生きて故郷に帰れる 151 00:10:16,740 --> 00:10:19,710 ほぼ宇宙の統一も成ったし まず よしとせねばな 152 00:10:19,710 --> 00:10:23,480 卿も愛する奥方のもとへ帰れるか ミッターマイヤー 153 00:10:23,480 --> 00:10:25,880 ああ ありがたいことさ 154 00:10:28,950 --> 00:10:31,220 ところで気になっていたのだが 155 00:10:31,220 --> 00:10:36,490 卿の子を懐妊したという女性の 件は その後どうなっている? 156 00:10:36,490 --> 00:10:39,490 5月2日に生まれた 男児だそうだ 157 00:10:39,490 --> 00:10:43,600 そうか 確かに俺の子に違いない 158 00:10:43,600 --> 00:10:47,030 親子二代 生まれるべきでは ないのに生まれてしまった 159 00:10:47,030 --> 00:10:50,340 無事に育てば さぞ嫌われ者になるだろう 160 00:10:50,340 --> 00:10:53,570 赤と黄色の瞳を 持っているかもしれんな 161 00:10:53,570 --> 00:10:57,340 ロイエンタール あの女に対して 虚心でいられないのは分かるが 162 00:10:57,340 --> 00:10:59,910 「生まれてきた子に罪はない」か 163 00:10:59,910 --> 00:11:04,620 さあな 子を持たぬ俺には分からぬ 164 00:11:04,620 --> 00:11:08,520 いないほうがいいさ 背かれる心配がないからな 165 00:11:08,520 --> 00:11:11,890 だが もうよそう 見たこともない赤ん坊のために 166 00:11:11,890 --> 00:11:14,230 俺たちが争う理由などないさ 167 00:11:14,230 --> 00:11:17,160 ああ そのとおりだ さて俺は戻るとするか 168 00:11:17,160 --> 00:11:21,670 戦うにせよ 戦わぬにせよ やるべきことは多いからな 169 00:11:21,670 --> 00:11:25,200 戦いが終わるとなれば いよいよノイエ・ラント総督か 170 00:11:25,200 --> 00:11:27,870 任地が遠く離れてしまうと こうして飲む機会も 171 00:11:27,870 --> 00:11:32,450 少なくなってしまうな うん 172 00:11:32,450 --> 00:11:35,750 やや ぎこちなく握手して 2人は別れた 173 00:11:35,750 --> 00:11:38,480 無論 この時 彼らは知り得なかった 174 00:11:38,480 --> 00:11:42,760 帝国軍の双璧にとって それが最後の握手であり 175 00:11:42,760 --> 00:11:47,090 その日の酒は最後に酌み交わす 酒となったことを 176 00:11:47,090 --> 00:11:50,690 新帝国歴2年 6月8日のことである 177 00:12:00,310 --> 00:12:03,280 ミュラーが弔問の使者として 出発した直後 178 00:12:03,280 --> 00:12:06,750 帝国軍の全軍に撤退が発令された 179 00:12:06,750 --> 00:12:10,550 ミッターマイヤーの予測どおり 喪中にある軍を討つことのできる 180 00:12:10,550 --> 00:12:12,790 ラインハルトでは なかったのである 181 00:12:12,790 --> 00:12:16,720 だが かつての門閥貴族連合を 相手にしていた時であれば 182 00:12:16,720 --> 00:12:19,560 このような態度は 取らなかったであろう 183 00:12:19,560 --> 00:12:21,830 これは騎士道の精華であるのか 184 00:12:21,830 --> 00:12:24,260 それともカイザーの覇気が 衰えたのか 185 00:12:24,260 --> 00:12:26,500 ミッターマイヤーと ロイエンタールは 186 00:12:26,500 --> 00:12:30,600 共通の疑問を胸に それぞれの任務に精励していた 187 00:12:38,980 --> 00:12:42,880 6月12日 カイザー・ ラインハルトの名代として 188 00:12:42,880 --> 00:12:46,290 帝国軍上級大将 ナイトハルト・ミュラーが 189 00:12:46,290 --> 00:12:48,890 イゼルローン要塞を弔問した 190 00:12:51,790 --> 00:12:54,690 迎え入れて大丈夫か? それこそ死間ではないか 191 00:12:54,690 --> 00:12:57,360 カイザー・ラインハルトの 性格から考えても 192 00:12:57,360 --> 00:13:00,570 そのような陰険な策略を 弄するとも思えません 193 00:13:00,570 --> 00:13:03,940 第一 現在の彼我の戦力差を見ても 194 00:13:03,940 --> 00:13:07,770 ミュラー上級大将ほどの重鎮を 犠牲にするとは思えません 195 00:13:07,770 --> 00:13:11,310 カイザー・ラインハルトは ええかっこを するのが好きだからな 196 00:13:11,310 --> 00:13:14,950 ヤン提督が生きている間でさえ そうだった 197 00:13:14,950 --> 00:13:18,550 まして彼が亡き今 俺たちみたいな小物を相手に 198 00:13:18,550 --> 00:13:21,450 こざかしい策略など 使う気にはなるまいよ 199 00:13:21,450 --> 00:13:25,260 生前 あの人はミュラー提督を よく褒めていたわ 200 00:13:25,260 --> 00:13:27,490 彼が来てくれたと聞けば 喜ぶでしょう 201 00:13:27,490 --> 00:13:30,490 ぜひ会わせてあげたいわ 202 00:14:34,830 --> 00:14:37,330 あなたにお目にかかれて うれしく思います 203 00:14:37,330 --> 00:14:40,300 あなたのご主人は 我が軍にとって最強の 204 00:14:40,300 --> 00:14:42,740 そして最良の敵でした 205 00:14:42,740 --> 00:14:45,970 ありがとうございます ヤン・ウェンリーは生前 206 00:14:45,970 --> 00:14:48,870 閣下のことを よく話しておりました 207 00:14:48,870 --> 00:14:52,170 本日お越しいただいて きっと喜んでおります 208 00:14:59,520 --> 00:15:02,960 ヘル・ミンツ 私は元々カイザーより 209 00:15:02,960 --> 00:15:06,390 政治上の権限を委ねられている わけではありませんが 210 00:15:06,390 --> 00:15:09,260 あなたたちがカイザーに対して 和平なり恭順なりを 211 00:15:09,260 --> 00:15:11,900 申し込まれるのであれば その旨 私が 212 00:15:11,900 --> 00:15:17,300 カイザーにお伝えしても よろしいのですが どうでしょうか 213 00:15:17,300 --> 00:15:21,670 ミュラー提督 このような仮定を 申し上げることをお許しください 214 00:15:21,670 --> 00:15:25,180 もし あなた方の敬愛なさる カイザーが亡くなったとしたら 215 00:15:25,180 --> 00:15:28,150 あなた方は仰ぐ旗を お変えになりますか? 216 00:15:28,150 --> 00:15:30,620 なるほど ヘル・ミンツの おっしゃるとおりだ 217 00:15:30,620 --> 00:15:35,020 よしないことを申し上げた こちらこそ許していただきたい 218 00:15:49,070 --> 00:15:51,300 どれほど立派な人間であっても 219 00:15:51,300 --> 00:15:56,980 属している陣営が異なれば 殺し合わねばならないんだからな 220 00:15:56,980 --> 00:15:59,280 ヘル・ミンツ あれは何です? 221 00:15:59,280 --> 00:16:02,680 あ… いや さしつかえなければ 教えていただきたい 222 00:16:05,080 --> 00:16:09,760 イゼルローンの将来を見限って 離脱しようと望む人たちです 223 00:16:09,760 --> 00:16:13,460 ミュラー提督 お願いできる 筋のことではありませんが 224 00:16:13,460 --> 00:16:16,330 あの人たちがハイネセンまで帰る その帰路を 225 00:16:16,330 --> 00:16:19,060 帝国軍に 保証していただければ幸いです 226 00:16:19,060 --> 00:16:21,060 あ… はい 227 00:16:24,670 --> 00:16:28,140 司令官 離脱する連中に 倉庫を開放して 228 00:16:28,140 --> 00:16:30,680 物資の搬出を 許可したというのは本当か? 229 00:16:30,680 --> 00:16:33,410 いずれ再生産できる種類の物です 230 00:16:33,410 --> 00:16:35,950 どうせ必要量以上の物は 置いておけませんし 231 00:16:35,950 --> 00:16:38,850 持っていって 自由に 使ってもらったほうがいいですよ 232 00:16:38,850 --> 00:16:42,190 それに給料や退職金を 出せるわけでもないのですから 233 00:16:42,190 --> 00:16:44,190 フッ お人好しめ 234 00:16:46,660 --> 00:16:48,960 保証については お約束しましょう 235 00:16:48,960 --> 00:16:53,330 まあ それにしても私がこのような ことに口を出す立場ではないが 236 00:16:53,330 --> 00:16:56,900 あの離脱者たちの中から 我が軍に協力する者が出ては 237 00:16:56,900 --> 00:16:59,670 後日 あなたたちが 困るのではありませんか? 238 00:16:59,670 --> 00:17:03,410 ええ 困ります ですが甘受するしかないでしょう 239 00:17:03,410 --> 00:17:05,880 強制されて そうなることもあるでしょうし 240 00:17:05,880 --> 00:17:08,610 それを云々する権利は 僕らにはありません 241 00:17:08,610 --> 00:17:10,610 うん… 242 00:17:14,990 --> 00:17:18,760 さて それではそろそろ 243 00:17:18,760 --> 00:17:21,660 次は戦場で お目にかかることになるでしょう 244 00:17:21,660 --> 00:17:24,060 それまで ご壮健で 245 00:17:24,060 --> 00:17:27,060 お互いに そうありたいものですな 246 00:17:43,980 --> 00:17:46,590 病床にあっても カイザー・ラインハルトは 247 00:17:46,590 --> 00:17:50,220 専制支配者としての活動を 停止させはしなかった 248 00:17:50,220 --> 00:17:54,430 軍務はロイエンタール ミッターマイヤーの 両元帥に委ねていたが 249 00:17:54,430 --> 00:17:58,160 政務上のことは自身で 処理しないわけにはいかなかった 250 00:17:58,160 --> 00:18:01,070 これは軍務における 両元帥のような存在が 251 00:18:01,070 --> 00:18:03,970 政務において 見出せなかったことによる 252 00:18:03,970 --> 00:18:07,840 その意味でシルヴァーベルヒが テロに倒れたことを惜しむ気持ちが 253 00:18:07,840 --> 00:18:11,280 ラインハルトの中で 日々に強くなっていた 254 00:18:11,280 --> 00:18:13,250 ヒルダに それを求めてもよかった 255 00:18:13,250 --> 00:18:16,720 ところがラインハルトは ヒルダを幕僚総監に任じて 256 00:18:16,720 --> 00:18:19,080 軍事面における権限を強化し 257 00:18:19,080 --> 00:18:22,490 一方で政治的な発言権を 失わせてしまった 258 00:18:22,490 --> 00:18:27,330 専制国家においても文官と武官の 区別は守られるべきであった 259 00:18:27,330 --> 00:18:31,100 ヒルダ自身 自分の地位と権限を わきまえていたから 260 00:18:31,100 --> 00:18:34,430 国政に関する質問には なるべく応じないようにしていた 261 00:18:34,430 --> 00:18:38,340 ああ そうか フロイラインを 帝国宰相にでもしないかぎり 262 00:18:38,340 --> 00:18:40,970 余の相談には応じてくれぬのだな 263 00:18:40,970 --> 00:18:43,070 陛下 264 00:18:48,110 --> 00:18:50,050 この時期のラインハルトの施策は 265 00:18:50,050 --> 00:18:52,720 「上からの革命」とも 言うべきものだった 266 00:18:52,720 --> 00:18:57,560 特に民政尚書カール・ブラッケの 発案になる福祉政策の向上は 267 00:18:57,560 --> 00:18:59,830 ローエングラム王朝の 特質とも言える 268 00:18:59,830 --> 00:19:03,730 専制下の社会的公正の実現に 大きく寄与している 269 00:19:03,730 --> 00:19:07,000 またラインハルト自身は 名言していないが 270 00:19:07,000 --> 00:19:11,300 貴族制度を自然に消滅させ 皇帝と人民を直結させる 271 00:19:11,300 --> 00:19:14,300 自由帝政を 志向していたのかもしれない 272 00:19:17,110 --> 00:19:19,680 陛下 お召し上がりに ならないのですか? 273 00:19:19,680 --> 00:19:22,110 食べたくないのだ でも陛下 274 00:19:22,110 --> 00:19:24,680 召し上がらなくては 体力がつきません 275 00:19:24,680 --> 00:19:29,050 早く回復なさるため ご無理でも どうぞお召しあがりください 276 00:19:29,050 --> 00:19:32,790 エミール!お前は皇帝である余に 命令するのか 277 00:19:32,790 --> 00:19:38,600 余を近侍の要求で 食べたくもない 料理を食べねばならんのか 278 00:19:38,600 --> 00:19:40,600 あ… 悪かった エミール 279 00:19:40,600 --> 00:19:44,200 余は時々 自分の短気さを 持て余すことがある 280 00:19:44,200 --> 00:19:48,200 許してくれ 一口でも 食べることにするから 281 00:19:52,540 --> 00:19:55,050 エミールが退出すると ラインハルトは 282 00:19:55,050 --> 00:19:57,380 二口だけスープをすすった 283 00:19:57,380 --> 00:20:00,290 副官シュトライト中将が 面会を求めなければ 284 00:20:00,290 --> 00:20:04,460 無理にも もう一口ぐらいは 飲んだかもしれない 285 00:20:04,460 --> 00:20:07,960 シュトライトの用件は シュタインメッツの遺産についてであった 286 00:20:07,960 --> 00:20:10,830 彼は生前 遺言めいた手紙を残しており 287 00:20:10,830 --> 00:20:14,470 全ての財産を 1人の女性に遺すと記してあった 288 00:20:14,470 --> 00:20:16,400 故人の遺志を尊重するため 289 00:20:16,400 --> 00:20:19,740 ラインハルトの許可を 求めたいというのである 290 00:20:19,740 --> 00:20:25,080 それは構わぬが シュタインメッツは 独身であったはずではないか 291 00:20:25,080 --> 00:20:28,110 法律上の結婚はしておいででは ありませんでしたが 292 00:20:28,110 --> 00:20:30,750 グレーチェン・フォン・ エアフルトという婦人と 293 00:20:30,750 --> 00:20:32,820 5年来の交際があったそうです 294 00:20:32,820 --> 00:20:35,590 なぜ結婚しなかったのだ? はい 295 00:20:35,590 --> 00:20:37,660 「陛下が皇妃をお迎えになるまで」 296 00:20:37,660 --> 00:20:41,260 「臣下たる自分も家庭は持たぬ」と 語っておられたよし 297 00:20:41,260 --> 00:20:43,300 何をバカな 298 00:20:43,300 --> 00:20:46,000 ミッターマイヤーや アイゼナッハは余の忠臣だが 299 00:20:46,000 --> 00:20:48,330 きちんと 家庭を営んでいるではないか 300 00:20:48,330 --> 00:20:51,200 シュタインメッツも 結婚すればよかったのだ 301 00:20:51,200 --> 00:20:53,140 お言葉ですが 陛下 302 00:20:53,140 --> 00:20:55,710 陛下ご自身が お独りであられる以上 303 00:20:55,710 --> 00:20:58,210 臣下がそれにならうのも 当然のこと 304 00:20:58,210 --> 00:21:00,580 そうはお思いになりませんか? 305 00:21:00,580 --> 00:21:03,350 つまり卿は余に皇妃を迎えろと 306 00:21:03,350 --> 00:21:06,920 それを言いたいのか? もし余が死んだ時は… 307 00:21:06,920 --> 00:21:09,820 陛下 血相を変えることもあるまい 308 00:21:09,820 --> 00:21:11,760 余は かのルドルフではない 309 00:21:11,760 --> 00:21:14,490 皇帝であろうが 不老不死ではいられない 310 00:21:14,490 --> 00:21:17,730 その程度のことは わきまえている 311 00:21:17,730 --> 00:21:22,300 もし余が死んで血族なき時は 臣下でも他の何者でもよい 312 00:21:22,300 --> 00:21:25,200 実力のある者が 自らを帝位にでも王位にでも 313 00:21:25,200 --> 00:21:29,070 つければよかろう 元々 余はそう思っていた 314 00:21:29,070 --> 00:21:31,440 余が全宇宙を 征服したからといって 315 00:21:31,440 --> 00:21:36,740 余の子孫が実力も名望もなく それを継承すべき理由はあるまい 316 00:21:41,590 --> 00:21:45,490 ミュラーの帰還を待って 帝国軍は撤退を開始した 317 00:21:45,490 --> 00:21:47,530 敵襲の危険はないとはいえ 318 00:21:47,530 --> 00:21:52,560 雑然として軍を引くことは 彼らの矜持が許さなかった 319 00:21:52,560 --> 00:21:56,440 同時に統帥本部総長の任を 解かれたロイエンタールが 320 00:21:56,440 --> 00:21:59,740 ノイエ・ラント総督としての 新たな印綬を帯びて 321 00:21:59,740 --> 00:22:04,180 惑星ハイネセンに赴任していった 322 00:22:04,180 --> 00:22:06,410 マイン・カイザーよ あなたは 323 00:22:06,410 --> 00:22:09,980 私に過分な地位と権力を 与えてくださるが 324 00:22:09,980 --> 00:22:14,190 何を望んでおられるのか 私が単に忠実で 325 00:22:14,190 --> 00:22:18,290 有益な覇道の歯車であれば それでいいのか 326 00:22:23,860 --> 00:22:25,900 これで終わったのでしょうか? 閣下 327 00:22:25,900 --> 00:22:28,700 さてな 何かこう 宇宙の半分が 328 00:22:28,700 --> 00:22:31,370 空虚になってしまったような 気がします 329 00:22:31,370 --> 00:22:34,370 ヤン・ウェンリーは我が軍にとって 憎むべき敵ではありましたが 330 00:22:34,370 --> 00:22:37,180 偉大な用兵家であったことは 確かです 331 00:22:37,180 --> 00:22:40,150 昼が昼らしくあるためには 夜を必要とするように 332 00:22:40,150 --> 00:22:43,750 我が軍には あの男が 必要だったのではないでしょうか 333 00:22:46,490 --> 00:22:49,020 フェザーンに帰ったら 葬儀が続くぞ 334 00:22:49,020 --> 00:22:50,960 ファーレンハイト シュタインメッツ 335 00:22:50,960 --> 00:22:52,960 それにシルヴァーベルヒ 336 00:22:52,960 --> 00:22:55,690 なんて年でしょうね まったく 337 00:22:55,690 --> 00:22:59,500 ローエングラム王朝にとっては 大変な厄年と言うべきです 338 00:22:59,500 --> 00:23:03,340 まだ あと半年残っているぞ 脅かさないでください 元帥 339 00:23:03,340 --> 00:23:05,900 私としては 今年の不幸は 前半で使い果たしたと 340 00:23:05,900 --> 00:23:09,510 思いたいところなのですから 341 00:23:09,510 --> 00:23:11,880 まったく 不幸とか不運とかに 定量があるなら 342 00:23:11,880 --> 00:23:14,610 将来の計画というものが 立てやすいだろう 343 00:23:14,610 --> 00:23:18,950 出征のたび エヴァに心配を かけることも なくなるかもしれん 344 00:23:18,950 --> 00:23:22,820 バイエルライン 卿には 恋人の一人ぐらいはいないのか? 345 00:23:22,820 --> 00:23:26,120 おりません おらんのか?一人も 346 00:23:26,120 --> 00:23:30,520 あ… いえ 小官にとっては 軍が恋人でありますから 347 00:23:32,660 --> 00:23:35,570 いえいえ 元帥閣下の奥さんのような 348 00:23:35,570 --> 00:23:38,540 素敵な女性を ぜひ見つけたいと 思っておりますが 349 00:23:38,540 --> 00:23:41,370 これが なかなか 350 00:23:41,370 --> 00:23:43,380 バイエルライン はっ 351 00:23:43,380 --> 00:23:47,480 俺は卿に用兵は教えたつもりだ だがな いいか? 352 00:23:47,480 --> 00:23:51,120 恋人の探し方と冗談口の叩き方は 自分で勉強しろ 353 00:23:51,120 --> 00:23:53,920 自習自得も たまにはよしだ 354 00:23:56,890 --> 00:23:58,890 はあ… 355 00:24:00,760 --> 00:24:04,230 ヤン・ウェンリーは 民主共和政の最大の擁護者であり 356 00:24:04,230 --> 00:24:07,130 ただ一人の例外を除いて この5世紀で最高の 357 00:24:07,130 --> 00:24:09,400 そして最大の軍人だった 358 00:24:09,400 --> 00:24:13,270 彼が死んで 民主共和勢力は 瓦解するだろうか 359 00:24:13,270 --> 00:24:15,310 俺も以前は そう思っていたが 360 00:24:15,310 --> 00:24:17,740 今では必ずしも そうは思えない 361 00:24:17,740 --> 00:24:20,450 本人の希望はどうであれ ヤン・ウェンリーは死して 362 00:24:20,450 --> 00:24:24,380 民主共和政における不可侵の 存在になったように思えるのだ 363 00:24:24,380 --> 00:24:27,590 彼の遺志を受け継いで 戦おうと志す者がいて 364 00:24:27,590 --> 00:24:30,420 イゼルローンは その聖地となるだろう 365 00:24:30,420 --> 00:24:32,360 統率する者の器局によっては 366 00:24:32,360 --> 00:24:35,260 不毛な戦いが 今後も 続くことになるかもしれない 367 00:24:35,260 --> 00:24:39,600 ただ イゼルローンだけでは我が軍に 敵対することはできないから 368 00:24:39,600 --> 00:24:45,540 むしろ彼らを利用しようと する者の存在が問題になると思う 369 00:24:45,540 --> 00:24:51,210 だが さしあたり無事に帰って 君の顔を見ることができる幸せを 370 00:24:51,210 --> 00:24:54,210 カイザーと部下たちに感謝しよう 371 00:24:58,020 --> 00:25:02,520 宇宙歴800年 新帝国歴2年6月 372 00:25:02,520 --> 00:25:05,720 とにかくも 一つの戦いは終わった 373 00:26:46,830 --> 00:26:48,860 カイザー・ラインハルトは フェザーンへの遷都を 374 00:26:48,860 --> 00:26:51,960 正式に布告した ヤン・ウェンリー亡き今 375 00:26:51,960 --> 00:26:54,870 人類社会の統一も 時間の問題と思われ 376 00:26:54,870 --> 00:26:57,540 誰も平和の訪れを確信する中 377 00:26:57,540 --> 00:27:00,410 それを望まぬ者たちもいた 378 00:27:00,410 --> 00:27:03,680 銀河に波 いまだやまず 379 00:27:03,680 --> 00:27:09,080 次回「銀河英雄伝説」 第85話「遷都令」 380 00:27:09,080 --> 00:27:12,680 銀河の歴史が また1ページ